JP3603431B2 - ポリアリーレンスルフィド樹脂組成物 - Google Patents

ポリアリーレンスルフィド樹脂組成物 Download PDF

Info

Publication number
JP3603431B2
JP3603431B2 JP33122695A JP33122695A JP3603431B2 JP 3603431 B2 JP3603431 B2 JP 3603431B2 JP 33122695 A JP33122695 A JP 33122695A JP 33122695 A JP33122695 A JP 33122695A JP 3603431 B2 JP3603431 B2 JP 3603431B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pas
resin composition
pps
melt viscosity
zeolite
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP33122695A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH09151321A (ja
Inventor
孝 津田
治 小味山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
DIC Corp
Original Assignee
Dainippon Ink and Chemicals Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Dainippon Ink and Chemicals Co Ltd filed Critical Dainippon Ink and Chemicals Co Ltd
Priority to JP33122695A priority Critical patent/JP3603431B2/ja
Publication of JPH09151321A publication Critical patent/JPH09151321A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3603431B2 publication Critical patent/JP3603431B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ポリアリーレンスルフィド樹脂組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、電気・電子機器部品、自動車機器部品、あるいは化学機器部品用等の材料として、高い耐熱性を有し、かつ耐化学薬品性を有する熱可塑性樹脂が要求されてきている。ポリフェニレンスルフィド(以下ではPPSと略すことがある)に代表されるポリアリーレンスルフィド(以下ではPASと略すことがある)がこの要求に応える樹脂の一つとして、近年注目されてきている。しかし、該樹脂は溶融流動性が高すぎるため、成形時にバリが発生し易いという問題を有していた。
【0003】
低分子量のPASを熱酸化架橋して高分子量化し溶融粘度を高める試みがなされた。該熱酸化架橋PASは、非ニュートン性が高く、かかる観点からは射出成形に適していると思われる。しかし、該PASは、架橋度が高いために、溶融混練時のラジカル発生量が多く、著しく増粘して流動性の制御が困難であった。また、該PASは比較的脆く、強度的に十分であるとは言えなかった。
【0004】
上記の問題に鑑み、熱酸化架橋処理をせずに、重合のみによって高分子量PASを製造するための種々の改善された方法が提案されている。
【0005】
例えば、特公昭52‐12240号公報に記載の、イオウ供給源、p‐ジハロベンゼン、有機アミド、塩基及びアルカリ金属カルボン酸塩を接触させて組成物を形成し、該組成物を重合条件に維持して重合体を生成する方法、あるいは特開昭61‐7332号公報に記載の、有機アミド溶媒中でアルカリ金属硫化物とジハロ芳香族化合物とを反応させてPASを製造するに際して、第1段階ではアルカリ金属硫化物1モル当り0.5〜2.4モルの水の存在下で180〜235℃で反応させて、ジハロ芳香族化合物の転化率50〜98モル%で溶融粘度5〜300ポイズのPASを生成させ、第2段階では水を追加して2.5〜7.0モルの水の存在下で245〜290℃で反応させる方法等が知られている。しかし、これらの高分子量PASは、実質的に線状の分子構造を有しており、ニュートン流体に近いためバリ特性に劣るものであった。また、製造面においてもコスト高となり、この面でも著しく不利であった。
【0006】
特開平2‐281078号及び特開平2‐286746号公報には、高温下又は高エネルギー下において、分子量あるいは溶融粘度の変化が少なく安定性に富んだPPS組成物として、PPSに安定化剤として所定構造の含イオウ化合物を含むものが記載されている。しかし、これら組成物においても、粘度の制御は十分とは言えず、バリ発生を十分に押さえることができなかった。
【0007】
特公平6‐11864号公報には、PPSを主成分とし、これにゼオライトが添加されてなる樹脂組成物が開示されている。該公報において、架橋構造を持つPPSを用い得ることが記載されてはいるが、そのようなPPSを用いた具体的な開示はなく、本発明のPASを想到し得るものではない。また、該樹脂組成物は、金属部の腐食を低減することを目的としている。特開平6‐57137号公報には、PAS及びゼオライトから成る樹脂組成物が開示されている。しかし、該樹脂組成物は、結晶化速度を速め成形サイクルを短縮化することを目的とするものである。該公報中、酸素存在下加熱により架橋/高分子量化したPASを用い得ることが記載されており、実施例においては、熱酸化架橋PASとして東レ‐フィリップス・ペトロリアム社製L2120を用いている。しかし、該PASは、架橋度が低く非ニュートン指数Nが小さいため、成形品のバリ低減を図ることができない。
【0008】
特開平3‐146556号公報には、請求項1及び19に、硬化前に事実上線状であるPASを硬化したPAS、ガラス繊維、結晶性ゼオライト及びオルガノシロキサンを夫々所定量含む成形材料が開示されている。しかし、請求項1記載のPASは、硬化前の溶融流量が約1000以下であり、これを溶融粘度Vで現すと250ポイズ以上となる。従って、本発明の硬化前のPAS(イ)のV40〜200ポイズより大きい。また、請求項19記載のPASは、硬化後の溶融流量が約750〜950の範囲であり、これを溶融粘度Vで現すと270〜350ポイズとなる。従って、本発明の硬化後のPAS(A)のV800〜5000ポイズより小さい。このように該公報記載のPASは、いずれも本発明のPASと異なる。更に、いずれのPASも架橋度が低く非ニュートン指数Nが小さいため、成形品のバリ低減を図ることができない。また、該成形材料は、成形サイクル時間を短縮することを目的としている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、成形時のバリ発生量が少なく、かつ溶融混練時における増粘が小さく流動性に富むポリアリーレンスルフィド樹脂組成物を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
従来、成形時のバリ発生量を低減するために、低分子量PASを熱酸化架橋すると、得られた熱酸化架橋PASは、溶融混練時に著しく増粘し、流動性の制御が困難になるという欠点があった。本発明者らは、上記欠点は溶融混練時におけるラジカルの発生が大きく関与しているであろうと予測して種々検討を試みた。その結果、下記所定の溶融粘度Vを持つPASを気相酸化性雰囲気下で加熱処理して得た所定の溶融粘度V及び非ニュートン指数Nを持つPASに所定量のゼオライトを配合すると、予期されざることに、ゼオライトが溶融混練時に発生するラジカルを捕捉してPASの増粘を防止して、該PASの持つ適切な溶融粘度V及び非ニュートン指数Nを維持し、成形時のバリ発生量が少なく、かつ成形性の良好なPAS樹脂組成物を得ることができることを見出し、本発明を完成するに至った。
【0011】
即ち、本発明は、
(1)(A)溶融粘度Vが40〜200ポイズであるポリアリーレンスルフィド(イ)を、気相酸化性雰囲気下で加熱処理して得られる、溶融粘度Vが800〜5000ポイズであり、かつ非ニュートン指数Nが1.40〜2.00であるポリアリーレンスルフィド 100重量部、及び
(B)ゼオライト 0.01〜15重量部
を含む樹脂組成物である。
【0012】
本発明の樹脂組成物は、上記所定の特性を有するPASを用いること、及び該PASに所定量のゼオライトを配合することに特徴を有するものである。上記の特性を持たないPASを用いても、また上記の特性を有するPASだけを用いても、本発明の効果は発揮できない。
【0013】
例えば、非ニュートン指数Nが本発明の範囲未満であって、増粘性が低いPASにゼオライトを添加しても、かえって溶融粘度は上昇する。これは、ゼオライトが正六面体に近い形態をしており、粘度測定装置の壁面摩擦を増大させるためと考えられる。加工中の混練機、成形機、金型内でも同様の現象を生じ、加工性の低下を引き起すのである。また、非ニュートン指数Nが小さいので、バリの発生が著しい。
【0014】
本発明の好ましい態様として、
(2)(A)ポリアリーレンスルフィドの溶融粘度Vが1000〜3500ポイズである上記(1)記載の樹脂組成物、
(3)(A)ポリアリーレンスルフィドの非ニュートン指数Nが1.45〜1.80である上記(1)又は(2)記載の樹脂組成物、
(4)(B)ゼオライトを0.5〜5重量部含む上記(1)〜(3)のいずれか一つに記載の樹脂組成物
を挙げることができる。
【0015】
【発明の実施の形態】
本発明の樹脂組成物において使用する成分(A)PASは、アリーレンスルフィド繰り返し単位を有する公知のポリマーであり、特に好ましくはPPSである。本発明においては、成分(A)熱酸化架橋PASの溶融粘度Vは、その上限が5000ポイズ、好ましくは3500ポイズであり、下限が800ポイズ、好ましくは1000ポイズ、特に好ましくは1500ポイズである。溶融粘度Vが上記下限未満では、非ニュートン指数Nが本発明の範囲未満となり成形時におけるバリの発生が著しいと共に、引張強度、衝撃強度等の機械的強度の低下を招く。上記範囲を超えては、成形加工性が低下するため好ましくない。ここで、溶融粘度Vは、フローテスターを用いて300℃、荷重20kgf/cm、L/D=10で6分間保持した後に測定した粘度(ポイズ)である。
【0016】
また、本発明で使用する(A)PASは、非ニュートン指数Nの下限が1.40、好ましくは1.45、特に好ましくは1.50であり、上限が2.00、好ましくは1.80、特に好ましくは1.70である。上記下限未満では、成形時におけるバリの発生が著しい。上記上限を超えては、溶融成形時における増粘が著しく成形加工性が低下する。ここで、上記非ニュートン指数Nは、キャピログラフを用いて300℃、L/D=40の条件下で、剪断速度及び剪断応力を測定し、下記式(I)を用いて算出した値である。N値が1に近いほどPASは線状に近い構造であり、N値が高いほど分岐が進んだ構造であることを示す。
【0017】
【数1】
SR=K・SS (I)
[ここで、SRは剪断速度(秒−1)、SSは剪断応力(ダイン/cm)、そしてKは定数を示す。]
上記の(A)PASは、下記の溶融粘度Vを持つPAS(イ)を気相酸化性雰囲気下で加熱処理することにより得られる。
【0018】
PAS(イ)の溶融粘度Vは、その上限が200ポイズ、好ましくは180ポイズ、特に好ましくは150ポイズであり、下限が40ポイズ、好ましくは50ポイズ、特に好ましくは60ポイズである。上記下限未満では加熱処理して得られたPASの機械的強度が低いため、更には、上記下限未満のVを持つPASはその収率が低いために実用性がない。上記上限を超えては加熱処理して得られたPASの非ニュートン指数Nが本発明の範囲にならない。
【0019】
PAS(イ)を気相酸化性雰囲気下で加熱処理して(A)PASを得ることは、公知の方法により行うことができる。加熱処理を行う温度は、好ましくは100〜280℃、特に好ましくは170〜250℃である。該温度が上記範囲未満では、加熱処理に要する時間が増加し、上記範囲を越えては、溶融時の熱安定性が悪い。熱酸化処理に要する時間は、上記の加熱温度あるいは所望するPASの溶融粘度V及び非ニュートン指数Nにより異なるが、好ましくは15〜120時間、特に好ましくは25〜90時間である。該時間が、上記範囲未満では所望するV及びNを持つPASが得られず、上記範囲を越えては、処理したPAS中にミクロゲルが増加し好ましくない。
【0020】
上記の加熱処理は、好ましくは空気、純酸素等又はこれらと任意の適当な不活性ガスとの混合物のような酸素含有ガスの気相酸化性雰囲気下で実施される。不活性ガスとしては、例えば水蒸気、窒素、二酸化炭素等又はそれらの混合物が挙げられる。上記の酸素含有ガス中の酸素の濃度は、好ましくは0.5〜50体積%,特に好ましくは10〜25体積%である。該酸素濃度が、上記範囲を越えてはラジカル発生量が増大し溶融時の増粘が著しくなり、また色相が暗色化して好ましくなく、上記範囲未満では、熱酸化速度が遅くなり好ましくない。
【0021】
該加熱処理を行う装置は、回分式でも連続式でもよく、公知の装置を使用することができる。例えば、攪拌機を備えた密閉容器中において、PASを酸素含有ガスと接触させる装置等を挙げることができ、好ましくは、攪拌機を備えた流動層式熱酸化処理装置が使用される。該装置を使用すると、槽内の温度分布を小さくすることができる。その結果、熱酸化を促進することができると共に、分子量の不均一化を防止することができる。
【0022】
本発明のPAS(イ)の製造法に特に制限はない。例えば、ジハロ芳香族化合物とアルカリ金属硫化物とを有機アミド溶媒中で反応させる方法(特公昭45‐3368号公報)等を使用し得る。
【0023】
好ましくは、特開平5‐222196号公報に記載された、有機アミド系溶媒中でアルカリ金属硫化物とジハロ芳香族化合物とを反応させてPASを製造する方法において、反応中に反応缶の気相部分を冷却することにより反応缶内の気相の一部を凝縮させ、これを液相に還流せしめる方法を使用することができる。該方法を使用することにより、比較的溶融粘度Vの高いPASを製造することができ、従って、引張強度、衝撃強度等の機械的強度の高い樹脂組成物を得ることができるため好ましい。
【0024】
還流される液体は、水とアミド系溶媒の蒸気圧差の故に、液相バルクに比較して水含有率が高い。この水含有率の高い還流液は、反応溶液上部に水含有率の高い層を形成する。その結果、残存のアルカリ金属硫化物(例えばNaS)、ハロゲン化アルカリ金属(例えばNaCl)、オリゴマー等が、その層に多く含有されるようになる。従来法においては230℃以上の高温下で、生成したPASとNaS等の原料及び副生成物とが均一に混じりあった状態では、高分子量のPASが得られないばかりでなく、せっかく生成したPASの解重合も生じ、チオフェノールの副生成が認められる。しかし、本発明では、反応缶の気相部分を積極的に冷却して、水分に富む還流液を多量に液相上部に戻してやることによって上記の不都合な現象が回避でき、反応を阻害するような因子を真に効率良く除外でき、高分子量PASを得ることができるものと思われる。但し、本発明は上記現象による効果のみにより限定されるものではなく、気相部分を冷却することによって生じる種々の影響によって、高分子量のPASが得られるのである。
【0025】
この方法においては、反応の途中で水を添加することを要しない。しかし、水を添加することを全く排除するものではない。但し、水を添加する操作を行えば、この方法の利点のいくつかは失われる。従って、好ましくは、重合反応系内の全水分量は反応の間中一定である。
【0026】
反応缶の気相部分の冷却は、外部冷却でも内部冷却でも可能であり、自体公知の冷却手段により行える。たとえば、反応缶内の上部に設置した内部コイルに冷媒体を流す方法、反応缶外部の上部に巻きつけた外部コイルまたはジャケットに冷媒体を流す方法、反応缶上部に設置したリフラックスコンデンサーを用いる方法、反応缶外部の上部に水をかける又は気体(空気、窒素等)を吹き付ける等の方法が考えられるが、結果的に缶内の還流量を増大させる効果があるものならば、いずれの方法を用いても良い。外気温度が比較的低いなら(たとえば常温)、反応缶上部に従来備えられている保温材を取外すことによって、適切な冷却を行うことも可能である。外部冷却の場合、反応缶壁面で凝縮した水/アミド系溶媒混合物は反応缶壁を伝わって液相中に入る。従って、該水分に富む混合物は、液相上部に溜り、そこの水分量を比較的高く保つ。内部冷却の場合には、冷却面で凝縮した混合物が同様に冷却装置表面又は反応缶壁を伝わって液相中に入る。
【0027】
一方、液相バルクの温度は、所定の一定温度に保たれ、あるいは所定の温度プロフィールに従ってコントロールされる。一定温度とする場合、 230〜275 ℃の温度で 0.1〜20時間反応を行うことが好ましい。より好ましくは、 240〜265 ℃の温度で1〜6時間である。より高い分子量のPASを得るには、2段階以上の反応温度プロフィールを用いることが好ましい。この2段階操作を行う場合、第1段階は 195〜240 ℃の温度で行うことが好ましい。温度が低いと反応速度が小さすぎ、実用的ではない。 240℃より高いと反応速度が速すぎて、十分に高分子量なPASが得られないのみならず、副反応速度が著しく増大する。第1段階の終了は、重合反応系内ジハロ芳香族化合物残存率が1モル%〜40モル%、且つ分子量が 3,000〜20,000の範囲内の時点で行うことが好ましい。より好ましくは、重合反応系内ジハロ芳香族化合物残存率が2モル%〜15モル%、且つ分子量が 5,000〜15,000の範囲である。残存率が40モル%を越えると、第2段階の反応で解重合など副反応が生じやすく、一方、1モル%未満では、最終的に高分子量PASを得難い。その後昇温して、最終段階の反応は、反応温度 240〜270 ℃の範囲で、1時間〜10時間行うことが好ましい。温度が低いと十分に高分子量化したPASを得ることができず、また 270℃より高い温度では解重合等の副反応が生じやすくなり、安定的に高分子量物を得難くなる。
【0028】
実際の操作としては、先ず不活性ガス雰囲気下で、アミド系溶媒中のアルカリ金属硫化物中の水分量が所定の量となるよう、必要に応じて脱水または水添加する。水分量は、好ましくは、アルカリ金属硫化物1モル当り0.5 〜2.5 モル、特に0.8 〜1.2 モルとする。2.5 モルを超えては、反応速度が小さくなり、しかも反応終了後の濾液中にフェノール等の副生成物量が増大し、重合度も上がらない。0.5 モル未満では、反応速度が速すぎ、十分な高分子量の物を得ることができない。
【0029】
反応時の気相部分の冷却は、一定温度での1段反応の場合では、反応開始時から行うことが望ましいが、少なくとも 250℃以下の昇温途中から行わなければならない。多段階反応では、第1段階の反応から冷却を行うことが望ましいが、遅くとも第1段階反応の終了後の昇温途中から行うことが好ましい。冷却効果の度合いは、通常反応缶内圧力が最も適した指標である。圧力の絶対値については、反応缶の特性、攪拌状態、系内水分量、ジハロ芳香族化合物とアルカリ金属硫化物とのモル比等によって異なる。しかし、同一反応条件下で冷却しない場合に比べて、反応缶圧力が低下すれば、還流液量が増加して、反応溶液気液界面における温度が低下していることを意味しており、その相対的な低下の度合いが水分含有量の多い層と、そうでない層との分離の度合いを示していると考えられる。そこで、冷却は反応缶内圧が、冷却をしない場合と比較して低くなる程度に行うのが好ましい。冷却の程度は、都度の使用する装置、運転条件などに応じて、当業者が適宜設定できる。
【0030】
ここで使用する有機アミド系溶媒は、PAS重合のために知られており、たとえばN‐メチルピロリドン、N,N‐ジメチルホルムアミド、N,N‐ジメチルアセトアミド、N‐メチルカプロラクタム等、及びこれらの混合物を使用でき、N‐メチルピロリドンが好ましい。これらは全て、水よりも低い蒸気圧を持つ。アルカリ金属硫化物も公知であり、たとえば、硫化リチウム、硫化ナトリウム、硫化カリウム、硫化ルビジウム、硫化セシウム及びこれらの混合物である。これらの水和物及び水溶液であっても良い。又、これらにそれぞれ対応する水硫化物及び水和物を、それぞれに対応する水酸化物で中和して用いることができる。安価な硫化ナトリウムが好ましい。
【0031】
ジハロ芳香族化合物は、たとえば特公昭45‐3368号公報記載のものから選ぶことができるが、好ましくはp‐ジクロロベンゼンである。又、少量(20モル%以下)のジフェニルエーテル、ジフェニルスルホン又はビフェニルのパラ、メタ又はオルトジハロ物を1種類以上用いて共重合体を得ることができる。例えば、m‐ジクロロベンゼン、o‐ジクロロベンゼン、p,p´‐ジクロロジフェニルエーテル、m,p´‐ジクロロジフェニルエーテル、m,m´‐ジクロロジフェニルエーテル、p,p´‐ジクロロジフェニルスルホン、m,p´‐ジクロロジフェニルスルホン、m,m´‐ジクロロジフェニルスルホン、p,p´‐ジクロロビフェニル、m,p´‐ジクロロビフェニル、m,m´‐ジクロロビフェニルである。
【0032】
PASの分子量をより大きくするために、ポリハロ芳香族化合物をジハロ芳香族化合物に対して好ましくは5モル%以下の濃度で使用することもできる。該ポリハロ芳香族化合物は、1分子に3個以上のハロゲン置換基を有する化合物であり、例えば1,2,3‐トリクロロベンゼン、1,2,4‐トリクロロベンゼン、1,3,5‐トリクロロベンゼン、1,3‐ジクロロ‐5‐ブロモベンゼン、2,4,6‐トリクロロトルエン、1,2,3,5‐テトラブロモベンゼン、ヘキサクロロベンゼン、1,3,5‐トリクロロ‐2,4,6‐トリメチルベンゼン、2,2´,4,4´‐テトラクロロビフェニル、2,2´,6,6´‐テトラブロモ‐3,3´,5,5´‐テトラメチルビフェニル、1,2,3,4‐テトラクロロナフタレン、1,2,4‐トリブロモ‐6‐メチルナフタレン等及びそれらの混合物が挙げられ、1,2,4‐トリクロロベンゼン、1,3,5‐トリクロロベンゼンが好ましい。
【0033】
また、他の少量添加物として、末端停止剤、修飾剤としてのモノハロ化物を併用することもできる。
【0034】
こうして得られたPAS(イ)は、当業者にとって公知の後処理法によって副生物から分離することができる。
【0035】
(B)ゼオライトは、結晶性のアルミノケイ酸塩であり、下記の一般式で示される公知の物質である。
【0036】
x(M ,MII)O・Al・ nSiO・ mH
ここで、Mは1価の金属、例えばLi、Na、K等のアルカリ金属、あるいはアンモニウム、アルキルアンモニウム、ピリジニウム、アニリニウム、水素イオン等を示し、MIIは2価の金属、例えばCa、Mg、Ba、Sr等のアルカリ土類金属を示す。MとMIIは、一方若しくは両方存在してよい。好ましくはMIIがCaであり、Mが実質上存在しない。
【0037】
本発明で使用する(B)ゼオライトとしては天然または合成品の何れのゼオライトも使用可能である。天然ゼオライトとしては、例えば、ホウふっ石、ワイラカイト、ソーダふっ石、メソふっ石、トムソンふっ石、ゴナルドふっ石、スコレふっ石、エジングトふっ石、ギスモンふっ石、ダクふっ石、モルデンふっ石、ニガワラふっ石、エリオナイト、アシュクロフティン、キふっ石、クリノプチロライト、タバふっ石、ハクふっ石、ダキアルドふっ石、カイジュウジふっ石、ジュウジふっ石、グメリンふっ石、リョウふっ石、フォージャサイト等を挙げることができる。合成ゼオライトとしては、例えば、A型、X型、Y型、L型、モルデナイト、チャバサイト等を挙げることができる。上記ゼオライト中、好ましくは合成ゼオライトが用いられる。合成ゼオライトとしては、市販のものを使用することができ、例えば、CS‐100、CS‐100S(いずれも商標、株式会社耕正製)、AMT‐25(商標、水澤化学工業株式会社製)、ミズカライザーES(商標、水澤化学工業株式会社製)等が挙げられる。
【0038】
(B)ゼオライトの形状は粉末粒子状が好ましく、平均粒径の上限が好ましくは3μm、より好ましくは2.5μm、特に好ましくは2μmである。下限は特に限定されないが、好ましくは0.1μmである。上記上限を超えると樹脂組成物の流動性の低下や成形品の引張強度、衝撃強度の低下等をもたらすため好ましくない。ここで、平均粒径はコールターカウンター法により求めた値(D50)である。また、該ゼオライト粒子は、粒度分布において、好ましくは粒径が5μm以下の粒子が90重量%以上であり、特に好ましくは粒径が3μm以下の粒子が95重量%以上がよい。
【0039】
本発明において成分(A)PASと成分(B)ゼオライトの配合比は、(A)100重量部に対して、(B)の上限が15重量部、好ましくは5重量部、特に好ましくは3重量部であり、下限が0.01重量部、好ましくは0.5重量部、特に好ましくは1重量部である。上記上限を超えては、バリ長の低減を図ることができず、更には成形加工性の低下、及び引張強度、衝撃強度等の機械的強度の低下をも招く。上記下限未満では、バリ長の低減をも図ることができないと共に、溶融成形時の増粘を押さえることができず、成形性が低下し、更には、引張強度、衝撃強度等の機械的強度も高めることができない。
【0040】
本発明の樹脂組成物には更に、任意成分として無機充填剤を配合することができる。無機充填剤としては特に限定されないが、例えば粉末状/リン片状の充填剤、繊維状充填剤などが使用できる。粉末状/リン片状の充填剤としては、例えばシリカ、アルミナ、タルク、マイカ、カオリン、クレー、シリカアルミナ、酸化チタン、炭酸カルシウム、ケイ酸カルシウム、リン酸カルシウム、硫酸カルシウム、酸化マグネシウム、リン酸マグネシウム、窒化ケイ素、ガラス、ハイドロタルサイト、酸化ジルコニウム、ガラスビーズ、カーボンブラック等が挙げられる。また、繊維状充填剤としては、例えばガラス繊維、アスベスト繊維、炭素繊維、シリカ繊維、シリカ/アルミナ繊維、チタン酸カリ繊維、ポリアラミド繊維等が挙げられる。また、この他にZnOテトラポット、金属塩(例えば塩化亜鉛、硫酸鉛など)、酸化物(例えば酸化鉄、二酸化モリブデンなど)、金属(例えばアルミニウム、ステンレスなど)等の充填剤を使用することもできる。これらを1種単独でまたは2種以上組合せて使用できる。また、無機充填剤は、その表面が、シランカップリング剤やチタネートカップリング剤で処理してあってもよい。無機充填剤は、(A)100重量部に対して400重量部以下の量で、好ましくは300重量部以下の量で使用される。無機充填剤の量が上記値を超えると粘度変化が大きくなって成形不能となることがある。また機械的強度を高めるためには、0.01重量部以上配合するのが好ましい。
【0041】
また、本発明の樹脂組成物には、本発明の目的を損なわない範囲内で、PAS(A)以外のPAS、例えば、非ニュートン指数Nが本発明の範囲未満であるところの実質的に線状構造を持つPASあるいは線状構造により近いPAS等を配合することができる。
【0042】
更に、必要に応じて、上記の成分の他に、公知の添加剤及び充填剤、例えば酸化防止剤、紫外線吸収剤、離型剤、熱安定剤、滑剤、着色剤等を配合することができる。
【0043】
本発明の樹脂組成物の製造法は特に限定されない。例えば、上記の各成分を予めヘンシェルミキサー等の混合機で混合後、押出機等の慣用の装置にて溶融混練し、押出し、ペレット化することができる。
【0044】
本発明の樹脂組成物は、自動車機器部品、電気・電子機器部品、化学機器部品等の材料として使用し得る。
【0045】
以下、本発明を実施例により更に詳細に説明するが、本発明はこれら実施例により限定されるものではない。
【0046】
【実施例】
実施例において、PPSの溶融粘度V測定の際に用いたフローテスターは、島津製作所製フローテスターCFT‐500Cである。
【0047】
非ニュートン指数Nの測定に用いたキャピログラフは、東洋精機製作所製キャピログラフ1B P‐Cである。
【0048】
合成例1
150リットルオートクレーブに、フレーク状硫化ソーダ(60.7重量%NaS)19.222kgとN‐メチル‐2‐ピロリドン(以下ではNMPと略すことがある)45.0kgを仕込んだ。窒素気流下攪拌しながら液温204℃まで昇温して、水4.600kgを留出させた(残存する水分量は硫化ソーダ1モルあたり1.08モル)。その後、オートクレーブを密閉して180℃まで冷却し、p‐ジクロロベンゼン(以下ではp‐DCBと略すことがある)23.135kg及びNMP18.0kgを仕込んだ。液温150℃で窒素ガスを用いて1kg/cmGまで加圧して昇温を開始した。液温250℃になったところで昇温をやめ、そのまま3時間攪拌して反応を進めた。
【0049】
得られたスラリーに対し常法により濾過、温水洗を繰り返し、120℃で約5時間熱風循環乾燥機中で乾燥し、白色粉末状のPPSを得た。得られたPPS (P‐01、PAS(イ)に相当する)の溶融粘度Vは100ポイズであった。
【0050】
合成例2
p‐DCBの仕込量を22.463kgにした以外は、全て合成例1と同じく実施した。得られたPPS(P‐02)の溶融粘度Vは340ポイズであった。
【0051】
合成例3
合成例1で得たPPS(P‐01)を230℃で65時間、熱酸化処理した。得られたPPS(P‐1、PAS(A)に相当する)の溶融粘度Vは2220ポイズであり、非ニュートン指数Nは1.62であった。
【0052】
合成例4
合成例1で得たPPS(P‐01)を230℃で45時間、熱酸化処理した。得られたPPS(P‐2、PAS(A)に相当する)の溶融粘度Vは1150ポイズであり、非ニュートン指数Nは1.45であった。
【0053】
合成例5
合成例2で得たPPS(P‐02)を230℃で32時間、熱酸化処理した。得られたPPS(PC‐1)の溶融粘度Vは2340ポイズであり、非ニュートン指数Nは1.29であった。
【0054】
合成例6
合成例1で得たPPS(P‐01)を230℃で90時間、熱酸化処理した。得られたPPS(PC‐2)の溶融粘度Vは6500ポイズであり、非ニュートン指数Nは2.03であった。
【0055】
合成例7
合成例1で得たPPS(P‐01)を230℃で33時間、熱酸化処理した。得られたPPS(PC‐3)の溶融粘度Vは710ポイズであり、非ニュートン指数Nは1.37であった。
【0056】
合成例8
重合助剤として、酢酸ソーダ三水塩16.5kgを添加し、p‐DCBの仕込量を22.426kgにした以外は、全て合成例1と同じく実施した。得られたPPS(PC‐4)の溶融粘度Vは1300ポイズであり、非ニュートン指数Nは、1.08であった。
【0057】
【実施例1〜4及び比較例1〜10】
実施例及び比較例で使用したゼオライト及びガラス繊維は下記の通りである。
<ゼオライト>
・CS‐100、商標、株式会社耕正製(A型ゼオライトのNaをCaで置換したもの)
<ガラス繊維>
・CS 3PE945S、商標、日東紡績株式会社製
各実施例及び比較例とも、各成分を表1に示す量(重量部)で配合し、ヘンシェルミキサーを使用して5分間予備混合して均一にした後、溶融粘度V及びラジカル発生量の測定に供した。
【0058】
樹脂組成物の溶融粘度V及びラジカル発生量は下記の方法により測定した。
<樹脂組成物の溶融粘度V
上記のPPSの溶融粘度Vの測定と同じく実施した。
<ラジカル発生量>
2+を標準物質として、30℃から300℃まで5℃/分で昇温し、次いで300℃で30分間保持した後に得られるESRスペクトルから求めた値(spin/g)である。測定に用いたESRは、日本電子製JES‐FE2XGである。
【0059】
引張強度、アイゾット衝撃強度及びバリ長は、下記のようにして測定した。
【0060】
各実施例及び比較例とも、表1に示す量(重量部)の各成分に、更にガラス繊維67重量部を加えて、ヘンシェルミキサーを使用して5分間予備混合して均一にした後、20mmφの二軸異方向回転押出機を用い、温度300℃、回転数400rpmで溶融混練してペレットを作成した。
<引張強度>
上記のようにして得られたペレットを射出成形機に供給し、シリンダー温度320℃、金型温度130℃でダンベル片を成形し、ASTM D638に準拠して測定した。
<アイゾット衝撃強度>
引張強度測定と同一の条件でダンベル片を成形し、ASTM D256に準拠して測定した。
<バリ長>
引張強度測定と同一の条件で、ASTM4号ダンベル片成形用金型を用いて試験片を作成し、該金型においてゲートと反対側のガス抜き用の隙間(クリアランス20μm)に発生したバリ長を測定して評価した。
【0061】
以上の結果を表1に示す。
【0062】
【表1】
Figure 0003603431
実施例1〜3は、本発明の(A)PPSに(B)ゼオライトを本発明の範囲内において種々の量で配合したものである。ゼオライトを配合していない比較例1と比べて、いずれも成形品のバリ長は著しく短く、かつ引張強度、衝撃強度は高かった。更に、組成物の溶融粘度Vはより低く、良好な成形加工性を示した。一方、比較例1では、増粘が著しくVは高く、成形加工性が悪かった。また、本発明の範囲内でゼオライトの配合量を増加すると、バリ長は短くなり、引張強度、衝撃強度は増加する傾向にあった。ラジカル発生量は減少し、増粘が抑制され、Vは低下した。実施例4は、実施例2のPPSを、本発明の範囲内でV及び非ニュートン指数Nのより小さなPPSに代えたものである。成形品のバリ長は多少長くなり、かつ引張強度、衝撃強度は多少低下したが本発明の効果を十分達成し得るものであった。更に、組成物のVは低く、良好な成形加工性を示した。また、ゼオライトを配合していない比較例2に比べて、樹脂組成物の性状はいずれも著しく良好であった。
【0063】
比較例3は、熱処理前のPPSのVが本発明の範囲を超えており、かつ熱処理後のPPSのNが本発明の範囲未満のPPSを使用したものであり、比較例4は、このPPSに更にゼオライトを配合したものである。いずれも成形品のバリ長が著しく長かった。比較例5は、V及びNが共に本発明の範囲を超えるPPSを用いたものである。ゼオライトを配合したにもかかわらず、増粘が激しく成形品を作ることができなかった。比較例6は、V及びNが共に本発明の範囲未満のPPSを用いたものであり、比較例7は、このPPSに更にゼオライトを配合したものである。いずれも成形品のバリ長が著しく長かった。また、引張強度、衝撃強度も低かった。比較例8は、熱酸化処理をせず、重合のみで製造した高分子量の実質的に線状のPPSを使用したものであり、比較例9は、それに更にゼオライトを配合したものである。いずれも成形品のバリ長が著しく長かった。比較例10は、本発明のPPSに本発明の範囲の量を超えるゼオライトを配合したものである。成形品のバリ長が長くなると共に、引張強度、衝撃強度が低下した。また、組成物の増粘がかえって激しくなり成形加工性が悪化した。
【0064】
【発明の効果】
本発明は、成形品のバリ発生量が少なく、かつ溶融混練時における増粘が小さく流動性に富むポリアリーレンスルフィド樹脂組成物を提供する。

Claims (4)

  1. (A)溶融粘度Vが40〜200ポイズであるポリアリーレンスルフィド(イ)を、気相酸化性雰囲気下で加熱処理して得られる、溶融粘度Vが800〜5000ポイズであり、かつ非ニュートン指数Nが1.40〜2.00であるポリアリーレンスルフィド 100重量部、及び
    (B)ゼオライト 0.01〜15重量部
    を含む樹脂組成物。
  2. (A)ポリアリーレンスルフィドの溶融粘度Vが1000〜3500ポイズである請求項1記載の樹脂組成物。
  3. (A)ポリアリーレンスルフィドの非ニュートン指数Nが1.45〜1.80である請求項1又は2記載の樹脂組成物。
  4. (B)ゼオライトを0.5〜5重量部含む請求項1〜3のいずれか一つに記載の樹脂組成物。
JP33122695A 1995-11-28 1995-11-28 ポリアリーレンスルフィド樹脂組成物 Expired - Fee Related JP3603431B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP33122695A JP3603431B2 (ja) 1995-11-28 1995-11-28 ポリアリーレンスルフィド樹脂組成物

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP33122695A JP3603431B2 (ja) 1995-11-28 1995-11-28 ポリアリーレンスルフィド樹脂組成物

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH09151321A JPH09151321A (ja) 1997-06-10
JP3603431B2 true JP3603431B2 (ja) 2004-12-22

Family

ID=18241308

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP33122695A Expired - Fee Related JP3603431B2 (ja) 1995-11-28 1995-11-28 ポリアリーレンスルフィド樹脂組成物

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3603431B2 (ja)

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5891557A (ja) * 1982-11-15 1983-05-31 Mitsubishi Electric Corp 磁気記録再生装置
JP2007119638A (ja) * 2005-10-28 2007-05-17 Chubu Electric Power Co Inc ポリアリーレンスルフィド系成形材料及びpps系成形品
JP5888556B2 (ja) * 2012-02-02 2016-03-22 Dic株式会社 架橋型ポリアリーレンスルフィド樹脂およびその製造方法
JP6136293B2 (ja) * 2013-01-25 2017-05-31 Dic株式会社 架橋型ポリアリーレンスルフィドの製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
JPH09151321A (ja) 1997-06-10

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3646737B2 (ja) 反応性に富むポリアリーレンスルフィド
JP3623833B2 (ja) ポリアリーレンスルフィド樹脂組成物
JP3610990B2 (ja) 接着性に優れたポリアリーレンスルフィド
JP3624410B2 (ja) ポリアリーレンスルフィド樹脂組成物
JPH08157718A (ja) ポリアリーレンスルフィド樹脂組成物
JP3614486B2 (ja) 接着性に優れたポリアリーレンスルフィドの製造法
JPH09194726A (ja) ポリアリーレンスルフィド樹脂組成物
JPH07292107A (ja) 高分子量ポリアリーレンスルフィド
JP3783219B2 (ja) ポリアリーレンスルフィド樹脂成形品
JP3603431B2 (ja) ポリアリーレンスルフィド樹脂組成物
JP4277368B2 (ja) ポリアリーレンスルフィド樹脂組成物
JP3603433B2 (ja) ポリアリーレンスルフィド樹脂組成物
JP3607959B2 (ja) ポリアリーレンスルフィド樹脂組成物
JPH08118503A (ja) ケミカル配管用の高分子量ポリアリーレンスルフィド
JPH08118502A (ja) 給湯管用の高分子量ポリアリーレンスルフィド
JP3556996B2 (ja) 接着性に優れたポリアリーレンスルフィド
JP3984661B2 (ja) ポリアリーレンスルフィド樹脂組成物
JP3687759B2 (ja) ポリアリーレンスルフィド樹脂組成物の製造法
JPH0820645A (ja) 射出成形容器用の高分子量ポリアリーレンスルフィド
JPH11335653A (ja) ポリアリーレンスルフィド成形体用溶接棒
JP3782144B2 (ja) ポリアリーレンスルフィド樹脂組成物
JP3721567B2 (ja) ポリアリーレンスルフィド
JP3984662B2 (ja) ポリアリーレンスルフィド樹脂組成物
JP3783221B2 (ja) ポリアリーレンスルフィド樹脂組成物
JP3783220B2 (ja) ポリアリーレンスルフィド樹脂組成物

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20040128

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20040421

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20040907

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20040920

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081008

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081008

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091008

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091008

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101008

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111008

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111008

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121008

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121008

Year of fee payment: 8

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121008

Year of fee payment: 8

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121008

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131008

Year of fee payment: 9

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees