JPH08290332A - 細穴放電加工機に対する電極、電極ガイド交換方法及び同方法に使用する交換装置、電極ホルダ、細穴放電加工機 - Google Patents

細穴放電加工機に対する電極、電極ガイド交換方法及び同方法に使用する交換装置、電極ホルダ、細穴放電加工機

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JPH08290332A
JPH08290332A JP9255995A JP9255995A JPH08290332A JP H08290332 A JPH08290332 A JP H08290332A JP 9255995 A JP9255995 A JP 9255995A JP 9255995 A JP9255995 A JP 9255995A JP H08290332 A JPH08290332 A JP H08290332A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 細穴放電加工機1において電極11及び電極
ガイド65を自動的に着脱交換することを目的とする。 【構成】 細穴放電加工機1における加工ヘッドに備え
た主軸ヘッド9の主軸13にチャック23を設け、電極
11の上端部に上記チャック23に着脱交換される電極
ホルダ21を設け、かつ着脱交換すべき多数の電極ホル
ダ21を支持した電極交換装置79を細穴放電加工機1
の側方に配置した構成である。また、前記加工ヘッド7
に備えた電極ガイド装置15に対して電極ガイド65を
自動的に着脱交換可能に構成し、かつ着脱交換すべき複
数の電極ガイド65を支持した電極ガイドストッカ14
3を、後退位置と電極交換位置とへ移動可能に設けた構
成である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ワークに細穴の放電加
工を行う細穴加工機に対して電極,電極ガイドの着脱交
換を行う交換方法及び同方法に使用する交換装置,細穴
放電加工機及び電極ホルダに関する。
【0002】
【従来の技術】本発明に係る先行例として、例えば特開
平3−287318号公報がある。この先行例の構成
は、放電加工機における主軸に対して接近離反する方向
へ往復動自在に設けたフレームに、円板状のチャック用
パレットを回転可能に設け、このチャック用パレットの
外周縁付近に設けた多数の支持孔に、パイプ電極の上端
部に取付けたチャック部を水平方向に着脱可能に支持し
た構成である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前述のごとき従来の構
成においては、チャック用パレットを旋回して所望のパ
イプ電極を交換位置に割出した後、放電加工機における
主軸の位置へチャック用パレットを移動し、その後にチ
ャック用パレットを上昇せしめて、交換位置に割出され
ているパイプ電極を、主軸のパイプ電極ホルダに挿入す
ることにより、主軸に対して新しいパイプ電極の装着を
行う構成である。
【0004】すなわち、先行例においては、多数のパイ
プ電極を支持したチャック用パレット自体を放電加工機
の主軸の下方位置へ移動し位置決めする構成であるか
ら、例えば主軸の下方位置に大きな空間が必要であるな
ど種々の解決すべき問題がある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、前述のごとき
従来の問題に鑑みてなされたもので、請求項1に記載発
明は、細穴放電加工機における電極交換方法にして、細
穴放電加工機における加工ヘッドを電極交換位置へ位置
決めする(a)工程と、電極ストッカに保持されている
所望の電極を電極交換位置に割出す(b)工程と、電極
交換位置に割出された電極を、電極ホルダ移送装置によ
って前記加工ヘッドに備えた主軸の下方位置へ移送し位
置決めする(c)工程と、前記主軸を下降せしめて、当
該主軸に備えたチャックによって電極の上端部に予め取
付けてある電極ホルダを保持すると共に、チャック及び
電極を介して放電加工部へ供給される加工液の漏洩を防
止すべく、前記チャックに内装したシール部材へ前記電
極ホルダを密着せしめる(d)工程とよりなる電極交換
方法である。
【0006】請求項2に記載の発明は、細穴放電加工機
における電極ガイド交換方法にして、細穴放電加工機に
おける加工ヘッドに対して着脱交換する複数の電極ガイ
ドを保持した電極ガイドストッカを、電極ガイド着脱交
換位置へ位置決めする(a)工程と、着脱交換位置へ位
置決めした電極ガイドストッカに保持されている所望の
電極ガイドの上方位置に加工ヘッドを位置決めする
(b)工程と、加工ヘッドを下降して、当該加工ヘッド
に備えた電極ガイド装着部に前記所望の電極ガイドを係
合する(c)工程と、上記電極ガイド装着部に備えたロ
ック装置によって電極ガイドを固定する(d)工程と、
よりなる電極ガイド交換方法である。
【0007】請求項3に記載の発明は、水平に走行可能
に設けたエンドレスチェーンに、電極の上端部に取付け
た電極ホルダを水平方向に着脱可能に支持する複数のホ
ルダ支持部材を設け、所定位置に割出し位置決めされた
ホルダ支持部材に支持されている電極ホルダを保持して
細穴放電加工機の電極交換位置へ移送可能の電極ホルダ
移送装置を設けてなる電極交換装置である。
【0008】請求項4に記載の発明は、請求項3に記載
の発明において、ホルダ支持部材に、電極ホルダを固定
保持するためのマグネットを備えている電極交換装置で
ある。
【0009】請求項5に記載の発明は、請求項3又は4
に記載の発明において、細穴放電加工機における加工ヘ
ッドに対して着脱交換する複数の電極ガイドを保持した
電極ガイドストッカを、前記細穴放電加工機の電極ガイ
ド交換位置へ移動自在に備えている構成である。
【0010】請求項6に記載の発明は、請求項5に記載
の発明において、電極ガイドストッカに、電極ガイドを
固定保持するためのマグネットを備えている構成であ
る。
【0011】請求項7に記載の発明は、ワークテーブル
の上方位置において前後左右方向へ移動位置決め自在に
設けたスライダに、加工ヘッドを上下位置調節自在に設
け、この加工ヘッドに、電極上端部を保持するチャック
を備えた主軸を上下動可能に設け、この主軸の下方位置
に、前記電極を案内する電極ガイド装置を備えた構成の
細穴放電加工機において、前記チャックは、電極の上端
部に取付けた電極ホルダを着脱交換自在の構成であり、
かつチャックから電極ホルダを介して電極へ流通される
加工液の漏洩を防止すべく、前記電極ホルダに密着する
シール部材を内装した構成の細穴放電加工機である。
【0012】請求項8に記載の発明は、請求項7に記載
の発明において、電極ガイド装置は、電極の下端部を中
心に誘導するテーパ孔を備え、このテーパ孔の下側に、
電極を案内する電極ガイドを着脱交換可能に備えた構成
である。
【0013】請求項9に記載の発明は、ワークテーブル
の上方位置において前後左右方向へ移動位置決め自在に
設けたスライダに加工ヘッドを上下位置調節自在に設
け、この加工ヘッドに、電極の上端部を保持するチャッ
クを備えた主軸を上下動可能に設け、この主軸の下方位
置に、前記電極を案内する電極ガイド装置を備えた構成
の細穴放電加工機において、前記電極ガイド装置は、電
極の下端部を中心に誘導するテーパ孔を備え、このテー
パ孔の下側に、電極を案内する電極ガイドを着脱交換可
能に備えた構成の細穴放電加工機である。
【0014】請求項10に記載の発明は、請求項7,8
又は9に記載の発明において、主軸のチャックに電極を
取付けるときの電極の振れを防止する電極振れ防止装置
を備えている細穴放電加工機である。
【0015】請求項11に記載の発明は、請求項10に
記載の発明において、電極振れ防止装置は、水平方向か
ら電極を係合支持するV字形状の振れ防止部材を設け、
この振れ防止部材を、前記主軸と一体的に上下動可能か
つ所定位置に固定停止可能に設けてなる細穴放電加工機
である。
【0016】請求項12に記載の発明は、請求項11に
記載の発明において、主軸ヘッド側又は振れ防止部材の
一方に、両方を一体化するためのマグネットを設け、前
記振れ防止部材又は固定部分の一方に、振れ防止部材を
所定位置に固定停止するためのマグネットを設けてなる
細穴放電加工機である。
【0017】請求項13に記載の発明は、電極の上端部
に装着して使用する電極ホルダにして、細穴放電加工機
における主軸に備えたチャックに着脱可能な筒状の外筒
にコレット嵌入孔を設け、電極を挾持固定可能のコレッ
トを上記コレット嵌入孔内に嵌入して設けると共に上記
コレット上面とコレット嵌入孔との間にシール用弾性部
材を介在して設け、かつ上記コレット下部に形成したテ
ーパ部を締付け可能の螺子部材を前記外筒に調節可能に
螺合してなる電極ホルダである。
【0018】請求項14に記載の発明は、請求項13に
記載の発明において、シール用弾性部材は、コレット嵌
入孔とコレットの間及びコレットと電極との間のシール
を同時に行う構成の電極ホルダである。
【0019】
【作用】請求項1に記載の発明は、細穴放電加工機にお
ける電極交換方法にして、細穴放電加工機における加工
ヘッドを電極交換位置へ位置決めする(a)工程と、電
極ストッカに保持されている所望の電極を電極交換位置
に割出す(b)工程と、電極交換位置に割出された電極
を、電極ホルダ移送装置によって前記加工ヘッドに備え
た主軸の下方位置へ移送し位置決めする(c)工程と、
前記主軸を下降せしめて、当該主軸に備えたチャックに
よって電極の上端部に予め取付けてある電極ホルダを保
持すると共に、チャック及び電極を介して放電加工部へ
供給される加工液の漏洩を防止すべく、前記チャックに
内装したシール部材へ前記電極ホルダを密着せしめる
(d)工程と、よりなるものである。
【0020】上記構成により、細穴放電加工機における
加工ヘッドを電極交換位置へ位置決めすると共に電極ス
トッカに保持されている所望の電極を電極交換位置に割
出した後、当該電極を電極ホルダ移送装置によって加工
ヘッドの主軸の下方位置へ移送し、その後に、前記主軸
を下降して、主軸に備えたチャックによって電極の上端
部に取付けてある電極ホルダを保持すると、上記チャッ
クに内装したシール部材に電極ホルダが密着されて、加
工液の漏洩が防止される。
【0021】請求項2に記載の発明は、細穴放電加工機
における電極ガイド交換方法にして、細穴放電加工機に
おける加工ヘッドに対して着脱交換する複数の電極ガイ
ドを保持した電極ガイドストッカを、電極ガイド着脱交
換位置へ位置決めする(a)工程と、着脱交換位置へ位
置決めした電極ガイドストッカに保持されている所望の
電極ガイドの上方位置に加工ヘッドを位置決めする
(b)工程と、加工ヘッドを下降して、当該加工ヘッド
に備えた電極ガイド装着部に前記所望の電極ガイドを係
合する(c)工程と、上記電極ガイド装着部に備えたロ
ック装置によって電極ガイドを固定する(d)工程とよ
りなるものである。
【0022】上記構成により、複数の電極ガイドを保持
した電極ガイドストッカを電極ガイド交換位置へ位置決
めすると共に、上記電極ガイドストッカ上の所望の電極
ガイドの上方位置に加工ヘッドを位置決めした後に、加
工ヘッドを下降して電極ガイド装着部に前記電極ガイド
を装着した後、ロック装置を作動することにより電極ガ
イドを電極ガイド装着部に確実に装着することができ
る。
【0023】請求項3に記載の発明は、水平に走行可能
に設けたエンドレスチェンに、電極の上端部に取付けた
電極ホルダを水平方向に着脱可能に支持する複数のホル
ダ支持部材を設け、所定位置に割出し位置決めされたホ
ルダ支持部材に支持されている電極ホルダを保持して細
穴放電加工機の電極交換位置へ移送可能の電極ホルダ移
送装置を設けてなるものである。
【0024】したがって、所定位置に割出し位置決めさ
れたホルダ支持部材に支持されている電極ホルダは、電
極ホルダ移送装置によって細穴放電加工機の電極交換位
置へ移送でき、細穴放電加工機に装着することができ
る。
【0025】請求項4に記載の発明は、ホルダ支持部材
に、電極ホルダを固定保持するためのマグネットを備え
た構成であるから、ホルダ支持部材に対する電極ホルダ
の着脱を容易に行うことができると共に、ホルダ支持部
材に対して電極ホルダを確実に固定することができる。
【0026】請求項5に記載の発明は、細穴放電加工機
における加工ヘッドに対して着脱交換する複数の電極ガ
イドを保持した電極ガイドストッカを、前記細穴放電加
工機の電極ガイド交換位置へ移動自在に備えているもの
であるから、細穴放電加工機に装着する電極の径に対応
して電極ガイドの交換を行うことができ、種々の径の電
極に対応することができる。
【0027】請求項6に記載の発明は、電極ガイドスト
ッカに、電極ガイドを固定保持するためのマグネットを
備えているものであるから、電極ガイドストッカに対す
る電極ガイドの着脱が容易であると共に、電極ガイドス
トッカに対する電極ガイドの固定を確実に行うことがで
きる。
【0028】請求項7に記載の発明は、ワークテーブル
の上方位置において前後左右方向へ移動位置決め自在に
設けたスライダに、加工ヘッドを上下位置調節自在に設
け、この加工ヘッドに、電極上端部を保持するチャック
を備えた主軸を上下動可能に設け、この主軸の下方位置
に、前記電極を案内する電極ガイド装置を備えた構成の
細穴放電加工機において、前記チャックは、電極の上端
部に取付けた電極ホルダを着脱交換自在の構成であり、
かつチャックから電極ホルダを介して電極へ流通される
加工液の漏洩を防止すべく、前記電極ホルダに密着する
シール部材を内装した構成であるから、電極を交換した
場合であっても、その都度、加工液の漏洩が確実に行わ
れるものである。
【0029】請求項8に記載の発明において、電極ガイ
ド装置は、電極の下端部を中心に誘導するテーパ孔を備
え、このテーパ孔の下側に、電極を案内する電極ガイド
を着脱交換可能に備えた構成であるから、電極の径の変
化に対応して電極ガイドを交換して対応することがで
き、電極ガイド交換後においても電極ガイドへの電極の
誘導を確実に行うことができる。
【0030】請求項9に記載の発明は、ワークテーブル
の上方位置において前後左右方向へ移動位置決め自在に
設けたスライダに加工ヘッドを上下位置調節自在に設
け、この加工ヘッドに、電極の上端部を保持するチャッ
クを備えた主軸を上下動可能に設け、この主軸の下方位
置に、前記電極を案内する電極ガイド装置を備えた構成
の細穴放電加工機において、前記電極ガイド装置は、電
極の下端部を中心に誘導するテーパ孔を備え、このテー
パ孔の下側に、電極を案内する電極ガイドを着脱交換可
能に備えた構成であるから、着脱交換した電極ガイドに
対して電極を確実に誘導することができ、電極ガイドに
よって電極をガイドすることができる。
【0031】請求項10に記載の発明は、主軸のチャッ
クに電極を取付けるときの電極の振れを防止する電極振
れ防止装置を備えているものであるから、電極の振れ防
止を効果的に行うことができるものである。
【0032】請求項11に記載の発明は、電極振れ防止
装置は、水平方向から電極を係合支持するV字形状の振
れ防止部材を設け、この振れ防止部材を、前記主軸と一
体的に上下動可能かつ所定位置に固定停止可能に設けて
なるものであるから、放電加工時に電極を回転する際に
は電極の中間部分の振れを効果的に防止し、加工精度が
より向上するものである。
【0033】請求項12に記載の発明は、主軸ヘッド側
又は振れ防止部材の一方に、両方を一体化するためのマ
グネットを設け、前記振れ防止部材又は固定部分の一方
に、振れ防止部材を所定位置に固定停止するためのマグ
ネットを設けてなるものであるから、電極の消耗に従う
主軸ヘッド側の下降に従って一体的に下降し、かつ主軸
ヘッド側の上昇時には一体的に上昇し、所定位置におい
て固定部分に固定されるものである。
【0034】請求項13に記載の発明は、電極の上端部
に装着して使用する電極ホルダにして、細穴放電加工機
における主軸に備えたチャックに着脱可能な筒状の外筒
にコレット嵌入孔を設け、電極を挾持固定可能のコレッ
トを上記コレット嵌入孔内に嵌入して設けると共に上記
コレット上面とコレット嵌入孔との間にシール用弾性部
材を介在して設け、かつ上記コレット下部に形成したテ
ーパ部を締付け可能の螺子部材を前記外筒に調節可能に
螺合してなるものであるから、螺子部材によってコレッ
トを締付けると、コレットによる電極の挾持固定が行わ
れると共にシール用弾性部材が圧縮されてシール効果が
発揮される。
【0035】請求項14に記載の発明の、シール用弾性
部材は、コレット嵌入孔とコレットの間及びコレットと
電極との間のシールを同時に行う構成であるから、電極
に対する電極ホルダの取付け及び電極とコレットとの間
のシールを容易に行うことができる。
【0036】
【実施例】図1に概念的に示すように、本実施例に係る
細穴放電加工機1は、ワークWを支持するワークテーブ
ル3を備えており、このワークテーブル3の上方位置に
は、スライダ5が前後左右方向へ移動位置決め自在に設
けられている。
【0037】そして、上記スライダ5には、加工ヘッド
7が上下位置調節自在に装着してあり、この加工ヘッド
7には主軸ヘッド9が上下位置調節自在に装着してあ
る。この主軸ヘッド9にはパイプ電極11の上端部を保
持固定自在の主軸13が回転自在に設けられている。
【0038】前記加工ヘッド7における昇降フレーム1
4の下端部には、前記パイプ電極11を案内支持する電
極ガイド装置15が設けられている。
【0039】以上のごとき概略的構成は既に公知の構成
であり、かつ各可動部分を作動する構成も公知である
が、念のためさらに詳細に説明すると、前記ワークテー
ブル3と一体的な固定フレーム17に装着したサーボモ
ータM1の駆動によってボールネジ機構(図示省略)が
作動されて、キャリッジ19が左右方向(X軸方向)へ
移動位置決めされるように構成してある。
【0040】上記キャリッジ19には前記スライダ5が
前後方向(Y軸方向)へ移動可能に支持されており、上
記キャリッジ19に装着したサーボモータM2の駆動に
よってスライダ5が前後方向に移動位置決めされるよう
に構成してある。
【0041】上記スライダ5に、前記加工ヘッド7の昇
降フレーム14が上下動可能に支持されており、上記ス
ライダ5に装着したサーボモータM3の駆動によって前
記昇降フレーム14の上下方向(Z軸方向)の移動位置
決めが行われるように構成されている。
【0042】前記昇降フレーム14にはサーボモータM
4が装着してあり、このサーボモータM4を駆動するこ
とにより、前記主軸ヘッド9が昇降フレーム14に沿っ
て上下動するように構成されている。この主軸ヘッド9
には前記主軸13を回転するためのモータM5が装着し
てある。
【0043】以上のごとき概略的な構成は、既述したよ
うに公知の構成であるから、その作用についての説明は
省略する。
【0044】さて、図2を参照するに、本実施例に係る
細穴放電加工機における主軸13の下端部には、パイプ
電極11の上端部に取付けた電極ホルダ21を着脱可能
に保持するチャック23が取付けてある。
【0045】先ず、上記電極ホルダ21の構成について
説明すると、電極ホルダ21は、筒状の外筒25を備え
ている。この外筒25の軸心には、加工液を流通可能の
貫通孔25Hが設けてあると共に、貫通孔25Hより大
径のコレット嵌入孔25Cが貫通孔25Hの下側に設け
てある。
【0046】上記外筒25の上端部25Uは小径に形成
してあり、下側の大径部分の外周面にはボール係合用の
周溝25Gが形成してある。さらに、上記周溝25Gの
下方位置にはフランジ25Fが形成してあり、下端外周
面には、コレット装着孔25C内に嵌入したコレット2
7を締付け固定するための螺子部材として袋ナット29
が着脱可能に螺着してある。
【0047】上記コレット27は、図3に示すように、
電極11を挿通可能の挿通孔27Hを備えていると共
に、体部にはスリット27Sが形成してある。また、コ
レット27の下端外周面にはテーパ面27Tに形成して
ある。さらにコレット27の上面には、例えばゴムのご
ときシール用の弾性部材31(図2参照)が取付けてあ
る。
【0048】なお、上記弾性部材31は、例えば接着等
によってコレット27の上面に一体的に取付ける構成で
あることが望ましい。しかし、コレット27の上面に弾
性部材31を単に載置する構成とすることも可能であ
る。
【0049】前記袋ナット29には前記コレット27の
テーパ面27Tと係合可能なテーパ状の係合孔29Hが
形成してある。
【0050】上記構成により、袋ナット29を緩めた状
態にあるとき、シール用の弾性部材31の上面から電極
11の上端が僅かに突出するように、コレット27の挿
通孔27Hに電極11を下側から挿入する。
【0051】その後、袋ナット29を締付けると、コレ
ット27のテーパ面27Tに袋ナット29の係合孔29
Hが係合し、図2において、コレット27を上方向に押
圧すると共に、テーパ面27Tを締付ける態様となる。
【0052】上述のごとく、コレット27が外筒25に
対して上方向に押圧されると、コレット27の上面に配
置した弾性部材31の上面がコレット装着孔25C上面
へ圧着され、次第に圧縮されて電極11を次第に締付け
ることになる。
【0053】したがって、弾性部材31の作用によっ
て、コレット27とコレット装着孔25C、貫通孔25
Hとの間およびコレット27と電極11との間のシール
が同時に行われる。
【0054】また、袋ナット29がコレット27のテー
パ面27Tを締付けることにより、コレット27による
電極11の締付けも同時に行われることになる。
【0055】上記説明より理解されるように、電極ホル
ダ21は、電極11の上端部に予め取付けることができ
るものである。
【0056】前記チャック23は次のごとく構成してあ
る。すなわち、図2に詳細に示すように、主軸13はパ
イプ状であって、この主軸13内にはパイプ状のシール
部材33が上下動可能に嵌入されている。このシール部
材33は、主軸13に内装したスプリング35によって
常に下方向へ付勢されており、このシール部材33の外
周面にはシール用のOリング37が設けてある。
【0057】さらに、上記シール部材33の下端部に
は、前記電極ホルダ21における外筒25の上面に当接
可能のゴム等によりなるシールリング39が設けてあ
る。
【0058】前記主軸13の下端外周には円筒形状のボ
ールホルダ41が螺着固定してあり、このボールホルダ
41の下部付近に放射方向のボール孔41Hが設けてあ
る。そして、このボール孔41H内には、前記電極ホル
ダ21における外筒25の周溝25Gに係脱自在のボー
ル43が嵌入してある。
【0059】上記ボールホルダ41の外周には、前記ボ
ール43を内方向へ押圧した状態と解放した状態とに切
換え自在のスライドリング45が上下動可能に嵌合して
あり、かつボールホルダ41の上下に離隔した位置に
は、上記スライドリング45の離脱を防止するためのス
トッパ47U,47Lが設けてある。
【0060】前記スライドリング45の周面には周溝4
5Gが形成してあり、この周溝45Gには、シフターレ
バー49に設けたシフターピン51が係合してある。
【0061】上記シフターレバー49は、主軸ヘッド9
の1部9Pにピン53を介して上下に揺動可能に設けら
れており、このシフターレバー49の先端部に前記シフ
ターピン51が設けられているものである。なお、図2
においては、理解を容易にするために、シフターレバー
49及びシフターピン51等は模型的に表示してある。
【0062】前記主軸ヘッド9には、例えば流体圧シリ
ンダ等のごときアクチュエータ55が装着してあり、こ
のアクチュエータ55において往復動自在の作動杆55
Rの先端部と前記シフターレバー49の基部側とが連動
連結してある。
【0063】以上のごとき構成において、アクチュエー
タ55を作動してスライドリング45を上昇せしめ、上
側のストッパ47Uに当接すると、スライドリング45
の下端内周面に形成した大径穴部45Hの部分がボール
43に対応した位置となり、複数のボール43はボール
ホルダ41における装着穴41Bの内周面から没入可能
になる。
【0064】上述のごとくスライドリング45が上側へ
移動された状態にあるときに、前記電極ホルダ21にお
ける外筒25を前記装着穴41Bに下側から嵌入する
と、上記外筒25の上端部は、主軸13内に進入し、外
筒25の上端面はシール部材33に備えたシールリング
39に密着当接してシール部材33をスプリング35に
抗して押上げる。
【0065】したがって、外筒25と主軸13との間の
シールが行われる。
【0066】前述のごとく、ボールホルダ41の装着穴
41B内に外筒25を挿入し、外筒25の周面に形成し
た周溝25Gが前記ボール43と対応した後、スライド
リング45を下降せしめると、ボール43は内方向へ移
動されて外筒25の周溝25Gに係合し、電極ホルダ2
1の外筒25を固定する。
【0067】以上のごとき説明より理解されるように、
アクチュエータ55を作動してスライドリング45を上
下動することにより、チャック23に対す電極ホルダ2
1の固定,解放を行うことができ、チャック23に対す
る電極ホルダ21の着脱交換を行うことができるもので
ある。
【0068】前述したごとく、主軸ヘッド9における主
軸13に電極11を装着した後、加工ヘッド7の昇降フ
レーム14に対して主軸ヘッド9を下降せしめて、ワー
クテーブル3上のワークWに電極11によって細穴放電
加工を行うものである。
【0069】上述のごとく、主軸ヘッド9を下降せしめ
てワークWに細穴放電加工を行う際、電極11を案内支
持する前記電極ガイド装置15は次のように構成してあ
る。すなわち、図4,図5に示すように、加工ヘッド7
において上下動自在な昇降フレーム14の下端部にはブ
ラケット57が一体的に取付けてあり、このブラケット
57の先端部上面には、電極11の下端部を中央に誘導
するテーパ孔59Tを備えたガイド駒59が取付けてあ
る。
【0070】また、前記ブラケット57の先端部の下面
には、V字形状の溝61Gを備えたVブロック61が一
体的に取付けてあると共に、上記Vブロック61に対向
してホルダブロック63が一体的に取付けてある。
【0071】上記ホルダブロック63がVブロック61
のV字形状の溝61Gと対向した対向面は、着脱交換さ
れる電極ガイド65の外形寸法より僅かに大径の凹状の
円弧部63Cに形成してある。
【0072】さらに、前記ホルダブロック63には、前
記電極ガイド65をVブロック61の溝61Gに押圧固
定するための小型シリンダのごときアクチュエータ67
が取付けてある。このアクチュエータ67の駆動によっ
て往復動されるロック部材69は、前記ホルダブロック
63の凹形状の円弧部63Cに対して出没可能に設けら
れている。
【0073】したがって、Vブロック61のV字形状の
溝61Gとホルダブロック63の凹形状の円弧部63C
の間へ電極ガイド65を挿入した後、アクチュエータ6
7を作動し、ロック部材69によって電極ガイド65を
前記溝61Gに押圧することにより、電極ガイド65は
固定される。
【0074】逆方向にアクチュエータ67を作動して、
ロック部材69による電極ガイド65の押圧を解除する
ことにより、電極ガイド65を下方向へ取り外すことが
できる。
【0075】前記電極ガイド65は、下部にフランジ7
1Fを備えた円筒形状のガイドホルダ71内にガイドピ
ース73を固定した構成である。このガイドホルダ71
の外径は全て同寸法であるが。上記ガイドピース73の
中心に備えたガイド孔(図示省略)の径は、電極11の
径に対応するように種々の寸法に形成してある。
【0076】したがって、前記主軸13に装着される電
極11の径が変る毎に、電極11の径に対応したガイド
孔を備えた電極ガイド65に交換する必要があるもので
ある。
【0077】既に理解されるように、本実施例に係る細
穴放電加工機1における主軸ヘッド9に対しては、上端
部に電極ホルダ21を予め取付けた状態において電極1
1の着脱交換を行うことができる。また、電極ガイド装
置15においては、電極11の径に対応して電極ガイド
65の着脱交換を行うことができるものである。
【0078】前記主軸ヘッド9に対する電極11の着脱
交換及び前記電極ガイド装置15に対する電極ガイド6
5の着脱交換を自動的に行うためには、前記細穴放電加
工機1の側方位置には交換装置75(図1参照)が配置
してある。
【0079】図1に概略的に示すように、交換装置75
は、細穴放電加工機1の側方位置に立設したポスト77
の上端部に電極交換装置79が設けてあり、この電極交
換装置79の下方位置に電極ガイド交換装置81が設け
てある。
【0080】より詳細に説明すると、図6に示すよう
に、ポスト77の上端部には中空部材83Cを備えた中
空部材83が取付けてあり、この中空部材83の上部に
は支持本体85が一体に取付けてある。
【0081】上記支持本体85には、前記細穴放電加工
機1方向へ先端部が突出した第1ブラケット87がボル
ト等によって一体的に取付けてあると共に、先端部が第
1ブラケット87と反対方向へ突出した第2ブラケット
89が複数のボルト等の取付具91を介して着脱可能に
取付けてある。
【0082】前記第1ブラケット87の先端部には、軸
受93を介して回転軸95が垂直にかつ回転自在に支持
されており、この回転軸95の上端部には従動プーリ9
7が取付けてあり、下端部にはチェンスプロケット99
が取付けてある。そして、第1ブラケット87に装着し
たサーボモータM6の駆動軸に取付けた駆動プーリ10
1と前記従動プーリ97とには、タイミングベルト10
3が掛回してある。
【0083】前記第2ブラケット89の先端部には、チ
ェンスプロケット105が回転自在に支持されており、
このチェンスプロケット105と前記チェンスプロケッ
ト99には、前記支持本体85を囲繞したエンドレスチ
ェン107が水平に掛回してある。
【0084】したがって、前記サーボモータM6を駆動
することによってエンドレスチェン107を水平に走行
駆動することができるものである。
【0085】また、エンドレスチェン107のチェンリ
ンクを増結してエンドレスチェン107を長く構成する
ときには、取付具91を緩めて第2ブラケット89を取
り外し、より長い第2ブラケットに交換し、この長い第
2ブラケットに対してチェンスプロケット105を取付
けることにより、容易に対応することができるものであ
る。
【0086】すなわち、種々の寸法の第2ブラケットを
準備することにより、エンドレスチェン107を長くす
る場合や短くする場合に容易に対応可能なものである。
【0087】前記エンドレスチェン107は複数の電極
11を保持する電極ストッカの機能を奏するもので、そ
の外周には、前記電極ホルダ21を着脱可能に支持する
複数のホルダ支持部材109が所定ピッチで取付けてあ
る。
【0088】上記ホルダ支持部材109は、図7に示す
ように、電極ホルダ21を係合支持する係合凹部109
Cが外方向に開口して設けてある。そして、係合凹部1
09Cの両側壁部には、本実施例においては、電極ホル
ダ21を固定保持するための固定保持具としてボールプ
ランジャ111が設けられている。
【0089】したがって、図7において、ホルダ支持部
材109に対して電極ホルダ21を左右方向から着脱す
ることができるものである。
【0090】ところで、本実施例においては、固定保持
具としてボールプランジャ111を設けた構成について
説明したが、構成をより簡素化するために、前記係合凹
部109Cの適宜位置、例えば奥壁部の部分にマグネッ
ト113を設けて、上記ボールプランジャ111を省略
することもできるものである。
【0091】なお、固定保持具としてポールプランジャ
111又はマグネット113の一方のみ、又は両方を用
いてもよく、さらに、板ばねの弾性を利用したクリップ
を用いることも可能である。
【0092】前記エンドレスチェン107に取付けた複
数のホルダ支持部材109に番地付けを行うために、原
点位置を現わすホルダ支持部材109には、図6に示す
ようにドグ115が取付けてあり、適宜位置には上記ド
グ115を検出する適宜のセンサ117が取付けてあ
る。
【0093】また、前記細穴加工機1に対して電極11
の着脱交換を行うための電極交換位置に対応した位置に
は、前記ホルダ支持部材109に電極ホルダ21が装着
されているか否かを検出するためのセンサ119が設け
てある。
【0094】上記電極交換位置に割出されたホルダ支持
部材109に支持されている電極ホルダ21を細穴放電
加工機1へ供給するために、また細穴放電加工機1に装
着されていた電極ホルダ21を電極交換位置に割出され
た空のホルダ支持部材109へ引込むために、電極ホル
ダ移送装置121が設けられている。
【0095】より詳細には、図6に示すように前記中空
部材83における中空部83Cには流体圧シリンダのご
とき往復作動装置123が配置してあり、この往復作動
装置123に往復動自在に備えた往復作動杆123Rの
先端部にはブラケットを介してスライドバー125が一
体的に連結してある。
【0096】上記スライドバー125は、中空部材83
に取付けたスライドガイド127に往復動自在に支持さ
れており、このスライドバー125の先端部には支持ブ
ロック129が取付けてある。
【0097】そして、上記支持ブロック129の上面に
は、先端側でもって前記電極ホルダ21を挾持自在の一
対の挾持爪131がピン133を介して開閉自在に取付
けてあり、上記両挾持爪131の基部側の間には、一対
の挾持爪131の開閉を行うためのミニシリンダのごと
きアクチュエータ135が装着してある。
【0098】以上のごとき構成により、電極交換装置7
9においては、サーボモータM6を駆動することによっ
てエンドレスチェン107を循環走行することができ
る。
【0099】そして、エンドレスチェン107に取付け
た原点位置用のホルダ支持部材109に備えたドグ11
5をセンサ117が検出した位置を原点位置として設定
し、かつサーボモータM6の回転数を検出し管理するこ
とにより(例えばサーボモータM6の1回転毎に各ホル
ダ支持部材109がセンサ119に対応した位置に割出
される構成としてある)、センサ119に対応した位置
に割出されたホルダ支持部材109の番地を検知するこ
とができる。
【0100】前述のごとく、サーボM6を駆動して所望
のホルダ支持部材109を電極交換位置に割出し位置決
めすると、センサ119によって電極ホルダ21の有無
が検出される。
【0101】上述のごとく所望のホルダ支持部材109
を電極交換位置に割出した後、電極ホルダ移送装置12
1における挾持爪131を開状態に保持して、往復作動
装置123を作動し往復作動杆123Rを前進せしめる
と、電極交換位置に割出された電極ホルダ21を一対の
挾持爪131の間に挾み込む。
【0102】その後、アクチュエータ135によって挾
持爪131を閉じる方向に作動すると、電極ホルダ21
は一対の挾持爪131によって挾持される。
【0103】上述のごとく一対の挾持爪131によって
電極ホルダ21を挾持した後、往復作動杆123Rをさ
らに前進せしめると、ホルダ支持部材109に備えたボ
ールプランジャ111又はマグネット113に抗して電
極ホルダ121がホルダ支持部材109の係合凹部10
9Cから取り外されて、細穴放電加工機1側へ移送さ
れ、細穴放電加工機1の主軸13に装着されるものであ
る。
【0104】上述とは逆に、電極交換位置に空のホルダ
支持部材109を割出し位置決めした状態においては、
細穴放電加工機1の主軸13から電極ホルダ21を取外
して、上記空のホルダ支持部材109に支持せしめるこ
とができるものである。
【0105】再び図1を参照するに、前記電極ガイド交
換装置81は、前記電極交換装置7の下方位置において
前記ポスト77に上下位置調節可能に装着してある。
【0106】すなわち、前記ポスト77にはブラケット
137が上下位置調節可能に取付けてあり、このブラケ
ット137には、スライドガイド139が取付けてあ
る。このスライドガイド139には、例えば流体圧シリ
ンダ等のごとき往復作動装置(図示省略)によって水平
に往復動されスライド部材141が支持されており、こ
のスライド部材141の先端部には、複数の電極ガイド
65を着脱可能に支持した電極ガイドストッカ143が
設けられている。
【0107】図9に示すように、電極ガイドストッカ1
43は板材よりなるものであって、上面には複数の電極
ガイド65を磁着保持するための複数のマグネット14
5が埋設してある。
【0108】上記構成において、電極ガイド交換装置8
1における往復作動装置を作動して、後退位置に位置す
る電極ガイドストッカ143を、細穴放電加工機1側へ
前進せしめることにより、ストッカ143を電極ガイド
着脱交換位置へ位置決めすることができる。
【0109】上述のごとく、電極ガイド着脱交換位置へ
電極ガイドストッカ143を位置決めした後に、細穴放
電加工機1における加工ヘッド7を上記ストッカ143
上の所望の電極ガイド65の上方位置に位置決めする。
【0110】その後、前記加工ヘッド7を下降せしめる
と、前記電極ガイド装置15におけるVブロック61の
V字形状の溝61Gとホルダブロック63の凹状の円弧
部63との間の電極ガイド装置部内に前記所望の電極ガ
イド65が相対的に挿入係合される。したがって、その
後にアクチュエータ67を作動してロック部材69によ
って電極ガイド65を押圧することにより、電極ガイド
装置15に対して電極ガイド65が装着されるものであ
る。
【0111】以上のごとき説明より理解されるように、
ガイド装置15に対して、電極11の径に対応して電極
ガイド65を着脱交換することができるものである。
【0112】前述したごとく、細穴放電加工機1におけ
る加工ヘッド7の主軸13に対して電極11の着脱交換
を行った際における電極11の振れを防止するために、
前記加工ヘッド7における昇降フレーム14には電極振
れ防止装置147が設けてある。
【0113】図1に概略的に示すように、上記電極振れ
防止装置147は、昇降フレーム14の下部に取付けた
上下方向のガイドバー149に、振れ防止部材151が
上下動可能に支持された構成である。
【0114】より詳細には、図10,図11に示すよう
に、加工ヘッド7における昇降フレーム14の側部には
上部アーム153U、下部アーム153L及び中間接続
部153Mを備えたコ字形状のブラケット153が取付
けてあり、上下のアーム153U,153Lの間には前
記ガイドバー149が垂直に支持されている。
【0115】上記ガイドバー149には昇降ブロック1
55が上下動可能に支持されており、この昇降ブロック
155に前記振れ防止部材151が取付けてある。
【0116】この振れ防止部材151の先端部は前記主
軸ヘッド9に備えた主軸13の軸心に対し接近する方向
に延伸してあり、先端部には、主軸13に装着された電
極11を規制して振れを防止するためのV字形状溝15
1Gが形成してある。
【0117】前記主軸ヘッド9の上下動に追従して前記
振れ防止部材151を一体的に上下動するために、主軸
ヘッド9又は昇降ブロック155の一方に磁着用のマグ
ネット157が取付けてある。
【0118】また、前記ガイドバー149には、振れ防
止部材151の上昇停止位置を設定するためのストッパ
ブロック159が上下動可能に支持されている。このス
トッパブロック159は、ロックネジ(図示省略)等の
固定具によって所望の高さ位置に固定自在であり、かつ
このストッパブロック159には前記昇降ブロック15
5を磁着保持するマグネット161が設けてある。
【0119】上記構成により、図1に示すように主軸ヘ
ッド9を最上昇せしめた状態において、主軸13に対し
て電極11を装着すると、上記電極11の下端部付近が
振れ防止部材151の溝151Gに係合して振れを規制
される。したがって、電極11の大きな振れが防止され
るものである。
【0120】放電加工時に、電極11を回転し乍ら主軸
ヘッド9を下降するときには、振れ防止部材151の溝
151Gによって電極11の振れを抑制するので、より
高精度の細穴放電加工が可能である。
【0121】前述のごとく主軸ヘッド9が下降して、マ
グネット157が昇降ブロック155に当接すると、マ
グネット161による磁着に抗して振れ防止部材151
は主軸ヘッド9と一体的に下降する。そして、主軸ヘッ
ド9が上昇するときには、マグネット157に磁着され
一体的に上昇する。
【0122】主軸ヘッド9と一体的に上昇して昇降ブロ
ック155がストッパブロック159に当接すると、マ
グネット157による磁着に抗して主軸ヘッド9から解
放され、マグネット161によってストッパブロック1
59に磁着保持されるものである。
【0123】前記ストッパブロック159は高さ位置は
調節可能であるので、初期の電極11の長さに対応して
電極11の振れ(振幅)の大きくなる部分に対応して予
め高さ位置を調節しておくことにより、電極11の振れ
を効果的に防止することができるものである。
【0124】以上のごとき構成において、細穴放電加工
機1における加工ヘッド7に備えた主軸ヘッド9の主軸
13に対する電極11の着脱交換及び電極ガイド装置1
5に対する電極ガイド65の着脱交換は次のごとく行う
ものである。
【0125】すなわち、前記主軸13に電極ホルダ21
が装着されている場合には、先ず細穴放電加工機1にお
ける加工ヘッド7を細穴放電加工機1の電極交換位置に
位置決めする。
【0126】電極交換装置79においては、エンドレス
チェン107を回転して空のホルダ支持部材109をセ
ンサ119に対応した電極交換位置に位置決めする。
【0127】次に、電極ホルダ移送装置121における
作動杆123Rを前進せしめ、主軸13に保持されてい
る電極ホルダ21を一対の挾持爪131によって挾持し
た後、チャック23による電極ホルダ21の固定を解放
し、主軸ヘッド9を上昇せしめて主軸13から電極ホル
ダ21を取り外す。
【0128】その後、作動杆123Rを後退せしめて、
取り外した電極ホルダ21を空のホルダ支持部材109
の係合凹部109Cに係合し、マグネット113に磁着
する。そして、一対の挾持爪131を開いて前記作動杆
123Rを最後退位置まで後退する。
【0129】次に、電極交換装置79におけるサーボモ
ータM6を駆動して、所望のホルダ支持部材109を電
極交換位置に割出し位置決めした後、電極ホルダ移送装
置121における作動杆123Rを前進せしめ、一対の
挾持爪131によって上記ホルダ支持部材109に保持
されている電極ホルダ21を挾持する。
【0130】その後、ホルダ支持部材109のマグネッ
ト113による磁着に抗して前記作動杆123Rをさら
に前進せしめて、前記挾持爪131に保持されている電
極ホルダ21を、細穴放電加工機1における主軸ヘッド
9の下方位置に位置決めする。そして、主軸ヘッド9を
下降して主軸13に備えたチャック23に電極ホルダ2
1を装着した後、挾持爪131による挾持を解放して作
動杆123Rを元の位置に後退する。
【0131】上述のごとく新しい電極ホルダ21を主軸
13に装着したとき、当該電極ホルダ21に吊下された
状態にある電極11の下側は、電極振れ防止装置147
における振れ防止部材151の溝151G内に位置し振
動を規制されるので、電極11の大きな振れが効果的に
防止されるものである。
【0132】主軸ヘッド9に対して着脱交換した電極1
1の径に対応して電極ガイド65の着脱交換を行うに
は、先ず、電極ガイド交換装置81における電極ガイド
ストッカ143を後退位置から前進せしめて電極ガイド
着脱交換位置に位置決めする。次に、細穴放電加工機1
における加工ヘッド7における電極ガイド装置15を、
前記ストッカ143の電極ガイド65のない空所のマグ
ネット145に対応した位置に位置決めし、電極ガイド
装置15に装着されている電極ガイド65を前記マグネ
ット145に磁着し解放し、電極ガイド装置15を僅か
に上昇せしめる。
【0133】その後、電極ガイドストッカ143に保持
されている所望の電極ガイド65の上方位置に電極ガイ
ド装置15を位置決めし、下降せしめて、所望の電極ガ
イド65をVブロック61のV字形状の溝61Gとホル
ダブロック63の凹状の円弧部63Cとの間の装着部に
挿入した後、ロック部材69によって電極ガイド65を
押圧することにより、電極11の径に対応した電極ガイ
ド65に交換することができるものである。
【0134】前述したように、電極11を交換し、かつ
電極11の径に対応して電極ガイド65を交換した後、
加工ヘッド7をワークWの所望位置に対応して位置決め
し、かつ主軸ヘッド9を下降せしめると、電極11の下
端部は、ガイド駒59のテーパ孔59Tに誘導されて電
極ガイド65に挿通される。
【0135】そして、電極11とワークWとの間に放電
が開始され、ワークWに細穴の放電加工が行われるもの
である。
【0136】
【発明の効果】以上のごとき実施例の説明より理解され
るように、請求項1に記載の発明は、細穴放電加工機に
おける電極交換方法にして、細穴放電加工機における加
工ヘッドを電極交換位置へ位置決めする(a)工程と、
電極ストッカに保持されている所望の電極を電極交換位
置に割出す(b)工程と、電極交換位置に割出された電
極を、電極ホルダ移送装置によって前記加工ヘッドに備
えた主軸の下方位置へ移送し位置決めする(c)工程
と、前記主軸を下降せしめて、当該主軸に備えたチャッ
クによって電極の上端部に予め取付けてある電極ホルダ
を保持すると共に、チャック及び電極を介して放電加工
部へ供給される加工液の漏洩を防止すべく、前記チャッ
クに内装したシール部材へ前記電極ホルダを密着せしめ
る(d)工程とよりなるものである。
【0137】上記構成により、細穴放電加工機における
加工ヘッドを電極交換位置へ位置決めすると共に電極ス
トッカに保持されている所望の電極を電極交換位置に割
出した後、当該電極を電極ホルダ移送装置によって加工
ヘッドの主軸の下方位置へ移送し、その後に、前記主軸
を下降して、主軸に備えたチャックによって電極の上端
部に取付けてある電極ホルダを保持すると、上記チャッ
クに内装したシール部材に電極ホルダが密着されて、加
工液の漏洩が防止される。
【0138】したがって、電極の変換を繰り返しての細
穴放電加工を容易に行うことができる。
【0139】請求項2に記載の発明は、細穴放電加工機
における電極ガイド交換方法にして、細穴放電加工機に
おける加工ヘッドに対して着脱交換する複数の電極ガイ
ドを保持した電極ガイドストッカを、電極ガイド着脱交
換位置へ位置決めする(a)工程と、着脱交換位置へ位
置決めした電極ガイドストッカに保持されている所望の
電極ガイドの上方位置に加工ヘッドを位置決めする
(b)工程と、加工ヘッドを下降して、当該加工ヘッド
に備えた電極ガイド装着部に前記所望の電極ガイドを係
合する(c)工程と、上記電極ガイド装着部に備えたロ
ック装置によって電極ガイドを固定する(d)工程とよ
りなるものである。
【0140】上記構成により、複数の電極ガイドを保持
した電極ガイドストッカを電極ガイド交換位置へ位置決
めすると共に、上記電極ガイドストッカ上の所望の電極
ガイドの上方位置に加工ヘッドを位置決めした後に、加
工ヘッドを下降して電極ガイド装着部に前記電極ガイド
を装着した後、ロック装置を作動することにより電極ガ
イドを電極ガイド装着部に確実に装着することができ
る。
【0141】したがって、電極の径の変化に対応して電
極ガイドを容易に着脱変換することができる。
【0142】請求項3に記載の発明は、水平に走行可能
に設けたエンドレスチェンに、電極の上端部に取付けた
電極ホルダを水平方向に着脱可能に支持する複数のホル
ダ支持部材を設け、所定位置に割出し位置決めされたホ
ルダ支持部材に支持されている電極ホルダを保持して細
穴放電加工機の電極交換位置へ移送可能の電極ホルダ移
送装置を設けてなるものである。
【0143】したがって、所定位置に割出し位置決めさ
れたホルダ支持部材に支持されている電極ホルダは、電
極ホルダ移送装置によって細穴放電加工機の電極交換位
置へ移送でき、細穴放電加工機に装着することができ
る。
【0144】請求項4に記載の発明は、ホルダ支持部材
に、電極ホルダを固定保持するためのマグネットを備え
た構成であるから、ホルダ支持部材に対する電極ホルダ
の着脱を容易に行うことができると共に、ホルダ支持部
材に対して電極ホルダを確実に固定することができる。
【0145】請求項5に記載の発明は、細穴放電加工機
における加工ヘッドに対して着脱交換する複数の電極ガ
イドを保持した電極ガイドストッカを、前記細穴放電加
工機の電極ガイド交換位置へ移動自在に備えているもの
であるから、細穴放電加工機に装着した電極の径に対応
して電極ガイドの交換を行うことができ、種々の径の電
極に対応することができる。
【0146】請求項6に記載の発明は、電極ガイドスト
ッカに、電極ガイドを固定保持するためのマグネットを
備えているものであるから、電極ガイドストッカに対す
る電極ガイドの着脱が容易であると共に、電極ガイドス
トッカに対する電極ガイドの固定を確実に行うことがで
きる。
【0147】請求項7に記載の発明は、ワークテーブル
の上方位置において前後左右方向へ移動位置決め自在に
設けたスライダに、加工ヘッドを上下位置調節自在に設
け、この加工ヘッドに、電極の上端部を保持するチャッ
クを備えた主軸を上下動可能に設け、この主軸の下方位
置に、前記電極を案内する電極ガイド装置を備えた構成
の細穴放電加工機において、前記チャックは、電極の上
端部に取付けた電極ホルダを着脱交換自在の構成であ
り、かつチャックから電極ホルダを介して電極へ流通さ
れる加工液の漏洩を防止すべく、前記電極ホルダに密着
するシール部材を内装した構成であるから、電極を交換
した場合であっても、その都度、加工液の漏洩が確実に
行われるものである。
【0148】請求項8に記載の発明において、電極ガイ
ド装置は、電極の下端部を中心に誘導するテーパ孔を備
え、このテーパ孔の下側に、電極を案内する電極ガイド
を着脱交換可能に備えた構成であるから、電極の径の変
化対応して電極ガイドを交換して対応することができ、
電極ガイド交換後においても電極ガイドへの電極の誘導
を確実に行うことができる。
【0149】請求項9に記載の発明は、ワークテーブル
の上方位置において前後左右方向へ移動位置決め自在に
設けたスライダに加工ヘッドを上下位置調節自在に設
け、この加工ヘッドに、電極の上端部を保持するチャッ
クを備えた主軸を上下動可能に設け、この主軸の下方位
置に、前記電極を案内する電極ガイド装置を備えた構成
の細穴放電加工機において、前記電極ガイド装置は、電
極の下端部を中心に誘導するテーパ孔を備え、このテー
パ孔の下側に、電極を案内する電極ガイドを着脱交換可
能に備えた構成であるから、着脱交換した電極ガイドに
対する電極を確実に誘導することができ、電極ガイドに
よって電極をガイドすることができる。
【0150】請求項10に記載の発明は、主軸のチャッ
クに電極を取付けるときの電極の振れを防止する電極振
れ防止装置を備えているものであるから、電極の振れ防
止を効果的に行うことができるものである。
【0151】請求項11に記載の発明は、電極振れ防止
装置は、水平方向から電極を係合支持するV字形状の振
れ防止部材を設け、この振れ防止部材を、前記主軸と一
体的に上下動可能かつ所定位置に固定停止可能に設けて
なるものであるから、放電加工時に電極を回転する際に
は電極の中間部分の振れを効果的に防止し、加工精度が
より向上するものである。
【0152】請求項12に記載の発明は、主軸ヘッド側
又は振れ防止部材の一方に、両方を一体化するためのマ
グネットを設け、前記振れ防止部材又は固定部分の一方
に、振れ防止部材を所定位置に固定停止するためのマグ
ネットを設けてなるものであるから、電極の消耗に従う
主軸ヘッド側の下降に従って一体的に下降し、かつ主軸
ヘッド側の上昇時には一体的に上昇し、所定位置におい
て固定部分に固定されるものである。
【0153】したがって、電極を回転しつつ放電加工を
行うとき、電極の揺れを効果的に防止でき、精度の良い
細穴放電加工を行うことができるものである。
【0154】請求項13に記載の発明は、電極の上端部
に装着して使用する電極ホルダにして、細穴放電加工機
における主軸に備えたチャックに着脱可能な筒状の外筒
にコレット嵌入孔を設け、電極を挾持固定可能のコレッ
トを上記コレット嵌入孔内に嵌入して設けると共に上記
コレット上面とコレット嵌入孔との間にシール用弾性部
材を介在して設け、かつ上記コレット下部に形成したテ
ーパ部を締付け可能の螺子部材を前記外筒に調節可能に
螺合してなるものであるから、螺子部材によってコレッ
トを締付けると、コレットによる電極の挾持固定が行わ
れると共にシール用弾性部材が圧縮されてシール効果が
発揮される。
【0155】請求項14に記載の発明の、シール用弾性
部材は、コレット嵌入孔とコレットの間及びコレットと
電極との間のシールを同時に行う構成であるから、電極
に対する電極ホルダの取付け及び電極とコレットとの間
のシールを容易に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に係る細穴放電加工機及び交換
装置の関係を概念的に示した斜視図ある。
【図2】細穴放電加工機における主軸に対する電極ホル
ダの装着状態を示す断面図である。
【図3】コレットの斜視説明図である。
【図4】電極ガイド装置を示す平面図である。
【図5】同上の正面図である。
【図6】電極交換装置の正面説明図である。
【図7】ホルダ支持部材の平面説明図である。
【図8】挾持爪部分の平面説明図である。
【図9】電極ガイドストッカと電極ガイド装置との関係
を示した側面説明図である。
【図10】電極振れ防止装置の正面説明図である。
【図11】同上の平面説明図である。
【符号の説明】
1 細穴放電加工機 7 加工ヘッド 9 主軸ヘッド 11 電極 13 主軸 14 昇降フレーム 15 電極ガイド装置 21 電極ホルダ 23 チャック 25 外筒 27 コレット 29 袋ナット 31 シール用の弾性部材 33 シール部材 39 シールリング 59 ガイド駒 61 Vブロック 63 ホルダブロック 65 電極ガイド 69 ロック部材 75 交換装置 79 電極交換装置 81 電極ガイド交換装置 107 エンドレスチェン 109 ホルダ支持部材 121 電極ホルダ移送装置 131 挾持爪 143 電極ガイドストッカ 147 電極振れ防止装置 151 振れ防止部材 155 昇降ブロック

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 細穴放電加工機における電極交換方法に
    して、次の各工程を有することを特徴とする電極交換方
    法、 (a) 細穴放電加工機における加工ヘッドを電極交換
    位置へ位置決めする工程、 (b) 電極ストッカに保持されている所望の電極を電
    極交換位置に割出す工程、 (c) 電極交換位置により割出された電極を、電極ホ
    ルダ移送装置によって前記加工ヘッドに備えた主軸の下
    方位置へ移送し位置決めする工程、 (d) 前記主軸を下降せしめて、当該主軸に備えたチ
    ャックによって電極の上端部に予め取付けてある電極ホ
    ルダを保持すると共に、チャック及び電極を介して放電
    加工部へ供給される加工液の漏洩を防止すべく、前記チ
    ャックに内装したシール部材へ前記電極ホルダを密着せ
    しめる工程。
  2. 【請求項2】 細穴放電加工機における電極ガイド交換
    方法にして、次の各工程を有することを特徴とする電極
    ガイド交換方法、 (a) 細穴放電加工機における加工ヘッドに対して着
    脱交換する複数の電極ガイドを保持した電極ガイドスト
    ッカを、電極ガイド着脱交換位置へ位置決めする工程、 (b) 着脱交換位置へ位置決めした電極ガイドストッ
    カに保持されている所望の電極ガイドの上方位置に加工
    ヘッドを位置決めする工程、 (c) 加工ヘッドを下降して、当該加工ヘッドに備え
    た電極ガイド装着部に所望の電極ガイドを係合する工
    程、 (d) 上記電極ガイド装着部に備えたロック装置によ
    って電極ガイドを固定する工程。
  3. 【請求項3】 水平に走行可能に設けたエンドレスチェ
    ーンに、電極の上端部に取付けた電極ホルダを水平方向
    に着脱可能に支持する複数のホルダ支持部材を設け、所
    定位置に割出し位置決めされたホルダ支持部材に支持さ
    れている電極ホルダを保持して細穴放電加工機の電極交
    換位置へ移送可能の電極ホルダ移送装置を設けてなるこ
    とを特徴とする電極交換装置。
  4. 【請求項4】 ホルダ支持部材に、電極ホルダを固定保
    持するためのマグネットを備えていることを特徴とする
    請求項3に記載の電極交換装置。
  5. 【請求項5】 細穴放電加工機における加工ヘッドに対
    して着脱交換する複数の電極ガイドを保持した電極ガイ
    ドストッカを、前記細穴放電加工機の電極ガイド交換位
    置へ移動自在に備えていることを特徴とする請求項3又
    は4に記載の電極交換装置。
  6. 【請求項6】 電極ガイドストッカに、電極ガイドを固
    定保持するためのマグネットを備えていることを特徴と
    する請求項5に記載の電極交換装置。
  7. 【請求項7】 ワークテーブルの上方位置において前後
    左右方向へ移動位置決め自在に設けたスライダに、加工
    ヘッドを上下位置調節自在に設け、この加工ヘッドに、
    電極上端部を保持するチャックを備えた主軸を上下動可
    能に設け、この主軸の下方位置に、前記電極を案内する
    電極ガイド装置を備えた構成の細穴放電加工機におい
    て、前記チャックは、電極の上端部に取付けた電極ホル
    ダを着脱交換自在の構成であり、かつチャックから電極
    ホルダを介して電極へ流通される加工液の漏洩を防止す
    べく、前記電極ホルダに密着するシール部材を内装した
    構成であることを特徴とする細穴放電加工機。
  8. 【請求項8】 電極ガイド装置は、電極の下端部を中心
    に誘導するテーパ孔を備え、このテーパ孔の下側に、電
    極を案内する電極ガイドを着脱交換可能に備えた構成で
    あることを特徴とする請求項7に記載の細穴放電加工
    機。
  9. 【請求項9】 ワークテーブルの上方位置において前後
    左右方向へ移動位置決め自在に設けたスライダに加工ヘ
    ッドを上下位置調節自在に設け、この加工ヘッドに、電
    極の上端部を保持するチャックを備えた主軸を上下動可
    能に設け、この主軸の下方位置に、前記電極を案内する
    電極ガイド装置を備えた構成の細穴放電加工機におい
    て、前記電極ガイド装置は、電極の下端部を中心に誘導
    するテーパ孔を備え、このテーパ孔の下側に、電極を案
    内する電極ガイドを着脱交換可能に備えた構成であるこ
    とを特徴とする細穴放電加工機。
  10. 【請求項10】 主軸のチャックに電極を取付けるとき
    の電極の振れを防止する電極振れ防止装置を備えている
    ことを特徴とする請求項7,8又は9に記載の細穴放電
    加工機。
  11. 【請求項11】 電極振れ防止装置は、水平方向から電
    極を規制するV字形状の溝を備えた振れ防止部材を設
    け、この振れ防止部材を、前記主軸と一体的に上下動可
    能かつ所定位置に固定停止可能に設けてなることを特徴
    とする請求項10に記載の細穴放電加工機。
  12. 【請求項12】 主軸ヘッド側又は振れ防止部材の一方
    に、両方を一体化するためのマグネットを設け、前記振
    れ防止部材又は固定部分の一方に、振れ防止部材を所定
    位置に固定停止するためのマグネットを設けてなること
    を特徴とする請求項11に記載の細穴放電加工機。
  13. 【請求項13】 電極の上端部に装着して使用する電極
    ホルダにして、細穴放電加工機における主軸に備えたチ
    ャックに着脱可能な筒状の外筒にコレット嵌入孔を設
    け、電極を挾持固定可能のコレットを上記コレット嵌入
    孔に嵌入して設けると共に上記コレット上面とコレット
    嵌入孔との間にシール用弾性部材を介在して設け、かつ
    上記コレット下部に形成したテーパ部を締付け可能の螺
    子部材を前記外筒に調節可能に螺合してなることを特徴
    とする電極ホルダ。
  14. 【請求項14】 シール用弾性部材は、コレット嵌入孔
    とコレットの間及びコレットと電極との間のシールを同
    時に行う構成であることを特徴とする請求項13に記載
    の電極ホルダ。
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