JPH08284732A - 内燃機関の気筒グループ判別装置 - Google Patents

内燃機関の気筒グループ判別装置

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JPH08284732A
JPH08284732A JP8896795A JP8896795A JPH08284732A JP H08284732 A JPH08284732 A JP H08284732A JP 8896795 A JP8896795 A JP 8896795A JP 8896795 A JP8896795 A JP 8896795A JP H08284732 A JPH08284732 A JP H08284732A
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JP
Japan
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cylinder group
internal combustion
combustion engine
signal
angular position
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Application number
JP8896795A
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English (en)
Inventor
Tatsunori Kato
辰則 加藤
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Denso Corp
Original Assignee
NipponDenso Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 少ない個数の記憶データに基づき内燃機関の
始動時のように回転変動が大きなときにも安定して気筒
グループ判別、クランク角検出すること。 【構成】 内燃機関のクランク軸6に取付けられた回転
体1には外周にクランク角判別用として所定の角度位置
に突起2,3,4,2′,3′,4′及び気筒グループ
判別用として所定の角度位置に突起5,5′がそれぞれ
形成されている。回転体1の回転に基づいて電磁ピック
アップセンサ10から出力される角度信号の連続する3
つの信号間隔T2,T1,T0 及び所定値Kを用い判別関数
T1 2 −K(T0 ×T2 )が0以上であるかが判定され
る。この場合には、突起2′と突起4との信号間隔が長
いことから突起5における角度信号検出時点のみで判別
関数が0以上となり回転変動が大きなときにも安定して
気筒グループを判別でき、クランク角を検出できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、内燃機関の電子配電シ
ステム(DLI:Distributor Less Ignition)の同時点
火方式において、グループ点火するための気筒グループ
を判別し、所定のクランク角を検出する内燃機関の気筒
グループ判別装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、内燃機関の気筒グループ判別装置
に関連する先行技術文献としては、特開平5−8695
3号公報、特開平1−219341号公報にて開示され
たものが知られている。
【0003】前者では、回転体に不等間隔の複数の突起
を設け、この突起の角度位置を検出する電磁ピックアッ
プセンサからの角度信号に基づく信号間隔のパターンか
ら所定気筒を判別する技術が示されている。また、後者
では、各気筒に対応する信号のうち1つの信号の直後に
気筒判別用の信号を設けて所定気筒を判別する技術が示
されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前者のもの
では、電磁ピックアップセンサからの角度信号に基づき
連続する4つまたは5つの信号間隔のパターンを用いて
所定気筒を判別しており、記憶データの個数が多くなる
という不具合があった。また、後者のものでは、クラン
ク角判別用の角度位置を検出する光電式ピックアップセ
ンサからの角度信号が各気筒に対して1つずつであるた
め、内燃機関の機関回転数が急変したようなときには点
火時期が遅れたり、進角したりして内燃機関に対する制
御性が低下するという不具合があった。
【0005】そこで、この発明は、かかる不具合を解決
するためになされたもので、少ない個数の記憶データに
基づき内燃機関の始動時のように回転変動が大きなとき
にも安定して気筒グループを判別でき、所定のクランク
角を検出することができる内燃機関の気筒グループ判別
装置の提供を課題としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1にかかる内燃機
関の気筒グループ判別装置は、内燃機関の回転に同期し
て回転する回転軸に取付けられ円周上に複数の角度位置
に関する情報を形成する回転体と、前記回転体の角度位
置に関する前記情報を検出する角度位置検出器と、前記
角度位置検出器で検出された前記情報に基づく角度信号
の信号間隔を変数とする判別関数を用いて気筒グループ
及びクランク角を判別する判別手段と、前記判別手段で
判別された気筒グループ及びクランク角に基づき前記内
燃機関の点火時期制御及び燃料噴射制御を実行する制御
手段とを具備するものである。
【0007】請求項2にかかる内燃機関の気筒グループ
判別装置は、請求項1の前記回転体における前記情報
を、クランク角判別用として不等間隔からなる3つ及び
気筒グループ判別用として前記内燃機関のクランク軸1
回転当たり1つまたは2つを所定の角度位置に有し、前
記不等間隔の3つのうち1つを180°CA間を1:2
とする角度位置に設けるものである。
【0008】請求項3にかかる内燃機関の気筒グループ
判別装置は、請求項1または請求項2の前記回転体にお
ける前記情報を、クランク角判別用としてTDC,BT
DC5〜15°CA,BTDC60°CAの角度位置、
気筒グループ判別用として所定のTDCに対しBTDC
45°CA、次のTDCに対しBTDC135°CAの
角度位置となるように前記内燃機関のクランク軸1回転
当たり1つまたは2つ設けるものである。
【0009】請求項4にかかる内燃機関の気筒グループ
判別装置は、請求項1乃至請求項3の前記判別手段にお
ける前記判別関数を、連続する3つの前記信号間隔T2,
T1,T0 及び所定値Kを用いT1 2 −K(T0 ×T2 )
とするものである。
【0010】請求項5にかかる内燃機関の気筒グループ
判別装置は、請求項1乃至請求項4の前記回転体におけ
る前記情報のうち、前記BTDC5〜15°CAの角度
位置を始動時点火制御の通電開始信号とし、前記BTD
C60°CAの角度位置を始動後点火制御の点火時期設
定信号とするものである。
【0011】
【作用】請求項1の内燃機関の気筒グループ判別装置に
おいては、判別手段では角度位置検出器で検出された情
報に基づく角度信号の信号間隔を変数とする判別関数が
用いられ気筒グループ及びクランク角が判別され、判別
された気筒グループ及びクランク角に基づき制御手段で
内燃機関の点火時期制御及び燃料噴射制御が実行され
る。
【0012】請求項2の内燃機関の気筒グループ判別装
置の回転体では、請求項1における情報がクランク角判
別用として不等間隔からなる3つ及び気筒グループ判別
用として内燃機関のクランク軸1回転当たり1つまたは
2つを所定の角度位置に有し、不等間隔の3つのうち1
つが180°CA間を1:2とする角度位置に設けられ
る。
【0013】請求項3の内燃機関の気筒グループ判別装
置の回転体では、請求項1または請求項2における情報
がクランク角判別用としてTDC,BTDC5〜15°
CA,BTDC60°CAの角度位置、気筒グループ判
別用として所定のTDCに対しBTDC45°CA、次
のTDCに対しBTDC135°CAの角度位置となる
ように内燃機関のクランク軸1回転当たり1つまたは2
つ設けられる。
【0014】請求項4の内燃機関の気筒グループ判別装
置の判別手段では、請求項1乃至請求項3における判別
関数が連続する3つの信号間隔T2,T1,T0 及び所定値
Kを用いT1 2 −K(T0 ×T2 )とされる。
【0015】請求項5の内燃機関の気筒グループ判別装
置の回転体では、請求項1乃至請求項4における情報の
うちBTDC5〜15°CAの角度位置が始動時点火制
御の通電開始信号とされ、BTDC60°CAの角度位
置が始動後点火制御の点火時期設定信号とされる。
【0016】
【実施例】以下、本発明を具体的な実施例に基づいて説
明する。
【0017】図1は本発明の一実施例にかかる内燃機関
の気筒グループ判別装置を示す概略構成図である。な
お、本実施例では、例えば、4気筒の内燃機関(図示
略)を制御対象としており、#1(1番)気筒と#4
(4番)気筒、#2(2番)気筒と#3(3番)気筒の
各ピストンが同じ位相で運動する気筒グループを構成
し、例えば、気筒グループの一方の気筒が膨張行程にあ
るときには他方の気筒が吸気行程にある。
【0018】図1において、1は内燃機関のクランク軸
6に取付けられた回転体であり、回転体1には外周にク
ランク角判別用として所定の角度位置に突起2,3,
4,2′,3′,4′及び気筒グループ判別用として所
定の角度位置に突起5,5′がそれぞれ形成されてい
る。ここで、回転体1は矢印方向に回転され、回転体1
における突起2は#1−4TDC(Top Dead Center:圧
縮上死点)(#1気筒及び#4気筒からなる気筒グルー
プのTDC)の角度位置に設けられ、突起3,4,5は
突起2(#1−4TDC)に対してBTDC(Before To
p Dead Center:圧縮上死点前)15°CA(Crank Angl
e:クランク角),60°CA,45°CAの角度位置に
それぞれ設けられている。また、突起2′は#2−3T
DC(#2気筒及び#3気筒からなる気筒グループのT
DC)の角度位置に設けられ、突起3′,4′,5′は
突起2′(#2−3TDC)に対してBTDC15°C
A、BTDC60°CA、BTDC135°CAの角度
位置にそれぞれ設けられている。
【0019】なお、突起2(#1−4TDC)と突起
2′(#2−3TDC)とは回転体1に対して互いに1
80°CAの角度位置に設けられている。また、突起
4,4′は突起2,2′間の180°CAを1:2に分
割する角度位置であるBTDC60°CAに設けられて
いる。そして、突起3,3′は始動時等の内燃機関の機
関回転数が低いときに後述の点火コイルの1次電流制御
用パワートランジスタに流れる電流が必要以上に長くな
ってパワートランジスタが過剰加熱することを防止し、
始動時の点火時期が過進角、即ち、早期点火とならない
角度位置としてBTDC5〜15°CAに設けることが
適切であり、本実施例では、BTDC15°CAに設け
られている。
【0020】10は回転体1の円周上の各突起に対向
し、それら突起の角度位置を検出する電磁ピックアップ
センサである。20はECU(Electronic Control Uni
t:電子制御装置)であり、電磁ピックアップセンサ10
からの信号はECU20を構成する波形整形回路21を
介してマイクロコンピュータ22内のCPU22aに入
力される。
【0021】マイクロコンピュータ22内のCPU22
aでは電磁ピックアップセンサ10からの信号に基づい
て気筒グループ判別、クランク角判別及び点火時期が制
御される。CPU22aから出力される通電時間信号に
基づき、#1気筒及び#4気筒からなる気筒グループに
対応するパワートランジスタ31がON/OFF制御さ
れる。そして、パワートランジスタ31がONとなる通
電時間により点火コイル41の1次電流が制御され、通
電停止時に#1気筒及び#4気筒の点火プラグに着火さ
れる。また、CPU22aから出力される通電時間信号
に基づき、#2気筒及び#3気筒からなる気筒グループ
に対応するパワートランジスタ32がON/OFF制御
される。そして、パワートランジスタ32がONとなる
通電時間により点火コイル42の1次電流が制御され、
通電停止時に#2気筒及び#3気筒の点火プラグに着火
される。なお、VB はバッテリ電源である。
【0022】次に、本実施例にかかる内燃機関の気筒グ
ループ判別装置で使用されているマイクロコンピュータ
22内のCPU22aの気筒グループ判別の処理手順を
図2のフローチャートに基づいて説明する。なお、本ル
ーチンはイグニッションスイッチ(図示略)がONとさ
れたのち、電磁ピックアップセンサ10からの信号入力
毎に起動される。
【0023】まず、ステップS101で今回の信号発生
時と前回の信号発生時との間の時間である信号間隔T0
が算出される。次にステップS102に移行して、ステ
ップS101で算出された今回の信号間隔T0 と予め記
憶されている前回の信号間隔T1 と前々回の信号間隔T
2 とから次式(1)の不等号が成立するかが判定され
る。なお、次式(1)の左辺は本実施例における判別関
数であり、Kは予め設定される定数である。
【0024】
【数1】 T1 2 −K(T0 ×T2 )≧0 ・・・(1) ステップS102の不等号が成立するときには、ステッ
プS103に移行し、気筒グループであると判別され
る。次にステップS104に移行して、次回の演算のた
めに信号間隔T1 が信号間隔T2 、信号間隔T0 が信号
間隔T1 にそれぞれ更新され、本ルーチンを終了する。
【0025】一方、ステップS102の不等号が成立し
ないときには、検出すべき気筒グループでないためステ
ップS103がスキップされ、ステップS104に移行
し、同様に、信号間隔T1 が信号間隔T2 、信号間隔T
0 が信号間隔T1 にそれぞれ更新され、本ルーチンを終
了する。
【0026】次に、内燃機関の機関回転数が一定である
ときの上式(1)の左辺の判別関数で算出される判別関
数値を示す図3について説明する。なお、図3では回転
体1の各突起による信号立上がりの信号発生時の判別関
数値を信号間隔の代わりにクランク角を代入して算出
し、その大きさを「丸黒塗」記号による概略位置で示し
ている。
【0027】判別関数で定数K=15とすると、電磁ピ
ックアップセンサ10からの信号立上がりの信号発生時
のうち回転体1の突起5による1箇所のみで、機関回転
数の回転変動が大きい始動時等においても判別関数値が
安定して0より大きくなるため、この時点で気筒グルー
プが判別される。
【0028】次に、本実施例にかかる内燃機関の気筒グ
ループ判別装置で使用されているマイクロコンピュータ
22内のCPU22aの始動時点火制御の処理手順を図
4のフローチャートに基づき、図5の各信号発生時のカ
ウンタ値を参照して説明する。なお、本ルーチンは4m
s毎のタイマ割込により起動される(突起検出毎の信号
割込みとしてもよい)。
【0029】ステップS201では、気筒グループ判別
が終了しているかが判定される。ステップS201の判
定条件が成立しないときには、本ルーチンを終了する。
一方、ステップS201の判定条件が成立するときに
は、ステップS202に移行し、始動時であるかが判定
される。この始動時または始動後であるかの判定条件と
しては、例えば、機関回転数が所定回転数以下または所
定回転数以上であるかが用いられる。ステップS202
の判定条件が成立せず、機関回転数が所定回転数以上の
始動後であるときには、本ルーチンを終了する。
【0030】一方、ステップS202の判定条件が成立
し、機関回転数が所定回転数以下の始動時であるときに
は、ステップS203に移行し、機関回転数及びバッテ
リ電圧をパラメータとしたテーブルに基づいて点火コイ
ル41,42への通電時間が算出される。次にステップ
S204に移行して、回転体1の突起3または突起3′
に基づくBTDC15°CA信号が入力されたかが判定
される。このBTDC15°CAの信号と判定されるの
は、図5に示すカウンタ値が、気筒グループ判別後で特
定される回転体1の突起2′による立上がり信号発生時
に「0」クリアされ、以下の信号発生毎に「1」インク
リメントされるカウンタ値が「3」または「7」となる
時点である。ステップS204の判定条件が成立しない
ときには、本ルーチンを終了する。
【0031】一方、ステップS204の判定条件が成立
するときには、ステップS205に移行し、ステップS
203で算出された通電時間に基づき、カウンタ値が
「3」であれば#1−4気筒グループのパワートランジ
スタ31を介して点火コイル41に通電開始され、ま
た、カウンタ値が「7」であれば#2−3気筒グループ
のパワートランジスタ32を介して点火コイル42に通
電開始される。次にステップS206に移行して、回転
体1の突起2に基づく#1−4TDC信号または回転体
1の突起2′に基づく#2−3TDC信号の入力時点で
もまだ通電中であるかが判定される。ステップS206
の判定条件が成立しないときには、本ルーチンを終了す
る。
【0032】一方、ステップS206の判定条件が成立
し、#1−4TDC信号または#2−3TDC信号の入
力時点でも通電中であるときには、ステップS207に
移行し、パワートランジスタ31またはパワートランジ
スタ32をOFFし通電停止して#1−4気筒グループ
の点火プラグまたは#2−3気筒グループの点火プラグ
に火花が飛ばされ、本ルーチンを終了する。なお、上述
のプログラムでステップS206及びステップS207
を省略し、TDC後に通電停止させ点火プラグに火花を
飛ばすようにしてもよい。
【0033】次に、本実施例にかかる内燃機関の気筒グ
ループ判別装置で使用されているマイクロコンピュータ
22内のCPU22aの始動後点火制御の処理手順を図
6のフローチャートに基づいて説明する。なお、本ルー
チンは4ms毎のタイマ割込により起動される(突起検
出毎の信号割込みとしてもよい)。
【0034】ステップS301で、図4のステップS2
02と同様の判定条件にて始動時であるかが判定され
る。ステップS301の判定条件が成立するときには、
本ルーチンを終了する。一方、ステップS301の判定
条件が成立しないときには、ステップS302に移行
し、点火直後またはその後の所定信号の発生時に通電開
始時期をセットする必要があるかが判定される。この判
定は、図4のフローチャートと同様、機関回転数及びバ
ッテリ電圧をパラメータとしたテーブルに基づいて算出
される点火コイルへの通電時間の長さ、機関回転数、点
火時期等によって実行される。
【0035】ステップS302の判定条件が成立せず、
即、通電開始時期のセットが必要でないときには、ステ
ップS303に移行し、回転体1の突起4または突起
4′に基づくBTDC60°CA信号(カウンタ値
「1」またはカウンタ値「6」)が入力されたかが判定
される。ステップS303の判定条件が成立しないとき
には、本ルーチンを終了する。一方、ステップS303
の判定条件が成立し、BTDC60°CA信号が入力さ
れたときには、ステップS304に移行し、通電時間及
び点火時期が考慮され前回の120°CA間の信号であ
るカウンタ値「0」の信号に基づいて通電開始時期及び
通電停止時期がそれぞれセットされ、本ルーチンを終了
する。
【0036】一方、ステップS302の判定条件が成立
し、即、通電開始時期のセットが必要なときには、ステ
ップS305に移行し、通電時間及び点火時期が考慮さ
れ、通電開始時期がセットされる。次にステップS30
6に移行して、回転体1の突起4または4′に基づくB
TDC60°CA信号(カウンタ値「1」またはカウン
タ値「6」)が入力されたかが判定される。ステップS
306の判定条件が成立しないときには、本ルーチンを
終了する。一方、ステップS306の判定条件が成立
し、BTDC60°CA信号が入力されたときには、ス
テップS307に移行し、加速時、通電されていないと
きがあるため、通電中であるかが判定される。ステップ
S307の判定条件が成立し、BTDC60°CA信号
の入力時に通電しているときには、ステップS308に
移行し、前回の120°CA間の信号であるカウンタ値
「0」の信号に基づいてBTDC60°CA信号から通
電停止時期がセットされ、本ルーチンを終了する。一
方、ステップS307の判定条件が成立せず、BTDC
60°CA信号の入力時にまだ通電していないときに
は、ステップS309に移行し、前回の120°CA間
の信号であるカウンタ値「0」の信号に基づいてBTD
C60°CA信号から通電開始時期及び通電停止時期が
それぞれセットされ、本ルーチンを終了する。
【0037】このように、本実施例の内燃機関の気筒グ
ループ判別装置は、内燃機関の回転に同期して回転する
回転軸としてのクランク軸6に取付けられ円周上に複数
の角度位置に関する情報としての突起2〜5,2′〜
5′を形成する回転体1と、回転体1の角度位置に関す
る前記情報を検出する電磁ピックアップセンサ10から
なる角度位置検出器と、前記角度位置検出器で検出され
た前記情報に基づく角度信号の信号間隔を変数とする判
別関数を用いて気筒グループ及びクランク角を判別する
CPU22aにて達成される判別手段と、前記判別手段
で判別された気筒グループ及びクランク角に基づき前記
内燃機関の点火時期制御及び燃料噴射制御を実行するC
PU22aにて達成される制御手段とを具備するもので
あり、これを請求項1の実施例とすることができる。
【0038】したがって、CPU22aによる判別手段
では角度位置検出器としての電磁ピックアップセンサ1
0で検出された情報に基づく角度信号の信号間隔を変数
とする判別関数が用いられ気筒グループ及びクランク角
が判別され、判別された気筒グループ及びクランク角に
基づきCPU22aによる制御手段で内燃機関の点火時
期制御及び燃料噴射制御が実行される。故に、適当な判
別関数を用いることにより内燃機関の始動時のように機
関回転数の回転変動が大きなときにも安定して気筒グル
ープが判別でき、所定のクランク角を検出することがで
きる。
【0039】また、本実施例の内燃機関の気筒グループ
判別装置における回転体1の前記情報は、クランク角判
別用として不等間隔からなる突起2,3,4または突起
2′,3′,4′の3つ及び気筒グループ判別用として
前記内燃機関のクランク軸1回転当たり突起5,5′の
2つを所定の角度位置に有し、不等間隔からなる突起
2,3,4または突起2′,3′,4′の3つのうち1
つの突起4,4′を180°CA間を1:2とする角度
位置に設けるものであり、これを請求項2の実施例とす
ることができる。
【0040】したがって、回転体1における情報がクラ
ンク角判別用として不等間隔からなる3つ及び気筒グル
ープ判別用として内燃機関のクランク軸1回転当たり1
つまたは2つを所定の角度位置に有し、不等間隔の3つ
のうち1つが180°CA間を1:2とする角度位置に
設けられる。このため、回転体1に形成すべき突起数が
必要最小限で済みCPU22aの割込による演算負荷が
少なくでき内燃機関の機関回転数が高くなっても点火時
期制御及び燃料噴射制御のための演算が確実に達成でき
る。また、CPU22aの突起4,4′における見掛上
で1/2の除算が、各ビットを右に1つずつシフトする
だけの処理となって演算負荷が少なくなり、通電開始時
期及び通電停止時期の処理時間を短縮することができ
る。
【0041】そして、本実施例の内燃機関の気筒グルー
プ判別装置における回転体1の前記情報は、クランク角
判別用として突起2,2′からなるTDC,突起3,
3′からなるBTDC15°CA,突起4,4′からな
るBTDC60°CAの角度位置、気筒グループ判別用
として突起2からなる#1−4TDCに対し突起5から
なるBTDC45°CA、次の突起2′からなる#2−
3TDCに対し突起5′からなるBTDC135°CA
の角度位置となるように前記内燃機関のクランク軸1回
転当たり2つ設けるものであり、これを請求項3の実施
例とすることができる。
【0042】したがって、回転体1における情報がクラ
ンク角判別用としてTDC,BTDC15°CA,BT
DC60°CAの角度位置、気筒グループ判別用として
所定のTDCに対しBTDC45°CA、次のTDCに
対しBTDC135°CAの角度位置となるように内燃
機関のクランク軸1回転当たり2つ設けられる。このよ
うな角度位置に形成された回転体1の突起では、その突
起数が各気筒グループに対して必要最小限でよいことに
加えてCPU22aの演算負荷を軽減することができ
る。
【0043】更に、本実施例の内燃機関の気筒グループ
判別装置のCPU22aにて達成される判別手段におけ
る前記判別関数は、連続する3つの前記信号間隔T2,T
1,T0 及び所定値Kを用いT1 2 −K(T0 ×T2 )と
するものであり、これを請求項4の実施例とすることが
できる。
【0044】したがって、CPU22aによる判別手段
では判別関数が連続する3つの信号間隔T2,T1,T0 及
び所定値Kを用いT1 2 −K(T0 ×T2 )とされる。
このため、3つの記憶データに基づき、判別関数及び所
定値を適切に設定することで、突起5における判別関数
値のみを0以上とすることができ、気筒グループ判別及
びクランク角を判別することができる。
【0045】また、本実施例の内燃機関の気筒グループ
判別装置における回転体1の前記情報は、突起3,3′
からなるBTDC15°CAの角度位置を始動時点火制
御の通電開始信号とし、突起4,4′からなるBTDC
60°CAの角度位置を始動後点火制御の点火時期設定
信号とするものであり、これを請求項5の実施例とする
ことができる。
【0046】したがって、回転体1における情報のうち
BTDC15°CAの角度位置が始動時点火制御の通電
開始信号とされ、BTDC60°CAの角度位置が始動
後点火制御の点火時期設定信号とされる。このため、こ
れらの角度位置に対応する信号を用い内燃機関の始動時
及び始動後における点火制御を実行することができる。
また、このように始動時点火専用の信号を用いること
で、1次電流の立上がり特性が早い点火コイルを用いて
も定電流制御回路を廃止でき、かつ早期点火を防止する
ことができる。
【0047】ところで、上記実施例における回転体1の
角度位置に関する情報は、突起からなるとしたが、本発
明を実施する場合には、これに限定されるものではな
く、凹部からなる情報でもよく、また、円周上の所定位
置に永久磁石を配列したものや磁性体をN・S極に着磁
したものでもよい。更に、所定位置に穴を設けて、角度
位置検出器として光センサ等の他のセンサを用いてもよ
い。
【0048】また、上記実施例における所定の信号を直
接使用して燃料噴射制御してもよい。このとき、所定の
信号を直接使用したり、所定の信号から所定時間または
所定角度で噴射開始または噴射停止するようにしてもよ
い。
【0049】そして、上記実施例では突起5,5′を用
いて式(1)の判別関数から気筒グループを判別すると
したが、、本発明を実施する場合には、これに限定され
るものではなく、突起5′をなくした構成とし、次式
(2)の判別関数から気筒グループを判別するようにし
てもよい。
【0050】
【数2】 T1 3 −K(T0 ×T2 2 )≧0 ・・・(2) 即ち、この場合には、信号間隔T1 を3乗することで突
起5の角度位置のみで0に対して安定して大きくでき、
他の角度位置と区別できることで気筒グループ判別が達
成できるのである。
【0051】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1の内燃機
関の気筒グループ判別装置によれば、判別手段では角度
位置検出器で検出された情報に基づく角度信号の信号間
隔を変数とする判別関数が用いられ気筒グループ及びク
ランク角が判別され、判別された気筒グループ及びクラ
ンク角に基づき制御手段で内燃機関の点火時期制御及び
燃料噴射制御が実行される。これにより、適当な判別関
数を用いることにより内燃機関の始動時のように機関回
転数の回転変動が大きなときにも安定して気筒グループ
が判別でき、所定のクランク角を検出することができ
る。
【0052】請求項2の内燃機関の気筒グループ判別装
置によれば、請求項1の効果に加えて、回転体における
情報がクランク角判別用として不等間隔からなる3つ及
び気筒グループ判別用として内燃機関のクランク軸1回
転当たり1つまたは2つを所定の角度位置に有し、不等
間隔の3つのうち1つが180°CA間を1:2とする
角度位置に設けられる。これにより、回転体に形成すべ
き突起数が必要最小限で済み演算負荷が少なくできるた
め、内燃機関の機関回転数が高くなっても点火時期制御
及び燃料噴射制御のための演算を確実に達成することが
できる。
【0053】請求項3の内燃機関の気筒グループ判別装
置によれば、請求項1または請求項2の効果に加えて、
回転体における情報がクランク角判別用としてTDC,
BTDC5〜15°CA,BTDC60°CAの角度位
置、気筒グループ判別用として所定のTDCに対しBT
DC45°CA、次のTDCに対しBTDC135°C
Aの角度位置となるように内燃機関のクランク軸1回転
当たり1つまたは2つ設けられる。これにより、回転体
に形成する情報数が各気筒グループに対して必要最小限
でよいことに加えて演算負荷を軽減することができる。
【0054】請求項4の内燃機関の気筒グループ判別装
置によれば、請求項1乃至請求項3の効果に加えて、判
別手段における判別関数が連続する3つの信号間隔T2,
T1,T0 及び所定値Kを用いT1 2 −K(T0 ×T2 )
とされる。これにより、3つの記憶データに基づき、判
別関数及び所定値を適切に設定することで、所定の角度
位置における判別関数値のみを他の角度位置における判
別関数値と区別できる程度の値とすることができ、気筒
グループ判別及びクランク角を判別することができる。
【0055】請求項5の内燃機関の気筒グループ判別装
置によれば、請求項1乃至請求項4の効果に加えて、回
転体における情報のうちBTDC5〜15°CAの角度
位置が始動時点火制御の通電開始信号とされ、BTDC
60°CAの角度位置が始動後点火制御の点火時期設定
信号とされる。これにより、これらの角度位置に対応す
る信号を用い内燃機関の始動時及び始動後における点火
制御を実行することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1は本発明の一実施例にかかる内燃機関の
気筒グループ判別装置を示す概略構成図である。
【図2】 図2は本発明の一実施例にかかる内燃機関の
気筒グループ判別装置で使用されているCPUの気筒グ
ループ判別の処理手順を示すフローチャートである。
【図3】 図3は本発明の一実施例にかかる内燃機関の
気筒グループ判別装置で用いられる判別関数による各信
号発生時の判別関数値を示す説明図である。
【図4】 図4は本発明の一実施例にかかる内燃機関の
気筒グループ判別装置で使用されているCPUの始動時
点火制御の処理手順を示すフローチャートである。
【図5】 図5は本発明の一実施例にかかる内燃機関の
気筒グループ判別装置における各信号発生時のカウンタ
値を示す説明図である。
【図6】 図6は本発明の一実施例にかかる内燃機関の
気筒グループ判別装置で使用されているCPUの始動後
点火制御の処理手順を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1 回転体 2〜5,2′〜5′ 突起 6 クランク軸 10 電磁ピックアップセンサ 20 ECU(電子制御装置) 22 マイクロコンピュータ 22a CPU

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内燃機関の回転に同期して回転する回転
    軸に取付けられ円周上に複数の角度位置に関する情報を
    形成する回転体と、 前記回転体の角度位置に関する前記情報を検出する角度
    位置検出器と、 前記角度位置検出器で検出された前記情報に基づく角度
    信号の信号間隔を変数とする判別関数を用いて気筒グル
    ープ及びクランク角を判別する判別手段と、 前記判別手段で判別された気筒グループ及びクランク角
    に基づき前記内燃機関の点火時期制御及び燃料噴射制御
    を実行する制御手段とを具備することを特徴とする内燃
    機関の気筒グループ判別装置。
  2. 【請求項2】 前記回転体の前記情報は、 クランク角判別用として不等間隔からなる3つ及び気筒
    グループ判別用として前記内燃機関のクランク軸1回転
    当たり1つまたは2つを所定の角度位置に有し、前記不
    等間隔の3つのうち1つを180°CA(Crank Angle:
    クランク角)間を1:2とする角度位置に設けることを
    特徴とする請求項1に記載の内燃機関の気筒グループ判
    別装置。
  3. 【請求項3】 前記回転体の前記情報は、 クランク角判別用としてTDC(Top Dead Center:圧縮
    上死点),BTDC(Before Top Dead Center:圧縮上死
    点前)5〜15°CA,BTDC60°CAの角度位置
    とし、気筒グループ判別用として所定のTDCに対しB
    TDC45°CA、次のTDCに対しBTDC135°
    CAの角度位置となるように前記内燃機関のクランク軸
    1回転当たり1つまたは2つ設けることを特徴とする請
    求項1または請求項2に記載の内燃機関の気筒グループ
    判別装置。
  4. 【請求項4】 前記判別手段における前記判別関数は、 連続する3つの前記信号間隔T2,T1,T0 及び所定値K
    を用いT1 2 −K(T0 ×T2 )とすることを特徴とす
    る請求項1乃至請求項3のいずれか1つに記載の内燃機
    関の気筒グループ判別装置。
  5. 【請求項5】 前記回転体の前記情報は、 前記BTDC5〜15°CAの角度位置を始動時点火制
    御の通電開始信号とし、前記BTDC60°CAの角度
    位置を始動後点火制御の点火時期設定信号とすることを
    特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか1つに記載
    の内燃機関の気筒グループ判別装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH11210542A (ja) * 1998-01-30 1999-08-03 Hitachi Ltd 内燃機関の気筒判定装置
KR100335927B1 (ko) * 1999-07-21 2002-05-09 이계안 크랭크 각도 신호 처리장치 및 그 처리 방법

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JPH11210542A (ja) * 1998-01-30 1999-08-03 Hitachi Ltd 内燃機関の気筒判定装置
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