JPH08290719A - 自動車の車体カバー - Google Patents

自動車の車体カバー

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Publication number
JPH08290719A
JPH08290719A JP7123159A JP12315995A JPH08290719A JP H08290719 A JPH08290719 A JP H08290719A JP 7123159 A JP7123159 A JP 7123159A JP 12315995 A JP12315995 A JP 12315995A JP H08290719 A JPH08290719 A JP H08290719A
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JP
Japan
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cover sheet
roof
take
vehicle body
cover
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Pending
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JP7123159A
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English (en)
Inventor
Takeshi Takase
猛 高瀬
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J S R KK
Original Assignee
J S R KK
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 車内温度を外気温に近づけるようにできる車
体カバーを提供する。 【構成】 車体のルーフ1Cとフロントウインド1Bと
リヤウインド1Dの各上方を所定の空間Sを隔ててカバ
ーするカバーシート2を設けて、カバーシート2と、ル
ーフ1Cとフロントボンネット1Aとリヤトランクリッ
ド1Eとの間に、空間Sを保持するスペーサー3,1
5,19A,19Bをそれぞれ設け、巻き取りローラ部
材3と、カバーシート2の先端部を係止するフック部材
19Aと、カバーシート2の下面を保持するバー部材1
5と、バー部材15の基部と巻き取りローラ部材3の軸
受け基部とフック部材19Aの基部には、それぞれ吸着
可能なマグネット部材を設けている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、車内温度を外気温に近
づけることができる自動車の車体カバーに関する。
【0002】
【従来の技術】自動車の車体の汚れ等を防止するため
に、車体全体を上方からカバーする袋状の車体カバーが
実用化されている。また、車体の各ウインド付近まで上
方からカバーする半袋状の車体カバーも実用化されてい
る。
【0003】上記各車体カバーでは、車体の汚れの防止
の他に、夏季の炎天下では太陽光を遮断して車内の熱気
を防止すると共に、冬季の厳寒下では冷気を遮断してフ
ロントウインド等の凍結を防止するというセールスポイ
ントが挙げられている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記各
車体カバーは、いずれも車体の外面、つまり、ルーフ、
各ウインド、フロントボンネット、リヤトランクリッド
等に沿って直に密着するようになっている。
【0005】このため、炎天下では、太陽光の遮断はで
きるものの、車体カバーが密閉温室のような作用を果す
ことから、車内に熱気がこもるのを有効に防止できない
ので、車内温度が外気温よりも非常に高くなり(例え
ば、外気温が35℃のとき車内温度が70℃以上にな
る。)、ドアを全開して熱気が自然に排出されるまでの
間は、車外で待機している必要がある。また、厳寒下で
は、冷気が遮断される結果、車体カバーを外すと、車内
温度が外気温よりも高いから(例えば、外気温が0℃の
とき車内温度が5℃以上になる。)、内外の温度差によ
りフロントウインド等が瞬時に結露して真っ白になるの
で、結露が溶けるまでの間は、自動車の運転を見合わせ
る必要がある。
【0006】本発明は上記従来の問題を解消するために
なされたもので、車内温度を外気温に近づけるようにし
て、夏季には車内に熱気がこもるのを有効に防止できる
と共に、冬季にはウインド等の結露を有効に防止できる
自動車の車体カバーを提供することを目的とするもので
ある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、車体のルーフとフロントウインドとリヤ
ウインドの各上方を所定の空間を隔ててカバーするカバ
ーシートを設け、該カバーシートと、上記ルーフとフロ
ントボンネットとリヤトランクリッドとの間に、上記空
間を保持するスペーサーをそれぞれ介設したことを特徴
とする自動車の車体カバーを提供するものである。
【0008】上記フロントボンネットとリヤトランクリ
ッドのいずれか一方のスペーサーは、カバーシートを長
さ方向に巻き取り及び引き出し自在な巻き取りローラ部
材であり、いずれか他方のスペーサーは、引き出したカ
バーシートの先端部を係止するフック部材であり、上記
ルーフのスペーサーは、カバーシートの長さ方向の中間
部の下面を保持するバー部材である一方、該バー部材の
基部と巻き取りローラ部材の軸受け基部とフック部材の
基部には、上記ルーフとフロントボンネットとリヤトラ
ンクリッドにそれぞれ吸着可能なマグネット部材を設け
ているのが好ましい。(請求項2) 上記フック部材とバー部材と巻き取りローラ部材との間
の幅方向の略中間に、上記カバーシートの先端部に係止
したエンドレスロープを、長さ方向にエンドレス回動自
在に配置するのが好ましい。(請求項3)
【0009】
【作用】本発明によれば、車体のルーフ、フロント及び
リヤウインドの各上方を、スペーサーにより空間を隔て
てカバーシートでカバーすることにより、ルーフ、フロ
ント及びリヤウインドとカバーシートとの間の空間に、
開放空気層が形成されるようになる。このため、夏季に
は、カバーシートで太陽光を遮断(日除け)すると同時
に、開放空気層に外気が自由に流通して放熱されること
により、車内温度が外気温に近づいて車内に熱気がこも
らなくなる。また、冬季には、開放空気層に外気が自由
に流通することにより、車内温度が外気温に近づいて内
外の温度差が少なくなるので、カバーシートを外したと
き、フロントウインド等が瞬時に結露して真っ白になる
おそれがなくなる。なお、リヤトランクリッドの無いハ
ッチバック式のリヤドアであれば、リヤドアがリヤトラ
ンクリッドに代わることになる。
【0010】一方、リヤトランクリッド(又はフロント
ボンネット)にマグネット部材で巻き取りローラ部材
(スペーサー)を取り付けて、カバーシートを長さ方向
に巻き取り及び引き出しできるようにし、ルーフにマグ
ネット部材でバー部材(スペーサー)を取り付けて、引
き出したカバーシートの長さ方向の中間部の下面を保持
させるようにし、フロントボンネット(又はリヤトラン
クリッド)にマグネット部材でフック部材(スペーサ
ー)を取り付けて、引き出したカバーシートの先端部を
係止するようにすると、カバーシートの引き出し及び巻
き取り、巻き取りローラ部材、バー部材、フック部材等
の取り付け及び取り外しがワンタッチで、かつスピーデ
ィに行えるようになる。また、カバーシートを巻き取り
ローラ部材で巻き取ることにより、手や衣服を汚すこと
がなく、コンパクトに巻き取れるようになる。なお、フ
ック部材は、マグネット部材で車体側に取り付けた状態
で走行しても差し支えは無く、巻き取りローラ部材は及
びバー部材は、安全のために、マグネット部材だけを車
体側に取り付けた状態で、車体側から取り外してトラン
クルーム等に収納するのが好ましい。
【0011】さらに、フック部材とバー部材と巻き取り
ローラ部材との間に配置したエンドレスロープにカバー
シートの先端部を係止するようにすると、エンドレスロ
ープのガイドによりカバーシートが蛇行することなく、
巻き取りローラ部材から真っ直ぐに引き出し、巻き取り
ローラ部材に真っ直ぐに巻き取ることができる。
【0012】
【実施例】以下、本発明を図示の実施例により詳細に説
明する。図1及び図2に示すように、自動車1は、いわ
ゆるセダンタイプであって、フロントボンネット1A、
フロントウインド1B、ルーフ1C、リヤウインド1D
及びリヤトランクリッド1Eを有すると共に、フロント
サイドウインド1F,1F及びリヤサイドウインド1
G,1Gを有している。上記フロントボンネット1A、
ルーフ1C及びリヤトランクリッド1Eは、通常はマグ
ネットが吸着する鉄板製磁性体である。
【0013】上記ルーフ1Cの幅Wは約1000〜12
00mm程度であり、フロントボンネット1Aの後部と
リヤトランクリッド1Eの後部との間の長さLは約30
00〜3500mm程度である。
【0014】カバーシート2は、上記幅Wと長さLに略
等しいサイズのフレキシブルな合成樹脂(例えばポリエ
ステル)又は布製であり、上面には太陽光及び熱気を遮
断するためのコーティング(例えばアクリル系樹脂コー
ティング)を施している。上記カバーシート2は、日除
けを主目的とするのであれば、太陽光等を完全に遮断す
る必要は無く、細かい穴を縦横に穿設して遮断率が30
〜50%程度のメッシュシート状であってもよい。
【0015】上記カバーシート2を長さ方向に引き出し
たり巻き取ったりするための巻き取りローラ部材3は、
図4に詳細に示すように、左右一対の合成樹脂製の軸受
けプレート4,4を有し、該各軸受けプレート4,4の
貫通穴4a,4aに合成樹脂製の巻き取りローラ5が回
転自在に貫通支持されている。上記各軸受けプレート
4,4の内側の巻き取りローラ5には、上記カバーシー
ト2よりもやや広い幅で合成樹脂製の大径ツバ6,6が
接着固定されて、各ツバ6,6により巻き取りローラ5
が貫通穴4a,4aから抜け外れないように保持され
る。
【0016】上記巻き取りローラ5には、上記カバーシ
ート2の後端部2bが小穴5a,…,5aを利用して糸
等で縫着されて、該巻き取りローラ5の回転により、巻
き取りローラ5にカバーシート2を巻き取ると共に、カ
バーシート2の先端部2aを手で引っ張ると、巻き取り
ローラ5の回転により、巻き取りローラ5からカバーシ
ート2を引き出すことができる。上記各軸受けプレート
4,4の内、例えば自動車1の右側[図4(A)では左
側]の軸受けプレート4の外側に貫通した巻き取りロー
ラ5の端部には、巻き取りローラ5を手で回転させてカ
バーシート2を巻き取るためのハンドル7が、角穴等を
利用して着脱自在に取り付けられている。
【0017】上記各軸受けプレート4,4の下部の両側
には、軸状基部4b,4bがそれぞれ接着固定されてい
る。該軸状基部4bよりもやや大径の円板状マグネット
8を設け、該マグネット8の下面に、車体外面のカーブ
になじむように柔軟性を有する薄手のクッションシート
10を接着固定すると共に、上記マグネット8のホルダ
ー9の上面には、上記軸受けプレート4の軸状基部4b
を上方から着脱自在に差し込んで保持するためのキャッ
プ11を接着固定している。該キャップ11、マグネッ
ト8、ホルダー9及びクッションシート10により、単
体のマグネット部材14が構成される。したがって、巻
き取りローラ部材3には、合計4個のマグネット部材1
4が使用される。
【0018】上記巻き取りローラ部材3に使用するマグ
ネット部材14のキャップ11と軸状基部4bには、軸
直交方向に一連に貫通する貫通穴11a,4cをそれぞ
れあけて、外方からセットピン12を着脱自在に差し込
むことにより、マグネット部材14に対して巻き取りロ
ーラ部材3を着脱自在に固定できるようになる。上記セ
ットピン12は、軸受けプレート4の側部に取り付けた
ひも13に接続されて、紛失しにくいようになっている
と共に、不使用時には、軸受けプレート4の上部にあけ
たピン穴4dに差し込んで保持するようになっている。
【0019】上記巻き取りローラ部材3は、自動車1の
リヤトランクリッド1Eにマグネット部材14の吸着力
で取り付けることができる一方、不使用時に上記各セッ
トピン12を抜き取ると、マグネット部材14のみをリ
ヤトランクリッド1Eに取り付けた状態で、巻き取りロ
ーラ部材3をマグネット部材14から抜き取って、リヤ
トランクリッド1Eから取り外すことができる。
【0020】上記巻き取りローラ部材3から引き出され
たカバーシート2の長さ方向の中間部の下面を保持する
ためのバー部材15は、図2に詳細に示すように、上記
カバーシート2の幅よりもやや長い合成樹脂又はステン
レス製の円筒状バー16を有し、該バー16の下部の幅
方向の両側には、軸状基部16a,16aがそれぞれ接
着又は溶接固定されている。該バー16の両端開口に
は、上記カバーシート2の両側部をガイドする合成樹脂
又はステンレス製のツバキャップ17,17が接着又は
溶接固定されると共に、バー16の幅方向の中間部に
は、前後方向の貫通小穴16bがあけられている。
【0021】上記軸状基部16a,16aは、共通のマ
グネット部材14を使用できるように、上記軸受けプレ
ート4の軸状基部4bと同径に設定されて、該各軸状基
部16a,16aは、上記マグネット部材14のキャッ
プ11に上方から着脱自在に差し込んで保持されるよう
になる。上記バー部材15は、自動車1のルーフ1Cの
前後位置に一対が配置され、したがって、前後一対のバ
ー部材15,15には、合計4個のマグネット部材14
が使用される。
【0022】上記各バー部材15,15は、自動車1の
ルーフ1Cの前後位置にそれぞれマグネット部材14の
吸着力で取り付けることができる一方、不使用時には、
マグネット部材14をルーフ1Cに取り付けた状態で、
バー部材15,15をマグネット部材14から抜き取っ
て、ルーフ1Cから取り外すことができる。
【0023】上記巻き取りローラ部材3から引き出され
たカバーシート2の先端部2aのタブ2cの穴2dを係
止するためのフック部材19Aは、図3に詳細に示すよ
うに、フック金具20を有し、該フック金具20の軸状
基部20aは、上記マグネット部材14からキャップ1
1を取り除いて、マグネット8の中心穴8aに直接に圧
入固定されている。上記フック部材19Aは、小型であ
ることから、上記巻き取りローラ部材3やバー部材15
とは異なり、マグネット部材14から抜き取れないよう
に一体化している。
【0024】上記フック金具20には、後述するエンド
レスロープ21をガイドするガイド溝22aを有するプ
ーリー22が回転自在に取り付けられている。上記フッ
ク部材19Aは、自動車1フロントボンネット1Aにマ
グネット部材14の吸着力で取り付けることができる。
【0025】上記フック部材19Aと同構造のフック部
材19Bを設け、該フック部材19Bは、自動車1のリ
ヤトランクリッド1Eに取り付けた巻き取りローラ部材
3よりも前方位置のリヤトランクリッド1Eにマグネッ
ト部材14の吸着力で取り付けることができる。
【0026】上記フロントボンネット1Aに取り付けた
フック部材19Aとリヤトランクリッド1Eに取り付け
たフック部材19Bの各プーリー22,22のガイド溝
22a,22aには、エンドレスロープ21が取り外し
可能に嵌め込まれて、前後方向に張設されるようにな
る。
【0027】該エンドレスロープ21の長さ方向の下側
部分21aは、図2(B)(C)に示すように、上記ル
ーフ1Cの前後位置に取り付けたバー部材15,15の
バー16,16の貫通小穴16b,16bに予め一連に
貫通されると共に、上側部分21bは、バー16,16
の上部に位置するようになっている。上記エンドレスロ
ープ21の上側部分21bは、図3(A)に示すよう
に、上記カバーシート2の先端部2aに予め係止片21
cで係止されている。
【0028】上記構成であれば、駐車した自動車1をカ
バーシート2でカバーするには、ルーフ1Cの前後左右
位置に合計4個のマグネット部材14を吸着力で取り付
けると共に、リヤトランクリッド1Eの後部の前後左右
位置に合計4個のマグネット部材14を吸着力で取り付
ける。
【0029】また、フロントボンネット1Aの後部の幅
方向の中間に、フック部材19Aのマグネット部材14
を吸着力で取り付けると共に、リヤトランクリッド1E
の後部の幅方向の中間に、フック部材19Bをマグネッ
ト部材14の吸着力で取り付ける。上記各マグネット部
材14(合計10個…フック部材19A,19Bを含
む)は、以後、車体側から必ずしも取り外す必要は無
く、車体側に取り付けた状態で走行しても差し支えは無
い。
【0030】次に、カバーシート2を巻き取った巻き取
りローラ部材3の軸受けプレート4の各軸状基部4bを
リヤトランクリッド1Eの各マグネット部材14のキャ
ップ11に上方から差し込んで取り付ける。このとき、
巻き取りローラ部材3が不用意にマグネット部材14か
ら抜け外れないように、セットピン12をマグネット部
材14のキャップ11と軸受けプレート4の軸状基部4
bの各貫通穴11a,4cに差し込む。
【0031】また、一対のバー部材15,15の各軸状
基部16a,16aをルーフ1Cの各マグネット部材1
4のキャップ11に上方から差し込んで取り付ける。さ
らに、一対のバー部材15,15のバー16,16の貫
通小穴16b,16bに貫通されたエンドレスロープ2
1の先端側をフロントボンネット1Aのフック部材19
Aのプーリー22のガイド溝22aに前方から嵌め込む
と共に、該エンドレスロープ21を後方に引っ張りなが
ら、後端部側をリヤトランクリッド1Eのフック部材1
9Bのプーリー22のガイド溝22aに後方から嵌め込
んで、エンドレスロープ21を前後方向に張設する。こ
れにより、カバーシート2の引き出し及び巻き取りのた
めの準備作業が完了する。各マグネット部材14が予め
車体側に取り付けられておれば、それ以後の準備作業は
約30〜60秒程度の短時間で完了する。
【0032】そして、カバーシート2の先端部2aを手
で持って自動車1の前方に歩行すると、カバーシート2
は巻き取りローラ部材3から前方に引き出されて行き、
これに追従して、エンドレスロープ21が前回りに回動
する。このとき、エンドレスロープ21のガイドにより
カバーシート2が蛇行することなく、巻き取りローラ部
材3から真っ直ぐに引き出されるようになる。
【0033】上記カバーシート2は、ルーフ1Cの前後
位置のバー部材15,15のバー16,16の上部に被
せるようにした後、タブ2cの穴2dをフック部材19
Aのフック金具20に係止すると、自動車1のカバー作
業が完了する。このカバー作業は約15〜30秒程度の
短時間で完了する。なお、カバーシート2の長さとの兼
合いで、フック部材19Aと巻き取りローラ部材3との
取り付け位置を適当に設定してあれば、カバーシート2
を前後方向にたるみなく張ることができるが、前後方向
の長さに多少の余裕が有るときは、上記巻き取りローラ
部材3の巻き取りローラ5を間欠回転位置で軽く係止す
るクリック機構や巻き取りローラ5を巻き取り方向に軽
く付勢するバックテンションスプリング機構を設けても
よい。
【0034】上記のようにしてカバー作業が完了する
と、カバーシート2の先端側は、フック部材19Aと前
側のバー部材15とのスペーサー作用により、フロント
ウインド1Bの上方を空間S(例えば、約100mm程
度)を隔ててカバーし、カバーシート2の中間部は、前
側と後側のバー部材15,15のスペーサー作用によ
り、ルーフ1Cの上方を空間Sを隔ててカバーし、カバ
ーシート2の後端側は、後側のバー部材15と巻き取り
ローラ部材3とのスペーサー作用により、リヤウインド
1Dの上方を空間Sを隔ててカバーするようになる。上
記各空間Sにより、ルーフ1C、フロント及びリヤウイ
ンド1B,1Dの外面とカバーシート2の内面との間
に、前後方向及び左右方向に開放した開放空気層が形成
されるようになる。
【0035】これにより、夏季には、カバーシート2で
太陽光を遮断(日除け)できると同時に、カバーシート
2の各空間Sの開放空気層に外気が自由に流通して放熱
されることにより、車内温度が外気温に近づいて車内に
熱気がこもらなくなり、ドアを開いて直ぐに車内に入れ
るようになる。また、冬季には、カバーシート2の各空
間Sの開放空気層に外気が自由に流通することにより、
車内温度が外気温に近づいて内外の温度差が少なくなる
ので、カバーシート2を外したとき、フロントウインド
1Bやリヤウインド1Dが瞬時に結露して真っ白になる
おそれがなくなり、自動車1を直ぐに運転できるように
なる。
【0036】上記カバーシート2は、自動車1の各サイ
ドウインド1F,1Gをカバーしないが、車内に不快な
熱気をこもらせないという所期の目的を達成するためで
あれば、実用上はカバーされてなくても問題がない。ま
た、各サイドウインド1F,1Gをカバーしないから、
カバーシート2を手でまくり上げたりすることなく、ド
アを自由に開閉できるようになる。
【0037】一方、自動車1からカバーシート2を外す
には、ハンドル7で巻き取りローラ5を回転させると、
カバーシート2は巻き取りローラ部材3に後方から巻き
取られて行き、これに追従して、エンドレスロープ21
が後回りに回動する。このとき、エンドレスロープ21
のガイドによりカバーシート2が蛇行することなく、巻
き取りローラ部材3に真っ直ぐに巻き取られるようにな
る。
【0038】上記カバーシート2の巻き取りが完了する
と、巻き取りローラ部材3のセットピン12を引き抜
き、各マグネット部材14から巻き取りローラ部材3を
上方に引き抜いて取り外すと共に、各マグネット部材1
4から各バー部材15,15を上方に引き抜いて取り外
す。また、エンドレスロープ21をフック部材19A,
19Bの各プーリー22,22のガイド溝22a,22
aから取り外す。これにより、巻き取りローラ部材3と
バー部材15,15がカバーシート2とエンドレスロー
プ21に連なった状態で取り外せるから、まとめてトラ
ンクルーム等にコンパクトに収納することができる。こ
のカバーシート2の外し及び収納作業は約30〜60秒
程度の短時間で完了する。
【0039】上記フック部材19A,19B、バー部材
15,15及び巻き取りローラ部材3は、各マグネット
部材14を利用して、フロントボンネット1A等にワン
タッチで、かつスピーディに取り付け及び取り外しが行
えるようになる。上記実施例では、巻き取りローラ部材
3をリヤトランクリッド1Eに取り付け、フック部材1
9Aをフロントボンネット1Aに取り付けたが、逆に取
り付けてもよい。
【0040】上記実施例では、カバーシート2で自動車
1のフロントウインド1B、ルーフ1C及びリヤウイン
ド1Dをカバーするようにしたが、図5に示すように、
巻き取りローラ部材3をマグネット部材14の吸着力で
ルーフ1Cに横向きで取り付けて、カバーシート2を自
動車1の側方に引き出し、ポール24,24の上部に軸
状基部16a,16aを差し込んだバー部材15にカバ
ーシート2の先端部2aをマジックファスナー等を利用
して止着すると、車外での日除けや雨除けとしてレジャ
ー用に活用することができる。
【0041】上記実施例のカバーシート2は、フレキシ
ブルであり、巻き取りローラ部材3に全長を巻き取るよ
うになっているが、図6(A)に示すように、ルーフ1
Cの部分は、2枚の硬質樹脂板25A,25Bをヒンジ
25aで開閉自在に連結して、4本の脚部25bをスペ
ーサーとする一方、フロントウインド1Bとリヤウイン
ド1Dの部分は、フレキシブルな短いカバーシート2
A,2Bを各硬質樹脂板25A,25Bの前端部と後端
部にそれぞれ接続して、前側のカバーシート2Aの前端
部をフック部材19Aに係止すると共に、後側のカバー
シート2Bの後端部をフック部材19Bに係止するよう
に構成することもできる。この場合、巻き取りローラ部
材3及びそのマグネット部材14、バー部材15,15
及びそのマグネット部材14、エンドレスロープ21等
が不要になる。
【0042】また、図6(B)に示すように、上記カバ
ーシート2と同幅で、後述するつづら折り状態で同長さ
のハードな合成樹脂シートを長さ方向に約100mmピ
ッチ程度でつづら折りしてなるカバーシート2Cを設
け、該カバーシート2Cの先端部の下面に接着固定した
ゴム状マグネット8bの吸着力でフロントボンネット1
Aに取り付けると共に、後端部の下面に接着固定したゴ
ム状マグネット8bの吸着力でリヤトランクリッド1E
に取り付けるようにしてもよい。この場合、カバーシー
ト2Cのつづら折り部分の各三角状空間Sにより、自動
車1の左右方向に開放した開放空気層が形成されるよう
になる。上記カバーシート2Cは、構造がシンプルで部
品点数も非常に少ないので、コスト安に製造することが
できる。また、不使用時には、つづら折り部分で前後方
向に偏平に折り畳むことができる。
【0043】
【発明の効果】以上の説明より明らかなように、本発明
の自動車の車体カバーは、車体のルーフ、フロント及び
リヤウインドの各上方を、スペーサーにより空間を隔て
てカバーシートでカバーするようにしたから、ルーフ、
フロント及びリヤウインドとカバーシートとの間の空間
に、開放空気層が形成されるようになる。したがって、
夏季には、カバーシートで太陽光を遮断(日除け)する
と同時に、開放空気層に外気が自由に流通して放熱され
ることにより、車内温度が外気温に近づいて車内に熱気
がこもらなくなり、ドアを開いて直ぐに車内に入れるよ
うになる。また、冬季には、開放空気層に外気が自由に
流通することにより、車内温度が外気温に近づいて内外
の温度差が少なくなるので、カバーシートを外したと
き、フロントウインド等が瞬時に結露して真っ白になる
おそれがなくなり、自動車を直ぐに運転できるようにな
る。
【0044】さらに、リヤトランクリッド(又はフロン
トボンネット)にマグネット部材で巻き取りローラ部材
(スペーサー)を取り付け、ルーフにマグネット部材で
バー部材(スペーサー)を取り付け、フロントボンネッ
ト(又はリヤトランクリッド)にマグネット部材でフッ
ク部材(スペーサー)を取り付けるようにすると、カバ
ーシートの引き出し及び巻き取り、巻き取りローラ部材
等の取り付け及び取り外しがワンタッチで、かつスピー
ディに行えるようになる。また、カバーシートを巻き取
りローラ部材で巻き取ることにより、手や衣服を汚すこ
とがなく、コンパクトに巻き取れるようになる。
【0045】さらに、フック部材とバー部材と巻き取り
ローラ部材との間に配置したエンドレスロープにカバー
シートの先端部を係止するようにすると、エンドレスロ
ープのガイドによりカバーシートが蛇行することなく、
巻き取りローラ部材から真っ直ぐに引き出し、巻き取り
ローラ部材に真っ直ぐに巻き取ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の車体カバーであり、(A)は側面
図、(B)は平面図である。
【図2】 バー部材であり、(A)は正面図、(B)は
(A)のA−A線断面図、(C)は(A)のB−B線断
面図である。
【図3】 フック部材であり、(A)は側面図、(B)
は平面図である。
【図4】 巻き取りローラ部材であり、(A)は正面
図、(B)は軸受けプレートの拡大側面図である。
【図5】 車体カバーの活用例であり、(A)は側面
図、(B)は平面図である。
【図6】 別実施例の車体カバーであり、(A)は一部
がハードな車体カバーの側面図、(B)はつづら折り式
車体カバーの側面図である。
【符号の説明】
1 自動車 1A フロントボンネット 1B フロントウインド 1C ルーフ 1D リヤウインド 1E リヤトランクリッド 2 カバーシート 3 巻き取りローラ部材 4b 軸状基部 14 マグネット部材 15 バー部材 16b 軸状基部 19A,19B フック部材 20a 軸状基部 21 エンドレスロープ S 空間

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車体のルーフとフロントウインドとリヤ
    ウインドの各上方を所定の空間を隔ててカバーするカバ
    ーシートを設け、該カバーシートと、上記ルーフとフロ
    ントボンネットとリヤトランクリッドとの間に、上記空
    間を保持するスペーサーをそれぞれ介設したことを特徴
    とする自動車の車体カバー。
  2. 【請求項2】 上記フロントボンネットとリヤトランク
    リッドのいずれか一方のスペーサーは、カバーシートを
    長さ方向に巻き取り及び引き出し自在な巻き取りローラ
    部材であり、いずれか他方のスペーサーは、引き出した
    カバーシートの先端部を係止するフック部材であり、上
    記ルーフのスペーサーは、カバーシートの長さ方向の中
    間部の下面を保持するバー部材である一方、該バー部材
    の基部と巻き取りローラ部材の軸受け基部とフック部材
    の基部には、上記ルーフとフロントボンネットとリヤト
    ランクリッドにそれぞれ吸着可能なマグネット部材を設
    けている請求項1に記載の自動車の車体カバー。
  3. 【請求項3】 上記フック部材とバー部材と巻き取りロ
    ーラ部材との間の幅方向の略中間に、上記カバーシート
    の先端部に係止したエンドレスロープを、長さ方向にエ
    ンドレス回動自在に配置した請求項2に記載の自動車の
    車体カバー。
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