JPH0828601A - 油圧クラッチ用の調圧弁装置 - Google Patents

油圧クラッチ用の調圧弁装置

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JPH0828601A
JPH0828601A JP6191067A JP19106794A JPH0828601A JP H0828601 A JPH0828601 A JP H0828601A JP 6191067 A JP6191067 A JP 6191067A JP 19106794 A JP19106794 A JP 19106794A JP H0828601 A JPH0828601 A JP H0828601A
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JP
Japan
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spring
control piston
oil
hydraulic
valve body
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JP6191067A
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Mizuya Matsufuji
瑞哉 松藤
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Kanzaki Kokyukoki Manufacturing Co Ltd
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Kanzaki Kokyukoki Manufacturing Co Ltd
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    • F16D25/12Details not specific to one of the before-mentioned types
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 同心配置の複数個の油圧設定用スプリングを
設ける油圧漸増型調圧弁装置において、クラッチ初期作
用油圧及び油圧漸増特性を変更することなくクラッチ正
規作用油圧を調整可能とする。 【構成】 油圧漸増用の制御ピストン3とリリーフ弁々
体2とのうちの一方に管状部10を、他方にロッド部1
1を形成した。制御ピストン又は弁体にバネ受部材12
を着脱可能に支持させ、内周端の油圧設定用スプリング
6を該バネ受部材に受けさせて管状部内に設置し、制御
ピストンの前進過程終期に該スプリングを、管状部に突
入するロッド部により圧縮させることとした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は作業車両とか舶用逆転
機等に設けられる油圧クラッチに対する作用油圧を設定
するための、油圧漸増型の調圧弁装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】油圧漸増型の調圧弁装置は一般に、リリ
ーフ弁の弁体に対向配置した制御ピストンを、該弁体方
向に規制された位置まで前進可能に設け、これらの弁体
と制御ピストン間に油圧設定用スプリングを配設する一
方、制御ピストンの背後に、油圧クラッチへの作動油供
給油路に対し絞りを介し接続する油室を形成してあるも
のに、構成される。このような調圧弁装置は、油圧クラ
ッチに対する作動油の給排を制御するための方向切換弁
が作用位置に切替えられた時点から、上記作動油供給油
路より絞りを介し上記油室に徐々に油が流入することに
よって制御ピストンが徐々に前進し、これにより油圧設
定用スプリングが徐々に圧縮されバネ力を高めてリリー
フ弁のリリーフ圧を高めて行くことから、制御ピストン
が最前進位置をとるときの正規作用油圧にまでクラッチ
作用油圧を漸増させ、油圧クラッチをショック無しに係
合させる。
【0003】クラッチ作用油圧の漸増特性を経時的に複
数段にわたって変更し、ショック防止効果をより高める
とか車両の発進をより滑らかとするためには、上記した
油圧設定用スプリングとして同心配置の複数個のスプリ
ングが設けられる(例えば実公昭62−12099号公
報、実公平4−40027号公報参照)。このような複
数個のスプリングは一般に、外周端のスプリングをバネ
定数最小のものとして、制御ピストンの最後退位置で既
に該スプリングが両端で弁体と制御ピストンとに接当す
るように設置し、バネ定数をより大とする内周側のスプ
リングは、制御ピストンの最後退位置では一端を制御ピ
ストン又は弁体から離間していて、制御ピストンが或る
距離前進し両端で弁体と制御ピストンに接当するに至っ
た状態から弁体を付勢して油圧の設定に関与するよう
に、設置される。そして本構造で調圧弁装置によって設
定される正規油圧を変更することは従来、外周端のスプ
リングと制御ピストン間にシムを介在させることとする
シム調整又は外周端のスプリングの交換調整によってい
た。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このように外周端スプ
リングのシム調整又は交換調整を行うと当然のことなが
ら、制御ピストン最後退時のバネ力に対応する初期のク
ラッチ作用油圧、及びその後のクラッチ作用油圧の経時
的な漸増特性も変更され、このため従来は最適した油圧
漸増特性が得られ難くなる問題があった。また最外周の
スプリングはバネ定数小のものが用いられているため、
シム等による圧力変更調整が困難であった。
【0005】そこでこの発明は、上記のような複数個の
油圧設定用スプリングのうち内周端のスプリングを、正
規油圧の変更調整に用い得るように設置して、上記した
問題点を解消しようとするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】そのためにこの発明は添
付図に例示するように、リリーフ弁の弁体2と制御ピス
トン3間に複数個の同心配置の油圧設定用スプリング
4,5,6を配設する構造の調圧弁装置において、次の
ような手段を講じた。
【0007】すなわちこの発明は制御ピストン3と弁体
2とのうちの一者に管状部10を、他者にこの管状部に
突入可能なロッド部11を、それぞれ形成する。図1,
2の例では管状部10を制御ピストン3に形成しロッド
部11を弁体2に形成しており、図5の例では逆に管状
部10を弁体2に形成しロッド部11を制御ピストン3
に形成している。そして上記管状部10の内底面を付与
するバネ受部材12を、制御ピストン3又は弁体2に着
脱可能に支持させて設けて、油圧設定用スプリング4,
5,6のうち内周端に配置のスプリング6を、その基端
で該バネ受部材12に受けさせて上記管状部10内に設
置し、制御ピストン3の前進過程の終期に該スプリング
6を上記ロッド部11により圧縮させるように構成す
る。
【0008】
【作用】図例では油圧設定用スプリングとして外周端の
スプリング4と内周側の2個のスプリング5,6を用い
ており、経時的な油圧漸増特性は図4に例示するよう
に、外周端のスプリング4のみが油圧の設定に関与する
極くなだらかなカーブC1、該スプリング4と中間のス
プリング5とが油圧の設定に関与する、やや急となるカ
ーブC2 、そして内周端のスプリング6も油圧の設定に
関与することとなる比較的急なカーブC3 の3段階にわ
たって、変更される。図4に例示する最終のクラッチ作
用油圧Pa 、つまり正規油圧Pa は図1,2に例示する
シム14又は図5に例示するシム14A,14Bを、内
周端のスプリング6とバネ受部材12間に介在させるこ
とで変更でき、また同スプリング6を交換することによ
っても変更できる。そして同変更を行っても図4に例示
する初期油圧P0 、つまり制御ピストン3の最後退位置
での外周端のスプリング4のバネ力によって決定される
油圧P0 、及びカーブC1 ,C2 で示される2段階の油
圧漸増特性は、何ら変更されない。
【0009】
【実施例】図示の実施例は作業車両に設けられた油圧ク
ラッチ式の前後進切替え式変速装置用のものとして本発
明を実施した例に係り、図3において15F,15Rは
それぞれ、前進用及び後進用の油圧クラッチを示してい
る。同図に示すように油タンク16から油圧ポンプ17
により油圧クラッチ15F,15R方向に作動油を導く
作動油供給油路7が設けられ、油圧クラッチ15F,1
5Rに対する作動油の給排を制御するための方向切換弁
18に対し接続されている。方向切換弁18は作動油給
排油路19F,19Rを介し油圧クラッチ15F,15
Rに対し接続され、両油圧クラッチ15F,15Rを共
に非作動とする中立位置N、前進用油圧クラッチ15F
を係合させる前進作用位置F、及び後進用油圧クラッチ
15Rを係合させる後進作用位置Rを有する。
【0010】同様に図3に示すように油路7には比較的
高圧でリリーフ動作する主リリーフ弁20と本発明に係
る油圧漸増型の調圧弁であるリリーフ弁1とを、互いに
並列接続した関係として接続してある。リリーフ弁1に
は前記制御ピストン3及び油室9が設けられ、前記油圧
設定用スプリング4,5,6は、図3では1つのスプリ
ング記号として符号21で示されている。油室9は絞り
8を挿入した油路22によって、作動油供給油路7に対
し接続されている。方向切換弁18を中立位置Nに戻し
た時に油室9から迅速に油を排出し制御ピストン3を迅
速に最後退位置まで移動させるために、油室9は油路3
7によって方向切換弁18に接続され、同切換弁18は
中立位置Nで該油路37を油タンク16に対し接続する
ものに構成されている。なお両リリーフ弁1,20の油
リリーフ油路1a,20aは、後述する潤滑油供給油路
38に対し接続されている。
【0011】図1,2に示すようにリリーフ弁1は作業
車両に設けたバルブハウジング23内に設置され、同ハ
ウジング23には別体のバルブケース24を嵌入してあ
る。バルブケース24には前記作動油供給油路7に対し
接続されるポンプポート25P、前記リリーフ油路1a
を接続される油リリーフポート25T1 、油タンク16
に接続される油ドレンポート25T2 、バルブハウジン
グ23内に形成した前記絞り8を介し作動油供給油路7
に対し接続される油供給ポート25S、及び前記油路3
7を接続される油排出ポート25Dを、ポート25T2
は弁体2と制御ピストン3間の空間に開口させポート2
5S,25Dはそれぞれ油室9に開口させて、形成して
ある。バルブケース24の内周面には制御ピストン3の
最前進位置を決定する環状のストッパ段部24aを設け
てある。
【0012】同様に図1,2に示すように弁体2には、
該弁体2に対しポンプポート25Pの油圧を作用させる
ための油室26に対し油圧を導く小径の油路2aを形成
してある。弁体2は油室26に導かれるポンプポート2
5Pの油圧により図2に示すようにポンプポート25P
と油リリーフポート25T1 間を断続的に連通させるリ
リーフ位置へともたらされるが、該弁体2には、油温が
低い状態でリリーフ動作するときに油の高粘性に基づき
弁体2が過剰に移動するオーバリフト現象を防止するた
めのストッパピン27を固定してある。
【0013】図1,2に示すように制御ピストン3と弁
体2には前述した通りの管状部10とロッド部11を形
成してある。3個の油圧設定用スプリング4,5,6が
設けられ、このうち外周端のスプリング4は図1に示す
制御ピストン3の最後退位置で既に、両端で弁体2と制
御ピストン3に接当するように設置されている。中間の
スプリング5は図1の制御ピストン3の最後退位置で一
端を弁体2に接当しているが、他端は管状部10の外周
面にガイドされて制御ピストン3と或る間隔をおくよう
に設置されている。制御ピストン3は管状部10の後方
側により内径を大とする中空部を、油室9に開口させて
形成し、該中空部内周面の環状段部で管状部10方向へ
の変位を阻止してあるプラグ状の前記バネ受部材12
を、上記中空部の内周面に着脱自在に装着する止輪29
により抜止めして、バネ受部材12を着脱可能に支持す
るものに構成されている。そして内周端のスプリング6
は上記バネ受部材12に基端を受けさせ、管状部10先
端の内向き張出し部10aに先端を接当させて、該管状
部10内に設置されている。図1の制御ピストン3の最
後退位置で中間のスプリング5と制御ピストン3間の間
隔は、内周端のスプリング6とロッド部11間の間隔よ
りも小さいように設定されており、このため制御ピスト
ン3の前進により先ず中間のスプリング5が弁体2を付
勢する状態が得られ、次に内周端のスプリング6が弁体
を付勢する状態が得られることとされている。以上より
して制御ピストン3の前進過程の終期に内周端のスプリ
ング6が管状部10に突入するロッド部11によって圧
縮され、図2に示す制御ピストン3の最前進状態で油圧
クラッチに対する正規作用油圧が設定されるが、同油圧
は図1,2に例示するシム14を、バネ受部材12を一
旦取外し該部材12とスプリング6間に介在させること
により、変更調整可能となっている。
【0014】なお図3に示す前記潤滑油供給油路38は
油圧クラッチ15F,15Rの摩擦エレメント部に潤滑
油を供給するためのもので、同油路38には潤滑油圧を
設定するための低圧リリーフ弁30を接続してある。ま
た該油路38には開閉弁31を挿入設置してあると共に
流量制御弁32を接続してあり、これらの弁31,32
にはその各弁バネ31a,32a反対側で、クラッチ作
動油供給油路7の油圧をパイロット回路33,34を介
してそれぞれ作用させてある。開閉弁31は弁バネ31
aの付勢力により油路38を遮断する位置をとり、パイ
ロット回路33を介し作用する油圧によって油路38を
開放する位置へと移されるものとされている。また流量
制御弁32は油路38から一部の油を油タンク16に排
出する絞り油通路32bを内部に含み、パイロット回路
34を介し作用せしめられる油圧によって、油路38に
対し絞り油通路32bを接続する位置へと移されるもの
とされている。さらに油圧クラッチ15F,15Rには
それぞれ、前記作動油給排油路19F,19Rの油圧に
応動する潤滑油量制御弁35F,35Rが付設され、こ
れらの制御弁35F,35Rは油路19F,19Rに油
圧が成立しない状態では内部の絞り35aを介して潤滑
油を小割合でクラッチ摩擦エレメント部に供給し、油路
19F,19Rに油圧が成立すると潤滑油を絞ることな
く同エレメント部に供給するものとされている。
【0015】図4が前述した通り、方向切換弁18の作
用位置F又はRへの操作時点からの時間tとクラッチ作
用油圧Pとの関係で表した経時的な油圧漸増特性を示し
ており、切換弁18の操作により先ず、図1の状態での
外周端スプリング4のバネ力に対応する初期圧P0 が油
路7に設定され油圧クラッチ15F又は15Rに対し作
用せしめられる。その後に中間のスプリング5が制御ピ
ストン3に対し接当する時点t1 までの間はカーブC1
に従い、そしてロッド部11が管状部10に突入し内周
端のスプリング6を圧縮し始める時点t2 までの間はカ
ーブC2 に従い、さらに制御ピストン3が図2の最前進
位置に到達する時点t3 までの間はカーブC3 に従い、
油圧Pの漸増が得られる。つまり時点t1 までの初期圧
0 から低油圧P1 までの漸増、その後の時点t2 まで
の低油圧P1 から中間圧P2 までの漸増、そしてその後
の時点t3 までの中間圧P2 から正規油圧Pa までの漸
増と、3段階の油圧漸増特性が得られる。そして図例の
シム14により、或は内周端スプリング6の交換により
正規油圧Pa を変更調整しても、初期圧P0 及びカーブ
1 ,C2 に従った油圧漸増特性は全く変更されず、設
計した最適初期圧及び漸増特性が維持される。内周端ス
プリング6に係る上記調整により、正規油圧Pa の変更
はもとより同油圧Pa が成立するまでの遅延時間を変更
できるから、車速を高速にセットしている状態でのショ
ック低減にも十分に適応可能である。
【0016】図4のカーブC1 上の点Sは、油圧クラッ
チ15F又は15Rがスリップ係合を開始し車両が発進
するような油圧の成立時を示している。そして図3に図
示の前記開閉弁31はこの時に油路7に成立する油圧
で、潤滑油供給油路38の遮断位置から開放位置へ移さ
れることとされている。したがって方向切換弁18の中
立位置では油圧クラッチ15F,15Rの摩擦エレメン
ト部に対し潤滑油は供給されず、潤滑油の引きずりによ
り従動側摩擦エレメントが原動側摩擦エレメントと連れ
回りする現象の発生、したがってそれによる摩擦エレメ
ントの摩耗とか車両の不測発進が、防止される。また摩
擦エレメントがスリップ係合して発生する熱は点Sから
供給される潤滑油に吸収され、その後の油圧漸増中に十
分な冷却が得られて熱による摩擦エレメントの摩耗促進
が回避される。
【0017】また図3に図示の前記流量制御弁32は、
図4の正規油圧Pa にほぼ対応する油圧が油路7に成立
すると潤滑油供給油路38から一部の油を絞り油通路3
2bを介し油タンク16に排出するものとされている。
したがって油圧クラッチ15F又は15Rの定常係合状
態ではその摩擦エレメント部に対し供給される潤滑油量
がクラッチ係合途中に発生した熱のうちの余熱を除去す
る程度にまで減らされ、摩擦係合している摩擦エレメン
トが潤滑油を断ち切りながら回転することによるエネル
ギー損失及び発熱が抑制される。
【0018】なお図3について前述した潤滑油量制御弁
35F,35Rは、同一の潤滑油供給系を用いつつ係合
中の油圧クラッチには必要な潤滑油量を確保し非作動状
態の油圧クラッチには連れ回りを回避する少量潤滑油の
みを供給することを、可能にする。本制御弁35F,3
5Rは具体的には米国特許No.3,913,616に
開示されているように、各油圧クラッチのクラッチ・シ
リンダのボス部に形成した潤滑油通路に連通させる大小
2種の油穴を同クラッチの環状ピストンの内周壁に形成
し、該油穴の位置がピストンの移動により変更されるこ
とを利用して、構成することができる。
【0019】図5は前述した通り管状部10を弁体2
に、ロッド部11を制御ピストン3に、それぞれ形成し
た第2の実施例を示している。本実施例では管状部10
の内径と等しい内径の穴を、管状部10と同心状で弁体
2に該弁体を貫通させて形成し、この穴にロッド状のバ
ネ受部材12を嵌合し、前記のものと同様のストッパピ
ン27を利用して弁体2に取外し可能に固定している。
図示のように2枚設けられているシム14A,14B
は、ストッパピン27を一旦抜き取りバネ受部材12を
弁体2から一旦取外して、増減できる。第2の実施例の
他の部分の構造、そして作用は図1,2の第1の実施例
について前述したのと実質的に変わらない。
【0020】
【発明の効果】この発明は油圧漸増型リリーフ弁におけ
る制御ピストン3と弁体2のうちの一方に形成した管状
部10内に、複数個の油圧設定用スプリングのうちの内
周端のスプリング6を設置し、制御ピストン3と弁体2
のうちの他方に形成したロッド部11により油圧漸増過
程の終期にこのスプリング6を圧縮させることとする一
方、該スプリング6の基端を受けるバネ受部材12を制
御ピストン3又は弁体2に着脱可能に支持させて、バネ
受部材12を一旦取外して該バネ受部材12と上記スプ
リング6間のシム調整又はスプリング6の交換を可能と
した構成により、設定されるクラッチ正規作用油圧を内
周端スプリング6についての調整によって変更調整でき
ることとしたものであり、この調整を行っても外周側の
スプリング4,5による弁体2の付勢態様、つまり初期
に成立するクラッチ作用油圧とその後に内周端スプリン
グ6が油圧の設定に関与するまでの油圧の経時的な漸増
特性が全く変更されないから、所期の油圧特性を維持し
つつ正規油圧の調整及び付随する正規油圧成立までの遅
延時間の調整を行うことを可能とする。そして正規油圧
の設定に関与させることからバネ定数大のものが用いら
れる内周端スプリング6について調整を行うこととした
から、比較的大幅な圧力の変更調整を少数のシムによっ
て容易に行えることとする。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施例を、制御ピストンが最後退してい
る状態で示した縦断面図である。
【図2】第1の実施例を、制御ピストンが最前進してい
る状態で示した縦断面図である。
【図3】第1の実施例を装備した作業車両における油圧
回路を示す回路図である。
【図4】作用を示す模式的なグラフである。
【図5】第2の実施例を、制御ピストンが最後退してい
る状態で示した縦断面図である。
【符号の説明】
1 リリーフ弁 2 弁体 3 制御ピストン 4,5,6 油圧設定用スプリング 7 作動油供給油路 8 絞り 9 油室 10 管状部 11 ロッド部 12 バネ受部材 14,14A,14B シム 15F,15R 油圧クラッチ 27 ストッパピン 29 止輪

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 リリーフ弁の弁体(2)に対向配置した
    制御ピストン(3)を、該弁体方向に規制された位置ま
    で前進可能に設け、これらの弁体(2)と制御ピストン
    (3)間に複数個の同心配置の油圧設定用スプリング
    (4,5,6)を配設する一方、制御ピストン(3)の
    背後に、油圧クラッチへの作動油供給油路(7)に対し
    絞り(8)を介し接続する油室(9)を形成してある油
    圧クラッチ用の調圧弁装置において、 前記した制御ピストン(3)と弁体(2)とのうちの一
    者に管状部(10)を、他者にこの管状部に突入可能な
    ロッド部(11)を、それぞれ形成すると共に、該管状
    部(10)の内底面を付与するバネ受部材(12)を、
    制御ピストン(3)又は弁体(2)に着脱可能に支持さ
    せて設け、前記油圧設定用スプリングのうち内周端に配
    置のスプリング(6)を、その基端で該バネ受部材(1
    2)に受けさせて上記管状部(10)内に設置し、制御
    ピストン(3)の前進過程の終期に該スプリング(6)
    を上記ロッド部(11)により圧縮させるように、構成
    したことを特徴とする調圧弁装置。
JP6191067A 1994-07-21 1994-07-21 油圧クラッチ用の調圧弁装置 Pending JPH0828601A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP3872359A2 (en) 2019-12-26 2021-09-01 Kubota Corporation Valve unit

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EP3872359A2 (en) 2019-12-26 2021-09-01 Kubota Corporation Valve unit
US11460080B2 (en) 2019-12-26 2022-10-04 Kubota Corporation Valve unit

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