JPH08287728A - 高耐熱ガラス巻線 - Google Patents
高耐熱ガラス巻線Info
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- JPH08287728A JPH08287728A JP7088298A JP8829895A JPH08287728A JP H08287728 A JPH08287728 A JP H08287728A JP 7088298 A JP7088298 A JP 7088298A JP 8829895 A JP8829895 A JP 8829895A JP H08287728 A JPH08287728 A JP H08287728A
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- resin
- heat resistant
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Abstract
以上の耐熱性を発揮でき且つ可撓性や耐曲げ性が優れた
高耐熱ガラス巻線を提供することにある。 【構成】本発明の高耐熱ガラス巻線は、導体上に横巻き
されたガラス糸横巻層に無機化シリコーン樹脂、カルボ
シラン樹脂、カルボシラザン樹脂の中から選ばれた1種
若しくは2種以上の耐熱珪素系樹脂が含浸硬化されてお
り、該耐熱珪素系樹脂上に有機系シリコーン樹脂が塗
布、焼付けされて成ることを特徴とするものである。
Description
るものである。
ス糸層に電気絶縁ワニスを含浸硬化して成るガラス巻線
は、古来より用いられてきた耐熱巻線である。
縁層となっていることから耐熱性、電気的特性、化学的
特性、機械的特性等が優れており、高信頼性が要求され
る耐熱電気機器のマグネットワイヤとして広く実用され
ている。
/20,000時間(H種)〜220℃/20,000
時間であるが、近年の耐熱電気機器、例えば原子力周辺
に使われる電気機器では400℃/20,000時間以
上の耐熱性が要求されるようになってきている。
400℃/20,000時間以上の耐熱性を発揮させる
ことが困難である。これはガラス糸そのものの軟化温度
が400〜700℃と低いこともあるが、最大の耐熱性
向上阻害要因は含浸硬化させる電気絶縁ワニスの耐熱性
が乏しいためである。
縁ワニスとしては耐熱区分130℃/20,000時間
(B種)クラスにアルキッド樹脂ワニス、耐熱区分15
5℃/20,000時間(F種)クラスにエポキシ樹脂
ワニス、耐熱区分180℃/20,000時間(H種)
クラスに有機系シリコーン樹脂ワニス等が用いられてい
る。
絶縁ワニスでは最も耐熱性が高い有機系シリコーン樹脂
ワニスでも耐熱区分180℃/20,000時間(H
種)クラスであって、400℃/20,000時間以上
の耐熱性を発揮させることが困難である。
000時間以上の耐熱性を発揮できるガラス巻線含浸硬
化用電気絶縁ワニスとして無機化シリコーン樹脂、カル
ボシラン樹脂、カルボシラザン樹脂が注目されるように
なってきている。
ボシラン樹脂、カルボシラザン樹脂は耐熱性が優れてい
るが、その分だけ分子骨格の剛直性が大きく可撓性や耐
曲げ性が劣るという難点があった。このため無機化シリ
コーン樹脂、カルボシラン樹脂、カルボシラザン樹脂等
を含浸硬化させて成るガラス巻線は、可撓性や耐曲げ性
が劣るという難点があった。
って為されたものであって、その目的とするところは前
記した従来技術の欠点を解消し、400℃/20,00
0時間以上の耐熱性を発揮でき且つ可撓性や耐曲げ性が
優れた高耐熱ガラス巻線を提供することにある。
ろは、導体上に横巻きされたガラス糸横巻層に無機化シ
リコーン樹脂、カルボシラン樹脂、カルボシラザン樹脂
の中から選ばれた1種若しくは2種以上の耐熱珪素系樹
脂が含浸硬化されており、その耐熱珪素系樹脂上に有機
系シリコーン樹脂が塗布、焼付けされて成ることを特徴
とする高耐熱ガラス巻線にある。
/20,000時間以上の耐熱性を発揮できるものなら
よく、例えば銀線、ニッケル線、クロム線、ステンレス
線、銀メッキ銅線、ニッケルメッキ銅線、クロムメッキ
銅線、ニッケルクラッド銅線、クロムクラット銅線等が
ある。
性と耐熱性とがあれば特に限定されなく、市販品として
は電気絶縁用ガラス糸の日東紡績株式会社のECE22
5等がある。
機化シリコーン樹脂、カルボシラン樹脂、カルボシラザ
ン樹脂の3種があるが、材料費からみると最も低廉な無
機化シリコーン樹脂が望ましい。
熱により三次元化し、そして更に一段上の高温加熱によ
り無機化できるものであって、市販品としては信越化学
工業株式会社のKR−242A等がある。
ジメチルシロキサンポリマー、ジフェニルシロキサンポ
リマー、シリコーンアルキッド樹脂等であって、市販品
としては日立化成工業株式会社のHS−701等があ
る。
有機系シリコーン樹脂量との重量比率は100:20〜
100程度が望ましいが、特に限定されるものではな
い。
性と耐熱性とがあれば特に限定されない。
されたガラス糸横巻層に無機化シリコーン樹脂、カルボ
シラン樹脂、カルボシラザン樹脂の中から選ばれた1種
若しくは2種以上の耐熱珪素系樹脂を含浸硬化させるこ
とにより400℃/20,000時間以上の耐熱性を発
揮させ、更に耐熱珪素系樹脂上に有機系シリコーン樹脂
を塗布、焼付けすることにより両層が焼き付け硬化接着
して耐熱珪素系樹脂の欠点である可撓性と耐曲げ性を顕
著に改善することにある。
らの相乗作用により優れた可撓性、耐曲げ性及び400
℃/20,000時間以上の耐熱性を効果的に発揮する
ことができる。
を従来の比較例と共に説明する。 (実施例1)導体サイズ2.0mm×5.0mmの平角ニッ
ケルメッキ銅線上に日東紡績株式会社のECE225ガ
ラス糸を横巻きし、更にその上にもう1回ECE225
ガラス糸を横巻きし、それから無機化シリコーン樹脂で
ある信越化学工業株式会社のKR−242Aを3回繰り
返し含浸してから加熱硬化させた。
上に日立化成工業株式会社の有機系シリコーン樹脂HS
−701を1回塗布焼き付けすることにより本発明の高
耐熱ガラス巻線の一実施例を得た。
ラス巻線の一実施例を示した横断面図であって、1は導
体、2はガラス糸層、3は耐熱珪素系樹脂層、4は有機
系シリコーン樹脂層である。
mmの平角ニッケルメッキ銅線上に日東紡績株式会社のE
CE225ガラス糸を横巻きし、更にその上にもう1回
ECE225ガラス糸を横巻きし、それから無機化シリ
コーン樹脂である信越化学工業株式会社のKR−242
Aを4回繰り返し含浸してから加熱硬化させることによ
り比較例1のガラス巻線を得た。
mmの平角ニッケルメッキ銅線上に日東紡績株式会社のE
CE225ガラス糸を横巻きし、更にその上にもう1回
ECE225ガラス糸を横巻きし、日立化成工業株式会
社のHS−701を4回塗布焼き付けすることにより比
較例2のガラス巻線を得た。
例1、比較例1、2のガラス巻線について特性試験を行
った。
ワイズに曲げ、ガラス糸層、耐熱珪素系樹脂層、有機系
シリコーン樹脂層の全部又はいずれかに亀裂が発生した
か否かを観察した。結果は亀裂が全く発生しない最小曲
げ径で表示した。
り、それぞれアルミ箔を巻き付け、導体とアルミ箔との
間に交流電圧を印加して上昇させ、その絶縁破壊電圧を
測定した。
り、それぞれアルミ箔を巻き付け、導体とアルミ箔との
間の絶縁抵抗を測定した。
す。
線はエッジワイズに導体のエッジワイズ厚さの8倍以下
の径で曲げると耐熱珪素系樹脂層に亀裂が入り、それに
引き摺られてガラス糸層も亀裂や切断が発生する。即
ち、亀裂が全く発生しない最小曲げ径は8倍である。
良好であるが、400℃・180日熱劣化後の絶縁破壊
電圧が300V以下に低下する難点がある。体積固有抵
抗も同様に低下する。
ガラス巻線は耐曲げ性が5倍と良好で、且つ400℃・
180日熱劣化後の絶縁破壊電圧、体積固有抵抗、45
0℃・180日熱劣化後の絶縁破壊電圧、体積固有抵抗
のいずれもが優れた結果を示した。
曲げ性が良好で且つ400℃以上の高温熱劣化後におけ
る絶縁破壊電圧特性及び体積固有抵抗特性も優れてお
り、工業上有用である。
横断面図である。
Claims (2)
- 【請求項1】導体上に横巻きされたガラス糸横巻層に無
機化シリコーン樹脂、カルボシラン樹脂、カルボシラザ
ン樹脂の中から選ばれた1種若しくは2種以上の耐熱珪
素系樹脂が含浸硬化されており、該耐熱珪素系樹脂上に
有機系シリコーン樹脂が塗布、焼付けされて成ることを
特徴とする高耐熱ガラス巻線。 - 【請求項2】有機系シリコーン樹脂がジメチルシロキサ
ンポリマー、ジフェニルシロキサンポリマー、シリコー
ンアルキッド樹脂の中から選ばれた1種であることを特
徴とする請求項1記載の高耐熱ガラス巻線。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7088298A JPH08287728A (ja) | 1995-04-13 | 1995-04-13 | 高耐熱ガラス巻線 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7088298A JPH08287728A (ja) | 1995-04-13 | 1995-04-13 | 高耐熱ガラス巻線 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08287728A true JPH08287728A (ja) | 1996-11-01 |
Family
ID=13939025
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7088298A Pending JPH08287728A (ja) | 1995-04-13 | 1995-04-13 | 高耐熱ガラス巻線 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH08287728A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2012089359A (ja) * | 2010-10-20 | 2012-05-10 | Hitachi Cable Ltd | ガラス糸巻銅線及びガラス糸巻銅線の製造方法 |
-
1995
- 1995-04-13 JP JP7088298A patent/JPH08287728A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2012089359A (ja) * | 2010-10-20 | 2012-05-10 | Hitachi Cable Ltd | ガラス糸巻銅線及びガラス糸巻銅線の製造方法 |
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