JPH08290325A - 自動丸鋸切断機 - Google Patents
自動丸鋸切断機Info
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- JPH08290325A JPH08290325A JP11900595A JP11900595A JPH08290325A JP H08290325 A JPH08290325 A JP H08290325A JP 11900595 A JP11900595 A JP 11900595A JP 11900595 A JP11900595 A JP 11900595A JP H08290325 A JPH08290325 A JP H08290325A
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Abstract
に行える自動丸鋸切断機を提供する。 【構成】 被加工物に対し相対的に往復動可能に設けら
れた切断機構部2は、回転駆動部3と、回転駆動部3に
より駆動される第1,第2の軸部材91 ,92 であっ
て、夫々が丸鋸刃4を軸着するものと、切断の工程に応
じて何れか一つの丸鋸刃4を同一平面内の切断の作用空
間に押し出すべく第1,第2の軸部材を切断の作用空間
に向けて押し出しかつ引き下げる運動を行う運動機構部
5とを具備する。第1,第2の軸部材に夫々第1の丸鋸
刃41 とこれよりも刃幅の厚い第2の丸鋸刃42 を軸着
し、切断の行きの工程で第1の丸鋸刃41 を切断の作用
空間に押し出し、かつ帰りの工程で第2の丸鋸刃42 を
切断の作用空間に押し出す。これにより、行きの切断と
帰りの二次加工が迅速かつ高い精度で行われる。また、
第2の軸部材92 に任意の回転工具を軸着し、任意の二
次加工を行う。
Description
更に詳しくは木材、新素材、鉄鋼、非鉄金属等の切断に
好適する自動丸鋸切断機に関する。一般に、大きな棒
材、パイプ材、板材等の素材については、これを所定寸
法に切断(小割り)して後、製品となすための二次加工
を行う。小割りの際には、切断しろが問題であり、もし
切断しろが大きいと素材の多くを切り粉にしてロスして
しまう。また切断面の精度も問題であり、例えば切断面
が曲がっていたり、又は切断面に不規則なカットマーク
(凹凸)が含まれていると、製品の二次加工前に切断面
の仕上加工を行わなくてはならない。そこで、切断しろ
が小さく、かつ高精度の切断面が得られる自動丸鋸切断
機の提供が望まれる。
図11の(A)は従来の丸鋸切断機の一部平面図を示し
ており、図において31 はモータ等の回転駆動軸、4は
該駆動軸31 の先端に固定した丸鋸刃、100は不図示
の切断用台座の上に固定された例えばアルミ合金の被加
工物(素材)である。
速度でA点からA´点まで移動させることにより素材1
00を切断していた。ところで、一般に、このような丸
鋸刃4はその外径が大きい程厚い素材100を切断でき
る。また丸鋸刃4の刃幅(肉厚)は薄い程、その切断し
ろは小さく、かつ高速に切断できる。しかし、丸鋸刃4
の外径が大きく、又は肉厚が薄いと、刃先に受けた応力
が丸鋸刃4のボディーを不規則にたわませる結果、その
切断面は不均一なものになってしまう。即ち、切断面に
は不規則なカットマークが形成される。一方、丸鋸刃4
の刃幅(肉厚)を厚くすると、切断面は均一になるが、
代わりに切断しろが大きくなる。しかも、丸鋸刃4の刃
先には大きな抵抗を受けるので切断速度は著しく低下す
る。
置き、厚い丸鋸刃4を使用してゆっくりと切断をする
か、又は切断しろや作業能率に重きを置き、可能な限り
薄い丸鋸刃4を使用して迅速な切断を行っていた。図1
1の(B)は素材100の切断面を図11の(A)のB
−B´方向に見た側面図である。
切り始めの時点では丸鋸刃4のボディーを押さえる適当
な力が無いので、丸鋸刃4の刃先は素材100との接触
により円周方向の左右に比較的大きく蛇行し、この為に
切込部分Qの切断幅は外方に広がってしまう。一方、あ
る程度まで切断が進むと、丸鋸刃4のボディーは素材1
00の両切断面によって挟まれる結果、刃先の振れは軽
減される。しかし、素材100の構造、組成等は必ずし
も均一ではないので、刃先と素材100との不規則な相
互作用により刃先は微妙に蛇行し、これにより不規則な
カットマークCMが形成される。更にまた、組成の不均
一は素材100の内部で様々な内部応力を形成してお
り、この部分が切断されると、内部応力が開放されて、
その部分Pは切断後に凸部になったり凹部になったりす
る。
(A)をC−C´方向に見た側面図である。図11の
(C)において、切断前のこの素材100は、例えば図
示の如くその中央部が上側にたわんでおり、クランパ
(押さえ部材)421 ,422 により素材100を台座
22の上に強く押し付けていても、このようなたわみは
切断中は保持されている。
の素材100については、丸鋸刃4が通り抜けた結果、
切断しろの分だけ空間が生じる。そして、引き続きこれ
らをクランパ421 ,422 で押さえていると、両素材
100はたわみの分だけ相互にのめり込み、その結果両
切断面は図示の如く不平行に相対することになる。かか
る場合には、図からも明らかなように両切断面はもはや
台座22(即ち、素材100の底辺)に対しては鉛直に
はなってないから、製品の二次加工前に再度鉛直面を形
成しなくてはならない。
自動丸鋸切断機は、単一の丸鋸刃により単一の方向に切
断を行う構造であるので、刃幅(肉厚)の厚い丸鋸刃を
使用してゆっくりと切断をしない限り、高い精度の切断
は行えなかった。また、素材自体がたわんでいるような
場合には、台座に対して鉛直となるような切断面が得ら
れなかった。
い精度の切断が迅速に行える自動丸鋸切断機を提供する
ことにある。
の構成により解決される。即ち、本発明の自動丸鋸切断
機は、支持フレーム1と、前記支持フレーム1上で被加
工物に対し相対的に往復動可能に設けられた切断機構部
2とを備え、前記切断機構部2は、回転駆動部3と、前
記回転駆動部3により駆動される第1,第2の軸部材9
1 ,92 であって、夫々が丸鋸刃4を軸着するものと、
切断の工程に応じて前記何れか一つの丸鋸刃4を同一平
面内の切断の作用空間に押し出すべく少なくとも前記第
1,第2の軸部材91 ,92 を前記切断の作用空間に向
けて押し出しかつ引き下げる運動を行う運動機構部5と
を具備するものである。
(A)は本機の側面概念図、図1の(B)はその正面概
念図を示している。図において、切断機構部2は支持フ
レーム1上で被加工物100に対し相対的に往復動可能
に設けられている。即ち、被加工物100(即ち、切断
の台座22)を固定として本機を構成した場合は、切断
機構部2が支持フレーム(この場合はレール)1上を矢
印c,d方向に往復動する。また切断機構部2を固定と
して本機を構成した場合は、被加工物100(即ち、台
座22)が矢印c,d方向に往復動する。
(例えばモータ)3が回転すると、該回転力は不図示の
力伝達手段を介して第1,第2の軸部材91 ,92 に伝
わり、これらに軸着した第1,第2の丸鋸刃41 ,42
を夫々矢印a,b方向に高速で回転させる。そして、運
動機構部5は、切断の工程に応じて前記何れか一つの丸
鋸刃4を同一平面内の切断の作用空間に押し出すべく、
少なくとも前記第1,第2の軸部材91 ,92 を前記切
断の作用空間に向けて押し出しかつ引き下げる運動を行
う。
工程をフルに利用することにより、従来の2倍の速さで
素材の小割り作業を行える。即ち、この場合はまず第1
の軸部材91 を矢印e方向に押し出し、これにより第1
の丸鋸刃41 を台座22の上側の切断の作用空間に押し
出す。次いで切断機構部2を矢印c方向に移動すると、
やがて第1の丸鋸刃41 と素材100とが接触し、行き
の切断を行う。そして、素材100の切断が完了した位
置で切断機構部2の移動を停止する。
下げ、これにより第1の丸鋸刃41を台座22の下側に
引き下げる。そして、今度は第2の軸部材92 を矢印g
方向に押し出し、これにより第2の丸鋸刃42 を台座2
2の上側の上記と同一平面内の切断の作用空間に押し出
す。また同時に、素材100を好ましくは自動的に例え
ば矢印r方向に所定寸法だけ移動させる。しかる後、切
断機構部2を矢印d方向に移動すると、やがて第2の丸
鋸刃42 と素材100とが接触し、帰りの切断を行う。
そして、切断機構部2がホームポゾションに戻った所で
切断機構部2の移動を停止する。なお、以上は切断機構
部2が移動する場合を述べたが、素材100が移動する
場合も同様である。
小割り作業を行える。しかも、第1,第2の丸鋸刃
41 ,42 は交互に使用されるので疲労が少なく、耐久
性が格段に延びる。好ましくは、前記第1,第2の軸部
材91 ,92 に夫々第1の丸鋸刃41 とこれよりも刃幅
の厚い第2の丸鋸刃42 を軸着し、切断の行きの工程で
前記第1の丸鋸刃41 を切断の作用空間に押し出し、か
つ帰りの工程で前記第2の丸鋸刃42 を切断の作用空間
に押し出すように構成する。こうすれば、上記のような
切断の行きと帰りの工程をフルに利用することにより、
行きの切断と帰りの仕上加工とを極めて効率良く行え
る。
幅が薄いので高速に行える。一方、帰りの切断では、第
2の丸鋸刃42 の刃幅は幾分厚いが、行きの切断により
既に所定幅以上の切断しろが形成されているので、帰り
の切断はこの切断しろの部分を殆ど無負荷の状態で切断
することになり、よって帰りの切断も高速に行える。し
かも、この場合の第2の丸鋸刃42 は、行きの切断で形
成された不規則なカットマーク等を一様な平面に切削す
るに十分な刃幅を有していれば良く、これはさほど厚い
刃幅を必要としない。従って、全体として切断しろは小
さい。
如くたわんでいても、図11の(D)の状態で帰りの切
断(仕上加工)を行うので、最終的な切断面は台座22
に対して鉛直となる。更にまた、この場合も第1,第2
の丸鋸刃41 ,42 は交互に使用されるので、刃の疲労
が少なく、耐久性が格段に延びる。また好ましくは、前
記第2の軸部材92 に任意の回転工具を軸着し、切断の
帰りの工程で二次加工を行う。即ち、第2の丸鋸刃42
に代えて他の適当な回転工具を選ぶことにより、行きで
素材100の切断を行い、帰りにはその切断面に対する
様々なタイプの仕上加工(面取り加工等)を行える。
記切断の作用空間の側で交差するような第1,第2の斜
面61 ,62 を有する支持台6と、前記第1,第2の斜
面61 ,62 上で夫々往復動可能に設けられた第1,第
2の支持部材71 ,72 であって、夫々が自己の回転駆
動部3及び軸部材9を支持するものと、前記第1,第2
の支持部材71 ,72 を夫々に往復動させる第1,第2
の駆動部材81 ,82とを具備する。
を詳細に説明する。なお、全図を通して同一符号は同一
又は相当部分を示すものとする。図2は実施例の自動丸
鋸切断機の左側面構造図であり、図において、6は図1
の切断機構部2を搭載する支持台、61 ,62 は支持台
6の斜面、71 ,72 は斜面61 ,62 上で夫々往復動
可能に設けられた支持部材、31 ,32 は支持部材
71 ,72 上に夫々固定された回転駆動部(例えばモー
タ)、91 ,92 は同じく支持部材71 ,72 により夫
々回転自在に支持されると共にモータ31 ,32 により
回転駆動される軸部材、11はモータ3の回転力を伝達
するプ−リ、12は同じくベルト、41 ,42 は軸部材
91 ,92 に夫々軸着された丸鋸刃、81 ,82 は後述
のフレキシブルな高圧エヤーパイプ312 ,313 に夫
々接続すると共に支持部材71 ,72 を夫々に往復動さ
せる駆動部材(例えばエヤーシリンダ)である。
212 は支持台6を案内するレール、24は支持台6を
矢印c,d方向に往復動させる駆動モータ、25はモー
タ24の回転を後述の螺旋螺子26の回転に変換する変
速機構部、31はエヤー制御部、311 は高圧エヤーパ
イプ、312 ,313 はフレキシブルな高圧エヤーパイ
プ(但し、その一部を図示)、32は後述のカバー41
及びクランパ421 ,422 を昇降制御するエヤーシリ
ンダ、331 ,332 はカバー41等の昇降動作を安定
化させるガイド棒部材、34は後述の吸気ダクトの気流
を導く蛇腹、41は切り粉の飛散を防止するカバー、4
21 ,422 は素材100のクランパ(押さえ部材)、
50は作業者が操作を行うコンソール、61は電源部、
62はコンソール50の指示入力に従って本機の主制御
を行う制御部である。
転すると、該回転力はプーリ11、ベルト12、軸部材
91 ,92 を介して夫々丸鋸刃41 ,42 に伝わり、こ
れらを矢印a,b方向に高速で回転させる。この状態で
エヤーシリンダ81 を図示の如く伸ばすと、支持部材7
1 が斜面61 上を上昇し、これにより第1の丸鋸刃41
は切断の作用空間(台座22の上側)に押し出される。
またエヤーシリンダ81 を縮め、代わりにエヤーシリン
ダ82 を伸ばすと、今度は支持部材72 が斜面62 上を
上昇し、これにより第2の丸鋸刃42 が前記と同一平面
内の切断の作用空間に押し出される。
図で、図において、26はレール211 ,212 と平行
に設けられ、かつ変速機構部25により正/逆方向に回
転駆動される螺旋螺子、27は螺旋螺子26と噛み合う
ことにより支持台6を往復動させるナット、28は台座
22の下側に飛散する切り粉を電源部61や制御部62
等への侵入から遮蔽する遮蔽板、35は台座22の上側
に飛散する切り粉を吸い取る吸気ダクト、431 ,43
2 は素材100のたわみ等によりクランパ421 ,42
2 に加わる反力のアンバランスを夫々吸収するスプリン
グ部材、そして、151 ,152 は丸鋸刃41 ,42 や
その他の回転工具を交換可能に軸着する装着金具であ
る。
ばアルミ合金板材)100をセットし、コンソール50
より切断を指示すると、モータ31 ,32 が回転し、こ
れにより丸鋸刃41 ,42 は夫々矢印a,b方向に高速
で回転する。また同時にエヤーシリンダ32が伸びてカ
バー41が素材100の上に降下し、最終的にクランパ
421 ,422 が素材100を台座22の面に押しつけ
て固定する。更に、蛇腹34を介して吸気ダクト35よ
りエヤー制御部31の側に空気を吸い込み、台座22の
上側に飛散する切り粉を吸い込むように準備する。しか
る後、モータ24が回転し、支持台6は矢印c方向への
移動を開始する。
る。図4の(A)において、エヤーシリンダ81 はホー
ムポジションHPでは図示の如く伸びており、これによ
り丸鋸刃41 は台座22の上側に押し出されている。モ
ータ24の回転に伴い、支持台6は一定かつ比較的に速
い速度で矢印c方向に移動する。やがて丸鋸刃41 の円
周端が素材100に食い込むと、行きの切断が開始され
る。丸鋸刃41 の刃幅は例えば3mmと薄いのでこの切
断は迅速に行われる。
ば予めコンソール50から設定入力された素材100の
切断長Lに従って支持台6の移動量を制御する。即ち、
この例では支持台6をホームポジションHPから所定長
α+切断長Lだけ移動すれば素材100は完全に切断さ
れている。そこで、この位置でモータ24を停止し、支
持台6の移動を停止する。
シリンダ81 を縮め、代わりにエヤーシリンダ82 を伸
ばす。これにより今度は丸鋸刃42 が台座22の上側に
押し出される。次に、モータ24を逆方向に回転させ、
又は変速機構部25の動作を逆転させると、支持台6は
矢印d方向に移動を開始する。モータ24の回転に伴
い、支持台6は一定かつ比較的に速い速度(行きよりも
速くても良い)で矢印d方向に移動する。やがて丸鋸刃
42 の円周端が素材100に食い込むと帰りの切断(こ
の例では二次加工)が開始される。この例の丸鋸刃42
の刃幅は例えば4mmと幾分厚いが、素材100は行き
の切断により既に切り開かれているので、帰りの切断は
殆ど無負荷の状態で行われる。
100を通過すると、帰りの切断は終了する。支持台6
は引き続き矢印d方向に進み、やがてホームポジション
HPに戻ると、モータ24は停止する。ホームポジショ
ンHPではエヤーシリンダ8 2 を縮め、代わりにエヤー
シリンダ81 を伸ばす。これにより今度は丸鋸刃41が
台座22の上側に押し出され、次の切断に備える。
説明する図である。図5の(A)は切断の平面図を示し
ており、まず丸鋸刃41 が矢印c方向に進むと、やがて
素材100の一端に食い込む。丸鋸刃41 の刃幅は3m
mと薄いので、食い込み時の刃の蛇行は比較的に大き
い。このために切り口の部分Qの切断しろは広がる。更
に丸鋸刃41 が進むと、刃の微妙な蛇行により不規則な
カットマークCMが形成される。そして、更に丸鋸刃4
1 が進むと、やがて行きの切断を終了するが、この切断
により素材100の内部応力が開放された結果、一方に
は凸部P1 が、また他方には凹部P2 が形成されてい
る。
おり、この例の素材100は切断部分にたわみを有して
いるので、行きの切断を終了した時点では、素材100
の両切断面は図示の如く台座22に対して鉛直にはなっ
ていない。かかる状態で、次に丸鋸刃42 が矢印d方向
に進み、素材100の他端に食い込む。丸鋸刃42 の刃
幅は4mmと幾分厚いが、素材100は既に3mm以上
の切断しろで切り開かれているので、食い込み時の負荷
は殆ど無い。従って、刃は蛇行せず、帰りの切込部分の
切断しろが広がることは無い。更に丸鋸刃42 が進む
と、その刃は行きの切断で形成された不規則なカットマ
ークCM、凸部P1 、凹部P2 等に突き当たる。しか
し、これらの丸鋸刃42 に対する負荷は極めて軽微であ
る。また図5の(B)に示す如く切断面が相互に傾斜し
ていてもさほど大きな負荷とはならない。従って、丸鋸
刃42 は引き続き刃の微妙な蛇行も殆ど無く進み、これ
により不規則なカットマークCM、凸部P1 、凹部P2
及び切断面の傾斜等は全て一様で高精度な平面に削られ
てしまう。そして、最後には最初の切込部分Qの切断し
ろの広がりも同一の平面に削られてしまう。なお、この
場合に、図5の(B)において、帰りの切断後の切断面
が台座22に対して鉛直になることは言うまでも無い。
る。図6の(A)は一例の丸鋸刃41 ,42 の側面を示
しており、被加工物の材質に応じて様々な径のメタルソ
ー、フリクションソー、チップソー等を交換して利用で
きる。図6の(B)は一例のチップソーの刃の部分の拡
大側面図、図6の(C)はその平面図、図6の(D)は
その正面図を夫々示している。丸鋸刃42 として適当な
刃幅Kのチップソーを使用すれば、側面にも精密で鋭い
刃を有するので、切断面の良好な切削加工(仕上加工)
が行える。
6の(F)はそのe−e´断面図を示している。この例
の回転工具4´はその外周に断面の頭部が3角形状を有
するような刃(チップ)を備えている。これ以外にも、
仕上加工の目的に応じて様々な断面形状を有する回転工
具4´が考えられる。図7は他の実施例の仕上加工の作
用を説明する図である。
0の切断を行った後、例えば図6の(E)の回転工具4
´により切断面下側の面取加工を行う状態を示してい
る。なお、この場合の駆動部材82 は、上記のようなエ
ヤーシリンダ82 ではなく、不図示のモータと歯車等に
より構成され、支持台6の斜面62 上にある支持部材7
2 の移動量を精密に制御可能な構成であることが好まし
い。
り、支持部材72 の移動量を精密に制御することで回転
工具4´の刃頭が台座22の表面より突き出す高さHを
任意かつ精密に設定可能である。この状態で支持台6を
矢印d方向に移動することにより、素材100に対する
帰りの面取加工が行える。なお、回転工具4´の代わり
に、肉厚の丸鋸刃42 をその刃頭の高さHを調整して使
用することも可能であり、こうすれば図の点線で示すよ
うに素材100の切断面の両底面を角形に切り欠くこと
も可能である。
する概念図である。この実施例の切断機は装置の天井側
にレール21を備え、その下側に台座22が有る。切断
機構部2はレール21にぶら下がっており、該レール2
1に沿って矢印c,d方向に往復動可能である。図8の
(A)において、モータ31 ,32 が回転すると丸鋸刃
41 ,42 は夫々矢印a,b方向に回転する。この状態
でエヤーシリンダ81 が図示の如く伸びると、丸鋸刃4
1 が台座22の面(切断の作用空間)に押し出される。
次に支持台6が矢印c方向に移動すると、行きの切断を
行う。
すると、エヤーシリンダ81 が縮み、代わりにエヤーシ
リンダ82 が伸び、今度は丸鋸刃42 が台座22の面
(同一平面内の切断の作用空間)に押し出される。次に
支持台6が矢印d方向に移動すると、帰りの切断又は加
工を行う。図9は他の実施例の切断機構部を説明する図
で、図において、6は図1の切断機構部2を搭載する支
持台、101 ,102 は支持台6に突設した支持柱、7
は支持柱101 ,102 の間に貫通させた軸を中心とし
て左右に回動可能に設けられた支持部材、3は支持部材
7に固定された回転駆動部(例えばモータ)、91,9
2 は同じく支持部材7により回転自在に支持されると共
にモータ3により回転駆動される軸部材、11はモータ
3の回転力を伝達するプ−リ、12は同じくベルト、4
1 ,42 は軸部材91 ,92 に夫々軸着された丸鋸刃、
8は上記のフレキシブルな高圧エヤーパイプ312 に接
続すると共に支持部材7を往復動させる駆動部材(例え
ばエヤーシリンダ)である。
と、該回転力はプーリ11、ベルト12、軸部材91 ,
92 を介して夫々丸鋸刃41 ,42 に伝わり、これらを
矢印a方向に高速で回転させる。この状態でエヤーシリ
ンダ8を図示の如く伸ばすと、支持部材7は右側に傾
き、これにより丸鋸刃41 は切断の作用空間(台座22
の上側)に押し出され、かつ丸鋸刃42 は台座22の下
側に引き込まれる。またエヤーシリンダ8を縮めると、
支持部材7は左側に傾き、これにより丸鋸刃41 は台座
22の下側に引き込まれ、かつ丸鋸刃42 は台座22の
上側(同一平面内の切断の作用空間)に押し出される。
作を説明する図である。図10の(A)において、エヤ
ーシリンダ8はホームポジションHPでは図示の如く伸
びており、これにより丸鋸刃41 は台座22の上側に押
し出されている。モータ24の回転に伴い、支持台6は
一定かつ比較的に速い速度で矢印c方向に移動する。や
がて丸鋸刃41 の円周端が素材100に食い込むと、行
きの切断が開始される。丸鋸刃41 の刃幅は例えば3m
mと薄いのでこの切断は迅速に行われる。
えば予めコンソール50から設定入力された素材100
の切断長Lに従って支持台6の移動量を制御する。即
ち、この例では支持台6をホームポジションHPから所
定長α+切断長Lだけ移動すれば素材100は完全に切
断されている。そこで、この位置でモータ24を停止
し、支持台6の移動を停止する。
ーシリンダ8を縮め、これにより今度は丸鋸刃42 が台
座22の上側に押し出される。次に、モータ24を逆方
向に回転させると、支持台6は矢印d方向に移動を開始
する。モータ24の回転に伴い、支持台6は一定かつ比
較的に速い速度で矢印d方向に移動する。やがて丸鋸刃
42 の円周端が素材100に食い込むと帰りの切断(二
次加工)が開始される。この例の丸鋸刃42 の刃幅は例
えば4mmと幾分厚いが、素材100は行きの切断によ
り切り開かれているので、帰りの切断は殆ど無負荷の状
態で行われる。
材100を通過すると、帰りの切断は終了する。支持台
6は引き続き矢印d方向に進み、やがてホームポジショ
ンHPに戻ると、モータ24は停止する。ホームポジシ
ョンHPではエヤーシリンダ8が再び伸び、これにより
今度は丸鋸刃41 が台座22の上側に押し出され、次の
切断に備える。
を示したがこれに限らない。切断の工程に応じて丸鋸刃
41 又は42 を同一平面内の切断の作用空間に押し出す
構造のものであれば、他のどのような構造のものでも良
い。また、上記実施例ではモータ3の回転力をプーリ1
1、ベルト12、軸部材9を介して丸鋸刃4に伝達する
構成を示したがこれに限らない。軸部材9はモータ3の
回転軸そのものであっても良い。
支持台6がレール21上を往復動する場合の構成例を示
した。逆に支持台6が固定し、台座22が往復動する場
合の構成については、公知の移動台座機構を採用するこ
とで容易に実現できる。また、上記実施例では、クラン
パ421 ,422 は単一のエヤーシリンダ32とスプリ
ング431 ,432 とにより駆動されたが、クランパ4
21 ,422 は複数のエヤーシリンダにより夫々独立に
駆動されるように構成しても良い。
工程に応じて同一平面内の切断の作用空間に排他的(交
互)に押し出される第1,第2の丸鋸刃41 ,42 を備
えるので、例えば第1,第2の丸鋸刃41 ,42 を同一
とすることで従来の2倍の速さで小割り作業が行える。
の丸鋸刃42 の刃幅を大となすことで、行きの切断と、
帰りのその切断面の仕上加工とを極めて効率良く行え
る。しかも、後者の場合は切断しろが小さい上、高精度
の切断が迅速に行える。更に、上記いずれの場合も第
1,第2の丸鋸刃41 ,42 は交互に使用されるので、
寿命が長い。
である。
ある。
する図である。
図である。
概念図である。
ある。
を説明する図である。
Claims (4)
- 【請求項1】 支持フレーム(1)と、 前記支持フレーム(1)上で被加工物に対し相対的に往
復動可能に設けられた切断機構部(2)とを備え、前記
切断機構部(2)は、 回転駆動部(3)と、 前記回転駆動部(3)により駆動される第1,第2の軸
部材(91 ,92 )であって、夫々が丸鋸刃(4)を軸
着するものと、 切断の工程に応じて前記何れか一つの丸鋸刃(4)を同
一平面内の切断の作用空間に押し出すべく少なくとも前
記第1,第2の軸部材(91 ,92 )を前記切断の作用
空間に向けて押し出しかつ引き下げる運動を行う運動機
構部(5)とを具備することを特徴とする自動丸鋸切断
機。 - 【請求項2】 前記第1,第2の軸部材(91 ,92 )
に夫々第1の丸鋸刃(41 )とこれよりも刃幅の厚い第
2の丸鋸刃(42 )を軸着し、切断の行きの工程で前記
第1の丸鋸刃(41 )を切断の作用空間に押し出し、か
つ帰りの工程で前記第2の丸鋸刃(42 )を切断の作用
空間に押し出すように構成したことを特徴とする請求項
1の自動丸鋸切断機。 - 【請求項3】 前記第2の軸部材(92 )に任意の回転
工具を軸着し、切断の帰りの工程で二次加工を行うこと
を特徴とする請求項2の自動丸鋸切断機。 - 【請求項4】 前記切断機構部(2)は、 前記切断の作用空間の側で交差するような第1,第2の
斜面(61 ,62 )を有する支持台(6)と、 前記第1,第2の斜面(61 ,62 )上で夫々往復動可
能に設けられた第1,第2の支持部材(71 ,72 )で
あって、夫々が自己の回転駆動部(3)及び軸部材
(9)を支持するものと、 前記第1,第2の支持部材(71 ,72 )を夫々に往復
動させる第1,第2の駆動部材(81 ,82 )とを具備
することを特徴とする請求項1の自動丸鋸切断機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11900595A JP3585002B2 (ja) | 1995-04-21 | 1995-04-21 | 自動丸鋸切断機及び被加工物の切断方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11900595A JP3585002B2 (ja) | 1995-04-21 | 1995-04-21 | 自動丸鋸切断機及び被加工物の切断方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08290325A true JPH08290325A (ja) | 1996-11-05 |
JP3585002B2 JP3585002B2 (ja) | 2004-11-04 |
Family
ID=14750643
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11900595A Expired - Lifetime JP3585002B2 (ja) | 1995-04-21 | 1995-04-21 | 自動丸鋸切断機及び被加工物の切断方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3585002B2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009269379A (ja) * | 2008-05-12 | 2009-11-19 | Kashiwagi:Kk | 木材切断装置 |
CN112440343A (zh) * | 2020-11-18 | 2021-03-05 | 安徽信息工程学院 | 一种家具加工用自动出料切板装置及使用方法 |
-
1995
- 1995-04-21 JP JP11900595A patent/JP3585002B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009269379A (ja) * | 2008-05-12 | 2009-11-19 | Kashiwagi:Kk | 木材切断装置 |
CN112440343A (zh) * | 2020-11-18 | 2021-03-05 | 安徽信息工程学院 | 一种家具加工用自动出料切板装置及使用方法 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP3585002B2 (ja) | 2004-11-04 |
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