JPH082837A - 流体圧エレベーター装置 - Google Patents
流体圧エレベーター装置Info
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- JPH082837A JPH082837A JP6135324A JP13532494A JPH082837A JP H082837 A JPH082837 A JP H082837A JP 6135324 A JP6135324 A JP 6135324A JP 13532494 A JP13532494 A JP 13532494A JP H082837 A JPH082837 A JP H082837A
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- braking
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Abstract
(57)【要約】
【目的】乗りかごを停止保持するプランジャブレーキを
備えた油圧エレベーターにおいて、プランジャブレーキ
を小型化する。 【構成】乗りかごのドア開閉と関連づけてプランジャブ
レーキの制動を開放又は投入する。ドア開またはド
ア開後、呼び無し3分…でブレーキを開放する。 【効果】必要最小限の間だけプランジャブレーキを動作
させるため、プランジャブレーキを小形にできる。ま
た、ブレーキの動作時間が短かいため、省エネルギーと
しての効果がある。
備えた油圧エレベーターにおいて、プランジャブレーキ
を小型化する。 【構成】乗りかごのドア開閉と関連づけてプランジャブ
レーキの制動を開放又は投入する。ドア開またはド
ア開後、呼び無し3分…でブレーキを開放する。 【効果】必要最小限の間だけプランジャブレーキを動作
させるため、プランジャブレーキを小形にできる。ま
た、ブレーキの動作時間が短かいため、省エネルギーと
しての効果がある。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、乗りかごの沈下を防止
する機械的制動装置を備えた流体圧エレベーター装置の
改良に関する。
する機械的制動装置を備えた流体圧エレベーター装置の
改良に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、乗りかごの沈下を防止する制動装
置を備えた流体圧エレベーターは、例えば、実開昭58−
16767 号公報に開示されている。これには油圧ジャッキ
に制動装置を装備し、エレベーター停止時に制動装置を
動作させ、乗客の乗降により、かご内荷重が変化した場
合にも乗りかごの沈下を防止することが開示されてい
る。また、特開平3−128877 号公報には、制動装置を小
さくするため、制動装置を動作させた状態での乗りかご
荷重とシリンダ内圧力をバランスさせることが提案され
ている。
置を備えた流体圧エレベーターは、例えば、実開昭58−
16767 号公報に開示されている。これには油圧ジャッキ
に制動装置を装備し、エレベーター停止時に制動装置を
動作させ、乗客の乗降により、かご内荷重が変化した場
合にも乗りかごの沈下を防止することが開示されてい
る。また、特開平3−128877 号公報には、制動装置を小
さくするため、制動装置を動作させた状態での乗りかご
荷重とシリンダ内圧力をバランスさせることが提案され
ている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、まだまだ制動
装置の小型化は不十分である。上記の公報によれば、乗
客や荷物の乗りかごへの乗り込み時における作動油の圧
縮による沈下を防止するには適するが、乗りかごが停止
中、制動装置を働かせていることから、長時間停止した
場合、油圧ジャッキ内圧力が低下する。油圧ジャッキ内
圧力が低下すると、この間、乗りかご重量を支えるため
に、制動装置を大きくしなければならない。
装置の小型化は不十分である。上記の公報によれば、乗
客や荷物の乗りかごへの乗り込み時における作動油の圧
縮による沈下を防止するには適するが、乗りかごが停止
中、制動装置を働かせていることから、長時間停止した
場合、油圧ジャッキ内圧力が低下する。油圧ジャッキ内
圧力が低下すると、この間、乗りかご重量を支えるため
に、制動装置を大きくしなければならない。
【0004】良く知られているように、流体圧エレベー
ターでは、油圧ジャッキとプランジャを結合するパッキ
ンや逆止弁から圧油が漏れ出ることは避けられない。ま
た、前記圧油内の気泡が抜ける。これらによって、油圧
ジャッキ内の油圧が低下する。この油圧の低下は時間と
共に増大し、長時間制動装置を動作すると油圧は大幅に
低下することになる。
ターでは、油圧ジャッキとプランジャを結合するパッキ
ンや逆止弁から圧油が漏れ出ることは避けられない。ま
た、前記圧油内の気泡が抜ける。これらによって、油圧
ジャッキ内の油圧が低下する。この油圧の低下は時間と
共に増大し、長時間制動装置を動作すると油圧は大幅に
低下することになる。
【0005】この油圧ジャッキ内圧力の低下により、制
動装置は油圧で支えていた乗りかご負荷をも支える大き
な制動力が必要となる。この大きな制動力を持つために
は制動装置を大きくしなくてはならず、それに伴い制動
装置の設置場所確保が困難になる。また、制動装置自体
のコストアップも招くという問題があった。
動装置は油圧で支えていた乗りかご負荷をも支える大き
な制動力が必要となる。この大きな制動力を持つために
は制動装置を大きくしなくてはならず、それに伴い制動
装置の設置場所確保が困難になる。また、制動装置自体
のコストアップも招くという問題があった。
【0006】本発明は、上記従来の技術の問題点に着目
し、乗りかごまたは乗りかごに連動する部材に制動をか
ける制動装置を必要最小限に構成し、小型で安価な制動
装置であっても乗客の乗り込み時に乗りかごの沈下のな
い液体圧エレベーターを提供することを目的とする。
し、乗りかごまたは乗りかごに連動する部材に制動をか
ける制動装置を必要最小限に構成し、小型で安価な制動
装置であっても乗客の乗り込み時に乗りかごの沈下のな
い液体圧エレベーターを提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の主特徴とすると
ころは、流体圧エレベーターにおいて、乗りかごの閉扉
動作と関連づけて、エレベーター乗りかごまたは乗りか
ごと連動する部材を静止保持する制動装置の制動力を解
除するように構成したことにある。
ころは、流体圧エレベーターにおいて、乗りかごの閉扉
動作と関連づけて、エレベーター乗りかごまたは乗りか
ごと連動する部材を静止保持する制動装置の制動力を解
除するように構成したことにある。
【0008】本発明の望ましい一実施態様においては、
乗りかごのドアが閉じきったことを検出して前記制動装
置のブレーキ力を開放する。
乗りかごのドアが閉じきったことを検出して前記制動装
置のブレーキ力を開放する。
【0009】本発明の他の望ましい一実施態様において
は、乗りかごのドアが閉じきったことを検出した後、エ
レベーターへの運転指令の無い状態が所定時間経過した
ことに応動して前記制動装置のブレーキ力を開放する。
は、乗りかごのドアが閉じきったことを検出した後、エ
レベーターへの運転指令の無い状態が所定時間経過した
ことに応動して前記制動装置のブレーキ力を開放する。
【0010】
【作用】本発明は上記のように最小限必要なときに制動
装置の制動を行う構成としたため、小型で安価な制動装
置であっても、乗客の乗り込み時に乗りかごが沈下する
ことのない流体圧エレベーター装置を提供することがで
きる。
装置の制動を行う構成としたため、小型で安価な制動装
置であっても、乗客の乗り込み時に乗りかごが沈下する
ことのない流体圧エレベーター装置を提供することがで
きる。
【0011】
【実施例】以下に本発明を油圧エレベーターに適用した
場合の実施例について図面を参照して詳細に説明する。
本実施例では流体の一例として油を用いる。
場合の実施例について図面を参照して詳細に説明する。
本実施例では流体の一例として油を用いる。
【0012】図1は本発明の一実施例による油圧エレベ
ーター装置の全体構成を示す。
ーター装置の全体構成を示す。
【0013】1は油圧ポンプ、2は油圧ポンプを駆動す
る電動機、3は油タンク、4は油圧ポンプ1の吐出管路
である。5は逆止弁で、吐出管路4に連通し、吐出管路
4から主管路6へ圧油を流すが、主管路6から吐出管路
4への圧油の逆流を阻止する。また、エレベーターが下
降する場合は、逆止弁5の励磁コイル51が付勢される
ことにより切換えられて逆方向に導通し、油圧ジャッキ
8から油タンク3へ油を吐出する。油圧ジャッキ7はプ
ランジャ71とシリンダ72とから構成される。8は主
管路内圧力が異常に上昇した時に作動油を油タンク3へ
戻す安全弁である。
る電動機、3は油タンク、4は油圧ポンプ1の吐出管路
である。5は逆止弁で、吐出管路4に連通し、吐出管路
4から主管路6へ圧油を流すが、主管路6から吐出管路
4への圧油の逆流を阻止する。また、エレベーターが下
降する場合は、逆止弁5の励磁コイル51が付勢される
ことにより切換えられて逆方向に導通し、油圧ジャッキ
8から油タンク3へ油を吐出する。油圧ジャッキ7はプ
ランジャ71とシリンダ72とから構成される。8は主
管路内圧力が異常に上昇した時に作動油を油タンク3へ
戻す安全弁である。
【0014】シリンダ72への圧油の注入又は排出によ
り、エレベーター乗りかご9が昇降駆動される。
り、エレベーター乗りかご9が昇降駆動される。
【0015】エレベーターが上昇指令を受けると電動機
2が正転方向に起動され、油圧ポンプ1から吐出管路4
へ圧油が吐出される。この圧油は吐出管路4,逆止弁
5,主管路6を流れ油圧ジャッキ7のシリンダ72に流
入し、プランジャ71を押し上げ、乗りかご9を上昇さ
せる。そして、電動機2がエレベーターの速度指令に沿
って速度制御されることによって、滑らかに加減速され
る。乗りかご9が目的階に達すると、電動機2の回転を
停止する。また、エレベーターが下降指令を受けると電
動機2が逆転方向へ起動され、圧油は、油圧ジャッキ7
から主管路6,逆止弁5,吐出管路4,油圧ポンプ1を
通り油タンク3に戻される。油圧ジャッキ7内の圧油が
吐出されることにより、プランジャ71は下降し、乗り
かご9を下降させる。その速度は上昇時と同様に滑らか
に変化する。そして、乗りかご9が目的階に達すると、
電動機2の回転を停止する。
2が正転方向に起動され、油圧ポンプ1から吐出管路4
へ圧油が吐出される。この圧油は吐出管路4,逆止弁
5,主管路6を流れ油圧ジャッキ7のシリンダ72に流
入し、プランジャ71を押し上げ、乗りかご9を上昇さ
せる。そして、電動機2がエレベーターの速度指令に沿
って速度制御されることによって、滑らかに加減速され
る。乗りかご9が目的階に達すると、電動機2の回転を
停止する。また、エレベーターが下降指令を受けると電
動機2が逆転方向へ起動され、圧油は、油圧ジャッキ7
から主管路6,逆止弁5,吐出管路4,油圧ポンプ1を
通り油タンク3に戻される。油圧ジャッキ7内の圧油が
吐出されることにより、プランジャ71は下降し、乗り
かご9を下降させる。その速度は上昇時と同様に滑らか
に変化する。そして、乗りかご9が目的階に達すると、
電動機2の回転を停止する。
【0016】乗りかご9が目的階で停止した後、主管路
6と連通した制御管路10上に設けた電磁切換弁11お
よび12により、ジャッキ7の上部に取り付けた制動装
置13を動作させ、プランジャ71を固定する。すなわ
ち、励磁コイル121を励磁することによって弁12を
閉じ、励磁コイル111を励磁することにより、弁11
を開いて主管路6と制御管路10を連通させ、油圧力を
用いた制動装置13を動作させ、プランジャ71を静止
状態に保持する。この励磁コイル111および121の
励磁は、制御装置14によって発生される制動指令14
1によって行われる。
6と連通した制御管路10上に設けた電磁切換弁11お
よび12により、ジャッキ7の上部に取り付けた制動装
置13を動作させ、プランジャ71を固定する。すなわ
ち、励磁コイル121を励磁することによって弁12を
閉じ、励磁コイル111を励磁することにより、弁11
を開いて主管路6と制御管路10を連通させ、油圧力を
用いた制動装置13を動作させ、プランジャ71を静止
状態に保持する。この励磁コイル111および121の
励磁は、制御装置14によって発生される制動指令14
1によって行われる。
【0017】図においては、プランジャ71に乗りかご
9が結合された直接式油圧エレベーターとして示してい
るが、プランジャ71の上端に設けたプーリにロープを
巻き掛け、このロープに乗りかご9を連結する間接式油
圧エレベーターが主流である。何れの場合であっても、
制動装置13は、乗りかご9または乗りかご9と連動し
て動く部材を保持するように配置すれば良い。
9が結合された直接式油圧エレベーターとして示してい
るが、プランジャ71の上端に設けたプーリにロープを
巻き掛け、このロープに乗りかご9を連結する間接式油
圧エレベーターが主流である。何れの場合であっても、
制動装置13は、乗りかご9または乗りかご9と連動し
て動く部材を保持するように配置すれば良い。
【0018】制御装置14は、制動装置13の制動状態
を解除又は投入する制動指令141を作成するため、必
要な情報として、ホール呼びボタン15,かご呼びボタ
ン16,乗りかご9の移動に伴いパルスを発生するエン
コーダ17の信号,乗りかごのドア動作状態検出装置1
8の検出信号、並びに、乗りかご内荷重検出装置19の
出力を入力している。また、制動装置13を制動状態に
させ、あるいは制動を解除させるための制動指令141
を出力する出力回路を持っている。これにより、ドア開
閉状態に連動して制動装置13の動作を制御できる。
を解除又は投入する制動指令141を作成するため、必
要な情報として、ホール呼びボタン15,かご呼びボタ
ン16,乗りかご9の移動に伴いパルスを発生するエン
コーダ17の信号,乗りかごのドア動作状態検出装置1
8の検出信号、並びに、乗りかご内荷重検出装置19の
出力を入力している。また、制動装置13を制動状態に
させ、あるいは制動を解除させるための制動指令141
を出力する出力回路を持っている。これにより、ドア開
閉状態に連動して制動装置13の動作を制御できる。
【0019】図2を参照して、本発明の制動装置の動作
とエレベーターの運転状態およびドアの動作状態の関係
の一実施例を説明する。
とエレベーターの運転状態およびドアの動作状態の関係
の一実施例を説明する。
【0020】同図(a)はエレベーターの起動から停止
までの速度曲線図、同図(b)は乗りかごドアが開いて
から閉じるまでのドア速度曲線図、同図(c)は同じく
ドアの開閉位置を示す図、同図(d)は制動装置の動作
タイミングを示す図である。まず、時点t1 でエレベー
ターが目的階に停止すると制動装置13が動作する。そ
の後、時点t2〜t3で乗りかごドアの開動作が行われ、
時点t3〜t4で乗客が乗降し、時点t4〜t5でドアが閉
じる。このドアが閉じたことを検出して時点t6 で制動
指令141により弁11および12の励磁を解いてこれ
らの弁の状態を図1の状態に戻すことにより、制動装置
13の制動が解除される。
までの速度曲線図、同図(b)は乗りかごドアが開いて
から閉じるまでのドア速度曲線図、同図(c)は同じく
ドアの開閉位置を示す図、同図(d)は制動装置の動作
タイミングを示す図である。まず、時点t1 でエレベー
ターが目的階に停止すると制動装置13が動作する。そ
の後、時点t2〜t3で乗りかごドアの開動作が行われ、
時点t3〜t4で乗客が乗降し、時点t4〜t5でドアが閉
じる。このドアが閉じたことを検出して時点t6 で制動
指令141により弁11および12の励磁を解いてこれ
らの弁の状態を図1の状態に戻すことにより、制動装置
13の制動が解除される。
【0021】このように、ドアが閉じたことにより制動
を解除すると、制動装置の動作時間の短縮を図ることが
可能となり、制動装置の小型化を達成できる。また、図
2の(d)に破線で示したように、ドアの開閉中及び全
開の期間t2〜t6(t5)の間、制動装置13を動作させ
るようにすることもでき、同様の効果が得られる。更
に、また、エレベーター運転指令によって、制動装置の
制動状態を解除することもできる。このように、制動を
ドアが閉じると同時に解除することにより、次の運転指
令に対してエレベーター起動を速やかに行えるという効
果がある。エレベータードアに開扉指令がでたことによ
り、制動装置を動作させても良い。
を解除すると、制動装置の動作時間の短縮を図ることが
可能となり、制動装置の小型化を達成できる。また、図
2の(d)に破線で示したように、ドアの開閉中及び全
開の期間t2〜t6(t5)の間、制動装置13を動作させ
るようにすることもでき、同様の効果が得られる。更
に、また、エレベーター運転指令によって、制動装置の
制動状態を解除することもできる。このように、制動を
ドアが閉じると同時に解除することにより、次の運転指
令に対してエレベーター起動を速やかに行えるという効
果がある。エレベータードアに開扉指令がでたことによ
り、制動装置を動作させても良い。
【0022】次に、図3を参照して、本発明の第2の実
施例を説明する。図3(a),(b),(c)および(d)
は、図2(a),(b),(c)および(d)とそれぞれ対応
する図である。
施例を説明する。図3(a),(b),(c)および(d)
は、図2(a),(b),(c)および(d)とそれぞれ対応
する図である。
【0023】まず、エレベーターが目的階に停止すると
制動装置が動作する。その後、乗りかごドアの開動作が
行われ、乗客が乗降し、ドアが閉じる。ここまでは第1
の実施例と同じである。このとき、エレベーターに呼び
の登録がない場合は、時点t5 で閉扉してから3分経過
後、時点t6 で制動装置の制動を解除する。なお、3分
という時間は油圧の低下量から適宜変化させることが望
ましい。また、エレベーターの運転指令が所定時間、例
えば3分間ない場合に制動装置の制動を解除しても同等
の効果が得られる。
制動装置が動作する。その後、乗りかごドアの開動作が
行われ、乗客が乗降し、ドアが閉じる。ここまでは第1
の実施例と同じである。このとき、エレベーターに呼び
の登録がない場合は、時点t5 で閉扉してから3分経過
後、時点t6 で制動装置の制動を解除する。なお、3分
という時間は油圧の低下量から適宜変化させることが望
ましい。また、エレベーターの運転指令が所定時間、例
えば3分間ない場合に制動装置の制動を解除しても同等
の効果が得られる。
【0024】このように構成することにより、ドアを閉
じても所定時間は制動装置が動作していることによって
再起動までのかごの沈下防止を図る一方、閑散時など、
所定時間後に制動装置を解除することによる制動時間短
縮に伴う制動装置の小型化の二つの効果を両立できる。
すなわち、3分間制動を続けることにより、乗りかごが
停止している停止階で呼びが発生した場合、ホールと乗
りかご位置に段差が生じることがなく、迅速に乗りかご
に乗り込むことができる。また、長時間、利用者が途絶
えた場合は、3分程度で制動装置を開放してしまうこと
により、夜間に向けて制動装置を掛けっぱなしとなるこ
とを避け、小さな制動装置でこと足りるようにすること
ができる。
じても所定時間は制動装置が動作していることによって
再起動までのかごの沈下防止を図る一方、閑散時など、
所定時間後に制動装置を解除することによる制動時間短
縮に伴う制動装置の小型化の二つの効果を両立できる。
すなわち、3分間制動を続けることにより、乗りかごが
停止している停止階で呼びが発生した場合、ホールと乗
りかご位置に段差が生じることがなく、迅速に乗りかご
に乗り込むことができる。また、長時間、利用者が途絶
えた場合は、3分程度で制動装置を開放してしまうこと
により、夜間に向けて制動装置を掛けっぱなしとなるこ
とを避け、小さな制動装置でこと足りるようにすること
ができる。
【0025】また、荷重検出器19からの信号も制御装
置14に取り込んでいるため、この信号の検出から、ド
ア閉じとともに、かご内に乗客がいないことを検出した
ことを条件に制動装置の制動を解除することができる。
置14に取り込んでいるため、この信号の検出から、ド
ア閉じとともに、かご内に乗客がいないことを検出した
ことを条件に制動装置の制動を解除することができる。
【0026】次に、エレベーターの起動時の起動補償装
置の動作について、図1および図5により説明する。油
圧エレベーターの起動補償とは、油圧シリンダ72内の
圧力と乗りかご荷重による圧力とをバランスさせた状態
で制動装置を開放し、起動時の乗りかごの飛び出しや反
転現象のない円滑な起動を行うことである。図5は、本
発明の制御装置14内の起動補償指令回路142のブロ
ック図である。
置の動作について、図1および図5により説明する。油
圧エレベーターの起動補償とは、油圧シリンダ72内の
圧力と乗りかご荷重による圧力とをバランスさせた状態
で制動装置を開放し、起動時の乗りかごの飛び出しや反
転現象のない円滑な起動を行うことである。図5は、本
発明の制御装置14内の起動補償指令回路142のブロ
ック図である。
【0027】図1及び図5において、主配管6には圧力
検出器20が取付けられており、その出力信号Pcは制
御装置14に送信される。また、乗りかご9の床下には
荷重検出器19が取付けられており、その出力も制御装
置14に送信される。
検出器20が取付けられており、その出力信号Pcは制
御装置14に送信される。また、乗りかご9の床下には
荷重検出器19が取付けられており、その出力も制御装
置14に送信される。
【0028】エレベーターが着床すると、まず、エレベ
ーター運転リレー(図示せず)の常閉接点21および2
2が開き、シリンダ内圧力をシリンダ内圧力記憶装置2
3に、乗りかご内の荷重Wを乗りかご内荷重記憶装置2
4にそれぞれ記憶する。同時に、ドアを開き、制動装置
13が動作し、乗りかご9の沈下を防止する。
ーター運転リレー(図示せず)の常閉接点21および2
2が開き、シリンダ内圧力をシリンダ内圧力記憶装置2
3に、乗りかご内の荷重Wを乗りかご内荷重記憶装置2
4にそれぞれ記憶する。同時に、ドアを開き、制動装置
13が動作し、乗りかご9の沈下を防止する。
【0029】次に、利用者の乗降が終わり、ドアを閉
じ、エレベーターの起動指令が発生すると、再起動時の
乗りかご9内の荷重の大きさを荷重検出器19により検
出し、その出力Wと乗りかご内荷重記憶装置24の出力
Wmとの荷重偏差値△Wを求める。この荷重偏差値△W
は、着床時の乗客量と再起動時の乗客量との差であり、
演算器25に入力され、演算器25は荷重偏差値△Wを
作動油の圧力偏差値△Pに変換する。この変換は、例え
ば、荷重偏差値△Wを油圧プランジャ71の断面積Ap
で除すること(△P=△W/Ap)により求める。
じ、エレベーターの起動指令が発生すると、再起動時の
乗りかご9内の荷重の大きさを荷重検出器19により検
出し、その出力Wと乗りかご内荷重記憶装置24の出力
Wmとの荷重偏差値△Wを求める。この荷重偏差値△W
は、着床時の乗客量と再起動時の乗客量との差であり、
演算器25に入力され、演算器25は荷重偏差値△Wを
作動油の圧力偏差値△Pに変換する。この変換は、例え
ば、荷重偏差値△Wを油圧プランジャ71の断面積Ap
で除すること(△P=△W/Ap)により求める。
【0030】そして、制動開放に先立ち、前記運転リレ
ーの常開接点26を閉じ、圧力偏差値△Pとシリンダ内
圧力記憶装置23の出力Pmとの和に基づいて起動補償
指令P*を発生させる。そして、再起動前の油圧シリン
ダ7内の圧力Pcと前記起動補償指令P*とを比較器1
43で比較し、その差が所定値以下になるまで電動機2
を駆動するように圧力制御器144を介して電動機制御
装置(インバータ等)27を制御する。上記圧力差P*
−Pcが所定値以下となったとき、または所定値以下と
なる頃合いを見計らって制動を開放し、速度指令を立ち
上げれば、エレベーターは、乗りかご内荷重の如何を問
わず、飛び出しや反転現象なくスムーズにスタートす
る。
ーの常開接点26を閉じ、圧力偏差値△Pとシリンダ内
圧力記憶装置23の出力Pmとの和に基づいて起動補償
指令P*を発生させる。そして、再起動前の油圧シリン
ダ7内の圧力Pcと前記起動補償指令P*とを比較器1
43で比較し、その差が所定値以下になるまで電動機2
を駆動するように圧力制御器144を介して電動機制御
装置(インバータ等)27を制御する。上記圧力差P*
−Pcが所定値以下となったとき、または所定値以下と
なる頃合いを見計らって制動を開放し、速度指令を立ち
上げれば、エレベーターは、乗りかご内荷重の如何を問
わず、飛び出しや反転現象なくスムーズにスタートす
る。
【0031】このように、エレベーター起動時のショッ
クを低減し、良好な加減速特性を得ることができる。
クを低減し、良好な加減速特性を得ることができる。
【0032】
【発明の効果】以上のごとく、本発明によれば、乗りか
ごを直接あるいは間接的に保持する制動を行っても、必
要最小限の短時間で制動を解除するため、制動装置を小
形にできる。
ごを直接あるいは間接的に保持する制動を行っても、必
要最小限の短時間で制動を解除するため、制動装置を小
形にできる。
【図1】本発明の一実施例による油圧エレベーター装置
の全体構成図。
の全体構成図。
【図2】本発明の一実施例による油圧エレベーターの運
転速度,ドアの動作状態及び制動装置の動作状態の関係
を示すタイムチャート図。
転速度,ドアの動作状態及び制動装置の動作状態の関係
を示すタイムチャート図。
【図3】本発明の他の一実施例による油圧エレベーター
の運転速度,ドアの動作状態及び制動装置の動作状態の
関係を示すタイムチャート図。
の運転速度,ドアの動作状態及び制動装置の動作状態の
関係を示すタイムチャート図。
【図4】本発明の一実施例による起動補償指令回路のブ
ロック図。
ロック図。
1…油圧ポンプ、6…主管路、7…ジャッキ、71…プ
ランジャ、72…シリンダ、9…乗りかご、13…制動
装置、14…制御装置、18…ドア動作状態検出装置、
19…荷重検出装置、20…圧力検出器。
ランジャ、72…シリンダ、9…乗りかご、13…制動
装置、14…制御装置、18…ドア動作状態検出装置、
19…荷重検出装置、20…圧力検出器。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 高橋 秀明 茨城県勝田市市毛1070番地 株式会社日立 製作所水戸工場内 (72)発明者 橘 誠 茨城県勝田市市毛1070番地 株式会社日立 製作所水戸工場内
Claims (7)
- 【請求項1】シリンダとプランジャとを有する流体圧ジ
ャッキと,この流体圧ジャッキにより昇降駆動されるエ
レベーター乗りかごと,流体タンクから前記シリンダに
流体を供給あるいは排出するポンプとを備えた流体圧エ
レベーターにおいて、前記乗りかごまたは乗りかごと連
動する部材を保持する制動装置と,前記乗りかごのドア
が閉じたことを検出する手段と,この検出手段で前記乗
りかごのドアが閉じたことを検出したことに応動して前
記制動装置の制動を解除する手段を備えたことを特徴と
する流体圧エレベーター装置。 - 【請求項2】請求項1において、前記乗りかごのドアが
閉じたことを検出する手段が動作してから所定時間後
に、前記制動装置の制動を解除する手段を備えたことを
特徴とする流体圧エレベーター装置。 - 【請求項3】請求項1において、前記乗りかごのドアが
閉じたことを検出する手段が動作してから前記エレベー
ターへの運転指令の無い状態が所定時間継続したことに
応動して、前記制動装置の制動を解除する手段を備えた
ことを特徴とする流体圧エレベーター装置。 - 【請求項4】請求項1において、前記乗りかごのドアが
閉じたことを検出する手段が動作しかつ前記乗りかご内
の乗客検出装置が乗客の無い状態を検出したことに応動
して、前記制動装置の制動を解除する手段を備えたこと
を特徴とする流体圧エレベーター装置。 - 【請求項5】請求項1において、前記制動装置の制動を
解除するに先立ち、前記シリンダ内の圧力と前記乗りか
ご加重を支える圧力とがほぼ等しくなるまで前記ポンプ
を駆動する手段を備えたことを特徴とする流体圧エレベ
ーター装置。 - 【請求項6】シリンダとプランジャとを有する流体圧ジ
ャッキと,この流体圧ジャッキにより昇降駆動されるエ
レベーター乗りかごと,流体タンクから前記シリンダに
流体を供給あるいは排出するポンプとを備えた流体圧エ
レベーターにおいて、前記乗りかごまたは乗りかごと連
動する部材を保持する制動装置と,前記乗りかごのドア
が閉じたことを検出する手段と,この検出手段の不動作
に応動して、前記制動装置を動作させる手段を備えたこ
とを特徴とする流体圧エレベーター装置。 - 【請求項7】シリンダとプランジャとを有する流体圧ジ
ャッキと、この流体圧ジャッキにより昇降駆動されるエ
レベーター乗りかごと、流体タンクから前記シリンダに
流体を供給あるいは排出するポンプとを備えた流体圧エ
レベーターにおいて、前記乗りかごまたは乗りかごと連
動する部材を保持する制動装置と、前記乗りかごのドア
開指令に応動して、前記制動装置を動作させる手段を備
えたことを特徴とする流体圧エレベーター装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6135324A JPH082837A (ja) | 1994-06-17 | 1994-06-17 | 流体圧エレベーター装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6135324A JPH082837A (ja) | 1994-06-17 | 1994-06-17 | 流体圧エレベーター装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH082837A true JPH082837A (ja) | 1996-01-09 |
Family
ID=15149102
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6135324A Pending JPH082837A (ja) | 1994-06-17 | 1994-06-17 | 流体圧エレベーター装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH082837A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2021004100A (ja) * | 2019-06-25 | 2021-01-14 | フジテック株式会社 | エレベータ |
-
1994
- 1994-06-17 JP JP6135324A patent/JPH082837A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2021004100A (ja) * | 2019-06-25 | 2021-01-14 | フジテック株式会社 | エレベータ |
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