JPH08283576A - ポリアリーレンスルフィド樹脂組成物 - Google Patents

ポリアリーレンスルフィド樹脂組成物

Info

Publication number
JPH08283576A
JPH08283576A JP11361095A JP11361095A JPH08283576A JP H08283576 A JPH08283576 A JP H08283576A JP 11361095 A JP11361095 A JP 11361095A JP 11361095 A JP11361095 A JP 11361095A JP H08283576 A JPH08283576 A JP H08283576A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
temperature
reaction
resin composition
cooling
pas
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP11361095A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3417504B2 (ja
Inventor
Masaru Miyoshi
勝 三好
Kazuhiro Ichikawa
和宏 市川
Naohiro Mikawa
直浩 三川
Kanichi Kido
貫一 木戸
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tonen Chemical Corp
Original Assignee
Tonen Sekiyu Kagaku KK
Tonen Chemical Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Tonen Sekiyu Kagaku KK, Tonen Chemical Corp filed Critical Tonen Sekiyu Kagaku KK
Priority to JP11361095A priority Critical patent/JP3417504B2/ja
Publication of JPH08283576A publication Critical patent/JPH08283576A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3417504B2 publication Critical patent/JP3417504B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Injection Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)
  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 ウェルド部の靭性等の機械的強度が高く、か
つバリ発生の少ない成形品を与えることができるポリア
リーレンスルフィド樹脂組成物を提供する。 【構成】 (A) 溶融粘度V6 が500 〜4800ポイズであ
り、かつ非ニュートン指数Nが1.35以上であるポリアリ
ーレンスルフィド100 重量部、(B) 有機シラン化合物0.
01〜10重量部、および(C) 無機充填剤0〜300 重量部を
含む樹脂組成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ポリアリーレンスルフ
ィド樹脂組成物に関し、さらに詳しくは、ウェルド部を
有する成形物に特に適する前記樹脂組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、電気・電子機器部品、自動車機器
部品、あるいは化学機器部品用等の材料として、高い耐
熱性を有し、かつ耐化学薬品性を有する熱可塑性樹脂が
要求されてきている。ポリフェニレンスルフィド(以下
ではPPSと略すことがある)に代表されるポリアリー
レンスルフィド(以下ではPASと略すことがある)が
この要求に応える樹脂の一つとして、近年注目されてき
ている。しかし、該樹脂は成形時に、金型キャビティー
内で二つ以上の樹脂流の流動先端界面が合流して融着す
る部分、即ちウェルド部の靭性等の機械的強度が極端に
低くなるという欠点を有している。このため、熱応力や
機械的応力を受けたとき、ウェルド部から破壊するとい
う問題があった。また、該樹脂は溶融流動性が高すぎる
ため、成形時にバリが発生し易いという問題をも有して
いた。
【0003】上記の問題に鑑み、特開昭57-70157号公報
には、所定のメルトフローレート及び架橋速度を持つP
ASに対し、特定寸法のガラス繊維を添加した樹脂組成
物が開示されている。しかし、該樹脂組成物ではウェル
ド部の靭性等の機械的強度の向上及びバリの低減は十分
なものではなく、また、機械的強度が不十分なために適
用できる用途が限定されるという欠点があった。
【0004】更に、特開昭64-38211号公報、特開昭64-6
3115号公報及び特開昭64-89208号公報には、カップリン
グ剤としてアミノアルコキシシラン、エポキシアルコキ
シシラン、メルカプトアルコキシシラン及びビニルアル
コキシシランからなる群より選ばれる少なくとも一種の
シラン化合物をPASに添加する方法が開示されてい
る。しかし、該方法においては、ウェルド部の靭性等の
機械的強度の向上及びバリの低減が十分ではない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、ウェルド部
の靭性等の機械的強度が高く、かつバリ発生の少ない成
形品を与えることのできるポリアリーレンスルフィド樹
脂組成物を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、(A)溶融粘
度V6 が500 〜4800ポイズであり、かつ非ニュートン指
数Nが1.35以上であるポリアリーレンスルフィド100 重
量部、(B)有機シラン化合物0.01〜10重量部、および
(C)無機充填剤0〜300 重量部を含む樹脂組成物であ
る。
【0007】本発明の樹脂組成物は、上記した特性を有
するPASを用いること、およびこれに有機シラン化合
物を組み合せることに特徴を有するものである。上記し
た特性を持たないPASを用いても、また上記した特性
を有するPASだけを用いても、本発明の効果は発揮で
きない。
【0008】本発明の樹脂組成物において使用するPA
Sは、アリーレンスルフィド繰り返し単位を有する公知
のポリマーであり、特に好ましくはPPSである。本発
明においては、成分(A)PASの溶融粘度V6 が、50
0 〜4800ポイズであることが必要である。溶融粘度V6
は、好ましくは800 ポイズ以上、特に好ましくは1500ポ
イズ以上、かつ好ましくは4000ポイズ以下、特に好まし
くは3000ポイズ以下である。溶融粘度が上記範囲未満で
はウェルド部における靭性等の機械的強度の低下を招く
と共に、成形時にバリの発生が著しい。上記範囲を超え
ては成形加工性が低下するため好ましくない。ここで、
溶融粘度V6 は、フローテスターを用いて300 ℃、荷重
20 kgf/cm2 、L/D=10で6分間保持した後に測定し
た粘度(ポイズ)である。
【0009】また、本発明で使用するPASは、非ニュ
ートン指数Nが1.35以上であることが必要であり、好ま
しくは1.50以上、特に好ましくは1.55以上である。上記
値未満では、ウェルド部における靭性等の機械的強度の
低下を招くと共に、成形時にバリの発生が著しいため好
ましくない。なお上限値は特に限定されない。ここで、
上記非ニュートン指数Nは、キャピログラフを用いて30
0 ℃、L/D=40の条件下で、剪断速度及び剪断応力を
測定し、下記式(I)を用いて算出した値である。N値
が1であればニュートン流体であり、N値が1を超えれ
ば非ニュートン流体であることを示す。
【0010】
【数1】SR=K・SSN (I) (ここで、SRは剪断速度(秒-1)、SSは剪断応力
(ダイン/cm2 )、そしてKは定数を示す。) 上記のPASは、好ましくは下記の製造法により製造す
ることができる。
【0011】即ち、有機アミド系溶媒中でアルカリ金属
硫化物とジハロ芳香族化合物とを反応させてPASを製
造する方法において、アルカリ金属硫化物とジハロ芳香
族化合物とのモル比を0.940 〜1.000 とし、更に仕込ア
ルカリ金属硫化物に対して0.35〜1.0 モル%のポリハロ
芳香族化合物を重合反応系内に添加し、かつ反応中に反
応缶の気相部分を冷却することにより反応缶内の気相の
一部を凝縮させ、これを液相に還流せしめる。
【0012】上記製造方法において、アルカリ金属硫化
物とジハロ芳香族化合物とのモル比は0.940 〜1.000 、
好ましくは0.950 〜0.980 である。上記範囲未満では、
成形時に発生するバリが大きくなる。上記範囲を超えて
は、成形時の加工性が低下するため好ましくない。
【0013】また、上記製造方法において、重合反応系
内に添加するポリハロ芳香族化合物は、仕込アルカリ金
属硫化物に対して0.35〜1.00モル%、好ましくは0.40〜
0.80モル%である。上記範囲未満では、生成したPAS
において、上記非ニュートン指数Nが低下し、成形時に
発生するバリが大きくなる。上記範囲を超えては、成形
時の加工性が低下するため好ましくない。
【0014】ポリハロ芳香族化合物の重合反応系内への
添加方法は、特に限定されるものではない。例えばアル
カリ金属硫化物及びジハロ芳香族化合物と同時に添加し
てもよいし、あるいは反応途中の任意の時点で、ポリハ
ロ芳香族化合物を有機溶媒例えばN‐メチルピロリドン
に溶解させて、高圧ポンプで反応缶内に圧入してもよ
い。
【0015】上記の反応缶の気相部分を冷却することに
より反応缶内の気相の一部を凝縮させ、これを液相に還
流せしめてPASを製造する方法としては、特開平5-22
2196号公報に記載の方法を使用することができる。
【0016】還流される液体は、水とアミド系溶媒の蒸
気圧差の故に、液相バルクに比較して水含有率が高い。
この水含有率の高い還流液は、反応溶液上部に水含有率
の高い層を形成する。その結果、残存のアルカリ金属硫
化物(例えばNa2 S)、ハロゲン化アルカリ金属(例
えばNaCl)、オリゴマー等が、その層に多く含有さ
れるようになる。従来法においては230 ℃以上の高温下
で、生成したPASとNa2 S等の原料及び副生成物と
が均一に混じりあった状態では、高分子量のPASが得
られないばかりでなく、せっかく生成したPASの解重
合も生じ、チオフェノールの副生成が認められる。しか
し、本発明では、反応缶の気相部分を積極的に冷却し
て、水分に富む還流液を多量に液相上部に戻してやるこ
とによって上記の不都合な現象が回避でき、反応を阻害
するような因子を真に効率良く除外でき、高分子量PA
Sを得ることができるものと思われる。但し、本発明は
上記現象による効果のみにより限定されるものではな
く、気相部分を冷却することによって生じる種々の影響
によって、高分子量のPASが得られるのである。
【0017】この方法においては、反応の途中で水を添
加することを要しない。しかし、水を添加することを全
く排除するものではない。但し、水を添加する操作を行
えば、この方法の利点のいくつかは失われる。従って、
好ましくは、重合反応系内の全水分量は反応の間中一定
である。
【0018】反応缶の気相部分の冷却は、外部冷却でも
内部冷却でも可能であり、自体公知の冷却手段により行
える。たとえば、反応缶内の上部に設置した内部コイル
に冷媒体を流す方法、反応缶外部の上部に巻きつけた外
部コイルまたはジャケットに冷媒体を流す方法、反応缶
上部に設置したリフラックスコンデンサーを用いる方
法、反応缶外部の上部に水をかける又は気体(空気、窒
素等)を吹き付ける等の方法が考えられるが、結果的に
缶内の還流量を増大させる効果があるものならば、いず
れの方法を用いても良い。外気温度が比較的低いなら
(たとえば常温)、反応缶上部に従来備えられている保
温材を取外すことによって、適切な冷却を行うことも可
能である。外部冷却の場合、反応缶壁面で凝縮した水/
アミド系溶媒混合物は反応缶壁を伝わって液相中に入
る。従って、該水分に富む混合物は、液相上部に溜り、
そこの水分量を比較的高く保つ。内部冷却の場合には、
冷却面で凝縮した混合物が同様に冷却装置表面又は反応
缶壁を伝わって液相中に入る。
【0019】一方、液相バルクの温度は、所定の一定温
度に保たれ、あるいは所定の温度プロフィールに従って
コントロールされる。一定温度とする場合、 230〜275
℃の温度で 0.1〜20時間反応を行うことが好ましい。よ
り好ましくは、 240〜265 ℃の温度で1〜6時間であ
る。より高い分子量のPASを得るには、2段階以上の
反応温度プロフィールを用いることが好ましい。この2
段階操作を行う場合、第1段階は 195〜240 ℃の温度で
行うことが好ましい。温度が低いと反応速度が小さす
ぎ、実用的ではない。 240℃より高いと反応速度が速す
ぎて、十分に高分子量なPASが得られないのみなら
ず、副反応速度が著しく増大する。第1段階の終了は、
重合反応系内ジハロ芳香族化合物残存率が1モル%〜40
モル%、且つ分子量が 3,000〜20,000の範囲内の時点で
行うことが好ましい。より好ましくは、重合反応系内ジ
ハロ芳香族化合物残存率が2モル%〜15モル%、且つ分
子量が 5,000〜15,000の範囲である。残存率が40モル%
を越えると、第2段階の反応で解重合など副反応が生じ
やすく、一方、1モル%未満では、最終的に高分子量P
ASを得難い。その後昇温して、最終段階の反応は、反
応温度 240〜270 ℃の範囲で、1時間〜10時間行うこと
が好ましい。温度が低いと十分に高分子量化したPAS
を得ることができず、また 270℃より高い温度では解重
合等の副反応が生じやすくなり、安定的に高分子量物を
得難くなる。
【0020】実際の操作としては、先ず不活性ガス雰囲
気下で、アミド系溶媒中のアルカリ金属硫化物中の水分
量が所定の量となるよう、必要に応じて脱水または水添
加する。水分量は、好ましくは、アルカリ金属硫化物1
モル当り0.5 〜2.5 モル、特に0.8 〜1.2 モルとする。
2.5 モルを超えては、反応速度が小さくなり、しかも反
応終了後の濾液中にフェノール等の副生成物量が増大
し、重合度も上がらない。0.5 モル未満では、反応速度
が速すぎ、十分な高分子量の物を得ることができない。
【0021】反応時の気相部分の冷却は、一定温度での
1段反応の場合では、反応開始時から行うことが望まし
いが、少なくとも 250℃以下の昇温途中から行わなけれ
ばならない。多段階反応では、第1段階の反応から冷却
を行うことが望ましいが、遅くとも第1段階反応の終了
後の昇温途中から行うことが好ましい。冷却効果の度合
いは、通常反応缶内圧力が最も適した指標である。圧力
の絶対値については、反応缶の特性、攪拌状態、系内水
分量、ジハロ芳香族化合物とアルカリ金属硫化物とのモ
ル比等によって異なる。しかし、同一反応条件下で冷却
しない場合に比べて、反応缶圧力が低下すれば、還流液
量が増加して、反応溶液気液界面における温度が低下し
ていることを意味しており、その相対的な低下の度合い
が水分含有量の多い層と、そうでない層との分離の度合
いを示していると考えられる。そこで、冷却は反応缶内
圧が、冷却をしない場合と比較して低くなる程度に行う
のが好ましい。冷却の程度は、都度の使用する装置、運
転条件などに応じて、当業者が適宜設定できる。
【0022】ここで使用する有機アミド系溶媒は、PA
S重合のために知られており、たとえばN-メチルピロリ
ドン、N,N-ジメチルホルムアミド、N,N-ジメチルアセト
アミド、N-メチルカプロラクタム等、及びこれらの混合
物を使用でき、N-メチルピロリドンが好ましい。これら
は全て、水よりも低い蒸気圧を持つ。
【0023】アルカリ金属硫化物も公知であり、たとえ
ば、硫化リチウム、硫化ナトリウム、硫化カリウム、硫
化ルビジウム、硫化セシウム及びこれらの混合物であ
る。これらの水和物及び水溶液であっても良い。又、こ
れらにそれぞれ対応する水硫化物及び水和物を、それぞ
れに対応する水酸化物で中和して用いることができる。
安価な硫化ナトリウムが好ましい。
【0024】ジハロ芳香族化合物は、たとえば特公昭45
-3368 号公報記載のものから選ぶことができるが、好ま
しくはp-ジクロロベンゼンである。又、少量(20モル%
以下)のジフェニルエーテル、ジフェニルスルホン又は
ビフェニルのパラ、メタ又はオルトジハロ物を1種類以
上用いて共重合体を得ることができる。例えば、m-ジク
ロロベンゼン、o-ジクロロベンゼン、p,p'- ジクロロジ
フェニルエーテル、m,p'- ジクロロジフェニルエーテ
ル、m,m'- ジクロロジフェニルエーテル、p,p'-ジクロ
ロジフェニルスルホン、m,p'- ジクロロジフェニルスル
ホン、m,m'- ジクロロジフェニルスルホン、p,p'- ジク
ロロビフェニル、m,p'‐ジクロロビフェニル、m,m'- ジ
クロロビフェニルである。
【0025】ポリハロ芳香族化合物は、1分子に3個以
上のハロゲン置換基を有する化合物であり、例えば1,2,
3-トリクロロベンゼン、1,2,4-トリクロロベンゼン、1,
3,5-トリクロロベンゼン、1,3-ジクロロ-5- ブロモベン
ゼン、2,4,6-トリクロロトルエン、1,2,3,5-テトラブロ
モベンゼン、ヘキサクロロベンゼン、1,3,5-トリクロロ
‐2,4,6-トリメチルベンゼン、2,2',4,4'-テトラクロロ
ビフェニル、2,2',6,6' ‐テトラブロモ‐3,3',5,5'-テ
トラメチルビフェニル、1,2,3,4-テトラクロロナフタレ
ン、1,2,4-トリブロモ-6- メチルナフタレン等及びそれ
らの混合物が挙げられ、1,2,4-トリクロロベンゼン、1,
3,5-トリクロロベンゼンが好ましい。
【0026】また、他の少量添加物として、末端停止
剤、修飾剤としてのモノハロ化物を併用することもでき
る。
【0027】こうして得られた高分子量PASは、当業
者にとって公知の後処理法によって副生物から分離され
る。
【0028】また、本発明においては、上記のようにし
て得られたPASに、好ましくは更に酸処理を施すこと
もできる。該酸処理は、100 ℃以下の温度、好ましくは
40〜80℃の温度で実施される。該温度が上記上限を超え
ると、酸処理後のPAS分子量が低下するため好ましく
ない。また、40℃未満では、残存している無機塩が析出
してスラリーの流動性を低下させ、連続処理のプロセス
を阻害するため好ましくない。該酸処理に使用する酸溶
液の濃度は、好ましくは0.01〜5.0 重量%である。ま
た、該酸溶液のpHは、酸処理後において、好ましくは
4.0 〜5.0 である。上記の濃度及びpHを採用すること
により、被処理物であるPAS中の−SNa及び‐CO
ONa末端の大部分を−SH及び‐COOH末端に転化
することができると共に、プラント設備等の腐食を防止
し得るため好ましい。該酸処理に要する時間は、上記酸
処理温度及び酸溶液の濃度に依存するが、好ましくは5
分間以上、特に好ましくは10分間以上である。上記未満
では、PAS中の−SNa及び‐COONa末端を−S
H及び‐COOH末端に十分に転化できず好ましくな
い。上記酸処理には、例えば酢酸、ギ酸、シュウ酸、フ
タル酸、塩酸、リン酸、硫酸、亜硫酸、硝酸、ホウ酸、
炭酸等が使用され、酢酸が特に好ましい。該処理を施す
ことにより、PAS中の不純物であるナトリウムを低減
できる。従って、製品の使用中にナトリウム溶出及び電
気絶縁性の劣化を抑制することができる。次に、本発明
で使用する(B)有機シラン化合物としては、シランカ
ップリング剤として使用されている化合物が挙げられ
る。例えばアルコキシシラン類が好ましく、さらに好ま
しくは、アミノアルコキシシラン、エポキシアルコキシ
シランおよびメルカプトアルコキシシランから選択され
る。アミノアルコキシシランとしては、例えばγ‐アミ
ノプロピルトリメトキシシラン、γ‐アミノプロピルト
リエトキシシラン、γ‐アミノプロピルメチルジメトキ
シシラン、γ‐アミノプロピルメチルジエトキシシラ
ン、N-β(アミノエチル)‐γ‐アミノプロピルトリメ
トキシシラン、N-β(アミノエチル)‐γ‐アミノプロ
ピルトリエトキシシラン、N-β(アミノエチル)‐γ‐
アミノプロピルメチルジメトキシシラン、N-β(アミノ
エチル)‐γ‐アミノプロピルメチルジエトキシシラ
ン、N-フェニル‐γ‐アミノプロピルトリメトキシシラ
ン、N-フェニル‐γ‐アミノプロピルトリエトキシシラ
ン等が挙げられる。エポキシアルコキシシランとして
は、例えばγ‐グリシドキシプロピルトリメトキシシラ
ン、γ‐グリシドキシプロピルトリエトキシシラン、β
‐(3,4-エポキシシクロヘキシル)エチルトリメトキシ
シラン等が挙げられる。メルカプトアルコキシシランと
しては、例えばγ‐メルカプトプロピルトリメトキシシ
ラン、γ‐メルカプトプロピルトリエトキシシラン等が
挙げられる。また、この他に、ハロアルコキシシラン、
例えばγ‐クロロプロピルトリメトキシシラン、γ‐ク
ロロプロピルトリエトキシシラン等;イソシアネートア
ルコキシシラン、例えばγ‐イソシアネートプロピルト
リメトキシシラン、γ‐イソシアネートプロピルトリエ
トキシシラン等;ビニルアルコキシシラン、例えばビニ
ルトリメトキシシラン、ビニルトリエトキシシラン、ビ
ニルトリス(β‐メトキシエトキシ)シラン等を使用す
ることもできる。上記した有機シラン化合物は、1種単
独でまたは2種以上組合せて使用することができる。
【0029】(B)有機シラン化合物は、(A)100 重
量部に対して、0.01重量部以上、好ましくは0.1 重量部
以上、かつ10重量部以下、好ましくは5重量部以下の量
で使用する。有機シラン化合物の配合量が多すぎると粘
度変化が大きく、成形しにくくなり、また配合量が少な
すぎるとバリの低減効果が小さい。
【0030】本発明の樹脂組成物にはさらに、任意成分
として(C)無機充填剤を配合することができる。無機
充填剤としては特に限定されないが、例えば粉末状/リ
ン片状の充填剤、繊維状充填剤などが使用できる。粉末
状/リン片状の充填剤としては、例えばシリカ、アルミ
ナ、タルク、マイカ、カオリン、クレー、シリカアルミ
ナ、酸化チタン、炭酸カルシウム、ケイ酸カルシウム、
リン酸カルシウム、硫酸カルシウム、酸化マグネシウ
ム、リン酸マグネシウム、窒化ケイ素、ガラス、ハイド
ロタルサイト、酸化ジルコニウム、ガラスビーズ、カー
ボンブラック等が挙げられる。また、繊維状充填剤とし
ては、例えばガラス繊維、アスベスト繊維、炭素繊維、
シリカ繊維、シリカ/アルミナ繊維、チタン酸カリ繊
維、ポリアラミド繊維等が挙げられる。また、この他に
ZnOテトラポット、金属塩(例えば塩化亜鉛、硫酸鉛
など)、酸化物(例えば酸化鉄、二酸化モリブデンな
ど)、金属(例えばアルミニウム、ステンレスなど)等
の充填剤を使用することもできる。これらを1種単独で
または2種以上組合せて使用できる。また、無機充填剤
は、その表面が、シランカップリング剤やチタネートカ
ップリング剤で処理してあってもよい。
【0031】(C)無機充填剤は、(A)100 重量部に
対して300 重量部以下の量で、好ましくは200 重量部以
下の量で使用する。無機充填剤の量が多すぎると粘度変
化が大きくなって成形不能となることがある。また機械
的強度を高めるためには、10重量部以上配合するのが好
ましい。
【0032】本発明の樹脂組成物には、上記の成分の他
に、必要に応じて公知の添加剤、例えば酸化防止剤、紫
外線吸収剤、離型剤、熱安定剤、滑剤、着色剤、帯電防
止剤等を配合することができる。
【0033】本発明の樹脂組成物の製造方法は特に限定
されず、例えば各成分を機械的に混合し、押出機等の慣
用の装置にて溶融混練し(例えば320 ℃程度)、押出
し、ペレット化することができる。また、マスターバッ
チとして混合/成形することもできる。また、組成物各
成分を別々に押出機に投入して溶融混合してもよい。
【0034】本発明の樹脂組成物は、ウェルド部を有す
る成形物のために特に適した成形材料である。ウェルド
部とは、射出成形法によって成形され、かつ金型キャビ
ティ内で2つ以上の樹脂流の流動先端界面が合流して融
着した部分である。ウェルド部は成形品に空隙部がある
場合、あるいは肉厚の変化があり、厚肉部から薄肉部へ
一方的に材料を流せない場合に発生しやすい。ゲートが
2個以上ある場合や、1点ゲートでもリング状、円又は
角筒状物の成形にはウェルド部の発生は絶対に避けるこ
とができない。ウェルド部は一般に成形品表面に線状の
色むらとなって現れたり、樹脂の流れが合流した模様が
現れることから識別することができる。上記のようなウ
ェルド部を有する成形品には、例えば、コネクター、電
子部品としてのコイルボビン、プリント基板、電子部品
用シャシー等、電熱部品としてのランプソケット、ドラ
イヤーグリル、サーモスタットベース、サーモスタット
ケース等、モーター部品としてのブラッシュホルダー、
軸受、モーターケース等、精密機器としての複写機用
爪、カメラ用絞り部品、時計ケース、時計地板等、自動
車部品としての排ガス循環バルブ、キャブレター、オル
タネータ端子台、タコメーターハウジング、バッテリー
ハウジング等、あるいは化学装置部品としてのクレンジ
ングフレーム、インシュレーター、パイプブラケット、
ポンプケーシング、タワー充填物等の多くの機能性部品
が挙げられる。これら成形品は必ずウェルド部を有する
とは限らないが、その機能上ウェルド部を避けることが
難しいものである。また、上記の成形品は一例でありウ
ェルド部を有する成形品が、これらに限定されるわけで
はない。
【0035】以下、本発明を実施例により更に詳細に説
明するが、本発明はこれら実施例により限定されるもの
ではない。
【0036】
【実施例】実施例において、溶融粘度測定の際に用いた
フローテスターは、島津製作所製フローテスターCFT
‐500Cである。また非ニュートン指数Nを求めるた
めに用いたキャピログラフは、東洋精機製作所製キャピ
ログラフ1B P‐Cである。
【0037】また、合成例において、p-ジクロルベンゼ
ン(以下ではp‐DCBと略すことがある)、及び1,3,
5-トリクロロベンゼン(以下では1,3,5-TCBと略すこ
とがある)又は1,2,4-トリクロロベンゼン(以下では1,
2,4-TCBと略すことがある)の反応率はガスクロマト
グラフィーによる測定結果から算出した。ここで、p-D
CB、及び1,3,5-TCB又は1,2,4-TCBの反応率は下
記式により求めた。
【0038】
【数2】 p-DCBの反応率(%)=(1−残存p-DCB重量/仕込p-DCB重量)×100
【0039】
【数3】 1,3,5-TCB(1,2,4-TCB)の反応率(%)= [1−残存1,3,5-TCB(1,2,4-TCB)重量/ 仕込1,3,5-TCB(1,2,4-TCB)重量]×100
【0040】
【合成例1】150 リットルオートクレーブに、フレーク
状硫化ソーダ(60.9重量%Na2 S)19.222kgとN-メ
チル-2- ピロリドン(以下ではNMPと略記する) 45.
0 kgを仕込んだ。窒素気流下攪拌しながら204 ℃まで
昇温して、水4.600 kgを留出させた(残存する水分量
は硫化ソーダ1モル当り1.08モル)。その後、オートク
レーブを密閉して180 ℃まで冷却し、p-DCB 23.211
kg(Na2 Sとp-DCBとのモル比が約0.950 )とN
MP 18.0 kgを仕込んだ。液温150 ℃で窒素ガスを用
いて1kg/cm2 Gに加圧して昇温を開始した。液温22
0 ℃でオートクレーブ上部の外側に巻き付けたコイルに
80℃の冷媒を流し冷却した。次に、1,3,5-TCB 0.218
kg(硫化ソーダに対して、約 0.8モル%)をNMP
0.5kgに溶解したものを、小型高圧ポンプにてオート
クレーブに圧入した。その後昇温して、液温260 ℃で3
時間攪拌し、次に降温させると共にオートクレーブ上部
の冷却を止めた。オートクレーブ上部を冷却中、液温が
下がらないように一定に保持した。反応中の最高圧力
は、8.75kg/cm2 Gであった。
【0041】得られたスラリーを常法により濾過、温水
洗を二回行った後、120 ℃で約5時間熱風循環乾燥機中
で乾燥し、白色粉末状の製品を得た。得られたPPS
(R‐1と称する)の溶融粘度V6 は2820ポイズであ
り、非ニュートン指数Nは1.60であった。
【0042】また、p-DCBの反応率は97.8%であり、
1,3,5-TCBの反応率は100 %であった。
【0043】
【合成例2】150 リットルオートクレーブに、フレーク
状硫化ソーダ(60.1重量%Na2 S)19.478kgとNM
P 45.0 kgを仕込んだ。窒素気流下攪拌しながら204
℃まで昇温して、水5.072 kgを留出させた(残存する
水分量は硫化ソーダ1モル当り1.0 モル)。その後、オ
ートクレーブを密閉して180 ℃まで冷却し、p-DCB2
2.732 kg(Na2 Sとp-DCBとのモル比が約0.970
)、1,2,4-TCB 0.1497 kg(硫化ソーダに対し
て、約0.55モル%)及びNMP 18.0 kgを仕込んだ。
液温150 ℃で窒素ガスを用いて1kg/cm2 Gに加圧し
て昇温を開始した。液温215 ℃で7時間攪拌しつつ、オ
ートクレーブ外側上部に取り付けたコイルに20℃の冷媒
を流してオートクレーブ気相部分を冷却した。その後昇
温して、液温を260 ℃に保持しつつ3時間攪拌し、次に
降温させると共にオートクレーブ上部の冷却を止めた。
オートクレーブ上部を冷却中、液温が下がらないように
一定に保持した。反応中の最高圧力は、8.69kg/cm2
Gであった。
【0044】得られたスラリーを合成例1と同様に処理
し、白色粉末状の製品を得た。得られたPPS(R‐2
と称する)の溶融粘度V6 は3830ポイズであり、非ニュ
ートン指数Nは1.55であった。
【0045】また、p-DCBの反応率は98.5%であり、
1,2,4-TCBの反応率は100 %であった。
【0046】
【合成例3】150 リットルオートクレーブに、フレーク
状硫化ソーダ(60.9重量%Na2 S)19.222kgとNM
P 45.0 kgを仕込んだ。窒素気流下攪拌しながら204
℃まで昇温して、水4.600 kgを留出させた(残存する
水分量は硫化ソーダ1モル当り1.08モル)。その後、オ
ートクレーブを密閉して180 ℃まで冷却し、p-DCB2
1.835 kg(Na2 Sとp-DCBとのモル比が約1.005
)、1,3,5-TCB 0.109kg(硫化ソーダに対して約
0.4 モル%)及びNMP 18.0 kgを仕込んだ。液温15
0 ℃で窒素ガスを用いて1kg/cm2 Gに加圧して昇温
を開始した。液温220 ℃で3時間攪拌しつつ、オートク
レーブ上部の外側に巻き付けたコイルに80℃の冷媒を流
し冷却した。その後昇温して、液温260 ℃で3時間攪拌
し、次に降温させると共にオートクレーブ上部の冷却を
止めた。オートクレーブ上部を冷却中、液温が下がらな
いように一定に保持した。反応中の最高圧力は、8.73k
g/cm2 Gであった。
【0047】得られたスラリーを合成例1と同様に処理
し、白色粉末状の製品を得た。得られたPPS(R‐C
1と称する)の溶融粘度V6 は8750ポイズであり、非ニ
ュートン指数Nは1.44であった。
【0048】また、p-DCBの反応率は99.2%であり、
1,3,5-TCBの反応率は100 %であった。
【0049】
【合成例4】150 リットルオートクレーブに、フレーク
状硫化ソーダ(60.1重量%Na2 S)19.478kgとNM
P 45.0 kgを仕込んだ。窒素気流下攪拌しながら204
℃まで昇温して、水5.072 kgを留出させた(残存する
水分量は硫化ソーダ1モル当り1.0 モル)。その後、オ
ートクレーブを密閉して180 ℃まで冷却し、p-DCB2
2.386 kg(Na2 Sとp-DCBとのモル比が約0.986
)、1,3,5-TCB 0.0408 kg(硫化ソーダに対し
て、約0.15モル%)及びNMP 18.0 kgを仕込んだ。
液温150 ℃で窒素ガスを用いて1kg/cm2 Gに加圧し
て昇温を開始した。液温215 ℃で7時間攪拌しつつ、オ
ートクレーブ外側上部に取り付けたコイルに20℃の冷媒
を流してオートクレーブ気相部分を冷却した。その後昇
温して、液温260 ℃で3時間攪拌し、次に降温させると
共にオートクレーブ上部の冷却を止めた。オートクレー
ブ上部を冷却中、液温が下がらないように一定に保持し
た。反応中の最高圧力は、8.69kg/cm2 Gであった。
【0050】得られたスラリーを合成例1と同様に処理
し、白色粉末状の製品を得た。得られたPPS(R‐C
2と称する)の溶融粘度V6 は2120ポイズであり、非ニ
ュートン指数Nは1.29であった。
【0051】また、p-DCBの反応率は98.6%であり、
1.3,5-TCBの反応率は100 %であった。
【0052】
【合成例5】1,3,5-TCBの添加量を0.1343kg(硫化
ソーダに対して約0.5 モル%)とし、かつオートクレー
ブ上部の冷却を行わなかった以外は、合成例1と同一に
して実施した。反応中の最高圧力は、10.88 kg/cm2
Gであった。
【0053】得られたスラリーを合成例1と同様に処理
し、白色粉末状の製品を得た。得られたPPS(R‐C
3と称する)の溶融粘度V6 は460 ポイズであり、非ニ
ュートン指数Nは1.40であった。
【0054】また、p-DCBの反応率は98.1%であり、
1,3,5-TCBの反応率は100 %であった。
【0055】
【実施例1〜5及び比較例1〜8】合成例1〜5で得ら
れた各PPS、有機シラン化合物および任意的にガラス
繊維を表1に示した割合で配合し、ヘンシェルミキサー
で5分間予備混合した後、30mmφ二軸押出機を使用し
て、シリンダー温度320 ℃、回転数250 rpm で溶融押出
し、ペレットを作成した。更に出来上がったペレットを
シリンダー温度320 ℃、金型温度130 ℃に設定した射出
成形機により成形して、試験片を作成し諸特性の試験に
供した。
【0056】諸特性は次の試験方法により評価した。 ・ウェルド強度は、幅100 mm×長さ170 mm×厚さ2 mm
の平板を、両側にフィルムゲートを有する金型を使用し
て成形し、次いで、これを幅20 mm のたんざく状に切り
出した後、ASTM D638に準拠して引張り強度を
測定して評価した。 ・バリ特性は、幅20 mm 、長さ80 mm 、厚さ3 mm で、
ピン穴16個、ピン穴寸法2×2 mm のコネクターを成形
し、ピン穴部(隙間20μm)に発生したバリ長さを測定
して評価した。
【0057】以上の結果を表1に示す。
【0058】
【表1】 表1から、有機シラン化合物が配合されていない比較例
1では、実施例1〜3と比較して、ウェルド強度(引張
り強度)が低く、またバリ長さも長い。なお、同じく有
機シラン化合物が配合されていない比較例5では、実施
例5と比較して、バリ長さが長いことがわかる。有機シ
ラン化合物が多すぎる量配合されている比較例2では、
溶融粘度が高くなり、成形困難となっている。無機充填
剤が配合されている比較例3と実施例4を比較すると、
有機シラン化合物が配合されていない比較例3は、実施
例4に比べてウェルド強度が低く、またバリ長さも長
い。比較例4は、無機充填剤が過剰に配合された例であ
り、無機充填剤が過剰であると溶融粘度が高くなり、成
形困難となることがわかる。本発明におけるPASの特
性を有していないPASを使用した比較例6〜8を実施
例1と比較すると、比較例6では溶融粘度が高くなって
成形困難であり、また比較例7ではバリ長さが長くなっ
ており、比較例8ではウェルド強度が低く、またバリ長
さも長い。
【0059】
【発明の効果】本発明の樹脂組成物は、ウェルド部の靭
性等の機械的強度が高く、かつバリ発生の少ない成形品
を与えることができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 木戸 貫一 神奈川県川崎市川崎区千鳥町3−1 東燃 化学株式会社技術開発センター内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (A)溶融粘度V6 が500 〜4800ポイズ
    であり、かつ非ニュートン指数Nが1.35以上であるポリ
    アリーレンスルフィド100 重量部、(B)有機シラン化
    合物0.01〜10重量部、および(C)無機充填剤0〜300
    重量部を含む樹脂組成物。
  2. 【請求項2】 (A)ポリアリーレンスルフィドにおい
    て、非ニュートン指数Nが1.50以上である請求項1記載
    の樹脂組成物。
  3. 【請求項3】 (A)ポリアリーレンスルフィドにおい
    て、溶融粘度V6 が800 〜4000ポイズである請求項1又
    は2記載の樹脂組成物。
  4. 【請求項4】 (B)有機シラン化合物が、アミノアル
    コキシシラン、エポキシアルコキシシランおよびメルカ
    プトアルコキシシランから選択されるシラン化合物であ
    る請求項1〜3のいずれか一に記載の樹脂組成物。
  5. 【請求項5】 ウェルド部を有する成形物用の請求項1
    〜4のいずれか一に記載の樹脂組成物。
JP11361095A 1995-04-14 1995-04-14 ポリアリーレンスルフィド樹脂組成物 Expired - Fee Related JP3417504B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11361095A JP3417504B2 (ja) 1995-04-14 1995-04-14 ポリアリーレンスルフィド樹脂組成物

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11361095A JP3417504B2 (ja) 1995-04-14 1995-04-14 ポリアリーレンスルフィド樹脂組成物

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH08283576A true JPH08283576A (ja) 1996-10-29
JP3417504B2 JP3417504B2 (ja) 2003-06-16

Family

ID=14616588

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP11361095A Expired - Fee Related JP3417504B2 (ja) 1995-04-14 1995-04-14 ポリアリーレンスルフィド樹脂組成物

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3417504B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2008123183A1 (ja) 2007-03-23 2008-10-16 Toray Industries, Inc. ポリフェニレンスルフィド樹脂組成物
WO2018180591A1 (ja) * 2017-03-30 2018-10-04 東レ株式会社 ポリフェニレンスルフィド樹脂組成物、その製造方法および成形品

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2008123183A1 (ja) 2007-03-23 2008-10-16 Toray Industries, Inc. ポリフェニレンスルフィド樹脂組成物
WO2018180591A1 (ja) * 2017-03-30 2018-10-04 東レ株式会社 ポリフェニレンスルフィド樹脂組成物、その製造方法および成形品
JPWO2018180591A1 (ja) * 2017-03-30 2019-04-11 東レ株式会社 ポリフェニレンスルフィド樹脂組成物、その製造方法および成形品
CN110249005A (zh) * 2017-03-30 2019-09-17 东丽株式会社 聚苯硫醚树脂组合物、其制造方法及成型品
KR20190128045A (ko) * 2017-03-30 2019-11-14 도레이 카부시키가이샤 폴리페닐렌설피드 수지 조성물, 그 제조 방법 및 성형품
CN110249005B (zh) * 2017-03-30 2022-01-11 东丽株式会社 聚苯硫醚树脂组合物、其制造方法及成型品
US11292155B2 (en) 2017-03-30 2022-04-05 Toray Industries, Inc. Poly(phenylene sulfide) resin composition, production method therefor, and molded article

Also Published As

Publication number Publication date
JP3417504B2 (ja) 2003-06-16

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3646737B2 (ja) 反応性に富むポリアリーレンスルフィド
JP3386882B2 (ja) 高分子量ポリアリーレンスルフィド
US5945490A (en) Polyarylene sulfide and a composition thereof
JP3623833B2 (ja) ポリアリーレンスルフィド樹脂組成物
JPH08170016A (ja) ポリアリーレンスルフィド樹脂組成物
JP3783219B2 (ja) ポリアリーレンスルフィド樹脂成形品
JPH08157718A (ja) ポリアリーレンスルフィド樹脂組成物
JPH08157600A (ja) 接着性に優れたポリアリーレンスルフィドの製造法
JPH09194726A (ja) ポリアリーレンスルフィド樹脂組成物
JP3417504B2 (ja) ポリアリーレンスルフィド樹脂組成物
JP5135727B2 (ja) ポリアリーレンスルフィド組成物の製造方法
JP3984662B2 (ja) ポリアリーレンスルフィド樹脂組成物
JP3617049B2 (ja) 変性ポリアリーレンスルフィドの製造法
JPH08118502A (ja) 給湯管用の高分子量ポリアリーレンスルフィド
JPH08118503A (ja) ケミカル配管用の高分子量ポリアリーレンスルフィド
JP3984661B2 (ja) ポリアリーレンスルフィド樹脂組成物
JP3603431B2 (ja) ポリアリーレンスルフィド樹脂組成物
JP3386919B2 (ja) ポリアリーレンスルフィド樹脂組成物
JP3289257B2 (ja) コネクター用樹脂組成物
JP3603433B2 (ja) ポリアリーレンスルフィド樹脂組成物
JP3782144B2 (ja) ポリアリーレンスルフィド樹脂組成物
JPH11106656A (ja) ポリアリーレンスルフィド樹脂組成物
JP3721567B2 (ja) ポリアリーレンスルフィド
JPH08269201A (ja) 接着性に優れたポリアリーレンスルフィド
JPH07224165A (ja) 管状押出成形物用の高分子量ポリアリーレンスルフィド

Legal Events

Date Code Title Description
FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090411

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090411

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100411

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100411

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110411

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110411

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120411

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120411

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130411

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130411

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140411

Year of fee payment: 11

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140411

Year of fee payment: 11

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140411

Year of fee payment: 11

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140411

Year of fee payment: 11

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees