JPH08284708A - エンジンの燃料噴射装置 - Google Patents

エンジンの燃料噴射装置

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Publication number
JPH08284708A
JPH08284708A JP8945395A JP8945395A JPH08284708A JP H08284708 A JPH08284708 A JP H08284708A JP 8945395 A JP8945395 A JP 8945395A JP 8945395 A JP8945395 A JP 8945395A JP H08284708 A JPH08284708 A JP H08284708A
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JP
Japan
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fuel
engine
data
heavy
fuel property
Prior art date
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Pending
Application number
JP8945395A
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English (en)
Inventor
Hiroshi Oba
大羽  拓
Hiroshi Iwano
岩野  浩
Yuki Nakajima
祐樹 中島
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Nissan Motor Co Ltd
Original Assignee
Nissan Motor Co Ltd
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Publication date
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  • Electrical Control Of Air Or Fuel Supplied To Internal-Combustion Engine (AREA)
  • Combined Controls Of Internal Combustion Engines (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 燃料性状を精度良く、早期に検出する。 【構成】 エンジンの運転条件を検出する手段101
と、運転条件に基づいて燃料噴射量を制御する制御手段
102とを備えるエンジンの燃料噴射装置において、エ
ンジンの回転速度から燃焼行程毎に回転変動を検出する
回転変動検出手段103と、この検出データを小なる規
定回数加算する第1のデータ加算手段104と、同じく
大なる規定回数加算する第2のデータ加算手段105
と、少なくともこれらの加算データを基に燃料性状を判
定する判定手段106と、その結果を学習、記憶する学
習手段107と、燃料性状の学習値にしたがって燃料噴
射量を補正する補正手段108とを設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、エンジンの燃料噴射
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】エンジン始動後の暖機途上時は冷却水温
等に応じて燃料噴射量が増量されるが、使用される燃料
の性状によっては、エンジンのシリンダに吸入される混
合気が薄すぎたり(揮発性の低い重質燃料の場合)、濃
すぎたり(揮発性の高い軽質燃料の場合)する。
【0003】このため、エンジン始動後に所定回転に達
するのに要する時間を基に燃料の性状を判定し、その判
定に応じて燃料噴射量を補正するものがある(特開平3
ー26841号公報等参照)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来例にあっては、燃料性状の判定結果の学習を行
っておらず、始動直後は常に重質燃料に対応した噴射量
制御を行うようになっていた。
【0005】このため、前回運転時の判定が軽質燃料で
今回もその燃料の場合、前回の判定結果が生かされず、
今回の判定ができるまでの間、重質燃料に対応した過剰
な量の燃料が供給されるため、エミッションの悪化を招
くことになる。
【0006】また、燃料性状の判定結果の学習を行って
も、給油等によって、学習していた燃料性状が実際の燃
料性状と異なってしまう。
【0007】前回運転時に軽質燃料と学習した後、重質
燃料が給油された場合、今回燃料性状を判定ができるま
での間は、前回の軽質の学習値に応じて噴射量が制御さ
れ、エンジンの回転が不安定になったり、エミッション
の悪化を招くことになる。
【0008】この発明は、このような問題点を解決する
ことを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】第1の発明は、図21に
示すようにエンジンの運転条件を検出する手段101
と、運転条件に基づいて燃料噴射量を制御する制御手段
102とを備えるエンジンの燃料噴射装置において、エ
ンジンの回転速度から燃焼行程毎に回転変動を検出する
回転変動検出手段103と、この検出データを小なる規
定回数加算する第1のデータ加算手段104と、同じく
大なる規定回数加算する第2のデータ加算手段105
と、少なくともこれらの加算データを基に燃料性状を判
定する判定手段106と、その結果を学習、記憶する学
習手段107と、燃料性状の学習値にしたがって燃料噴
射量を補正する補正手段108とを設ける。
【0010】第2の発明は、前記判定手段は、エンジン
の始動直後に燃料性状を判定するようになっている。
【0011】第3の発明は、前記判定手段は、第1のデ
ータ加算手段の加算データを基に燃料性状の学習値を更
新した場合は、第2のデータ加算手段の加算データに基
づく燃料性状の判定を中止するようになっている。
【0012】第4の発明は、前記判定手段は、第1のデ
ータ加算手段の加算データからは、重質の燃料性状から
軽質の燃料性状への切替りの判定を不可とするようにな
っている。
【0013】
【作用】第1の発明では、燃焼行程毎に回転変動が検出
され、その加算データを基に燃料性状が判定されるが、
データ数の多い加算データからは、燃料性状が精度良く
判定され、またデータ数の少ない加算データからは、回
転変動が大きいときに、燃料性状が変わったこと(特に
軽質から重質に変わった場合)が早期に判定される。
【0014】したがって、前回と燃料性状が変わらない
ときは、学習値によって燃料噴射量が適正に補正され、
前回と燃料性状が変わったときは、学習値が速やかに変
更されて、燃料噴射量が早期に適正値に補正される。
【0015】第2の発明では、燃料性状がエンジンの始
動直後に的確に判定され、暖機途上時等、適正な噴射量
制御が行われる。
【0016】第3の発明では、第1のデータ加算手段の
加算データを基に燃料性状の学習値を更新した場合、第
2のデータ加算手段の加算データに基づく燃料性状の判
定を中止することで、制御の重複が避けられる。
【0017】第4の発明では、第1のデータ加算手段の
加算データからは、重質の燃料性状から軽質の燃料性状
への切替りの判定を不可とする、つまりこの場合データ
数の多い第2のデータ加算手段の加算データによって判
定を行うことで、エンジンの安定度にそれほど影響なく
正確な判定が行われる。
【0018】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。
【0019】図1において、1はエンジン本体で、その
吸気通路8には絞り弁5の下流に位置して燃料噴射弁7
が設けられ、排気通路9には触媒10が設置される。
【0020】コントロールユニット2には、クランク角
センサ4からの回転速度信号、角度信号、エアフローメ
ータ6からの吸入空気量信号、水温センサ11からのエ
ンジン冷却水温信号、排気通路9に設置した酸素センサ
3からの空燃比(酸素濃度)信号、トランスミッション
のギヤ位置センサ12からのギヤ位置信号等が入力され
る。
【0021】コントロールユニット2により、これらの
信号を基に燃料噴射弁7の燃料噴射量が制御される。
【0022】次に、コントロールユニット2による制御
内容をフローチャートにしたがって説明する。
【0023】図2はメインフローを示すもので、エンジ
ン回転変動の算出、加算(ステップ1)、燃料性状の判
定(ステップ2)、噴射量の補正(ステップ3)を行
う。
【0024】エンジン回転変動の算出、加算のルーチン
を図3に示す。エンジン回転変動はクランク角センサ4
のREF信号(4気筒エンジンの場合、クランク角18
0度毎のレファレンス信号)の周期から算出する。
【0025】図3において、ステップ11では、REF
信号の周期TREFの旧データのシフトを行い、1回前
のデータを2回前のRAMに、2回前のデータを3回前
のRAMに、順に移し変える。
【0026】ステップ12では、新しいTREFを算出
する。
【0027】ステップ13〜17では、回転変動の検出
領域かどうかを判定する。これは、ステップ13〜17
の内容を1つずつチェックすることにより行い、各項目
のすべてが満たされたときに検出領域であると判断し、
1つでも反するときは検出領域にないと判断する。つま
り、 ステップ13;アイドル時である ステップ14;ニュートラルである ステップ15;補機負荷が作動してない ステップ16;始動後所定時間が経過している ステップ17;目標回転数NSETからの回転数偏差が
許容値DRFOK1以内である のとき、検出領域と判断してステップ18に進み、いず
れかでも満たさないときは、検出領域にないと判断して
図3のルーチンを終了する。
【0028】ステップ18では、周期TREFの気筒別
変化量TREFCの旧データのシフトを行い、ステップ
19では、新しいTREFCを TREFC=TREFn−TREFn-4 (1) ただし、TREFn;今回のTREF TREFn-4;4回前のTREF の式により算出する。
【0029】これは4気筒エンジンの式を示し、TRE
FCは自気筒の前回の燃焼時の周期TREFに対する今
回の周期TREFの変化量となる。
【0030】ステップ20では、REF信号の周期変動
TRFOUTを TRFOUT=TREFCn−TREFCn-1 (2) ただし、TREFCn;今回のTREFC TREFCn-1;1回前のTREFC の式により算出する。
【0031】このTRFOUTは、前回燃焼気筒のTR
EFCからの今回燃焼気筒のTREFCの変化量であ
る。
【0032】ステップ21,22では、周期変動TRF
OUTの絶対値をそれぞれ所定回数加算して、燃料性状
検出用のエンジン安定性指標TRFSUM[1]、燃料
性状急変時検出用のエンジン安定性指標TRFSUM
[2]を得る。
【0033】エンジン安定性指標TRFSUM[1]
は、次式(3)により周期変動TRFOUTの絶対値を
サンプル数DNREF[1]回、加算して求める。
【0034】
【数1】
【0035】エンジン安定性指標TRFSUM[2]
は、次式(4)により周期変動TRFOUTの絶対値を
サンプル数DNREF[2]回、加算して求める。
【0036】
【数2】
【0037】この場合、DNREF[1]>>DNRE
F[2]とする。サンプル数は多いほど検出精度が良
く、DNREF[1]は大きい数に、DNREF[2]は
制御速度を速めるため、小さい数に設定する。
【0038】これらのエンジン安定性指標を基に燃料性
状を判定する。燃料性状の判定ルーチンを図4、図5に
示す。
【0039】図4は、サンプル数の多い燃料性状検出用
のエンジン安定性指標TRFSUM[1]を基に行う。
【0040】ステップ31〜33では、燃料性状の検出
領域かどうかを判定する。この場合、 ステップ31;エンジン冷却水温が所定値以下である ステップ32;酸素センサによる空燃比のフィードバッ
ク制御中でない ステップ33;エンジン安定性指標TRFSUM[1]
の算出を終了している のとき、検出領域にあると判断してステップ34以降の
燃料性状の判定処理に進み、いずれかでも満たさないと
きは、ステップ37に飛んで燃料性状の判定を禁止す
る。
【0041】ステップ34では、安定度比較値TREF
SL[1]を算出する。TREFSL[1]は、重質燃料
で要求安定度を満足するような噴射量設定にした場合の
回転変動(エンジン安定性指標TRFSUM[1]にデ
ータの取り方が同じ)から求め、エンジン状態(水温、
目標回転数)に応じて決定する。目標回転数に対して
は、図6のように回転数が低くなるほどTREFSL
[1]が大きくなるように設定する。
【0042】ステップ35では、安定度比較値TREF
SL[1]とエンジン安定性指標TRFSUM[1]との
差を安定度余裕代STB[1](=TREFSL[1]−
TRFSUM[1])として計算し、そのSTB[1]を
目標回転数に対して図7のように修正する。
【0043】安定度余裕代STB[1]は、図8のよう
に重質燃料(重質燃料に対応した噴射量)の使用時には
小さくなり、軽質燃料(重質燃料に対応した噴射量)の
使用時には大きくなる。ただし、軽質燃料に対応した噴
射量時は、図5のルーチンによる。
【0044】この安定度余裕代STB[1]を基に、ス
テップ36にて燃料性状の学習値SEIJ(1:重質→
0:軽質)を計算する。
【0045】この場合、STB[1]基に図9のように
学習値の更新量DSEIJを決定する。回転変動にはバ
ラツキがあるので、学習値の更新量DSEIJには不感
帯を設け、STB[1]が所定値(正)以上のとき、軽
質(−)のDSEIJを読み込み、STB[1]が所定
値(負)以下のとき、重質(+)のDSEIJを読み込
む。
【0046】このDSEIJを前回の学習値SEIJに
加算して今回の学習値SEIJを得る。なお、学習値S
EIJは図10のように5段階程度に分ければ充分であ
る。
【0047】即ち、重質燃料対応の噴射量時に、安定度
余裕代STB[1]が所定値以下のときは、重質燃料と
判定して、学習値SEIJを重質側にする。一方、安定
度余裕代STB[1]が所定値以上のときは、軽質燃料
と判定して、学習値SEIJを軽質側にする。
【0048】図5は、サンプル数の少ない燃料性状急変
時検出用のエンジン安定性指標TRFSUM[2]を基
に行う。
【0049】ステップ41〜43では、燃料性状の検出
領域かどうかを判定する。この場合、 ステップ41;エンジン冷却水温が所定値以下である ステップ42;酸素センサによる空燃比のフィードバッ
ク制御中でない ステップ43;エンジン安定性指標TRFSUM[2]
の算出を終了している のとき、検出領域にあると判断してステップ44以降の
燃料性状の判定処理に進み、いずれかでも満たさないと
きは、ステップ47に飛んで燃料性状の判定を禁止す
る。
【0050】ステップ44では、燃料性状急変時検出用
の安定度比較値TREFSL[2]を算出する。TRE
FSL[2]は、重質燃料の使用時に軽質燃料対応の噴
射量設定にした場合の回転変動(エンジン安定性指標T
RFSUM[2]にデータの取り方が同じ)から求め、
エンジン状態(水温、目標回転数)に応じて決定する。
目標回転数に対しては、図11のように回転数が低くな
るほどTREFSL[2]が大きくなるように設定す
る。
【0051】ステップ45では、安定度比較値TREF
SL[2]とエンジン安定性指標TRFSUM[2]との
差を安定度余裕代STB[2](=TREFSL[2]−
TRFSUM[2])として計算し、そのSTB[2]を
目標回転数に対して図12のように修正する。
【0052】安定度余裕代STB[2]は、図13のよ
うに重質燃料(軽質燃料に対応した噴射量)の使用時に
は小さくなり、軽質燃料(軽質燃料に対応した噴射量)
の使用時には大きくなる。
【0053】この安定度余裕代STB[2]を基に、ス
テップ46にて燃料性状の学習値SEIJ(1:重質→
0:軽質)を計算する。
【0054】この場合、STB[2]基に図14のよう
に学習値の更新量DSEIJを決定する。エンジン安定
性指標TRFSUM[2]の精度上、STB[2]が所定
値以下のときにのみ、重質(+)のDSEIJを読み込
む。
【0055】このDSEIJを前回の学習値SEIJに
加算して今回の学習値SEIJを得る。
【0056】学習値SEIJの重質側への更新のみ行
う。即ち、軽質燃料対応の噴射量時に、安定度余裕代S
TB[2]が所定値以下のときに、重質燃料と判定し
て、学習値SEIJを重質側にする。
【0057】なお、STB[2]による学習値SEIJ
の更新量を行ったときは、図3のエンジン安定性指標T
RFSUM[1]をクリアし、図4の制御が重ならない
ようにする。
【0058】燃料噴射量(燃空比)の補正ルーチンを図
15に示す。
【0059】これは、重質燃料に対応した目標燃空比T
FBYAJと、軽質燃料に対応した目標燃空比TFBY
AKとを算出し、このTFBYAJとTFBYAKと前
記燃料性状の学習値SEIJとにより、燃料性状に対応
した目標燃空比TFBYAを算出する。
【0060】この場合、次式(5)によって算出するよ
うにして良い。
【0061】 TFBYA=TFBYAJ×SEIJ +TFBYAK(1−SEIJ) (5) なお、重質燃料対応目標燃空比TFBYAJは、 TFBYAJ=KmrJ+KtwJ+KasJ (6) ただし、KmrJ;重質燃料対応の燃空比補正係数 KtwJ;重質燃料対応の水温増量補正係数 KasJ;重質燃料対応の始動後増量補正係数 軽質燃料対応目標燃空比TFBYAKは、 TFBYAK=KmrK+KtwK+KasK (7) ただし、KmrK;重質燃料対応の燃空比補正係数 KtwK;重質燃料対応の水温増量補正係数 KasK;重質燃料対応の始動後増量補正係数 である。
【0062】次に、燃料噴射量の制御フローを図16に
示す。
【0063】図16のステップ61では、目標燃空比T
FBYAを計算する。これは燃料性状対応の目標燃空比
TFBYAに水温増量補正、始動後増量補正等を行う。
【0064】ステップ62以降の処理は従来と同様であ
り、ステップ62では、エアフローメータ6の出力から
吸入空気量Qを計算する。
【0065】ステップ63では、この吸入空気量Qとエ
ンジン回転数Nとから、基本噴射量(基本パルス幅)T
pを、Tp=K×Q/Nとして求める。
【0066】ステップ64では、この基本噴射量Tpを
基に、燃料噴射弁7の燃料噴射量(燃料噴射弁7に与え
る噴射パルス幅)Tiを、 Ti=Tp×TFBYA×Ktr×(α+αm)+Ts (8) ただし、Ktr;過渡時の補正係数 α;空燃比フィードバック補正係数 αm;空燃比学習補正係数 Ts;無効パルス幅 の式により算出する。
【0067】ステップ65では、燃料カットの判定を行
い、ステップ66,67で、燃料カット条件ならば無効
パルス幅Tsを、そうでなければTiを出力レジスタに
ストアすることで、クランク角にしたがって所定の噴射
タイミングでの噴射に備える。
【0068】なお、エンジンの始動時の燃料噴射量は、
重質燃料にマッチングした噴射量に設定してある。
【0069】このような構成により、エンジンが始動さ
れると、燃料性状の学習値を基に設定される目標燃空比
にしたがい燃料噴射量が制御される。
【0070】この場合、前回運転時の燃料性状学習値が
重質で、今回の使用燃料が重質の場合、図17のように
重質燃料に対応した燃空比、適正な燃料噴射量が得られ
る。重質燃料の確認は、エンジン安定性指標TRFSU
M[1]により行われる。
【0071】また、前回運転時の燃料性状学習値が軽質
で、今回の使用燃料が軽質の場合、図18のように軽質
燃料に対応した燃空比、適正な燃料噴射量が得られる。
軽質燃料の確認は、エンジン安定性指標TRFSUM
[2]により行われる。
【0072】このため、始動直後からエミッションの低
減を図れ、エンジンの高い安定度を確保できる。
【0073】一方、前回運転時の燃料性状学習値が軽質
で、今回給油等により使用燃料が重質に変わった場合、
これはエンジン安定性指標TRFSUM[2]により早
期に判定される。
【0074】即ち、重質燃料の場合に軽質燃料に対応し
た噴射量だと、エンジン安定性指標TRFSUM[2]
が大きくなる(安定度余裕代STB[2]が小さくな
る)ので、データ数の少ないエンジン安定性指標TRF
SUM[2]によって、重質燃料に変わったことが早期
に判定される。
【0075】これにより、図19のように始動直後にす
ぐに燃料性状学習値が変更されて、重質燃料に対応した
燃空比、適正な燃料噴射量に制御される。
【0076】また、前回運転時の燃料性状学習値が重質
で、今回給油等により使用燃料が軽質に変わった場合、
エンジン安定性指標TRFSUM[1]により速やかに
判定される。
【0077】軽質に変わった場合、エンジンの安定度へ
の影響は少ないが、これはデータ数が多く、精度の良い
エンジン安定性指標TRFSUM[1]によって、的確
に判定される。
【0078】これにより、図20のように始動直後にす
ぐに(重質→軽質の場合ほど早くはないが)燃料性状学
習値が変更されて、軽質燃料に対応した燃空比、適正な
燃料噴射量に制御される。
【0079】このようにして、始動後、エンジンが不安
定になる期間を短縮でき、エミッションの低減を図るこ
とができる。
【0080】なお、軽質燃料の場合に重質燃料に対応し
た噴射量だと、変動がエンジン安定性指標TRFSUM
[2]に表れにくいが、このときの判定はそのデータ数
の少ないエンジン安定性指標TRFSUM[2]からは
行わないため、精度の低下を防止できる。
【0081】
【発明の効果】以上のように第1の発明によれば、燃料
性状を精度良く判定できると共に、燃料性状が変わった
ときに早期に判定でき、したがって燃料性状に適した噴
射量を得ることができ、エンジンの安定度が高まり、エ
ミッション低減を図ることができる。
【0082】第2の発明によれば、エンジンの始動直後
から暖機途上のエンジンの高い安定度を確保できると共
に、エミッションを十分に低減できる。
【0083】第3の発明によれば、安定した制御を確保
できる。
【0084】第4の発明によれば、精度が低下すること
なく、適正な制御を確保できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例の構成図である。
【図2】制御内容を示すフローチャートである。
【図3】回転変動の算出、加算の制御内容を示すフロー
チャートである。
【図4】燃料性状の判定の制御内容を示すフローチャー
トである。
【図5】燃料性状の判定の制御内容を示すフローチャー
トである。
【図6】目標回転数に対する安定度比較値の波形図であ
る。
【図7】目標回転数に対する安定度余裕代の波形図であ
る。
【図8】エンジン安定性指標の波形図である。
【図9】安定度余裕代に対する学習値更新量の特性図で
ある。
【図10】燃料性状学習値の特性図である。
【図11】目標回転数に対する安定度比較値の波形図で
ある。
【図12】目標回転数に対する安定度余裕代の波形図で
ある。
【図13】エンジン安定性指標の波形図である。
【図14】安定度余裕代に対する学習値更新量の特性図
である。
【図15】燃料噴射量の補正の制御内容を示すフローチ
ャートである。
【図16】燃料噴射量の制御内容を示すフローチャート
である。
【図17】冷間始動からの目標燃空比の変化波形図であ
る。
【図18】冷間始動からの目標燃空比の変化波形図であ
る。
【図19】冷間始動からの目標燃空比の変化波形図であ
る。
【図20】冷間始動からの目標燃空比の変化波形図であ
る。
【図21】発明の構成図である。
【符号の説明】
2 コントロールユニット 4 クランク角センサ 5 絞り弁 6 エアフローメータ 7 燃料噴射弁 8 吸気通路 9 排気通路 11 水温センサ 12 ギヤ位置センサ

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エンジンの運転条件を検出する手段と、
    運転条件に基づいて燃料噴射量を制御する制御手段とを
    備えるエンジンの燃料噴射装置において、エンジンの回
    転速度から燃焼行程毎に回転変動を検出する回転変動検
    出手段と、この検出データを小なる規定回数加算する第
    1のデータ加算手段と、同じく大なる規定回数加算する
    第2のデータ加算手段と、少なくともこれらの加算デー
    タを基に燃料性状を判定する判定手段と、その結果を学
    習、記憶する学習手段と、燃料性状の学習値にしたがっ
    て燃料噴射量を補正する補正手段とを設けたことを特徴
    とするエンジンの燃料噴射装置。
  2. 【請求項2】 前記判定手段は、エンジンの始動直後に
    燃料性状を判定するようになっている請求項1に記載の
    エンジンの燃料噴射装置。
  3. 【請求項3】 前記判定手段は、第1のデータ加算手段
    の加算データを基に燃料性状の学習値を更新した場合
    は、第2のデータ加算手段の加算データに基づく燃料性
    状の判定を中止するようになっている請求項1に記載の
    エンジンの燃料噴射装置。
  4. 【請求項4】 前記判定手段は、第1のデータ加算手段
    の加算データからは、重質の燃料性状から軽質の燃料性
    状への切替りの判定を不可とするようになっている請求
    項1に記載のエンジンの燃料噴射装置。
JP8945395A 1995-04-14 1995-04-14 エンジンの燃料噴射装置 Pending JPH08284708A (ja)

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JP8945395A JPH08284708A (ja) 1995-04-14 1995-04-14 エンジンの燃料噴射装置

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ID=13971123

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