JP3146587B2 - 内燃機関用制御装置 - Google Patents

内燃機関用制御装置

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JP3146587B2
JP3146587B2 JP02281592A JP2281592A JP3146587B2 JP 3146587 B2 JP3146587 B2 JP 3146587B2 JP 02281592 A JP02281592 A JP 02281592A JP 2281592 A JP2281592 A JP 2281592A JP 3146587 B2 JP3146587 B2 JP 3146587B2
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  • Electrical Control Of Air Or Fuel Supplied To Internal-Combustion Engine (AREA)
  • Combined Controls Of Internal Combustion Engines (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は内燃機関用制御装置に
係り、詳しくは、クランク角の検出により燃料噴射指令
信号等を出力する内燃機関用制御装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来、内燃機関用制御装置が、特公平3
−49044号公報に示されている。この装置は、内燃
機関のクランク軸と同期して回転するシグナルロータに
等しい間隔で気筒数に応じてクランク角検出用被検出体
を設けるとともに、所定の一個のクランク角検出用被検
出体に後続する一つの前記間隔を不等間隔に分割するよ
うに基準位置検出用被検出体を設け、図9に示すよう
に、この被検出体の通過信号(N信号)の3つの時間間
隔(Ti-2 ,Ti-1 ,Ti )によりTi-2 ・Ti /T
i-1 2 >定数kの成立にて気筒判別を行い各気筒毎の燃
料噴射制御と点火時期制御を行うものである。このよう
に3情報を用いることにより、正確に気筒判別を行うこ
とができる。ところが、このように気筒判別後に噴射・
点火を開始する場合には、エンジン始動時に気筒を判別
する前においては燃料噴射と点火を行うことができずエ
ンジン始動性が問題となる。そこで、回転が安定してい
る初爆前のクランキングに限り基準位置検出用被検出体
の通過信号(追加パルス)を時間マスクして全気筒への
燃料噴射・点火指令を出力している。つまり、図10に
示すように、クランク角検出用被検出体の通過信号の入
力に伴って全気筒への噴射指令信号を出力すべく、クラ
ンク角検出用被検出体の通過信号の時間間隔Ti-1の1
/3をマスク区間として、この区間内に信号が入ってき
ても無効化して基準位置検出用被検出体の通過信号(追
加パルス)による誤噴射・誤点火を防止するようにして
いる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、このようなシ
ステムでは良好なバッテリ状態の時はクランキング回転
数が200〜300rpm程度であり安定しているが、
冷間時やバッテリ放電状態では回転が低く、一発の爆発
による回転変動が大きくなり、時間マスクを間違えて正
規パルスをマスクしてしまう。つまり、今、初爆による
回転増加幅が400rpmであるとしたときに、図11
に示すように、クランキング回転数が高い時(図では2
50rpm)に初爆により回転数が急増した際(250
→650rpm)には、マスク区間内に追加パルスのみ
が入るが、図12に示すように、クランキング回転数が
低い時(図では100rpm)に初爆により回転数が急
増した際(100→500rpm)には、マスク区間
(Ti0/3)が長くなりクランク角検出用パルスP1も
マスクされてしまい燃料噴射指令信号が出力されず燃料
噴射が行われない。
【0004】そこで、この発明の目的は、機関始動時の
誤噴射を防止して信頼性を向上させることができる内燃
機関用制御装置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、内燃機関のクランク軸と同期して回転するシグナル
ロータに気筒数に応じて等しい間隔で設けられたクラン
ク角検出用被検出体M1と、所定の一個のクランク角検
出用被検出体に後続する一つの前記間隔を不等間隔に分
割するように前記シグナルロータに設けられた基準位置
検出用被検出体M2と、前記被検出体M1,M2の通
過を検出する通過検出手段M3と、前記通過検出手段M
3による被検出体通過信号間の時間間隔により基準位置
検出用被検出体M2の通過を検出して各気筒毎の燃料噴
射指令を出力する気筒毎燃料噴射指令手段M4と、機関
始動時において、前記通過検出手段M3により検出され
た被検出体通過信号に基づいて全気筒への燃料噴射指令
を出力する全気筒燃料噴射指令手段M5と、クランキン
グ回転数が低く、初爆による回転変動が大きくなると判
断された時には、前記全気筒燃料噴射指令手段M5によ
る機関始動時での前記全気筒への燃料噴射指令の出力を
強制的に停止させる燃料噴射停止手段M6とを備える内
燃機関用制御装置をその要旨とするものである。請求項
2に記載の発明は、内燃機関のクランク軸と同期して回
転するシグナルロータに気筒数に応じて等しい間隔で設
けられたクランク角検出用被検出体M1と、所定の一個
のクランク角検出用被検出体に後続する一つの前記間隔
を不等間隔に分割するように前記シグナルロータに設け
られた基準位置検出用被検出体M2と、前記被検出体
M1,M2の通過を検出する通過検出手段M3と、前記
通過検出手段M3による被検出体通過信号間の時間間隔
により基準位置検出用被検出体M2の通過を検出して各
気筒毎の燃料噴射指令を出力する気筒毎燃料噴射指令手
段M4と、機関始動時において、被検出体通過信号間の
時間間隔に応じた期間内に前記通過検出手段により検出
された被検出体通過信号を入力しても同信号を無効化
し、前記期間経過後に前記通過検出手段により検出され
た被検出体通過信号は無効化せずに同信号に基づいて全
気筒への燃料噴射指令を出力する全気筒燃料噴射指令手
段M5と、機関回転数、バッテリ電圧、機関冷却水温の
少なくともいずれか1つを検出し、検出された値が所定
値以下の時には、前記全気筒燃料噴射指令手段M5によ
る機関始動時での前記全気筒への燃料噴射指令の出力を
強制的に停止させる燃料噴射停止手段M6とを備える内
燃機関用制御装置をその要旨とするものである。
【0006】
【作用】請求項1に記載の発明によれば、気筒毎燃料噴
射指令手段M4により、通過検出手段M3による被検出
体通過信号間の時間間隔により基準位置検出用被検出体
M2の通過が検出されて各気筒毎の燃料噴射指令が出力
される。又、全気筒燃料噴射指令手段M5により、機関
始動時において通過検出手段M3により検出された被検
出体通過信号に基づいて全気筒への燃料噴射指令が出力
される。この機関始動時に、燃料噴射停止手段M6によ
り、クランキング回転数が低く、初爆による回転変動が
大きくなると判断された時には、全気筒への燃料噴射指
令の出力が強制的に停止させられる。請求項2に記載の
発明によれば、気筒毎燃料噴射指令手段M4により、通
過検出手段M3による被検出体通過信号間の時間間隔に
より基準位置検出用被検出体M2の通過が検出されて各
気筒毎の燃料噴射指令が出力される。又、全気筒燃料噴
射指令手段M5により、機関始動時において、被検出体
通過信号間の時間間隔に応じた期間内に被検出体通過信
号を入力しても同信号が無効化され、前記期間経過後に
前記通過検出手段により検出された被検出体通過信号は
無効化せずに同信号に基づいて全気筒への燃料噴射指令
が出力される。この機関始動時に、燃料噴射停止手段M
6により、機関回転数、バッテリ電圧、機関冷却水温の
少なくともいずれか1つが検出され、検出された値が所
定値以下の時には、全気筒への燃料噴射指令の出力が強
制的に停止させられる。
【0007】
【実施例】以下、この発明を具体化した一実施例を図面
に従って説明する。図1には、本実施例における内燃機
関用制御装置の全体構成を示し、4気筒4サイクルガソ
リンエンジンが自動車に搭載されている。
【0008】エンジンのカム軸にはカム軸と同期して回
転するシグナルロータ1が固定されている。本実施例で
は、シグナルロータ1の1回転はクランク軸の2回転に
相当する。
【0009】シグナルロータ1の外周面には4つのクラ
ンク角検出用突起(クランク角検出用被検出体)2a,
2b,2c,2dが90°毎に等間隔に設けられてい
る。このクランク角検出用突起2a,2b,2c,2d
はエンジンのクランク軸が各気筒の下死点から上死点に
移行する間に設定されたクランク角(例えば、各気筒の
上死点前10°CA)に設けられている。又、シグナル
ロータ1の外周面には気筒判別用突起(基準位置検出用
被検出体)3が設けられ、この気筒判別用突起3は所定
の一個のクランク角検出用突起2aに後続して不等間隔
15°を隔てて配置されている。気筒判別用突起3は、
1つの気筒の上死点から下死点に移行する間の所定のク
ランク角(例えば、上死点後20°CA)に設けられて
いる。
【0010】このクランク角検出用突起2a,2b,2
c,2d及び気筒判別用突起3は磁性体製の突起で構成
されている。さらに、各突起2a,2b,2c,2d,
3の通過位置近傍には通過検出手段としての電磁ピック
アップ4が配置され、図6に示すように、突起2a,2
b,2c,2d,3の通過を検出する。この電磁ピック
アップ4は磁性体製のコア(図示せず)にコイル(図示
せず)を巻装して構成されている。そして、この電磁ピ
ックアップ4によるクランク角検出用突起2a,2b,
2c,2dの通過間隔は、180°CAに相当するとと
もに、気筒判別用突起3はクランク角検出用突起2aの
通過後30°CAの位置に相当する。
【0011】図1の電子制御ユニット(以下、ECUと
いう)5は、気筒毎燃料噴射指令手段、全気筒燃料噴射
指令手段、燃料噴射停止手段としてのマイコン6と、波
形整形回路7と、A/D変換回路8から構成されてい
る。波形整形回路7は、電磁ピックアップ4の出力信号
(ピックアップ信号)を入力して同信号を波形整形す
る。つまり、図6に示すように、電磁ピックアップ4か
ら出力されるピックアップ信号を二値化してパルス信号
とする。
【0012】A/D変換回路8には吸気管圧力センサ9
と水温センサ10が接続され、A/D変換回路8は吸気
管圧力センサ9からの吸入空気圧力検出信号(アナログ
信号)と水温センサ10からのエンジン冷却水温検出信
号(アナログ信号)をデジタル信号に変換する。マイコ
ン6は波形整形回路7を介して電磁ピックアップ4の出
力信号を入力するとともにA/D変換回路8を介して吸
入空気圧力検出信号と水温検出信号とを入力する。さら
に、マイコン6はスタータモータ11からのスタータオ
ン信号を入力する。
【0013】又、ECU5はキースイッチ17を介して
12ボルト用バッテリ18が接続され、キースイッチ・
オンによりバッテリ18からの電力がECU5内の各機
器に供給される。このバッテリ18の電源ラインの電圧
がA/D変換器8を介してマイコン6に検知されるよう
になっている。
【0014】マイコン6には各気筒毎のインジェクタ1
2a,12b,12c,12dが接続され、各インジェ
クタ12a,12b,12c,12dはマイコン6から
の燃料噴射指令により燃料噴射動作を行う。又、マイコ
ン6にはイグナイタ13が接続され、マイコン6からの
点火指令によりイグナイタ13とイグニッションコイル
14とディストリビュータ15を介して各気筒毎の点火
プラグ16a,16b,16c,16dによる点火が行
われる。
【0015】さらに、マイコン6は波形整形回路7から
電磁ピックアップ4によるクランク角検出用突起2a,
2b,2c,2d及び気筒判別用突起3の通過信号(パ
ルス信号)を入力して、図6に示すように、そのパルス
信号間の時間間隔Ti,Ti-1,・・・を算出するととも
に、誤判別を防止するために3つのパルス信号間の時間
間隔により気筒判別用突起3の通過を検出して気筒判別
を行う。つまり、今回サンプリング値Ti と前回サンプ
リング値Ti-1 と前々回サンプリング値Ti-2 とから、
i-2 ・Ti /Ti-1 2 >k1 か否か判定する。ただ
し、k1 は判別定数(例えば、「5」)である。
【0016】しかし、この3情報による気筒判別は始動
性に問題があるので、始動時には、図6に示すように、
気筒判別用突起3の通過に伴うパルス信号をマスキング
すべく、180°CA時間の1/3(=Ti /3)をマ
スク区間とし、この区間内でパルス信号を入力した場合
にはパルス信号を無効化する(図6でのt6のタイミン
グで示す)。
【0017】次に、このように構成した内燃機関用制御
装置の作用を説明する。図2,3,4,5にはマイコン
6が実行する処理(フローチャート)を示す。又、図
6,7には作用説明のためのタイムチャートを示し、図
6はエンジン始動時のクランキング回転数が正規な回転
数(250rpm)のときを、図7にはクランキング回
転数が低い(100rpm)ときを示す。
【0018】マイコン6が実行する処理は主にスタータ
・オン後の気筒判別が行われる以前における燃料噴射指
令と点火指令の出力タイミングを示すものである。図2
のメインルーチンは、エンジン始動時における電磁ピッ
クアップ4からの信号入力(パルス信号の立ち下がりエ
ッジ)毎に実行するルーチンである。
【0019】まず、図6のスタータモータ11の駆動直
後におけるパルス信号の立ち下がりエッジ検出時におい
て(図6のt1のタイミング)、マイコン6は図2のス
テップ100で電磁ピックアップ4からのパルス信号の
時間間隔Ti を計測し、ステップ200で回転角検出処
理を実行する。図3には回転角検出ルーチンを示す。
【0020】マイコン6は図3のステップ210〜24
0でマスク処理を実行するための条件が成立したか否か
判定する。つまり、ステップ210でスタータモータ1
1がオンであり、ステップ210で気筒カウンタCCY
Lが「0」であり、ステップ230でエンジン冷却水温
が所定値a(例えば、0℃)以上であり、ステップ24
0でバッテリ電圧が所定値b(例えば、10ボルト)以
上であるか判定する。ここで、気筒カウンタCCYLは
初期化にて「0」となっている。又、エンジン冷却水温
の所定値aとバッテリ電圧の所定値bとは、クランキン
グ回転数を150rpm以上とするための判定値であ
る。つまり、バッテリ電圧が低くスタータモータ11の
駆動力が弱かったり、エンジン冷却水温が低くエンジン
オイルの粘性が高いと、クランキング回転数を150r
pm以上にすることができない。
【0021】そして、マイコン6はこれらの条件が成立
すると、ステップ250で追加パルスのマスク処理を実
行する。このマスク処理ルーチンを図4に示す。マイコ
ン6は図4のステップ251でパルス信号時間間隔T
i-1 の1/3の値(Ti-1 /3)と、パルス信号の立ち
上がりエッジまでの時間TNON を比較する。ここで、図
6のt1タイミングではTi-1 =FF(16)及びTNON =
0に初期化されている。よって、ステップ251におい
てTi-1 /3<TNON を満たさないのでステップ253
に移行する。そして、マイコン6はステップ253で噴
射・点火許可フラグFMSK を「0」にする。
【0022】その後、マイコン6は図3のステップ26
0に移行して気筒判別処理を実行する。この気筒判別処
理ルーチンを図5に示す。マイコン6は図5のステップ
261で3情報による気筒判別(Ti-2 ・Ti /Ti-1
2 >k1 )を行う。ここで、図6のt1タイミングでは
初期化によりTi- 2 =Ti-1 =Ti =FF(16)となって
いるので、Ti-2 ・Ti /Ti-1 2 >k1を満たさずス
テップ265に移行する。マイコン6はステップ265
で気筒カウンタCCYLが「0」でないか否か判断し、
気筒カウンタCCYLは初期化にて「0」となっている
ので、ステップ263に移行する。
【0023】そして、マイコン6はステップ263,2
64で前回サンプリング値Ti-1 を前々回サンプリング
値Ti-2 とするとともに、今回サンプリング値Ti を前
回サンプリング値Ti-1 として、次回の処理に備える。
【0024】このようにして図3の回転角検出処理を終
了すると、マイコン6は図2のステップ300で噴射・
点火許可フラグFMSK が「1」か否か判定し、図6のt
1タイミングでは前記ステップ253での処理によりF
MSK =0となっているので、今回のメインルーチンを終
了する。つまり、ステップ400の噴射及び点火処理を
行わない。
【0025】このようにして図6のt1タイミングでの
処理が終了する。又、図6のt2タイミングでは、図2
のステップ100→図3のステップ210→220→2
30→240→図4のステップ251→253→図5の
ステップ261→265→263→264→図2のステ
ップ300に移行してステップ400での噴射及び点火
処理は行わない又、図6のt3のタイミングでは、図2
のステップ100→図3のステップ210→220→2
30→240→図4のステップ251に移行し、Ti-1
/3<TNON となっているので、ステップ252で噴射
・点火許可フラグFMSK を「1」にする。その後、図5
のステップ261→265→263→264→図2のス
テップ300に移行し、FMSK =1なのでステップ40
0で噴射及び点火処理を実行する。
【0026】ここで、噴射制御はエンジン冷却水温によ
るテーブルとエンジン回転数NEによる補正等を用いて
燃料噴射時間(噴射量)を算出してそれに応じた信号出
力を行うものである。又、点火処理は次のパルス入力に
同期して、入力したパルスと同形の点火信号の出力を許
可するものである(図6でのt4’での処理)。
【0027】図6のt3タイミングでの処理と同様な処
理が、図6のt4,5タイミングでも実行される。この
ようにして、マスク処理を行いながら全気筒への燃料噴
射指令を出力する。
【0028】そして、図6のt6タイミングでは、図2
のステップ100→図3のステップ210→220→2
30→240→図4のステップ251に移行し、Ti-1
/3<TNON となっていないので、ステップ253で噴
射・点火許可フラグFMSK を「0」にする。その後、図
5のステップ261→265→263→264→図2の
ステップ300に移行し、FMSK =0なのでステップ4
00での噴射及び点火処理を実行しない。このようにし
て、追加パルスのマスク処理が行われる。
【0029】図6のt7タイミングでは、図2のステッ
プ100→図3のステップ210→220→230→2
40→図4のステップ251→252→図5のステップ
261に移行し、Ti-2 ・Ti /Ti-1 2 >k1 となり
3情報による気筒判別条件が成立しているので、ステッ
プ262に移行して気筒カウンタCCYLを「5」にす
るとともに噴射・点火許可フラグFMSK を「1」にす
る。そして、ステップ263→264→図2のステップ
300→ステップ400(噴射・点火処理)と移行す
る。
【0030】その後の図6のt8のタイミングでは、図
2のステップ100→図3のステップ210→220→
230→240→図4のステップ251→252→図5
のステップ261→265に移行して気筒カウンタCC
YL=5なので、ステップ266で気筒カウンタCCY
Lの値を「1」デクリメントする。そして、ステップ2
63→264→図2のステップ300→ステップ400
(噴射・点火処理)と移行する。
【0031】このようにして、気筒判別用突起3を3情
報により判別すると、各気筒毎の燃料噴射指令を出力す
る。これに対し、図7に示す場合には以下の処理が行わ
れる。
【0032】図7のスタータモータ11の駆動直後にお
けるパルス信号の立ち下がりエッジ検出時(図7のt1
のタイミング)に、図2のステップ100→図3のステ
ップ210→220→230(→240)へと移行する
が、エンジン冷却水温が所定温度aより低かったりバッ
テリ電圧が所定値bより低くなっていると、ステップ2
50のマスク処理を行うことなくステップ260に移行
する。そして、図5の261→265→263→264
→図2のステップ300でFMSK =0なのでステップ4
00の噴射及び点火処理を迂回する。
【0033】図7のt2,t4,t5においても同様の
処理が行われる。そして、図7のt6においては、図2
のステップ100→図3のステップ210→220→2
30(→240)→図5のステップ261に移行し、T
i-2 ・Ti /Ti-1 2 >k1となり3情報による気筒判
別条件が成立しているので、ステップ262→263→
264→図2のステップ300→ステップ400(噴射
・点火処理)と移行する。
【0034】このように本実施例では、マイコン6(気
筒毎燃料噴射指令手段、全気筒燃料噴射指令手段、燃料
噴射停止手段)が、電磁ピックアップ4(通過検出手
段)による被検出体通過信号を入力して、その信号間の
時間間隔Ti-2 ,Ti-1 ,Tiの3情報により気筒判別
用突起3(基準位置検出用被検出体)の通過を検出して
各気筒毎の燃料噴射指令を出力するとともに、エンジン
始動時において直前のパルス信号間の時間間隔Ti-1
応じた期間(Ti-1 /3)内にパルス信号を入力しても
同信号を無効化し、無効化されないパルス信号の入力に
て全気筒への燃料噴射指令を出力する。このとき、マイ
コン6はバッテリ電圧、エンジン冷却水温が所定値以下
のときには、追加パルスのマスク処理を行わず全気筒へ
の燃料噴射指令出力を強制的に停止させる。よって、バ
ッテリ電圧が低くスタータモータ11の駆動力が弱かっ
たり、エンジン冷却水温が低くエンジンオイルの粘性が
高いことによりクランキング回転数が低いときに、図1
2で示した初爆による回転変動が大きくなって時間マス
クを間違えて正規パルスをマスクしてしまうことが未然
に回避され、エンジン始動時の誤噴射を防止して信頼性
を向上させることができることとなる。。
【0035】尚、この発明は上記実施例に限定されるも
のではなく、例えば、機関始動時にマスク処理を行わず
に燃料噴射指令の出力を停止させる要素として、機関回
転数、バッテリ電圧、機関冷却水温の少なくともいずれ
かが所定値以下のときとしてもよい(クランキング回転
数ならば、例えば150rpm以下のとき)。又、図1
の吸気管圧力センサ9の代わりにエアフロメータを用い
てもよい。
【0036】又、気筒判別用突起は上記実施例では気筒
数分(4ケ)だけであるが、図8に示すように、気筒数
の倍数(例えば2倍)だけ設けてもよい。
【0037】
【発明の効果】以上詳述したようにこの発明によれば、
機関始動時の誤噴射を防止して信頼性を向上させること
ができる優れた効果を発揮する。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例の内燃機関用制御装置の構成を示す図で
ある。
【図2】作用を説明するためのフローチャートである。
【図3】作用を説明するためのフローチャートである。
【図4】作用を説明するためのフローチャートである。
【図5】作用を説明するためのフローチャートである。
【図6】タイムチャートを示す図である。
【図7】タイムチャートを示す図である。
【図8】別例を示す図である。
【図9】従来技術を説明するためのタイムチャートであ
る。
【図10】従来技術を説明するためのタイムチャートで
ある。
【図11】従来技術を説明するためのタイムチャートで
ある。
【図12】従来技術を説明するためのタイムチャートで
ある。
【図13】クレーム対応図である。
【符号の説明】
1 シグナルロータ 2a,2b,2c,2d クランク角検出用被検出体と
してのクランク角検出用突起 3 基準位置検出用被検出体としての気筒判別用突起 4 通過検出手段としての電磁ピックアップ 6 気筒毎燃料噴射指令手段、全気筒燃料噴射指令手
段、燃料噴射停止手段としてのマイコン

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内燃機関のクランク軸と同期して回転す
    るシグナルロータに気筒数に応じて等しい間隔で設けら
    れたクランク角検出用被検出体と、 所定の一個のクランク角検出用被検出体に後続する一つ
    の前記間隔を不等間隔に分割するように前記シグナルロ
    ータに設けられた基準位置検出用被検出体と、 前記被検出体の通過を検出する通過検出手段と、 前記通過検出手段による被検出体通過信号間の時間間隔
    により基準位置検出用被検出体の通過を検出して各気筒
    毎の燃料噴射指令を出力する気筒毎燃料噴射指令手段
    と、 機関始動時において、前記通過検出手段により検出され
    た被検出体通過信号に基づいて全気筒への燃料噴射指令
    を出力する全気筒燃料噴射指令手段と、 クランキング回転数が低く、初爆による回転変動が大き
    くなると判断された時には、前記全気筒燃料噴射指令手
    段による機関始動時での前記全気筒への燃料噴射指令の
    出力を強制的に停止させる燃料噴射停止手段とを備える
    ことを特徴とする内燃機関用制御装置。
  2. 【請求項2】 内燃機関のクランク軸と同期して回転す
    るシグナルロータに気筒数に応じて等しい間隔で設けら
    れたクランク角検出用被検出体と、 所定の一個のクランク角検出用被検出体に後続する一つ
    の前記間隔を不等間隔に分割するように前記シグナルロ
    ータに設けられた基準位置検出用被検出体と、 前記被検出体の通過を検出する通過検出手段と、 前記通過検出手段による被検出体通過信号間の時間間隔
    により基準位置検出用被検出体の通過を検出して各気筒
    毎の燃料噴射指令を出力する気筒毎燃料噴射指令手段
    と、 機関始動時において、被検出体通過信号間の時間間隔に
    応じた期間内に前記通過検出手段により検出された被検
    出体通過信号を入力しても同信号を無効化し、前記期間
    経過後に前記通過検出手段により検出された被検出体通
    過信号は無効化せずに同信号に基づいて全気筒への燃料
    噴射指令を出力する全気筒燃料噴射指令手段と、 機関回転数、バッテリ電圧、機関冷却水温の少なくとも
    いずれか1つを検出し、検出された値が所定値以下の時
    には、前記全気筒燃料噴射指令手段による機関始動時で
    の前記全気筒への燃料噴射指令の出力を強制的に停止さ
    せる燃料噴射停止手段とを備えることを特徴とする内燃
    機関用制御装置。
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