JPH08283681A - ポリオレフィン用二液型硬化性組成物 - Google Patents
ポリオレフィン用二液型硬化性組成物Info
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- JPH08283681A JPH08283681A JP9479995A JP9479995A JPH08283681A JP H08283681 A JPH08283681 A JP H08283681A JP 9479995 A JP9479995 A JP 9479995A JP 9479995 A JP9479995 A JP 9479995A JP H08283681 A JPH08283681 A JP H08283681A
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- styrene
- resin
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- styrene copolymer
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 本発明は、ポリオレフィン成形部品に対し、
プライマー処理を施さなくても密着性に優れた硬化皮膜
を形成しうるポリオレフィン用二液型硬化性組成物を提
供する。 【構成】 本発明のポリオレフィン用二液型硬化性組成
物は、反応性樹脂として不飽和ポリエステル樹脂、ビニ
ルエステル樹脂および液状ポリブタジエン共重合体の少
なくとも1種に、添加樹脂としてスチレン系共重合体お
よびポリアルキレン樹脂の少なくとも1種を加えてなる
主剤と、硬化剤として有機過酸化物とを組合せたことを
特徴とする。
プライマー処理を施さなくても密着性に優れた硬化皮膜
を形成しうるポリオレフィン用二液型硬化性組成物を提
供する。 【構成】 本発明のポリオレフィン用二液型硬化性組成
物は、反応性樹脂として不飽和ポリエステル樹脂、ビニ
ルエステル樹脂および液状ポリブタジエン共重合体の少
なくとも1種に、添加樹脂としてスチレン系共重合体お
よびポリアルキレン樹脂の少なくとも1種を加えてなる
主剤と、硬化剤として有機過酸化物とを組合せたことを
特徴とする。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はポリオレフィン用二液型
硬化性組成物、更に詳しくは、ポリオレフィン成形部品
(たとえばポリプロピレン製の自動車バンパー)に対し、
プライマー処理を施さなくても密着性(もしくは接着性)
に優れた硬化皮膜を形成することができ、該成形部品の
補修材や中塗り用被覆材として有用な二液型硬化性組成
物に関する。
硬化性組成物、更に詳しくは、ポリオレフィン成形部品
(たとえばポリプロピレン製の自動車バンパー)に対し、
プライマー処理を施さなくても密着性(もしくは接着性)
に優れた硬化皮膜を形成することができ、該成形部品の
補修材や中塗り用被覆材として有用な二液型硬化性組成
物に関する。
【0002】
【従来の技術と発明が解決しようとする課題】この種ポ
リオレフィン成形部品において、たとえばポリプロピレ
ン(PP)製の自動車バンパーの欠損部をシールする補修
材(もしくはシール材)として、従来より、反応性樹脂と
してエポキシ樹脂または不飽和ポリエステル樹脂を用い
た主剤に、硬化剤としてそれぞれポリアミン類または有
機過酸化物を組合せて成る二液型硬化性組成物が用いら
れているが、ポリオレフィン(たとえばPP)成形部品に
対し十分な密着性が得られないため、予めプライマー処
理(通常、塩素化ポリプロピレンの溶剤希釈溶液あるい
はアクリル樹脂系プライマーを使用)を施こしておく必
要がある。しかし、プライマー処理はそのための乾燥時
間が必要であり、しかもプライマーの塗り残しによる補
修箇所の新たな破損が生じる恐れを有するといった欠点
がある。
リオレフィン成形部品において、たとえばポリプロピレ
ン(PP)製の自動車バンパーの欠損部をシールする補修
材(もしくはシール材)として、従来より、反応性樹脂と
してエポキシ樹脂または不飽和ポリエステル樹脂を用い
た主剤に、硬化剤としてそれぞれポリアミン類または有
機過酸化物を組合せて成る二液型硬化性組成物が用いら
れているが、ポリオレフィン(たとえばPP)成形部品に
対し十分な密着性が得られないため、予めプライマー処
理(通常、塩素化ポリプロピレンの溶剤希釈溶液あるい
はアクリル樹脂系プライマーを使用)を施こしておく必
要がある。しかし、プライマー処理はそのための乾燥時
間が必要であり、しかもプライマーの塗り残しによる補
修箇所の新たな破損が生じる恐れを有するといった欠点
がある。
【0003】
【課題を解決するための手段】そこで、本発明者らは、
ポリオレフィン成形部品に対してプライマー処理を施さ
なくても密着性に優れた硬化皮膜を形成しうる二液型硬
化性組成物を提供するため鋭意研究を進めたところ、上
述の不飽和ポリエステル樹脂/有機過酸化物の組合せに
おいて、反応性樹脂である不飽和ポリエステル樹脂また
はこれ以外にビニルエステル樹脂や液状ポリブタジエン
共重合体に対してスチレン系共重合体あるいはポリアル
キレン樹脂を添加すれば、初期目的のポリオレフィン用
二液型硬化性組成物が得られることを見出し、本発明を
完成させるに至った。
ポリオレフィン成形部品に対してプライマー処理を施さ
なくても密着性に優れた硬化皮膜を形成しうる二液型硬
化性組成物を提供するため鋭意研究を進めたところ、上
述の不飽和ポリエステル樹脂/有機過酸化物の組合せに
おいて、反応性樹脂である不飽和ポリエステル樹脂また
はこれ以外にビニルエステル樹脂や液状ポリブタジエン
共重合体に対してスチレン系共重合体あるいはポリアル
キレン樹脂を添加すれば、初期目的のポリオレフィン用
二液型硬化性組成物が得られることを見出し、本発明を
完成させるに至った。
【0004】すなわち、本発明は、反応性樹脂として不
飽和ポリエステル樹脂、ビニルエステル樹脂および液状
ポリブタジエン共重合体の少なくとも1種に、添加樹脂
としてスチレン系共重合体およびポリアルキレン樹脂の
少なくとも1種を加えてなる主剤と、硬化剤として有機
過酸化物とを組合せたことを特徴とするポリオレフィン
用二液型硬化性組成物を提供するものである。
飽和ポリエステル樹脂、ビニルエステル樹脂および液状
ポリブタジエン共重合体の少なくとも1種に、添加樹脂
としてスチレン系共重合体およびポリアルキレン樹脂の
少なくとも1種を加えてなる主剤と、硬化剤として有機
過酸化物とを組合せたことを特徴とするポリオレフィン
用二液型硬化性組成物を提供するものである。
【0005】本発明において反応性樹脂として使用しう
る不飽和ポリエステル樹脂は、通常のものであって、た
とえば無水マレイン酸、フマル酸、イタコン酸などの不
飽和多塩基酸骨格を有するポリエステル樹脂が挙げられ
る。また、ビニルエステル樹脂としては、たとえばビス
フェノールA型エポキシ樹脂とメタクリル酸の反応生成
物、ビスフェノールAとグリシジルメタクリレートの反
応生成物等が挙げられ、特に溶液粘度(スチレン含量2
0〜50重量%溶液で)(25℃)1〜20psのものが好
適である。粘度1ps未満では、これら反応生成物の分子
量が小さく、未硬化物が残存し易くなる傾向にあり、肉
やせが発生し易くなる。また20psを越えると、硬化皮
膜の硬度が高くなりすぎる傾向にある。さらに液状ポリ
ブタジエン共重合体としては、通常、分子量500〜7
0000の1,4−ポリブタジエン共重合体を使用すれ
ばよい。分子量500未満のものでは、硬化皮膜の硬化
状態が不十分で表面に粘着性を有し、たとえばPP成形
部品の補修材に適用した場合、研磨作業が困難となる。
また分子量70000を越えると、主剤調製時の粘度上
昇が起こり、主剤調製が困難となる傾向にある。かかる
不飽和ポリエステル樹脂、ビニルエステル樹脂および液
状ポリブタジエン共重合体の少なくとも1種を反応性樹
脂として使用する。
る不飽和ポリエステル樹脂は、通常のものであって、た
とえば無水マレイン酸、フマル酸、イタコン酸などの不
飽和多塩基酸骨格を有するポリエステル樹脂が挙げられ
る。また、ビニルエステル樹脂としては、たとえばビス
フェノールA型エポキシ樹脂とメタクリル酸の反応生成
物、ビスフェノールAとグリシジルメタクリレートの反
応生成物等が挙げられ、特に溶液粘度(スチレン含量2
0〜50重量%溶液で)(25℃)1〜20psのものが好
適である。粘度1ps未満では、これら反応生成物の分子
量が小さく、未硬化物が残存し易くなる傾向にあり、肉
やせが発生し易くなる。また20psを越えると、硬化皮
膜の硬度が高くなりすぎる傾向にある。さらに液状ポリ
ブタジエン共重合体としては、通常、分子量500〜7
0000の1,4−ポリブタジエン共重合体を使用すれ
ばよい。分子量500未満のものでは、硬化皮膜の硬化
状態が不十分で表面に粘着性を有し、たとえばPP成形
部品の補修材に適用した場合、研磨作業が困難となる。
また分子量70000を越えると、主剤調製時の粘度上
昇が起こり、主剤調製が困難となる傾向にある。かかる
不飽和ポリエステル樹脂、ビニルエステル樹脂および液
状ポリブタジエン共重合体の少なくとも1種を反応性樹
脂として使用する。
【0006】本発明において添加樹脂として使用しうる
スチレン系共重合体としては、たとえば通常、メルトイ
ンデックス0.5〜1000g/分(200℃で)のスチレ
ン−イソプレン−スチレン共重合体(SIS)、スチレン
−ブタジエン−スチレン共重合体(SBS)、スチレン−
エチレン−ブタジエン−スチレン共重合体(SEBS)等
が挙げられ、その中でスチレン含量20〜40%(重量
%、以下同様)のものが好適である。スチレン含量20
%未満では、反応性樹脂(特にビスフェノールA型エポ
キシ樹脂とメタクリル酸の反応生成物)との相溶性が低
下し、また40%を越えると、硬化皮膜の密着性が低下
する傾向にある。またポリアルキレン樹脂としては、特
にブテン骨格を有する非晶性ポリプロピレンが好まし
い。かかるスチレン系共重合体およびポリアルキレン樹
脂の少なくとも1種を添加樹脂として使用する。使用量
は通常、反応性樹脂100部(重量部、以下同様)に対し
て50〜200部、好ましくは100〜150部の範囲
で選定すればよい。50部未満では、ポリオレフィン成
形部品、たとえばPP成形部品に対する密着性が低下
し、200部を越えると、反応性樹脂との相溶性が低下
し、主剤調製時に粘度上昇が起こる傾向にあり、主剤の
ペースト化が困難となる。
スチレン系共重合体としては、たとえば通常、メルトイ
ンデックス0.5〜1000g/分(200℃で)のスチレ
ン−イソプレン−スチレン共重合体(SIS)、スチレン
−ブタジエン−スチレン共重合体(SBS)、スチレン−
エチレン−ブタジエン−スチレン共重合体(SEBS)等
が挙げられ、その中でスチレン含量20〜40%(重量
%、以下同様)のものが好適である。スチレン含量20
%未満では、反応性樹脂(特にビスフェノールA型エポ
キシ樹脂とメタクリル酸の反応生成物)との相溶性が低
下し、また40%を越えると、硬化皮膜の密着性が低下
する傾向にある。またポリアルキレン樹脂としては、特
にブテン骨格を有する非晶性ポリプロピレンが好まし
い。かかるスチレン系共重合体およびポリアルキレン樹
脂の少なくとも1種を添加樹脂として使用する。使用量
は通常、反応性樹脂100部(重量部、以下同様)に対し
て50〜200部、好ましくは100〜150部の範囲
で選定すればよい。50部未満では、ポリオレフィン成
形部品、たとえばPP成形部品に対する密着性が低下
し、200部を越えると、反応性樹脂との相溶性が低下
し、主剤調製時に粘度上昇が起こる傾向にあり、主剤の
ペースト化が困難となる。
【0007】本発明において硬化剤として用いる有機過
酸化物は、通常のものであって、たとえばケトンパーオ
キサイド[メチルエチルケトンパーオキサイド、シクロ
ヘキサノンパーオキサイド、3,3,5−トリメチルシク
ロヘキサノンパーオキサイド、メチルアセテートパーオ
キサイド、メチルアセトアセテートパーオキサイド、ア
セチルアセトンパーオキサイドなど]、パーオキシケタ
ール[n−ブチル・4,4−ビス(t−ブチルペルオキシ)バ
レレート、3,3,5−トリメチルシクロヘキサノンな
ど]、ハイドロパーオキサイド[t−ブチルハイドロパー
オキサイド、クメンハイドロパーオキサイド、2,5−
ジメチルヘキサン2,5−ジハイドロパーオキサイドな
ど]等が挙げられる。硬化剤の使用量は通常、後記主剤
に対して0.1〜5%、好ましくは0.5〜3%の範囲で
選定すればよい。
酸化物は、通常のものであって、たとえばケトンパーオ
キサイド[メチルエチルケトンパーオキサイド、シクロ
ヘキサノンパーオキサイド、3,3,5−トリメチルシク
ロヘキサノンパーオキサイド、メチルアセテートパーオ
キサイド、メチルアセトアセテートパーオキサイド、ア
セチルアセトンパーオキサイドなど]、パーオキシケタ
ール[n−ブチル・4,4−ビス(t−ブチルペルオキシ)バ
レレート、3,3,5−トリメチルシクロヘキサノンな
ど]、ハイドロパーオキサイド[t−ブチルハイドロパー
オキサイド、クメンハイドロパーオキサイド、2,5−
ジメチルヘキサン2,5−ジハイドロパーオキサイドな
ど]等が挙げられる。硬化剤の使用量は通常、後記主剤
に対して0.1〜5%、好ましくは0.5〜3%の範囲で
選定すればよい。
【0008】本発明に係るポリオレフィン用二液型硬化
性組成物は、上記反応性樹脂に所定量の添加樹脂を加え
た主剤に、硬化剤として有機過酸化物を組合せたことで
構成される。また、かかる必須成分以外に、通常の反応
性希釈剤(たとえばスチレン、ビニルトルエン、メタク
リル酸メチル、酢酸ビニル、ジアリルフタレート、ジア
リルイソフタレート、トリアリルイソフタレート、フェ
ノキシエチルアクリレート、1,6−ヘキサンジオール
ジアクリレート、トリメチロールプロパントリアクリレ
ート)や溶剤(たとえばトルエン、アセトン、メチルエチ
ルケトン)、充填材(たとえば炭酸カルシウム、クレー、
タルク、マイカ、シリカ、酸化カルシウム、酸化チタ
ン、カーボン、炭酸マグネシウム、ケイ酸カルシウム、
ウィスカー、水酸化アルミニウム、硫酸アルミニウム、
硫酸バリウム、硫酸マグネシウム、ガラスバルーン、シ
ラスバルーン、シリカバルーン、マグネシアバルーン等
の無機バルーン)、硬化触媒(たとえばナフテン酸コバル
ト、ナフテン酸鉛、ナフテン酸亜鉛、オクチル酸コバル
ト、オクチル酸鉛、ジメチルアニリン、トリメチルアミ
ン、N−メチルピペリジン)等を主剤側へ適量配合され
てよい。特に反応性希釈剤はそれ自体、硬化反応に持込
まれるため、目減りを避ける点で補修材(シール材)適用
に有利であり、また溶剤希釈によってもポリオレフィン
成形部品の中塗り用被覆材として利用できる。
性組成物は、上記反応性樹脂に所定量の添加樹脂を加え
た主剤に、硬化剤として有機過酸化物を組合せたことで
構成される。また、かかる必須成分以外に、通常の反応
性希釈剤(たとえばスチレン、ビニルトルエン、メタク
リル酸メチル、酢酸ビニル、ジアリルフタレート、ジア
リルイソフタレート、トリアリルイソフタレート、フェ
ノキシエチルアクリレート、1,6−ヘキサンジオール
ジアクリレート、トリメチロールプロパントリアクリレ
ート)や溶剤(たとえばトルエン、アセトン、メチルエチ
ルケトン)、充填材(たとえば炭酸カルシウム、クレー、
タルク、マイカ、シリカ、酸化カルシウム、酸化チタ
ン、カーボン、炭酸マグネシウム、ケイ酸カルシウム、
ウィスカー、水酸化アルミニウム、硫酸アルミニウム、
硫酸バリウム、硫酸マグネシウム、ガラスバルーン、シ
ラスバルーン、シリカバルーン、マグネシアバルーン等
の無機バルーン)、硬化触媒(たとえばナフテン酸コバル
ト、ナフテン酸鉛、ナフテン酸亜鉛、オクチル酸コバル
ト、オクチル酸鉛、ジメチルアニリン、トリメチルアミ
ン、N−メチルピペリジン)等を主剤側へ適量配合され
てよい。特に反応性希釈剤はそれ自体、硬化反応に持込
まれるため、目減りを避ける点で補修材(シール材)適用
に有利であり、また溶剤希釈によってもポリオレフィン
成形部品の中塗り用被覆材として利用できる。
【0009】
【発明の効果】以上の構成から成る本発明組成物は、常
温硬化、要すれば加熱硬化により、特にポリオレフィン
成形部品に対し、プライマー処理を施さなくても密着性
(もしくは接着性)に優れた硬化皮膜を形成することがで
き、かかる成形部品の補修材(シール材)あるいは中塗り
用被覆材として有用である。また他の態様として、エア
コンなどのたとえばPPホースを壁穴に差込んだとき
の、該ホース周面のシール密閉にも利用することができ
る。
温硬化、要すれば加熱硬化により、特にポリオレフィン
成形部品に対し、プライマー処理を施さなくても密着性
(もしくは接着性)に優れた硬化皮膜を形成することがで
き、かかる成形部品の補修材(シール材)あるいは中塗り
用被覆材として有用である。また他の態様として、エア
コンなどのたとえばPPホースを壁穴に差込んだとき
の、該ホース周面のシール密閉にも利用することができ
る。
【0010】
【実施例】次に実施例および比較例を挙げて、本発明を
より具体的に説明する。 実施例1〜5および比較例1,2 (1)主剤 下記表1に示す部数の各成分を配合して主剤とする。な
お、反応性樹脂としてビニルエステル樹脂(ビスフェノ
ールA型エポキシ樹脂とメタクリル酸の反応生成物)[大
日本インキ化学工業(株)製、Diclite UE−150、
溶液粘度(25℃)3ps(スチレン30%溶液にて)]また
は不飽和ポリエステル樹脂[(株)日本触媒製、エポラッ
クN−1719E];添加樹脂としてSBS[シエル化学
(株)製、カリフレックスTR−KX65S、スチレン含
量28%)またはSIS[シエル化学(株)製、カリフレッ
クスTR−1107、スチレン含量14%];反応性希釈
剤としてスチレン;充填材としてタルク[日本タルク(株)
製、タルクMS]とガラスバルーン;硬化触媒としてナフ
テン酸コバルト[日本化学産業(株)製、ナフテックスC
o]およびジメチルアニリンを用い、これらを混合してペ
ースト状としたものを主剤とする。
より具体的に説明する。 実施例1〜5および比較例1,2 (1)主剤 下記表1に示す部数の各成分を配合して主剤とする。な
お、反応性樹脂としてビニルエステル樹脂(ビスフェノ
ールA型エポキシ樹脂とメタクリル酸の反応生成物)[大
日本インキ化学工業(株)製、Diclite UE−150、
溶液粘度(25℃)3ps(スチレン30%溶液にて)]また
は不飽和ポリエステル樹脂[(株)日本触媒製、エポラッ
クN−1719E];添加樹脂としてSBS[シエル化学
(株)製、カリフレックスTR−KX65S、スチレン含
量28%)またはSIS[シエル化学(株)製、カリフレッ
クスTR−1107、スチレン含量14%];反応性希釈
剤としてスチレン;充填材としてタルク[日本タルク(株)
製、タルクMS]とガラスバルーン;硬化触媒としてナフ
テン酸コバルト[日本化学産業(株)製、ナフテックスC
o]およびジメチルアニリンを用い、これらを混合してペ
ースト状としたものを主剤とする。
【0011】(2)ポリオレフィン用二液型硬化性組成物 上記主剤100部に、硬化剤としてメチルアセテートパ
ーオキサイド[日本油脂(株)製、パーキュア−SA]0.
5部を混合して、二液型硬化性組成物を得る。 (3)接着性試験(碁盤目試験) 上記二液型硬化性組成物を、プライマー処理を施してい
ないカーボン着色ポリプロピレン成形板にヘラ付けし、
24時間常温硬化せしめて、膜厚0.5mmの硬化皮膜を
形成した後、該皮膜にナイフで縦横2mm間隔の碁盤目1
00個を形成し、粘着テープで瞬時に引き剥がしたとき
の碁盤目の残数を評価する。評価結果を表1に併記す
る。 (4)硬化性試験(硬化時間) 上記二液型硬化性組成物を、プライマー処理を施してい
ないカーボン着色ポリプロピレン成形板にヘラ付けし、
膜厚を2.0mmに調整した後、20℃雰囲気下にて指触
により、形成皮膜の変形が起こらなくなるまでの時間
(分)を硬化時間とする。結果を表1に併記する。
ーオキサイド[日本油脂(株)製、パーキュア−SA]0.
5部を混合して、二液型硬化性組成物を得る。 (3)接着性試験(碁盤目試験) 上記二液型硬化性組成物を、プライマー処理を施してい
ないカーボン着色ポリプロピレン成形板にヘラ付けし、
24時間常温硬化せしめて、膜厚0.5mmの硬化皮膜を
形成した後、該皮膜にナイフで縦横2mm間隔の碁盤目1
00個を形成し、粘着テープで瞬時に引き剥がしたとき
の碁盤目の残数を評価する。評価結果を表1に併記す
る。 (4)硬化性試験(硬化時間) 上記二液型硬化性組成物を、プライマー処理を施してい
ないカーボン着色ポリプロピレン成形板にヘラ付けし、
膜厚を2.0mmに調整した後、20℃雰囲気下にて指触
により、形成皮膜の変形が起こらなくなるまでの時間
(分)を硬化時間とする。結果を表1に併記する。
【0012】
【表1】
Claims (5)
- 【請求項1】 反応性樹脂として不飽和ポリエステル樹
脂、ビニルエステル樹脂および液状ポリブタジエン共重
合体の少なくとも1種に、添加樹脂としてスチレン系共
重合体およびポリアルキレン樹脂の少なくとも1種を加
えてなる主剤と、 硬化剤として有機過酸化物とを組合せたことを特徴とす
るポリオレフィン用二液型硬化性組成物。 - 【請求項2】 スチレン系共重合体がスチレン−イソプ
レン−スチレン共重合体、スチレン−ブタジエン−スチ
レン共重合体またはスチレン−エチレン−ブタジエン−
スチレン共重合体であり、ポリアルキレン樹脂が非晶性
ポリプロピレンである請求項1に記載のポリオレフィン
用二液型硬化性組成物。 - 【請求項3】 反応性樹脂100重量部に対し添加樹脂
50〜200重量部、および主剤に対し硬化剤0.1〜
5重量%を配合して成る請求項1または2に記載のポリ
オレフィン用二液型硬化性組成物。 - 【請求項4】 主剤に反応性希釈剤としてスチレンを配
合して、ポリプロピレン成形部品(たとえば自動車バン
パー)の補修材に適用する請求項1乃至3のいずれか1
つに記載のポリオレフィン用二液型硬化性組成物。 - 【請求項5】 主剤を溶剤で希釈して用い、ポリプロピ
レン成形部品の中塗り用被覆材に適用する請求項1乃至
3のいずれか1つに記載のポリオレフィン用二液型硬化
性組成物。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9479995A JP3023062B2 (ja) | 1995-04-20 | 1995-04-20 | ポリオレフィン用二液型硬化性組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9479995A JP3023062B2 (ja) | 1995-04-20 | 1995-04-20 | ポリオレフィン用二液型硬化性組成物 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08283681A true JPH08283681A (ja) | 1996-10-29 |
JP3023062B2 JP3023062B2 (ja) | 2000-03-21 |
Family
ID=14120115
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9479995A Expired - Lifetime JP3023062B2 (ja) | 1995-04-20 | 1995-04-20 | ポリオレフィン用二液型硬化性組成物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3023062B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN109971142A (zh) * | 2017-12-27 | 2019-07-05 | 长沙市比亚迪汽车有限公司 | 一种复合材料修补材料及其制备方法 |
-
1995
- 1995-04-20 JP JP9479995A patent/JP3023062B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN109971142A (zh) * | 2017-12-27 | 2019-07-05 | 长沙市比亚迪汽车有限公司 | 一种复合材料修补材料及其制备方法 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP3023062B2 (ja) | 2000-03-21 |
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