JP2006244284A - 車輌走行制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】運転者の嗜好に沿った旋回車速を設定すること。
【解決手段】道路の曲率又は曲率半径を検出する道路曲率情報検出手段8bと、その道路の曲率半径又は曲率から車輌前方のコーナーの存在を検出するコーナー検出手段8cと、このコーナー検出手段8cにより存在が検出された車輌前方のコーナーの曲率半径又は曲率と当該曲率半径又は曲率に応じた推奨旋回横方向加速度とに基づいて当該コーナーの推奨旋回車速を演算する旋回車速演算手段8eと、現在の自車車速と前記推奨旋回車速と前記コーナーまでの距離とに基づいて目標減速度を演算する目標減速度演算手段8fと、その目標減速度に基づいて車輌を減速制御する減速制御手段8aと、その減速制御中に運転者による加減速操作を検知した場合、その加減速操作に応じて前記推奨旋回横方向加速度を補正する旋回横方向加速度学習手段8gとを備えること。
【選択図】 図1

Description

本発明は、車輌のコーナー旋回時の旋回車速を制御する車輌走行制御装置に関する。
従来、車輌がコーナーを旋回する際の旋回車速を制御する車輌走行制御装置が存在する。例えば、この種の車輌走行制御装置においては、車輌前方のコーナーの旋回車速を設定し、その旋回車速での旋回を可能にするよう減速制御を行う。
ここで、下記の特許文献1,2には、コーナーを適正な車速で旋回させる為のコーナー進入時の車輌の減速制御について開示されている。
具体的に、その特許文献1においては、走行したコーナーのコーナー曲率半径や旋回車速を過去の走行情報として記憶しておき、その過去の走行情報や検出した運転者の嗜好(運転状態)に応じて車輌前方のコーナーの旋回横方向加速度を推定し、この旋回横方向加速度と当該コーナーのコーナー曲率半径に基づいて算出した旋回車速(コーナー進入時の車速)となるように車輌を減速制御する技術が開示されている。
また、その特許文献2においては、カーナビゲーションシステムの地図情報と自車位置情報とからコーナーを検出し、そのコーナーの手前で車輌を減速制御する技術が開示されている。
特開平10−269498号公報 特開平6−36187号公報
しかしながら、上記特許文献1においては過去の走行情報や運転者の嗜好(運転状態)に応じて推定した車輌前方のコーナーの旋回横方向加速度を用いて旋回車速を求めているが、この旋回車速は、必ずしも運転者の嗜好に沿った車速であるとは言い切れない。
例えば、運転者が意図する以上の車速(オーバースピード)でコーナーに進入した場合には運転者が考えているよりも高速で旋回せざるを得なくなるが、かかる場合の走行情報に基づき旋回横方向加速度を推定して旋回車速を設定すると、その旋回車速は、高速側に設定されてしまい、低速での旋回を望む運転者の嗜好に沿ったものではなくなってしまう。
また、同等のコーナー曲率半径からなるコーナーであっても、道路状況や周辺環境等によっては運転者が望む旋回車速が異なる。例えば、ブラインドコーナー等の様に見通しが悪ければ、見通しが良い場合よりも運転者の意向に沿う旋回車速が低下する。また、雨天時や夜間であれば、運転者は、晴天時や昼間よりも低い車速での旋回を好む。このようなことから、例えば、見通しの悪いコーナーの走行情報に基づいて見通しの良いコーナーの旋回横方向加速度を推定すると、その際に設定される旋回車速は運転者が望むよりも低速になってしまう。
そこで、本発明は、かかる従来例の有する不都合を改善し、運転者の嗜好に沿った旋回車速の設定が可能な車輌走行制御装置を提供することを、その目的とする。
上記目的を達成する為、請求項1記載の発明では、道路の曲率又は曲率半径を検出する道路曲率情報検出手段と、この道路曲率情報検出手段により検出された道路の曲率半径又は曲率から車輌前方のコーナーの存在を検出するコーナー検出手段と、このコーナー検出手段により存在が検出された車輌前方のコーナーの曲率半径又は曲率と当該曲率半径又は曲率に応じた推奨旋回横方向加速度とに基づいて当該コーナーの推奨旋回車速を演算する旋回車速演算手段と、現在の自車車速と前記推奨旋回車速と前記コーナーまでの距離とに基づいて目標減速度を演算する目標減速度演算手段と、この目標減速度演算手段により求められた目標減速度に基づいて車輌を減速制御する減速制御手段と、この減速制御手段による減速制御中に運転者による加減速操作を検知した場合、該加減速操作に応じて前記推奨旋回横方向加速度を補正する旋回横方向加速度学習手段とを備えている。
ここで、その旋回横方向加速度学習手段は、請求項2記載の発明の如く、減速制御中に運転者による加速操作を検知した場合、前記推奨旋回横方向加速度を大きな値へと補正するよう構成されている。例えば、この旋回横方向加速度学習手段は、請求項3記載の発明の如く、運転者によるアクセル踏み込み操作を検知することで運転者による加速操作の有無を判断するよう構成されている。
これにより、運転者が減速制御中に過剰な減速度を体感し、車輌前方のコーナーの旋回車速が自身の意図に沿わない位まで低速になると感じて加速操作した場合には、推奨旋回横方向加速度が大きな値へと補正される。これが為、次回、同一のコーナー又は同等のコーナー曲率半径又はコーナー曲率のコーナーを旋回する際には、その補正された推奨旋回横方向加速度に基づいてより高い旋回車速を設定することができるので、車輌を運転者の嗜好に沿った車速で旋回させることができる。
また、その旋回横方向加速度学習手段は、請求項4記載の発明の如く、減速制御中に運転者による減速操作を検知した場合、前記推奨旋回横方向加速度を小さな値へと補正するよう構成されている。例えば、この旋回横方向加速度学習手段は、請求項5記載の発明の如く、運転者によるブレーキ操作,ブレーキ操作時のブレーキ踏力,変速機の手動ダウンシフト操作又は変速機の高速段の使用を制限するスイッチの操作の内の少なくとも何れか1つを検知することで運転者による減速操作の有無を判断するよう構成されている。
これにより、運転者が減速制御中に減速度不足を体感し、車輌前方のコーナーを自身の意図に沿わない程の高速で旋回すると感じて減速操作した場合には、推奨旋回横方向加速度が小さな値へと補正される。これが為、次回、同一のコーナー又は同等のコーナー曲率半径又はコーナー曲率のコーナーを旋回する際には、その補正された推奨旋回横方向加速度に基づいて低い旋回車速を設定することができるので、車輌を運転者の嗜好に沿った車速で旋回させることができる。
更に、その旋回横方向加速度学習手段は、請求項6記載の発明の如く、運転者の走行意図が正確に反映される道路状況,周辺環境及び走行状態のときに前記推奨旋回横方向加速度の補正制御を実行するよう構成することが好ましい。
これにより、運転者の走行意図が正確に反映されない状況下での推奨旋回横方向加速度の補正制御を抑制することができるので、そのような好ましくない状況下における補正後の推奨旋回横方向加速度に基づいた不適な旋回車速の設定を回避することができる。これが為、より運転者の嗜好に沿った車速で車輌を旋回させることができる。
また、請求項7記載の発明の如く、コーナーの旋回中に検出された実際の旋回横方向加速度の情報と当該コーナーの位置情報とを関連付けて記憶する実旋回横方向加速度記憶手段を設けることが好ましい。
これにより、次回、同一のコーナーを旋回する際には、その実際の旋回横方向加速度に基づいて運転者の嗜好に沿う旋回車速を容易に設定することもできる。
本発明に係る車輌走行制御装置によれば、運転者による加減速操作を運転者の嗜好として検出し、その加減速操作に応じて推奨旋回横方向加速度を補正するので、次回、同一のコーナー又は同等のコーナー曲率半径又はコーナー曲率のコーナーを旋回する際には、その運転者の嗜好に沿った旋回車速を設定することができる。また、運転者の走行意図が正確に反映される条件でのみ推奨旋回横方向加速度の補正制御を実行することによって、より運転者の嗜好に沿った正確な旋回車速を設定することができる。
以下に、本発明に係る車輌走行制御装置の実施例を図面に基づいて詳細に説明する。尚、この実施例によりこの発明が限定されるものではない。
本発明に係る車輌走行制御装置の実施例1を図1から図4に基づいて説明する。
図1に本発明に係る車輌走行制御装置が適用される車輌について例示する。本車輌は、所謂FR(Front engine Rear drive)車であって、車輌前方に搭載された原動機(以下、「エンジン」という。)1の動力がトルクコンバータ2と自動変速機3を介して最適な又は運転者が所望するギヤ比に変速されてプロペラシャフト4に伝達される。そして、このプロペラシャフト4に伝達された動力は、車輌後方に配置されたディファレンシャル5で左右のドライブシャフト6L,6Rに伝達される。これにより、その夫々のドライブシャフト6L,6Rが左右の後輪7L,7Rを回転駆動して、その夫々の後輪7L,7Rで本車輌の駆動力を発生させる。
一方、本車輌には、その駆動力を低下させて車輌を減速させる車輌減速装置が設けられている。この車輌減速装置は、図1に示す電子制御装置(以下、「ECU」という。)8に設けた減速制御手段8aによって制御される。
例えば、その車輌減速装置としては車輌の制動力を発生させる制動力発生手段がある。本実施例1にあっては、その制動力発生手段として、前輪9L,9R及び後輪7L,7Rに各々配備された制動装置(ブレーキ)10と、各制動装置10に繋がれた油圧配管11と、各油圧配管11内の作動油の油圧を調整するブレーキ油圧制御装置12とが具備された車輌の減速や停止等を行う所謂ブレーキシステムについて例示する。
例えば、その制動力発生手段が上述したが如きブレーキシステムの場合には、その減速制御手段8aは、所定の情報に基づいて各制動装置10に掛ける各油圧配管11内の油圧を算出し、その算出した油圧を各油圧配管11内に発生させるようブレーキ油圧制御装置12に指示して制動装置10に制動力を発生させる。
具体的に、この減速制御手段8aは、運転者がブレーキ操作した際に、ブレーキペダル踏力検出センサ13の検出信号から得たペダル踏力,踏み込み量や踏み込み速度の情報に基づいて各油圧配管11内に発生させる油圧を算出し、この油圧を発生させるようブレーキ油圧制御装置12を制御する。これにより、この減速制御手段8aは、運転者のブレーキ操作に応じた制動力又はそのブレーキ操作を補助する制動力を各制動装置10に発生させる。
また、この減速制御手段8aは、ECU8が各車輪7L,7R,9L,9Rの全て又は何れかに制動力を発生させる必要があると判断した際に、車速センサ14等の各種センサから検出した現在の自車車速や各車輪7L,7R,9L,9Rのスリップ率等の車輌の状態情報、目標減速度等に基づいて、各油圧配管11の全て又は何れかに発生させる油圧を算出し、この油圧を発生させるようブレーキ油圧制御装置12を制御する。これにより、この減速制御手段8aは、該当する制動装置10を自動的に作動させて各車輪7L,7R,9L,9Rの全て又は何れかに制動力を発生させる。
ここで、本実施例1の制動力発生手段は、上述したブレーキペダル踏力検出センサ13の検出信号に基づいてECU8がブレーキ油圧制御装置12を制御する所謂ブレーキ・バイ・ワイヤー方式のものであってもよく、ブレーキペダル(図示略)とマスタシリンダ等の油圧発生装置(図示略)とをリンク機構により機械的に接続したものであってもよい。また、足踏み式のブレーキペダルの操作をきっかけに制動力を発生させる制動力発生手段であってもよく、レバー等の手動による操作をきっかけに制動力を発生させるものであってもよい。
ところで、車輌減速装置としては、上記の制動力発生手段以外に自動変速機3のダウンシフト制御手段がある。このダウンシフト制御手段は、運転者により手動ダウンシフト操作が行われた際に又は自動変速モードにてECU8がダウンシフト要求を検知した際に、減速制御手段8aが図1に示す変速機油圧制御装置15を制御して、自動変速機3の変速段を低速段側へとダウンシフトさせるものである。これにより、このダウンシフト制御手段は、車輌にエンジンブレーキ力を発生させて減速制御を行う。
また、別の車輌減速装置としては、図1に示すエンジン1の吸気経路16内に配置されたスロットルコントロールバルブ17,このスロットルコントロールバルブ17を開閉させるスロットルアクチュエータ18及びスロットルコントロールバルブ17のスロットル開度を検出するスロットル開度センサ19等からなる電子制御スロットル装置を利用することができる。例えば、ECU8が減速要求を検知した際に、減速制御手段8aがスロットルアクチュエータ18を制御してスロットルコントロールバルブ17を閉弁方向に駆動させる。これにより、エンジン出力が絞られて車輌の減速制御が行われる。
更に、その車輌減速装置としては、回生ブレーキシステム等のモータジェネレータによる回生制動手段も考えられる。
このように、車輌減速装置には種々の態様のものがあり、本発明に係る車輌では少なくとも1つが搭載又は利用されている。
以下、本実施例1の車輌走行制御装置について詳述する。
本実施例1の車輌走行制御装置は、前述したECU8の制御機能の1つとして設けられており、その中に上述した減速制御手段8aも含まれている。
先ず、本実施例1にあっては、その車輌走行制御装置の一機能として、道路の曲率半径R又は曲率K(=1/R)を検出する道路曲率情報検出手段8bがECU8に設けられている。具体的に、この道路曲率情報検出手段8bは、図1に示す自車位置/道路情報検出装置20を用いて道路の曲率半径R又は曲率Kを検出する。
ここで、その自車位置/道路情報検出装置20は、GPS(Global Positioning System)やビーコン等の自車位置検出部20aと、道路地図が格納された地図データベース20bとを備えている。
例えば、この自車位置/道路情報検出装置20としては、CPU20c1とROM20c2とRAM20c3を有する制御装置20c,運転者が使用する操作部20d及び地図上に自車位置を表示する表示部20e等が更に備えられているカーナビゲーションシステムがあり、本実施例1にあってはこれを利用する。
このカーナビゲーションシステムにおいては、制御装置20cが道路の曲率半径R又は曲率Kの検出を常に行っている。これが為、本実施例1の道路曲率情報検出手段8bは、自車位置/道路情報検出装置20に対して車輌前方の道路曲率情報の検出指令を送り、制御装置20cが検出している車輌前方の道路の曲率半径R又は曲率Kの情報を自車位置/道路情報検出装置20から取得する。
例えば、その制御装置20cは、地図データベース20bの地図情報の地図形状に基づいて道路の曲率半径R又は曲率Kを検出する。
ここで、自車位置/道路情報検出装置20が道路の曲率半径Rの情報を検出するのであれば、直線道路(ストレート)の場合に取得されるのは「無限大」となる情報であり、コーナーの場合にはその曲率半径Rの値が取得される。その際、コーナーが急な状態であるほど、曲率半径Rは小さな値になる。一方、自車位置/道路情報検出装置20が道路の曲率Kの情報を検出するのであれば、ストレートの場合には「0」の値が取得され、コーナーの場合にはその曲率Kの値が取得される。その際、コーナーが急な状態であるほど、曲率Kは大きな値になる。
尚、予めコーナー毎にコーナー位置情報とコーナーの曲率半径R又はコーナーの曲率Kの情報とを有するコーナー情報データベースを自車位置/道路情報検出装置20に用意しておき、そのコーナー情報データベースから制御装置20cがコーナー曲率半径R又はコーナー曲率Kを読み込んでもよい。
また、そのようなコーナー情報データベースをECU8の記憶装置等に用意しておき、道路曲率情報検出手段8bは、そのコーナー情報データベースと自車位置/道路情報検出装置20から取り込んだ自車位置情報とを用いて車輌前方の道路の曲率半径R又は曲率Kの情報を検出してもよい。更に、この道路曲率情報検出手段8bは、自車位置/道路情報検出装置20から自車位置情報と地図情報を取り込んで車輌前方の道路の曲率半径R又は曲率Kの情報を検出してもよい。
また、本実施例1のECU8には、車輌走行制御装置の一機能として、上記道路曲率情報検出手段8bによって検出された道路の曲率半径又は曲率から車輌前方のコーナーの存在を検出するコーナー検出手段8cが設けられている。
例えば、道路の曲率半径情報が検出される場合であれば、「無限大」となる情報が検出された際に「ストレート」と判断し、曲率半径の情報が検出された際に「コーナー」と判断する。これが為、かかる場合には、曲率半径の情報が検出された際にコーナー検出手段8cが車輌前方のコーナーの存在を検出する。一方、道路の曲率情報が検出される場合であれば、「0」の値が検出された際に「ストレート」と判断し、曲率の情報が検出された際に「コーナー」と判断する。これが為、かかる場合には、曲率の情報が検出された際にコーナー検出手段8cが車輌前方のコーナーの存在を検出する。
このように、このコーナー検出手段8cは、換言すれば、車輌前方の道路がストレートであるかコーナーであるかについての判定を行う判定手段であるともいえる。
尚、このコーナー検出手段8cは、自車位置/道路情報検出装置20から自車位置情報と地図情報を取り込んで車輌前方のコーナーの存在を検出してもよく、上述したコーナー情報データベースに基づいて車輌前方のコーナーの存在を検出してもよい。
また、本実施例1のECU8には、車輌走行制御装置の一機能として、自車と車輌前方のコーナーとの間の距離(以下、「コーナーまでの距離」ともいう。)Lを算出する自車−コーナー間距離算出手段8dが設けられている。
本実施例1にあっては、そのコーナーまでの距離Lも自車位置/道路情報検出装置20の制御装置20cに算出させる。例えば、本実施例1の制御装置20cは、検出した自車位置情報と地図データベース20bの地図情報とに基づいてコーナー入口までの距離Lを算出する。この制御装置20cは、コーナーまでの距離Lを求めた後、このコーナーまでの距離Lの情報をECU8に送る。
尚、この自車−コーナー間距離算出手段8dは、自車位置/道路情報検出装置20から自車位置情報と地図情報を取り込んでコーナーまでの距離Lを求めてもよい。
更に、本実施例1のECU8には、車輌走行制御装置の一機能として、車輌前方のコーナーの推奨旋回車速Vreを求める旋回車速演算手段8eが設けられている。
本実施例1の旋回車速演算手段8eは、コーナー曲率半径Rと当該コーナー曲率半径Rに対応する旋回横方向加速度Gyとに基づき下記の式1を用いて当該コーナーの推奨旋回車速Vreを求める。
Figure 2006244284
ここで、本実施例1にあっては、コーナー曲率半径R毎又は所定のコーナー曲率半径Rの範囲毎に関連付けられた推奨旋回横方向加速度Greの記憶手段(以下、「推奨旋回横方向加速度データベース」という。)21が設けられている。この推奨旋回横方向加速度データベース21は、例えば安定させたままコーナーを旋回可能な旋回横方向加速度「0.2G」が推奨旋回横方向加速度Greの初期値として設定されており、後述するが如く旋回横方向加速度Gyの学習結果が反映される。
これが為、本実施例1の旋回車速演算手段8eは、車輌前方のコーナーのコーナー曲率半径Rに対応する推奨旋回横方向加速度Greを推奨旋回横方向加速度データベース21から読み込み、この推奨旋回横方向加速度Greを上記式1による演算処理時の旋回横方向加速度Gyとして設定することができる。
一方、本実施例1にあっては、過去に走行したコーナーの実際の旋回横方向加速度(以下、「実旋回横方向加速度」という。)Grlの情報を格納しておく実旋回横方向加速度Grlの記憶手段(以下、「実旋回横方向加速度データベース」という。)22が設けられている。例えば、この実旋回横方向加速度データベース22は、コーナー旋回時に横方向加速度センサ23から検出した実旋回横方向加速度Grlの情報と地図データベース20bにおける当該コーナーのコーナー位置情報とを関連付けて記録したものであり、後述する旋回横方向加速度学習手段8gによって作成される。
これが為、本実施例1の旋回車速演算手段8eは、車輌前方のコーナーに対応する実旋回横方向加速度Grlの情報が存在していれば、これを実旋回横方向加速度データベース22から読み込んで上記式1による演算処理時の旋回横方向加速度Gyとして設定することができる。
本実施例1にあっては、過去の走行履歴が最も運転者の嗜好に沿ったものであると判断し、実旋回横方向加速度Grlの情報があれば、これを優先的に車輌前方のコーナーの旋回横方向加速度Gyとして設定する。これにより、次回、同一のコーナーを旋回する際には、その実旋回横方向加速度Grlに基づいて運転者の嗜好に沿う推奨旋回車速Vreを容易に設定することもできる。但し、必ずしも全ての状況下で実旋回横方向加速度Grlを用いた推奨旋回車速Vreの設定を行う必要はなく、推奨旋回横方向加速度データベース21の推奨旋回横方向加速度Greを用いて推奨旋回車速Vreの設定を行ってもよい。
ここで、上述した旋回車速演算手段8eは、コーナー曲率Kと当該コーナー曲率Kに対応する旋回横方向加速度Gyとに基づき下記の式2を用いて当該コーナーの推奨旋回車速Vreを求めさせてもよい。
Figure 2006244284
かかる場合、上述した推奨旋回横方向加速度データベース21には、コーナー曲率K毎又は所定のコーナー曲率Kの範囲毎に関連付けて推奨旋回横方向加速度Greの情報が記憶されており、同様に旋回横方向加速度Gyの学習結果が反映される。
また更に、本実施例1のECU8には、車輌走行制御装置の一機能として、車輌前方のコーナーに進入するまでの目標減速度Gtを求める目標減速度演算手段8fが設けられている。
本実施例1の目標減速度演算手段8fは、現在の自車車速Vと車輌前方のコーナーの推奨旋回車速Vreと当該コーナーまでの距離Lとに基づき下記の式3を用いて当該コーナーに進入するまでの目標減速度Gtを求める。この式3からも明らかなように、本実施例1の目標減速度Gtは、コーナー進入時に車輌を推奨旋回車速Vreまで減速させ得る減速度である。
Figure 2006244284
また、本実施例1のECU8には、車輌走行制御装置の一機能として、旋回横方向加速度学習手段8gが設けられている。
この旋回横方向加速度学習手段8gは、上述した実旋回横方向加速度データベース22の作成機能を有すると共に、減速制御手段8aによる自動減速制御中に運転者が行った加減速操作に応じて旋回横方向加速度Gyを補正する旋回横方向加速度補正機能も備えている。
ここで、減速制御手段8aによる自動減速制御中に運転者が加速操作を行うということは、その自動減速制御により発生している車輌の減速度(目標減速度Gt)が大きいと運転者が感じ、運転者は推奨旋回車速Vreよりも高い車速でコーナーを旋回したいと判断したことを意味する。一方、減速制御手段8aによる自動減速制御中に運転者が減速操作を行うということは、その自動減速制御により発生している車輌の減速度(目標減速度Gt)が小さいと運転者が感じ、運転者は推奨旋回車速Vreよりも低い車速でコーナーを旋回したいと判断したことを意味する。即ち、現状で設定されている車輌前方のコーナーの推奨旋回車速Vreは運転者の嗜好に沿った車速ではなく、これが為、運転者は自動減速制御中に加速操作又は減速操作を行ってしまう。
そこで、本実施例1の旋回横方向加速度学習手段8gは、次回、同一又は同様のコーナーを旋回する際の推奨旋回車速Vreを運転者の嗜好に沿った車速に設定し得るよう、自動減速制御中の加減速操作に応じて旋回横方向加速度Gyの補正を行い、これを上述した推奨旋回横方向加速度データベース21の新たな推奨旋回横方向加速度Greとして既存の推奨旋回横方向加速度Greと置き換える。
先ず、自動減速制御中に運転者が加速操作を行った場合、この旋回横方向加速度学習手段8gは、現状で設定されている旋回横方向加速度Gyに旋回横方向加速度補正値αを加算する。これにより、今後同一又は同様のコーナーを旋回する際には、より高い値の推奨旋回横方向加速度Greに基づいて、より高い車速の推奨旋回車速Vreが設定されるので、運転者の嗜好に沿った車速でコーナーを旋回することができる。
一方、自動減速制御中に運転者が減速操作を行った場合、この旋回横方向加速度学習手段8gは、現状で設定されている旋回横方向加速度Gyから旋回横方向加速度補正値βを減算する。これにより、今後同一又は同様のコーナーを旋回する際には、より低い値の推奨旋回横方向加速度Greに基づいて、より低い車速の推奨旋回車速Vreが設定されるので、運転者の嗜好に沿った車速でコーナーを旋回することができる。
ここで、その旋回横方向加速度補正値α,βは、予め設定された一定の値であってもよく、補正対象の旋回横方向加速度Gyに対する所定の割合を補正制御の度に設定してもよい。
ところで、運転者の嗜好に変化が無く、且つ同一のコーナーや同等のコーナー曲率半径からなるコーナーであったとしても、見通しの善し悪し等の道路状況や天候等の周辺環境等によっては、運転者が望む旋回車速が異なる。これが為、かかる場合に一律に旋回横方向加速度Gyの補正制御を行うと、次に同一又は同様のコーナーを旋回する際に、運転者の嗜好に沿った車速でコーナーを旋回することができなくなってしまう。
そこで、本実施例1にあっては、道路状況,周辺環境及び走行状態を旋回横方向加速度Gyの補正制御の開始条件(以下、「補正制御開始条件」という。)として設定し、その成立又は不成立について補正制御を行う前に旋回横方向加速度学習手段8gに判定させる。ここでは、全ての条件に該当して初めて補正制御を実行するものとする。
本実施例1の補正制御開始条件としては、運転者の嗜好を正確に判断し得る,即ち、運転者の走行意図が正確に反映される道路状況,周辺環境及び走行状態の条件を用いる。例えば、周辺環境の条件としては「昼間である」や「晴天である」等の条件を、走行状態の条件としては「自動変速モードで走行中である」や「平坦路走行中である」等の条件を、周辺環境の条件としては「見通しの良いコーナーである」や「前方に他車が走行していない」等の条件を用いる。
具体的に、「昼間であるか否か」はヘッドライトスイッチ24のON信号から判断することができ、そのON信号を旋回横方向加速度学習手段8gが検知しなければ「昼間である」と判断する。
また、「晴天であるか否か」はワイパースイッチ25のON信号から判断することができ、そのON信号を旋回横方向加速度学習手段8gが検知しなければ「晴天である」と判断する。
また、「自動変速モードで走行中であるか否か」はシフトポジションセンサ26の検出信号から判断することができ、Dレンジの信号を旋回横方向加速度学習手段8gが検知していれば「自動変速モードで走行中である」と判断する。
ここで、本実施例1にあっては、「平坦路走行中であるか否か」、「見通しの良いコーナーであるか否か」、「前方に他車が走行していないか否か」等の条件を判断する為に、図1に示す道路状況検出装置27が車輌に設けられている。例えば、その道路状況検出装置27としてはCCDカメラ等の撮像装置が考えられ、これにより撮影された車輌前方の撮影画像に基づいて「平坦路走行中であるか否か」、「見通しの良いコーナーであるか否か」、「前方に他車が走行していないか否か」等を判断する。尚、前方の他車の存在は、ミリ波レーダ等のレーダ装置を用いて判断してもよい。
以下、本実施例1における車輌走行制御装置の制御動作について図2から図4のフローチャートに基づき説明する。ここでは、道路曲率情報検出手段8bが道路の曲率半径Rを検出し、これに基づいてコーナー検出手段8cにコーナーの存在を検出させるものとして例示する。
先ず、ECU8は、図2のフローチャートに示す如く車速センサ14の検出信号に基づいて現在の自車車速Vを算出すると共に、自車位置/道路情報検出装置20に対して自車位置検出指令を送り、地図上の自車位置を検出させる(ステップST1)。
ここで、一般に、自車車速Vは、車輌の走行制御等を行う為に常時ECU8で検出されているので、その情報を利用して演算処理速度の向上を図ることが好ましい。
また、本実施例1にあっては自車位置/道路情報検出装置20としてカーナビゲーションシステムを利用しており、これが機能しているときには制御装置20cが自車位置検出部20aから常時自車位置を検出しているので、必ずしもECU8が自車位置検出指令を行う必要はない。但し、その自車位置/道路情報検出装置20がユーザにより停止させられている場合も考えられるので、かかる場合には、このステップST1にて自車位置検出指令を行わせる。
続いて、ECU8は、その道路曲率情報検出手段8bとコーナー検出手段8cにより、車輌前方の道路がストレートであるかコーナーであるかを判定する(ステップST2)。
このステップST2においては、先ず、道路曲率情報検出手段8bが自車位置/道路情報検出装置20に対して車輌前方の道路曲率情報の検出指令を送り、制御装置20cにより検出されている車輌前方の道路の曲率半径Rの情報を自車位置/道路情報検出装置20から受け取る。そして、コーナー検出手段8cは、その車輌前方の道路の曲率半径Rの情報に基づいてストレートであるかコーナーであるかを判定する。尚、その自車位置/道路情報検出装置20は、曲率半径Rの情報と共に、道路位置情報(具体的にはコーナー位置情報)もECU8に送信する。
ここで、ECU8は、車輌前方の道路がストレートであれば本制御処理を終了してステップST1に戻り、コーナーであれば、そのコーナーまでの距離Lを算出させる(ステップST3)。
このステップST3においては、自車−コーナー間距離算出手段8dが自車位置/道路情報検出装置20に対して自車−コーナー間距離算出指令を送り、その自車位置/道路情報検出装置20の制御装置20cに上記ステップST1で検出した自車位置情報と地図データベース20bの地図情報とに基づいてコーナーまでの距離Lを算出させる。その制御装置20cは、求めたコーナーまでの距離Lの情報をECU8に送る。
続いて、そのECU8の旋回車速演算手段8eは、上記ステップST2で検出したコーナー曲率半径Rに対応する推奨旋回横方向加速度Greを推奨旋回横方向加速度データベース21から読み込む(ステップST4)。
しかる後、その旋回車速演算手段8eは、上記ステップST2で自車位置/道路情報検出装置20から送られてきたコーナー位置情報に基づいて実旋回横方向加速度データベース22を検索し、そのコーナーに対応する実旋回横方向加速度Grlの情報の有無を判断する(ステップST5)。
そして、その実旋回横方向加速度Grlの情報が存在していれば、旋回車速演算手段8eは、これを実旋回横方向加速度データベースから読み込んで当該コーナーの旋回横方向加速度Gy(=Grl)として設定する(ステップST6)。一方、この旋回車速演算手段8eは、実旋回横方向加速度Grlの情報が存在していないと判断した場合、上記ステップST4で読み込んだ推奨旋回横方向加速度Greを当該コーナーの旋回横方向加速度Gy(=Gre)として設定する(ステップST7)。
このようにして車輌前方のコーナーの旋回横方向加速度Gyを設定した後、旋回車速演算手段8eは、そのステップST6又はステップST7で設定した旋回横方向加速度Gyと上記ステップST3で求めたコーナー曲率半径Rとを上述した式1に代入して、そのコーナーの推奨旋回車速Vreを求める(ステップST8)。
しかる後、ECU8の目標減速度演算手段8fは、その推奨旋回車速Vreと上記ステップST1,ST3で求めた現在の自車車速V及びコーナーまでの距離Lとを上述した式3に代入して、車輌前方のコーナーに進入するまでの目標減速度Gtを求める(ステップST9)。
そして、ECU8の減速制御手段8aは、減速制御実行フラグ「F」が立てられている(F=1)か否か判定し(ステップST10)、「F=1」でなければ次に運転者による減速制御開始要求の有無を判断する(ステップST11)。
その減速制御開始要求とは、運転者の減速操作に伴いECU8へと送られる信号のことを意味している。ここで、その運転者の減速操作としてはブレーキ操作、自動変速機3の手動ダウンシフト操作や自動変速機3の高速段の使用を制限するスイッチ(所謂オーバードライブスイッチ)の操作等があるが、その何れの操作を行う場合においても運転者はアクセルOFF操作を最初に行うのが一般的である。これが為、本実施例1にあっては、そのアクセルOFF操作を減速制御開始要求として設定し、アクセルポジションセンサ28からのアクセルOFF信号が検出されたか否かで減速制御開始要求の有無を判断する。
そこで、本実施例1の減速制御手段8aは、上記ステップST11にてアクセルOFF信号を検出しなければ、減速制御開始要求が為されていないと判断して本制御処理を終了してステップST1に戻る。
一方、この減速制御手段8aは、アクセルOFF信号を検出すれば、運転者により減速制御開始要求が為されたと判断して、上記ステップST9で求めた目標減速度Gtに基づいた自動減速制御を実行し(ステップST12)、減速制御実行フラグ「F=1」を立てる(ステップST13)。尚、ブレーキ操作,自動変速機3の手動ダウンシフト操作又は自動変速機3のオーバードライブスイッチの操作等の内の少なくとも何れか1つを検知した際に、「運転者による減速制御開始要求あり」と判断させてもよい。
本実施例1のECU8は、その自動減速制御の実行中に、旋回横方向加速度学習手段8gが運転者による減速制御中止要求の有無を判断し(ステップST14)、その判断結果に応じて以下の如き旋回横方向加速度Gyの補正制御を行う。
ここで、本実施例1の減速制御中止要求としては、アクセルON操作(アクセル踏み込み操作)や自動変速機3への手動アップシフト操作等の運転者による加速操作を設定する。その運転者の加速操作としてはアクセルON操作が一般的であるので、本実施例1にあっては、アクセルポジションセンサ28からのアクセルON信号が検出されたか否かで減速制御中止要求の有無を判断するが、アクセルON操作又は自動変速機3への手動アップシフト操作の内の少なくとも何れか1つを検知することによって減速制御中止要求の有無を判断してもよい。
最初に、運転者が加速操作を行い、旋回横方向加速度学習手段8gにより減速制御中止要求ありと判断された場合について図3のフローチャートに基づき説明する。
かかる場合、このECU8は、減速制御手段8aに対して自動減速制御を中止させ(ステップST15)、前述した補正制御開始条件が成立しているか否かを旋回横方向加速度学習手段8gに判定させる(ステップST16)。
ここで、その旋回横方向加速度学習手段8gは、補正制御開始条件が不成立であれば本制御処理を終了してステップST1に戻り、補正制御開始条件が成立していれば、減速制御中止要求カウンタC1をインクリメントする(ステップST17)。この減速制御中止要求カウンタC1は、1回の減速制御中止要求に応じて「1」にインクリメントするものであるが、例えば、アクセルON操作が1回行われた後に運転者が更にアクセルを踏み込んだときには2回の減速制御中止要求が為されたものとして、更に「1」をインクリメントされる(C1=2)ものであってもよい。
しかる後、この旋回横方向加速度学習手段8gは、その減速制御中止要求カウンタC1が所定値x以上か否か判定する(ステップST18)。
その所定値xは、例えば、旋回横方向加速度補正値αが大きい場合、複数回の減速制御中止要求が為されてから旋回横方向加速度Gyが補正されるよう「2」や「3」等の大きめの値に設定することが好ましい。これにより、旋回横方向加速度Gyが頻繁に大きく変更されて、同様のコーナーが目の前に来る度に運転者が減速制御中止操作を行う、という不都合を回避することができる。
一方、その所定値xは、例えば、旋回横方向加速度補正値αが小さければ「1」等の小さな値に設定することが好ましい。これにより、こまめに旋回横方向加速度Gyが補正されるので、運転者に違和感を与えることなく、運転者の嗜好に沿った好適な推奨旋回車速Vreを設定することができる。
また、その所定値xは、予め設定された一定の値であってもよいが、例えば、補正制御開始条件の成立/不成立の判定頻度に応じた変動値としてもよい。かかる場合、例えば、その判定頻度が高ければ運転者による減速制御中止操作の頻度が高いことを意味しているので、所定値xを「1」等の小さな値に設定し、こまめに旋回横方向加速度Gyを補正させる。一方、その判定頻度が低ければ旋回横方向加速度Gy(推奨旋回車速Vre)が概ね運転者の嗜好に沿った値になっていることを意味しているので、所定値xを「2」や「3」等の大きめの値に設定することによって、必要以上の補正制御の介入を抑制することができる。
ここで、旋回横方向加速度学習手段8gは、上記ステップST18にて減速制御中止要求カウンタC1が所定値x以上と判定した場合、上記ステップST6又はステップST7で設定した旋回横方向加速度Gyに旋回横方向加速度補正値αを加算して、これを車輌前方のコーナーのコーナー曲率半径Rに対応する推奨旋回横方向加速度Greとして推奨旋回横方向加速度データベース21に格納し(ステップST19)、減速制御中止要求カウンタC1をリセットする(ステップST20)。
この旋回横方向加速度学習手段8gは、その減速制御中止要求カウンタC1のリセットの後,又は上記ステップST18にて減速制御中止要求カウンタC1が所定値x以上ではないと判定した場合、横方向加速度センサ23の検出信号からコーナー旋回中の実旋回横方向加速度Grlを測定し(ステップST21)、これを当該コーナーのコーナー位置情報と共に実旋回横方向加速度データベース22に格納する(ステップST22)。
次に、上記ステップST14にて旋回横方向加速度学習手段8gが減速制御中止要求なしと判断した場合について図4のフローチャートに基づき説明する。
かかる場合、この旋回横方向加速度学習手段8gは、運転者による減速度増加要求の有無を判断する(ステップST23)。
その減速度増加要求とは、運転者の減速操作に伴いECU8へと送られる信号のことを意味するが、ここでは既にアクセルOFF状態であるので、これ以外の他の減速操作に伴って送られる信号のことをいう。例えば、他の減速操作としては、ブレーキON操作、自動変速機3の手動ダウンシフト操作や自動変速機3の高速段の使用を制限するスイッチ(所謂オーバードライブスイッチ)の操作等があり、その内の少なくとも何れか1つを検知することで「運転者による減速度増加要求あり」と判断する。
ところで、ここでの減速操作とは、前述した運転者が推奨旋回車速Vreよりも低い車速でコーナーを旋回したいと判断した場合の操作のことである。これが為、そのような更なる減速操作を運転者が行わなければ、上記ステップST6又はステップST7で設定した旋回横方向加速度Gyに基づく推奨旋回車速Vreが概ね運転者の嗜好に沿った車速になっていることを意味している。そこで、この旋回横方向加速度学習手段8gは、運転者による減速度増加要求がないと判定した場合には本制御処理を終了してステップST1に戻る。
一方、そのような更なる減速操作を運転者が行っていれば、現状の推奨旋回車速Vreが運転者の嗜好に適合していないことを意味するので、ECU8は、運転者による減速度増加要求があったと判断した際に、現状の自動減速制御を維持したまま、補正制御開始条件が成立しているか否かを旋回横方向加速度学習手段8gに判定させる(ステップST24)。
ここで、その旋回横方向加速度学習手段8gは、補正制御開始条件が不成立であれば本制御処理を終了してステップST1に戻り、補正制御開始条件が成立していれば、減速度増加要求カウンタC2をインクリメントする(ステップST25)。この減速度増加要求カウンタC2は、1回の減速度増加要求に応じて「1」にインクリメントするものであるが、例えば、ブレーキON操作が1回行われた後に運転者が更に手動ダウンシフト操作を行ったときには2回の減速度増加要求が為されたものとして、更に「1」をインクリメントされる(C2=2)。
しかる後、この旋回横方向加速度学習手段8gは、その減速度増加要求カウンタC2が所定値y以上か否か判定する(ステップST26)。
ここでの所定値yは、例えば、旋回横方向加速度補正値βが大きい場合、複数回の減速度増加要求が為されてから旋回横方向加速度Gyが補正されるよう「2」や「3」等の大きめの値に設定することが好ましい。これにより、旋回横方向加速度Gyが頻繁に大きく変更されて、同様のコーナーが目の前に来る度に運転者が更なる減速操作を行う、という不都合を回避することができる。
一方、その所定値yは、例えば、旋回横方向加速度補正値βが小さければ「1」等の小さな値に設定することが好ましい。これにより、こまめに旋回横方向加速度Gyが補正されるので、運転者に違和感を与えることなく、運転者の嗜好に沿った好適な推奨旋回車速Vreを設定することができる。
また、その所定値yは、予め設定された一定の値であってもよいが、例えば、補正制御開始条件の成立/不成立の判定頻度に応じた変動値としてもよい。かかる場合、例えば、その判定頻度が高ければ運転者による減速度増加要求の頻度が高いことを意味しているので、所定値yを「1」等の小さな値に設定し、こまめに旋回横方向加速度Gyを補正させる。一方、その判定頻度が低ければ旋回横方向加速度Gy(推奨旋回車速Vre)が概ね運転者の嗜好に沿った値になっていることを意味しているので、所定値yを「2」や「3」等の大きめの値に設定することによって、必要以上の補正制御の介入を抑制することができる。
ここで、旋回横方向加速度学習手段8gは、上記ステップST26にて減速度増加要求カウンタC2が所定値以上と判定した場合、上記ステップST6又はステップST7で設定した旋回横方向加速度Gyから旋回横方向加速度補正値βを減算して、これを車輌前方のコーナーのコーナー曲率半径Rに対応する推奨旋回横方向加速度Greとして推奨旋回横方向加速度データベース21に格納し(ステップST27)、減速度増加要求カウンタC2をリセットする(ステップST28)。
この旋回横方向加速度学習手段8gは、その減速度増加要求カウンタC2のリセットの後,又は上記ステップST26にて減速度増加要求カウンタC2が所定値以上ではないと判定した場合、上述したステップST21,ST22に進んで、横方向加速度センサ23の検出信号からコーナー旋回中の実旋回横方向加速度Grlを測定し、これをコーナー位置情報と共に実旋回横方向加速度データベース22に格納する。
このように、現状で設定されている車輌前方のコーナーの推奨旋回車速Vre(旋回横方向加速度Gy)が運転者の嗜好に沿わないものであれば不適な目標減速度Gtで車輌が自動減速制御されてしまい、その自動減速制御中に運転者は加減速操作を行うので、その加減速操作を契機にして当該加減速操作に応じた旋回横方向加速度Gyの補正制御を実行している。即ち、本実施例1においては、自動減速制御中の運転者による加減速操作を運転者の嗜好に沿った旋回車速の適否判定の条件としており、運転者の嗜好に沿わない旋回車速であれば加減速操作に応じて旋回横方向加速度Gyが適正な値へと補正される。
これが為、本実施例1によれば、次回、同一又は同等のコーナーを旋回する際に、運転者が好む旋回横方向加速度Gyに基づいて運転者の嗜好に沿った推奨旋回車速Vreを設定することができる。また、これにより、次回、同一又は同等のコーナーへと進入する前には、好適な目標減速度Gtを算出することができ、運転者の嗜好に沿った減速度で車輌が自動減速制御されるので、過剰な減速制御によるお節介感や減速度不足を運転者に感じさせることがなくなり、運転者の違和感を解消することができる。
また、そのように補正された旋回横方向加速度Gyは次回利用する為に記憶されるが、本実施例1にあっては、これに加えて実旋回横方向加速度Grlもコーナー位置情報と共に記憶されるので、次回、同一のコーナーを旋回する際にはより運転者の嗜好に沿った推奨旋回車速Vreで車輌を旋回させることができる。
更に、本実施例1にあっては、旋回横方向加速度Gyの補正制御を実行する前に道路状況や周辺環境等の補正制御開始条件を判定し、その条件に合致したときのみ補正制御を行わせるように制限している。これが為、運転者の嗜好を正確に判断することができるので、無用な補正制御が抑制され、次回、その条件に合致した場合における同一又は同等のコーナーを旋回する際の無用な補正制御も回避することができる。
ところで、本実施例1にあっては、コーナーの推奨旋回車速Vreと同一の速度で当該コーナーに進入させるものとして目標減速度Gtを求め、この目標減速度Gtとなるように自動減速制御を実行している。一方、1つのコーナーは、必ずしも入口から出口まで一定の曲率半径であるとは限らず、様々な曲率半径からなる複数のカーブで構成されている場合もあり、かかる場合には夫々のカーブ毎に推奨旋回車速Vreが異なる。
これが為、複数のカーブで1つのコーナーが構成されている場合に、コーナー入口のカーブ以外の推奨旋回車速Vreを用いて目標減速度Gtを求めると、一般に、その目標減速度Gtは過剰な減速度となり、運転者がコーナー進入までに減速制御中止要求を行うので、必ずと言っていいほど旋回横方向加速度Gyの補正制御が実行されてしまう。
そこで、かかる場合には、コーナー入口のカーブの推奨旋回車速Vreを用いて目標減速度Gtを求めることが好ましく、これにより、無用な補正制御を逐次行わずとも済む。
また、本実施例1にあっては、上述したステップST23における減速度増加要求の有無の判断で、ブレーキON信号が検出された際に「減速度増加要求あり」と判断させるよう例示した。
ここで、一般に、コーナー進入前には運転者がブレーキペダル上に足を置いて減速の準備を行うものであり、また、運転者は減速度を然程増加させないようにブレーキ操作を行う場合もあるが、そのような運転者の動作があったとしても、目標減速度Gtに基づく減速制御で発生している車輌の減速度,即ち、車輌前方のコーナーの推奨旋回車速Vreが必ずしも運転者の嗜好に反するものであるとは限らない。これが為、そのような動作を運転者が行った場合に旋回横方向加速度Gyの補正制御を行うことは好ましくない。
そこで、かかる場合を考慮して、旋回横方向加速度学習手段8gには、ブレーキペダル踏力検出センサ13の検出信号に基づきブレーキ踏力を検出させて、このブレーキ踏力が所定値以上であれば「減速度増加要求あり」と判断させ、所定値以上になっていなければ「減速度増加要求なし」と判断させてもよい。
更にまた、上述した本実施例1にあってはカーナビゲーションシステム(自車位置/道路情報検出装置20)を利用して、このカーナビゲーションシステムの制御装置20cに演算処理を負担させたが、必ずしもかかる態様に限定するものではない。例えば、自車位置/道路情報検出装置20が少なくとも自車位置検出部20aと地図データベース20bとを有していれば、ECU8に全ての演算処理を実行させてもよい。
かかる場合、そのECU8は、上記ステップST1において現在の自車車速を算出すると共に、自車位置検出部20aからの検出信号に基づいて地図データベース20bから該当地図を読み込み、その地図上の自車位置を検出する。
しかる後、そのECU8は、その道路曲率情報検出手段8bとコーナー検出手段8cにより、上記ステップST2にて、その該当地図と自車位置情報とに基づいて車輌前方の道路の曲率半径Rを検出し、前方の道路がストレートであるかコーナーであるかを判定する。
そして、ECU8は、車輌前方の道路がコーナーであれば、上記ステップST3にて、その該当地図と自車位置情報とに基づいてそのコーナーまでの距離Lを算出する。
このようにECU8に全ての演算処理を実行させた場合であっても、カーナビゲーションシステムの制御装置20cに演算処理を分担させた場合と同様の効果を奏することができる。
ここで、上述した自車位置/道路情報検出装置20としては前述した道路状況検出装置27(撮像装置)を用いてもよい。かかる場合にあっては、その撮影画像を解析して、上述した道路曲率情報検出手段8bに車輌前方の道路の曲率半径R又は曲率Kの情報を検出させることができる。また、コーナー検出手段8cには、その撮影画像から車輌前方の道路がストレートであるかコーナーであるかを判定させてもよい。
また、インターネット等の通信回線を利用して、車輌前方の道路がストレートであるかコーナーであるかの情報と、コーナーである場合にはそのコーナー曲率半径R又はコーナー曲率Kの情報とを外部の基地局からECU8に取得させてもよい。これによれば、車輌に道路曲率情報検出手段8bやコーナー検出手段8cの処理機能を設けずともよいので、ECU8等の車輌に搭載された各種処理装置の処理速度を向上させることができる。
尚、上述したステップST14とステップST23の判断の順序は入れ替えてもよい。
次に、本発明に係る車輌走行制御装置の実施例2を図1から図3及び図5に基づいて説明する。
本実施例2の車輌走行制御装置は、前述した実施例1と同様に構成され、図1に示す実施例1と同様の車輌に適用される。
ここで、本実施例2の車輌走行制御装置と前述した実施例1の車輌走行制御装置との相違点は、減速制御手段8aによる自動減速制御の実行中に運転者が減速制御中止要求を行わなかった場合の旋回横方向加速度Gyの補正制御方法にある。
具体的に説明すると、前述したが如く、コーナー進入前の減速準備の為に運転者がブレーキペダル上に足を置く場合や、運転者が減速度を然程増加させないようにブレーキ操作を行う場合がある。かかる場合に、ブレーキON信号の検出のみをもって運転者による減速度増加要求があったと判断し、一律に旋回横方向加速度Gyの補正制御を行うことは好ましくない。
そこで、本実施例2にあっては、運転者が減速制御中止要求を行わずに減速度増加要求を行った際、ブレーキペダル踏力検出センサ13の検出信号からブレーキ踏力Pを検出する。そして、そのブレーキ踏力Pに応じた旋回横方向加速度補正値γを求めさせ、そのブレーキ踏力Pの大小に応じた推奨旋回横方向加速度Greを算出させる。
以下、本実施例2における車輌走行制御装置の制御動作について図5のフローチャートに基づき詳述する。尚、自車位置情報検出等を行った後に自動減速制御を実行する動作や、その自動減速制御中に運転者から減速制御中止要求が為された際の旋回横方向加速度Gyの補正制御動作については、図2及び図3に示す前述した実施例1のステップST1〜ST22までの動作と同じである。これが為、以下においては、その同様の動作の説明については省略し、運転者が減速制御中止要求を行わなかった場合の動作についてのみ説明する。
図2に示すステップST14において旋回横方向加速度学習手段8gが減速制御中止要求なしと判断した場合、この旋回横方向加速度学習手段8gは、実施例1と同様にして運転者による減速度増加要求の有無を判断する(ステップST123)。
そして、この旋回横方向加速度学習手段8gは、運転者による減速度増加要求がないと判定した場合には本制御処理を終了してステップST1に戻る。一方、運転者による減速度増加要求があったと判断した場合には、現状の自動減速制御を維持させたまま、ブレーキペダル踏力検出センサ13の検出信号に基づいて旋回横方向加速度学習手段8gが運転者のブレーキ踏力Pを検出する(ステップST124)。
しかる後、その旋回横方向加速度学習手段8gは、実施例1と同様にして補正制御開始条件が成立しているか否かを判定する(ステップST125)。
ここで、その旋回横方向加速度学習手段8gは、補正制御開始条件が不成立であれば本制御処理を終了し、補正制御開始条件が成立していれば、上記ステップST124で検出したブレーキ踏力Pに基づいて減速度不足分ΔGを求める(ステップST126)。
例えば、ブレーキ踏力P発生時における車輌の減速度Gを実験やシミュレーションを行って求め、その際の車輌の減速度Gをブレーキ踏力P発生時の減速度不足分ΔGとする。そして、そのブレーキ踏力Pと当該ブレーキ踏力P発生時の減速度不足分ΔGとの対応関係からなる減速度不足分データベースを予め用意しておき、上記ステップST124で検出したブレーキ踏力Pに該当する減速度不足分ΔGを減速度不足分データベースから読み込む。
続いて、旋回横方向加速度学習手段8gは、上記ステップST126で求めた減速度不足分ΔGから旋回横方向加速度補正値γを算出する(ステップST127)。
その際、減速度不足分ΔGそのものを旋回横方向加速度補正値γとしてもよいが(γ=ΔG)、これでは補正の幅が大きすぎて、次回同様のコーナーが眼前に近づいた際の減速制御中に運転者が加減速操作を行ってしまう虞がある。
そこで、かかる不都合を回避して運転者の嗜好に沿った好適な推奨旋回車速Vreを設定させる為に、減速度不足分ΔGの所定の割合を求め、これを旋回横方向加速度補正値γとすることが好ましい。
旋回横方向加速度学習手段8gは、上記の如くして旋回横方向加速度補正値γを求めた後、ステップST106又はステップST107で設定した旋回横方向加速度Gyから旋回横方向加速度補正値γを減算して、これを車輌前方のコーナーのコーナー曲率半径Rに対応する推奨旋回横方向加速度Greとして推奨旋回横方向加速度データベース21に格納する(ステップST128)。
そして、この旋回横方向加速度学習手段8gは、図3に示すステップST21,ST22に進んで、横方向加速度センサ23の検出信号からコーナー旋回中の実旋回横方向加速度Grlを測定し、これをコーナー位置情報と共に実旋回横方向加速度データベース22に格納する。
このように、本実施例2によれば、より運転者の嗜好に沿った推奨旋回車速Vreを設定することができるので、次回、同一又は同等のコーナーを旋回する際に、運転者の違和感をより効果的に解消することができる。
尚、本実施例2で求めた減速度不足分ΔGは、ブレーキ踏力Pを検出せずとも、前後方向加速度センサ(図示略)の検出値の変化量から求めてもよく、これによっても同様の効果を奏することができる。
ここで、本実施例2においても、コーナー曲率半径Rに替えてコーナー曲率Kの情報を検出させ、これに基づいてコーナーの存在の検出や推奨旋回車速Vreの算出を行ってもよい。
ところで、上述した各実施例1,2においては自動変速機3を具備する車輌について例示したが、その自動変速機3は、有段式のものであってもよく、また、ベルト式無段変速機やトロイダル式無段変速機等の無段式のものであってもよい。また、そのような自動変速機3に限らず、手動変速機や自動変速モード付きの手動変速機を具備している場合であっても本発明を適用することができる。
更に、上述した各実施例1,2においては本装置をFR車に適用した場合について例示したが、本装置は、所謂FF(Front engine Front drive)車や4輪駆動車等の如何なる車輌にも適用することができる。
以上のように、本発明に係る車輌走行制御装置は、運転者の嗜好に沿ったコーナー毎の旋回車速を設定する技術として有用である。
本発明に係る車輌走行制御装置の実施例1,2の構成を示す図である。 実施例1,2における車輌走行制御装置の制御動作について説明するフローチャートであって、減速制御中止要求判定までの動作を示す図である。 実施例1,2における車輌走行制御装置の制御動作について説明するフローチャートであって、運転者が減速制御中止要求を行った場合の動作を示す図である。 実施例1における車輌走行制御装置の制御動作について説明するフローチャートであって、運転者が減速制御中止要求を行わない場合の動作を示す図である。 実施例2における車輌走行制御装置の制御動作について説明するフローチャートであって、運転者が減速制御中止要求を行わない場合の動作を示す図である。
符号の説明
1 エンジン
3 自動変速機
8 電子制御装置(ECU)
8a 減速制御手段
8b 道路曲率情報検出手段
8c コーナー検出手段
8d 自車−コーナー間距離算出手段
8e 旋回車速演算手段
8g 旋回横方向加速度学習手段
8f 目標減速度演算手段
13 ブレーキペダル踏力検出センサ
14 車速センサ
20 自車位置/道路情報検出装置
20a 自車位置検出部
20b 地図データベース
20c 制御装置
21 推奨旋回横方向加速度データベース(推奨旋回横方向加速度記憶手段)
22 実旋回横方向加速度データベース(実旋回横方向加速度記憶手段)
23 横方向加速度センサ
24 ヘッドライトスイッチ
25 ワイパースイッチ
26 シフトポジションセンサ
27 道路状況検出装置
28 アクセルポジションセンサ

Claims (7)

  1. 道路の曲率又は曲率半径を検出する道路曲率情報検出手段と、
    この道路曲率情報検出手段により検出された道路の曲率半径又は曲率から車輌前方のコーナーの存在を検出するコーナー検出手段と、
    このコーナー検出手段により存在が検出された車輌前方のコーナーの曲率半径又は曲率と当該曲率半径又は曲率に応じた推奨旋回横方向加速度とに基づいて当該コーナーの推奨旋回車速を演算する旋回車速演算手段と、
    現在の自車車速と前記推奨旋回車速と前記コーナーまでの距離とに基づいて目標減速度を演算する目標減速度演算手段と、
    この目標減速度演算手段により求められた目標減速度に基づいて車輌を減速制御する減速制御手段と、
    この減速制御手段による減速制御中に運転者による加減速操作を検知した場合、該加減速操作に応じて前記推奨旋回横方向加速度を補正する旋回横方向加速度学習手段と、
    を備えたことを特徴とする車輌走行制御装置。
  2. 前記旋回横方向加速度学習手段は、減速制御中に運転者による加速操作を検知した場合、前記推奨旋回横方向加速度を大きな値へと補正するよう構成したことを特徴とする請求項1記載の車輌走行制御装置。
  3. 前記旋回横方向加速度学習手段は、運転者によるアクセル踏み込み操作を検知することで運転者による加速操作の有無を判断するよう構成したことを特徴とする請求項1又は2に記載の車輌走行制御装置。
  4. 前記旋回横方向加速度学習手段は、減速制御中に運転者による減速操作を検知した場合、前記推奨旋回横方向加速度を小さな値へと補正するよう構成したことを特徴とする請求項1記載の車輌走行制御装置。
  5. 前記旋回横方向加速度学習手段は、運転者によるブレーキ操作,ブレーキ操作時のブレーキ踏力,変速機の手動ダウンシフト操作又は変速機の高速段の使用を制限するスイッチの操作の内の少なくとも何れか1つを検知することで運転者による減速操作の有無を判断するよう構成したことを特徴とする請求項1又は2に記載の車輌走行制御装置。
  6. 前記旋回横方向加速度学習手段は、運転者の走行意図が正確に反映される道路状況,周辺環境及び走行状態のときに前記推奨旋回横方向加速度の補正制御を実行するよう構成したことを特徴とする請求項1から5の内の何れか1つに記載の車輌走行制御装置。
  7. 前記コーナーの旋回中に検出された実際の旋回横方向加速度の情報と当該コーナーの位置情報とを関連付けて記憶する実旋回横方向加速度記憶手段を設けたことを特徴する請求項1から6の内の何れか1つに記載の車輌走行制御装置。
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