JPH0690595B2

JPH0690595B2 - リモコン付ディスク再生装置

Info

Publication number: JPH0690595B2
Application number: JP16619384A
Authority: JP
Inventors: 孝正伊東
Original assignee: Sony Corp
Current assignee: Sony Corp
Priority date: 1984-08-08
Filing date: 1984-08-08
Publication date: 1994-11-14
Anticipated expiration: 2009-11-14
Also published as: KR860002074A; KR920007533B1; JPS6143780A

Description

【発明の詳細な説明】産業上の利用分野この発明は、教育用などに使用して好適なリモコン付デ
ィスク再生装置に関する。

従来の技術例えば子供の英語教育用として、磁気テープ付学習カー
ドがある。

すなわち、第１図において、（１）はその磁気テープ付
学習カードを示し、これは、全体が幅187×高さ115×厚
さ0.45mmの大きさの紙製カード（２）により形成され、
その表面には、例えば「りんご」の絵（３）と、「appl
e」の文字（４）が印刷されている。さらに、カード
（２）の下方には、オープンリール式テープレコーダで
使用される磁気テープ（５）が長辺に平行に貼り付けら
れているとともに、このテープ（５）には英語で「アッ
プル」の音声が録音されている。

また、第２図はこの磁気テープ付学習カード（１）のプ
レーヤを示し、これは一般のテープレコーダとほぼ同様
に構成されているが、リール軸及びテープ案内ピンの代
わりにカード案内溝（７）が形成されている。そして、
図に示すように、溝（７）のカード（１）の左下端を差
し込むと、キャプスタン及びピンチローラ（いずれも図
示せず）によりカード（１）が溝（７）に案内されて左
方向に送られると共に、このとき、再生ヘッド（図示せ
ず）がテープ（５）に対接し、テープ（５）に録音され
ている「アップル」の音声がスピーカ（８）から再生さ
れる。

なお、カード（１）の送り速度は、2.4cm/秒であり、従
って、１枚のカードの最大再生時間は6.2秒である。

従って、この磁気テープ付学習カード（１）によれば、
英単語を視覚と聴覚とから同時に覚えることができ、さ
らに短文も再生ができ、子供の英語教育に好適である。
あるいは、カード（１）の内容によっては、漢字，乗
物，昆虫，動物，植物，あいさつなどの学習を行うこと
もできる。

こうして、磁気テープ付学習カード（１）は、子供ない
し幼児の学習に便利に使用できる。

発明が解決しようとする課題しかし、この磁気テープ付学習カード（１）は、カード
（２）に柔軟性がなく、テープ（５）のヘッドタッチの
改善が望まれると共に、カード（１）の送り速度が遅い
ので、音質が限られたものであった。

また、再生時間が最大で6.2秒に制限されていて短時間
の情報再生しかできないので、物語りや歌などを扱うこ
とが困難であり、一般の絵本やレコードのような使い方
ができない。例えば、物語りや歌を何枚かのカードに分
ける方法もあるが、取り扱いに不便である。

課題を解決するための手段本発明のリモコン付ディスク再生装置は、オーディオ信
号とそのオーディオ信号の記録されている位置を示すア
ドレス信号が記録されたディスクと、例えば第３図、第
４図に示したような絵、文字、記号等のパターン13とキ
ャラクタ14が印刷されているとともに、それらの絵，文
字，記号等に対応するオーディオ信号が記録されている
ディスク上のアドレスを示すバーコードアドレス情報15
A,15Bが印刷されたカード（又は冊子）10と、例えば第
６図，第７図に示したような上記カード（又は冊子）上
のバーコードアドレス情報15A,15Bを読み取るバーコー
ドリーダと、そのバーコードリーダから送られてくるリ
モコン信号に従ってディスク上に指定位置からオーディ
オ信号を再生する再生手段を備えて成り、前記バーコー
ドアドレス情報としてディスク上に記録された経過時間
情報に対応した情報を使うようにする。

作用本発明のリモコン付ディスク再生装置によれば、カード
又は冊子の使用時（学習時）にはカード又は冊子のバー
コードアドレス情報15A,15Bをバーコードリーダで読み
取り、この読み取ったアドレス情報によりディスクに記
録されたオーディオ信号を再生するので良好な音質が得
られるとともに再生時間並びに再生スタート位置を任意
に設定できる。

実施例第３図において、（10）はこの発明によるカードを示
し、これは全体として長方形とされ、例えば磁気テープ
付学習カード（１）と同じ大きさの紙カード（12）によ
り形成されている。そして、このカード（10）の表面に
は、第３図の例では「りんご」の絵（13）と、「appl
e」の文字（14）とが印刷により形成されている。ま
た、カード（10）の下方には、３組のバーコード（15
A）〜（15C）が、カード（10）の長辺に沿って、すなわ
ち、バーコード（15A）〜（15C）の読み取り方向が、カ
ード（10）の長辺方向となるように印刷により形成され
ている。

この場合、バーコード（15A），（15B）は、コンパクト
ディスクのトラック番号及び経過時間（又はインデック
ス番号）を示すものであり、すなわち、カード（10）の
内容に対応した音声の録音されている録音位置のトラッ
ク番号及び経過時間（又はインデックス番号）をバーコ
ード化したものである。また、バーコード（15C）は補
助制御データ、この例においては、バーコード（15
A），（15B）の指定しているトラック番号及び経過時間
（又はインデックス番号）から始まる音声を、その始点
から何分何秒間にわたって再生するか、すなわち、再生
時間長を示すデータを、バーコード化したものである。

さらに、カード（10）の裏面には、第４図に示すように
カード（10）の内容に対応した例文ないし説明文（16）
が印刷されている。

そして、このようなカード（10）が、各英単語ごとに作
製されている。

また、カード（10）と組み合わされて使用されるコンパ
クトディスクには、例えば第５図及び第９図に示すよう
に音声が録音されている。すなわち、例えば、トラック
番号「１」の経過時間「t1」、但しt1は○○分○○秒の
形で表現されている、（又はインデックス番号「１」）
のアドレスには、第３図のカード（10）の内容に対応し
て英語で「アップル」の音声が録音されている。

なお、第５図及び第９図において、時間T₁₀₁〜T
₉₉₁₀は、それぞれの音声の長さを示すものであり（これ
は、コンパクトディスクには記録されていない）、この
時間をバーコード化したものがバーコード（15C）であ
る。また、この第５図及び第９図のトラック番号及び経
過時間（又はインデックス番号）をバーコード化したも
のが、バーコード（15A），（15B）である。

さらに、第６図はカード（10）のバーコードリーダの外
観を示し、そして、このバーコードリーダの上面には、
カード案内溝（17）が左右方向に延在して形成され、カ
ード（10）がこの溝（17）に案内されて図における右か
ら左へと走行できるようにされている。ただし、このバ
ーコードリーダには、カード（10）を送るための駆動機
構はなく、カード（10）は手動で溝（17）に沿って送ら
れるものである。

そして、第７図はバーコードリーダの読み取り回路を示
す。すなわち、（21）はフォトセンサを示し、これは溝
（17）のカード（10）との対向壁面に設けられてカード
（10）が溝（17）に案内されて送られるとき、そのバー
コード（15A）〜（15C）を順次読み取るようにされてい
る。そして、このセンサ（21）の読み取り出力がデコー
ダ（22）に供給されてデコードされてからコントローラ
（23）に供給される。

このコントローラ（23）は、例えば４ビットのマイクロ
コンピュータにより構成され、デコーダ（22）の出力の
うち、バーコード（15A），（15B）に対応する出力を、
後述するコンパクトディスクプレーヤのリモコン信号の
フォーマットに変換すると共に、バーコード（15C）に
対応する出力のときには、そのバーコード（15C）の示
す再生時間長（T₁₀₁など）を計測し、その時間長の経過
後には、コンパクトディスクプレーヤをポーズ状態にす
るリモコン信号などを形成する。

また、このコントローラ（23）には、コンパクトディス
クの同一アドレス｛同一のトラック番号及び同一の経過
時間（又はインデックス番号）の記録個所｝をリピート
再生させるためのリピートスイッチRPT、そのリピート
再生を停止させるためのストップスイッチSTP、再生音
量を押されるごとに１段階づつ小さくするダウンスイッ
チDWN、逆に大きくするアップスイッチUPが接続され、
これらのスイッチ出力もリモコン信号のフォーマットに
変換される。なお、スイッチRPT〜DWNは、いずれもノン
ロックタイプのプッシュスイッチで、バーコードリーダ
の表面に設けられている。

そして、コントローラ（23）からのリモコン信号が変調
回路（24）に供給されてPWMパルスとされ、このパルス
がドライブアンプ（25）を通じて赤外線LED（26）に供
給される。なお、このLED（26）は、バーコードリーダ
の表面に設けられ、このLED（26）からの赤外光が、コ
ンパクトディスクプレーヤへと送信される。

そして、第８図は、バーコードリーダと組み合わされて
使用されて上述のコンパクトディスクを再生するプレー
ヤを示す。このプレーヤは、市販されている一般のコン
パクトディスクプレーヤであるが、この例においては、
赤外線式のリモコン信号によりコンパクトディスクのト
ラック番号及び経過時間を指定すると、その指定位置か
ら再生をスタートできるなど各種のリモコン操作ができ
るタイプのものであり、（31）はそのリモコン信号であ
る赤外光の受光窓である。なお、図示はしないが、この
コンパクトディスクプレーヤの再生信号は、オーディオ
アンプを通じてスピーカに供給される。

このような構成によれば、カード（10）の使用時（学習
時）には、コンパクトディスクプレーヤに第５図で説明
したコンパクトディスクをセットし、カード（10）をバ
ーコードリーダの溝（17）に沿って手動で送ればよい。

すなわち、そのようにすると、センサ（21）によりバー
コード（15A）〜（15C）が順次読み取られ、バーコード
（15A），（15B）の読み取り出力からコントローラ（2
3）においてトラック番号及び経過時間（又はインデッ
クス番号）を示すリモコン信号が形成されると共に、コ
ンパクトディスクプレーヤを再生モードにするコマンド
信号も形成され、これらはLED（26）によりコンパクト
ディスクプレーヤへと送信される。また、このとき、バ
ーコード（15C）の読み取り出力から再生時間長が取り
出され、この時間長の計測がコントローラ（23）におい
てスタートする。

そして、今、カード（10）が第３図に示すものであると
すれば、LED（26）からの赤外光によりコンパクトディ
スクのトラック番号「１」の経過時間「t1」（又はイン
デックス番号「１」）の位置から音声信号の再生が開始
され、従って、スピーカ（図示せず）からは「アップ
ル」の音声が再生される。そして、この「アップル」の
音声が終了したとき、時間長T₁₀₁が経過するので、コン
トローラ（23）においてポーズを指定するリモコン信号
が形成され、このポーズ信号がLED（26）によりコンパ
クトディスクプレーヤに送信され、従って、プレーヤは
ポーズ状態となり、以後、音声は再生されなくなる。

なお、この場合、リピートスイッチRPTが押されると、
このリピート再生を示すリモコン信号がコントローラ
（23）から出力され、LED（26）によりコンパクトディ
スクプレーヤに送信されてプレーヤはリピート再生のモ
ードとされると共に、時間長T₁₀₁が経過してもポーズ信
号は形成されない。

従って、時間長T₁₀₁の経過後には、再びトラック番号
「１」の経過時間「t1,（又はインデックス番号
「１」）の位置から再生が行われて「アップル」の音声
が再生される。そして、これはストップスイッチSTPが
押されるまで繰り返される。

また、他のカード（10）をバーコードリーダにかけたと
きにも、同様の動作が行われ、そのカード（10）のバー
コード（15A），（15B）が示すトラック番号及び経過時
間（又はインデックス番号）のアドレスからそのカード
（10）に対応する音声が再生される。

こうして、この発明によれば、カード（10）をバーコー
ドリーダの溝（17）に送ると、そのカード（10）に対応
した音声がコンパクトディスクから再生されるので、そ
の再生音の音質はきわめて良好であり、音声だけでなく
音楽や効果音なども十分な音質で得ることができる。

また、１枚のカード（10）に対する再生時間はコンパク
トディスクの容量で決まり、これは最大74分強であるか
ら十分に長い時間の再生ができ、物語りや音楽なども扱
うことができる。しかも、その取り扱いも簡単であり、
子供にも容易である。

さらに、カード（10）は、白紙のカード（12）に絵（1
3）や文字（14）と同時にバーコード（15A）〜（15C）
を印刷するだけでよく、従って、カード（10）はきわめ
てローコストにできる。また、コンパクトディスクの容
量は、今までの磁気テープ付学習カード（１）の700枚
以上（＝74分/6.2秒）に相当すると共に、コンパクトデ
ィスクは大量複製が容易なので、コンパクトディスクも
１枚のカード（10）に相当するコストは安価である。

また、１枚のコンパクトディスクに74分以上の音声を録
音できるので、例えば英会話の場合、コンパクトディス
クは多くの英会話を入れておくがカード（10）は何段階
かに分割し、第１段階のカード（10）をマスタしたら第
２段階のカード（10）を追加購入し、これもマスタした
ら次の段階のカード（10）を追加購入するというよう
に、カード（10）を追加するだけで幅広く使用できる。

さらに、カード（10）はコンパクトディスクプレーヤの
リモコン装置の入力情報源と考えることもでき、カード
（10）に１枚ごとに１曲づつカラオケの歌詞及びバーコ
ード（15A）〜（15C）を印刷しておけば、アクセスの為
の入力操作が極めて簡単であると同時に、歌詞カードを
探す手間もいらず非常に便利である。また、音楽の楽章
別の再生にも便利である。あるいは百人一首，カルタ，
イントロあてゲームなどにも使用できる。さらに、百人
一首やカードなどのように切ってランダムにしたり、覚
えたものと、そうでないものとの整理などが直感的にで
きる。

なお、上述においては、この発明をカードに適用した場
合であるが、絵本や楽譜などの冊子とすることもでき、
その場合には、センサ（21）をバーコードリーダから取
り出してバーコード（15A）〜（15C）を読み取るように
すればよく、そのようにすれば、声の出る絵本として、
あるいは演奏つきの楽譜などとしてより効果的であると
共に、活用範囲を広げることができる。

発明の効果本発明のリモコン付ディスク再生装置は、高音質な再生
音が得られると共に、再生時間並びに再生スタート位置
を任意に設定できる。

また、印刷情報であるバーコードアドレス情報をバーコ
ードリーダで読み取り、このアドレス情報に対応したデ
ィスクのアドレス信号が記録された位置から再生スター
トを行うようにしたので操作が簡単である。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来の磁気テープ付学習カード、第２図は第１
図のカードのプレーヤ、第３図及び第４図は本発明のカ
ードを示す模式図、第５図は本発明のバーコードアドレ
ス情報を示す図表、第６図は本発明のバーコードリーダ
の外観図、第７図は本発明のバーコードリーダの回路ブ
ロック図、第８図はコンパクトディスク再生装置の外観
図、第９図は本発明の説明のために参照したバーコード
アドレス情報を示す図表である。

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】オーディオ信号と少なくとも経過時間を含
むアドレス信号が記録されたディスクと、絵、文字、記
号等が印刷されているとともに上記絵、文字、記号等に
対応するオーディオ信号が記録されている上記ディスク
上の上記アドレス信号に対応するアドレスがバーコード
アドレス情報として印刷されているカード又は冊子と、
上記カード又は冊子に印刷された上記バーコードアドレ
ス情報を読み取り、読み取った上記バーコードアドレス
情報に基づくリモコン信号を送信するバーコードリーダ
と、上記リモコン信号を受信し、上記ディスクを再生す
るディスク再生装置とを備えるとともに上記バーコード
アドレス情報がディスクに記録された上記経過時間に対
応する経過時間を含むことを特徴とするリモコン付ディ
スク再生装置。