JP2000260232A - 複合エナメル線 - Google Patents
複合エナメル線Info
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- JP2000260232A JP2000260232A JP11066502A JP6650299A JP2000260232A JP 2000260232 A JP2000260232 A JP 2000260232A JP 11066502 A JP11066502 A JP 11066502A JP 6650299 A JP6650299 A JP 6650299A JP 2000260232 A JP2000260232 A JP 2000260232A
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- JP
- Japan
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- polyester resin
- wire
- coating layer
- resin coating
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Abstract
(57)【要約】
【課題】本発明の課題は、高温で且つ高周波電流下で使
用してもその使用寿命が長く、しかも耐熱性、機械的特
性、耐溶剤性、安価性を具備した汎用耐熱エナメル線を
提供することにある。 【解決手段】本発明の要旨とするところは、導線上にポ
リエステル樹脂塗膜層が設けてあり、該ポリエステル樹
脂塗膜層の上に低イミド変性ポリエステル樹脂塗膜層が
設けて成ることを特徴とする複合エナメル線にある。
用してもその使用寿命が長く、しかも耐熱性、機械的特
性、耐溶剤性、安価性を具備した汎用耐熱エナメル線を
提供することにある。 【解決手段】本発明の要旨とするところは、導線上にポ
リエステル樹脂塗膜層が設けてあり、該ポリエステル樹
脂塗膜層の上に低イミド変性ポリエステル樹脂塗膜層が
設けて成ることを特徴とする複合エナメル線にある。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複合エナメル線に
関するものである。
関するものである。
【0002】
【従来の技術】エナメル線は、導線上にエナメル塗料を
繰り返し塗布、焼き付けして成る絶縁電線である。
繰り返し塗布、焼き付けして成る絶縁電線である。
【0003】工業的に実用されているエナメル線として
はホルマールエナメル線、ポリエステルエナメル線、ポ
リエステルイミドエナメル線、ポリアミドイミドエナメ
ル線、ポリイミドエナメル線等がある。
はホルマールエナメル線、ポリエステルエナメル線、ポ
リエステルイミドエナメル線、ポリアミドイミドエナメ
ル線、ポリイミドエナメル線等がある。
【0004】これらのエナメル線の連続使用耐熱区分を
比較してみると、ホルマールエナメル線が105℃クラ
ス、ポリエステルエナメル線が130〜155℃クラ
ス、ポリエステルイミドエナメル線が155〜180℃
クラス、ポリアミドイミドエナメル線が180〜200
℃クラス、ポリイミドエナメル線が200〜240℃ク
ラスである。
比較してみると、ホルマールエナメル線が105℃クラ
ス、ポリエステルエナメル線が130〜155℃クラ
ス、ポリエステルイミドエナメル線が155〜180℃
クラス、ポリアミドイミドエナメル線が180〜200
℃クラス、ポリイミドエナメル線が200〜240℃ク
ラスである。
【0005】一方、これらのエナメル線の価格を比較し
てみると、連続使用耐熱区分が高いもの程価格が高い。
てみると、連続使用耐熱区分が高いもの程価格が高い。
【0006】このような訳で、安価な耐熱エナメル線と
してポリエステルエナメル線が最も多用されている。
してポリエステルエナメル線が最も多用されている。
【0007】このポリエステルエナメル線は、ポリエス
テル樹脂エナメル塗料を導線上に塗布、焼き付けして成
るものである。ここにおいてポリエステル樹脂エナメル
塗料は、多塩基酸としてテレフタル酸メチルエステル、
また多価アルコールとしてエチレングリコール、グリセ
リン、トリス−2−ヒドロキシイソシアヌレート等を反
応して成るテレフタル酸系ポリエステル樹脂を有機溶剤
に溶解して成るエナメル塗料である。
テル樹脂エナメル塗料を導線上に塗布、焼き付けして成
るものである。ここにおいてポリエステル樹脂エナメル
塗料は、多塩基酸としてテレフタル酸メチルエステル、
また多価アルコールとしてエチレングリコール、グリセ
リン、トリス−2−ヒドロキシイソシアヌレート等を反
応して成るテレフタル酸系ポリエステル樹脂を有機溶剤
に溶解して成るエナメル塗料である。
【0008】一方、電気機器の需要家からはポリエステ
ルエナメル線並の価格で、その耐熱性をポリエステルエ
ナメル線より高いものが強く要求されるようになってき
ている。
ルエナメル線並の価格で、その耐熱性をポリエステルエ
ナメル線より高いものが強く要求されるようになってき
ている。
【0009】そこで、テレフタル酸メチルエステルの一
部分、例えば10%未満をイミド酸に置き換えた多塩基
酸成分と、エチレングリコール、グリセリン、トリス−
2−ヒドロキシイソシアヌレート等の多価アルコール成
分とを反応して成る低イミド変性ポリエステル樹脂エナ
メル塗料が、ポリエステルエナメル線用エナメル塗料と
して実用されるようになってきている。
部分、例えば10%未満をイミド酸に置き換えた多塩基
酸成分と、エチレングリコール、グリセリン、トリス−
2−ヒドロキシイソシアヌレート等の多価アルコール成
分とを反応して成る低イミド変性ポリエステル樹脂エナ
メル塗料が、ポリエステルエナメル線用エナメル塗料と
して実用されるようになってきている。
【0010】この低イミド変性ポリエステル樹脂エナメ
ル塗料を導線上に塗布、焼き付けして得られる低イミド
変性ポリエステルエナメル線は、従来のポリエステルエ
ナメル線に比べて耐熱性、機械的特性、耐溶剤性等が良
好である。このため低イミド変性ポリエステルエナメル
線は、汎用耐熱エナメル線として商用用途が拡大してき
ている。
ル塗料を導線上に塗布、焼き付けして得られる低イミド
変性ポリエステルエナメル線は、従来のポリエステルエ
ナメル線に比べて耐熱性、機械的特性、耐溶剤性等が良
好である。このため低イミド変性ポリエステルエナメル
線は、汎用耐熱エナメル線として商用用途が拡大してき
ている。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、最近に
なって低イミド変性ポリエステルエナメル線は高温下の
高周波電流下で使用すると、その使用寿命が以外に短い
ということが分かってきた。即ち、低イミド変性ポリエ
ステルエナメル線を巻線して得られるインバーター制御
モーターコイル、高解像ディスプレー用偏向コイル、ス
イッチングレギュレーター用トランス等の高周波電気機
器コイルを、高温で且つ高周波電流下で使用すると、そ
れらの使用寿命が予想よりかなり短いことが分かってき
たのである。
なって低イミド変性ポリエステルエナメル線は高温下の
高周波電流下で使用すると、その使用寿命が以外に短い
ということが分かってきた。即ち、低イミド変性ポリエ
ステルエナメル線を巻線して得られるインバーター制御
モーターコイル、高解像ディスプレー用偏向コイル、ス
イッチングレギュレーター用トランス等の高周波電気機
器コイルを、高温で且つ高周波電流下で使用すると、そ
れらの使用寿命が予想よりかなり短いことが分かってき
たのである。
【0012】本発明はかかる点に立って為されたもので
あって、その目的とするところは前記した従来技術の欠
点を解消し、高温で且つ高周波電流下で使用してもその
使用寿命が長く、しかも耐熱性、機械的特性、耐溶剤
性、安価性を具備した汎用耐熱エナメル線を提供するこ
とにある。
あって、その目的とするところは前記した従来技術の欠
点を解消し、高温で且つ高周波電流下で使用してもその
使用寿命が長く、しかも耐熱性、機械的特性、耐溶剤
性、安価性を具備した汎用耐熱エナメル線を提供するこ
とにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明の要旨とするとこ
ろは、導線上にポリエステル樹脂塗膜層が設けてあり、
該ポリエステル樹脂塗膜層の上に低イミド変性ポリエス
テル樹脂塗膜層が設けて成ることを特徴とする複合エナ
メル線にある。
ろは、導線上にポリエステル樹脂塗膜層が設けてあり、
該ポリエステル樹脂塗膜層の上に低イミド変性ポリエス
テル樹脂塗膜層が設けて成ることを特徴とする複合エナ
メル線にある。
【0014】本発明の複合エナメル線は、ポリエステル
樹脂塗膜層が全塗膜厚さの20〜70%、低イミド変性
ポリエステル樹脂塗膜層が80〜30%であることが好
ましい。
樹脂塗膜層が全塗膜厚さの20〜70%、低イミド変性
ポリエステル樹脂塗膜層が80〜30%であることが好
ましい。
【0015】ここにおいてポリエステル樹脂塗膜を全塗
膜厚さの20〜70%としたのは、ポリエステル樹脂塗
膜が全塗膜厚さの20%以下では高温における耐高周波
電流特性の向上効果がなく、逆にポリエステル樹脂塗膜
が全塗膜厚さの70%以上では耐熱性が低下してしまう
ためである。つまり、本発明の複合エナメル線は低イミ
ド変性ポリエステル樹脂塗膜層の耐熱性を維持しつつ、
その欠点である高温における耐高周波電流特性を効果的
に改良したことにある。
膜厚さの20〜70%としたのは、ポリエステル樹脂塗
膜が全塗膜厚さの20%以下では高温における耐高周波
電流特性の向上効果がなく、逆にポリエステル樹脂塗膜
が全塗膜厚さの70%以上では耐熱性が低下してしまう
ためである。つまり、本発明の複合エナメル線は低イミ
ド変性ポリエステル樹脂塗膜層の耐熱性を維持しつつ、
その欠点である高温における耐高周波電流特性を効果的
に改良したことにある。
【0016】なお、導線上にポリエステル樹脂塗膜層を
設け、その上に低イミド変性ポリエステル樹脂塗膜層を
設けたのは、低イミド変性ポリエステル樹脂塗膜層の機
械的特性を外層側で最大限に生かすためである。
設け、その上に低イミド変性ポリエステル樹脂塗膜層を
設けたのは、低イミド変性ポリエステル樹脂塗膜層の機
械的特性を外層側で最大限に生かすためである。
【0017】
【発明の実施の形態】次に、本発明の複合エナメル線の
実施の形態について説明する。
実施の形態について説明する。
【0018】本発明においてポリエステル樹脂塗膜層
は、テレフタル酸メチルエステルから成る多塩基酸成分
と、エチレングリコール、グリセリン、トリス−2−ヒ
ドロキシイソシアヌレート等から成る多価アルコール成
分とを反応して成るテレフタル酸系ポリエステル樹脂を
有機溶剤に溶解して成るポリエステル樹脂エナメル塗料
を塗布、焼き付けして成るものである。
は、テレフタル酸メチルエステルから成る多塩基酸成分
と、エチレングリコール、グリセリン、トリス−2−ヒ
ドロキシイソシアヌレート等から成る多価アルコール成
分とを反応して成るテレフタル酸系ポリエステル樹脂を
有機溶剤に溶解して成るポリエステル樹脂エナメル塗料
を塗布、焼き付けして成るものである。
【0019】また、本発明において低イミド変性ポリエ
ステル樹脂塗膜層は、テレフタル酸メチルエステルの一
部分、例えば10%未満をイミド酸に置き換えた多塩基
酸成分と、エチレングリコール、グリセリン、トリス−
2−ヒドロキシイソシアヌレート等の多価アルコール成
分とを反応して成る低イミド変性ポリエステル樹脂エナ
メル塗料を塗布、焼き付けして成るものである。
ステル樹脂塗膜層は、テレフタル酸メチルエステルの一
部分、例えば10%未満をイミド酸に置き換えた多塩基
酸成分と、エチレングリコール、グリセリン、トリス−
2−ヒドロキシイソシアヌレート等の多価アルコール成
分とを反応して成る低イミド変性ポリエステル樹脂エナ
メル塗料を塗布、焼き付けして成るものである。
【0020】
【実施例】次に、本発明の複合エナメル線の実施例を従
来の比較例と共に説明する。
来の比較例と共に説明する。
【0021】(実施例1)まず、導体径φ1.0mmの銅
線上にポリエステル樹脂エナメル塗料を塗布、焼き付け
することにより0.008mm厚さのポリエステル樹脂塗
膜層を設けた。
線上にポリエステル樹脂エナメル塗料を塗布、焼き付け
することにより0.008mm厚さのポリエステル樹脂塗
膜層を設けた。
【0022】次に、上記で得られたポリエステル樹脂塗
膜層の上に低イミド変性ポリエステル樹脂エナメル塗料
を塗布、焼き付けすることにより0.028mm厚さの低
イミド変性ポリエステル樹脂塗膜層を設け、実施例1の
複合エナメル線を得た。
膜層の上に低イミド変性ポリエステル樹脂エナメル塗料
を塗布、焼き付けすることにより0.028mm厚さの低
イミド変性ポリエステル樹脂塗膜層を設け、実施例1の
複合エナメル線を得た。
【0023】図1は、本発明の実施例1の複合エナメル
線の断面図を示したものである。
線の断面図を示したものである。
【0024】図1において、1は導線、2はポリエステ
ル樹脂塗膜層、3は低イミド変性ポリエステル樹脂塗膜
層である。
ル樹脂塗膜層、3は低イミド変性ポリエステル樹脂塗膜
層である。
【0025】(実施例2)まず、導体径φ1.0mmの銅
線上にポリエステル樹脂エナメル塗料を塗布、焼き付け
することにより0.017mm厚さのポリエステル樹脂塗
膜層を設けた。
線上にポリエステル樹脂エナメル塗料を塗布、焼き付け
することにより0.017mm厚さのポリエステル樹脂塗
膜層を設けた。
【0026】次に、上記で得られたポリエステル樹脂塗
膜層の上に低イミド変性ポリエステル樹脂エナメル塗料
を塗布、焼き付けすることにより0.019mm厚さの低
イミド変性ポリエステル樹脂塗膜層を設け、実施例2の
複合エナメル線を得た。
膜層の上に低イミド変性ポリエステル樹脂エナメル塗料
を塗布、焼き付けすることにより0.019mm厚さの低
イミド変性ポリエステル樹脂塗膜層を設け、実施例2の
複合エナメル線を得た。
【0027】(実施例3)まず、導体径φ1.0mmの銅
線上にポリエステル樹脂エナメル塗料を塗布、焼き付け
することにより0.025mm厚さのポリエステル樹脂塗
膜層を設けた。
線上にポリエステル樹脂エナメル塗料を塗布、焼き付け
することにより0.025mm厚さのポリエステル樹脂塗
膜層を設けた。
【0028】次に、上記で得られたポリエステル樹脂塗
膜層の上に低イミド変性ポリエステル樹脂エナメル塗料
を塗布、焼き付けすることにより0.011mm厚さの低
イミド変性ポリエステル樹脂塗膜層を設け、実施例3の
複合エナメル線を得た。
膜層の上に低イミド変性ポリエステル樹脂エナメル塗料
を塗布、焼き付けすることにより0.011mm厚さの低
イミド変性ポリエステル樹脂塗膜層を設け、実施例3の
複合エナメル線を得た。
【0029】(比較例1)まず、導体径φ1.0mmの銅
線上にポリエステル樹脂エナメル塗料を塗布、焼き付け
することにより0.036mm厚さのポリエステル樹脂塗
膜層を設け、比較例1のポリエステルエナメル線を得
た。
線上にポリエステル樹脂エナメル塗料を塗布、焼き付け
することにより0.036mm厚さのポリエステル樹脂塗
膜層を設け、比較例1のポリエステルエナメル線を得
た。
【0030】(比較例2)まず、導体径φ1.0mmの銅
線上にポリエステル樹脂エナメル塗料を塗布、焼き付け
することにより0.006mm厚さのポリエステル樹脂塗
膜層を設けた。
線上にポリエステル樹脂エナメル塗料を塗布、焼き付け
することにより0.006mm厚さのポリエステル樹脂塗
膜層を設けた。
【0031】次に、上記で得られたポリエステル樹脂塗
膜層の上に低イミド変性ポリエステル樹脂エナメル塗料
を塗布、焼き付けすることにより0.030mm厚さの低
イミド変性ポリエステル樹脂塗膜層を設け、比較例2の
複合エナメル線を得た。
膜層の上に低イミド変性ポリエステル樹脂エナメル塗料
を塗布、焼き付けすることにより0.030mm厚さの低
イミド変性ポリエステル樹脂塗膜層を設け、比較例2の
複合エナメル線を得た。
【0032】(比較例3)まず、導体径φ1.0mmの銅
線上にポリエステル樹脂エナメル塗料を塗布、焼き付け
することにより0.028mm厚さのポリエステル樹脂塗
膜層を設けた。
線上にポリエステル樹脂エナメル塗料を塗布、焼き付け
することにより0.028mm厚さのポリエステル樹脂塗
膜層を設けた。
【0033】次に、上記で得られたポリエステル樹脂塗
膜層の上に低イミド変性ポリエステル樹脂エナメル塗料
を塗布、焼き付けすることにより0.008mm厚さの低
イミド変性ポリエステル樹脂塗膜層を設け、比較例3の
複合エナメル線を得た。
膜層の上に低イミド変性ポリエステル樹脂エナメル塗料
を塗布、焼き付けすることにより0.008mm厚さの低
イミド変性ポリエステル樹脂塗膜層を設け、比較例3の
複合エナメル線を得た。
【0034】(比較例4)まず、導体径φ1.0mmの銅
線上に低イミド変性ポリエステル樹脂エナメル塗料を塗
布、焼き付けすることにより0.036mm厚さの低イミ
ド変性ポリエステル樹脂塗膜層を設け、比較例4の低イ
ミド変性ポリエステルエナメル線を得た。
線上に低イミド変性ポリエステル樹脂エナメル塗料を塗
布、焼き付けすることにより0.036mm厚さの低イミ
ド変性ポリエステル樹脂塗膜層を設け、比較例4の低イ
ミド変性ポリエステルエナメル線を得た。
【0035】(特性試験方法)実施例及び比較例のエナ
メル線について、次の特性試験を行った。
メル線について、次の特性試験を行った。
【0036】 寸法測定 JIS−C3003に従って寸法を測定した。
【0037】 電気絶縁破壊電圧試験 JIS−C3003に定める対撚試料の電気絶縁破壊電
圧を測定した。
圧を測定した。
【0038】 耐高周波電流特性 耐高周波電流特性試験は、インバーターサージによる課
電寿命試験で行った。
電寿命試験で行った。
【0039】図2は、インバーターサージによる課電寿
命試験方法を図解した正面説明図である。
命試験方法を図解した正面説明図である。
【0040】図2において、4はトランス(200/4
40V、1KVA)、5はインバーター(400V級の
もの)、6はケーブル、7は対撚試料、UはU相、Vは
V相、WはW相である。
40V、1KVA)、5はインバーター(400V級の
もの)、6はケーブル、7は対撚試料、UはU相、Vは
V相、WはW相である。
【0041】キャリア周波数は10KHzで、U〜V
間、V〜W間、W〜U間でそれぞれ短絡寿命時間を測定
した。
間、V〜W間、W〜U間でそれぞれ短絡寿命時間を測定
した。
【0042】 耐熱軟化性 JIS−C3003に従って耐熱軟化温度を測定した。
【0043】(特性試験結果)表1は、これらの特性試
験結果を示したものである。
験結果を示したものである。
【0044】
【表1】
【0045】表1から分かるように比較例1のポリエス
テルエナメル線は耐高周波電流寿命が2,110時間と
最も長いが、その半面耐熱軟化温度は302℃と最も低
い。
テルエナメル線は耐高周波電流寿命が2,110時間と
最も長いが、その半面耐熱軟化温度は302℃と最も低
い。
【0046】比較例2の複合エナメル線は耐熱軟化温度
が345℃と高いが、その半面耐高周波電流寿命が58
0時間と短い。
が345℃と高いが、その半面耐高周波電流寿命が58
0時間と短い。
【0047】比較例3の複合エナメル線は耐高周波電流
寿命が1,820時間と長いが、その半面耐熱軟化温度
は308℃と低い。
寿命が1,820時間と長いが、その半面耐熱軟化温度
は308℃と低い。
【0048】比較例4の低イミド変性ポリエステルエナ
メル線は耐熱軟化温度が346℃と最も高いが、その半
面耐高周波電流寿命が352時間と最も短い。
メル線は耐熱軟化温度が346℃と最も高いが、その半
面耐高周波電流寿命が352時間と最も短い。
【0049】これらに対して実施例1〜3の複合エナメ
ル線は耐高周波電流寿命が長く、且つ耐熱軟化温度も高
い。しかも表1には表示はしないが、実施例1〜3の複
合エナメル線は耐熱性、機械的特性、耐溶剤性、安価性
等も優れている。
ル線は耐高周波電流寿命が長く、且つ耐熱軟化温度も高
い。しかも表1には表示はしないが、実施例1〜3の複
合エナメル線は耐熱性、機械的特性、耐溶剤性、安価性
等も優れている。
【0050】
【発明の効果】本発明の複合エナメル線は耐高周波電流
寿命が長く、且つ耐熱軟化温度も高く、しかも優れた耐
熱性、機械的特性、耐溶剤性、安価性等も具備するもの
であり、工業上有用である。
寿命が長く、且つ耐熱軟化温度も高く、しかも優れた耐
熱性、機械的特性、耐溶剤性、安価性等も具備するもの
であり、工業上有用である。
【図1】本発明の実施例1の複合エナメル線の断面図を
示したものである。
示したものである。
【図2】インバーターサージによる課電寿命試験方法を
図解した正面説明図である。
図解した正面説明図である。
1 導線 2 ポリエステル樹脂塗膜層 3 低イミド変性ポリエステル樹脂塗膜層 4 トランス 5 インバーター 6 ケーブル 7 対撚試料 U U相 V V相 W W相
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H01B 7/00 303 H01B 7/00 303 Fターム(参考) 4F100 AB17A AK41B AK41C AK41J AK49C AK49J AL01C AL06C AR00A BA03 BA10C BA13 CC00B CC00C DA16 DD31 GB48 JA20B JB07 JG01A JG04B JG04C JJ03 JL00 YY00B 5G309 CA10 MA04 MA11
Claims (2)
- 【請求項1】導線上にポリエステル樹脂塗膜層が設けて
あり、該ポリエステル樹脂塗膜層の上に低イミド変性ポ
リエステル樹脂塗膜層が設けて成ることを特徴とする複
合エナメル線。 - 【請求項2】ポリエステル樹脂塗膜層が、全塗膜厚さの
20〜70%を占めるように構成して成ることを特徴と
する請求項1記載の複合エナメル線。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11066502A JP2000260232A (ja) | 1999-03-12 | 1999-03-12 | 複合エナメル線 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11066502A JP2000260232A (ja) | 1999-03-12 | 1999-03-12 | 複合エナメル線 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000260232A true JP2000260232A (ja) | 2000-09-22 |
Family
ID=13317679
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11066502A Pending JP2000260232A (ja) | 1999-03-12 | 1999-03-12 | 複合エナメル線 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2000260232A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2015098639A1 (ja) | 2013-12-26 | 2015-07-02 | 古河電気工業株式会社 | 多層絶縁電線、コイルおよび電気・電子機器 |
CN109741861A (zh) * | 2018-12-25 | 2019-05-10 | 佛山睿蓝特智能科技有限公司 | 一种防干扰耐高低温工业电缆 |
-
1999
- 1999-03-12 JP JP11066502A patent/JP2000260232A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2015098639A1 (ja) | 2013-12-26 | 2015-07-02 | 古河電気工業株式会社 | 多層絶縁電線、コイルおよび電気・電子機器 |
US10032540B2 (en) | 2013-12-26 | 2018-07-24 | Furukawa Electric Co., Ltd. | Multilayer insulated wire, coil, and electrical/electronic equipment |
CN109741861A (zh) * | 2018-12-25 | 2019-05-10 | 佛山睿蓝特智能科技有限公司 | 一种防干扰耐高低温工业电缆 |
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