JPH08286102A - 焦点検出光学系を有するカメラ - Google Patents

焦点検出光学系を有するカメラ

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JPH08286102A
JPH08286102A JP7085619A JP8561995A JPH08286102A JP H08286102 A JPH08286102 A JP H08286102A JP 7085619 A JP7085619 A JP 7085619A JP 8561995 A JP8561995 A JP 8561995A JP H08286102 A JPH08286102 A JP H08286102A
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JP
Japan
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camera
optical system
focus detection
lens
condenser lens
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JP7085619A
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English (en)
Inventor
Noriyuki Iyama
紀之 猪山
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Olympus Corp
Original Assignee
Olympus Optical Co Ltd
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Publication date
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Priority to US08/630,450 priority patent/US5805941A/en
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    • GPHYSICS
    • G02OPTICS
    • G02BOPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
    • G02B7/00Mountings, adjusting means, or light-tight connections, for optical elements
    • G02B7/28Systems for automatic generation of focusing signals
    • G02B7/34Systems for automatic generation of focusing signals using different areas in a pupil plane

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  • General Physics & Mathematics (AREA)
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  • Automatic Focus Adjustment (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 高精度の焦点検出が可能で、且つ、コンパク
トに構成された焦点検出光学系を有するカメラを提供す
る。 【構成】 本発明のカメラは、撮影レンズからの光束の
光路を分割してその一方を反射し他方を透過させる機能
を有するクイックリターンミラー2と、クイックリター
ンミラー2に付設されたサブミラー3と、撮影レンズ1
の結像面に配置される撮像面14と、視野マスク3,撮
影レンズ1の結像面と等価な予定結像面C付近に配置さ
れたコンデンサーレンズ6,ミラー7,赤外線カットフ
ィルター5,絞りマスク8,光電変換素子列10及び撮
影レンズ1により形成される像を光電変換素子列10上
に再結像する再結像レンズ9からなる焦点検出光学系2
1と、により構成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、像位相差法やコントラ
スト法等を用いて測距を行う焦点検出光学系を有するカ
メラに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、所謂TTL方式を用いた焦点検出
光学系では、撮像面の測距したい位置と実際の測距位置
とのズレ、即ちファインダー視野と撮像レンズ視野との
ズレが生じ難く、又、基本的に被写体距離ではなくデフ
ォーカス量を測定するため、撮像光学系の焦点距離の影
響を受けず安定した合焦が得られる。このため、一眼レ
フカメラをはじめ多くのカメラに採用されている。この
TTL方式を用いた焦点検出光学系としては、所謂、位
相差方式と呼ばれる、撮影レンズによって形成される像
を再結像光学系により2つに分割した後に光電変換素子
列上に再結像して、その2つの像の位置ズレを検出する
ことにより、合焦検出するものが従来から多く提案され
ている。又、像ボケの量から合焦位置を検出して焦点検
出する、所謂コントラスト法と呼ばれる方式を用いた焦
点検出光学系も従来から多く提案されている。
【0003】位相差方式を用いた焦点検出光学系が搭載
されたカメラとしては、実公平5−16569号公報に
開示されたものがある。図16にこのカメラの構成を示
す。このカメラは、撮影レンズ1から射出される光束が
光路分割手段を有するクイックリターンミラー2に入射
し、クイックリターンミラー2でその光路が分割され、
その一方が焦点板11,ペンタプリズム12及び接眼レ
ンズ13からなるファインダー光学系へ導かれ、他方が
クイックリターンミラー2に付設されたサブミラー3に
より光路をカメラ本体15の下方に折り曲げられ焦点検
出光学系21に導かれるようになっている。
【0004】この焦点検出光学系21は、図17に示す
ように、焦点検出光学系21に入射する光束を規制する
視野マスク4と、撮影レンズ1の予定結像面近傍に配置
されているコンデンサーレンズ6と、ミラー7と、有害
な赤外光をカットする赤外線カットフィルター5と、赤
外線カットフィルター5の後方に配置され焦点検出の精
度を維持し得る間隔を有して列設された一対の開口を有
する絞りマスク8と、一対の再結像レンズ9と、光電変
換素子列10とから構成されている。そして、この焦点
検出光学系21では、再結像レンズ9から射出された光
束により、光電変換素子列10上に形成される一対の像
の相対的位置ズレを検出し、これを演算処理して焦点の
検出を行っている。
【0005】一方、コントラスト法を用いた焦点検出光
学系が搭載されたカメラとしては、特開平5−1730
60号公報に開示されたものがある。図18にこのカメ
ラの構成を示す。このカメラでは、撮影レンズ1から射
出される光束が光路分割手段を有するクイックリターン
ミラー2に入射し、クイックリターンミラー2でその光
路が分割され、一方の光束が接眼光学系のコンデンサー
レンズ22,焦点板11,ペンタプリズム12及び接眼
レンズ13からなるファインダー光学系に導かれ、他方
の光束は、クイックリターンミラー2に付設されている
サブミラー3により光路がカメラ本体15の下方に折り
曲げられ焦点検出光学系31に導かれるようになってい
る。
【0006】この焦点検出光学系31は、焦点検出光学
系31に入射する光束を規制する図示しない視野マスク
と、撮影レンズ1の予定結像面後方に配置されているコ
ンデンサーレンズ6と、コンデンサーレンズ6の後方に
配置されているミラー25及び26と、ミラー26の後
方に配置された明るさ絞り27と、再結像レンズ28
と、再結像レンズ28の後方に配置されたハーフミラー
29と、ハーフミラー29の反射光路上に配置された光
電変換素子10aと、ミラー30の反射光路上に配置さ
れた光電変換素子10bと、から構成されている。そし
て、光電変換素子10a及び10bから夫々出力された
値を演算処理して焦点検出を行っている。尚、図中、2
3は前側評価位置、24は後側評価位置を夫々示してい
る。このような焦点検出光学系31において、コンデン
サーレンズ6は、撮影レンズ1の射出瞳位置と焦点検出
光学系31の入射瞳位置とがほぼ共役な位置になるよう
に、撮影レンズ1の予定結像面C近傍に配置されて、撮
影レンズ1からの光束を効率的に焦点検出光学系31内
に導いている。
【0007】位相差方式を用いた焦点検出光学系では、
光電変換素子列上に形成される一対の像の相対位置が正
しく求められることが焦点検出精度の保持のために重要
であり、このため焦点検出光学系の結像性能が問題にな
る。この結像性能で重要なのは、撮影レンズの予定結像
面上の焦点光学系に用いられる領域内(以下、測距視野
という)のどの位置に1次像が存在しても、2次像即ち
光電変換素子列上に形成される一対の像が同じ結像性能
を保持したまま結像されてることである。このことは、
コントラスト方式を用いた焦点検出光学系でも同様であ
る。
【0008】次に、カメラ本体における撮影レンズの予
定結像面(フィルム等価面)の位置について説明する。
ここでは主に図16に示したような位相差方式の焦点検
出光学系について説明するが、コントラスト法の焦点検
出光学系についても同様である。
【0009】図19は、カメラ本体15内に配置された
クイックリターンミラー2,サブミラー3及び焦点検出
光学系21の位置関係が示された図である。この図にお
いて、撮影レンズ1からの光束(図中の光軸LC 上の光
線)が反射されるサブミラー3上の点をA、光軸LC
撮像面14とが交差する点をBとし、予定結像面の位置
をCとするとき、距離ABと距離ACとはほぼ等しくな
るように設定されている。
【0010】次に、距離ABがどのように定められるか
を説明する。クイックリターンミラー2及びサブミラー
3は、ファインダー光学系による像の観察及び焦点検出
が行われているときには、図19に示した位置にある
が、露出時には撮影レンズ1から射出される光束が撮像
面14に入射するのを妨げないようにするために光路か
ら退避するように構成されなければならない。このた
め、クイックリターンミラー2及びサブミラー3を回動
可能にする回転機構18を設けて、撮影レンズ1から射
出される光束の光路外へ退避させる必要がある。又、撮
像面14の直前にはシャッター19及びシャッター開閉
機構20を設けなくてはならない。又、クイックリター
ンミラー2及びサブミラー3の回転機構18とシャッタ
ー開閉機構20は小型化に限界があるため、クイックリ
ターンミラー2の回転軸は撮像面14に余り近づけるこ
とはできない。更に、焦点検出光学系をコンパクトに構
成してカメラ本体の小型化を図るために、かかる焦点検
出光学系をカメラ本体の下部に配置し、撮影レンズ1か
らの光束をサブミラー3で直角に反射しカメラ本体の真
下の方向に折り返し焦点検出光学系に前記光束を導くよ
うにする場合には、コンデンサーレンズ6やミラー7が
撮像面14に干渉しないようにカメラ本体へ取り付けら
れることが必要である。従って、コンデンサーレンズ6
やミラー7を結像面14からある程度距離をおいて配置
する必要がある。以上のような理由により、距離ABが
定められる。
【0011】ここで、距離ABが長くなるようにする
と、カメラ本体に撮影レンズ1を取り付けるマウント面
から撮像面14までの距離も長くなってしまうため、撮
影レンズ1のバックフォーカス(撮影レンズ1の最終レ
ンズ面から撮影レンズ1の結像面までの距離)を長く形
成する必要が生じ、撮影レンズ1の光学的性能が劣化し
てしまうことになる。この状態で撮影レンズ1の性能を
保持するためには、撮影レンズ1のレンズ構成枚数を増
やす必要があるため、結局カメラ自体が大きくなってし
まうという問題が生じる。このように、距離ABには自
由度が少なく、よって距離ACも距離ABによりほぼ決
定されることになる。
【0012】ここで、従来のフィルムサイズ(ライカサ
イズ)で予定結像面Cにコンデンサーレンズ6を配置す
る場合には、フィルムの短辺(上下)方向の最大の有効
範囲付近に届く光束はコンデンサーレンズ6により遮ら
れてしまうために、実際はコンデンサーレンズ6を予定
結像面Cから後方(光電変換素子列10の方向)の光軸
上に配置せざるを得なくなる。このことは、図19に基
づいて説明したコントラスト法を用いた焦点検出光学系
においても同様である。
【0013】そこで、フィルム自体の露光可能領域のう
ち少なくとも上下方向の一部を露光しないように区画さ
れた、例えば所謂パノラマサイズ等の特殊画面に撮影す
る機能を備えたカメラにおいて、カメラ本体の前後方向
及び高さ方向の小型化を図るために、コンデンサーレン
ズをカメラの高さ方向に関して前記特殊画面枠による露
光域の下縁よりも下方で、且つ前記フィルム自体の露光
可能域の下縁よりも上方に設置するようにして、結果的
に予定結像面の比較的近傍にコンデンサーレンズを配置
するようにした焦点検出光学系を有するカメラが、特開
平4−39638号公報により提案されている。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】以上説明した従来の焦
点検出光学系を有するカメラにおいて、コンデンサーレ
ンズは撮影レンズの予定結像面の後方(光電変換素子列
が配置されている方向)の光軸上に配置されている。こ
のように構成されたカメラでは、以下に示すような欠点
を有している。
【0015】まず、図20(a)に示すように、従来の
カメラでは、コンデンサーレンズ6が再結像レンズ9a
及び9bと組み合わされて一対の像I1 及びI2 を形成
するが、一対の再結像レンズ9a及び9bに対してコン
デンサーレンズ6がその逆方向に偏芯しているため、コ
ンデンサーレンズ6において非対称の歪曲収差が発生す
る。ここで、図20(b)に示されているように、コン
デンサーレンズ6を予定結像面Cの位置より後方の光軸
上に配置すると、焦点検出に用いる光束のコンデンサー
レンズ6での光線高が高くなるため、コンデンサーレン
ズ6において発生する歪曲収差が大きくなって、焦点検
出光学系の精度の劣化を招いてしまう。特に、測距視野
を拡げようとすると、測距視野周辺での結像性能が劣化
する。尚、測距視野を広くするということは、図21に
示すファインダー視野内におけるS2 −S3 の間隔を広
くするということである。これは、図22に示すよう
に、測距視野を広くすると予定結像面Cにおける軸外の
測距位置O2 ,O3 が光軸から離れるために、コンデン
サーレンズ6における焦点検出に用いる光束の光線高が
高くなるので歪曲収差の発生が大きくなることに起因す
る。
【0016】又、前述の特開平4−39638号公報に
開示されているカメラの構成では、フィルム自体の露光
可能範囲に対して実際に使用する範囲が狭くなるため、
フィルムを効率よく利用しているとは、云い難い。又、
このように構成することによって、焦点検出光学系の小
型化を図ることができ、カメラ自体もある程度小型に構
成することは可能になるが、フィルム自体の大きさは変
わらずフィルムを収納するパトローネの大きさも従来の
ままであるため、カメラ全体の小型化には限界がある。
【0017】更に、このように露光されたフィルムから
パノラマサイズ以外の、例えばライカサイズ(アスペク
ト比AR≒0.67)やハイビジョンサイズ(アスペク
ト比AR≒0.55)で写真撮影を行う場合、フィルム
上露光された部分の左右方向において中央部分のみを使
用することになるため、フィルムから印画紙へプリント
する際に引き伸ばし率を大きく設定することが必要とな
る。従って、高画質の写真を得ることが困難になる。
【0018】そこで、上記のような従来技術の有する問
題点に鑑み、本発明は、高精度の焦点検出が可能で、且
つ、コンパクトに構成された焦点検出光学系を有するカ
メラを提供することを目的とする。
【0019】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明による焦点検出光学系を有するカメラは、撮
影レンズからの光束の光路を分割してその一方を反射し
他方を透過させる機能を有するクイックリターンミラー
と、このクイックリターンミラーに付設されたサブミラ
ーと、前記撮影レンズの結像面に配置される撮像面と、
視野マスク,前記撮影レンズの結像面と等価な予定結像
面付近に配置されたコンデンサーレンズ,光電変換素子
列及び前記撮影レンズにより形成される像を前記光電変
換素子列上に再結像する再結像光学系からなる焦点検出
光学系と、を有するカメラにおいて、前記撮像面のアス
ペクト比(AR)を以下の条件式を満足するようにした
ことを特徴とする。 0.4<AR<0.63 但し、アスペクト比(AR)とは、前記撮像面の短辺
(上下)方向の最大有効範囲をX、前記撮像面の長辺
(左右)方向の最大有効範囲をYとした場合に、 AR=X/Y を満足する値のことである。
【0020】又、本発明のカメラは、前記予定結像面が
前記視野マスクと前記コンデンサーレンズとの間に位置
するように、前記視野マスク及び前記コンデンサーレン
ズを配置したことを特徴とする。更に、前記コンデンサ
ーレンズは前記予定結像面に配置されてもよい。
【0021】
【作用】本発明の焦点検出光学系を有するカメラは、図
1に示すように、撮影レンズ1から射出される光束を光
路分割し一方の光束を反射し他方の光束を透過するクイ
ックリターンミラー2と、このクイックリターンミラー
2に付設されたサブミラー3と、撮影レンズ1の結像面
に配置されている撮像面14と、視野マスク4,撮影レ
ンズ1の予定結像面C付近に配置されているコンデンサ
ーレンズ6,ミラー7,光電変換素子列10及び撮影レ
ンズ1により形成される像を光電変換素子列10上に再
結像させる再結像レンズ9とからなる焦点検出光学系2
1と、により構成されている。そして、撮像面14のア
スペクト比(AR)が以下の条件式(1)を満足するよ
うに定められている。 0.4<AR<0.63 ・・・・(1) 但し、アスペクト比(AR)とは、撮像面14の短辺
(上下)方向の最大有効範囲をXとし、撮像面15の長
辺(左右)方向の最大有効範囲をYとしたとき、 AR=X/Y を満足する値のことである。
【0022】上記条件式(1)において、ARがこの式
の取り得る値の範囲の下限を下回ると、撮像面14の長
辺方向の最大有効範囲に対する撮像面14の短辺方向の
最大有効範囲が小さくなりすぎて、著しく横長の撮像面
となるため、例えば35mmフィルムの場合、パノラマ
サイズからライカサイズまでのプリントサイズにおいて
良好な画質を維持することが困難となって実用上問題を
含む。一方、ARが条件式(1)の取り得る値の範囲の
上限を越えると、撮像面14の短辺方向の最大有効範囲
に到達する光束が光軸から離れすぎてしまって、予定結
像面Cの近傍にコンデンサーレンズ6を配置することが
難しくなり、焦点検出の精度を良好に維持することがで
きなくなってしまう。
【0023】従って、条件式(1)を満足するようにカ
メラを構成すれば、撮影レンズ1から射出され撮像面1
4の短辺方向の最大有効範囲付近に到達する光束が光軸
へ接近することになる。即ち、撮影レンズ1からの光束
が、カメラ本体15内の予定結像面Cの位置より上側を
通過するように構成することが可能になるため、コンデ
ンサーレンズ6を予定結像面Cの近傍に配置することが
容易になる。従って、コンデンサーレンズ6において発
生する歪曲収差を効率的に抑制することが可能になっ
て、焦点検出の精度を向上させることができる。又、予
定結像面Cの近傍にコンデンサーレンズ6を配置するこ
とにより、温度・湿度の変化に伴うコンデンサーレンズ
6の屈折力の変化が焦点検出の精度に与える悪影響を最
小限に抑えることができるため、良好な焦点検出の精度
を保持することができる。又、撮像面14がフィルムで
ある場合には、フィルムのサイズを必要最小限の大きさ
にすることができるため、フィルムを包むパトローネ自
体を小さく構成することができる。従って、カメラ本体
15自体をより小さく構成でき、焦点検出光学系を有し
ながらも非常にコンパクトなカメラを提供することがで
きる。
【0024】ところで、35mmフィルムを用いるカメ
ラの場合、焦点検出光学系の精度はフィルムから印画紙
に引き伸ばされる際の引き延ばし倍率に大きく左右され
る。例えば、印画紙上で1mmの間隔で解像させるに
は、例えば、引き伸ばし倍率が4倍ならばフィルム上で
は0.25mmの間隔で解像されていればよいが、引き
伸ばし倍率を8倍にした場合には、0.125mmの間
隔で解像されなければならなくなる。フィルムのアスペ
クト比と印画紙のアスペクト比との差が大きいと、フィ
ルムの露光範囲内の上下若しくは左右の方向の両端部分
を使用しない状態で印画紙に引き伸ばすことになるた
め、フィルムの最大有効範囲内において、実際に引き伸
ばしてプリントする割合が小さくなるために、結果的に
引き伸ばし倍率を大きくすることが必要になる。従っ
て、パノラマサイズからライカサイズまでのプリントサ
イズにおいて良好な画質を維持するためには、アスペク
ト比(AR)が、以下に示す条件式(2)を満足するこ
とがより好ましい。 0.48<AR<0.59 ・・・・(2)
【0025】この条件式(2)において、ARの値がこ
の式の取り得る値の範囲の下限を下回ると、ライカサイ
ズの引き延ばし倍率が大きくなるため、印画紙上での画
質を良好に維持することが困難になる。一方、ARが条
件式(2)の取り得る値の範囲の上限を越えると、パノ
ラマサイズの引き延ばし倍率が大きくなるため、やはり
印画紙上での画質を良好に維持することが困難になる。
尚、条件式(2)を満足しない状況下において、上記不
具合を解決するためには、何れの場合においても焦点検
出の精度を高める必要が生じ、他の要素(例えば測距視
野の広域化やカメラ本体の良好な組立性)との両立が非
常に困難になり、実用的でない。
【0026】更に、本発明のカメラでは、予定結像面C
が視野マスク4とコンデンサーレンズ6との間に位置す
るように、視野マスク4とコンデンサーレンズ6とを配
置することが好ましい。このようにすると、コンデンサ
ーレンズ6を予定結像面Cに近づけることができるた
め、焦点検出光学系に用いる光束のコンデンサーレンズ
6における光線高を低くすることが可能になる。従っ
て、コンデンレーレンズ6で発生する歪曲収差を抑制で
き、焦点検出の精度が良好になる。特に、測距視野を広
くした場合に顕著な効果が得られる。又、コンデンサー
レンズ6を予定結像面Cの位置に配置すると、より光線
高が低くなるため、効果的である。
【0027】更に、本発明のカメラでは、予定結像面C
の位置に視野マスク4を配置すると共に、コンデンサー
レンズ6を予定結像面Cより後方(焦点検出光学系21
側)の光軸上に配置してもよい。このように構成する
と、視野マスク4により焦点検出光学系21に有害光線
が入射するのを防止することができ、フレア光の発生を
抑制することができるため、光電変換素子列10上での
光学的なノイズの発生を抑え、精度のよい焦点検出を行
うことができる。
【0028】又、本発明のカメラでは、光電変換素子列
10へ入射する光線の赤外光部分をカットする赤外線カ
ットフィルター5をコンデンサーレンズ6より光電変換
素子列10側の位置に配置することが好ましい。このよ
うに構成すると、予定結像面Cとコンデンサーレンズ6
との間に赤外線カットフィルター5を配置するよりも、
予定結像面Cにコンデンサーレンズ6を近づけて配置す
ることができるようになる。
【0029】更に、焦点検出光学系21を、図1におい
て紙面に対して垂直方向に配置されている再結像レンズ
9と、再結像レンズ9の近傍に焦点検出精度を確保し得
る間隙を有しながら配置されている一対の開口を有する
絞りマスク8と、により構成すると共に、コンデンサー
レンズ6を例えばアクリル樹脂等の帯電性の少ない材質
により形成し、又、再結像レンズ9を例えばポリカーボ
ネイト樹脂やポリオレフィン系樹脂等の吸水性膨張率が
小さく湿度による材質特性の変化が少ない材質により形
成することが好ましい。特に、赤外線カットフィルター
5を、コンデンサーレンズ6より光電変換素子列10側
の絞りマスク8の近傍に配置すると、カメラ本体15内
のミラーボックス内の埃等がコンデンサーレンズ6に付
着する虞はあるが、本発明のカメラでは、前述のよう
に、コンデンサーレンズ6が帯電性の小さい材質により
形成されているため、埃等の異物の付着による焦点検出
精度の悪化を免れている。又、レンズ自体の屈折率変化
により焦点検出光学系21の精度に大きな影響を与える
再結像レンズ9は、前述のように、湿度変化による材質
の特性変化の少ない材質で形成されているため、湿度変
化による焦点検出精度の悪化の少ない焦点検出光学系2
1を提供することができる。
【0030】又、コンデンサーレンズ6のサブミラー3
側の面に帯電防止のための表面加工を施して、埃等の付
着を防止してもよい。又、本発明のカメラでは、測距視
野を図21に示すように、左右の方向に広くなるように
焦点検出光学系を構成している。このようにすると、サ
ブミラー3のクイックリターンミラー2に対する垂直方
向の長さを長くする必要がなく、効率的な測距視野の拡
大が可能になる。
【0031】尚、本発明のカメラに備えられている焦点
検出光学系は、像位相差法による焦点検出に限らず、撮
影レンズからの光束の一部を焦点検出光学系に導き、そ
の出力情報により焦点検出を行う方法に関しても優れた
効果を奏するものである。
【0032】
【実施例】以下、図示した実施例に基づき本発明を詳細
に説明する。
【0033】第1実施例 図1は、本実施例にかかる焦点検出光学系を有するカメ
ラの構成を示す光軸に沿う断面図である。図のように、
本実施例のカメラは、まず、撮影レンズ1から射出され
る光束を光路分割し、一方の光束を反射し後述するファ
インダー光学系へ導き他方の光束を透過するクイックリ
ターンミラー2と、このクイックリターンミラー2に付
設され前記光束をカメラ本体15の下方に配置されてい
る焦点検出光学系21へ導くサブミラー3と、撮影レン
ズ1の結像面に配置されている撮像面14と、により構
成されている。前記ファインダー光学系は、焦点板1
1,ペンタプリズム12及び接眼レンズ13から構成さ
れている。又、焦点検出光学系21は、焦点検出光学系
21に入射する光束を規制するために撮影レンズ1の予
定結像面Cの位置に配置された視野マスク4と、予定結
像面C付近に配置されているコンデンサーレンズ6と、
ミラー7と、コンデンサーレンズ6の後方の図1におい
て紙面に対して垂直方向に配置されている一対の開口を
有する絞りマスク8と、図1において紙面に対して垂直
方向で絞りマスク8の近傍に焦点検出精度を確保し得る
絞りマスク8との間隔を有しながら配置されている一対
の再結像レンズ9と、光電変換素子列10と、により構
成されている。尚、本実施例のカメラでは、予定結像面
Cの位置にコンデンサーレンズ6が配置されており、
又、絞りマスク8の直前には赤外線カットフィルター5
が配置さている。
【0034】図2に、本実施例のカメラにおける焦点検
出光学系21とその周辺の構成を示す。尚、図中、18
はクイックリターンミラー2及びサブミラー3の回転機
構を、19はシャッターを、20はシャッター19の開
閉機構を示している。この図からも本実施例のカメラ
は、図19に示した従来のものと比較しても、クイック
リターンミラー2,サブミラー3の及び撮像面14が小
さく構成され、カメラ本体15自体の小型化が達成され
ていることが歴然である。
【0035】本実施例のカメラは上記のように構成され
ているため、撮影レンズ1から射出される光束はクイッ
クリターンミラー2へ入射し、ここで前記光束の光路が
分割され、その一方は焦点板11,ペンタプリズム12
及び接眼レンズ13からなるファインダー光学系へ導か
れ、他方の光束はクイックリターンミラー2に付設され
たサブミラー3によりその光路がカメラ本体15の下方
に折り曲げられて焦点検出光学系21へ導かれる。ここ
で、再結像レンズ9から射出された光束により光電変換
素子列10上に形成される像の一対の相対的な位置ズレ
に基づいて焦点検出が行われる。
【0036】以下、本実施例に焦点検出光学系を有する
カメラを構成しているレンズ等光学部材の数値データを
示す。 焦点検出光学系21の倍率 −0.37倍 絞りマスク4の偏芯量 0.6319 再結像レンズ9の偏芯量 0.6827
【0037】 r1 (予定結像面C)=∞ d1 =0 r2 (視野マスク4)=∞ d2 =0 r3 (コンデンサーレンズ6)=10.0633 d3 =3.1203 n3 =1.52540 ν3 =56.25 r4 (コンデンサーレンズ6)=-18.7739 d4 =13.0532 r5 (赤外線カットフィルター5)=∞ d5 =0.5000 n5 =1.51633 ν5 =64.15 r6 (赤外線カットフィルター5)=∞ d6 =0.3400
【0038】 r7 (絞りマスク8)=∞ d7 =0.0600 r8 (再結像レンズ9)=2.1697 d8 =2.9477 n8 =1.52540 ν8 =56.25 r9 (再結像レンズ9)=∞ d9 =3.1789 r10(カバーガラス(図示せず))=∞ d10=0.7000 n10=1.56600 ν10=64.15 r11(カバーガラス(図示せず))=∞ d11=0 r12(光電変換素子列10)=∞
【0039】ここで、本実施例のカメラにおける像高誤
差のグラフを図3に示す。像高誤差とは、図4(図中、
コンデンサーレンズ6,絞りマスク8及び再結像レンズ
9は省略した)に示す測距視野内の物点O1 の光電変換
素子列10上に形成される2つの像を夫々I1
1 ’,物点O2 の光電変換素子列10上に形成される
2つの像を夫々I2 ,I2 ’,物点O3 の光電変換素子
列10上に形成される2つの像を夫々I3 ,I3 とした
場合における、物点O1 の2つの像I1 〜I1 ’の間隔
を基準としたときの、物点O2 の2つの像I2 〜I2
の間隔との差及び物点O3 の2つの像I3 〜I3 ’の間
隔との差である。そして、焦点検出光学系21の精度が
良好であるということは像高誤差が小さい、即ち像I1
〜I 1 ’の間隔に対するI2 〜I2 ’の間隔との差及び
像I3 〜I3 ’の間隔との差が小さいということであ
る。これを測距視野全体の物点位置について求めたもの
が図3に示すグラフである。同図において、グラフの横
軸は測距視野内の測距位置の光軸からの距離を示してい
る。尚、ここでは光軸上の測距位置から片側方向の測距
位置について示している(図4におけるO1 とO2 との
間の距離)。又、グラフの縦軸は光軸上の物点O1 の2
つの像I1 〜I1 ’の間隔を基準にした光軸外の物点例
えばO2 の2つの像I2 〜I2 ’の間隔との差を示して
いる。
【0040】又、本実施例のカメラにおいて、撮像面1
4の最大有効範囲は以下に示す通りである。図5に撮像
面14の有効範囲の形状を示す。 撮像面14の短辺(上下)方向 16.7mm 撮像面14の長辺(左右)方向 30.26mm アスペクト比(AR) 0.552 又、本実施例のカメラでは、図1において、撮影レンズ
1からの光束の光軸L C 上の光線が反射されるサブミラ
ー3上の点をA、光軸LC と撮像面14との交点をB、
撮影レンズ1の予定結像面の位置をCとしたとき、距離
ABが9.38mm,距離ACが9.78mmとなるよ
うに定めている。ここで、距離ABと距離ACとの間で
差があるのは、焦点検出を行う場合には焦点検出光学系
21に到達する光束がクイックリターンミラー2を透過
しているのに対し、露出時にはクイックリターンミラー
2を透過していないために生じる光路長のズレが補正さ
れていることを原因としている。
【0041】又、本実施例のカメラでは、コンデンサー
レンズ6を球面形状に構成しているため、非球面形状に
構成した場合と比べてレンズの加工性,組立性に優れ、
コスト的に有利になっている。尚、コンデンサーレンズ
6の保持方法等の理由から、視野絞り4をコンデンサー
レンズ6の後側に配置しても差し支えない。
【0042】第2実施例 図6は、本実施例にかかる焦点検出光学系を有するカメ
ラの構成を示す光軸に沿う断面図である。本実施例のカ
メラでは、図示したように、予定結像面Cの位置に視野
マスク4及び赤外線カットフィルター5を配置すると共
に、予定結像面Cより後方にコンデンサーレンズ6を配
置して焦点検出光学系41を構成している。このような
構成を採用することにより、焦点検出光学系41へ入射
する有害光を除去できるため、フレア光による影響が減
少し、精度のよい焦点検出を行うことができる。又、本
実施例では、コンデンサーレンズ6は予定結像面Cの位
置から少し離れた位置に配置されることになるが、比較
的予定結像面Cと近接しているためコンデンサーレンズ
6を原因とする歪曲収差の発生は少なく、高精度の焦点
検出光学系を構成することができる。尚、上記以外の構
成は第1実施例に示したものと同様である。又、図7は
本実施例のカメラにおける焦点検出光学系41とその周
辺の構成を示す図である。図中、18はクイックリター
ンミラー2及びサブミラー3の回転機構を、19はシャ
ッターを、20はシャッター19の開閉機構を示してい
る。
【0043】以下、本実施例に焦点検出光学系を有する
カメラを構成しているレンズ等光学部材の数値データを
示す。 焦点検出光学系41の倍率 −0.37倍 絞りマスク4の偏芯量 0.6137 再結像レンズ9の偏芯量 0.6908
【0044】 r1 (予定結像面C)=∞ d1 =0 r2 (視野マスク4)=∞ d2 =0 r3 (赤外線カットフィルター5)=∞ d3 =0.5000 n3 =1.51633 ν3 =64.15 r4 (赤外線カットフィルター5)=∞ d4 =0.4000 r5 (コンデンサーレンズ6)=8.7758 d5 =3.0573 n5 =1.52540 ν5 =56.25 r6 (コンデンサーレンズ6)=-24.5571 d6 =13.2348
【0045】 r7 (絞りマスク8)=∞ d7 =0.0600 r8 (再結像レンズ9)=2.1327 d8 =2.8926 n8 =1.52540 ν8 =56.25 r9 (再結像レンズ9)=∞ d9 =3.0554 r10(カバーガラス面(図示せず))=∞ d10=0.7000 n10=1.56600 ν10=64.15 r11(カバーガラス面(図示せず))=∞ d11=0 r12(光電変換素子列10)=∞
【0046】又、図8は実施例のカメラにおける像高誤
差を示すグラフである。
【0047】又、本実施例のカメラにおいて、撮像面1
4の最大有効範囲は以下に示す通りである。図9に撮像
面14の有効範囲の形状を示す。 撮像面14の短辺(上下)方向 17.85mm 撮像面14の長辺(左右)方向 30.26mm アスペクト比(AR) 0.590 又、本実施例のカメラでは、距離ABが9.38mm,
距離ACが9.78mmとなるように定めている。
【0048】第3実施例 図10は本実施例にかかるカメラの焦点検出光学系51
とその周辺の構成を示す光軸に沿う断面図である。本実
施例の場合には、焦点検出光学系51を構成する光電変
換素子列10をカメラ本体の後方に配置し、対物レンズ
1からの光束を光電変換素子列10へ導く光路を形成す
る際に、まず、前記光路をサブミラー3によりカメラの
前方(撮影レンズ1側)の方向に折り曲げ、更に、ミラ
ー7によりカメラの後方へ折り曲げて、光電変換素子列
10へ到達するようにして前記光路が形成されている。
このように構成することにより、焦点検出光学系51の
配置位置、特に光電変換素子列10の配置位置の自由度
が大きくなっている。尚、この他の構成は第1実施例に
示したものと同様であり、又、本実施例のカメラを構成
しているレンズ等光学部材の数値データ及び像高誤差は
第1実施例に示したものと同様であるため、ここでは省
略する。
【0049】又、本実施例のカメラにおいて、撮像面1
4の最大有効範囲は以下に示す通りである。図11に撮
像面14の有効範囲の形状を示す。 撮像面14の短辺(上下)方向 14.6mm 撮像面14の長辺(左右)方向 30.26mm アスペクト比(AR) 0.482 又、本実施例のカメラでは、距離ABが9.38mm,
距離ACが9.78mmとなるように定めている。
【0050】第4実施例 図12は本実施例にかかるカメラの焦点検出光学系61
とその周辺の構成を示す光軸に沿う断面図である。本実
施例の場合にも、焦点検出光学系61を構成する光電変
換素子列10をカメラ本体の後方に配置し、対物レンズ
1からの光束を光電変換素子列10へ導く光路を形成す
る際に、第3実施例のカメラと同様に、まず、前記光路
をサブミラー3によりカメラの前方(撮影レンズ1側)
の方向に折り曲げ、更に、ミラー7によりカメラの後方
へ折り曲げて、光電変換素子列10へ到達するようにし
て前記光路が形成されている。そして、第2実施例のカ
メラと同様に、予定撮像面Cの位置に視野マスク4及び
赤外線カットフィルター5が配置されている。従って、
本実施例のカメラは、上記第2実施例と第3実施例に夫
々示したカメラが有する効果を合わせ持っている。尚、
この他の構成は第2実施例に示したものと同様であり、
又、本実施例のカメラを構成しているレンズ等光学部材
の数値データ及び像高誤差は第2実施例に示したものと
同様であるため、ここでは省略する。
【0051】又、本実施例のカメラにおいて、撮像面1
4の最大有効範囲は以下に示す通りである。尚、撮像面
14の最大有効範囲の形状は図11と同様である。 撮像面14の短辺(上下)方向 14.6mm 撮像面14の長辺(左右)方向 30.26mm アスペクト比(AR) 0.482 又、本実施例のカメラでは、距離ABが9.38mm,
距離ACが9.78mmとなるように定めている。
【0052】第5実施例 図13は、本実施例にかかる焦点検出光学系を有するカ
メラの構成を示す光軸に沿う断面図である。本実施例の
カメラでは、図示したように、焦点検出光学系71を予
定結像面Cから離して配置している。この他の構成は第
4実施例に示したカメラと同様である。
【0053】以下、本実施例に焦点検出光学系を有する
カメラを構成しているレンズ等光学部材の数値データを
示す。 焦点検出光学系71の倍率 −0.37倍 絞りマスク4の偏芯量 0.6021 再結像レンズ9の偏芯量 0.7372
【0054】 r1 (予定結像面C)=∞ d1 =0 r2 (視野マスク4)=∞ d2 =2.9800 r3 (赤外線カットフィルター5)=∞ d3 =0.5000 n3 =1.51633 ν3 =64.15 r4 (赤外線カットフィルター5)=∞ d4 =0.3400 r5 (コンデンサーレンズ6)=9.1886 d5 =3.3618 n5 =1.52540 ν5 =56.25 r6 (コンデンサーレンズ6)=-22.5529 d6 =13.3142
【0055】 r7 (絞りマスク8)=∞ d7 =0.0600 r8 (再結像レンズ9)=2.2300 d8 =2.8199 n8 =1.52540 ν8 =56.25 r9 (再結像レンズ9)=∞ d9 =2.9898 r10(カバーガラス面(図示せず))=∞ d10=0.7000 n10=1.56600 ν10=64.15 r11(カバーガラス面(図示せず))=∞ d11=0 r12(光電変換素子列10)=∞
【0056】又、図14は本実施例のカメラにおける像
高誤差を示すグラフである。
【0057】又、本実施例のカメラでは、撮像面14の
最大有効範囲は以下に示す通りである。尚、撮像面14
の有効範囲の形状は図5に示されている第1実施例のも
のと同様である。 撮像面14の短辺(上下)方向 16.7mm 撮像面14の長辺(左右)方向 30.26mm アスペクト比(AR) 0.552 又、本実施例のカメラでは、距離ABが9.38mm,
距離ACが9.78mmとなるように定めている。
【0058】尚、本実施例のカメラにおいて、像高誤差
は図14に示すように、図3に示した第1実施例のカメ
ラのものと比較すると悪化するが、コンデンサーレンズ
6を非球面形状とすれば、像高誤差は改善され、焦点検
出の精度を向上させることができる。
【0059】第6実施例 本実施例の焦点検出光学系を有するカメラは、コンデン
サーレンズ6を帯電性が小さく埃等の付着しにくいアク
リル系樹脂で、再結像レンズ9を吸収性膨張率が小さい
ポリオレフィン系樹脂で夫々形成した点以外は、図1に
示した第1実施例のカメラと同様に構成されているた
め、ここでは図を省略する。従って、本実施例のカメラ
では、第1実施例のカメラが有する効果に加えて、埃等
がコンデンサーレンズ6に付着して焦点検出の精度を低
下させるような不具合を防止することができる。又、焦
点検出の精度に大きく影響を及ぼす再結像レンズ9が、
湿度変化による材質の物性変化が小さいポリオレフィン
系樹脂により形成されているため、湿度変化による焦点
検出の精度の低下を防止することができる。更に、コン
デンサーレンズ6を再結像レンズ9より帯電性の小さい
材質で形成し、又、再結像レンズ9を前記コンデンサー
レンズ6より吸水線膨張率の小さい材質で形成すれば、
より焦点検出精度の向上を図ることができる。
【0060】以下、本実施例に焦点検出光学系を有する
カメラを構成しているレンズ等光学部材の数値データを
示す。 焦点検出光学系の倍率 −0.37倍 絞りマスクの偏芯量 0.6065 再結像レンズの偏芯量 0.7087
【0061】 r1 (予定結像面)=∞ d1 =0.0001 r2 (視野マスク)=∞ d2 =0.1000 r3 (コンデンサーレンズ)=9.5280 d3 =3.1116 n3 =1.49241 ν3 =57.66 r4 (コンデンサーレンズ)=-17.2660 d4 =13.0568 r5 (赤外線カットフィルター)=∞ d5 =0.5000 n5 =1.51633 ν5 =64.15 r6 (赤外線カットフィルター)=∞ d6 =0.3400
【0062】 r7 (絞りマスク)=∞ d7 =0.0600 r8 (再結像レンズ)=2.1728 d8 =2.9492 n8 =1.52540 ν8 =56.25 r9 (再結像レンズ)=∞ d9 =3.1824 r10(カバーガラス)=∞ d10=0.7000 n10=1.56600 ν10=64.15 r11(カバーガラス)=∞ d11=0 r12(光電変換素子列)=∞
【0063】更に、本実施例のカメラにおける像高誤差
のグラフを図15に示す。
【0064】又、本実施例のカメラにおいて、撮像面の
最大有効範囲は以下に示す通りである。尚、撮像面の有
効範囲の形状は図5に示された第1実施例のものと同様
である。 撮像面の短辺(上下)方向 16.7mm 撮像面の長辺(左右)方向 30.26mm アスペクト比(AR) 0.552 又、本実施例のカメラでは、距離ABが9.38mm,
距離ACが9.78mmとなるように定めている。
【0065】更に、本発明による焦点検出光学系を有す
るカメラは、前述の説明のように、特許請求の範囲に記
載した特徴に加えて以下に示すような特徴も兼ね備えて
いる。
【0066】(1)前記視野マスクを前記撮影レンズの
予定結像面に配置したことを特徴とする請求項2に記載
の焦点検出光学系を有するカメラ。
【0067】(2)前記光電変換素子列に入射する赤外
光成分をカットする赤外線カットフィルターを前記コン
デンサーレンズより前記光変換素子列側の光軸上に配置
したことを特徴とする請求項2,3又は上記(1)に記
載の焦点検出光学系を有するカメラ。
【0068】(3)前記再結像光学系は、一対の再結像
レンズと、この再結像レンズの近傍に焦点検出精度を確
保し得る間隔を有しながら配置された一対の開口を有す
る前記絞りマスクとにより構成されていることを特徴と
する請求項1乃至3、又は上記(1)乃至(2)の何れ
かに記載の焦点検出光学系を有するカメラ。
【0069】(4)前記コンデンサーレンズを前記一対
の再結像レンズより帯電性の小さい材質で形成し、前記
一対の再結像レンズを前記コンデンサーレンズより吸水
線膨張率の小さい材質で構成したことを特徴とする上記
(3)に記載の焦点検出光学系を有するカメラ。
【0070】
【発明の効果】上述のように、本発明によれば、撮像面
をはじめ焦点検出光学系の周辺に配置される部材を小型
に構成することが可能になり、又、コンデンサーレンズ
で発生する歪曲収差を抑制することができるため、焦点
検出の精度を維持しながらも、コンパクトな焦点検出光
学系を有するカメラを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例にかかる焦点検出光学系を
有するカメラの構成を示す光軸に沿う断面図である。
【図2】第1実施例のカメラに備えられた焦点検出光学
系とその周辺部の構成を示す光軸に沿う断面図である。
【図3】第1実施例のカメラにおいて生じる像高誤差の
グラフである。
【図4】像高誤差を説明するための図である。
【図5】第1実施例のカメラの撮像面の有効範囲の形状
を示す図である。
【図6】本発明の第2実施例にかかる焦点検出光学系を
有するカメラの構成を示す光軸に沿う断面図である。
【図7】第2実施例のカメラに備えられた焦点検出光学
系とその周辺部の構成を示す光軸に沿う断面図である。
【図8】第2実施例のカメラにおいて生じる像高誤差の
グラフである。
【図9】第2実施例のカメラの撮像面の有効範囲の形状
を示す図である。
【図10】本発明の第3実施例にかかるカメラの焦点検
出光学系とその周辺の構成を示す光軸に沿う断面図であ
る。
【図11】第3実施例のカメラの撮像面の有効範囲の形
状を示す図である。
【図12】本発明の第4実施例にかかるカメラの焦点検
出光学系とその周辺の構成を示す光軸に沿う断面図であ
る。
【図13】本発明の第5実施例にかかる焦点検出光学系
を有するカメラの構成を示す光軸に沿う断面図である。
【図14】第6実施例のカメラにおいて生じる像高誤差
のグラフである。
【図15】第6実施例のカメラにおいて生じる像高誤差
のグラフである。
【図16】従来の焦点検出光学系を有するカメラの構成
を示す光軸に沿う断面図である。
【図17】従来のカメラの焦点検出光学系の構成を示す
光軸に沿う断面図である。
【図18】従来の焦点検出光学系を有するカメラの構成
を示す光軸に沿う断面図である。
【図19】従来のカメラに備えられた焦点検出光学系と
その周辺部の構成を示す光軸に沿う断面図である。
【図20】(a),(b)は従来のカメラに備えられた
焦点検出光学系の構成を示す光軸に沿う断面図である。
【図21】周辺の測距視野のファインダー内の様子を説
明するための図である。
【図22】コンデンサーレンズの歪曲収差による焦点検
出光学系への影響を説明するための図である。
【符号の説明】
1 撮影レンズ 2 クイックリターンミラー 3 サブミラー 4 視野マスク 5 赤外線カットフィルター 6 コンデンサーレンズ 7 ミラー 8 絞りマスク 9 再結像レンズ 10 光電変換素子列 11 焦点板 12 ペンタプリズム 13 接眼レンズ 14 撮像面 15 カメラ本体 18 回転機構 19 シャッター 20 シャッター開閉機構 21,31,41,51,61,71 焦点検出光学系 LC 光軸

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 撮影レンズからの光束の光路を分割して
    その一方を反射し他方を透過させる機能を有するクイッ
    クリターンミラーと、該クイックリターンミラーに付設
    されたサブミラーと、前記撮影レンズの結像面に配置さ
    れる撮像面と、視野マスク,前記撮影レンズの結像面と
    等価な予定結像面付近に配置されたコンデンサーレン
    ズ,光電変換素子列及び前記撮影レンズにより形成され
    る像を前記光電変換素子列上に再結像する再結像光学系
    からなる焦点検出光学系と、を有するカメラにおいて、 前記撮像面のアスペクト比(AR)を以下の条件式を満
    足するようにしたことを特徴とする焦点検出光学系を有
    するカメラ。 0.4<AR<0.63 但し、アスペクト比(AR)とは、前記撮像面の短辺
    (上下)方向の最大有効範囲をX、前記撮像面の長辺
    (左右)方向の最大有効範囲をYとした場合に、 AR=X/Y を満足する値のことである。
  2. 【請求項2】 前記予定結像面が前記視野マスクと前記
    コンデンサーレンズとの間に位置するように、前記視野
    マスク及び前記コンデンサーレンズを配置するようにし
    たことを特徴とする請求項1に記載の焦点検出光学系を
    有するカメラ。
  3. 【請求項3】 前記コンデンサーレンズを前記予定結像
    面に配置するようにしたことを特徴とする請求項2に記
    載の焦点検出光学系を有するカメラ。
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