JP2003184629A - 内燃機関のクランク角判定装置 - Google Patents

内燃機関のクランク角判定装置

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JP2003184629A
JP2003184629A JP2001388207A JP2001388207A JP2003184629A JP 2003184629 A JP2003184629 A JP 2003184629A JP 2001388207 A JP2001388207 A JP 2001388207A JP 2001388207 A JP2001388207 A JP 2001388207A JP 2003184629 A JP2003184629 A JP 2003184629A
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crank angle
missing tooth
tooth
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combustion engine
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Tatsunori Kato
辰則 加藤
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Denso Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 クランクシャフトの1回転当たりの歯数が少
ない構成においても、低温時やバッテリ電圧低下時にお
ける初回の基準位置の誤判定を防止すること。 【解決手段】 クランク角センサ10によるクランクロ
ータ2の歯部3a〜3r位置にてクランクシャフト1の
クランク角〔°CA〕が検出される。この際、パルス信
号による前回のパルス間隔と今回のパルス間隔との比が
算出される。このパルス間隔の比と所定の判定値との比
較によって欠歯部が分かり、この連続性に基づき連続欠
歯部4か単一欠歯部5かが認識される。加えて、カム角
センサ20によるカムロータ12の歯部13a,13b
位置にて内燃機関の#1気筒〜#4気筒のうちの表気筒
か裏気筒かが特定される。これにより、クランクシャフ
ト1の初回の基準位置を素早く正確に判定できるため、
クランキング初期における燃料噴射時期や点火時期のず
れを防止することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、内燃機関のクラン
クシャフトの回転に応じて発生されるパルス信号のパル
ス間隔の変化によりクランク角を判定する内燃機関のク
ランク角判定装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、内燃機関のクランク角判定装置に
関連する先行技術文献としては、特開平7−10994
8号公報、特開平11−287150号公報にて開示さ
れたものが知られている。
【0003】前者のものでは、内燃機関のクランクシャ
フトの回転位置を検出するため、等間隔パルスと異なる
不等間隔パルスを発生するよう欠歯部を1箇所または複
数箇所形成したクランクロータを有するクランク角セン
サを備え、欠歯部に対応してクランクシャフトの基準位
置(特定回転位置)を検出するシステムにおいて、パル
ス間隔(時間)による基準位置判別の条件を、バッテリ
電圧の低下時や内燃機関の機関回転数の変動時には禁止
し、内燃機関のクランキング中に限定している。そし
て、前回のパルス間隔と今回のパルス間隔との比を判定
値と比較することによって欠歯部による基準位置を検出
する技術が示されている。
【0004】また、後者のものでは、欠歯部で初回の基
準位置を検出したのち、内燃機関が完爆に至るまでの期
間で乱爆による誤判定を防止するため、低温時等で所定
以上の回転変動が生じる期間には連続欠歯部(不等間隔
パルス信号)の検出を禁止するようにしている。そし
て、前者のものと同様、前回のパルス間隔と今回のパル
ス間隔との比を判定値と比較することによって欠歯部に
基づく基準位置を検出する技術が示されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】前述のものでは、内燃
機関のクランクシャフトの回転に伴うクランク角を検出
するためのクランクロータは、等間隔部で10〔°C
A〕となる30(36−6)歯数が採用されている。
【0006】ところで、二輪車用の内燃機関では最高機
関回転数が高く、クランクロータの1回転当たりの歯数
として、前述と同様のものを採用し多パルス化を図る
と、ECU(Electronic Control Unit:電子制御ユニッ
ト)による種々のプログラム実行に負荷がかかり過ぎる
という不具合があった。
【0007】一方、クランクロータの1回転当たりの歯
数を少なくすると、機関回転数の変動に対し検出される
パルス間隔(時間)が長くなるため、低温時やバッテリ
電圧の低下時に初回の基準位置を誤判定し易く、特に、
パルス間隔の長くなる欠歯部が連続している領域におい
て誤判定し易くなるという不具合があった。
【0008】そこで、この発明はかかる不具合を解決す
るためになされたもので、内燃機関のクランクシャフト
の回転に伴うクランク角を検出するためのクランクロー
タの1回転当たりの歯数が少ない構成においても、低温
時やバッテリ電圧低下時における初回の基準位置の誤判
定を防止可能な内燃機関のクランク角判定装置の提供を
課題としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1の内燃機関のク
ランク角判定装置によれば、クランク角センサでは、連
続欠歯部及びこの連続欠歯部に対して略半回転した位置
に単一欠歯部が形成された18(24−6)歯数からな
るクランクロータの歯部位置にて発生されるパルス信号
に基づきクランクシャフトの回転位置に対応するクラン
ク角〔°CA〕が検出される。この際、パルス信号によ
る前回のパルス間隔と今回のパルス間隔との比が算出さ
れ、この比が第1の判定値より小さいとき、即ち、今回
のパルス間隔が前回のパルス間隔より長いときには、欠
歯判定手段によって欠歯部であると認識される。この欠
歯部の認識ののち、前回のパルス間隔と今回のパルス間
隔との比が第2の判定値以下、即ち、今回のパルス間隔
が欠歯部としての前回のパルス間隔と同等の長さである
ときには、連続欠歯判定手段によって連続欠歯部である
と認識される。一方、欠歯部の認識ののち、前回のパル
ス間隔と今回のパルス間隔との比が第2の判定値より大
きく第3の判定値より小さなとき、即ち、前回のパルス
間隔と今回のパルス間隔との比が例えば、低温時やバッ
テリ電圧低下時に許容される所定範囲内となるときに
は、単一欠歯判定手段によって単一欠歯部であると認識
することができる。このようにして認識された連続欠歯
部または単一欠歯部に基づきクランクシャフトの初回の
基準位置が素早く正確に判定されるため、内燃機関のク
ランキング初期における燃料噴射時期や点火時期のずれ
が防止され、例えば、低温時やバッテリ電圧低下時にお
いても素早く安定した始動が達成される。
【0010】請求項2の内燃機関のクランク角判定装置
では、更に、欠歯部が連続欠歯部または単一欠歯部と判
定された際には、更に、カム角センサでその時前の所定
期間内における内燃機関のカムシャフトのカムロータに
形成されたクランク角換算で180〔°CA〕の2歯数
からなる歯部位置にて発生されるパルス信号の有無を知
ることによって複数気筒のうちの表気筒か裏気筒かが特
定される。このように、連続欠歯部または単一欠歯部に
加えて、更に、表気筒または裏気筒が判定されること
で、複数気筒からなる内燃機関であってもクランクシャ
フトの初回の基準位置が素早く正確に判定されるため、
内燃機関のクランキング初期における燃料噴射時期や点
火時期のずれが防止され、低温時やバッテリ電圧低下時
においても素早く安定した始動が達成される。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を実施
例に基づいて説明する。
【0012】図1は本発明の実施の形態の一実施例にか
かる内燃機関のクランク角判定装置を示す概略構成図で
ある。また、図2は図1におけるクランク角信号及びカ
ム角信号等の発生タイミングを示すタイミングチャート
である。
【0013】図1において、1は火花点火式の4サイク
ル4気筒(#1気筒〜#4気筒)からなる内燃機関(図
示略)のクランクシャフト、2はクランクシャフト1に
取付けられ矢印方向に回転されるクランクロータ(回転
体)である。このクランクロータ2の外周には、クラン
ク角検出用として15〔°CA〕毎の等角度にて形成さ
れた24歯数のうち2歯連続で欠歯させた45〔°C
A〕からなる3箇所を欠歯部とし、このうちの2箇所に
て連続欠歯部4、この連続欠歯部4に対して略半回転し
た位置、即ち、矢印方向にて示す回転方向で90〔°C
A〕回転した位置に単一欠歯部5が形成され、18(2
4−6)歯数からなる歯部3a〜3rが形成されてい
る。10はクランクロータ2の外周に形成された各歯部
に対向し、それら歯部によるクランク角信号(クランク
シャフト1の回転位置)を検出する電磁ピックアップか
らなるクランク角センサである。
【0014】また、11は内燃機関の4つの気筒に対応
するカムシャフト、12はカムシャフト11に取付けら
れ矢印方向に回転されるカムロータ(回転体)である。
このカムロータ12の外周にはカム角検出用としてクラ
ンクシャフト換算で180〔°CA〕となる2歯数の歯
部13a,13bが形成されている(歯部の角度につい
ては図1参照)。20はカムロータ12の外周に形成さ
れた各歯部に対向し、これら歯部によるカム角信号(カ
ムシャフト11の回転位置)を検出する電磁ピックアッ
プからなるカム角センサである。
【0015】したがって、図1に示すようなカムロータ
12の歯部13a,13b位置によって、カム角センサ
20からのカム角信号はカムロータ12の回転に対応し
て90°または270°毎に発生される。ここで、クラ
ンクシャフト1の2回転(720〔°CA〕)に対して
カムシャフト11は1回転(360〔°〕)される。こ
のため、図2に示すように、クランク角センサ10から
のクランク角信号の発生間隔は欠歯部を除いて15〔°
CA〕毎であるのに対して、カム角センサ20からのカ
ム角信号の発生間隔はクランク角換算で180〔°C
A〕または540〔°CA〕毎となる。なお、図2のク
ランク角信号の上部の「三角白抜」記号位置は、内燃機
関の#1気筒〜#4気筒における圧縮TDC(Top Dead
Center:上死点)を示す。
【0016】30はECU(電子制御ユニット)であ
り、クランク角センサ10からのクランク角信号、カム
角センサ20からのカム角信号はECU30を構成する
波形整形回路31介してマイクロコンピュータ40に入
力される。また、図示しないスロットル開度センサやそ
の他の各種センサからの各種センサ信号がECU30を
構成するA/D変換回路32を介し、または直接、マイ
クロコンピュータ40に入力される。マイクロコンピュ
ータ40ではクランク角信号、カム角信号の発生タイミ
ングに基づき、各種センサからの各種センサ信号による
内燃機関の運転状態に応じた制御量が演算され、その演
算結果に応じた駆動信号が各気筒のインジェクタ50及
びイグナイタ60、その他の各種アクチュエータ(図示
略)等に出力される。
【0017】マイクロコンピュータ40は、周知の各種
演算処理を実行する中央処理装置としてのCPU41、
制御プログラムを格納したROM42、各種データを格
納するRAM43、B/U(バックアップ)RAM4
4、入出力回路45及びそれらを接続するバスライン4
6等からなる論理演算回路として構成されている。
【0018】次に、本発明の実施の形態の一実施例にか
かる内燃機関のクランク角判定装置で使用されているE
CU30内のマイクロコンピュータ40のCPU41に
おける初回の基準位置判定の処理手順を示す図3のフロ
ーチャートに基づき、図1及び図2を参照して説明す
る。なお、この初回の基準位置判定ルーチンはイグニッ
ションスイッチ(図示略)がオンとされたのちクランク
シャフト1の初回の基準位置に対応してクランク角信号
カウンタNNUMが所定値にセットされるまで、クラン
ク角センサ10からクランク角信号が入力される毎にC
PU41にて繰返し実行される。
【0019】図3において、まず、ステップS101
で、クランク角信号のパルス間隔(時間)Ti が算出さ
れる。次にステップS102に移行して、欠歯部検出済
みフラグXGAPが「1」にセットされているかが判定
される。ステップS102の判定条件が成立せず、即
ち、欠歯部検出済みフラグXGAPが「0」で、欠歯部
未検出であればステップS103に移行し、(Ti-1 /
Ti )<K1の不等式が成立するかが判定される。ここ
で、Ti-1 は前回のパルス間隔(時間)、Ti は今回の
パルス間隔(時間)であり、K1は予め適合によって設
定された第1の判定値である。
【0020】ステップS103の判定条件が成立せず、
即ち、(Ti-1 /Ti )が第1の判定値K1以上と大き
いときにはステップS104に移行し、パルス間隔Ti-
1 に対してパルス間隔Ti がほぼ等しいと認識されるこ
とで等間隔部、即ち、欠歯部未検出と判定され、欠歯部
検出済みフラグXGAPが「0」にリセットされ、本ル
ーチンを終了する。
【0021】一方、ステップS103の判定条件が成
立、即ち、(Ti-1 /Ti )が第1の判定値K1未満と
小さいときにはステップS105に移行し、パルス間隔
Ti-1に対してパルス間隔Ti が長いと認識されること
で欠歯部と判定され、欠歯部検出済みフラグXGAPが
「1」にセットされ、本ルーチンを終了する。
【0022】一方、ステップS102の判定条件が成
立、即ち、欠歯部検出済みフラグXGAPが「1」で、
欠歯部検出済みであるときにはステップS106に移行
し、(Ti-1 /Ti )≦K2の不等式が成立するかが判
定される。ここで、K2は予め適合によって設定された
第2の判定値である。ステップS106の判定条件が成
立、即ち、(Ti-1 /Ti )が第2の判定値K2以下と
小さいときにはステップS107に移行する。
【0023】ステップS107では、図1に示すよう
に、欠歯部を形成する歯部3q,3r間のパルス間隔T
i-1 に対して直後に連続する同じ幅からなる欠歯部を形
成する歯部3r,3a間のパルス間隔Ti と認識される
ことで連続欠歯部4であると判定され、図2に示すよう
に、その時前の所定期間(所定時間)内にカム角信号の
発生が有れば、クランクシャフト1の回転位置は歯部3
aにあるとしてクランク角信号カウンタNNUMが
「0」にクリアされ、本ルーチンを終了する。なお、時
前の所定期間は予め適合によって設定される。
【0024】なお、ステップS107では、その時前の
所定期間内にカム角信号の発生が有るため、#1気筒の
BTDC10〔°CA〕であるとしてクランク角信号カ
ウンタNNUMが「0」にクリアされているが、図2に
示すように、その時前の所定期間内にカム角信号の発生
がないときには#4気筒のBTDC10〔°CA〕であ
るとしてクランク角信号カウンタNNUMが「18」に
セットされる。
【0025】一方、ステップS106の判定条件が成立
せず、即ち、(Ti-1 /Ti )が第2の判定値K2を越
え大きいときにはステップS108に移行し、(Ti-1
/Ti )<K3の不等式が成立するかが判定される。こ
こで、K3は予め適合によって設定された第3の判定値
であり、K2<K3である。ステップS108の判定条
件が成立、即ち、(Ti-1 /Ti )が第2の判定値K2
を越え、かつ第3の判定値K3未満と小さいときにはス
テップS109に移行する。
【0026】ステップS109では、図1に示すよう
に、欠歯部を形成する歯部3g,3h間のパルス間隔T
i-1 に対して異なる幅からなる歯部3h,3i間のパル
ス間隔Ti と認識されることで単一欠歯部5であると判
定され、図2に示すように、その時前の所定期間内にカ
ム角信号の発生が有れば、クランクシャフト1の回転位
置は歯部3iにあるとしてクランク角信号カウンタNN
UMが「8」にセットされ、本ルーチンを終了する。
【0027】なお、ステップS109では、その時前の
所定期間内にカム角信号の発生が有るため、#2気筒の
BTDC10〔°CA〕であるとしてクランク角信号カ
ウンタNNUMが「8」にセットされているが、図2に
示すように、その時前の所定期間内にカム角信号の発生
がないときには#3気筒のBTDC10〔°CA〕であ
るとしてクランク角信号カウンタNNUMが「26」に
セットされる。一方、ステップS108の判定条件が成
立せず、即ち、(Ti-1 /Ti )が第3の判定値K3以
上と大きいときには、欠歯部検出済みフラグXGAPが
「1」にセットされてはいるが、(Ti-1 /Ti )の変
動が大き過ぎてクランク角信号カウンタNNUMの特定
ができないため、本ルーチンを終了する。
【0028】上述した初回の基準位置判定ルーチンによ
るクランクシャフト1の基準位置に対応してクランク角
信号カウンタNNUMが所定値「0」または「8」,
「18」または「26」にセットされたのちでは、図2
に示すように、クランク角信号が入力される毎にクラン
ク角信号カウンタNNUMが「+1」インクリメントさ
れ、「35」を越えると「0」にクリアされるカウント
アップ処理が繰返し実行される。
【0029】次に、クランク角信号カウンタNNUMの
カウントアップ処理途中におけるクランク角信号カウン
タNNUMの正常/異常判定の処理手順を示す図4のフ
ローチャートに基づき、図1乃至図3を参照して説明す
る。なお、このクランク角信号カウンタNNUMの正常
/異常判定ルーチンはクランク角センサ10からクラン
ク角信号が入力される毎にCPU41にて繰返し実行さ
れる。
【0030】図4において、まず、ステップS201
で、クランク角信号カウンタNNUMが「35」である
かが判定される。ステップS201の判定条件が成立、
即ち、前回のクランク角信号入力時のクランク角信号カ
ウンタNNUMが「35」であるときにはステップS2
02に移行し、クランク角信号カウンタNNUMが
「0」にクリアされる。一方、ステップS201の判定
条件が成立せず、即ち、前回のクランク角信号入力時の
クランク角信号カウンタNNUMが「35」でないとき
にはステップS203に移行し、クランク角信号カウン
タNNUMが「+1」インクリメントされる。
【0031】ステップS202またはステップS203
による処理ののちステップS204に移行し、クランク
角信号カウンタNNUMが「8」であるかが判定され
る。ステップS204の判定条件が成立、即ち、今回の
クランク角信号入力時のクランク角信号カウンタNNU
Mが「8」であるときにはステップS205に移行し、
図1に示す単一欠歯部5であるかが判定される。ステッ
プS205の判定条件が成立、即ち、上述の図3のステ
ップS109で単一欠歯部5として認識されているとき
にはステップS206に移行し、カム角信号が有るかが
判定される。ステップS206の判定条件が成立、即
ち、図2に示すように、その時前の所定期間内にカム角
信号の発生が有るときにはステップS207に移行し、
クランク角信号カウンタNNUMが正常であるとして、
本ルーチンを終了する。
【0032】一方、ステップS205の判定条件が成立
せず、即ち、上述の図3のステップS109で単一欠歯
部5として認識されていないとき、またはステップS2
06の判定条件が成立せず、即ち、図2に示すように、
その時前の所定期間内にカム角信号の発生がないときに
はステップS208に移行し、クランク角信号カウンタ
NNUMが異常であるとして、本ルーチンを終了する。
【0033】一方、ステップS204の判定条件が成立
せず、即ち、今回のクランク角信号入力時のクランク角
信号カウンタNNUMが「8」でないときにはステップ
S209に移行し、クランク角信号カウンタNNUMが
「18」であるかが判定される。ステップS209の判
定条件が成立、即ち、今回のクランク角信号入力時のク
ランク角信号カウンタNNUMが「18」であるときに
はステップS210に移行し、図1に示す連続欠歯部4
であるかが判定される。ステップS210の判定条件が
成立、即ち、上述の図3のステップS107で連続欠歯
部4として認識されているときにはステップS211に
移行し、カム角信号がないかが判定される。ステップS
211の判定条件が成立、即ち、図2に示すように、そ
の時前の所定期間内にカム角信号の発生がないときには
ステップS207に移行し、クランク角信号カウンタN
NUMが正常であるとして、本ルーチンを終了する。
【0034】一方、ステップS210の判定条件が成立
せず、即ち、上述の図3のステップS107で連続欠歯
部4として認識されていないとき、またはステップS2
11の判定条件が成立せず、即ち、図2に示すように、
その時前の所定期間内にカム角信号の発生が有るときに
はステップS208に移行し、クランク角信号カウンタ
NNUMが異常であるとして、本ルーチンを終了する。
【0035】一方、ステップS209の判定条件が成立
せず、即ち、今回のクランク角信号入力時のクランク角
信号カウンタNNUMが「18」でないときにはステッ
プS212に移行し、クランク角信号カウンタNNUM
が「26」であるかが判定される。ステップS212の
判定条件が成立、即ち、今回のクランク角信号入力時の
クランク角信号カウンタNNUMが「26」であるとき
にはステップS213に移行し、図1に示す単一欠歯部
5であるかが判定される。ステップS213の判定条件
が成立、即ち、上述の図3のステップS109で単一欠
歯部5として認識されているときにはステップS214
に移行し、カム角信号がないかが判定される。ステップ
S214の判定条件が成立、即ち、図2に示すように、
その時前の所定期間内にカム角信号の発生がないときに
はステップS207に移行し、クランク角信号カウンタ
NNUMが正常であるとして、本ルーチンを終了する。
【0036】一方、ステップS213の判定条件が成立
せず、即ち、上述の図3のステップS109で単一欠歯
部5として認識されていないとき、またはステップS2
14の判定条件が成立せず、即ち、図2に示すように、
その時前の所定期間内にカム角信号の発生が有るときに
はステップS208に移行し、クランク角信号カウンタ
NNUMが異常であるとして、本ルーチンを終了する。
【0037】一方、ステップS212の判定条件が成立
せず、即ち、今回のクランク角信号入力時のクランク角
信号カウンタNNUMが「26」でないときにはステッ
プS215に移行し、クランク角信号カウンタNNUM
が「0」であるかが判定される。ステップS215の判
定条件が成立、即ち、今回のクランク角信号入力時のク
ランク角信号カウンタNNUMが「0」であるときには
ステップS216に移行し、図1に示す連続欠歯部4で
あるかが判定される。ステップS216の判定条件が成
立、即ち、上述の図3のステップS107で連続欠歯部
4として認識されているときにはステップS217に移
行し、カム角信号が有るかが判定される。ステップS2
17の判定条件が成立、即ち、図2に示すように、その
時前の所定期間内にカム角信号の発生が有るときにはス
テップS207に移行し、クランク角信号カウンタNN
UMが正常であるとして、本ルーチンを終了する。
【0038】一方、ステップS215の判定条件が成立
せず、即ち、今回のクランク角信号入力時のクランク角
信号カウンタNNUMが「0」でないときには、クラン
ク角信号カウンタNNUMの正常/異常判定ができない
ため本ルーチンを終了する。一方、ステップS216の
判定条件が成立せず、即ち、上述の図3のステップS1
07で連続欠歯部4として認識されていないとき、また
はステップS217の判定条件が成立せず、即ち、図2
に示すように、その時前の所定期間内にカム角信号の発
生がないときにはステップS208に移行し、クランク
角信号カウンタNNUMが異常であるとして、本ルーチ
ンを終了する。
【0039】なお、上述したクランク角信号カウンタN
NUMの正常/異常判定ルーチンによる異常判定が所定
回数以上連続する場合には、クランク角センサ10やそ
の信号処理回路等に実際に異常が発生しているとして運
転者に対する警告が実行される。
【0040】このように、本実施例の内燃機関のクラン
ク角判定装置は、#1気筒〜#4気筒(複数気筒)から
なる内燃機関のクランクシャフト1の回転位置を、クラ
ンクシャフト1に固設されたクランクロータ2に等角度
にて形成された24歯数のうち2歯連続で欠歯させた3
箇所を欠歯部とし、このうちの2箇所にて連続欠歯部4
及びこの連続欠歯部4に対して略半回転した位置に単一
欠歯部5が形成された18(24−6)歯数からなる歯
部3a〜3r位置にて発生されるパルス信号に基づき検
出するクランク角センサ10と、クランク角センサ10
で検出されるパルス信号による前回のパルス間隔Ti-1
と今回のパルス間隔Ti との比(Ti-1/Ti )が第1
の判定値K1より小さいときには、欠歯部であると判定
するECU30内のマイクロコンピュータ40のCPU
41にて達成される欠歯判定手段と、前記欠歯判定手段
で欠歯部と判定されたのち、クランク角センサ10で検
出されるパルス信号による前回のパルス間隔Ti-1 と今
回のパルス間隔Ti との比(Ti-1 /Ti )が第2の判
定値K2以下であるときには、連続欠歯部4であると判
定するECU30内のマイクロコンピュータ40のCP
U41にて達成される連続欠歯判定手段と、前記欠歯判
定手段で欠歯部と検出されたのち、クランク角センサ1
0で検出されるパルス信号による前回のパルス間隔Ti-
1 と今回のパルス間隔Ti との比(Ti-1 /Ti )が第
2の判定値K2より大きく第3の判定値K3より小さい
ときには、単一欠歯部5であると判定するECU30内
のマイクロコンピュータ40のCPU41にて達成され
る単一欠歯判定手段とを具備するものである。
【0041】つまり、クランク角センサ10では、連続
欠歯部4及びこの連続欠歯部4に対して略半回転した位
置に単一欠歯部5が形成された18(24−6)歯数か
らなるクランクロータ2の歯部3a〜3r位置にて発生
されるパルス信号に基づきクランクシャフト1の回転位
置に対応するクランク角〔°CA〕が検出される。この
際、パルス信号による前回のパルス間隔Ti-1 と今回の
パルス間隔Ti との比(Ti-1 /Ti )が算出される。
この比(Ti-1 /Ti )が第1の判定値K1より小さい
とき、即ち、今回のパルス間隔Ti が前回のパルス間隔
Ti-1 より長いときには小さな値となるため、第1の判
定値K1を適合によって設定すれば欠歯部であると認識
することができる。
【0042】この欠歯部の認識ののち、前回のパルス間
隔Ti-1 と今回のパルス間隔Ti との比(Ti-1 /Ti
)が第2の判定値K2以下、即ち、今回のパルス間隔
Ti が欠歯部としての前回のパルス間隔Ti-1 と同等の
長さであるときには「ほぼ1」となるため、第2の判定
値K2を適合によって設定すれば連続欠歯部4であると
認識することができる。
【0043】一方、欠歯部の認識ののち、前回のパルス
間隔Ti-1 と今回のパルス間隔Tiとの比(Ti-1 /Ti
)が第2の判定値K2より大きく第3の判定値K3よ
り小さなとき、即ち、前回のパルス間隔Ti-1 と今回の
パルス間隔Ti との比(Ti-1 /Ti )が低温時やバッ
テリ電圧低下時に許容される所定範囲内となるよう第2
の判定値に加えて第3の判定値を適合によって設定すれ
ば単一欠歯部5であると認識することができる。
【0044】このようにして認識された連続欠歯部4ま
たは単一欠歯部5に基づきクランクシャフト1の初回の
基準位置を素早く正確に判定できるため、内燃機関のク
ランキング初期における燃料噴射時期や点火時期のずれ
を防止して、低温時やバッテリ電圧低下時においても素
早く安定した始動を達成することができる。
【0045】また、本実施例の内燃機関のクランク角判
定装置は、更に、内燃機関のカムシャフト11の回転位
置を、カムシャフト11に固設されたカムロータ12に
クランク角換算で180〔°CA〕にて形成された2歯
数からなる歯部13a,13b位置にて発生されるパル
ス信号に基づき検出するカム角センサ20を具備し、前
記連続欠歯判定手段で連続欠歯部4、または前記単一欠
歯判定手段で単一欠歯部5であると判定された際には、
その時前の所定期間内におけるカム角センサ20からの
パルス信号の有無によって内燃機関の気筒(#1気筒〜
#4気筒のうちの何れか1つ)を特定するものである。
【0046】つまり、クランク角センサ10によってパ
ルス信号に基づき検出されるクランク角は、内燃機関の
吸気→圧縮→膨張(爆発)→排気行程が4サイクルであ
るとクランクシャフト1の2回転、即ち、720〔°C
A〕にて各行程が繰返される。このため、クランク角セ
ンサ10からクランクロータ2の歯部3a〜3r位置に
て発生されるパルス信号は、表気筒と称する#1気筒、
#2気筒と裏気筒と称する#4気筒、#3気筒との両方
に対応したものとなる。
【0047】したがって、連続欠歯部4または単一欠歯
部5であると判定されたときには、その時前の所定期間
内における内燃機関のカムシャフト11のカムロータ1
2に形成されたクランク角換算で180〔°CA〕の2
歯数からなる歯部13a,13b位置にて発生されるパ
ルス信号の有無を知ることによって#1気筒〜#4気筒
のうちの表気筒(#1気筒、#2気筒)か、裏気筒(#
4気筒、#3気筒)かが特定される。
【0048】このように、連続欠歯部4または単一欠歯
部5に加えて、更に、表気筒または裏気筒が判定される
ことで、4サイクル4気筒(#1気筒〜#4気筒)から
なる内燃機関であってもクランクシャフト1の初回の基
準位置を素早く正確に判定できるため、内燃機関のクラ
ンキング初期における燃料噴射時期や点火時期のずれを
防止して、低温時やバッテリ電圧低下時においても素早
く安定した始動を達成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1は本発明の実施の形態の一実施例にかか
る内燃機関のクランク角判定装置を示す概略構成図であ
る。
【図2】 図2は図1における各種信号等の発生タイミ
ングを示すタイミングチャートである。
【図3】 図3は本発明の実施の形態の一実施例にかか
る内燃機関のクランク角判定装置で使用されているEC
U内のマイクロコンピュータのCPUにおける初回の基
準位置判定の処理手順を示すフローチャートである。
【図4】 図4は本発明の実施の形態の一実施例にかか
る内燃機関のクランク角判定装置で使用されているEC
U内のマイクロコンピュータのCPUにおけるクランク
角信号カウンタの正常/異常判定の処理手順を示すフロ
ーチャートである。
【符号の説明】
1 クランクシャフト 2 クランクロータ 3a〜3r 歯部 4 連続欠歯部 5 単一欠歯部 10 クランク角センサ 11 カムシャフト 12 カムロータ 20 カム角センサ 30 ECU(電子制御ユニット) 40 マイクロコンピュータ 41 CPU

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数気筒からなる内燃機関のクランクシ
    ャフトの回転位置を、前記クランクシャフトに固設され
    たクランクロータに等角度にて形成された24歯数のう
    ち2歯連続で欠歯させた3箇所を欠歯部とし、このうち
    の2箇所にて連続欠歯部及びこの連続欠歯部に対して略
    半回転した位置に単一欠歯部が形成された18(24−
    6)歯数からなる歯部位置にて発生されるパルス信号に
    基づき検出するクランク角センサと、 前記クランク角センサで検出されるパルス信号による前
    回のパルス間隔と今回のパルス間隔との比が第1の判定
    値より小さいときには、前記欠歯部であると判定する欠
    歯判定手段と、 前記欠歯判定手段で前記欠歯部と判定されたのち、前記
    クランク角センサで検出されるパルス信号による前回の
    パルス間隔と今回のパルス間隔との比が第2の判定値以
    下であるときには、前記連続欠歯部であると判定する連
    続欠歯判定手段と、 前記欠歯判定手段で前記欠歯部と判定されたのち、前記
    クランク角センサで検出されるパルス信号による前回の
    パルス間隔と今回のパルス間隔との比が前記第2の判定
    値より大きく第3の判定値より小さいときには、前記単
    一欠歯部であると判定する単一欠歯判定手段とを具備す
    ることを特徴とする内燃機関のクランク角判定装置。
  2. 【請求項2】 更に、前記内燃機関のカムシャフトの回
    転位置を、前記カムシャフトに固設されたカムロータに
    クランク角換算で180〔°CA(Crank Angle)〕にて
    形成された2歯数からなる歯部位置にて発生されるパル
    ス信号に基づき検出するカム角センサを具備し、 前記連続欠歯判定手段で前記連続欠歯部、または前記単
    一欠歯判定手段で前記単一欠歯部であると判定された際
    には、その時前の所定期間内における前記カム角センサ
    からのパルス信号の有無によって前記内燃機関の気筒を
    特定することを特徴とする請求項1に記載の内燃機関の
    クランク角判定装置。
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Cited By (4)

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