JP3055042B2 - 油圧エレベータの制御装置 - Google Patents

油圧エレベータの制御装置

Info

Publication number
JP3055042B2
JP3055042B2 JP3310639A JP31063991A JP3055042B2 JP 3055042 B2 JP3055042 B2 JP 3055042B2 JP 3310639 A JP3310639 A JP 3310639A JP 31063991 A JP31063991 A JP 31063991A JP 3055042 B2 JP3055042 B2 JP 3055042B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
valve
pressure
hydraulic
back chamber
car
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP3310639A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH05147867A (ja
Inventor
立郎 三宅
元雄 下秋
行洋 瀧川
代詞男 神谷
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Electric Corp filed Critical Mitsubishi Electric Corp
Priority to JP3310639A priority Critical patent/JP3055042B2/ja
Publication of JPH05147867A publication Critical patent/JPH05147867A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3055042B2 publication Critical patent/JP3055042B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Types And Forms Of Lifts (AREA)
  • Elevator Control (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、油圧エレベータの制
御装置に係り、特にかごの下降運転開始時における制御
動作の改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図3は従来の油圧エレベータの制御装置
の一例を示す全体構成図、図4は図3における開閉弁の
詳細を示す縦断面図である。図3、図4において、1は
油圧ジャッキ、2は油圧ジャッキ1に支持されたかご、
3は可逆回転が可能な油圧ポンプ、4は油圧ポンプ3を
駆動する電動機である。5は開閉弁で、本体51の内部
には主室52と背室53が形成されており、主室52内
には弁体54が上下に摺動可能に配設されており、両者
の間はOリングでシールされている。この開閉弁5は油
圧ジャッキ1と油圧ポンプ3との間に主室52が接続さ
れ、背室53内への圧油の流出入によって弁体54を上
下に作動させ、油圧ジャッキ1と油圧ポンプ3との間の
圧油の流路を開閉する。そして、かご2が走行している
ときは開口し、停止しているときは閉止する。
【0003】6は油圧ジャッキ1、開閉弁5及び油圧ポ
ンプ3の順に接続された圧油の主回路であり、開閉弁5
と油圧ポンプ3との間を第1回路6a、油圧ジャッキ1
と開閉弁5との間を第2回路6bとする。7はフィル
タ、8は油槽である。9はパイロット回路で、油圧ジャ
ッキ1と開閉弁5の背室53とを接続する第一のパイロ
ット回路すなわち圧油流入回路9aと、背室53と油槽
8とを接続する第二のパイロット回路すなわち圧油排出
回路9bとからなっている。
【0004】10は圧油流入回路9aに設けられ、この
圧油流入回路9aを開閉する第一の電磁弁すなわち常開
形の電磁弁、11は圧油排出回路9bに設けられ、この
圧油排出回路9bを開閉する第二の電磁弁すなわち常閉
形の電磁弁であり、これら各電磁弁10,11と各パイ
ロット回路すなわち圧油流入回路9a及び圧油排出回路
9bとにより背室油圧制御手段100が構成されてい
る。12,13はそれぞれ圧油流入回路9a、圧油排出
回路9bの圧油の流量を調整する可変絞り弁、14は各
電磁弁10,11及び電動機4を制御する制御部であ
る。
【0005】次に、図3及び図4によりこの制御装置の
作用を説明する。かご2の上昇時は、制御部14の指令
で電動機4によって駆動される油圧ポンプ3により開閉
弁5に圧油が供給され、かご2に対する上昇運転指令に
より電磁弁10が閉止、電磁弁11が開放して、可変絞
り弁13の抵抗による背室53内の圧油の油槽8への排
出速度に応じて開閉弁5が開口し、第1回路6aよりの
圧油は開閉弁5の開口部、主室52、第2回路6bを経
て油圧ジャッキ1に供給され、かご2は所定の加速度で
上昇する。
【0006】かご2に対する下降運転指令がでると、制
御部14よりの信号で付勢されて電磁弁10は閉止、電
磁弁11は開放されるので、背室53内の圧油は可変絞
り弁13の流路抵抗に応じた速度で圧油排出回路9bを
経て油槽8に排出される。また、上記の制御部14より
の下降指令と同時に電動機4が回転し、油圧ポンプ3を
駆動して圧油を排出するので、第1回路6a内は一時的
に負圧になるが、この負圧に抗して開閉弁5は背室53
内の圧油の排出による圧力の減少に対応する弁体54の
上昇により開口し始め、かご2の自重により加圧されて
いる油圧ジャッキ1内の圧油は、第2回路6b、開閉弁
5、第1回路6a及び油圧ポンプ3を経て油槽8へ排出
され、かご2は電動機4の回転数に従った加速度で下降
し始め、開閉弁5が全開したのち、かご2は一定速度で
下降する。
【0007】かご2の下降時に排出される圧油は、上述
のように油圧ポンプ3を経由するので、この油圧ポンプ
3と結合された電動機4は発電制動(回生)運転され、
油槽8へ至る圧油の流量を抑制し、かご2はこの電動機
4の制御作用による速度で下降する。かご2が目的階の
近くに下降してくると、電動機4の制御により減速走行
をしたのち停止する。かごの減速中に制御部14よりの
指令で電磁弁10が開放され、電磁弁11は閉止状態と
なるので、圧油流入回路9aに設けた可変絞り弁12の
流路抵抗に応じた背室53への圧油の供給が始まり、こ
の供給により弁体54が閉止方向へ移動したのち開閉弁
5が全閉する。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上記のような従来の油
圧エレベータ装置では、かご2が下降を開始した場合、
背室53内の圧油が電磁弁11を経て油槽8へ排出され
ると同時に、電動機4による油圧ポンプ3の駆動によっ
て、第1回路6a内の圧油が油槽8へ排出されるので、
第1回路6a内は開閉弁5が開くまで一時的な負圧状態
となり、このために圧油中に溶解している気体が遊離し
て気泡が発生するキャビテーションが生じる。このキャ
ビテーションによる気泡が油圧ポンプ3や第1回路6a
などの内壁部に異常に高い衝撃力で衝突すると、振動や
騒音が生じるとともに機器やシール部等を破損するとい
う問題がある。また、上記のキャビテーションを避ける
ために、例えば、電動機4を開閉弁5の開口直後に起動
させるように制御部14よりの制御指令を発する時点を
定めようとしても、開閉弁5の弁体54の動作は外部か
ら機械的な測定ができないという問題もあった。
【0009】この発明は上記のような課題を解決するた
めになされたもので、かごの下降開始時において、第1
回路や油圧ポンプ内でキャビテーションが発生すること
なく、キャビテーションによる振動、騒音及び機器等の
破損を防止できる油圧エレベータの制御装置を得ること
を目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】この発明に係る油圧エレ
ベータの制御装置は、油圧ポンプと油圧ジャッキとの間
の圧油の流路を開閉する開閉弁が、弁を駆動する背室を
持ち、背室に流出入する油圧により弁を開閉するもので
あって、開閉弁の油圧ポンプ側に第一の圧力検出器を、
また開閉弁の油圧ジャッキ側に第二の圧力検出器を、そ
れぞれ設けるとともに、開閉弁の背室とこの開閉弁の油
圧ジャッキ側との間に第一の電磁弁を介して第一のパイ
ロット回路を、また開閉弁の背室と油槽との間に第二の
電磁弁を介して第二のパイロット回路を、それぞれ接続
し、第一の圧力検出器と第二の圧力検出器の検出出力が
ほぼ等圧を示すと第一の電磁弁を閉路させ、かつ第二の
電磁弁を開路させて、開閉弁の背室から圧油を排出さ
せ、この開閉弁を開かせる背室油圧制御手段を備えたも
のである。
【0011】
【作用】この発明においては、油圧ジャッキ側の圧油を
開閉弁及び油圧ポンプを経て排出させることによるかご
の下降運転開始時に、あらかじめ圧力を上昇させた油圧
ポンプ側の圧力が油圧ジャッキ側の圧力と等しくなる
と、この等圧状態を検知した制御部の指令に基づいて
閉弁の背室と該開閉弁の油圧ジャッキ側との接続が断た
れ、開閉弁の背室と油槽とが接続され、該背室から油槽
へ圧油が排出され、開閉弁が開口する。このため、かご
の下降走行が緩やかに開始され、かつ速やかに加速走行
へ移行する。
【0012】
【実施例】
実施例1.図1はこの発明の一実施例の全体構成図であ
る。なお、図3の従来例と同じ部分にはこれと同じ符号
を付し、説明を省略する。15は第1回路6aに設けら
れた圧力検出器で、油圧ポンプ3と開閉弁5との間の圧
力を検出して制御部14に伝送する。また、16は第2
回路6bに設けられた圧力検出器で、油圧ジャッキ1と
開閉弁5との間の圧力を検出して制御部14に伝送す
る。
【0013】次に、上記のように構成したこの発明の作
用を図1及び図2に基づいて説明する。ただし、かご2
の上昇運転時の動作は従来例と同様であるので省略し、
また、かご2の下降運転時の動作中で従来例と重複する
部分は簡略にして説明する。まず、かご2に対する下降
運転指令がでると電動機4が正方向に回転し、第1回路
6aの圧力がA方向に上昇し、第2回路6bの圧力とほ
ぼ同一になったとき制御部14よりの信号で付勢されて
電磁弁10は閉止され、電磁弁11は開放されるので、
背室53内の圧油は可変絞り弁13の流路抵抗に応じた
速度により、圧油排出回路9bを経て油槽8に排出され
る。
【0014】上記のように、背室53内の圧油の排出及
び第1回路6a内の圧油の圧力上昇が行なわれていると
き、圧力検出器15,16はそれぞれ油圧ポンプ3と開
閉弁5との間、油圧ジャッキ1と開閉弁5との間の圧力
を検出して制御部14に伝送する。この伝送された両圧
力検出値が等しくなる図2のA点に達すると、制御部1
4は電動機4を停止させたのち連続的に逆回転指令を発
すると同時に開閉弁5は開口し始め、時間t後のB点で
かご2の下降走行が開始する。
【0015】そして、油圧ジャッキ1内の圧油は第2回
路6b、開閉弁5、第1回路6a及び油圧ポンプ3を経
て油槽8へ排出されながら、かご2はC点に達するまで
加速走行する。加速開始の直後から油圧ポンプ3に接続
する電動機4が発電制御(回生)運転に切替わり、油圧
ポンプ3の回転に一定の制動作用が加わるため、かご2
は定速走行に移行する。
【0016】かご2が目的階の近くのD点まで下降して
くると、制御部14よりの指令で電磁弁10,11が消
磁され、それぞれ開放、閉止するので、第2回路6bよ
り圧油流入回路9aを経て背室53への圧油の供給が始
まり、弁体54が閉止方向へ移動し、電動機4の回転数
制御によりかご2は減速走行となり、開閉弁5の全閉と
ほぼ同時のE点でかご2は停止する。
【0017】
【発明の効果】以上のように、この発明によれば、かご
の下降開始時に閉止している開閉弁の油圧ポンプ側及び
油圧ジャッキ側の圧力をそれぞれ検出し、あらかじめ圧
力を上昇させた油圧ポンプ側の圧力が油圧ジャッキ側の
圧力と等しくなると、この等圧状態を検知した制御部の
指令に基づいて開閉弁の背室と該開閉弁の油圧ジャッキ
側との接続が断たれ、開閉弁の背室と油槽とが接続さ
れ、該背室から油槽へ圧油が排出され、開閉弁が開口す
ように構成したので、下降走行開始時のかごの動きが
緩やかで、乗り心地が向上するとともに、開閉弁の開口
時に油圧ポンプ側に負圧が発生せず、キャビテーション
の発生を抑止でき、キャビテーションによる振動や騒音
及び機器の破損を確実に防止できる。さらに下降走行開
始後は、速やかに加速走行へ移行するため、応答性が向
上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例の全体構成図である。
【図2】この発明の作用を説明するための線図である。
【図3】従来の油圧エレベータの制御装置の全体構成図
である。
【図4】図3における開閉弁の構成を示す縦断面図であ
る。
【符号の説明】
1 油圧ジャッキ 2 かご 3 油圧ポンプ 4 電動機 5 開閉弁 9a 圧油流入回路(第一のパイロット回路) 9b 圧油排出回路(第二のパイロット回路) 10 電磁弁(第一の電磁弁) 11 電磁弁(第二の電磁弁) 15 圧力検出器(第一の圧力検出器) 16 圧力検出器(第二の圧力検出器) 53 背室 100 背室油圧制御手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 神谷 代詞男 稲沢市菱町1番地 三菱電機株式会社 稲沢製作所内 (56)参考文献 特開 昭64−2982(JP,A) 特開 平3−23169(JP,A) 特開 平3−106785(JP,A) 特開 平4−125269(JP,A) 実公 昭61−19187(JP,Y2) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B66B 9/04 B66B 1/04 B66B 1/26

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電動機に駆動される油圧ポンプからの圧
    油を油圧ジャッキヘ供給することによってかごを上昇運
    転し、上記油圧ジャッキ内の圧油を油圧ポンプを経て排
    出することにより上記かごを下降運転し、上記油圧ジャ
    ッキと油圧ポンプとの間に上記かごが停止する時は閉止
    する開閉弁を備えた油圧エレベータにおいて、 上記開閉弁は弁を駆動する背室を持ち、該背室に流出入
    する油圧により弁を開閉するものであって、 該開閉弁の上記油圧ポンプ側に第一の圧力検出器を、ま
    た該開閉弁の油圧ジャッキ側に第二の圧力検出器を、そ
    れぞれ設けるとともに、上記開閉弁の背室と該開閉弁の油圧ジャッキ側との間に
    第一の電磁弁を介して第一のパイロット回路を、また該
    開閉弁の背室と油槽との間に第二の電磁弁を介して第二
    のパイロット回路を、それぞれ接続し、 上記第一の圧力検出器と上記第二の圧力検出器の検出出
    力がほぼ等圧を示すと上記第一の電磁弁を閉路させ、か
    つ上記第二の電磁弁を開路させて、上記開閉弁の背室か
    ら圧油を排出させ、該開閉弁を開かせる 背室油圧制御手
    段を備えたことを特徴とする油圧エレベータの制御装
    置。
JP3310639A 1991-11-26 1991-11-26 油圧エレベータの制御装置 Expired - Fee Related JP3055042B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3310639A JP3055042B2 (ja) 1991-11-26 1991-11-26 油圧エレベータの制御装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3310639A JP3055042B2 (ja) 1991-11-26 1991-11-26 油圧エレベータの制御装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH05147867A JPH05147867A (ja) 1993-06-15
JP3055042B2 true JP3055042B2 (ja) 2000-06-19

Family

ID=18007677

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP3310639A Expired - Fee Related JP3055042B2 (ja) 1991-11-26 1991-11-26 油圧エレベータの制御装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3055042B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100303012B1 (ko) * 1998-12-14 2002-05-09 장병우 유압엘리베이터장치

Also Published As

Publication number Publication date
JPH05147867A (ja) 1993-06-15

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3447994B2 (ja) 油圧エレベータ装置
US6505711B1 (en) Hydraulic elevator, comprising a pressure accumulator which acts as a counterweight and a method for controlling and regulating an elevator of this type
US5522479A (en) Control valve device for hydraulic elevator
JP3055042B2 (ja) 油圧エレベータの制御装置
JP2893978B2 (ja) 流体圧エレベータ及びその制御方法
JP3399251B2 (ja) 油圧エレベータ装置
JP3371705B2 (ja) 油圧エレベータ装置
JP3395534B2 (ja) 油圧エレベータ装置
JP3148396B2 (ja) 油圧エレベータ装置
JP3395528B2 (ja) 油圧エレベータ装置
JP2591372B2 (ja) 油圧エレベーター装置
JP2581385B2 (ja) 油圧エレベータ装置
JP2000053337A (ja) 油圧式エレベーター
JP3319660B2 (ja) 油圧エレベータ装置
JPH11343077A (ja) 油圧式エレベーターの制御装置
JP3257384B2 (ja) 油圧エレベーター装置
JP3987351B2 (ja) 水圧エレベータ装置
JPH0742057B2 (ja) 油圧エレベーターの制御装置
JP2628117B2 (ja) 油圧エレベータの制御装置
JP3435934B2 (ja) 油圧エレベーター装置
JP3449134B2 (ja) 油圧エレベーター装置
JPH08165065A (ja) 油圧エレベータの制御装置
JP3175258B2 (ja) 油圧エレベータ装置
JPH0925069A (ja) 油圧エレベーターの制御装置
JPH09295769A (ja) 流体圧エレベーター

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees