JP3572635B2 - 内燃機関用点火装置の制御方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明はアイドリング時の点火時期を良好に制御する内燃機関用点火装置の制御方法に関するものであり、例えば、自動車用エンジンに使用するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来の内燃機関用点火装置として特開昭59−173562に開示されたものがある。この中には、内燃機関のクランク軸に連結した回転体の外周に被検出体となる突起を配列し、等角度にクランク角度情報を得られるようにし、かつそのうちの1つで基準角度情報を得られるようにした構成が書かれている。
【0003】
又、突起の通過を検出しクランク角度情報を出力する通過検出手段を成す角度センサと、クランク角度情報をパルス信号に変換する手段と、パルス信号をもとに点火時期制御を行う手段とを備えた制御装置が書かれている。
この第1の従来例では回転体の外周の突起が、角度センサを通過した後にタイマー手段を起動してカウントダウンを始め、点火時期までのあらかじめ設定された経過時間が経過後に、点火信号を発生する点火時期制御を行っている。
【0004】
又、これとは別の第2の従来例として、回転体の外周の突起を点火時期に対応した位置に設定し、前記突起が角度センサを通過すると同時に点火信号を発生する点火時期制御を行う方法もある。
この第2従来例は突起によって形成されたクランク角度情報を整形したパルス波形に同期して点火を行うので波形同期タイプと呼ぶことがある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところがこれら2つの点火時期制御方法にはどちらも以下に示す問題点がある。
第1従来例の点火時期制御では、クランク軸に回転変動が起きた場合、突起が角度センサを通過してから点火時期までの間に、実際に突起が回転した角度と、あらかじめ設定された経過時間に対応する予想回転角度とがずれ、実際の点火時期と最適点火時期がずれてしまう。
【0006】
これはアイドリング時等の低回転域では特に顕著である。その理由はあらかじめ設定した経過時間が大きくなること及び回転変動の割合が大きいことによる。
また、第2従来例の波形同期タイプの点火時期制御では、アイドリング時の最適点火時期は内燃機関の種類ごとに異なる為、内燃機関の種類分の突起の配列バリエーションを必要とし、回転体の種類が多くなり制作コストが多大となってしまう。
【0007】
このため、本発明は、多種類の内燃機関に対して、数少ない回転体の種類しかなくても、アイドリング領域での点火時期が良好な内燃機関用点火装置の点火制御方法を得ることを課題とする。
又、この課題を達成すると共に、アイドリング時の内燃機関の回転数を安定化することを課題とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
内燃機関のクランク軸に同期して回転し、複数の所定の幅を有する被検出体が設けられた回転体と、前記被検出体の回転通過を検出し、クランク角度情報を出力する通過検出手段と、該通過検出手段からの前記クランク角度情報から前記被検出体の前記幅に対応したパルス幅のパルス信号を得る波形整形回路と、前記パルス信号と前記内燃機関の回転数に基づいて点火時期制御を行う内燃機関用点火装置の制御方法において、前記被検出体のうち特定の一つに対応する前記パルス信号の前記パルス幅の前端を第1点火基準角度とし、後端を第2点火基準角度とするとともに、前記内燃機関の前記回転数がアイドリング領域の時の点火時期を、前記第1点火基準角度と前記第2点火基準角度の間に設定する為に第1点火基準角度からの経過時間を演算することにより前記点火時期を決定するとともに、前記内燃機関の点火時期が第2点火基準角度より遅角側となってしまうときは、前記第1点火基準角度からの経過時間の演算結果にかかわらず第2点火基準角度を点火時期とする点火ガードが定められていることをことを特徴としたものである。
【0009】
又、上記手段に加えて、前記内燃機関の前記回転数が前記アイドリング領域の時であり、前記点火時期が前記演算により決定されているときに、
前記内燃機関の前記回転数が所定回転数以下となると、前記第1点火基準角度を前記点火時期としたものである。
【0010】
【作用】
請求項1の作用は次のとおりである。
点火時期を第1点火基準角度と第2点火基準角度の間に設定し、第1点火基準角度からの経過時間を演算する点火時期の制御方法をとり、かつ1つのパルス幅の前端と後端とを上記各基準としているから第1点火基準角度と第2点火基準角度間角度を十分に小さく設定することができる。
【0011】
従って、第1点火基準角度から点火時期までの経過時間を小さくできる。これにより、低回転域で大きな回転変動が起こったときも、所定の経過時間が経過し点火に至った実際の点火時期と最適点火時期との間のズレは少なくなる。従って、多くの内燃機関に対し、本発明の制御方法を実現できるように第1点火基準角度と第2点火基準角度を設定することで、つまり被検出体の位置、寸法を設定することで1つの回転体で多くの内燃機関のアイドリング領域での点火時期を適切に制御できる。さらに、前記内燃機関の点火時期が第2点火基準角度より遅角側となってしまうときは、前記第1点火基準角度からの経過時間の演算結果にかかわらず第2点火基準角度を点火時期とする点火ガードが定められているので、極端に進角することがなくなる。
【0012】
又、請求項2の作用は次のとおりである。
内燃機関の回転数がアイドリング領域であるとき、所定回転数以下となった場合を想定する。この場合は、アイドリング時の回転数での点火時期より進角側である第1点火基準角度が点火時期となることにより、つまり若干進角させることで内燃機関の出力が向上し、回転数が上昇して回転数が安定する。
【0013】
【発明の効果】
請求項1においては、特定の形状寸法をもった1つの回転体だけで多くの内燃機関のアイドリング領域での点火時期を適切に制御できる。
又、請求項2においては上記効果に加えアイドリング時の回転数を安定化させることができる。
【0014】
【実施例】
以下に本発明の一実施例を図1から図7により説明する。
図2は本発明に係わる内燃機関用点火装置の一実施例を示す点火システム構成図である。
この実施例は2輪車用並列4気筒4サイクル内燃機関の点火系システムを表している。
【0015】
図2において、10Aは内燃機関のクランク軸、10は回転体、20は通過検出手段を成す角度センサ、30はマイクロコンピュータを主体とし、電源回路、波形整形回路、点火出力回路等を内部に備えた制御装置である。
40、50は点火コイル、60はバッテリである。
回転体10は内燃機関のクランク軸に連結した回転円板の外周に、等間隔に4つの突起を配設し、そのうちの一つは基準角度情報を得られる様に長くなっている。
【0016】
又、該回転体10と角度センサ20とによって得られるクランク角度情報は制御装置30内の波形整形回路に入力される。
図1は、回転体10の外周に設けられた突起a、bと角度センサ20とによって得られるクランク角度情報100と、内燃機関の回転数NEと、制御装置30から点火コイル40に出力される点火時期との3者の関係を示すものである。
【0017】
なお、ここで回転体10の突起bによって生成したパルス信号b1の前端(進角側)に対応するクランク軸の回転角度位置を第1点火基準角度b2とし、パルス信号b1の後端(遅角側)に対応する回転角度位置を第2点火基準角度b3として定義する。そして、アイドリング時の各種内燃機関の要求点火時期が、前記第1点火基準角度b2と第2点火基準角度b3との間になる様に回転体10の突起bのクランク軸に対する位置・寸法を設定する。そして、内燃機関の始動時は第1もしくは第2点火基準角度(b2又はb3)の波形に同期させて点火時期を決定する。
【0018】
一方、アイドリング時には、第1点火基準角度b2からのタイマセット処理による演算制御タイプとする。つまり、第1点火基準角度b2の時点から所定の(あらかじめ定めた)経過時間後に、点火時期を設定する。
又、アイドリング回転数より少し低い所定回転数NE1で点火時期制御のパターンを前記波形周期タイプと演算制御タイプのモード切替を行う。
【0019】
つまり、内燃機関の回転数がNE1以上では、第1点火基準角度b2からの所定の経過時間T終了時を点火時期とするか、もしくはクランク角度情報100のうち前回分であるパルス信号a1の前端からのタイマセット処理による演算制御とし、別の所定の経過時間Tが設定される。
なお、図1のマップ情報から読み出された経過時間Tでは点火時期が第2点火基準角度b3より遅角側となってしまうときは、第2点火基準角度b3を点火時期とし点火ガード(点火時期の遅角側リミット)を定める構成とする。
【0020】
又、同様に点火コイル50に出力される点火時期特性との角度関係は回転体10の突起dに係わる前端で得られるクランク軸の回転角度位置を第1点火基準角度とし、回転体10の突起dに係わる後端で得られる回転角度位置を第2点火基準角度とする構成となっている。
その他構成は点火コイル40での点火時と同じである。
【0021】
上記実施例での作動を具体的に説明する。図示しないスタータにより内燃機関が始動されると、回転体10、角度センサ20により、制御装置30には図3(A)の如く角度センサ20の出力信号であるクランク角度情報が入力される。
そして、制御装置30内の波形整形回路(図示せず)により、前記出力信号(A)は図3(B)の如く波形整形され、マイクロコンピュータ(図示せず。以下MCUと称する。)割込入力端子に入力される。
【0022】
図5はMCUの角度センサ割込処理のフローチャートである。図5において、前記波形整形回路からのパルス信号(B)の立ち上がりと立ち下がりで図5の角度センサ割込がMCU内に発生する。この割込が発生すると、まず、ステップ100でMCUは割込発生時刻をラッチし、その値(タイマ値)をメモリする。
ついで、ステップ101で割込(パルス信号)が立ち上がりなのか、立ち下がりなのかを判断し、立ち上がりの場合は、ステップ102でパルス幅(図3図示TWn・・・パルス立ち下がりから立ち上がりまでの時間)TWnを測定し、ステップ103で基準(特異点)角度情報の検出を行う。つまり、突起Cに対応する波形(図3のRe)から基準角度情報の検出を行う。
【0023】
ステップ104で基準角度情報が検出されて確定しているか、していないかの確認をし、確定していない(異常)のなら、割込処理を終了する。
又、ステップ101で立ち下がりの場合、ステップ110でパルス周期(図3図示Tθn・・・パルスの立ち下がりからパルスの立ち下がりまでの時間)Tθnを測定する。
【0024】
次に、ステップ111で基準角度情報が確定しているか、していないかの確認をし、確定していない(異常)なら点火出力制御処理200を実行せずに、割込処理を終了し、メインルーチン処理にもどる。
次々に到来するパルス信号をもとに、基準角度情報を検出して確定する方法は、特開昭63−309750で代表される様に種々あり、本件実施例ではその作動説明は省略する。
【0025】
図5のステップ103では基準角度情報が確定できた時点で、角度位置ナンバーNPOS(図3参照)を設定すると共に、パルス信号入力毎にパルス信号の角度位置確定の確認も行うものである。
次に、ステップ103でのパルス信号の角度位置が確定できた後の作用について説明する。
【0026】
点火出力処理については点火コイル40の点火出力について作用説明する。点火コイル50の点火出力は点火基準位置が異なるのみで作用については全く同じである。すなわち点火コイル40の点火基準位置はNPOS=0であり、点火コイル50の点火基準位置はNPOS=2である。
始動時、角度位置確定後(すなわち図5のステップ111で正常となった後)の点火出力処理は、図5のステップ112においてパルス信号の立ち下がり入力毎にNPOSを更新し、ステップ200にて点火出力制御処理を行う。
【0027】
図6に上記の点火出力制御処理のフローチャートを示す。
図6において、ステップ201はパルス信号の周期Tθnをもとに内燃機関の回転数を演算し、その結果をもとに点火出力制御を波形同期タイプのモードか演算制御タイプのモードかの決定を行う。
回転数の演算は、始動時等、回転変動の大きな領域では、応答性を高めるため、つまり、短時間のうちに回転数を把握するために、90°毎のパルス信号の周期Tθnを用いる。
【0028】
回転数Nは数1のようになる。
【0029】
【数1】
Figure 0003572635
ステップ201におけるモードの決定は図1に示すが如く、アイドリング回転数よりやや低めの所定回転数NE1を設定値とし、この所定回転数NE1よりも低ければ、波形同期タイプのモード、高ければ演算制御タイプのモードとする。
【0030】
ステップ202でモードの確認を行い、演算制御モードであればステップ250へ、波形周期モードであれば角度位置NPOSに応じて点火出力信号のON(通電)、OFF(遮断)を行っている。
次に、まず波形同期モードであると確認された場合を説明する。ステップ203で、その時の角度位置(NPOS)が通電開始角度位置(NPOS=3)かの判定を行い、NPOSが3であればステップ204で点火出力信号を直ちにON(通電)状態にすべくタイマセット処理を行う。なお、図3の(C),(D),(E),(F)は波形同期モードではないので、ここでは参照しない。ステップ205では遮断(通電終了)角度位置(NPOS=0)かの判定を行い、NPOSが0であればステップ206で点火出力信号を即OFF状態にすべくタイマセット処理を行い、点火コイル40に最適な点火時期で出力制御できる。つまり、第1点火基準角度での点火が行われる。
【0031】
この様に始動時の低回転数領域における回転変動の大きな場合においても、通電角=90°、点火時期=第1点火基準角度となり、安定した点火出力が得られる。
次に、ステップ202からステップ250にいたる演算制御モードでの作用について説明する。
【0032】
図4はメインルーチンの進角角度θigを求めるフローチャートを示す。
内燃機関の要求点火時期(図1図示)は回転数NEと進角角度θigとのマップデータとしてMCU内のメモリに格納されており、内燃機関の回転数NEを計算し、その回転数NEでの進角角度θigをメモリから読み出して算出する。内燃機関の1回転毎に進角角度θigを求める場合、角度センサ割込処理内において、特定の角度位置(NPOS)において回転数NE計算要求をセットし、メインルーチンにおいて、NE計算要求があった場合、NE計算、進角角度θigを求めるもので、詳細は省略する。
【0033】
進角角度θigは図1における第1点火基準角度bを0°とし、進角側でプラス値、遅角側でマイナス値をもつように設定してある。
図7は割込処理内の演算制御処理のフローチャートすなわち、図6のステップ250の詳細を示す。図7において、ステップ251は進角角度θigを進角角度時間TADVに変換するルーチンである。
【0034】
パルス信号の周期Tθnは90°角度間の時間データであるので、進角角度時間TADVは数2の様になる。
【0035】
【数2】
TADV=Tθn×θig/90
数2においてパルス信号の周期Tθnはパルス信号の立ち下がり割込毎に計算して求められる最新の90°角度時間データである。
進角角度θigがプラス値の場合、進角角度時間TADVもプラス値となり、進角角度θigがマイナス値の場合は、進角角度時間TADVもマイナス値となるように設定している。
【0036】
進角角度θigが遅角側の場合、点火出力をOFF(通電終了)させる為のタイマセット処理を行う角度位置(以下、OFFタイマセット角度位置という)NPOFFはNPOS=0とし、進角側の場合、NPOFFはNPOS=3とする必要がある。
つまり、図3において、第1点火基準角度(進角0)より遅角側で点火させるときはタイマセットをNPOS=0とし、進角側で点火させるときはNPOS=3とする。
【0037】
そこで、図7のステップ252において、進角角度θigに応じて適切にOFFタイマセット角度位置NPOFFを判定する。判定条件は数3になる。
【0038】
【数3】
TADV+TSET>0
数3においてTADVは前述の進角角度時間であり、TSETはパルス信号立ち下がり割込時の時刻から後述するタイマセット処理が完了するまでの処理時間である。
【0039】
ステップ252での数3による条件判定において、条件を満たした場合、ステップ253でOFFタイマセット角度位置NPOFF=3、タイマセット値TSPKは数4によって求められる。又、条件を満たさなかった場合、ステップ254でOFFタイマセット角度位置NPOFF=0、タイマセット値TSPKは数5によって求められる。
【0040】
NPOFF=3の時、
【0041】
【数4】
TSPK=Tθn−TADV
NPOFF=0の時(TSPKは短くなる)
【0042】
【数5】
TSPK=|TADV|
ここでタイマセット値TSPKとは図3(C)、(E)の示すTSPKの如く、点火コイル40を遮断すべきタイミングを決定するものである。いいかえればタイマセット値TSPKは、各タイマセット処理を行うOFFタイマセット角度位置NPOFFからの経過時間を意味している。
【0043】
これら、NPOFF、TSPKを算出したあと、ステップ255〜259において、以下の処理を行う。
NPOS≠3、およびNPOS≠0のとき、ステップ261の通電判定、つまり、タイマセット値を定め、通電ONになるようにタイマセット処理を実行する。なお、このステップ261の処理は周知の方法で行えば良い。
【0044】
NPOS=NPOFF=3、且つ点火出力状態がON状態のとき、すなわち、点火コイル40に通電中のとき、又、NPOS=NPOFF=0のときは、ステップ260においてタイマセット値TSPKのタイマセット処理を行う。
又、NPOS=NPOFF=3で点火出力状態がOFF状態の場合(加速時or通電時間要求値が小さいときに発生し得る)、ステップ261で必要な通電判定、ONのタイマセット処理を行い、通電開始直後の処理でOFFのためのタイマセット値TSPKをセット処理(詳細は省略する)する必要がある。
【0045】
又、NPOS=3の割込処理時に、NPOFF=0と判定されてステップ261が実行され、次のNPOS=0の割込処理時にはNPOFF=3と判定された場合、ステップ262にて点火出力を即OFFにするタイマセット処理を行う。
以上の如く、アイドリング時の進角角度θigが遅角の場合、図3の(C)、(D)の如く、第1点火基準角度からの経過時間の小さいタイマセット値TSPKとなり、進角角度θigが進角の場合、図3(E)、(F)の如く、第1点火基準角度より90°前の角度位置からのタイマセット値TSPKを用いたタイマセット処理となる。
【0046】
又、進角角度θigが遅角時で、かつ、低回転運転時からの急加速時は、図5のステップ105により、点火ガード位置か否かが判断される。つまり、NPOS=0のときに立ち上がり信号がきてステップ105に至り、ここで、まだ点火出力がOFF状態でないのならステップ106に進み、即、OFF(通電終了)にする処理が実行され、第2点火基準角度bでの点火(点火ガードによる点火)により極端に進角することがなくなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明一実施例での回転数と点火時期と回転体の回転波形との関係を示す特性図
【図2】上記一実施例に用いた点火装置の模式的全体構成図である。
【図3】上記点火装置での作動例を示す各部波形図である。
【図4】上記点火装置の制御装置内でのメインルーチンの一部を示すフローチャートである。
【図5】上記制御装置内での角度センサ割込があった後の処理を示すフローチャートである。
【図6】図5のフローチャート内の点火出力制御処理の詳細を示すフローチャートである。
【図7】図6内の演算制御処理の詳細を示すフローチャートである。
【符号の説明】
10A 内燃機関のクランク軸
a、b、c、d 被検出体
10 回転体
20 通過検出手段
第1点火基準角度
第2点火基準角度

Claims (2)

  1. 内燃機関のクランク軸に同期して回転し、複数の所定の幅を有する被検出体が設けられた回転体と、
    前記被検出体の回転通過を検出し、クランク角度情報を出力する通過検出手段と、
    該通過検出手段からの前記クランク角度情報から前記被検出体の前記幅に対応したパルス幅のパルス信号を得る波形整形回路と、
    前記パルス信号と前記内燃機関の回転数に基づいて点火時期制御を行う内燃機関用点火装置の制御方法において、
    前記被検出体のうち特定の一つに対応する前記パルス信号の前記パルス幅の前端を第1点火基準角度とし、後端を第2点火基準角度とするとともに、
    前記内燃機関の前記回転数がアイドリング領域の時の点火時期を、前記第1点火基準角度と前記第2点火基準角度の間に設定する為に第1点火基準角度からの経過時間を演算することにより前記点火時期を決定するとともに、
    前記内燃機関の点火時期が第2点火基準角度より遅角側となってしまうときは、前記第1点火基準角度からの経過時間の演算結果にかかわらず第2点火基準角度を点火時期とする点火ガードが定められていることを特徴とする内燃機関用点火装置の制御方法。
  2. 前記内燃機関の前記回転数が前記アイドリング領域の時であり、前記点火時期が前記演算により決定されているときに、
    前記内燃機関の前記回転数が所定回転数以下となると、前記第1点火基準角度を前記点火時期とすることを特徴とする請求項1記載の内燃機関用点火装置の制御方法。
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