JPH0783093A - エンジン制御装置 - Google Patents

エンジン制御装置

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JPH0783093A
JPH0783093A JP22909293A JP22909293A JPH0783093A JP H0783093 A JPH0783093 A JP H0783093A JP 22909293 A JP22909293 A JP 22909293A JP 22909293 A JP22909293 A JP 22909293A JP H0783093 A JPH0783093 A JP H0783093A
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engine
crank angle
injection
microcomputer
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Koji Sakakibara
榊原  浩二
Naoki Kokubo
小久保  直樹
Masakazu Yamada
山田  正和
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NipponDenso Co Ltd
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02DCONTROLLING COMBUSTION ENGINES
    • F02D41/00Electrical control of supply of combustible mixture or its constituents
    • F02D41/009Electrical control of supply of combustible mixture or its constituents using means for generating position or synchronisation signals

Abstract

(57)【要約】 【目的】 未燃ガスの排出を抑制するとともにエンジン
始動性を向上させる。 【構成】 マイコン8は、クランク角信号に対応したク
ランクカウンタを更新するとともに、クランク角センサ
1及びカム角センサ4の出力信号に基づいて準位置(第
1,第4気筒のTDC)を検知する。マイコン8は、R
OM内の参照テーブルを用いてエンジン回転停止時のク
ランクカウンタのカウント値に応じた特定気筒(予備噴
射気筒)を選択しバックアップRAMに記憶保持する。
このとき、特定気筒はエンジン回転停止時のクランク角
度とそのクランク角度に続く次の基準位置との間に吸気
行程を持つ気筒となる。又、マイコン8は、エンジン回
転開始時にバックアップRAM内の特定気筒を読み出
し、当該特定気筒に対して予備噴射を実施する。エンジ
ン回転開始後の最初の基準位置の検出後は、マイコン8
は燃料噴射を気筒毎の独立噴射に移行するとともに、気
筒毎の点火処理を開始する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、多気筒エンジンに用い
られるエンジン制御装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】この種の燃料噴射、特に独立噴射を行う
エンジン制御装置では、エンジンの気筒判別が不可欠で
あり、エンジンの回転開始時においては基準位置の検出
による気筒判別が終了するまでは燃料噴射(独立噴射)
を行うことができない。そこで、従来から提案されてい
るエンジン制御装置としては、エンジンの回転開始後の
最初の気筒判別が行われるまで燃料噴射を行わず気筒判
別後に独立噴射を開始する装置と、エンジンの回転開始
に同期して全気筒に対して予備噴射を行い気筒判別後に
独立噴射に移行する装置とに大別することができる。な
お、後者の制御装置は、前者の制御装置を改善したもの
として提案されており、例えば特開平1−170735
号公報や特開平3−54337号公報が公知となってい
る。
【0003】以下、従来のエンジン制御装置の制御動作
について、エンジンの回転開始直後の動作を示した図1
4のタイミングチャートを用いて説明する。なお、図1
4は4サイクル6気筒エンジンの事例を示し、第1気筒
(#1)〜第6気筒(#6)は#1→#2→#3→#4
→#5→#6→#1の順に点火される。クランク角信号
NEは30°CA毎に出力され、基準位置信号G1,G
2はそれぞれ第4気筒,第1気筒のTDC直前に出力さ
れる。
【0004】さて、時間t11でエンジンの回転が開始
されると、クランク角信号NE及び基準位置信号G1,
G2の誤検出防止のためのマスク期間(時間t11〜t
12)の経過後、時間t13で最初の基準位置信号G1
が検出される。このとき、基準位置信号G1に基づいて
第4気筒が判別される。そして、時間t14では、最初
に気筒判別された時間t13の後に吸気行程を持つ第2
気筒に対して燃料噴射信号が送られ、以降、#2→#3
→#4・・・の気筒順序で独立噴射が実施される。
【0005】又、エンジンの回転開始に同期して全気筒
に対して予備噴射を実施する場合には、図14に破線で
示すように時間t11で全気筒同時に燃料噴射され、そ
れ以後、時間t14で独立噴射に移行される。
【0006】一方で、エンジンの回転開始後の最初の点
火信号は、時間t13の最初の気筒判別後に設定され
る。つまり、点火時期を各気筒のTDCとした場合、時
間t15の点火信号の立ち下がりエッジで最初の火花が
発生する(この時、図14での最初の点火気筒は、第5
気筒となる)。そして、以降、#5→#6→#1・・・
の気筒順序で点火が実施される。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記従来の
エンジン制御装置では、以下に示す問題があった。先
ず、気筒判別前(図14の時間t13以前)には燃料噴
射を一切行わない場合、時間t14(第4気筒のTD
C)で独立噴射が開始され、このときの最初の噴射気筒
は第2気筒となる。そして、この第2気筒に吸入された
燃料は、第2気筒のTDCである時間t16にて点火さ
れる。即ち、時間t16で初爆(初めての爆発)が起こ
ることになる。つまり、時間t13〜t16の期間に
は、第5,第6,第1気筒に点火が行われるがこれらの
気筒は燃料が未吸入であるため初爆を得ることができ
ず、無駄火となる。その結果、エンジンの回転開始後、
2回転(時間t11〜t16の期間)は初爆がなく、エ
ンジンの始動性の悪化を招くという問題が生じる。
【0008】又、エンジンの回転開始時に全気筒に対し
て予備噴射する場合には、時間t15で予備噴射による
吸入燃料に点火され初爆が起こるとともに、後続の第
6,第1気筒でも予備噴射による吸入燃料にて爆発が起
こる。従って、上述した前者の場合に比べてエンジンの
始動性が格段に向上する。しかし、この場合には、予備
噴射される全気筒のうち第2,第3,第4気筒の吸入燃
料は点火されることなく排気されることになり、未燃ガ
スの排出という問題が生じる。
【0009】本発明は、上記問題に着目してなされたも
のであって、その目的とするところは、未燃ガスの排出
を抑制するとともにエンジンの始動性を向上させること
ができるエンジン制御装置を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、この発明のエンジン制御装置は、図15に示すよう
に、複数の気筒を有するエンジンM1に用いられるもの
であって、前記エンジンM1のクランク角度を検出する
クランク角度検出手段M2と、所定のクランク角度に設
定された基準位置を検出する基準位置検出手段M3と、
前記エンジンM1の回転開始後に前記基準位置検出手段
M3により検出された最初の基準位置にて、燃料噴射制
御及び点火制御を開始する第1のエンジン制御手段M4
と、前記クランク角度検出手段M2による検出結果に基
づいて、前記エンジンM1の回転停止時のクランク角度
を検出する停止クランク角度検出手段M5と、前記停止
クランク角度検出手段M5により検出された停止クラン
ク角度と、その停止クランク角度に続く次の基準位置と
の間に吸気行程のある気筒を予備噴射気筒として判別す
る予備噴射気筒判別手段M6と、前記エンジンM1の回
転開始から前記基準位置検出手段M3による最初の基準
位置の検出までの間に、前記予備噴射気筒判別手段M6
による予備噴射気筒に対して燃料を噴射する第2のエン
ジン制御手段M7とを備えたことを要旨とするものであ
る。
【0011】
【作用】上記構成によれば、クランク角度検出手段M2
はエンジンM1のクランク角度を検出し、基準位置検出
手段M3は所定のクランク角度に設定された基準位置を
検出する。第1のエンジン制御手段M4は、エンジンM
1の回転開始後に基準位置検出手段M3により検出され
た最初の基準位置にて、燃料噴射制御及び点火制御を開
始する。
【0012】又、停止クランク角度検出手段M5は、ク
ランク角度検出手段M2による検出結果に基づいて、エ
ンジンM1の回転停止時のクランク角度を検出する。予
備噴射気筒判別手段M6は、停止クランク角度検出手段
M5により検出された停止クランク角度と、その停止ク
ランク角度に続く次の基準位置との間に吸気行程のある
気筒を予備噴射気筒として判別する。さらに、第2のエ
ンジン制御手段M7は、エンジンM1の回転開始から基
準位置検出手段M3による最初の基準位置の検出までの
間に、予備噴射気筒判別手段M6による予備噴射気筒に
対して燃料を噴射する。
【0013】
【実施例】
(第1実施例)以下、この発明のエンジン制御装置を火
花点火式の4サイクル6気筒エンジンに具体化した第1
実施例について、図面に従って説明する。
【0014】図1は、本実施例におけるエンジン制御装
置の構成を概略的に示した図である。図1において、ク
ランク角センサ1は、エンジンのクランク軸に固定され
たクランク角ロータ2とマグネット式のピックアップコ
イル3とから構成されている。クランク角ロータ2の外
周には10°CA(クランク角)毎に歯2aが設けら
れ、その一部には歯2aの2個分を欠落させた欠歯部2
bが設けられている。なお、本実施例では、前記クラン
ク角センサ1によりクランク角度検出手段が構成されて
いる。
【0015】又、カム角センサ4は、エンジンのクラン
ク軸の1回転で1/2回転するカム軸に固定されたカム
角ロータ5とマグネット式のピックアップコイル6とか
ら構成されている。カム角ロータ5の外周には1個の突
起5aが設けられている。なお、本実施例では、前記カ
ム角センサ4により基準位置検出手段が構成されてい
る。
【0016】クランク角センサ1及びカム角センサ4に
は波形整形回路7が接続されており、同波形整形回路7
は両センサ1,4の出力信号を図2に示す如く所定のし
きい値にて波形整形して2値のパルス信号を生成する。
即ち、波形整形回路7はクランク角センサ1の出力信号
に応じて10°CA毎(欠歯部2bを除く部位)のクラ
ンク角信号NEを生成するとともに、カム角センサ4の
出力信号に応じて720°CA毎の基準位置信号Gを生
成する。
【0017】又、波形整形回路7にはマイクロコンピュ
ータ(以下、マイコンと略す)8が接続されており、同
マイコン8は波形整形回路7からのクランク角信号NE
及び基準位置信号Gを入力して360°CA毎に基準位
置を検知する。マイコン8は、CPU(中央演算処理装
置),ROM(リードオンリメモリ),RAM(ランダ
ムアクセスメモリ),バックアップRAM,入出力(I
/O)ポート等からなる周知の論理演算回路である。そ
して、マイコン8は、クランク角信号NEに基づいてエ
ンジン回転数を検知する。又、マイコン8にはセンサ群
9から出力された信号が入力される。このセンサ群9
は、吸気圧センサ10、水温センサ11等からなり、マ
イコン8は各センサからの検出信号に基づいて吸気圧、
水温等を検知する。
【0018】一方、第1気筒(#1)〜第6気筒(#
6)の吸気管(図示略)にはインジェクタ12A〜12
Fが配設されており、マイコン8は前記各種センサの検
出結果に基づいてインジェクタ12A〜12Fによる燃
料噴射量を演算し、同演算信号(燃料噴射信号)にてイ
ンジェクタ12A〜12Fを駆動させる。これにより、
インジェクタ12A〜12Fは所定の気筒順(#1→#
2→#3→#4→#5→#6→#1の順)に独立噴射を
実行する。又、イグナイタ13は各気筒の点火プラグ
(図示略)を駆動するものであって、マイコン8は前記
各種センサの検出結果に基づいて点火信号IGTを求
め、イグナイタ13に出力する。これにより、点火プラ
グは点火信号IGTに基づき所定の気筒順(インジェク
タと同様の順序)に駆動され、火花が発生する。
【0019】又、マイコン8には、キースイッチ15を
介してバッテリ14が接続されている。キースイッチ1
5は「OFF」,「ON」,「START」の切換位置
を有している。そして、キースイッチ15が図示しない
キーによって「OFF」位置から「ON」位置に切り換
えられると、マイコン8にバッテリ14から電力が供給
されてマイコン8が起動し、マイコン8内のCPUがR
OM内の各種制御プログラムを実行する。又、キースイ
ッチ15が「START」位置に切り換えられると、マ
イコン8への電力供給に加えて、バッテリ14からスタ
ータモータ16に電力が供給され、停止状態にあるエン
ジンに初期回転が付与される。
【0020】本実施例では、マイコン8により、第1の
エンジン制御手段、停止クランク角度検出手段、予備噴
射気筒判別手段及び第2のエンジン制御手段が構成され
ている。
【0021】次に、本実施例のエンジン制御装置の作用
について、図3〜図10を用いて説明する。なお、図3
は各気筒の独立噴射処理及び点火処理の制御ルーチンを
示したフローチャートであり、マイコン8はクランク角
信号NEのエッジ検出毎に図3のルーチンを起動する。
図4及び図5は図3のサブルーチンを示したフローチャ
ートである。又、図6及び図7はエンジンの回転開始時
における予備噴射処理に係る制御ルーチンを示したフロ
ーチャートであり、マイコン8は所定時間毎(例えば、
100ms毎)に図6,図7のルーチンを起動する。さ
らに、図8は予備噴射のための気筒情報を記憶した参照
テーブル、図9は図8の参照テーブルを説明するための
図、図10はマイコン8の制御動作を説明するためのタ
イミングチャートである。
【0022】さて、図3のルーチンが起動されると、マ
イコン8は先ずステップ100でクランクカウンタの更
新処理を実行する(これは、図4のサブルーチンに相当
する)。なお、クランクカウンタとは、エンジンの回転
に伴うクランク角度に対応してカウントアップされるも
のであって、図4のサブルーチンに示す如くクランク角
信号NEのエッジ3回に1回の割合で更新され、第1気
筒,第4気筒のTDCで所定の値にセットされる。
【0023】詳しくは、図4において、マイコン8は先
ずステップ200でエッジカウンタnを「1」インクリ
メントし(エッジカウンタnはクランク角信号NEのエ
ッジ検出毎にカウントされる)、ステップ210でエッ
ジカウンタnが「3」以上であるか否かを判別する。
【0024】そして、n≧3であれば、マイコン8はス
テップ220に移行してエッジカウンタnを「0」にク
リアした後、ステップ230に移行する。ステップ23
0では、マイコン8はクランクカウンタのカウント値を
「1」インクリメントした値に更新し、続くステップ2
40に移行する。このとき、クランクカウンタのカウン
ト値としては、2桁の16進数が用いられており、以後
の説明ではこのカウント値を(××)16のように記載す
る。よって、クランクカウンタがマイコン8への電源投
入時に(00)16に初期化されるとすれば、このカウン
ト値はマイコン8の起動後、(00)16,(01)16
(02)16・・・のようにカウントされる。
【0025】一方、ステップ210でn<3であれば、
マイコン8はそのままステップ240に移行する。以上
のように、ステップ200〜230の処理によればクラ
ンク角信号NEのエッジ3回に1回の割合(30°CA
に1回の割合)でクランクカウンタがインクリメントさ
れることになる。
【0026】その後、マイコン8はステップ240で現
在のクランク角度が欠歯位置(クランク角ロータ2の欠
歯部2bの位置)に達したか否かを判別する。具体的に
は、マイコン8は、クランク角信号NEのエッジ間の所
要時間Tn (図2参照)を計測し、前回のエッジ間の所
要時間Tn-1 と今回のエッジ間の所要時間Tn とを比較
する。そして、マイコン8は、例えばTn >2.5・T
n-1 が成立した場合に欠歯位置であるとみなしてステッ
プ240を肯定判別し、ステップ250に移行する。
又、ステップ240が否定判別された場合には、マイコ
ン8はそのまま本ルーチンを終了する。
【0027】ステップ250では、マイコン8は基準位
置信号Gのエッジが検出されたか否かを判断する。そし
て、基準位置信号Gのエッジが検出されていれば、マイ
コン8はステップ260でクランクカウンタを(00)
16にセットした後、本ルーチンを終了する。又、基準位
置信号Gのエッジが検出されていなければ、マイコン8
はステップ270でクランクカウンタを(10)16にセ
ットした後、本ルーチンを終了する。
【0028】要するに、欠歯位置(クランク角ロータ2
の欠歯部2b)は、360°CA毎(第1,第4気筒の
TDC直前)に検出され、基準位置信号Gのエッジは7
20°CA毎(第1気筒のTDC直前)に検出される。
従って、ステップ240,250が共に肯定判別される
ことで第1気筒のTDCを検出することができ、ステッ
プ240が肯定判別されるとともにステップ250が否
定判別されることで第4気筒のTDCを検出することが
できる。第1気筒のTDC,第4気筒のTDCはエンジ
ンの回転に伴う基準位置となる。そして、第1気筒のT
DC,第4気筒のTDCではクランクカウンタが常に
(00)16,(10)16にセットされることになり、ク
ランクカウンタのカウント値と実際のクランク角度との
ズレが防止される。
【0029】さて、図3のルーチンの説明に戻ると、マ
イコン8はステップ100の処理後、ステップ110に
移行しフラグFが「0」であるか否かを判別する。な
お、フラグFはエンジンの回転開始時に「0」となり、
エンジンの回転開始後の第1回目の点火処理及び燃料噴
射処理が終了した時点で「1」にセットされるものであ
る。そして、F=1であれば、マイコン8はステップ1
20に移行し、図5のサブルーチンに従い通常運転時の
点火処理及び燃料噴射処理を実行する。
【0030】図5のルーチンでは、マイコン8はステッ
プ300で現在のクランク角度がいずれかの気筒のTD
Cであるか否かを判別し、どの気筒のTDCでもなけれ
ば点火処理及び燃料噴射処理の実行のタイミングでない
としてルーチンを終了する。又、いずれかの気筒のTD
Cであれば、マイコン8はステップ310で点火時期の
設定を行うとともに、ステップ320で燃料噴射量の設
定を行う。なお、ここでの点火時期の設定、並びに燃料
噴射量の設定については、周知の設定方法に従うため詳
述は避けるが、略述すれば、点火時期の設定では例えば
図示しない点火時期マップが用いられその時のエンジン
回転数と吸気圧とに応じた点火時期が求められる。又、
燃料噴射量の設定では例えば図示しない燃料噴射量マッ
プが用いられその時のエンジン回転数と吸気圧とに応じ
た燃料噴射量が求められる。
【0031】一方、図3のステップ110でF=0であ
れば、マイコン8はステップ130に移行し、現在のク
ランク角度が欠歯位置であるか否か、即ち第1気筒のT
DC又は第4気筒のTDCのいずれかであるか否かを判
別する。そして、マイコン8は、ステップ130が否定
判別されればそのままルーチンを終了し、ステップ13
0が肯定判別されればステップ140に移行し点火時期
の設定を行う。なお、このステップ140で設定される
点火時期は、前述したステップ120での点火時期とは
異なり、マイコン8は第1気筒又は第4気筒のATDC
10°CAで火花が発生するように点火信号IGTを設
定する。つまり、エンジンの回転開始後の最初の点火時
には、第1気筒又は第4気筒のTDCで点火コイルへの
通電が開始され、ATDC10°CAで通電が遮断され
ることになる。
【0032】その後、マイコン8はステップ150で現
在のTDCが第1気筒のTDCであるか、或いは第4気
筒のTDCであるかを判別する。そして、第1気筒のT
DCであれば、マイコン8はステップ160に移行し第
4気筒へ燃料を噴射する。又、第4気筒のTDCであれ
ば、マイコン8はステップ170に移行し第1気筒へ燃
料を噴射する。その後、マイコン8はステップ180で
フラグFを「1」にセットしてルーチンを終了する。
【0033】次には、エンジンの回転開始時における予
備噴射処理について、図6〜図8を用いて説明する。こ
こで、予備噴射処理とは、エンジンの回転停止時に次回
のエンジンの回転開始時における燃料噴射気筒(便宜
上、これを特定気筒と称する)を記憶しておき、エンジ
ンの回転開始時に前記特定気筒に対してのみ燃料噴射を
行うものである。なお、特定気筒の関する情報は、RO
M内の参照テーブル(図8)に予め記憶されており、マ
イコン8は参照テーブルを用いて特定気筒を選択する。
【0034】より詳しくは、図8の参照テーブルでは、
第1気筒のTDCを0°CAとしてエンジンの2回転
(720°CA)を6等分し、各領域を「A」〜「F」
に区分している。そして、エンジンの回転停止時のクラ
ンク角度がいずれの領域にあるかに応じて、領域に対応
した気筒が特定気筒として選択される(選択される気筒
を○印で示す)。
【0035】なお、図8により選択される特定気筒は、
各領域と図9に示す各気筒の吸気行程との位置関係に従
うものであり、エンジンの回転開始時のクランク角度か
ら最初の基準位置信号の入力までの間に吸気行程の持つ
気筒が特定気筒とされる。これにより1個から3個の気
筒のいずれかの気筒が特定気筒となる。例えばクランク
角度が図9の「A」領域にあるとき、次の基準位置信号
の入力(第4気筒のTDC)までの間で吸気行程の持つ
気筒は、第5気筒及び第6気筒であり、この気筒が選択
気筒となる。他の領域についてもこれと同様である。従
って、この図8の参照テーブルを用いることにより、初
爆をより早め且つ未燃ガスの排出を防止するために必要
となる最小個数の噴射気筒が確実に選択されることにな
る。なお、マイコン8は、RAM内に一時的に記憶され
ているクランクカウンタのカウント値によりクランク角
度を求め、その時々のカウント値から特定気筒を選択す
る。
【0036】さて、図6のルーチンが起動されると、マ
イコン8はステップ400でキースイッチ15が「OF
F」位置になったか否かを判別する。そして、マイコン
8は、「OFF」位置でなければルーチンをそのまま終
了し、「OFF」位置であればステップ410に移行す
る。マイコン8は、ステップ410で図4のルーチンに
よるクランクカウンタのRAM値を読み出すとともに、
前述した図8の参照テーブルを用いてクランクカウンタ
のRAM値に応じた特定気筒を選択し、当該特定気筒を
バックアップRAMに記憶する。その後、マイコン8は
ステップ420でマイコン8内の電源スイッチを遮断し
てルーチンを終了する。図6の処理により、特定気筒情
報を得ることができ、同情報はエンジン停止後の電源遮
断後も記憶保持されることになる。
【0037】又、図7のルーチンが起動されると、マイ
コン8はステップ500でキースイッチ15が「STA
RT」位置になったか否かを判別する。そして、マイコ
ン8は、「START」位置でなければそのままルーチ
ンを終了し、「START」位置であればステップ51
0に移行する。マイコン8は、ステップ510で前述し
た図6のルーチンにて記憶した特定気筒をバックアップ
RAMから読み出し、その特定気筒に対して燃料を噴射
させるべく、燃料噴射信号を出力する。この図7の処理
により、記憶された特定気筒は確実に点火される。
【0038】次に、図10のタイミングチャートに従っ
て、エンジンの回転開始後の制御動作について説明す
る。図10の時間t0はエンジンの回転開始時間、時間
t0〜t1は信号NE,Gのマスク期間、時間t2はエ
ンジンの回転開始後の最初の基準位置が検出される時間
を示している。
【0039】なお、エンジンの回転開始時のクランク角
度「P1」(図では、660°CA)は、前回のエンジ
ンの回転停止時のクランク角度「P2」(図では、69
0°CA)から30°CAだけ逆転した角度になってい
る。又、エンジンの回転停止時のクランクカウンタのカ
ウント値は(1A)16であり(これは、図8の「F」領
域に相当する)、バックアップRAMには特定気筒情報
として第4,第5,第6気筒が記憶されている。
【0040】そして、図10において、時間t0でエン
ジンの回転が開始される。即ち、時間t0でキースイッ
チ15が「OFF」位置から「ON」並びに「STAR
T」位置に切り換えられ、スタータモータ16が起動す
る。又、この時間t0では図7のステップ500が肯定
判別され、特定気筒として記憶されている第4,第5,
第6気筒に対して同時に燃料が噴射される。
【0041】ここで、時間t0〜t1は、クランク角信
号NE及び基準位置信号Gを一定の期間(例えば、10
0〜150msec)だけマスクして気筒判別を行わな
い。これは、本実施例のようにマグネット式のピックア
ップコイルにてクランク角センサ1及びカム角センサ4
が構成されている場合、微小回転域(例えば、20rp
m以下)での信号検出精度が低くなるためである。よっ
て、本実施例では、エンジンの回転開始直後の所定時間
を検出信号のマスク期間としている。なお、エンジンの
回転開始直後には、バッテリ14の電圧変動やスタータ
モータ16の起動による振動のために、信号NE,Gの
誤検出が生じるおそれもある。そして、マスク期間が経
過した時間t1にて図3のルーチンが起動される。
【0042】その後、時間t2で最初の気筒判別が行わ
れ、第4気筒のTDCが検出される。又、この時間t2
でクランクカウンタが(10)16にセットされ、クラン
ク角度の逆転(「P2」→「P1」)やマスク期間によ
って生じていたクランクカウンタと実際のクランク角度
とのずれが解消される。そして、図3のルーチンに従っ
て点火信号IGTが生成され、時間t3(第4気筒のA
TDC10°CA)で第4気筒の点火プラグが火花を発
生する。このとき、第4気筒には予備噴射により燃料が
吸入されているため、初爆が起こる。その後、第2回目
の点火以降は通常の点火制御となり、各気筒のTDCで
火花が発生する。
【0043】又、時間t2後には、燃料噴射が図3のル
ーチンによる独立噴射に移行される。このとき、独立噴
射の開始気筒は第1気筒となり、この第1気筒に対して
は予備噴射が行われていないため時間t2にて最初の燃
料吸入が行われることになる。その後、#1→#2→#
3・・・の順に独立噴射が行われる。
【0044】以上詳述したように、本第1実施例のエン
ジン制御装置では、エンジンの回転に伴い、クランク角
度に対応したクランクカウンタのカウント値を更新させ
た(図4のルーチンによる)。そして、エンジンの回転
停止時のクランク角度をクランクカウンタのカウント値
にて検知するとともに、図8の参照テーブルを用いて前
記カウント値に応じた特定気筒(予備噴射時の噴射気
筒)を選択しバックアップRAMに記憶した(図6のル
ーチンによる)。図8により選択される特定気筒は、エ
ンジンの回転停止時のクランク角度とそのクランク角度
に続く次の基準位置との間に吸気行程を持つ気筒とし
た。又、エンジンの回転開始時には、バックアップRA
Mに記憶された特定気筒を読み出し、当該特定気筒に対
して予備噴射を実施した(図7のルーチンによる)。
又、エンジンの回転開始後の最初の基準位置の検出後
は、燃料噴射を気筒毎の独立噴射に移行するとともに、
気筒毎に点火処理を開始するようにした(図3のルーチ
ンによる)。
【0045】要するに、本実施例の構成によれば、エン
ジンの回転開始から最初の基準位置の検出までの間にお
いては、吸気行程に対応させて予備噴射を行うことで、
予備噴射による噴射燃料は吸気行程で確実に気筒に吸入
され、その後の点火処理にて確実に燃焼させることがで
きる。その結果、未燃ガスの排出を抑制することができ
る。又、最初の基準位置に基づいて点火処理が実施され
る際、予備噴射で吸入された燃料を燃焼させることがで
きるため、初爆が早まりエンジンの始動性を向上させる
ことができる。
【0046】なお、上記した事例では、エンジンの回転
停止位置を図8の「F」領域とした場合のみを説明した
が、停止位置が他の領域であっても本発明の目的を達成
することができるのは言うまでもない。
【0047】一方で、特定気筒の選択方法は、図8に示
した参照テーブルの他に変更してもよく、次には別の具
体例について例示する。上述した図8の参照テーブルで
は、「A」〜「F」領域を各気筒のTDCに同期させて
区分していたが、図11に示す参照テーブルでは図8の
領域の一部を変更して、新たな「A’」〜「F’」領域
を区分している。つまり、図11の参照テーブルでは、
「A’」,「D’」領域が図8の「A」,「D」領域よ
りも30°CAだけ遅角側のクランク角度領域に設定さ
れている。又、図11の「B’」,「E’」領域は図8
の「B」,「E」領域よりも始まりだけが30°CAだ
け遅角側のクランク角度領域に設定され、「C’」,
「F’」領域は図8の「C」,「F」領域よりも終わり
だけが30°CAだけ遅角側のクランク角度領域に設定
されている。
【0048】そして、図11を用いて特定気筒を選択す
ることで、第1,第2,第4,第5気筒に関しては、エ
ンジンの回転停止角度が吸気行程の開始から30°CA
までの領域にあった場合、当該気筒を特定気筒として選
択することができる。例えばエンジンの回転停止位置が
0〜30°CAの場合、図8では第5,第6気筒だけが
特定気筒になったのに対して、この図11では前記2つ
の気筒に加えて第4気筒も特定気筒となる。即ち、エン
ジンの回転開始位置が既に吸気行程の開始当初にあって
も実際は燃料吸入が可能であるため、この気筒にも予備
噴射を行う。その結果、初爆をより早めることができ
る。
【0049】なお、図11では、「B’」領域と
「C’」領域との境界角度、及び「E’」領域と
「F’」領域との境界角度を図8の場合に対して遅角側
にずらしていない。つまり、エンジンの回転停止位置
(記憶角度)と回転開始位置(実際の角度)とに大きな
ずれが生じた場合には、エンジンの回転開始直後の基準
位置(第1,第4気筒のTDC)の検出ができなくなる
おそれがあり、この理由から、基準位置に近い領域だけ
は領域を遅角させないようにしている。例えば「B’」
領域の終了角度を270°CAにすると、この角度は第
4気筒のBTDC90°CAとなる。そして、記憶角度
と実際の角度と差が大きい場合(90°CA以上の場
合)には、第4気筒のTDCが検出できず第6気筒の点
火ができなくなる。よって、「B’」領域の終了角度を
270°CAにして240〜270°CAの領域で第6
気筒に予備噴射を行った場合には、第6気筒に対する噴
射燃料が未燃ガスとして放出されるおそれが生じる。な
お、上記理由による不都合を考慮する必要がない場合に
は、「A’」〜「F’」の全ての領域を、図8の「A」
〜「F」領域に対して遅角側にずらして具体化すること
もできる。
【0050】又、参照テーブルを具体化した別例として
図12がある。これは、参照テーブルの「A」〜「F」
領域と各気筒の吸気行程とが重なる場合に、重なった気
筒の予備噴射を行わないようにするものである。図9を
用いて説明すれば、例えば「A」領域では、この領域と
第3,第4気筒の吸気行程とが重なる。従って、この場
合には第3,第4気筒以外の4つの気筒が特定気筒とし
て選択され、予備噴射が行われることになる。図12の
参照テーブルでは、「A」領域以外の領域でもそれぞれ
4つの気筒が特定気筒として選択される。 (第2実施例)次に、本発明の第2実施例について、図
13を用いて説明する。なお、上記第1実施例は複数個
の特定気筒が選択された場合に全特定気筒に対して同時
に予備噴射を行うものであったが、第2実施例は特定気
筒が複数の場合に同時噴射を行わず予備噴射であっても
独立噴射を行うものである。
【0051】具体的には、この第2実施例では、図7の
ステップ510においてバックアップRAMのクランク
カウンタにより独立噴射を行う。即ち、特定気筒に関し
て吸気行程の開始角度を対応させ、特定気筒を該当する
排気行程(吸気行程の開始前60°CA)で独立噴射さ
せるべくクランクカウンタを設定しておく。そして、エ
ンジンの回転開始時には特定気筒のうち最初に点火され
る気筒だけに独立して燃料噴射を行い、その後、クラン
クカウンタが設定カウント値になったときに次の点火気
筒に対して燃料を噴射させる。
【0052】図13は、第2実施例を説明するためのタ
イミングチャートである。なお、本第2実施例では、前
記第1実施例とは異なり、マイコン8の電源投入時にク
ランクカウンタを初期化しない。即ち、エンジンの回転
停止時におけるクランクカウンタの値をバックアップR
AMに記憶保持しておき、エンジンの回転開始後はバッ
クアップRAMの記憶値に引き続いてカウントアップを
開始する。そして、カウント値が(1B)16になると次
に(00)16に更新している。これにより、カウント値
と実際のクランク角度とが相応できる。
【0053】さて、図13において、エンジンの回転が
開始される時間t0では、特定気筒のうち第4気筒だけ
に独立して予備噴射が行われる。その後、時間t1でク
ランクカウンタの更新が始められ、時間taでカウント
値が(00)16になる。即ち、図13では、時間t1〜
t2でクランクカウンタのカウント値と実際のクランク
角度とに60°CAのずれが生じている。
【0054】そして、時間tbになると、クランクカウ
ンタのカウント値により第5気筒が吸気行程の開始前6
0°CAであるとみなされ(実際は、吸気行程の開始角
度である)、特定気筒である第5気筒に独立して予備噴
射が行われる。又、時間tcでも、時間tbのときと同
様に吸気行程の開始角度で第6気筒に独立して予備噴射
が行われる。このように、図4で更新されるクランクカ
ウンタに従って順次独立噴射が実行される。
【0055】なお、図13の事例では、実際のエンジン
のクランク角度とクランクカウンタの値が60°CAず
れているので、本来、排気行程(吸気行程の開始前60
°CA)にて燃料噴射したいにもかかわらず、実際は時
間tb,tcの吸気行程の開始角度となる。しかし、こ
の場合には、該当する吸気行程で十分な燃料吸入が可能
であって問題はない。なお、特定気筒を独立噴射させる
場合に、その噴射角度を上記の事例よりも遅角させて吸
気行程の前半の角度とすることもできる。
【0056】なお、本発明は上記実施例に限定されるも
のではなく、次の様態にて具体化することができる。上
記実施例では、基準位置を360°CA毎(エンジン1
回転に1回)に設定していたが、この設定間隔を変更す
ることもできる。例えば基準位置を120°CA毎に設
定して、気筒毎に1個の基準位置を検出するようにして
もよい。この場合、各気筒間の吸気行程の開始の間隔が
120°CAであることから、エンジンの回転開始から
最初の基準位置の検出までの間に吸気行程を持つ気筒が
常に1気筒となり、バックアップRAMには常に1気筒
分の情報が記憶されることになる。その結果、バックア
ップRAMの記憶に要する領域が少なくなるとともに、
予備噴射気筒が少なくなり通常の噴射制御にいち速く移
行することができる。
【0057】又、上記各実施例では6気筒エンジンによ
る具体例を示したが、勿論他の多気筒エンジン(4気
筒,8気筒等)に具体化してもよい。この場合、気筒数
及び基準位置に応じて参照テーブルが変更され設定され
る。
【0058】又、上記実施例では、特定気筒情報として
図8の参照テーブルにて気筒番号を選択し当該気筒番号
をバックアップRAMに記憶保持していたが、クランク
カウンタのカウント値を記憶保持するようにしてよい。
この場合、エンジンの回転開始時に予備噴射のための特
定気筒が選択されることになる。
【0059】さらに、上記実施例では、エンジンの回転
開始時に一定期間のマスク期間を設けていたが、ホール
素子を用いた磁気式クランク角センサを使用することで
微小回転域(0rpm付近)での信号検出が可能となり
マスク期間を省略することができる。
【0060】さらに、上記実施例では、気筒が判別され
ると各気筒毎に独立して燃料噴射を行うエンジン制御装
置に具体化していたが、これをグループ噴射を行うエン
ジン制御装置に変更して具体化してもよい。
【0061】
【発明の効果】本発明によれば、エンジンの回転開始か
ら最初の基準位置が検出されるまでの間に吸気行程に対
応させた予備噴射を行うことにより、最初の基準位置に
て点火制御が開始される際に確実に燃料を燃焼させるこ
とができる。その結果、初爆を早め、エンジンの始動性
を向上させることができる。さらに、基準位置が検出さ
れるまでに吸気行程のある気筒に予備噴射を行うことに
より、予備噴射による噴射燃料は吸気行程で確実に気筒
に吸入され、その後の点火処理にて確実に燃焼されるこ
とになる。その結果、未燃ガスの排出を抑制することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を具体化した実施例におけるエンジン制
御装置を概略的に示す構成図である。
【図2】クランク角センサ及びカム角センサの出力信号
を示した波形図である。
【図3】独立噴射処理及び点火処理の制御ルーチンを示
したフローチャートである。
【図4】図3のサブルーチンであって、クランクカウン
タの更新処理を示したフローチャートである。
【図5】図3のサブルーチンであって、通常運転時の点
火処理及び燃料噴射処理を示したフローチャートであ
る。
【図6】予備噴射のための特定気筒を記憶するルーチン
を示したフローチャートである。
【図7】予備噴射処理に係るルーチンを示したフローチ
ャートである。
【図8】予備噴射のための気筒情報を記憶した参照テー
ブルである。
【図9】クランク角度と各気筒のサイクルとの関係図で
ある。
【図10】第1実施例におけるマイコンの動作を説明す
るためのタイミングチャートである。
【図11】第1実施例の別例における予備噴射のための
気筒情報を記憶した参照テーブルである。
【図12】同じく、第1実施例の別例における予備噴射
のための気筒情報を記憶した参照テーブルである。
【図13】第2実施例におけるマイコンの動作を説明す
るためのタイミングチャートである。
【図14】従来のエンジン制御を説明するためのタイミ
ングチャートである。
【図15】本発明の構成要件を示したブロック図であ
る。
【符号の説明】
1…クランク角度検出手段としてのクランク角センサ、
4…基準位置検出手段としてのカム角センサ、8…第1
のエンジン制御手段,停止クランク角度検出手段,予備
噴射気筒判別手段,第2のエンジン制御手段としてのマ
イクロコンピュータ。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の気筒を有するエンジンに用いられ
    るものであって、 前記エンジンのクランク角度を検出するクランク角度検
    出手段と、 所定のクランク角度に設定された基準位置を検出する基
    準位置検出手段と、 前記エンジンの回転開始後に前記基準位置検出手段によ
    り検出された最初の基準位置にて、燃料噴射制御及び点
    火制御を開始する第1のエンジン制御手段と、 前記クランク角度検出手段による検出結果に基づいて、
    前記エンジンの回転停止時のクランク角度を検出する停
    止クランク角度検出手段と、 前記停止クランク角度検出手段により検出された停止ク
    ランク角度と、その停止クランク角度に続く次の基準位
    置との間に吸気行程のある気筒を予備噴射気筒として判
    別する予備噴射気筒判別手段と、 前記エンジンの回転開始から前記基準位置検出手段によ
    る最初の基準位置の検出までの間に、前記予備噴射気筒
    判別手段による予備噴射気筒に対して燃料を噴射する第
    2のエンジン制御手段とを備えたことを特徴とするエン
    ジン制御装置。
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