JPH082847Y2 - カラオケ装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、楽曲の伴奏音を演奏するとともに背景画像
を表示するカラオケ装置に関する。

〔従来の技術〕

従来、カラオケ装置を制御して演奏すべき楽曲を任意
に選択するためには、曲名と、その曲の選択番号（その
曲の伴奏が録音されているコンパクトディスク、レーザ
ーディスク、磁気テープまたはレコード盤の番号とそこ
に録音されている位置の番号）が記載された曲名早見目
次表等をめくり、所望の曲の選択番号を得て、カラオケ
装置にその選択番号を入力するか、所定のディスクやテ
ープや盤等をセットして録音されている位置の番号を入
力するかすることにより、所望の曲の伴奏を演奏させて
いる。

〔解決しようとする問題点〕

前述のような従来の選択方法では、選択番号をカラオ
ケ装置に入力することにより伴奏させる楽曲を選択する
のであるが、意味の無い番号は記憶間違い、見間違い、
操作間違い等の間違いが起こりやすく、しかも、実際に
演奏が始まるまで、間違いに気付きにくいので、それを
選択した人は、実際に演奏が始まるまで気を抜けないと
いう問題点と、間違った番号の楽曲の演奏が始まってし
まうと、途中で取消しにくく、有料のコイン等を投入し
て操作するカラオケ装置の場合においては、そのコイン
が無駄になるので、更に、不愉快になるという問題点が
ある。

また、多数の楽曲を順次演奏させるために予約した
り、変更したり、割り込み演奏させたりするための機能
制御は、複雑であるので、カラオケ装置としては、それ
らの機能を備えていても、実際には活用されないことが
普通である。

また、伴奏演奏のみを再生するカラオケ装置の場合に
は、背景画像として別のレーザーディスク装置からの映
像を表示するように構成したものがあるが、演奏される
楽曲の雰囲気と表示される背景画像の雰囲気がアンバラ
ンスになることが多く、せっかく盛り上がった雰囲気を
こわしてしまうということも多かった。

そこで、伴奏演奏の雰囲気にマッチした背景画像を自
動的に選択して表示することのできるカラオケ装置を提
供することを目的として、本考案はなされたものであ
る。

〔問題点を解決するための手段〕

上記問題点を解決するために、本考案に係るカラオケ
装置においては、複数の楽曲から任意の楽曲を選択する
ための演奏すべき楽曲の伴奏情報が記憶されているディ
スク番号、当該番号のディスクにおける曲番号、及び当
該楽曲のジャンル番号を含んだ選択情報が文字にて表記
された文字表記部と前記選択情報がコード化されて記録
されたコード記録部を備えた楽曲表記手段と、 前記楽曲表記手段の前記コード記録部から所望の楽曲に
対応する選択情報を読み取るデータ読み取り手段と、前
記データ読み取り手段にて読み取った選択情報に基づい
て、演奏すべき楽曲の伴奏情報が記憶されているディス
ク番号と、当該番号のディスクにおける曲番号と、当該
楽曲のジャンル番号とを出力する情報出力手段と、複数
枚のディスクの中から前記ディスク番号と曲番号によっ
て決定された伴奏演奏を出力する音声出力手段と、複数
の背景画像から前記ジャンル番号に応じた背景画像を選
択して表示する画像表示手段とを備え、指定した楽曲の
伴奏演奏とともに当該曲のジャンルに応じた背景画像を
表示するように構成したものである。

また、前記コード記録部は、印刷されたバーコードと
し、前記データ読み取り手段は、バーコードリーダーと
するとよい。

また、前記コード記録部は、磁気ストライプとし、前
記データ読み取り手段は、磁気検出器とするとよい。

また、前記コード記録部は、半導体記憶素子とし、前
記データ読み取り手段は、半導体記憶素子読みだし回路
とするとよい。

また、前記楽曲表記手段は、紙とするとよい。

〔作用〕

本考案に係るカラオケ装置では、楽曲表記手段には、
複数の楽曲から任意の楽曲を選択するための選択情報が
文字にて表記された文字表記部と前記選択情報がコード
化されて記録されたコード記録部とを備えている。

データ読み取り手段によって、前記楽曲表記手段の前
記コード記録部から所望の楽曲に対応する選択情報を読
み取る。

情報出力手段によって、前記データ読み取り手段にて
読み取った選択情報に基づいて、演奏すべき楽曲の伴奏
情報が記憶されているディスク番号と、当該番号のディ
スクにおける曲番号と、当該楽曲のジャンル番号とを出
力する。

音声出力手段は、複数枚のディスクの中から前記ディ
スク番号と曲番号によって決定された伴奏演奏を出力す
る。

画像表示手段は、複数の背景画像から前記ジャンル番
号に応じた背景画像を選択して表示する。

このようにして、指定した楽曲の伴奏演奏とともに当
該曲のジャンルに応じた背景画像を表示するのである。

〔実施例〕

以下に、本考案にかかるカラオケ装置の一実施例を図
面に基づいて詳細に説明する。

第１図は前記実施例のブロック図、第２図は前記実施
例に使用するバーコードのデータ形式を説明する図であ
る。

図面において、１は文字表記部としての曲名印刷欄、
２はコード記録部としてのバーコード印刷欄であり、前
記曲名印刷欄１と前記バーコード印刷欄２とで楽曲表記
手段としての早見目次表は構成されている。３はデータ
読み取り手段としてのバーコードリーダーであり、前記
バーコード印刷欄２のバーコードをセンサー９にて読み
取り後、転送ボタン５を押すと読み取った曲名データを
送信子６からカラオケ装置本体４の受信子７へ転送す
る。

なお、データ転送方式はリーダ付パルス位置変調方式
とする。

前記カラオケ装置本体４では、受信子７により曲名デ
ータを受信し、受信された曲名データは、デコーダ16に
て制御信号に変換され、コントローラ17を介してコンパ
クトディスクプレーヤ８と映像ディスク12と出力部18を
制御する。

前記バーコード印刷欄２に印刷されるバーコードのデ
ータ形式は、インターリブド2of5にかかるコード体系と
し、一つの曲名データには、１桁のジャンル番号（1,
〜,3）、３桁のディスク番号（001,〜,150）、２桁の曲
番号（01,〜,18），スタートコード，及びストップコー
ドから構成されている。よって、バーコードリーダー３
は、データを読み取るとともに、曲名データとして、ジ
ャンル番号，ディスク番号，曲番号を出力するので、情
報出力手段を兼ねている。

前記ジャンル番号は、曲毎に演歌、ポップス、ニュー
ミュージックのジャンル区分による番号、前記ディスク
番号は、ディスク一枚ごとの通し番号、前記曲番号は、
一枚のディスクにおける当該楽曲の記録されている位置
を示す番号である。

コントローラ17は、前記ジャンル番号に応じた映像を
映像ディスク12から選択し、大型ディスプレイ装置13に
表示する。前記コントローラ17と映像ディスク12と出力
部18内の大型ディスプレイ装置13とで画像表示手段を構
成している。

コントローラ17は、前記ディスク番号と前記曲番号と
で特定される伴奏演奏をコンパクトディスクプレーヤ８
から選択し、スピーカ14から出力する。前記コンパクト
ディスクプレーヤ８とコントローラ17と出力部18内のア
ンプとスピーカ14とで音声出力手段を構成している。

なお、前記早見目次表には、前記カラオケ装置本体４
の機能を制御するための機能コードが、バーコードにて
印刷されている機能コード欄10を備えているので、前記
カラオケ装置本体４の機能も簡単に制御できる。なお、
前記機能コード欄10には、予約、クリア、変更、割り込
み、スタート、解除およびセットの操作に対応する制御
信号がバーコードにて記録されている。

上記構成のカラオケ装置において、“愛の詩を今あな
たに”なる歌を歌いたい場合を例にして以下に具体的を
説明する。

はじめに、早見目次表をめくって、その曲名印刷欄１
から“愛の詩を今あなたに”を見つけたら、その曲名に
対応する位置の前記バーコード印刷欄２を前記バーコー
ドリーダー３にてスキャンすると、該バーコードリーダ
ー３の先端のセンサー９にて曲名データが読み取られ
る。このとき、該曲名データは、ジャンル番号としては
ポップスを表す〔２〕、ディスク番号としては18番目の
ディスクを表す〔18〕、曲番号としては12番目を表す
〔12〕，及び所定のスタートコードとストップコードか
ら構成されている。これらのデータを読み込んで読み取
りOKインジケータ11の点灯を確認して後、前記転送ボタ
ン５を押すと読み取った前記曲名データは前記カラオケ
装置本体４へ赤外線信号で転送される。

前記カラオケ装置本体４においては、受信された曲名
データにもとづき前記コンパクトディスクプレーヤ８と
映像ディスク12と出力部18を制御し、該当曲の伴奏演奏
と、該当ジャンルに応じた背景画像の頭出しをしてスタ
ンバイする。ここで、前記機能コード欄10のスタートコ
ードを前記バーコードリーダー３にて読み前記カラオケ
装置本体４に転送するか、リモコンユニット15もしくは
前記カラオケ装置本体４の操作パネルのスタートボタン
を押すことによって、スピーカ14から所定の伴奏の演奏
が開始される。

同時に、前記コントローラ17は前記曲名データから得
られたジャンル番号〔２〕に対応する背景映像を映像デ
ィスク12から選択し、大型ディスプレイ装置13にて表示
する。

なお、前述した機能コードを利用して、複数の曲を予
約セットして、連続演奏されることもでき、割り込み、
キャンセル、演奏解除等、種々の機能をバーコードによ
り制御できる。

なお、上記実施例では、曲名データ記録部としては、
バーコード印刷欄を例示したが、そに限らず、磁気スト
ライプや半導体記憶素子でもよい。その場合は、データ
読み取り手段も対応させて、磁気検出器や半導体記憶素
子読みだし回路とする。

また、楽曲表記手段は紙等の印刷物でもLCD表示装置
等でもよい。

手元にハンディターミナルを配し、該ターミナルに半
導体記憶素子による曲名データ記録部と、LCD表示装置
による楽曲表示手段を備えてもよい、このときは、記憶
容量も増大しやすく、記憶データの変更追加、並べ替え
も容易となる。

このようにして、本考案にかかるカラオケ装置によれ
ば、楽曲表記手段の楽曲の名称表記部により所望の楽曲
を選択し、データ読み取り手段にて、前記選択した楽曲
に対応する曲名データを前記楽曲の名称表記部に対応す
る曲名データ記録部から得て、前記曲名データによりカ
ラオケ装置を制御して所望の楽曲の伴奏を演奏するとと
もに、その曲のジャンルに応じた背景画像を選択して表
示するので、所望の楽曲を確実に選択できるとともに、
曲の雰囲気に応じた背景画像を自動的に選びだして表示
するので、使いやすくまた雰囲気が優れ、気分よくカラ
オケを楽しむことができるという効果が得られるのであ
る。

〔考案の効果〕

上述したように、本考案に係るカラオケ装置によれ
ば、データ読み取り手段にて、楽曲表記手段のコード記
録部にコード化されて記録されている選択情報を読み取
ることにより、カラオケ装置を制御して、所望の楽曲の
伴奏を演奏するとともに、読み取ったその曲のジャンル
番号に応じた背景画像を選択して表示するので、所望の
楽曲を確実に選択できるとともに、選択した曲の雰囲気
にふさわしい背景画像を自動的に選びだして表示するこ
とができる。

このようにして、使いやすくまた雰囲気が優れ、気分
よくカラオケを楽しむことができるという効果が得られ
るのである。

【図面の簡単な説明】

第１図は前記実施例のブロック図、第２図は前記実施例
に使用するバーコードのデータ形式を説明する図であ
る。 １……曲名印刷欄、２……バーコード印刷欄、３……バ
ーコードリーダー、４……カラオケ装置本体、６……送
信子、７……受信子、８……コンパクトディスクプレー
ヤ、12……映像ディスク、13……大型ディスプレイ装
置、14……スピーカ、17……コントローラ、18……出力
部。

Claims (5)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】複数の楽曲から任意の楽曲を選択するため
   の演奏すべき楽曲の伴奏情報が記憶されているディスク
   番号、当該番号のディスクにおける曲番号、及び当該楽
   曲のジャンル番号を含んだ選択情報が文字にて表記され
   た文字表記部と前記選択情報がコード化されて記録され
   たコード記録部を備えた楽曲表記手段と、 前記楽曲表記手段の前記コード記録部から所望の楽曲に
   対応する選択情報を読み取るデータ読み取り手段と、 前記データ読み取り手段にて読み取った選択情報に基づ
   いて、演奏すべき楽曲の伴奏情報が記憶されているディ
   スク番号と、当該番号のディスクにおける曲番号と、当
   該楽曲のジャンル番号とを出力する情報出力手段と、 複数枚のディスクの中から前記ディスク番号と曲番号に
   よって決定された伴奏演奏を出力する音声出力手段と、 複数の背景画像から前記ジャンル番号に応じた背景画像
   を選択して表示する画像表示手段と を備え、 指定した楽曲の伴奏演奏とともに当該曲のジャンルに応
   じた背景画像を選択して表示するように構成したことを
   特徴とするカラオケ装置。
2. 【請求項２】前記コード記録部は、印刷されたバーコー
   ドであり、前記データ読み取り手段は、バーコードリー
   ダーである実用新案登録請求の範囲第（１）項記載のカ
   ラオケ装置。
3. 【請求項３】前記コード記録部は、磁気ストライプであ
   り、前記データ読み取り手段は、磁気検出器である実用
   新案登録請求の範囲第（１）項記載のカラオケ装置。
4. 【請求項４】前記コード記録部は、半導体記憶素子であ
   り、前記データ読み取り手段は、半導体記憶素子読みだ
   し回路である実用実用新案登録請求の範囲第（１）項記
   載のカラオケ装置。
5. 【請求項５】前記楽曲表記手段は、紙である実用新案登
   録請求の範囲第（１）項記載のカラオケ装置。