JPH0828786B2 - 画像記録装置 - Google Patents

画像記録装置

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JPH0828786B2
JPH0828786B2 JP1331946A JP33194689A JPH0828786B2 JP H0828786 B2 JPH0828786 B2 JP H0828786B2 JP 1331946 A JP1331946 A JP 1331946A JP 33194689 A JP33194689 A JP 33194689A JP H0828786 B2 JPH0828786 B2 JP H0828786B2
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image
color
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Fuji Xerox Co Ltd
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    • H04N1/00Scanning, transmission or reproduction of documents or the like, e.g. facsimile transmission; Details thereof
    • H04N1/00002Diagnosis, testing or measuring; Detecting, analysing or monitoring not otherwise provided for
    • H04N1/00007Diagnosis, testing or measuring; Detecting, analysing or monitoring not otherwise provided for relating to particular apparatus or devices
    • H04N1/00015Reproducing apparatus
    • HELECTRICITY
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    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
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    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N1/00Scanning, transmission or reproduction of documents or the like, e.g. facsimile transmission; Details thereof
    • H04N1/46Colour picture communication systems
    • H04N1/56Processing of colour picture signals
    • H04N1/60Colour correction or control

Description

【発明の詳細な説明】 【産業上の利用分野】
本発明は、複写機、ファクシミリ、プリンタ等の画像
記録装置に係り、特に、自己診断(Diagnostics:以下、
ダイアグとも称す)として、各部の動作のチェックや調
整等を行うことができる画像記録装置に関する。
【従来の技術】
近年、複写機、ファクシミリ、プリンタ等の記録装置
においては、コンピュータの導入により高度な制御技
術、画像データ処理技術等を駆使することによって、高
画質化、多機能化が図られてきている。また、信頼性の
向上もめざましく、各方面に普及してきている。 しかし、何等かの原因によりトラブルが発生し、動作
が停止したり、画質が低下したりすることがある。その
原因としては、経時変化、寿命による使用部品の破損、
パラメータ設定の誤り、紙詰まり(ジャム)、あるいは
トナー切れ等種々のものがあるが、記録装置のハードウ
ェアおよびソフトウェアの制御内容が高度化、且つ複雑
化しているがゆえに、ジャムクリアやトナー補給等のユ
ーザが簡単に解消できるトラブルを除いて、ユーザはト
ラブルの解消をサービスマンに頼らざるを得ないのが現
実であり、サービスマンはテスタ等の各種の測定機器を
使用してトラブル解決のためのチェックを行っている。
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、ディジタル画像処理を採用し、種々の
編集機能を有しているカラー複写機においては、ハード
ウェアおよびソフトウェアの制御内容は高度化、複雑化
しており、従って、トラブルの解消、各種の調整等のサ
ービスを行う場合にどの箇所でトラブルが発生している
のか、あるいは調整がユーザの希望通りのものになって
いるのか否か等のチェックをテスタやオシロスコープ等
の各種の測定機器を用いて行うことは非常に煩わしく、
困難であるだけでなく、トラブルの解消あるいは調整に
長い時間が掛かり、ダウンタイム、即ち使用不能時間が
長くなってしまうという問題があった。 しかし、サービスに要する時間を短縮することは重要
である。これによりダウンタイムを短縮できると共に、
サービスマンはより多くの記録装置を担当することが可
能になり、結果的にサービスコストを低下させることが
でき、ユーザのコスト負担を低減させることができるか
らである。 本発明は、上記課題を解決するものであって、トラブ
ルの発生箇所を容易に、短時間で特定することができる
画像記録装置を提供することを目的とするものである。 また本発明は、画像記録装置の各種の調整を容易に行
えるようにすることを目的とするものである。 より具体的には、本発明は、フルカラーセンサから出
力されるカラービデオ信号に対して自動利得制御(Auto
matic Gain Control:以下、AGCと称す)、自動オフセッ
ト制御(Automatic Offset Control:以下、AOCと称す)
を行う場合において、AGC回路、AOC回路が共にD/A変換
器から与えられる制御電圧によりAGC、AOCを行うように
なされているものにおいて、D/A変換器が正常に動作し
ているか否かを簡単に確認することができる具体的な手
段を提供することを目的とする。 また、本発明は、ビデオ信号に対して所定の編集処理
を施すイメージ処理システムを備えるものにおいて、イ
メージ処理システムが二つの基板で構成される場合、イ
メージ処理システムでトラブルが発生したときに当該ト
ラブルが二つの基板のどちらの基板で発生しているかを
容易に確認することができる具体的な手段を提供するこ
とを目的とする。 また、本発明は、コピー動作時に各部から所定のイン
ターフェース信号が発生されているか否かを検知するこ
とによって、どの箇所でトラブルが発生しているのかを
容易に識別することができる具体的な手段を提供するこ
とを目的とする。 更に本発明は、原稿サイズ検知を行うためのレベルの
調整を容易に行うことができる具体的な手段を提供する
ことを目的とする。 また、本発明は、AGC回路におけるゲイン調整、AOC回
路におけるオフセット調整を容易に行うことができる具
体的な手段を提供することを目的とする。 また更に本発明は、原稿画像中の設定された色を検知
する色検知手段を備える場合において、色検知のための
閾値の調整を容易に行うことができる具体的な手段を提
供することを目的とする。 また、本発明は、フィルムプロジェクタを備える画像
記録装置において、フィルムの画像をコピーするに際し
て肌色補正を行うか、行わないかの設定を容易に行うこ
とができる具体的な手段を提供することを目的とする。 また、本発明は、フィルムプロジェクタを備える画像
記録装置において、フィルムの画像をコピーするに際し
てのレジストレーション調整を容易に行うことができる
具体的な手段を提供することを目的とする。 更に、本発明はフィルムプロジェクタを備える画像記
録装置において、フィルムプロジェクタから所定のイン
ターフェース信号が発生されているか否かを検知するこ
とによってフィルムプロジェクタが正常に動作している
か否かを容易に確認することができる具体的な手段を提
供することを目的とする。 更に本発明は、フィルムプロジェクタを備える画像記
録装置において、フィルムプロジェクタのランプが正常
に動作するか否かを容易に確認することができる具体的
な手段を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、請求項1記載の画像記録
装置は、種々の設定を行うユーザインターフェースと、
画像の読み取りを行うフルカラーセンサを備えるイメー
ジ入力ターミナルと、ユーザインターフェース、イメー
ジ入力ターミナルの動作を統括して管理する制御手段と
を少なくとも備える記録装置において、イメージ入力タ
ーミナルは、フルカラーセンサから出力される点順次カ
ラービデオ信号に対して、D/A変換器から与えられる制
御電圧により自動利得制御を行う自動利得制御回路と、
D/A変換器から与えられる制御電圧により自動オフセッ
ト制御を行う自動オフセット制御回路が直列に配列され
た回路を搭載する基板を少なくとも備え、且つ、自動利
得制御回路に対する制御電圧を与えるD/A変換器の出力
端及び自動オフセット制御回路に対する制御電圧を与え
るD/A変換器の出力端にはそれぞれ発光素子が接続され
てなり、制御手段は、ユーザインターフェースにおいて
所定の操作がなされた場合においてダイアグモードに遷
移し、自動利得制御回路に対する制御電圧を与えるD/A
変換器または自動オフセット制御回路に対する制御電圧
を与えるD/A変換器に対して、前記発光素子が発光する
値を有する所定のデータを所定の周期でセットすること
を特徴とする。 また、請求項2記載の画像記録装置は、種々の設定を
行うユーザインターフェースと、画像の読み取りを行う
フルカラーセンサを備えるイメージ入力ターミナルと、
イメージ入力ターミナルからの画像データに対して所定
の画像処理を施すイメージ処理システムと、イメージ処
理システムからの画像データに基づいて画像出力するイ
メージ出力ターミナルと、ユーザインターフェース、イ
メージ入力ターミナル、イメージ処理システム及びイメ
ージ出力ターミナルの動作を統括して管理する制御手段
とを備える画像記録装置において、イメージ処理システ
ムは、イメージ入力ターミナルから出力されるカラービ
デオ信号に対して所定の画像処理を行う第1の基板と、
第1の基板の所定の位置から分岐されたカラービデオ信
号を入力して所定の編集処理を施して再び第1の基板の
所定の位置に入力させる第2の基板とからなり、且つ第
1の基板には入力端と出力端とを接続する第1のバイパ
ス回路、前記第2の基板をバイパスさせる第2のバイパ
ス回路が備えられてなり、制御手段は、ユーザインター
フェースにおいて所定の操作が行われた場合においてダ
イアグモードに遷移し、第2のバイパス回路または第2
のバイパス回路を有効とすると共に、イメージ出力ター
ミナルに対してコピー動作の実行を指示することを特徴
とする。 また、請求項3記載の画像記録装置は、種々の設定を
行うユーザインターフェースと、画像の読み取りを行う
フルカラーセンサを備えるイメージ入力ターミナルと、
イメージ入力ターミナルからの画像データに対して所定
の画像処理を施すイメージ処理システムと、イメージ処
理システムからの画像データに基づいて画像出力するイ
メージ出力ターミナルと、ユーザインターフェース、イ
メージ入力ターミナル、イメージ処理システム及びイメ
ージ出力ターミナルの動作を統括して管理する制御手段
とを備える画像記録装置において、制御手段はラッチ回
路を備え、ユーザインターフェースにおいて所定の操作
が行われた場合においてダイアグモードに遷移し、イメ
ージ入力ターミナル、イメージ処理システム及びイメー
ジ出力ターミナルに対してコピー動作を指示すると共
に、当該コピー動作時にイメージ入力ターミナル、イメ
ージ処理システム、イメージ出力ターミナルから出力さ
れる各種のインターフェース信号をラッチ回路にラッチ
し、ラッチ回路の各ポートのレベルを検知することによ
って所定のインターフェース信号が発生されているか否
かを検知し、その結果をユーザインターフェースに表示
することを特徴とする。 また、請求項4記載の画像記録装置は、種々の設定を
行うユーザインターフェースと、画像の読み取りを行う
フルカラーセンサを備えるイメージ入力ターミナルと、
イメージ入力ターミナルからの画像データに対して所定
の画像処理を施すイメージ処理システムと、ユーザイン
ターフェース、イメージ入力ターミナル及びイメージ処
理システムの動作を統括して管理する制御手段とを少な
くとも備える画像記録装置において、イメージ処理シス
テムは少なくとも原稿検知手段を備え、制御手段は、ユ
ーザインターフェースにおいて所定の操作が行われた場
合においてダイアグモードに遷移し、原稿検知のための
閾値が設定された場合、イメージ入力ターミナルに原稿
サイズ検知のためのスキャンを指示し、原稿検知手段に
対して当該設定された閾値を通知し、このとき原稿検知
手段で検知された原稿サイズを取り込み、ユーザインタ
ーフェースに表示することを特徴とする。 また、請求項5記載の画像記録装置は、種々の設定を
行うユーザインターフェースと、画像の読み取りを行う
フルカラーセンサを備えるイメージ入力ターミナルと、
イメージ入力ターミナルからの画像データに対して所定
の画像処理を施すイメージ処理システムと、イメージ処
理システムからの画像データに基づいて画像出力するイ
メージ出力ターミナルと、ユーザインターフェース、イ
メージ入力ターミナル、イメージ処理システム及びイメ
ージ出力ターミナルの動作を統括して管理する制御手段
とを備える画像記録装置において、イメージ入力ターミ
ナルは、フルカラーセンサから出力される点順次カラー
ビデオ信号に対して、自動利得制御を行う自動利得制御
回路と、自動オフセット制御を行う自動オフセット制御
回路を少なくとも備え、制御手段は、ユーザインターフ
ェースにおいて所定の操作が行われた場合においてダイ
アグモードに遷移し、自動利得制御電圧の値または自動
オフセット制御電圧の値が設定された場合、この設定さ
れた自動利得制御電圧の値または自動オフセット制御電
圧の値を自動利得制御回路または自動オフセット制御回
路に与えると共に、イメージ入力ターミナル、イメージ
処理システム及びイメージ出力ターミナルに対してコピ
ー動作を指示することを特徴とする。 また、請求項6記載の画像記録装置は、種々の設定を
行うユーザインターフェースと、画像の読み取りを行う
フルカラーセンサを備えるイメージ入力ターミナルと、
イメージ入力ターミナルからの画像データに対して所定
の画像処理を施すイメージ処理システムと、イメージ処
理システムからの画像データに基づいて画像出力するイ
メージ出力ターミナルと、ユーザインターフェース、イ
メージ入力ターミナル、イメージ処理システム及びイメ
ージ出力ターミナルの動作を統括して管理する制御手段
とを備える画像記録装置において、イメージ処理システ
ムは少なくとも指定された色を検知する色検知手段を備
え、制御手段は、ユーザインターフェースにおいて所定
の操作が行われた場合においてダイアグモードに遷移
し、イメージ入力ターミナルに原稿が載置されて色検知
のための閾値データ及び編集処理が設定された場合、色
検知手段に対して当該設定された色検知のための閾値デ
ータを与え、イメージ処理システムに対して設定された
編集処理の実行を指示すると共に、イメージ入力ターミ
ナル及びイメージ出力ターミナルに対してコピー動作を
指示することを特徴とする。 また、請求項7記載の画像記録装置は、種々の設定を
行うユーザインターフェースと、画像の読み取りを行う
フルカラーセンサを備えるイメージ入力ターミナルと、
イメージ入力ターミナルからの画像データに対して所定
の画像処理を施すイメージ処理システムと、イメージ処
理システムからの画像データに基づいて画像出力するイ
メージ出力ターミナルと、フィルム画像をイメージ入力
ターミナルの所定の位置に投影するフィルムプロジェク
タと、ユーザインターフェース、イメージ入力ターミナ
ル、イメージ処理システム、フィルムプロジェクタ及び
イメージ出力ターミナルの動作を統括して管理する制御
手段とを備える画像記録装置において、イメージ処理シ
ステムは、濃度補正手段及びカラーバランス補正手段を
備え、制御手段は、ユーザインターフェースにおいて所
定の操作が行われた場合においてフィルムプロジェクタ
に関するダイアグモードに遷移し、肌色補正を行うこと
を指示するデータが設定された場合にはイメージ処理シ
ステムの濃度補正手段及びカラーバランス手段に対して
肌色補正を行うことを指示し、肌色補正を行わないこと
を指示するデータが設定された場合にはイメージ処理シ
ステムの濃度補正手段及びカラーバランス手段に対して
肌色補正を行わないことを指示する処理、フィルムプロ
ジェクタのレジストレーションの補正値が設定された場
合には、フィルムプロジェクタの動作を指示してイメー
ジ入力ターミナルには当該設定された補正値に基づいて
スキャンを行わせると共に、イメージ処理システム、イ
メージ出力ターミナルに対してコピー動作を指示する処
理の少なくとも一つの処理を行うことを特徴とする。 また、請求項8記載の画像記録装置は、種々の設定を
行うユーザインターフェースと、画像の読み取りを行う
フルカラーセンサを備えるイメージ入力ターミナルと、
フィルム画像をイメージ入力ターミナルの所定の位置に
投影するフィルムプロジェクタと、ユーザインターフェ
ース、イメージ入力ターミナル、フィルムプロジェクタ
の動作を統括して管理する制御手段とを少なくとも備え
る画像記録装置において、制御手段は、ユーザインター
フェースにおいて所定の操作が行われた場合においてフ
ィルムプロジェクタに関するダイアグモードに遷移し、
インターフェース信号のチェックが指示された場合には
フィルムプロジェクタを動作させ、そのときフィルムプ
ロジェクタから制御手段に通知されるインターフェース
信号の入力ポートにおけるレベルを検知することによっ
て所定のインターフェース信号が出力されているか否か
を検知してその結果をユーザインターフェースに表示す
る処理、ランプのチェックが指示された場合にはフィル
ムプロジェクタに対してランプを点灯させる指示を行う
処理の少なくとも一つの処理を行うことを特徴とする。
【作用】
請求項1記載の画像記録装置の作用は次のようであ
る。 これは、フルカラーセンサからのカラービデオ信号に
対してAGCを行うAGC回路が、D/A変換器から与えられる
制御電圧に基づいてAGCを行うものであり、またAOCを行
うAOC回路が、D/A変換器から与えられる制御電圧に基づ
いてAOCを行うものである場合において、これらのD/A変
換器が正常に動作しているか否かをチェックするための
ものであり、そのために、AGC制御電圧を出力するD/A変
換器、AOC制御電圧を出力するD/A変換器の出力端にはそ
れぞれ発光素子が接続されている。 そして、制御手段は、ユーザインターフェースにおい
て所定の操作がなされた場合においてダイアグモードに
遷移し、AGC制御電圧を出力するD/A変換器、AOC制御電
圧を出力するD/A変換器に対して、前記発光素子が発光
する値を有する所定のデータを所定の周期でセットす
る。 これにより、発光素子が所定の周期で発光するか否か
を視認することによって、容易に、短時間にD/A変換器
が正常であるか、異常であるかを確認することができ
る。また、このチェックを行う際には、ユーザインター
フェースにおいて所定の操作を行えばよいので、非常に
簡単に行うことができる。 次に、請求項2記載の作用は次のようである。 これは、画像データに対して所定の画像処理を施すイ
メージ処理システムが、イメージ入力ターミナルから出
力されるカラービデオ信号に対して所定の画像処理を行
う第1の基板と、第1の基板の所定の位置から分岐され
たカラービデオ信号を入力して所定の編集処理を施して
再び第1の基板の所定の位置に入力させる第2の基板の
二つの基板で構成される場合、いずれの基板でトラブル
が発生したのかを特定するためのものである。 そのために、第1の基板には入力端と出力端とを接続
する第1のバイパス回路、前記第2の基板をバイパスさ
せる第2のバイパス回路が備えられている。 そして、制御手段は、ユーザインターフェースにおい
て所定の操作が行われた場合においてダイアグモードに
遷移し、第1のバイパス回路または第2のバイパス回路
を有効とすると共に、イメージ出力ターミナルに対して
コピー動作の実行を指示する。 これにより、サービスマンは、このときコピー出力さ
れた画像を視認することによりトラブルが第1の基板で
発生しているのか、あるいは第2の基板で発生している
のかを容易に確認することができる。また、このチェッ
クを行う際には、ユーザインターフェースにおいて所定
の操作を行えばよいので、非常に簡単に行うことができ
る。 次に、請求項3記載の画像記録装置の作用は次のよう
である。 これは、コピー動作時に各部から所定のインターフェ
ース信号が発生されているか否かを検知することによっ
て、どの箇所でトラブルが発生しているのかを識別する
ためのものであり、そのために制御手段はラッチ回路を
備えている。 そして、制御手段はユーザインターフェースにおいて
所定の操作が行われた場合においてダイアグモードに遷
移し、イメージ入力ターミナル、イメージ処理システム
及びイメージ出力ターミナルに対してコピー動作を指示
し、このときこれら各部から発生されるインターフェー
ス信号をラッチ回路にラッチし、ラッチ回路の各ポート
のレベルを検知する。そして、制御手段はその結果をユ
ーザインターフェースに表示する。 これによれば、あるインターフェース信号が発生され
ていない場合にはその旨がユーザインターフェースに表
示されるので、容易に、短時間にどのインターフェース
信号が発生されていないかを特定することができ、以て
トラブルの発生箇所を特定することができる。また、こ
のチェックを行う際には、ユーザインターフェースにお
いて所定の操作を行えばよいので、非常に簡単に行うこ
とができる。 次に、請求項4記載の画像記録装置の作用は次のよう
である。 これは原稿検知手段における原稿検知のための閾値の
調整を行うためのものであり、制御手段はユーザインタ
ーフェースにおいて所定の操作が行われた場合において
ダイアグモードに遷移し、原稿検知のための閾値が設定
された場合、イメージ入力ターミナルに原稿サイズ検知
のためのスキャンを指示し、原稿検知手段に対して当該
設定された閾値を通知し、このとき原稿検知手段で検知
された原稿サイズを取り込み、ユーザインターフェース
に表示する。 これにより、サービスマンはユーザインターフェース
に表示された結果を視認することによって、原稿検知手
段が正常に動作しているか否かを容易に、短時間に確認
することができる。また、この調整を行う際には、ユー
ザインターフェースにおいて所定の操作を行えばよいの
で、非常に簡単に行うことができる。 次に、請求項5記載の画像記録装置の作用は次のよう
である。 これは、AGC回路におけるゲイン調整、AOC回路におけ
るオフセット調整を行うためのものであり、制御手段
は、ユーザインターフェースにおいて所定の操作が行わ
れた場合においてダイアグモードに遷移し、自動利得制
御電圧の値または自動オフセット制御信号の値が設定さ
れた場合、この設定された自動利得制御電圧の値または
自動オフセット制御信号の値をAGC回路またはAOC回路に
与えると共に、イメージ入力ターミナル、イメージ処理
システム及びイメージ出力ターミナルに対してコピー動
作を指示する。 これによって、コピー出力された画像を観察すること
によって、AGC回路、AOC回路が正常に動作しているか否
かを容易に、短時間に判断することができる。また、こ
の調整を行う際には、ユーザインターフェースにおいて
所定の操作を行えばよいので、非常に簡単に行うことが
できる。 次に、請求項6記載の画像記録装置の作用は次のよう
である。 これは、原稿画像中の設定された色を検知する色検知
手段を備える場合において、色検知のための閾値の調整
を行うためのものであり、制御手段は、ユーザインター
フェースにおいて所定の操作が行われた場合においてダ
イアグモードに遷移し、イメージ入力ターミナルに原稿
が載置され、色検知のための閾値データ及び編集処理が
設定された場合、色検知手段に対して当該設定された色
検知のための閾値データを与えてイメージ処理システム
に対して設定された編集処理の実行を指示すると共に、
イメージ入力ターミナル及びイメージ出力ターミナルに
対してコピー動作を指示する。 これにより、コピー出力された画像を観察することに
より、所望の通りの編集が行われたか否か、即ち色検知
のための閾値が望ましいものであるか否かを容易に、短
時間に判断することができる。また、この調整を行う際
には、ユーザインターフェースにおいて所定の操作を行
う等の簡単な操作だけでよいので、作業の負担は非常に
軽いものである。 次に、請求項7記載の画像記録装置の作用は次のよう
である。 これは、フィルムプロジェクタを備える画像記録装置
において、フィルム画像のコピーを行うに際して肌色補
正を行うか否かの設定、またはフィルム画像をコピーす
るに際してのレジストレーション調整の少なくとも一つ
を行うためのものである。 このものにおいてはイメージ処理システムは、濃度補
正手段及びカラーバランス補正手段が備えられており、
制御手段は、ユーザインターフェースにおいて所定の操
作が行われた場合においてフィルムプロジェクタに関す
るダイアグモードに遷移する。 そして、肌色補正を行うことを指示するデータが設定
された場合にはイメージ処理システムの濃度補正手段及
びカラーバランス手段に対して肌色補正を行うことを指
示し、肌色補正を行わないことを指示するデータが設定
された場合にはイメージ処理システムの濃度補正手段及
びカラーバランス手段に対して肌色補正を行わないこと
指示する処理を行う。 また、フィルムプロジェクタのレジストレーションの
補正値が設定された場合には、フィルムプロジェクタに
動作を指示してイメージ入力ターミナルには当該設定さ
れた補正値に基づいてスキャンを行わせる共に、イメー
ジ処理システム、イメージ出力ターミナルに対してコピ
ー動作を指示する処理を行う。 制御手段は上記の二つの処理の少なくとも一つを行う
ものである。 これによれば、肌色補正を行うか否かの設定を容易
に、短時間で行うことができ、また、フィルムプロジェ
クタのレジストレーションの補正値が望ましいものであ
るか否かの判断もコピー出力された画像を観察すること
によって、容易に、短時間に行うことができる。 また、これらの設定あるいは調整を行うにはユーザイ
ンターフェースで所定の操作を行うだけでよいので、操
作は非常に簡単である。 次に、請求項8記載の画像記録装置の作用は次のよう
である。 これは、フィルムプロジェクタを備える画像記録装置
において、フィルム画像のコピーを行うに際してフィル
ムプロジェクタから所定のインターフェース信号が発生
されているか否かのチェック、またはフィルムプロジェ
クタのランプが正常に動作するか否かのチェックの少な
くとも一つを行うためのものである。 このものにおいては、制御手段は、ユーザインターフ
ェースにおいて所定の操作が行われた場合においてフィ
ルムプロジェクタに関するダイアグモードに遷移する。 そして、インターフェース信号のチェックが指示され
た場合にはフィルムプロジェクタを動作させ、そのとき
フィルムプロジェクタから制御手段に通知されるインタ
ーフェース信号の入力ポートにおけるレベルを検知する
ことによって所定のインターフェース信号が出力されて
いるか否かを検知してその結果をユーザインターフェー
スに表示する処理を行う。 また、ランプのチェックが指示された場合には、制御
手段はフィルムプロジェクタに対してランプを点灯させ
る指示を行う処理を行う。 制御手段は上記の二つの処理の少なくとも一つを行う
ものである。 従って、インターフェース信号のチェックによれば、
フィルムプロジェクタから、あるインターフェース信号
が発生されていない場合にはその旨がユーザインターフ
ェースに表示されるので、容易に、短時間にどのインタ
ーフェース信号が発生されていないかを特定することが
できる。 また、ランプのチェックによれば、ランプが点灯する
か否かを視認することによって、容易に、短時間にラン
プが正常に動作しているか否かを判断することができ
る。 また、これらのチェックを行うに際しては、ユーザイ
ンターフェースにおいて所定の操作を行えばよいので、
非常に簡単に行うことができる。
【実施例】
以下、実施例につき本発明を詳細に説明する。なお、
以下に説明する実施例では、画像記録装置の一例として
カラー複写機をとりあげるが、本発明はカラー複写機に
限定されるものではなく、プリンタやファクシミリ、そ
の他の画像記録装置にも適用できることは当然である。 (1)全体構成 まず、第1図を参照して本発明が適用されるカラー複
写機の全体構成について説明する。 カラー複写機は、基本構成となるベースマシン30が、
上面に原稿を載置するプラテンガラス31、原稿の画像を
読み取るイメージ入力ターミナル(以下、IITと称す)3
2、電気系制御収納部33、イメージ出力ターミナル(以
下、IOTと称す)34、用紙トレイ35、ユーザインターフ
ェース(以下、UIと称す)36から構成され、オプション
として、エディットパッド61、オートドキュメントフィ
ーダ(以下、ADFと称す)62、ソータ63およびフィルム
プロジェクタ(以下、EPと称す)64を備えることが可能
となされている。 IIT32,IOT34,UI36等の制御を行うためには電気的ハー
ドウェアが必要であるが、これらのハードウェアは、II
T32,IIT32の出力であるビデオ信号を処理するイメージ
処理システム(以下、IPSと称す),UI等の各処理の単位
毎に複数の基板に分けられており、更にそれらを制御す
るシステム(SYS)基板、およびIOT34,ADF62,ソータ等
を制御するためのマスターコントロール基板(以下、MC
B基板と称す)等と共に電気制御系収納部33に収納され
ている。 更に、プラテンガラス31上にミラーユニット(M/U)6
5が載置可能になされており、これにF/P64からフィルム
画像を投射させ、IIT32のイメージングユニット(以
下、IUと称す)37で画像信号として読取ることにより、
カラーフィルムから直接カラーコピーをとることが可能
になされている。対象原稿としては、ネガフィルム、ポ
ジフィルム、スライドが可能であり、オートフォーカス
装置、補正フィルタ自動交換装置を備えている。 (2)アーキテクチャー 次に、後述する動作の理解の一助とするために、本カ
ラー複写機のハードウェアとソフトウェアのアーキテク
チャーについて説明する。 電気系のハードウェアは第2図に示されているよう
に、UI系、SYS系およびMCB系の3種の系に大別されてい
る。UI系はUIリモート70を含み、SYS系においては、F/P
の制御を行うF/Pリモート72、原稿読み取りを行うIITリ
モート73、種々の画像処理を行うIPSリモート74を分散
している。IITリモート73はIU37を制御するためのIITコ
ントローラ73aと、読み取った画像信号をデジタル化し
てIPSリモート74に送るVIDEO回路73bを有し、IPSリモー
ト74と共にVCPU74aにより制御される。前記及び後述す
る各リモートを統括して管理するものとしてSYS(Syste
m)リモート71が設けられている。 また、MCB系においては、感材ベルトにレーザで潜像
を形成するために使用するビデオ信号をIPSリモート74
から受け取り、IOTに送出するためのラスター出力スキ
ャン(Raster Output Scan:ROS)インターフェースであ
るVCB(Video Control Board)リモート76、転写装置の
サーボのためのRCBリモート77、更にはIOT、ADF、ソー
タ、アクセサリーのためのI/OポートとしてのIOBリモー
ト78、およびアクセサリーリモート79を分散させ、それ
らを統括して管理するためにMCB(Master Control Boar
d)リモート75が設けられている。 なお、図中の各リモートはそれぞれ1枚の基板で構成
されている。また、図中の太い実線は高速通信網、太い
破線はシリアル通信網をそれぞれ示し、細い実線はコン
トロール信号の伝送路であるホットラインを示す。ま
た、図中76.8kbpsとあるのは、エディットパッドに描か
れた図形情報、メモリカードから入力されたコピーモー
ド情報、編集領域の図形情報をUIリモート70からIPSリ
モート74に通知するための専用回線である。更に、図中
CCC(Communication Control Chip)とあるのは、高速
通信回線のプロトコルをサポートするICである。 以上のようにハードウェアアーキテクチャーは、UI
系、SYS系、MCB系の3つに大別されるが、これらの処理
の分担を第3図のソフトウェアアーキテクチャーを参照
して説明すると次のようである。なお、図中の矢印は第
2図に示す高速通信網、シリアル通信網を介して行われ
るデータの授受またはホットラインを介して行われる制
御信号の伝送関係を示している。 UIリモート70は、LLUI(Low Level UI)モジュール80
と、エディットパッドおよびメモリカードについての処
理を行うモジュール(図示せず)から構成されている。
LLUIモジュール80は通常CRTコントローラとして知られ
ているものと同様であって、カラーCRTに画面を表示す
るためのソフトウェアモジュールであり、その時々でど
のような絵の画面を表示するかは、SYSUIモジュール81
またはMCBUIモジュール86により制御される。 SYSリモート71は、SYSUIモジュール81と、SYSTEMモジ
ュール82、およびSYS.DIAGモジュール83の3つのモジュ
ールで構成されている。 SYSUIモジュール81が画面遷移をコントロールするソ
フトウェアモジュールであり、SYSTEMモジュール82は、
どの画面でソフトパネルのどの座標が選択されたか、つ
まりどのようなジョブが選択されたかを認識するF/F(F
eature Function)選択のソフトウェア、コピー実行条
件に矛盾が無いかどうか等最終的にジョブをチェックす
るジョブ確認のソフトウェア、および、他のモジュール
との間でF/F選択、ジョブリカバリー、マシンステート
等の種々の情報の授受を行うための通信を制御するソフ
トウェアを含むモジュールである。 SYS.DIAGモジュール83は、自己診断を行うダイアグノ
スティックステートでコピー動作を行うカスタマーシミ
ュレーションモードの場合に動作するモジュールであ
る。カスタターシミュレーションモードは通常のコピー
と同じ動作をするので、SYS.DIAGモジュール83は実質的
にはSYSTEMモジュール82と同じなのであるが、ダイアグ
ノスティックという特別なステートで使用されるので、
SYSTEMモジュール82とは別に、しかし一部が重畳されて
記載されているものである。 また、IITリモート73にはイメージングユニットに使
用されているステッピングモータの制御を行うIITモジ
ュール84が、IPSリモート74にはIPSに関する種々の処理
を行うIPSモジュール85がそれぞれ格納されており、こ
れらのモジュールはSYSTEMモジュール82によって制御さ
れる。 一方、MCBリモート75には、ダイアグノスティック、
オーディトロン(Auditron)およびジャム等のフォール
トの場合に画面遷移をコントロールするソフトウェアで
あるMCBUIモジュール86、感材ベルトの制御、現像機の
制御、フューザの制御等コピーを行う際に必要な処理を
行うIOTモジュール90、ADFを制御するためのADFモジュ
ール91、ソータを制御するためのSORTERモジュール92の
各ソフトウェアモジュールとそれらを管理するコピーイ
ングエグゼクティブモジュール87、および各種診断を行
うダイアグエグゼクティブモジュール88、暗唱番号で電
子カウンターにアクセスして料金処理を行うオーディト
ロンモジュール89を格納している。 また、RCBリモート77には転写装置の動作を制御する
タートルサーボモジュール93が備えられており、当該タ
ートルサーボモジュール93はゼログラフィーサイクルの
転写工程を司るために、IOTモジュール90の管理の下に
置かれている。なお、図中、コピーイングエグゼクティ
ブモジュール87とダイアグエグゼクティブモジュール88
が重複しているのは、SYSTEMモジュール82とSYS.DIAGモ
ジュール83が重複している理由と同様である。 (3)IITのモジュール構成 次に、後述する動作の理解の一助とするために、IIT
のモジュールの構成について第4図を参照して簡単に説
明する。 第4図において、226で示すものはCCDラインセンサを
用いたフルカラーセンサであり、このフルカラーセンサ
226は、5個の短尺のフルカラーセンサが千鳥状に配置
されて構成されている。 読取データ調整・変換回路232は、アナログのビデオ
信号をサンプルホールドし、ゲイン調整、オフセット調
整してデジタル信号に変換するものであり、サンプルホ
ールド回路232a、AGC回路232b、AOC回路232c、A/D変換
回路232dからなる。CCDラインセンサの白色信号、即ち
白色基準板の読み取り信号と、黒色信号、即ち暗時の出
力信号は、通常各チップにより、また、チップ内の各画
素によりバラツキがある。ゲイン調整回路AGC232bで
は、各チャンネルの白色信号の最大値(ピーク値)を基
準値、例えば256階調で「200」に揃え、オフセット調整
回路AOC232cでは、黒色信号の最小値を基準値、例えば2
56階調で「10」に揃えるようにしている。 ITG(IIT Timing Generator)238は、千鳥補正を行う
遅延量設定回路233及び分離合成回路234の制御を行うも
のであり、VCPU74aにより設定されたレジスタの内容に
応じて千鳥補正の遅延量を制御して5ラャンネルのフル
カラーセンサ226の出力のタイミングを調整し、B、
G、Rの色分解信号に分配するための制御を行う。 遅延量設定回路233は、フルカラーセンサ226の副走査
方向の取り付けずれ量を補正する、所謂千鳥補正回路で
ある。FIFO構成のラインメモリからなり、原稿を先行し
て走査する第1列のCCDラインセンサからの信号を記憶
し、それに続く第2列のCCDラインセンサからの信号出
力に同期して出力するものであり、ITG238における縮拡
倍率に応じた遅延量の設定にしたがって遅延ライン数を
制御するものである。 分離合成回路234は、各チャンネルのBGRBGR……と連
なる8ビットデータ列をR,G,Bに分離してラインメモリ
に格納した後、各チャンネルの信号をR、G、B別にシ
リアルに合成して出力するものである。 変換テーブル236は、反射信号から濃度信号に変換す
るための対数変換のためのルックアップテーブル(以
下、LUTと称す)と、スルーの変換テーブルLUTの2枚の
テーブルを有している。そして、原稿を読み取った反射
率のR、G、B信号を記録材料の量、例えばトナー量、
に対応する濃度のR、G、B信号に変換する。 シェーディング補正部235、237は、シェーディング補
正回路235a、237aとSRAM235b、237bからなり、画素ずれ
補正や、シェーディング補正、画像データ入力調整等を
行うものである。画素ずれ補正は、画素データ間の加重
平均を行う処理であり、前述したように信号処理回路に
おいては、R、G、Bのデータをパラレルに取り込んで
いるが、R、G、Bのフィルタ位置がずれているため、
重みづけ平均化処理を行っている。シェーディング補正
は、画素ずれ補正後の画像入力データから基準データと
してSRAMに書き込まれた画像データを減算して出力する
処理であり、光源の配光特性や光源の経年変化によるバ
ラツキ、反射鏡等の汚れ等に起因する光学系のバラツ
キ、CCDラインセンサの各ビット間の感度のバラツキを
補正する。シェーディング補正回路235aは、変換テーブ
ル236の前段に接続されてダークレベル(蛍光灯を消灯
したときの暗時出力)に対する補正を行い、シェーディ
ング補正回路237aは、変換テーブル236の後段に接続さ
れて白色基準板の読み取り出力に対する補正を行ってい
る。 (4)IPSのモジュール構成 次に、後述する動作の理解の一助とするために、IPS
のモジュール構成の概要について第5図を参照して説明
する。 IPSは、IITからB、G、Rのカラー分解信号につい
て、それぞれ8ビットデータ(256階調)を入力し、
Y、M、C、Kのトナー信号に変化した後、プロセスカ
ラーのトナー信号Xをセレクトし、これを2値化してプ
ロセスカラーのトナー信号のオン/オフデータにしてIO
Tに出力するものであり、この間に色の再現性、階調の
再現性、精細度の再現性等を高めるために種々のデータ
処理を行う。 END変換(Equivalent Neutral Density;等価中性濃度
変換)モジュール301は、IITから得られたカラー原稿の
光学読み取り信号をグレーバランスしたカラー信号に調
整(変換)するためのモジュールであり、グレイ原稿を
読み取った場合にそのレベル(黒→白)に対応して常に
等しい階調でB、G、Rのカラー分解信号に変換して出
力する変換テーブルが用意されている。 カラーマスキングモジュール302は、B、G、Rの色
分解信号をY、M、Cのトナー信号に変換するものであ
る。 原稿サイズ検出モジュール303は、プリスキャン時の
原稿サイズ検出と原稿読み取りスキャン時のプラテンカ
ラーの消去、いわゆる枠消し処理とを行うものである。
原稿が傾いている場合や矩形でない場合には、上下左右
の最大値と最小値が検出、記憶される。 カラー変換モジュール305は、特定の領域において指
定された色による変換処理を行うものであり、領域画像
制御モジュールから入力されるエリア信号にしたがって
カラー変換エリアでない場合には原稿のY、M、Cをそ
のまま送出し、カラー変換エリアに入ると、指定された
色を検出して変換色のY、M、Cを送出する。 UCR(Under Color Removal;下色除去)&黒生成モジ
ュール305は、色の濁りが生じないように適量のKを生
成し、その量に応じてY,M,Cを等量減ずる、いわゆる下
色除去の処理を行うものであり、墨の混入および低明度
高彩度色の彩度低下を防ぐようにしている。 空間フィルターモジュール306は、デジタルフィル
タ、モジュレーションテーブルにより網点除去情報及び
エッジ強調情報を生成し、写真や網点印刷の原稿の場合
には平滑化し、文字や線画の原稿の場合にはエッジ強調
を行うものである。 TRC(Tone Reproduction Control;色調補正制御)モ
ジュール307は、再現性の向上を図るためのものであ
り、エリア信号に従った濃度調整、コントラスト調整、
ネガポジ反転、カラーバランス調整、文字モード、すか
し合成等の編集機能を持っている。 縮拡処理モジュール308は、ラインバッファを用いて
データを読み/書きする際に間引き、付加補間すること
によって主走査方向の縮拡処理を行うものである。ま
た、ラインバッファに書き込んだデータを途中から読み
出したり、タイミングを遅らせて読み出したりすること
によって主走査方向のイメージシフト処理を行うことが
でき、また繰り返し読み出すことによって繰り返し処理
を行うことができ、更に反対の方から読み出すことによ
って鏡像処理を行うことも可能となされている。なお、
副走査方向の縮拡は、IU37のスキャンのスピードを2倍
速〜1/4倍速までの間で変化させ50%から400%までの縮
拡が可能である。 スクリーンジェネレータ309は、プロセスカラーの階
調トナー信号をオン/オフの2値化トナー信号に変換し
出力するものであり、閾値マトリクスと階調表現された
データ値との比較による2値化処理とエラー拡散処理を
行っている。IOTでは、この2値化トナー信号を入力
し、16ドット/mmに対応するようにほぼ縦80μmφ、幅6
0μmφの楕円形状のレーザビームをオン/オフして中
間調の画像を再現する。また、スクリーンジェネレータ
で生成されたオン/オフの2値化信号と入力の階調信号
との量子誤差を検出し、フィードバックすることによっ
てエラー拡散処理を行い、マクロ的にみたときの階調の
再現性を良くしている。 領域画像制御モジュール311は、7つの矩形領域およ
びその優先順位が設定可能なものであり、それぞれの領
域に対応して領域の制御情報が設定される。制御情報と
しては、カラー変換やモノカラーかフルカラーか等のカ
ラーモード、写真や文字等のモジュレーションセレクト
情報、TRCのセレクト情報、スクリーンジェネレータの
セレクト情報等があり、カラーマスキングモジュール30
2、カラー変換モジュール304、UCRモジュール305、空間
フィルター306、TRCモジュール307の制御に用いられ
る。 編集制御モジュールは、矩形でなく例えば円グラフ等
の原稿を読み取り、形状の限定されない指定領域を指定
の色で塗りつぶすようなぬりえ処理を可能にするもので
あり、コマンド0〜コマンド15をフィルパターン、フィ
ルロジック、ロゴ等の処理を行うコマンドとして設定し
処理している。 IPSのモジュール構成については以上のようである
が、これらのモジュールはIPS−A基板、IPS−B基板の
二つの基板に分割されて配置されている。これは、IPS
は種々の画像処理を行うために膨大なハードウェアを備
える必要があるためであり、これにより、回路が故障し
た場合に基板毎に交換するようになされる場合にもこの
ように二枚の基板として構成すれば各基板のコストはそ
れだけ安価になるからである。 勿論、IPSをより多くの基板に分割することは可能で
あるが、その場合には故障を生じている基板を特定する
ためのトラブル分離に時間を要することになり、また、
基板を収納するスペースをも勘案して二枚の基板で構成
するようにしているのである。 なお、ここでは、IPS−B基板には、第4図に示すカ
ラー変換304、領域画像制御311、及びエリアメモリ730
という編集を行う回路が搭載され、その他の通常のコピ
ーに必要な処理を行う回路はIPS−A基板に搭載される
ものとする。このように機能により基板を分割すること
によって、IPS−B基板をオプションとし、編集機能を
必要とするユーザに対してのみIPS−B基板を供給する
ようにすることができるという効果も奏するものであ
る。 (5)IOT 本発明においては、IOTは従来のカラーデジタル複写
機に用いられているものと同様でよいので、詳細な説明
は省略する。 (6)UI 次に、UI36について概略説明する。 本カラー複写機においては、UI36は、操作性の向上を
図るため、第1図に示すように、カラーディスプレイ51
と、その横にハードコントロールパネル52を備えてい
る。そして、カラーディスプレイ51に赤外線タッチボー
ド53を組み合わせて画面のソフトボタンで直接アクセス
できるソフトコントローラパネルが構成されている。 第6図はディスプレイ画面の構成例を示す図であり、
同図(a)はベーシックコピー画面の構成を示す図、同
図(b)はベーシックコピー画面にポップアップ画面を
展開した例を示す図である。 カラーディスプレイ51には、初期顔面として、第6図
(a)に示すようなコピーモードを設定するベーシック
コピー画面が表示される。このコピーモードを設定する
画面はソフトコントロールパネルを構成し、メッセージ
エリアAとパスウエイBに2分されている。 メッセージエリアAは、スクリーンの上部3行を用
い、第1ラインはステートメッセージ用、第2ラインか
ら第3ラインは機能選択に矛盾がある場合のその案内メ
ッセージ用、装置の異常状態に関するメッセージ用、警
告情報メッセージ用として所定のメッセージが表示され
る。また、メッセージエリアAの右端は、枚数表示エリ
アとなされ、テンキーにより入力されたコピーの設定枚
数や複写中枚数が表示される(図示せず)。 パウスエイBは、各種機能の選択を行う領域であっ
て、ベーシックコピー、アッドフィーチャー、マーカー
編集、ビジネス編集、フリーハンド編集、クリエイティ
ブ編集、ツールの各パスウエイを持ち、各パスウエイに
対応してパスウエイタブCが表示される。なお、アッド
フィーチャー、マーカー編集、ビジネス編集、フリーハ
ンド編集、クリエイティブ編集、ツールの各パスウエイ
については本発明において本質的ではないので説明を省
略する。 また、各パスウエイには、操作性を向上させるために
ポップアップを持つ。パスウエイBには、選択肢であっ
てタッチすると機能の選択を行うソフトボタンD、選択
された機能に応じて変化しその機能を表示するアイコン
(絵)E、縮拡率を表示するインジケーターF等が表示
され、ソフトボタンDでポップアップされるものに
「△」のポップアップマークGが付けられている。そし
て、パスウエイタブCをタッチすることによってそのパ
スウエイがオープンでき、ソフトボタンDをタッチする
ことによってその機能が選択できる。 なお、第6図(b)は縮小拡大機能において、変倍の
ソフトボタン、即ち第6図(a)の「Variable」で示す
ソフトボタンをタッチしたときに表示されるポップアッ
プの一例を示したものである。 ハードコントロールパネルは、第1図に示すようにカ
ラーディスプレイの右側に取り付けられ、テンキー、テ
ンキークリア、オールクリア、ストップ、割り込み、ス
タート等の各種のボタンが設けられている。 (7)フィルム画像読取り装置 次に、後述する動作の理解の一助とするために、IPS
のモジュール構成の概要について説明する。 第1図に示されているように、フィルム画像読取り装
置は、FP64及びミラーユニット(以下、MUと称す)65か
ら構成されている。 第7図はFPの斜視図、第8図はMUの斜視図、第9図は
FPの概略構成およびFP、MUとIITとの関係を示す図であ
る。FP64は、第7図に示すようにハウジング601を備え
ており、このハウジング601に動作確認ランプ602、マニ
ュアルランプスイッチ603、オートフォーカス/マニュ
アルフォーカス切り換えスイッチ(AF/MF切り換えスイ
ッチ)604、およびマニュアルフォーカス操作スイッチ
(M/F操作スイッチ)605a,605bが設けられている。 また、ハウジング601は開閉自在な開閉部606を備えて
いる。この開閉部606の上面と側面とには、原稿フィル
ム633を保持したフィルム保持ケース607をその原稿フィ
ルム633に記録されている被写体の写し方に応じて縦ま
たは横方向からハウジング601内に挿入することができ
る大きさの孔608,609がそれぞれ穿設されている。これ
ら孔608,609の反対側にもフィルム保持ケース607が突出
することができる孔(図示せず)が穿設されている。開
閉部606は蝶番によってハウジング601に回動可能に取り
付けられるか、あるいはハウジング601に着脱自在に取
り付けるようになっている。 フィルム保持ケース607は35mmネガフィルム用のケー
スとポジフィルム用のケースとが準備されている。した
がって、FP64はこれらのフィルムに対応することができ
るようにしている。また、FP64は6cm×6cmや4inch×5in
chのネガフィルムにも対応することができるようにして
いる。その場合、このネガフィルムをMU65とプラテンガ
ラス31との間でプラテンガラス31上に密着するようにし
ている。 ハウジング601の図において右側面には映写レンズ610
を保持する映写レンズ保持部材611が摺動自在に支持さ
れている。 また、ハウジング601内にはリフレクタ612およびハロ
ゲンランプ等からなる光源ランプ613が映写レンズ610と
同軸上に配設されている。ランプ613の近傍には、この
ランプ613を冷却するための冷却用ファン614が設けられ
ている。更に、ランプ613の右方には、このランプ613か
らの光を収束するための非球面レンズ615、所定の波長
の光線をカットするための熱線吸収フィルタ616および
凸レンズ617がそれぞれ映写レンズ610と同軸上に配設さ
れている。 凸レンズ617の右方には、例えば35mmネガフィルム用
およびポジフィルム用のフィルム濃度を調整するための
補正フィルタ635(図では一方のフィルム用の補正フィ
ルタが示されている)を支持する補正フィルタ保持部材
618と、この補正フィルタ保持部材618の駆動用オータ61
9と、補正フィルタ保持部材618の回転位置を検出する第
1および第2位置検出センサ620,621と駆動用モータ619
を制御するコントロール装置(FP64内に設けられるが図
示されていない)とをそれぞれ備えた補正フィルタ自動
交換装置が設けられている。そして、補正フィルタ保持
部材618に支持された補正フィルタ635のうち、原稿フィ
ルム633に対応した補正フィルタ635を自動的に選択して
映写レンズ610等の各レンズと同軸上の使用位置に整合
するようにしている。この補正フィルタ自動交換装置の
補正フィルタ635は、例えばプラテンガラス31とイメー
ジングユニット37との間等、投影光の光軸上であればど
の場所にも配設することができる。 更に、映写レンズ保持部材611に連動するオートフォ
ーカスセンサ用発光器623および受光器624と、映写レン
ズ610の映写レンズ保持部材611をハウジング601に対し
て摺動させる摺動用モータ625とを備えたオートフォー
カス装置が設けられている。フィルム保持ケース607が
孔608または孔609からハウジング601内に挿入されたと
き、このフィルム保持ケース607に支持された原稿フィ
ルム633は補正フィルタ保持部材618と発光器623および
受光器624との間に位置するようにされている。原稿フ
ィルム635のセット位置の近傍には、この原稿フィルム6
33を冷却するためのフィルム冷却用ファン626が設けら
れている。 このFP64の電源はベースマシン30の電源とは別に設け
られるが、このベースマシン30内に収納されている。 MU65は、第8図に示すように底板627とこの底板627に
一端が回動可能に取り付けられたカバー628とを備えて
いる。底板627とカバー628との間には、一対の支持片62
9,629が枢着されており、これら支持片629,629は、カバ
ー628を最大に開いたときこのカバー628と底板627との
なす角度が45度となるようにカバー628を支持するよう
になっている。 カバー628の裏面にはミラー630が設けられている。ま
た底板627には大きな開口が形成されていて、この開口
を塞ぐようにしてフレネルレンズ631と拡散板632とが設
けられている。 これらフレネルレンズ631と拡散板632とは、第9図に
示すように一枚のアクリル板からなっており、このアク
リル板の表面にフレネルレンズ631が形成されていると
ともに、裏面に拡散板632が形成されている。フレネル
レンズ631はミラー630によって反射され、拡散しようと
する映写光を平行な光に変えることにより、画像の周辺
部が暗くなるのを防止する機能を有している。また拡散
板632は、フレネルレンズ631からの平行光によって形成
される、IU37内のレンズアレイ224の影をフルカラーセ
ンサ226が検知し得ないようにするために平行光を微小
量拡散する機能を有している。 このMU65はFP64によるカラーコピーを行わないときに
は、折畳まれて所定の保管場所に保管される。そして、
MU65は使用する時に開かれてベースマシン30のプラテン
ガラス31上の所定の場所に載置される。 (8)ビデオ信号の流れ 以上、各部の構成について説明したが、ここで後述す
るダイアグモードにおける動作の理解を容易にするため
に、本カラー複写機におけるビデオ信号の全体的な流れ
について第10図を参照して説明する。 第10図は本カラー複写機のブロック構成を模式的に示
す図であり、IU1は第4図のフルカラーセンサ226及び増
幅器231を含み、アナログ基板2はサンプルホールド回
路232aからA/D変換器232dまでを含み、CPU基板3は第4
図の遅延回路233からシェーディング補正回路237aまで
を含んでいるものとする。また、CPU基板3には、本カ
ラー複写機全体の動作を統括して管理すると共に、後述
する本発明に係るダイアグモードにおける処理を実行す
るCPU4が搭載されている。なお、このCPU4は、後にはVC
PUと称されるともある。 また、第10図において、IPS−A基板5、IPS−B基板
6、IOT7、FP8及びUI9は上述した通りである。 なお、図中、実線は制御信号の流れを示し、白抜きの
線はアナログまたはデジタルのビデオ信号の流れを示し
ている。 (9)自己診断 これまで述べてきたように、本カラー複写機は非常に
膨大なハードウェアおよびソフトウェアを搭載している
から、一旦トラブルが発生した場合には、当該トラブル
の発生箇所を特定することは非常に困難であり、トラブ
ル解決のためには長時間を要することになる。 このようなことはコピー条件を決定するパラメータの
設定についても同様である。つまり、コピーを行うには
動作のタイミングを設定するためのパラメータ、画質、
色調を設定するためのパラメータ等種々のパラメータが
必要であり、これらのパラメータは工場出荷の際に標準
値に設定されているが、ユーザは必ずしも標準値で満足
するとは限らないし、また、一旦ユーザの希望する条件
通りに設定したとしても経時変化等により画質、色調等
のコピー条件の変化は避けられないものである。従っ
て、サービスマンは再度パラメータの設定を行う必要が
あるが、制御が高度であるが故に、時間を要することに
なる。 しかし、一つのマシンに長い時間をかけることはサー
ビスコストの点から好ましくない。トラブル解決、ある
いは調整に長時間を有することは、そのままマシンのダ
ウンタイムが長くなることを意味し、ユーザはその間使
用することができないからである。また、複写機の台数
が多いので、一人のサービスマンは何台もの複写機を担
当しなければならないが、一台に長時間かかっていては
同時にトラブルが生じたときには対応しきれない状態に
なる。 そこで、サービスマンが容易に、且つ短時間でトラブ
ル原因、およびその解決策を見いだせ、且つ、各種調整
を容易に行えるようにすることが重要であり、本発明の
ダイアグモードはそのために設けられるものである。 以下、ダイアグモードで行うチェックあるいは調整に
ついて詳細に説明する。 (9−1)D/A変換器チェック 第4図に示すように、AGC回路232bはフルカラーセン
サ226からのアナログカラービデオ信号の白レベルを制
御するものであり、またAOC回路232cは黒レベルを制御
するものであり、このAGC回路232b及びAOC回路232cによ
ってフルカラーセンサ226の全てのチャンネルで白レベ
ル及び黒レベルが一定になるようにしている。 そこでまず、AGC回路232b、AOC回路232cの構成及び動
作について説明する。 第11図(a)はAGC回路232bおよびAOC232cの回路構成
を示す図であり、AGC232bは電圧制御型可変抵抗素子700
を有し、そのゲートにはD/AA702から制御電圧VGSが供給
され、電圧制御型可変抵抗素子700のドレイン−ソース
間の抵抗値が可変される。いま、ドレイン−ソース間の
抵抗値をR2とすると、ゲインは、 VOUT/VIN=R2/(R1+R2) で与えられる。従って、VCPU4(第4図の74aで示すもの
と同じ)からD/AA702に与えるデータのビット数を8ビ
ットとすると、ゲインは256段階に調節することが可能
である。 AOC232cは演算増幅器701を備え、その非反転端子側に
は抵抗R1を介してビデオ信号VCCDが、抵抗R2を介してD/
AB703からのオフセット制御電圧VOFFSETがそれぞれ供給
され、反転端子側には図示の如く抵抗R1、R2の接続点の
電圧が供給されている。従って、AOCの出力は、 VOUT=(R2/R1)VCCD+VOFFSET となり、VCPU4からD/AB703に与えるデータのビット数を
8ビットとすると、ビデオ信号が固定倍率で増幅される
と共に、オフセット電圧を256段階に調節することがで
きる。このAOC232cの出力は、最終的に、読み取る原稿
濃度に対して出力濃度が規定値になるように調整してい
る。 このような構成において、VCPU4は通常次のような動
作を行う。不揮発性メモリ(以下、NVMと称す)705には
予め各チャンネル毎のゲイン値およびオフセット値が格
納されており、また、白シェーディング補正回路237
(第4図参照)の緑色補正のためのラインメモリ237bG
には、コピーの実行に先立ってIU1のホームポジション
の位置に配置されている白色基準(図示せず)を読み取
って得られた白リファレンスデータが各画素毎に書き込
まれている。 そして、VCPU4は、コピースタートが指示されると、
まず、NVM705に格納されている各チャンネルのゲイン値
およびオフセット値を読み出し、それぞれ所定の演算を
施してその結果を初期ゲイン値、初期オフセット値とし
て、各チャンネルのD/AA702およびD/AB703に供給する。 次に、VCPU4は、ゲインに関して、ラインメモリ237bG
の特定の画素の白リファレンスデータの最大値を求め、
該最大値が予め定められている目標値内かを判定し、目
標値内であればそのゲインをNVM705に格納し、目標値外
であれば前記最大値から所定の演算式によりゲインを再
設定した後、再度白リファレンスデータの最大値を求め
上記の処理を繰り返す。 オフセットに関しては、VCPU4は、ラインメモリ237bG
の特定の画素の白リファレンスデータの最小値を求め、
該最小値が予め定められている目標値内かを判定し、目
標値内であればそのオフセットをNVM705に格納し、目標
値外であれば前記最小値から所定の演算式によりオフセ
ットを再設定した後、再度白リファレンスデータの最小
値を求め上記の処理を繰り返す。 以上のようにしてAGC,AOCがAOCが行われるのである
が、各チャンネルのD/A変換器702,703には、第11図
(b)に示すように、VCPU4から、チャンネルの選択を
指示するための▲▼〜▲▼信号、
D/AA702を選択するかD/AB703を選択するかを指示するD/
A SEL信号、データバスを介して通知される8ビットの
設定値、およびD/A変換器702,703に対する書き込みを指
示する▲▼信号の4種類のデータが通知されるよう
になされている。 そして、いま、D/A SEL信号がハイ(H)レベルのと
きD/AA702が選択され、ロー(L)レベルのときD/AB703
が選択されるものとし、D/A変換器の書き込みモードが
▲▼信号および▲▼信号が共にLレベルの
ときに有効となるものとする。D/A変換器への書き込み
は第11図(c)に示すような手順で行われる。 チャンネル1に対しゲイン値およびオフセット値を設
定する場合には、VCPU4は、まず、▲▼信号
およびD/A SEL信号をLレベルとする()。次に、▲
▼信号をLレベルとし、所定のアドレスにオフセッ
ト値を設定すると、D/AB703は書き込みモードとなり、
当該オフセット値の書き込みが行われる()。次に、
VCPU4はD/AA702にゲイン値を設定するためにD/A SEL信
号をHレベルとし()、上述したと同様に、▲▼
信号をLレベルとし、所定のアドレスにゲイン値を設定
することにより、当該ゲイン値はD/AA702に書き込まれ
る()。以上の処理をチャンネル2〜チャンネル5に
ついて行うことにより、各チャンネルのD/AA702には所
定のゲイン値が、D/AB703には所定のオフセット値がそ
れぞれ設定されるとになる。 以上が通常の動作であるが、以上の説明から明らかな
ように、D/A変換器に異常が発生してAGCおよび/または
AOCが正常に機能しない場合には、フルカラーセンサ226
のチャンネル間で濃度差が生じたコピーが得られること
になる。逆に言えば、コピー出力の画像においてフルラ
ーセンサ226のチャンネル間で濃度差がある場合には、D
/A変換器の異常が考えられることになり、D/A変換器が
正常に機能しているか否かを確認する必要が生じる。そ
のためにこのD/A変換器チェックが設けられるのであ
る。 以下、D/A変換器チェックのための構成、その操作及
びそのときの動作について説明する。 第11図(d)はD/A変換器チェックを行うための1構
成例を示す図であり、D/A変換器707の出力は比較器708
の一方の入力端子に入力されている。比較器707の他方
に入力端子には所定の閾値電圧VTHが印加されている。 また、比較器708の出力端子は、例えばLED等の発光素
子709に接続されており、D/A変換器707の出力が閾値VTH
より高ければ発光素子708が点灯し、低ければ消灯する
ようになされている。 このような回路構成において、UI36により予め定めら
れた所定の操作が行われ、ダイアグモードのD/A変換器
チェックが指示されると、UI36の画面には、例えば第11
図(f)に示すような画面が表示される。そして、この
画面で「START THE TEST」のソフトボタンが押下される
と、上述したようにダイアグモードはMCBが管理するか
ら、当該指示はまずMCBのダイアグエズセキューション
モジュール(DIAG.EXEC.)88(第3図参照)に通知され
る。 そこでIPSモジュール85が行うべきダイアグであるこ
とが識別されて、DIAG.EXEC.モジュール88は、システム
ダイアグ(SYS.DIAG)モジュール83を介してIPSモジュ
ール85に対してD/A変換器チェックを実行する旨の指示
を行う。このことにより、VCPU4に格納されているIPSモ
ジュール85はD/A変換器チェックの処理を起動させる。 当該D/A変換器チェックが開始されると、IPSモジュー
ル85は指示されたチャンネルのD/A変換器707に対して、
所定の周期でOOH(Hは16進数を示す。以下、同様であ
る。)とFFHを交互に設定する。比較器708の閾値VTHはO
OHとFFHの中間に設定されているから、発光素子709は、
D/A変換器707にOOHが設定されたときには消灯し、FFHが
設定されたときには発光する。 従って、D/A変換器707が正常に機能していれば、発光
素子709は所定の周期で点滅を繰り返すことになり、サ
ービスマンは発光素子709の点滅を視認するだけでD/A変
換器707の動作をチェックすることができる。なお、発
光素子709の点滅の周期をどの程度にするかは任意であ
るが、サービスマンが容易に視認できるように、1〜2
秒程度とするのがよい。第11図(g)に発光素子709を
2秒の周期で点滅させた場合の例を示す。なお、D/A変
換器707へのデータの設定は上述した手順で行われるこ
とは当然である。また、第11図(f)中のEXITボタンは
当該ダイアグを抜け出るときに使用するボタンである。 以上のように、各D/A変換器に対して比較器および発
光素子を追加するだけで容易にD/A変換器のチェックを
行うことができ、しかも比較的安価に構成することがで
きる。 しかし、第11図(d)に示す構成では発光素子が10個
必要になり、コストが高くなるので、AGC,AOCのそれぞ
れについて、第11図(e)に示すように、各チャンネル
の比較器の出力をワイヤードオアするようにすれば発光
素子はAGC用とAOC用の2個で済むことになり、コストを
低減することができる。 通常、D/A変換器をチェックするには、各ビット毎に
テスタでH/Lを検知する必要があり、従ってサービスマ
ンの作業も面倒で時間を要するのであるが、上記のチェ
ックによれば目で発光素子の発光状態を確認するだけで
あるので、チェックも容易である。 (9−2)−IPS A/Bバイパスモード 上述したように、IPSは、IPS−A基板と、IPS−B基
板の二つの基板からなっている。従って、何等かの方法
によりIPSの部分でトラブルが発生していることが判明
したら、次にはIPS−A基板、IPS−B基板の何れの基板
でトラブルが発生しているのかを判別する必要が生じ
る。 このIPS A/Bバイパスモードは、IPS−A基板とIPS−
B基板とのトラブルを分離するためのダイアグモードで
あり、IPSAバイパスモードと、IPSBバイパスモードの二
つのモードを有している。 このIPS A/Bバイパスモードの基本的な考え方は次の
ようである。 ビデオ信号をIPS−A基板5およびIPS−B基板6の双
方をバイパスさせてコピーした結果、コピー画像に異常
があればIPSの基板以外の箇所にトラブルが生じている
ことが確認され、異常がなければトラブルはIPS−A基
板5またはIPS−B基板6のいずれかで生じていること
が確認できる。これがIPSAバイパスモードである。 また、IPSにトラブルが生じていることが考えられる
ときに、IPS−B基板6のみをバイパスさせてコピーを
行い、その結果に異常があればトラブルはIPS−A基板
5に生じており、異常がなければIPS−B基板6に生じ
ていることが確認できる。こればIPSBバイパスである。 第12図にIPS A/Bバイパスモードを行うための構成例
を示す。なお、図中、第5図と同じものに対しては同じ
番号を付してあるが、エリアメモリ730は第5図のエリ
アコマンドメモリ312、カラーパレットビデオスイッチ3
13およびフォントバッファ314が含まれているものであ
る。 さて、END変換301の直前、およびIOTインターフェー
ス310の後段には、それぞれIPSAバイパスを行うための
スイッチ731および732が配置されており、これらのスイ
ッチにはVCPU4の所定の出力ポートからNIPSABYPS信号が
供給されるようになされている。 また、カラー変換304の前後、エリアメモリ730の前
後、および領域画像制御311の出力側には、それぞれIPS
Bバイパスを行うためのスイッチ733、734、735、736、7
37が配置されており、これらのスイッチには、VCPU4の
所定の出力ポートからWOPTN信号が供給されるようにな
されている。 第12図の構成において、通常のコピーが行われる場合
には、NIPSABYPS信号およびWOPTN信号は共にHレベルと
なされて各スイッチ731〜737は図の実線の接続状態にな
されている。これにより所望のコピーを行うことができ
る。 いま、出力されたコピー画像に異常が生じており、当
該異常がIPSでのトラブルによるものと推定されたとす
る。そして、サービスマンがUI9で所定の操作を行うこ
とによりダイアグモードに入り、プラテン上に適当な原
稿を載置し、IPSAバイパスモードを指示したとすると、
当該ボタン情報はMCBノードのDIAG.EXEC.モジュール88
に通知され、そこで当該ダイアグモードはIPSモジュー
ル85で行うべきジョブであると解釈され、DIAG.EXEC.モ
ジュール88はSYS.DIAGモジュール83を介してIPSモジュ
ール85に対して当該ダイアグを実行する旨の指示を行
う。 これにより、VCPU4に格納されているIPSモジュール85
のIPSAバイパスモードを実行するモジュールが起動し、
NIPSABYPS信号をLレベルとする。当該設定が完了する
と、IPSモジュール85はSYSTEMモジュール82にその旨を
通知し、SYSTEMモジュール82は各リモートに対してコピ
ーを実行させる。 これにより、スイッチ731およびスイッチ732は図の破
線で示す接続状態となり、G信号だけがIOT7に供給され
るようになる。勿論、R,G,Bの3色信号をバイパスさせ
ることも可能ではあるが、当該ダイアグはIPSでのトラ
ブルの有無を識別するだけであるから短時間で終了させ
る必要があり、そのため1回の現像だけで終了させるた
めにG信号のみをバイパスさせるようにしているのであ
る。 このようにして得られたコピー画像に何等の異常もな
ければIPSにトラブルが生じていることが確認され、ま
た、コピー画像に異常が生じていれば、他のIPS以外の
箇所においてもトラブルが生じていることが確認され
る。 以上がIPSAバイパスモードであるが、IPSBバイパスモ
ードについては次のようである。 いま、IPSAバイパスモードで得られたコピーに何等の
異常もなかった場合、サービスマンがUI9で所定の操作
を行うことによりダイアグモードに入り、プラテン上に
適当な原稿を載置し、IPSBバイパスモードを指示したと
すると、当該ボタン情報はMCBノードのDIAG.EXEC.モジ
ュール88に通知され、そこで当該ダイアグモードはIPS
モジュール85で行うべきジョブであると解釈され、DIA
G.EXEC.モジュール88はSYS.DIAGモジュール83を介してI
PSモジュール85に対して当該ダイアグを実行する旨の指
示を行う。これによりVCPU4に格納されている。IPSモジ
ュール85のIPSBバイパスモードを実行するモジュールが
起動し、WOPTN信号をLレベルとする。当該設定が完了
すると、IPSモジュール85はSYSTEMモジュール82にその
旨を通知し、SYSTEMモジュール82は各リモートに対して
コピーを実行させる。 これにより、スイッチ733、734、735、736および737
は図の破線で示す接続状態となり、IPS−B基板6は信
号経路から切り離される。 このような状態で得られたコピー画像に何等の異常も
なければトラブルはIPS−B基板6で生じていると確認
されるし、コピー画像に異常があればIPS−A基板5に
トラブルが生じていることが確認される。これがIPSBバ
イパスモードである。 以上のところから明らかなように、IPSAバイパスモー
ド、IPSBバイパスモードを用いることによって、IPS−
A基板5とIPS−B基板6のトラブル分離を行うことが
できることは当業者に明らかであろう。 なお、以上の説明では原稿をコピーするものとした
が、適宜なビデオ信号を発生するパターンジェネレータ
を用い、このパターンジェネレータからのビデオ信号を
コピー出力するようにしてもよいものである。 (9−3)ビデオインターフェース信号チェック コピーを行う場合には、IIT,IPSおよびIOTが互いに同
期して動作することが必要である。そのために本複写機
においては、種々の同期信号(インターフェース信号)
が所定のタイミングで生成され、使用されている。これ
らの同期信号が一つでも欠如した場合には、コピーは正
常に行われなくなるから、動作を停止するようになされ
ている。従って、コピー実行中に本複写機の動作が停止
した場合、これらの同期信号が実際に発生されたか否か
を確認する必要がある。 さて、信号の有無あるいは信号相互間のタイミング関
係をチェックする場合には通常オシロスコープ等の測定
器等が使用されるが、同期信号は一般にパルス幅が短
く、測定するのは必ずしも容易ではなく、しかも、多く
の同期信号のタイミングをも確認するためには熟練を要
するものである。また、サービスマンが測定器を持ち運
ぶのは煩わしいことでもある。 そこで、全てのコピー動作時に発生する同期信号につ
いて、その発生の有無を容易に行えるようにしたのがビ
デオインターフェース信号チェックである。 第13図(a)はビデオインターフェース信号チェック
を行うための構成の例を示す図であり、同図(b)は各
同期信号のタイミングを示す図であるが、まず、これら
の図を参照して〜の番号が付された14種類の同期信
号について説明する。 ネガティブ‐PR-TRUE(以下、N-PR-TRUEと称す)信号
は、第2図のPR-TRUE信号、第3図のPRO信号と同じ信
号であるが、IITの走査の開始のタイミングを定める同
期信号であり、MCBノードのVCB(Video Circuit Boar
d)基板76(第2図参照)で生成されて、IPS−A基板5
のラッチ回路740に供給されると共に、IU1の内部に収納
されているIITコントロール基板743に供給される。 IOTページシンクロナス(以下、IOT-PSと称す)信号
は、レーザ光源40が感材41に2値化されたイメージデ
ータを書き込む際の副走査方向の長さ、即ち原稿の長さ
に対応したパルス幅を有する同期信号であり、IOTのみ
で使用され、IITおよびIPSでは使用されないが、当該ビ
デオインターフェース信号チェックのためにラッチ回路
740に供給されているものである。 IOTラインシンクロナス(以下、IOT-LSと称す)信号
は、第13図(b)に示すように、コピースタートと同
時に立ち上がり、レーザ光源40のライン走査毎に発生さ
れる同期信号であり、周波数は3048Hz、周期は328.048
μsec、Hレベルの期間は218.644μsecである。該IOT-L
S信号は、ラッチ回路740に供給されると共に、CPU基
板3に配置されているITG238に供給され、所定の遅延が
与えられて、ネガティブIITラインシンクロナス(以
下、N-IIT-LSAと称す)信号となされてIPS−A基板5
に供給されると共に、ネガティブIPSラインシンクロナ
ス(以下、N-IPS-LSと称す)信号となされてIITコント
ロール基板743に供給される。 IOTバイトクロック(以下、IOT-Byte-CLKと称す)信
号は、レーザ光源40が感材41に2値化されたイメージ
データを書き込む際に使用される同期信号であり、周波
数は10.988MHz,周期は91nsec,デューティは50%となさ
れている。該IOT-Byte-CLK信号はIIT、IPSでは使用さ
れないが、該チェックのためにラッチ回路740に供給さ
れているものである。 ネガティブIITページシンクロナス(以下、N-IIT-PS
と称す)信号は、原稿を走査している間Lレベルとな
される同期信号、即ち、IITがレジ位置を通過したとき
に立ち下がり、原稿の走査を終了するまでLレベルが持
続おする同期信号であり、IITコントロール基板743から
発生されるネガティブイメージエリア(以下、N-Image-
Areaと称す)信号をITG238で所定時間遅延することで生
成されるようになされている。該N-IIT-PS信号はIPS
−A基板5に供給されて画像処理に使用されると共に、
ラッチ回路740に供給される。また、該N-IIT-PS信号
はIPS−A基板5からIPS−B基板6に供給され、画像処
理に使用される。 ネガティブIITラインシンクロナスA(以下、N-IIT-L
S-Aと称す)信号は、IITのライン走査同期した同期信
号であり、上述したように、IOT-LS信号をITG238によ
り所定時間遅延することで得られ、画像処理を同期して
行うためにIPS−A基板5に供給され使用されると共
に、当該チェックのためにラッチ回路740に供給され
る。従って、周波数、周期、Hレベルの期間はIOT-LS信
号と同じである。また、該N−IIT-LS-A信号はIPS
−B基板6にも供給されるが、これがネガティブIITラ
インシンクロナスB(以下、N-IIT-LS-Bと称す)信号
であり、IIT−B基板6における画像処理を他のリモー
トの動作と同期して行うために使用されると共に当該チ
ェックのためにラッチ回路742に供給されている。 ネガティブIITビデオクロックA(以下、N-IIT-V-CLK
-Aと称す)信号は、画素データを転送するために使用
される同期信号であり、CPU基板3に配置されている基
準発振器741により生成され、IPS−A基板5に供給さ
れ、画像処理に使用されると共に、当該チェックのため
にラッチ回路740にも供給される。第13図(b)に示す
ように、その周波数は15MHz,周期は66nsec,デューティ
は50%となされている。なお、基準発振器741の出力は
アナログ基板2にも供給され、サンプル/ホールド、A/
D変換等に使用される。 N-IIT-V-CLK-A信号は、IPS−A基板5からIPS−B
基板6に供給されて、IPS−B基板6における画像処理
のために使用されると共に、当該チェックのためにラッ
チ回路742に供給される。これがネガティブIITビデオク
ロックB(以下、N-IIT-V-CLK-Bと称す)信号であ
る。 リードエッジレジ(以下、LE@REGと称す)信号
は、IITが走査を開始し、原稿の読み取りを開始したと
きにIITコントロール基板743から出力される同期信号で
あり、Hレベルの期間が328μsecのパルスである。該LE
@REG信号は、VCPU4に取り込まれると共に、IITが原
稿の読み取りを開始した旨を知らせるためにVCB基板76
にも通知される。 ネガティブスキャンレディ(以下、N-SCAN-RDYと称
す)信号は、IITが走査を開始したときに発生され、
再びホームポジションに戻るまで接続する同期信号であ
り、IITコントロール基板743からVCPU4の割り込み端子
に入力されるようになされている。 ネガティブイメージエリア(以下、N-IMAGE-AREAと称
す)信号は、IITが原稿の読み取りを行っている間持
続する同期信号で、IITコントロール基板743からVCPU4
の所定のI/Oポートに入力されている。 ネガティブセンサイネーブル(以下、N-SNSR-ENABLE
と称す)信号は、CCDラインセンサを駆動するクロッ
ク信号をエネーブルするための同期信号で、IITコント
ロール基板743からVCPU4の所定のI/Oポートに入力され
ている。 ネガティブホワイトリファレンス(以下、N-WHT-REF
と称す)信号は、シェーディングのために白色基準板
から白いリファレンスデータを読み取る際のトリガとな
る同期信号であり、IITコントロール基板743からVCPU4
の所定の割り込み端子に入力されている。 なお、第13図(a)の構成において、ラッチ回路740
および742は、例えばフリップ/フロップあるいはラッ
チ機能を有するLSI等で構成することができる。 さて、UI9により所定の操作が行われ、当該ビデオイ
ンターフェース信号チェックが指示されると、当該ボタ
ン情報はMCBノードのDIAG.EXEC.モジュール88で解釈さ
れ、SYS.DIAG.モジュール83を介して、VCPU4に格納され
ているIPSモジュール85に対してビデオインターフェー
ス信号チェックが指示された旨通知される。これによ
り、IPSモジュール85は、ラッチ回路740および742をリ
セットし、待機状態に入ると共に、SYSTEMモジュール82
に対してレディ(RDY)信号を通知して当該チェックの
準備が整った旨を通知する。このことによって、SYSTEM
モジュール82は各リモートに対してコピーを実行させ
る。第13図(b)の750で示す時刻にコピー動作が開始
されると、同図に示すタイミングで14種類の同期信号が
発生され、753の矢印で示すタイミングでラッチされ、
図中752で示す第1コピーサイクルの終了時点、即ち、
マゼンタ色の現像サイクルが終了した時点で、IPSモジ
ュール85は各同期信号の有無をチェックする。 つまり、IPSモジュール85はラッチ回路740、742をア
クセスし、当該ラッチ回路の入力ポートのレベルが
「1」ならば正常、「0」ならば異常とすることで、N-
PR-TRUE信号、IOT-PS信号、IOT-LS信号、IOT-BYT
E-CLK信号、N-IIT-PS信号、N-IIT-LS-A信号、N-I
IT-V-CLK-A、N-IIT-LS-B信号、N-IIT-V-CLK-B信号
が入力されているか否かをチェックすることができ、
また、VCPU4に対する割り込みの有無、あるいはVCPU4の
I/Oポートのレベルを検知することで、LE@REG信号、
N-SCAN-RDY信号、N-IMAGE-AREA信号、N-SNSR-ENABL
E信号、およびN-WHT-REF信号の各同期信号が発生し
ているか否かをチェックすることができる。 これらのチェックの結果は図中751で示す動作停止時
までIPSモジュール85に保持され、コピー動作が停止し
たらSYSTEMモジュール82はIPSモジュール85に対してチ
ェックの結果の報告を求める。 これによりIPSモジュール85はチェックの結果をSYSTE
Mモジュール82に報告するが、当該報告はそのままSYSTE
Mモジュール82からDIAG.EXEC.モジュール88に通知さ
れ、MCB UIモジュール86を介してUI9の表示画面に表示
される。 第13図(c)はチェックの結果を示す画面表示の例を
示す図であるが、14種類の同期信号名と、チェックの結
果が表示される。IPSモジュール85が行ったチェックの
結果、ラッチされていれば、当該同期信号は生成されて
いることになるから「GOOD」の表示が行われ、そうでな
ければ「NO GOOD」の表示が行われる。従って、当該表
示画面からどの同期信号が発生していないのかを確認す
ることができ、以てトラブルの発生箇所を特定すること
ができるものである。 以上のようにしてコピーを行うに必要な同期信号が生
成されているか否かを確認することができることは明ら
かである。このようにビデオインターフェース信号チェ
ックではコピーのタイミングに使用される同期信号が発
生されたか否かを確認するだけであり、各信号のタイミ
ングをチェックしている訳ではないが、全ての同期信号
が発生されていれば、各信号は定められた通りのタイミ
ングで発生されているであろうことが高い確率で推測さ
れるから、短時間でチェックを行うことができるもので
ある。しかも、当該チェックを行うために追加するハー
ドウェアは同期信号をラッチするためのラッチ回路程度
であるので、大幅なコスト上昇を招くことはないもので
ある。 (9−4)DODレベル調整 本複写機においては、IU1の走査範囲を決定するため
に、および自動用紙選択が選択されている場合の用紙サ
イズ決定のために、あるいは用紙サイズが指定されたと
きに倍率を決定するために、プラテン上の原稿位置およ
びサイズを検知するようにしている。当該原稿検知(DO
D)はIPS−A基板に搭載されている原稿サイズ検出回路
(以下、DOD回路と称す)303で行われ、また、DOD回路3
03では、枠消し処理も行われる。 まず、DOD回路の動作について概略説明する。 第14図(a)はDOD回路303のインターフェースを説明
するための図であり、DOD回路303は、LSI等の適当なハ
ードウェアで構成されるが、その制御はVCPU4に格納さ
れている。IPSモジュール85によって行われる。DOD回路
303には、IPSモジュール85から通知される制御コマンド
を格納するための制御コマンド用レジスタ760、およ
び、DODを行うために必要なデータおよびDODの結果得ら
れるデータを格納するためのデータレジスタ761が備え
られている。当該データレジスタ761は、第14図(b)
に示すように、3種、10個のレジスタで構成され、原稿
面として認識した座標値を保持するレジスタとして、副
走査方向の最小値が1/8mm単位で書き込まれるxminレジ
スタ、副走査方向の最大値が1/8mm単位で書き込まれるx
maxレジスタ、主走査方向の最小値が1/16mm単位で書き
込まれるyminレジスタ、主走査方向の最大値が1/16mm単
位で書き込まれるymaxレジスタが備えられ、プラテンの
背景色か否かを判定する基準を設定するレジスタとし
て、Y色の基準値を格納するプラテンスライスレベルY
レジスタ、M色の基準値を格納するプラテンスライスレ
ベルMレジスタ、C色の基準値を格納するプラテンスラ
イスレベルCレジスタが備えられ、DODの有効範囲を設
定するためのレジスタとして、DODを開始する主走査方
向および副走査方向の座標値を格納するDODスタートレ
ジスタ、DODを終了する副走査方向の座標値を格納するD
OD終了xレジスタ、DODを終了する主走査方向の座標値
を格納するDOD終了yレジスタが備えられている。 また、NVM705の所定のアドレスには第14図(c)に示
すようなDODのための10のデータ、即ち、DODが有効とな
される領域を設定する副走査方向および主走査方向の座
標値Xmin,Xmax,Ymin,Ymax、DODの閾値レベル、Y,M,C各
色の枠消しの閾値レベル、枠消しのためのノイズフィル
タのデータ、および、枠消し調整量データ、が格納され
ている。なお、本複写機では最大A3サイズの原稿をコピ
ー可能としているので、DOD有効エリアは、副走査方向
では最大432mm、主走査方向では最大300mmとなされてお
り、通常、Xmin=0,Xmax=432,Ymin=0,Ymax=300と設
定される。また、DOD閾値、各色の枠消し閾値は、8ビ
ットで与えられるので、0〜255の256レベルの範囲内で
設定可能となれている。 さて、スタートボタンが押下されると、VCPU4に格納
されているSYSTEMモジュール82は各リモートに対してコ
ピーの実行を指示し、IPSモジュール85は、NVM705からD
ODのためのデータを読み出してデータレジスタ761にセ
ットする。その際、Y,M,Cの各プラテンスライスレベル
レジスタには、NVM705のDOD閾値の値がそのままスライ
スレベルとして設定される。これによると、Y,M,Cのス
ライスレベルは同じになるが、通常は何等不都合はない
ものである。勿論、Y,M,Cそれぞれに別個のスライスレ
ベルを設定してもよいことは当然である。 また、DODスタートレジスタには有効エリアデータX
min,Yminが設定され、DOD終了xレジスタには有効エリ
アデータXmaxが、DOD終了yレジスタには有効エリアデ
ータYmaxがそれぞれ設定される。このようにしてデータ
レジスタ761に対するデータ設定が終了すると、コピー
動作が開始されるが、実際のコピーサイクルに先立って
DODのためのプリスキャン、即ち原稿検知スキャンが開
始される。原稿検知スキャンでは、DODの処理を行うだ
けであるので、走査は第14図(d)に示すように、DOD
有効エリアとして設定されている範囲内に渡って、通常
の2倍の速度、即ち、縮拡率50%、で行われ、N-IIT-PS
信号がLレベルの期間、即ち、IU1がレジ位置を通過し
てから走査を停止するまでの期間にデータレジスタ761
のxminレジスタ,xmaxレジスタ,yminレジスタおよびx
maxレジスタにはデータが書き込まれ、リターンが開始
されると、IPSモジュール85はこれらのデータ、xmin,x
max,ymin,xmaxをデータレジスタ761から読み出し、SYST
EMモジュール82に通知する。これにより、SYSTEMモジュ
ール82は、IU1の走査範囲の決定、自動用紙選択が選択
されている場合には用紙サイズの決定、等の処理を行
う。 さて、原稿の位置、サイズの検知は次のように行われ
る。DOD回路303は、プラテンカバーの背景色と不一致の
色の領域を原稿と認識し、その座標値を求めるのである
が、そのために、1画素毎に原稿か、プラテン背面かの
識別を行う。この識別は、読み込まれた画素のY,M,Cの
3色のレベルが全てデータレジスタ761に設定されたY,
M,Cの3色のプラテンスライスレベル以上の場合にプラ
テン背景色とし、それ以外の画素は原稿の画素と判定す
るようになされている。また、本複写機においては、原
稿は主走査方向および副走査方向に平行に載置されてい
ると認識するようになされている。 これらのことにより、原稿サイズ検知、原稿位置検知
および原稿範囲外消し込みの機能が実現される。即ち、
第14図(e)に示すように、原稿220をプラテンガラス3
1上に傾けて載置した場合においては、原稿検知スキャ
ンにより、図中のxmin,xmax,ymin,xmaxの4つの座標値
がデータレジスタ761に得られるので、原稿検知スキャ
ン後にこれらのデータを読み出すことによって、原稿22
0が載置されている位置およびサイズを判定することが
でき、第14図(e)の場合、原稿は763の矩形で示され
るサイズのものとして認識される。なお、図中764で示
す一点鎖線はNVM705に格納されている有効エリアで設定
されるDODの有効エリアを示している。 また、コピーサイクルのスキャン中には、1主走査毎
に原稿範囲を読み出して、原稿の範囲外を白に置換する
原稿範囲外消し込み処理が行われる。例えば、第14図
(e)に示す状態でコピーが行われると、図中P1,P2,
P3,P4で示す原稿範囲外の点は白に置き換えられ、用紙
には原稿220の画像以外は白が出力されることになる。
なお、原稿検知スキャンが行われている期間中は、IPS
モジュール85は制御コマンド用レジスタ760の所定のレ
ジスタ、DOC-DET-CTRL-O-REGには、例えば第14図(f)
に示すような制御コマンドを設定する。D2ビットは入力
信号機能切り替えを示し、「1」はDODモード、「0」
は入力枠消しモードを示す。また、D3ビットは枠消し機
能切り替えを示し、「1」は枠消し有り、「0」は枠消
し無しを示す。従って、第14図(f)のコマンドは枠消
しを行わずにDODを行うコマンドであることを示してい
る。 そして、IPSモジュール85は、DODが終了したら、枠消
しを行うために、所定のレジスタ、DOC-DET-CTRL−0-RE
Gに、例えば、第14図(g)に示す制御コマンドを設定
し、続けて枠消し量を設定するために、制御コマンド用
レジスタ761の所定のレジスタ、DOC-DET-CTRL−1-REG
に、例えば、第14図(h)に示す制御コマンドを設定す
る。当該コマンドにおいては、D0〜D3ビットには枠消し
終了位置のオフセットが設定され、D4〜D7ビットには枠
消し開始位置のオフセット値が設定されている。なお、
第14図(g)、(h)において、ROMパラメータ値とい
うのは、図示しないROMに設定されているパラメータ値
が設定されることを示しているものである。 以上のようにしてDODが行われるのであるが、プラテ
ンカバーの背景色の劣化、あるいは傷等により、また、
使用する原稿によってDODが有効に機能しない場合があ
る。例えば、プラテンカバーの背景色が黒の場合、黒っ
ぽい原稿に対してはDODが有効に機能しないことが考え
られる。このような場合には、ダイアグモードのNVMリ
ード/ライトモードを使用することにより、NVM705のDO
D閾値の再設定を行うのが有効であるが、この再設定し
たDOD閾値で有効にDODを行うことができるか否かを確認
する必要がある。これが当該DODレベル調整が設けられ
ている意味である。 NVMに書き込まれているDOD閾値を変更するために操作
について説明すると次のようである。UI9により所定の
操作を行ってダイアグモードに入り、NVMリード/ライ
トモードを指示すると画面には、例えば第14図(i)に
示すような表示が行われ、当該画面で「NVM READ/WRIT
E」ボタンを押下すると、画面は例えば第14図(j)に
示すような表示に遷移する。 そして、この画面において、テンキーもしくはスクロ
ールボタン765によりDOD閾値が格納されているNVM705の
ロケーション番号、即ちアドレスを入力し、NVMの当該
アドレスの設定値を変更するために「CHANGE NVM VALU
E」ボタンを押下する。 このことにより画面は例えば第14図(k)に示す表示
に遷移する。この画面にはNVMのロケーション番号が「N
VM LOCATION」の欄に、当該ロケーションの現在の設定
値が「CURRENT NVM VALUE」の欄にそれぞれ表示されて
おり、また、テンキーで入力した新たな設定値が「VALU
E ENTERD WITH KEYPAD」の欄に表示される。従って、こ
の画面においてテンキーにより適当な数値を入力すれば
当該設定値が「VALUE ENTERED WITH KEKYPAD」の欄に表
示され、その状態で「ENTER NEW VALUE」ボタンを押下
すると当該設定値が所定のNVMの所定のロケーション
(アドレス)に書き込まれる。 このようにしてDOD閾値を再設定した後、当該設定値
が適用か否かを確認する場合には、プラテン上に適当な
原稿を載置し、UI9により所定の操作を行ってDODレベル
調整を選択し、コピーをスタートさせる。このことによ
り、SYSTEMモジュール82はIU1に対して原稿検知スキャ
ンを実行させ、IPSモジュール85は通常のコピー時と同
様に、NVM705に新たに設定されたDOD閾値をデータレジ
スタ761にセットしてDODを行わせる。 原稿検知スキャンが終了すると、IPSモジュール85は
データレジスタ761のxminレジスタ、xmaxレジスタ、y
minレジスタおよびymaxレジスタに格納されている座標
値、xmin,xmax,ymin,ymax、を読み出し、第14図(1)
に示すように、「DOC.INFO COMMAND」というコマンドを
付して、それぞれの座標値を2バイトでSYSTEMモジュー
ル82に対して報告する。なお、データレジスタ761に格
納されるデータ、即ち原稿検知スキャンで得られる座標
値は画素(ピクセル)単位のデータであるが、IPSモジ
ュール85は当該データをSYSTEMモジュール82に通知する
際、ピクセル単位のデータをmm単位のデータに変換する
ようになされている。そして、SYSTEMモジュール82は当
該データをそのままMCBノードのDIAG.EXEC.モジュール8
8に通知し、更にDIAG.EXEC.モジュール88はMCB UIモジ
ュール86に通知する。 このことによって、UI9の画面上には、DOD回路303が
原稿として認識した座標値、xmin,xmax,ymin,ymaxが表
示される。 従って、サービスマンは、実際のプラテン上の原稿位
置と画面に表示された座標値とを比較することによっ
て、DODが正常に機能しているか否かを判断することが
できる。 以上はDOD閾値を変更する例について説明したが、有
効エリアその他のDODに関する設定値についても当該DOD
レベル調整を使用してコピーをとることによって確認す
ることができる。 以上説明したところから明らかなように、DODレベル
調整においては再設定が有効に機能するか否かの確認を
画面を見るだけで容易に確認することができ、しかも、
当該DODレベル調整はソフトウェアを追加するだけで実
現できるのでコストの上昇を最小限に抑えることができ
るものである。 (9−5)ゲイン/オフセット調整 第11図(a)に示したように、AGC232b、AOC232cにお
いては、IU1の読み取りが開始されると、VCPU4は、NVM7
05の所定のアドレスに格納されている初期ゲイン値およ
び初期オフセット値と、当該コピーに先立って読み込ま
れた白リファレンスデータとに基づいて最適なゲイン値
およびオフセット値を算出してD/AA702およびD/AB703に
それぞれセットされ、これにより点順次ビデオ信号に対
するゲイン調整、オフセット調整が自動的に行われる。 NVM705には、例えば、第15図(a)に示すように、プ
ラテンモード時の初期ゲイン値、初期オフセット値がそ
れぞれ各チャンネル毎に格納されているが、これらの初
期ゲイン値および初期オフセット値は、電源投入時に読
み込まれた白色基準板の白リファレンスデータに基づい
て設定されるようになされている。 つまり、これらの初期ゲイン値、初期オフセット値に
よって通常のAGC,AOCが行われるのであるが、得られる
コピー画像からAGC232b,AOC232cの動作が正常に行われ
ていない可能性がある場合には、AGC232b,AOC232cが正
常に機能するか否かの確認、あるいはAGC232b,AOC232c
のトラブル分離を行う必要があり、そのためには、NVM
の初期ゲイン値、初期オフセット値を意図的に変更して
コピーを行い、得られる画像によって判断するようにす
ることが考えられる。 これがダイアグモードでゲイン/オフセット調整を行
うことの意味である。上述したD/A変換器チェックがD/A
変換器のみのチェックであるのに対して、このゲイン/
オフセット調整はAGC回路232b,AOC回路232cの全体の動
作をチェックするダイアグモードである点で相違するも
のである。 このゲイン/オフセット調整を行う場合の操作、及び
このときのIPSモジュール85の動作は次のようである。 まず、サービスマンはUI9で所定の操作を行うことに
よりダイアグモードに入り、ゲイン/オフセット調整を
選択すると、UI9の画面には例えば第15図(b)に示す
ような表示がなされる。当該画面には、NVM705に現在格
納されている値が「CURRENT NVM VALUE」の欄に、その
上の欄には新たに設定された値が表示される。 この画面において、テンキーで所望の値を設定し、更
に、ジョブプログラムボタンを押下し、所望のコピーモ
ードを設定してスタートボタンを押下してコピーを実行
させる。以上の処理は、DIAG.EXEC.モジュール88の制御
の基にMCB UIモジュール86及びLOW LEVEL UIモジュール
80が行うものであることはこれまでの説明から明らかで
ある。 これらのボタン情報はDIAG.EXEC.モジュールにおい
て、システムノードのIPSモジュール85が行うべきダイ
アグモードであると判断されて、当該ダイアグを実行す
る旨の指示が、新たに設定されたゲイン値、オフセット
値と共にIPSモジュール85に通知される。 IPSモジュール85は、まず、現在格納されている初期
ゲイン値、初期オフセット値を他のNVMの所定のアドレ
スにバックアップとして待避させ、次に新たに設定され
たゲイン値オフセット値をNVM705の所定のアドレスに書
き込む。これまで格納されていた設定値を一旦待避させ
るのは、後述するように当該ダイアグが終了した時点で
再びNVM705に格納する必要があるためであり、また、こ
のことにより、調整中にトラブルが生じた場合には元の
状態に復帰することが可能となるものである。 新たな設定値の書き込みが終了すると、IPSモジュー
ル85は設定が完了した旨をSYS.DIAG.モジュール83に通
知する。このことを条件としてSYS.DIAG.モジュール83
は各リモートにコピーの実行を指示する。 このようにして得られたコピー画像を観察することに
よって、サービスマンはAGC回路232bおよびAOC232cが正
常に機能しているか否かを確認することができる。 最後にサービスマンは当該ゲイン/オフセット調整モ
ードを抜ける操作を行うが、これにより、IPSモジュー
ル85は、先に他のNVMに待避させておいたゲイン値、オ
フセット値を再びNVM705の所定のアドレスに書き込み、
当該ダイアグモードを終了する。このように再び元のゲ
イン値、オフセット値をセットするのは次のような理由
による。つまり、当該ゲイン/オフセット調整は、AG
C、AOCが正常に機能するか否かを確認するためのダイア
グモードで、そのためにゲイン値、オフセット値として
は意図的に種々の実験的なデータがセットされるので、
元のデータに戻さないと得られるコピー画像は不自然な
ものとなるからである。 NVMに格納されているデータを変更するためには、第1
4図(i)〜(k)に示すように、NVMリード/ライトモ
ードを使用することも勿論可能であるが、当該NVMリー
ド/ライトモードにおいては、これまで書き込まれてい
たデータは待避されることなく消去されて書き換えられ
てしまう。しかし、回路の動作の確認だけのためにこれ
までのデータを消去することは非常に危険を伴うもので
あるので、当該ゲイン/オフセット調整においてはこれ
までのデータを一旦待避させ、終了した時点で元に戻す
ようにしているものである。 以上のように、ゲイン/オフセット調整においては、
ソフトウェアを追加するだけでAGC回路232b,AOC回路232
cの動作を確認することができるので、コストの上昇を
最小限に抑えることができる。 (9−6)カラーマージン調整 本複写機は種々の編集機能を有しているが、その中
に、原稿中の所定の色の検知を伴う編集として、指示さ
れた色を他の色に変換する色変換、原稿の所望の編集範
囲を所定の色のマーカーで囲み、当該閉領域の画像を抽
出したり削除するマーカー編集、黒色と赤色の原稿を対
象とし、例えば赤色の部分のみを抽出したり削除する赤
/黒モードがある。これらの編集を行うに必要な色検知
の閾値は予めNVMに格納されているのであるが、ユーザ
の使用する原稿によっては指示された色を検知できない
場合が生じる。 例えば、同系統の色が使用されている原稿の中のある
色を検知する場合には色検知の閾値は狭くする必要があ
るし、原稿に汚れや濁りがる場合にも閾値が広いと色検
知が不正確になる可能性がる。 そこで、色検知の閾値、即ち、指示された色と同じ色
と認識する範囲を調整する必要が生じる。そのために設
けられているのが当該カラーマージン調整である。 まず、色検知について説明するが、以下では色変換を
例にとる。色変換は、IPS−B基板6に搭載されている
カラー変換回路304(第5図参照)で行われるが、概略
第16図(a)に示すように構成される。 本複写機においては、一つの原稿中に設定された4つ
の領域に対して同時に色変換を行えるようになされてい
るために、図中A,B,C,Dで示す4つの同一構成の色変換
回路が設けられている。そして、設定された領域が重な
った場合を考慮して、例えば、A,B,C,Dの順に優先順位
が設定されている。即ち、いま、第16図(b)に示すよ
うに、白色原稿780に3つの領域781、782、783が設定さ
れ、領域a781は色変換回路Aにより白を青に変換するよ
うになされ、領域b782は色変換回路Bにより白を緑に変
換するようになされ、領域c783は色変換回路Cにより白
を黄に変換するようになされたとすると、優先順の高い
色変換回路が優先されるから、色変換後の画像は第16図
(c)に示すようになる。なお、この優先度処理は、色
変換を司るIPSモジュール85により行われる。 原稿サイズ検出回路303の出力であるY,M,Cの濃度信号
は、カラー変換回路304に導入され、比較回路770の一方
の入力端子およびスイッチ773のa端子に入力される。
比較回路770の他方の入力端子には変換閾値レジスタ771
から変換前の色データ、即ち、検知すべき色を認識する
ためのY,M,Cの濃度データが入力され、またスイッチ773
のb端子には変換後色レジスタ772から変換後のY,M,Cの
色データが入力されている。 ここで、変換前の色、即ち検知すべき色、および、変
換後の色は、それぞれ、登録色、指定色、標準色として
予めNVM705に格納されている色データの中からUI9によ
り選択されるようになされている。登録色はユーザがY,
M,Cの各色について、0〜255の256階調の中から所望の
レベルを設定することで得られる色であり、登録色のデ
ータは第16図(d)に示すように、一つの登録色につい
てY,M,Cの成分毎に設定されたレベルが書き込まれてい
る。 指定色は原稿中の所望の色をエディットパッドで指示
することにより得られる色であり、IU1の読み取りによ
って得られた色データをY,M,Cに変換した値が第16図
(e)に示すように書き込まれている。 標準色は出荷段階で予めNVM705に書き込まれている色
であり、第16図(f)に示すように一つの標準色につい
てY,M,Cの濃度データが書き込まれている。なお、登録
可能な色数、指定可能な色数および標準色数をいくつに
するかは任意であるが、本複写機では登録色、指定色、
標準色は共に8色としている。 従って、ユーザがUI9によりこれら登録色、指定色、
標準色の中から所望の変換後色を選択すると、IPSモジ
ュール85は当該指定された変換後色のY,M,Cの濃度デー
タをNVM705から読み出して変換後色レジスタ772にセッ
トする。また、NVM705には、第16図(g)に示すよう
に、色検知の閾値を定める色検知マージンがY,M,Cの各
色について設定されており、IPSモジュール8585は、UI9
から変換前色が通知されると、当該通知された変換前色
のY,M,Cの各色の濃度データに対してそれぞれ±aの範
囲を定め、変換閾値レジスタ771にセットする。 具体的には次のようである。いま、例えば、変換前色
として、Y=80,M=100,C=120の濃度を有する色が指示
されたとし、NVM705に設定されている色検知マージンが
Y=±a=20,M=±a=25,C=±a=10であるとする
と、IPSモジュール85は、NVM705から、通知された変換
前色のY,M,Cの各色の濃度データおよび色検知マージン
を読み出して各色について変換前色の濃度データに±a
の演算を施し、第16図(h)に示すように、Yについて
は60〜100を、Mについては75〜125を、Cについては11
0〜130を変換閾値レジスタ771にセットする。 比較回路770は、入力されるビデオ信号のY,M,Cの3色
の濃度が共に変換閾値レジスタ771にセットされている
濃度範囲にある場合に限り出力を発生してスイッチ773
を変換後色レジスタ772側に切り換える。つまり、第16
図(h)の例でいえば、入力ビデオ信号のYの濃度が60
〜100の範囲内にあり、且つ、Mの濃度が75〜125の範囲
内にあり、且つ、Cの濃度が110〜130の範囲内にあると
きに入力ビデオ信号の色は変換前色として指示された色
と同じ色であると判断されるのであり、一つでも変換閾
値レジスタ771にセットされている範囲外の色成分があ
る場合には、変換前色として指示された色と同じ色であ
るとは判断されない。スイッチ773は比較回路770の出力
で切り替えが行われ、入力ビデオ信号が変換前色と一致
している場合には端子cは端子bに接続され、一致して
いない場合には端子cは端子aに接続されるようになさ
れている。 以上のようにして変換前色は変換後色に変換される
が、NVM705に設定されている色検知マージンが大きい場
合には変換前色と同一色と判断される色が多くなるか
ら、同系統色が多い原稿の場合にはカラーマージンが不
適当として変更が要求されることになる。また、カラー
マージンが狭い場合には検知される色の幅が狭くなるか
ら、必ずしもユーザが意図した色変換が行われない可能
性がある。 そこで、サービスマンはUI9で所定の操作を行うこと
によりダイアグモードに入り、当該カラーマージン調整
を指示すると、画面には、例えば第15図(b)に示すと
同様な表示がなされ、当該画面でY,M,Cの各色に対して
新たなマージン、±aを設定すると共に、ジョブプログ
ラムボタンにより変換前色および変換後色を設定してス
タートボタンを押下する。 このようにして設定された新たな設定値は、LOW LEVE
L UIモジュール80からMCB UIモジュール86を介してDIA
G.EXEC.モジュール88に通知され、更にSYS.DIAG.モジュ
ール83を介してIPSモジュール85に通知される。これに
よりIPSモジュール85は新たな設定値をNVM705の所定の
アドレスに書き込む。更に、IPSモジュール85は通知さ
れた変換後色を変換後色レジスタ772にセットすると共
に、変換前色および色検知マージンに基づいて検知範囲
のデータを変換閾値レジスタ771にセットする。SYS.DIA
G.モジュール83は以上の処理が終了したことを確認する
と、各リモートに対してコピーの実行を命令する。 このようにして得られたコピー画像により、サービス
マンは所望の色変換が行われたか否かを判断することが
できるものである。 以上は色変換に関する説明であるが、赤/黒モードに
おける赤色もしくは黒色の検知、そしてマーカー編集に
おけるマーカー色の検知も同様な回路で行うことができ
ることは当業者に明らかであろう。赤/黒モードは、第
6図(a)、(b)において、左下に配置されている
「Red and Black」ボタンを押下することにより選択で
き、赤色の部分を削除したり、抽出したり、または赤を
黒に、黒を赤に変換する機能である。 赤色を検知するための閾値は、第16図(i)に示すよ
うにY,M,Cの各色毎の上限値と下限値とがNVM705の所望
のアドレスに格納されており、上述したと同様な操作に
より設定値を変更することができるようになされてい
る。 また、マーカー編集は、原稿上に所定のマーカーによ
り閉領域を描画し、当該閉領域内の画像を抽出したり、
削除したりする編集を行うことができるものであり、マ
ーカー色を検知する範囲が第16図(j)に示すような構
造でNVM705に格納されている。 サービスマンは、上述したと同様な操作により当該マ
ーカー色検知範囲を任意に設定し直すことができるもの
である。なお、第16図(j)には1色分のマーカー色検
知レンジしか示されていないが、マーカー色を複数色採
用することができることは当然であり、その場合にはNV
M705にはマーカー色数分の検知レンジが書き込まれるこ
とになる。 以上のように、カラーマージン調整用のソフトウェア
を追加するだけで、容易に色検知範囲を所望の値に設定
することができるので、コスト上昇を最小限にとどめる
ことができる。 (9−7)肌色濃度補正モード選択 FPを使用してフィルム画像をコピーする場合には、度
補正およびカラーバランス調整が重要であり、そのため
にIPSモジュール85は濃度補正、カラーバランス調整を
行うようになされている。 その概略を説明すると次のようである。 第17図(a)は濃度調整およびカラーバランス調整の
フローチャートであり、まず、原稿フィルムのサンプリ
ングデータを抽出する。このデータサンプリングにあた
っては、1ラインからR,G,B毎に16点のサンプリングデ
ータをとる。そして、各点毎に32個のデータをとり、そ
の平均を求める。 このサンプル点を16ラインについて合計256点のデー
タを抽出する。 得られたR,G,Bの色分解信号毎のデータに基づいてカ
ラーコレクションを行い、色にごり補正及びγ補正を行
う。この補正は所定の係数を掛け合わせることにより行
われる。すなわち、 この補正により補正されたR,G,Bは更に二次元の色座標
い変換される。すなわち、 ここで、WはR,G,Bの平均であり、白色を表す。そし
て、この色座標を肌色領域が一つの軸(例えばX軸)上
に来るように色座標を回転させる。すなわち、 このようにして得られた二次元座標X、Yにおける25
6点のサンプリングデータiXj,Yjiが、第17図(b)に示
すグレー領域a、肌色領域b及び彩色領域cのどの領域
に入るかを判定し、以下のパラメータを求める。 全領域最大濃度 WX,XM,YM 全領域最小濃度 WI 肌色領域の 個数 nF 平均色相 XF,YF 濃度 WF グレー領域の 個数 nG 平均色相 XG,YG 彩色領域の 個数 nC 平均色相 Xc,YC 全領域の 平均濃度 LATDW 平均色相 ΔX,ΔY 全領域の平均コントラスト DB フィルムの 上半分平均濃度 DU 下半分平均濃度 DL 右半分平均濃度 DRT 左半分平均濃度 DLF 中心部平均濃度 DC 周辺部平均濃度 DF なお、の領域は第17図(c)〜(e)に示すように
設定される。 次に、得られたデータに基づいて、濃度補正量ΔWを
決定する。この濃度補正量ΔWを決定するにあたって
は、まず、フィルムを次の5種類に分類する。すなわ
ち、 (イ)アンダー露光フィルム (ロ)オーバー露光フィルム (ハ)ローコントラストフィルム (ニ)ハイコントラストフィルム (ホ)標準フィルム に分類する。次いで、濃度補正項ΔWbを次のようにして
求める。 ΔWb=k1(i)+k2(i)・WX+k3(i)・WI +k4(i)・LATDW+k5(i)・CF+k6(i)・UL +k7(i)・DB+k8(i)・nG この補正項ΔWbに対し、 (a)肌色を検知した場合(すなわちnF≧nFO) ΔWa=WF−WFON(i) (WF:肌色点の平均濃度) (WFON:肌色点の標準濃度) を使って、 ΔW=ΔWb・α(i)+ΔWa{1−α(i)} (iは、分類により別な数値とする) とし、 (b)肌色を検知できなかった場合、 ΔW=ΔWb このように濃度補正量ΔW(ΔWa,ΔWb)が求められ
ると、次にカラーバランス色相判定を行う。 通常の場合、第17図(f)に示すように、(ΔX,ΔY
を)極座標(r,θ)に変換して、第17図(f)の「○」
印で示す各点の補正量CB(r,θ)を基準△に、その間の
データの補正を行う。すなわち、 色バランス補正量 この場合の補正はローコレクションとして設定されて
いる。なお、本発明においては、上述の各「○」印点の
補正量CB(r,θ)の値のテーブルを準備している。 また、カラーフェリアの条件が設定されており、この
条件に基づいてカラーフェリアを検知するようにしてい
る。 カラーフェリアの検知条件として、 のときには、彩色が多く、その色相が偏っているととも
に、彩色データの平均彩度も高いと判断する。すなわ
ち、各サンプリング点毎に、彩度の高さによって彩色点
かどうかを判断し、彩色点と判断された点の個数をnC
彩色点の平均色相を(XC,YC)として評価関数 において、彩色と判定された個数nCが多いと、評価関数
の数値が大きくなり、カラーフェリアと判断する。ま
た、極端な彩色があっても、個数が少ないと、数値は小
さくなりカラーフェリアでないと判断する。なお、θは
第17図(g)に示すようにコマの平均色彩(ΔX,ΔY)
と彩色のみの平均色彩(XC,YC)との間のずれ角度を表
す。 しかしながら、彩色と判定された個数nCが多くとも、
彩色点の色相がバラバラで平均彩度、すなわち(ΔX2
ΔY21/2が小さければ、評価関数は大きくならずカー
フェリアでないと判断する。 また全領域の平均色相ΔX,ΔYと彩色領域の平均色相
XC,YCとが大きくずれている場合、すなわちcosθが小さ
い場合にも、評価関数は小さくなりカラーフェリアでは
ないと判断する。これは例えばうすい水色(彩色でな
い)の背景に鮮やかな黄色の花のように、彩色が全領域
の平均色相に影響を与えていないことを意味している。 nF>nFCO(設定定数) (XF−XFO2+(YF−YFO2q≦F2 のときには、検出された肌色が色変わりしていないと判
断する。 nG>nGCO XG 2+YG 2≦G2 のときには、グレーが検出されて色変わりしていないと
判断する。 XM 2+YM 2≦G3 のときには、最高濃度点の色相が偏っていないと判断す
る。 そして〜の条件の論理和により、カラーフェリア
を検知し、カラーバランス自動補正を行いながらも、過
補正によるカラーフェリアの発生を極力防止している。 つまり、これらの条件によって、カラーサブジェクト
フェリアを積極的に検知し、このフェリアに対して、CB
=(1/2)CBとして色補正量を落とすようにしている。
しかし、カラーフェリア(被写体自身の色の偏りのため
のLATDのカラーバランスの偏り)を積極的に検知した結
果、照明光色の偏りであるカラーキャストを補正しきれ
ないケースが出てくる。 この場合、オペレータが実コピーで、色味が異なって
いることを判断して、ハイコレクションモードを設定す
るキーを設けておき、LATDの偏り分、ΔX、ΔYを無条
件で補正するようにモードを切換える。 そして、求められたカラーバランス補正量ΔX、ΔY
及び濃度補正量ΔWから、各R,G,B毎の濃度補正量(Δ
R,ΔG,ΔB)を演算する。すなわち、 ここで、 である。 この求められた濃度補正量(ΔR,ΔG,ΔB)に基づい
て、シェーディング回路のレジスタ内のDadj値を書き換
えると共に、増幅器のゲイン及びランプ電圧を変更す
る。なお、ランプ電圧変更はリバーサルフィルムのみ行
う。また同時に、この補正量(ΔR,ΔG,ΔB)に基づい
て、IIT出力のENDカーブのテーブルを切り換えるように
している。 このようにしてF/Pモードにおけるフィルム画像コピ
ー時に、アンダー露光、オーバー露光、濃度フェリアあ
るいはカラーフェリアが補正されて、コピーがされるよ
うになる。 以上のようにして濃度補正およびカラーバランス調整
が行われるのであるが、特に、肌色は一つの記憶色とし
て特別の意味を有する重要な色であり、従って、上述し
たように肌色濃度点の点数が予め定められた範囲にある
場合には肌色濃度補正を行うようになされているのであ
るが、しかしながら場合によっては肌色濃度補正が行わ
れたがために肌の色が不自然になる場合もあり、そのよ
うに肌色濃度補正を行うことが不適当な場合には、予め
肌色濃度補正を行わないようにする必要がある。 さて、NVM705の所定のアドレスには、第17図(h)に
示すように、肌色濃度補正を行うか行わないかを定める
1ビットのデータが格納されており、例えば、当該ビッ
トが「0」のときは肌色濃度補正を行い、「1」のとき
は肌色濃度補正は行わないようになされている。つま
り、FPコピーモードが指示された場合、IPSモジュール8
5はまず当該ビットをアクセスし、「0」であれば上述
した第17図(a)に示すフローチャートに従って肌色濃
度補正を行うが、「1」であれば第17図(a)中の肌色
濃度補正のルーチンをバイパスし、肌色濃度補正は行わ
ない。従って、必要に応じて当該ビットを「0」または
「1」に設定するようにするのが当該肌色濃度補正モー
ド選択である。 この肌色濃度補正モード選択を行う場合には、サービ
スマンは、UI9で所定の操作を行ってダイアグモードに
入り、肌色濃度補正モード選択を指示すると表示装置の
画面には現在NVM705に格納されている値が表示されると
共に、「0」または「1」の入力が要求されるので、そ
の状態において、テンキー等により「0」または「1」
を入力すればよく、これにより肌色濃度補正を行うよう
にしたり、行わないようにすることができる。なお、以
上の説明では「0」のときに肌色濃度補正を行うことと
したが、「1」のときに肌色濃度補正を行うようにして
もよいことは当業者に明らかである。 以上のように、当該肌色濃度補正モード選択では、NV
M705の所定のアドレスを「0」にするか「1」にするだ
けで肌色濃度補正を可能、不可能にできるので、サービ
スマンは容易に、短時間でサービスを終了させることが
できる。 (9−8)FPレジストレーション調整 本複写機ではポジあるいはネガのカラーフィルムをFP
により投影して、あるいはプラテンガラス上に密着させ
ることによりコピーをとることができるようになされて
いる。そして、フィルムのサイズ、ネガ/ポジの別に応
じて、また、投影型か密着型かに応じて、第18図(a)
に示すようにスキャンエリアが設定されている。なお、
第18図(a)において、「たて/よこ」はフィルムを縦
置きにするか横置きにするかを示し、「フリー」は1枚
のフィルムではなく、何枚かのフィルムが裁断されるこ
となくつながっているフィルムを対象としているので、
縦、横以外に斜めに置くことも可能とされていることを
意味している。また、メーカーの欄のA社、B社、C社
はそれぞれよく使用されるフィルムのメーカーを示し、
「登録」は予め設定されているフィルム以外のフィルム
でユーザがよく使用するフィルムをマシンに登録したも
のであることを示し、「その他」はA,B,Cの3社以外の
フィルムで、登録されてもいないフィルムを意味する。
スキャンエリアのX0,X1はそれぞれ副走査方向の走査開
始点、走査終了点、即ち、IU1の走査開始位置、走査終
了位置を示し、Y0,Y1はそれぞれ主走査方向の走査開始
点、走査終了点、即ち、CCDラインセンサの出力のうちI
PSで有効な画像となされる出力開始位置、出力終了位置
を示す。 FPコピーモードにおけるデータの流れは概略次のよう
である。いま、例えばユーザがA社の35mmのネガフィル
ムをFPに縦置きにセットしてプラテンガラス上に投影す
るモードでコピーを行うものとすると、ユーザはこれら
の設定条件をUI9で入力し、スタートボタンを押下する
が、これらのボタン情報は、第18図(b)に示すよう
に、LOW LEVEL UIモジュール80からSYSTEM UIモジュー
ル81を介してSYSTEMモジュール82に通知される。 SYSTEMモジュール82は、IITモジュール84、IPSモジュ
ール85等の各リモートを制御するモジュールに対して、
ユーザの設定したコピーを行うために必要な情報を通知
する。 IITモジュール84は、SYSTEMモジュール82から通知さ
れたコピー実行条件に基づいて走査開始位置X0および走
査終了位置X1を決定し、更にNVM705をアクセスしてスキ
ャンエリアの補正量を得、最終的な副走査方向の走査開
始位置および走査終了位置を決定する。IPSモジュール8
5も同様に、SYSTEMモジュール82から通知されたコピー
実行条件に基づいて走査開始位置Y0および走査終了位置
Y1を決定し、更にNVM705をアクセスしてスキャンエリア
の補正量を得、最終的な主走査方向の出力開始位置およ
び出力終了位置を決定する。 また、SYSTEMモジュール82は、MCBノードのIOTモジュ
ール90に対して、高速通信回線を介して用紙サイズを通
知する。なお、FPコピーモードにおいてはプラテンカバ
ーは開けられたままの状態で行われるので原稿サイズ検
出回路303は機能せず、用紙サイズは、ユーザが所望の
サイズを指定した場合にはそのサイズの用紙が選択さ
れ、自動用紙選択が設定されている場合には、SYSTEMモ
ジュール82がスキャンエリアをカバーする最小限のサイ
ズの用紙を選択してIOTモジュール90に通知するように
なされている。また、図示しないが、FPに対しては使用
するフィルタの指示、ランプ光量の指示等必要な情報が
通知される。これらの設定が完了すると、SYSTEMモジュ
ール82は各リモートを動作させてコピーを実行させる。 NVM705には、例えば、第18図(c)に示すように、35
mm縦置き投影モード、35mm横置き投影モード、6×6サ
イズ密着モード、4×5サイズ縦置きモード、4×5サ
イズ横置きモードの5種類のモードに対して、それぞ
れ、X0,X1,Y0,Y1の補正量が格納されている。従って、
いま、35mm縦置き投影モードの補正量が全て零であった
とすると、IITモジュール84は、X0=183mm、X1=348mm
と決定し、IPSモジュール85は、Y0=130mm、Y1=240mm
と決定するから、スキャンエリアは第18図(d)の790
で示す範囲となり、IPSにおける画像処理においては当
該スキャンエリア790の範囲内にある画素だけが有効画
素となされう。なお、第18図(d)のいて、x=0,y=
0の位置はプラテンガラス31の座標の原点、即ちレジ位
置を示す。 このようにしてフィルム画像のコピーを得ることがで
きる。 さて、FPは複写機本体の所定の位置に、また、ミラー
ユニットはプラテンガラス上の所定の位置にそれぞれ取
り付けられるようになされており、これにより、フィル
ム画像はプラテンガラス上の所定の位置に投影されるよ
うになされている。また、密着モードの際には、フィル
ムはガイドにより所定の位置に載置されるようになされ
ている。 しかし、FP,ミラーユニットおよび密着モードの際に
用いられるガイドは物理的に複写機に取り付けられるも
のであるから、機械的誤差あるいは機差は避けられず、
投影位置あるいは密着して載置される位置は必ずしも設
計値とは一致しない。その場合の設定値からのずれに対
応してレジストレーション位置、即ち、スキャンエリア
を補正するためのデータがNVM705に格納されており補正
量であり、出荷時にマシン毎に設定されるが、経時変化
等によりレジストレーションにずれが生じることがあ
る。その際、補正量の再設定を行うのが当該FPレジスト
レーション調整モードであり、次のような操作により行
われる。 サービスマンは、UI9により所定の操作を行ってダイ
アグモードに入り、FPレジストレーション調整モードを
指示すると、例えば、第15図(b)に示すと同様な画面
が表示され、現在設定されている補正量が表示されると
共に、新たな補正量の入力が要求される。そこで、テン
キー等により新たな補正量を入力し、ジョブプログラム
ボタンによりコピーモードを設定してスタートボタンを
押下する。 このことによりNVM705には新たな補正量が書き込ま
れ、当該補正量に基づいてスキャンエリアが決定されて
コピーが行われる。従って、サービスマンはえられたコ
ピー画像により新たな補正量が妥当なものであるかどう
かを判断することができる。 当該FPレジストレーション補正モードにおいてスキャ
ンエリアの補正量を設定する場合、X0,X1,Y0,Y1の全て
のパラメータをそれぞれ独立に設定可能としてもよく、
スキャンエリアの原点を定めるX0およびY0のみを設定可
能とし、X1およびY1は自動的に設定された値と同じ量だ
け移動させるようにしてもよい。即ち、第18図(d)の
例についていえば、前者においては、±X0=−2mm、±X
1=+1mm、±Y0=+3mm、±Y1=−1mmと設定したとする
と、スキャンエリアは、副走査方向は181〜349mmの範囲
となり、主走査方向では133〜239mmの範囲となる。ま
た、後者の場合には、±X0=−2mm、±Y0=+3mmと設定
したとすると、スキャンエリアは、副走査方向は181〜3
46mmの範囲となり、主走査方向では133〜243mmの範囲と
なる。 前者の補正の仕方は、スキャンエリアを自由に変更で
きるのでスキャンエリアの面積を変更できるという特徴
があり、後者の補正の仕方は、投影される面積は同じで
あるから原点位置だけを変更し、走査終了位置は補正量
と同じ量だけ移動させればよいという考え方であり、い
ずれの補正方法を採用するかは任意である。また、サー
ビスマンがどちらの方法で設定するかを選択できるよう
にしてもよいものである。 以上のように、当該FPレジストレーション調整モード
は、ソフトウェアを追加するだけでFPコピー時のレジス
トレーションずれを補正することができるので、安価に
構成することができる。 (9−9)FPコントロールチェック FPは複写機本体の端部に取り付けられるようになされ
ており、SYSTEMモジュール82、IITモジュール84およびI
PSモジュール85によってコントロールされるようになさ
れている。従って、第19図に示すように、FPを動作させ
る回路を搭載するFPユニット795と、IIT32およびCPU基
板3との間には種々のインターフェース信号の授受が行
われている。 これらのインターフェース信号が発生されない、ある
いは発生されても断線、コネクタの接触不良等の理由に
より相手側へ伝達されない場合にはFPは正常に動作しな
いことになる。 そこで、何等かの異常によりFPが正常に動作しない場
合には、インターフェース信号、特に、FPユニット795
からCPU基板3に対して発生されるインターフェース信
号が正しく発生されているか否かを確認し、トラブル分
離を行う必要がある。これが当該FPコントロールチェッ
クである。 まず、インターフェース信号について説明すると次の
ようである。 IIT32からFPユニット795に供給される 信号は、例えばハロゲンランプからなるランプ613の点
灯、消灯を制御する信号であり、例えば、Lレベルで点
灯、Hレベルで消灯となされる。従って、FPユニット79
5は 信号がLレベルになったことを検知するとランプ613に1
6ボルト程度の電圧を供給して点灯させる。 SYSTEMモジュール82からは 信号、FC CONT信号の二つのインターフェース信号がFP
ユニット795に供給される。 信号は、UI9によってFPコピーモードが選択された場合
に発生される信号であり、選択されたときLレベル、非
選択時はHレベルとなる信号であり、FPユニット795
は、当該 信号がLレベルになったことを検知すると、オートフォ
ーカスセンサ用発光器623、摺動用モータ625、駆動用モ
ータ619、第1および第2位置検出センサ620、621等を
起動させ、待機状態にする。 補正フィルタ635はターレットにネガフィルタとポジ
フィルタが取り付けられた構成になっており、ネガフィ
ルタを選択するか、ポジフィルタを選択するかを設定す
るのがFC CONT信号である。当該FC CONT信号は例えば2
ビットからなる信号となされ、LLのときにはポジフィル
タがセットされ、HLのときにはネガフィルタがセットさ
れ、LH,HHのときには動作停止となされる。 従って、FPユニット795は、FC CONT信号がLLになった
ことを検知すると駆動用モータ619に対してFC MOTOR信
号を発し、ポジフィルタをセットさせ、FC CONT信号がH
Lになったことを検知すると駆動用モータ619に対してFC
MOTOR信号を発し、ネガフィルタをセットさせる。 IPSモジュール85はFPユニット795に対して 信号およびLAMP LEVEL信号を供給する。 信号はオートフォーカスを行うか行うか行わないかを指
示する信号であり、例えば、Lレベルのときはオートフ
ォーカスを行い、Hレベルのときはオートフォーカスを
行わないようになされる。従って、FPユニット795は 信号がLレベルになったことを検知すると摺動用モータ
625に対してAF MOTOR信号を与えてオートフォーカスを
行わせる。 また、LAMP LEVEL信号はランプ613の発光量を制御す
るための信号であり、FPユニット795はLAMP LEVEL信号
で指示されたランプ電圧をランプ613に供給するように
なされている。 信号は、FPユニット795に対して電源を供給するための
信号である。即ち、FPユニット795には通常は電源が供
給されておらず、SYSTEMモジュール82が 信号を発し、それにより電源スイッチ796が投入される
ことによって始めて低電圧電源回路(LVPS)798から所
定の電源電圧が供給されるようになされている。なお、 信号が発生される条件をどのように定めるかは任意であ
り、例えば、UI9によりFPコピーモードが選択されたこ
とを条件としてもよいし、複写機の主電源が投入され、
SYSTEMモジュール82が起動されたことを条件としてもよ
いものである。 以上がIIT32もしくはSYSTEMモジュール82、IPSモジュ
ール85からFPユニット795に供給されるインターフェー
ス信号であり、FPユニット795からSYSTEMモジュール82
に対しては、 信号、V/H SIG信号、および 信号の5種類のインターフェース信号が通知されるよう
になされている。 信号はFP本体が複写機本体に取り付けられているか否か
を示す信号であり、例えば、FPがセットされているとき
にはLレベル、セットされていないときにはHレベルと
なされる。従って、SYSTEMモジュール82は、 信号がLレベルであればFPがセットされていると判断
し、HレベルであればFPはセットされていないと判断す
ることができる。 信号は投影モード時におけるフィルムの有無およびオー
トフォーカスが終了したか否かを示す信号であり、例え
ば、フィルムが装着されており、且つ、オートフォーカ
スが終了したとき、または、フィルムが装着されてお
り、且つ、マニュアルフォーカスが選択されていること
にはLレベルとなり、それ以外のときにはHレベルとな
される。従って、SYSTEMモジュール82は、FP RDY信号が
LレベルであればFPが待機状態になされたことを認識す
ることができる。 信号は、通常原稿モード時において手動によりランプ61
3が点灯されたか否かを示す信号であり、例えば、 信号がHレベル、即ちUIによりFPが選択されておらず、
且つ、手動によりランプ613が点灯されたときに限りL
レベルとなり、それ以外のときにはHレベルとなされ
る。 当該 信号の意味は次のようである。投影モードではプラテン
ガラス上にフィルムの画像を投影するのであるが、どの
ような大きさに投影されるのか、正しくフォーカスされ
ているか等を確認するために、FPコピーモードではな
く、通常の原稿コピーモード時において、FPおよびミラ
ーユニットを配置し、更にプラテンガラスとミラーユニ
ットとの間に白色原稿を載置して、当該白色原稿にフィ
ルムを投影することが行われる。 その際、フィルムを白色原稿に投影するためにランプ
613を点灯させる必要があり、そのためにFPの所定の位
置にはバックライトボタンが設けられており、当該バッ
クライトボタンが押されると 信号が発生されると共にランプ613が点灯されるように
なされている。これにより、バックライトボタンが正常
に機能するか否か、ランプ613が点灯するか否か、フィ
ルム画像がどのように投影されるか、フォーカスが正し
くとれているか否か等を確認することができるものであ
る。 V/H SIG信号は、フィルムがフィルム保持ケースに縦
置きにセットされたか、横置きにセットされたかを示す
信号であり、例えば、横置きの場合にはLレベル、縦置
きの場合にはHレベルとなされる。当該V/H SIG信号
は、SYSTEMモジュール82においてスキャンエリアを決定
するための信号として用いられる。 なお、縦置き、横置きの検知は次のようにして行われ
る。FPには、その上部と側面にフィルムの挿入孔が設け
られており、縦置きの場合には上部から、横置きの場合
には側面からそれぞれフィルムを挿入するようになされ
ている。そこで、それぞれの挿入孔に配置し、これらの
センサ出力により縦置き、横置きを検出するようになさ
れているものである。 信号はネガまたはポジの補正フィルタがセットされてい
るか否かを示す信号であり、例えば、補正フィルタのセ
ットが完了した場合にはLレベル、それ以外の時にはH
レベルとなされる。 以上がFPユニット795からSYSTEMモジュール82に通知
されるインターフェース信号であるが、以上の説明から
明らかなように、これらのインターフェース信号は、FP
コピーが行える状態にあるか否かを示す信号であるの
で、これらの信号が欠如するとFPコピーを行うことはで
きなくなる。従って、何等かの理由によりFPコピーがで
きない場合には、これらのインターフェース信号が発生
されているかどうかを確認する必要があり、そのために
ダイアグモードにFPコントロールチェックが設けられて
いるものである。 当該FPコントロールチェックの動作は次のようであ
る。サービスマンがUIで所定の操作を行うことによりダ
イアグモードに入り、そこでFPコントロールチェックを
指示すると、当該情報は、LOW LEVEL UIモジュール80か
らMCB UIモジュール86を介してDIAG.EXEC.モジュール88
に通知され、そこで当該ダイアグはSYS.DIAG.モジュー
ル83が行うべきダイアグであると判断されて、SYS.DIA
G.モジュール83に対してFPコントロールチェックが指示
されている旨を通知する。 これにより、SYS.DIAG.モジュール83は、 信号を発生してFPユニット795にLVPS798から電源を供給
すると共に、FPユニット795から通知される5種類のイ
ンターフェース信号の入力ポートのレベルを検知し、そ
の結果をDIAG.EXEC.モジュール88に通知する。 これによりUI9の表示装置には、例えば、第13図
(c)に示すと同様な画面が表示され、 V/H SIG信号、および 信号の5種類のインターフェース信号のレベルが表示さ
れる。この画面においてサービスマンは、 信号のレベルからFPが正しく装着されているか否かを知
ることができる。 また、フィルム保持ケースからフィルムを出し入れ
し、そのときの 信号のレベル変化から 信号が正しく発生さているか否かを知ることができる。 また、サービスマンはバックライトボタンをオン/オ
フさせ、そのときの 信号のレベルの変化を確認することで、 信号が正しく発生されているか否かを知ることができ
る。更に、サービスマンはフィルムを縦置きあるいは横
置きにセトしたときのV/H SIG信号のレベル変化から、V
/H SIG信号が正しく発生されているか否かを確認するこ
とができる。また更に、サービスマンは、UIを操作して
ネガ、ポジの補正フィルタを交互にセットし、そのとき
信号のレベル変化から、 信号が正しく発生されているか否かを確認することがで
きる。 以上のようであるから、当該FPコントロールチェック
によれば、FPユニット795から通知されるインターフェ
ース信号が正常か否かを容易に確認することができるも
のであり、サービス時間の短縮化に寄与するものであ
る。 (9−10)FPランプチェック 当該チェックは、FPにおいてフィルムを投影するため
に使用されるランプ613が、IITから通知される 信号によって点灯されるか否かを確認するものであっ
て、これによりランプ613自体に故障を生じているかど
うか、ランプ613を点灯させるための回路系に異常が無
いかどうかを知ることができる。 サービスマンがUIにより所定の操作を行ってダイアグ
モードに入り、そこでFPランプチェックを指示すると、
当該情報は、LOW LEVEL UIモジュール80からMCB UIモジ
ュール86を介してDIAG.EXEC.モジュール88に通知され、
そこで当該ダイアグはSYS.DIAG.モジュール83が行うべ
きダイアグであると判断されて、SYS.DIAG.モジュール8
3に対してFPコントロールチェックが指示されている旨
を通知する。これにより、SYS.DIAG.モジュール83は、 信号を発生してFPユニット795にLVPS798から電源を供給
すると共に、IITモジュール84に対して、所定の形態の 信号を発生させる。このことによりランプ613が点灯す
れば、ランプ613をも含めたランプの信号系が正常に機
能していることを確認することができ、従って、トラブ
ル分離を行うことができるものである。 信号の形態としては、例えば、第20図(a)に示すよう
に、当該ダイアグが開始されたときに点灯し、当該ダイ
アグが終了したときに消灯させるようにする。しかし、
点灯時間が長くなるとランプ613は非常に高温となり危
険な状態になり、しかも、当該ダイアグはランプ系が正
常に機能するか否かを確認できればよいので、第20図
(b)に示すように、所定の周期で、所定回数N回だけ
点滅させるようにしてもよく、また、第20図(c)に示
すように、所定の時間T時間だけ点灯させるようにして
もよい。 以上のように、当該ダイアグによれば、ランプ系が正
常か否かを容易に確認することができるものである。
【発明の効果】
以上の説明から明らかなように、本発明によれば、画
像記録装置の回路基板および制御信号のチェックあるい
は各種の調整を容易に行うことができるのでサービス時
間が短くて済み、しかも、追加するハードウェアは必要
最小限になされているので、安価に構成できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明が適用されるカラー複写機の全体構成の
1例を示す図、第2図はハードウェアアーキテクチャー
を示す図、第3図はソフトウェアアーキテクチャーを示
す図、第4図はビデオ信号処理回路を示す図、第5図は
IPSのモジュール構成の概要を示す図、第6図はディス
プレイ画面の構成例を示す図、第7図はF/Pの斜視図、
第8図はM/Uの斜視図、第9図はF/Pの構成を概略的に示
すと共に、F/PとM/UおよびIITとの関連を示す図、第10
図は実施例のカラー複写機におけるビデオ信号の全体的
な流れを示すブロック図、第11図はD/A変換器チェック
を説明するための図、第12図はIPSA/Bバイパスモードを
設定するための図、第13図はビデオインターフェース信
号チェックを説明するための図、第14図はDODレベル調
整を説明するための図、第15図はゲイン/オフセット手
動調整を説明するための図、第16図はカラーマージン調
整を説明するための図、第17図は肌色濃度補正モード選
択を説明すための図、第18図はFPレジストレーション調
整を説明するための図、第19図はFPコントロールチェッ
クを説明するための図、第20図はFPランプチェックを説
明するための図である。 1…イメージングユニット(IU)、2…アナログ基板、
3…CPU基板、4…CPU、5…IPA−A基板、6…IPA−B
基板、7…イメージ出力ターミナル(IOT)、8…フィ
ルムプロジェクタ(FP)、9…ユーザインターフェース
(UI)。

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】種々の設定を行うユーザインターフェース
    と、 画像の読み取りを行うフルカラーセンサを備えるイメー
    ジ入力ターミナルと、 ユーザインターフェース、イメージ入力ターミナルの動
    作を統括して管理する制御手段と を少なくとも備える記録装置において、 イメージ入力ターミナルは、フルカラーセンサから出力
    される点順次カラービデオ信号に対して、D/A変換器か
    ら与えられる制御電圧により自動利得制御を行う自動利
    得制御回路と、D/A変換器から与えられる制御電圧によ
    り自動オフセット制御を行う自動オフセット制御回路が
    直列に配列された回路を搭載する基板を少なくとも備
    え、且つ、自動利得制御回路に対する制御電圧を与える
    D/A変換器の出力端及び自動オフセット制御回路に対す
    る制御電圧を与えるD/A変換器の出力端にはそれぞれ発
    光素子が接続されてなり、 制御手段は、ユーザインターフェースにおいて所定の操
    作がなされた場合においてダイアグモードに遷移し、自
    動利得制御回路に対する制御電圧を与えるD/A変換器ま
    たは自動オフセット制御回路に対する制御電圧を与える
    D/A変換器に対して、前記発光素子が発光する値を有す
    る所定のデータを所定の周期でセットする ことを特徴とする画像記録装置。
  2. 【請求項2】種々の設定を行うユーザインターフェース
    と、 画像の読み取りを行うフルカラーセンサを備えるイメー
    ジ入力ターミナルと、 イメージ入力ターミナルからの画像データに対して所定
    の画像処理を施すイメージ処理システムと、 イメージ処理システムからの画像データに基づいて画像
    出力するイメージ出力ターミナルと、 ユーザインターフェース、イメージ入力ターミナル、イ
    メージ処理システム及びイメージ出力ターミナルの動作
    を統括して管理する制御手段と を備える画像記録装置において、 イメージ処理システムは、イメージ入力ターミナルから
    出力されるカラービデオ信号に対して所定の画像処理を
    行う第1の基板と、第1の基板の所定の位置から分岐さ
    れたカラービデオ信号を入力して所定の編集処理を施し
    て再び第1の基板の所定の位置に入力させる第2の基板
    とからなり、且つ第1の基板には入力端と出力端とを接
    続する第1のバイパス回路、前記第2の基板をバイパス
    させる第2のバイパス回路が備えられてなり、 制御手段は、ユーザインターフェースにおいて所定の操
    作が行われた場合においてダイアグモードに遷移し、第
    1のバイパス回路または第2のバイパス回路を有効とす
    ると共に、イメージ出力ターミナルに対してコピー動作
    の実行を指示する ことを特徴とする画像記録装置。
  3. 【請求項3】種々の設定を行うユーザインターフェース
    と、 画像の読み取りを行うフルカラーセンサを備えるイメー
    ジ入力ターミナルと、 イメージ入力ターミナルからの画像データに対して所定
    の画像処理を施すイメージ処理システムと、 イメージ処理システムからの画像データに基づいて画像
    出力するイメージ出力ターミナルと、 ユーザインターフェース、イメージ入力ターミナル、イ
    メージ処理システム及びイメージ出力ターミナルの動作
    を統括して管理する制御手段と を備える画像記録装置において、 制御手段はラッチ回路を備え、ユーザインターフェース
    において所定の操作が行われた場合においてダイアグモ
    ードに遷移し、イメージ入力ターミナル、イメージ処理
    システム及びイメージ出力ターミナルに対してコピー動
    作を指示すると共に、当該コピー動作時にイメージ入力
    ターミナル、イメージ処理システム、イメージ出力ター
    ミナルから出力される各種のインターフェース信号をラ
    ッチ回路にラッチし、ラッチ回路の各ポートのレベルを
    検知することによって所定のインターフェース信号が発
    生されているか否かを検知し、その結果をユーザインタ
    ーフェースに表示する ことを特徴とする画像記録装置。
  4. 【請求項4】種々の設定を行うユーザインターフェース
    と、 画像の読み取りを行うフルカラーセンサを備えるイメー
    ジ入力ターミナルと、 イメージ入力ターミナルからの画像データに対して所定
    の画像処理を施すイメージ処理システムと、 ユーザインターフェース、イメージ入力ターミナル及び
    イメージ処理システムの動作を統括して管理する制御手
    段と を少なくとも備える画像記録装置において、 イメージ処理システムは少なくとも原稿検知手段を備
    え、 制御手段は、ユーザインターフェースにおいて所定の操
    作が行われた場合においてダイアグモードに遷移し、原
    稿検知のための閾値が設定された場合、イメージ入力タ
    ーミナルに原稿サイズ検知のためのスキャンを指示し、
    原稿検知手段に対して当該設定された閾値を通知し、こ
    のとき原稿検知手段で検知された原稿サイズを取り込
    み、ユーザインターフェースに表示する ことを特徴とする画像記録装置。
  5. 【請求項5】種々の設定を行うユーザインターフェース
    と、 画像の読み取りを行うフルカラーセンサを備えるイメー
    ジ入力ターミナルと、 イメージ入力ターミナルからの画像データに対して所定
    の画像処理を施すイメージ処理システムと、 イメージ処理システムからの画像データに基づいて画像
    出力するイメージ出力ターミナルと、 ユーザインターフェース、イメージ入力ターミナル、イ
    メージ処理システム及びイメージ出力ターミナルの動作
    を統括して管理する制御手段と を備える画像記録装置において、 イメージ入力ターミナルは、フルカラーセンサから出力
    される点順次カラービデオ信号に対して、自動利得制御
    を行う自動利得制御回路と、自動オフセット制御を行う
    自動オフセット制御回路を少なくとも備え、 制御手段は、ユーザインターフェースにおいて所定の操
    作が行われた場合においてダイアグモードに遷移し、自
    動利得制御電圧の値または自動オフセット制御電圧の値
    が設定された場合、この設定された自動利得制御電圧の
    値または自動オフセット制御電圧の値を自動利得制御回
    路または自動オフセット制御回路に与えると共に、イメ
    ージ入力ターミナル、イメージ処理システム及びイメー
    ジ出力ターミナルに対してコピー動作を指示する ことを特徴とする画像記録装置。
  6. 【請求項6】種々の設定を行うユーザインターフェース
    と、 画像の読み取りを行うフルカラーセンサを備えるイメー
    ジ入力ターミナルと、 イメージ入力ターミナルからの画像データに対して所定
    の画像処理を施すイメージ処理システムと、 イメージ処理システムからの画像データに基づいて画像
    出力するイメージ出力ターミナルと、 ユーザインターフェース、イメージ入力ターミナル、イ
    メージ処理システム及びイメージ出力ターミナルの動作
    を統括して管理する制御手段と を備える画像記録装置において、 イメージ処理システムは少なくとも指定された色を検知
    する色検知手段を備え、 制御手段は、ユーザインターフェースにおいて所定の操
    作が行われた場合においてダイアグモードに遷移し、イ
    メージ入力ターミナルに原稿が載置されて色検知のため
    の閾値データ及び編集処理が設定された場合、色検知手
    段に対して当該設定された色検知のための閾値データを
    与え、イメージ処理システムに対して設定された編集処
    理の実行を指示すると共に、イメージ入力ターミナル及
    びイメージ出力ターミナルに対してコピー動作を指示す
    る ことを特徴とする画像記録装置。
  7. 【請求項7】種々の設定を行うユーザインターフェース
    と、 画像の読み取りを行うフルカラーセンサを備えるイメー
    ジ入力ターミナルと、 イメージ入力ターミナルからの画像データに対して所定
    の画像処理を施すイメージ処理システムと、 イメージ処理システムからの画像データに基づいて画像
    出力するイメージ出力ターミナルと、 フィルム画像をイメージ入力ターミナルの所定の位置に
    投影するフィルムプロジェクタと、 ユーザインターフェース、イメージ入力ターミナル、イ
    メージ処理システム、フィルムプロジェクタ及びイメー
    ジ出力ターミナルの動作を統括して管理する制御手段と を備える画像記録装置において、 イメージ処理システムは、濃度補正手段及びカラーバラ
    ンス補正手段を備え、 制御手段は、ユーザインターフェースにおいて所定の操
    作が行われた場合においてフィルムプロジェクタに関す
    るダイアグモードに遷移し、 肌色補正を行うことを指示するデータが設定された場合
    にはイメージ処理システムの濃度補正手段及びカラーバ
    ランス手段に対して肌色補正を行うことを指示し、肌色
    補正を行わないことを指示するデータが設定された場合
    にはイメージ処理システムの濃度補正手段及びカラーバ
    ランス手段に対して肌色補正を行わないことを指示する
    処理、 フィルムプロジェクタのレジストレーションの補正値が
    設定された場合には、フィルムプロジェクタに動作を指
    示してイメージ入力ターミナルには当該設定された補正
    値に基づいてスキャンを行わせると共に、イメージ処理
    システム、イメージ出力ターミナルに対してコピー動作
    を指示する処理 の少なくとも一つの処理を行う ことを特徴とする画像記録装置。
  8. 【請求項8】種々の設定を行うユーザインターフェース
    と、 画像の読み取りを行うフルカラーセンサを備えるイメー
    ジ入力ターミナルと、 フィルム画像をイメージ入力ターミナルの所定の位置に
    投影するフィルムプロジェクタと、 ユーザインターフェース、イメージ入力ターミナル、フ
    ィルムプロジェクタの動作を統括して管理する制御手段
    と を少なくとも備える画像記録装置において、 制御手段は、 ユーザインターフェースにおいて所定の操作が行われた
    場合においてフィルムプロジェクタに関するダイアグモ
    ードに遷移し、 インターフェース信号のチェックが指示された場合には
    フィルムプロジェクタを動作させ、そのときフィルムプ
    ロジェクタから制御手段に通知されるインターフェース
    信号の入力ポートにおけるレベルを検知することによっ
    て所定のインターフェース信号が出力されているか否か
    を検知してその結果をユーザインターフェースに表示す
    る処理、 ランプのチェックが指示された場合にはフィルムプロジ
    ェクタに対してランプを点灯させる指示を行う処理 の少なくとも一つの処理を行う ことを特徴とする画像記録装置。
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