JPH082831Y2 - テ−プカセットロ−ディング装置 - Google Patents

テ−プカセットロ−ディング装置

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JPH082831Y2
JPH082831Y2 JP1987092105U JP9210587U JPH082831Y2 JP H082831 Y2 JPH082831 Y2 JP H082831Y2 JP 1987092105 U JP1987092105 U JP 1987092105U JP 9210587 U JP9210587 U JP 9210587U JP H082831 Y2 JPH082831 Y2 JP H082831Y2
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cassette
container
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plate
slider
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誠 高橋
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Kenwood KK
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【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) この考案は、DATカセットのローディング装置に関
し、カセットをカセットコンテナへ単に載置する操作に
より、ローディング動作によってカセットコンテナの所
定位置に位置決めされて保持されるようにして、カセッ
トの着脱操作を容易としたテープカセットローディング
装置を提供するものである。
(従来の技術) 従来のテープカセット再生装置では、記録再生装置へ
カセットが常に所定位置にセットされるために、特開昭
61-180958号公報に開示のごとく、カセットコンテナへ
カセットは隙間なく密嵌、嵌入されるように構成されて
いる。
(考案が解決しようとする課題) 上記のように隙間なく密嵌、嵌入される構造では、カ
セットを強制的にカセットコンテナへ押し込むことにな
り、カセットの着脱操作の際の無理な押し込みや抜取り
動作のために、カセットやカセットコンテナを損傷する
恐れがある。
この考案は、カセットをカセットコンテナへ単に載置
する操作により、ローディング動作によってカセットコ
ンテナの所定位置に位置決めされて保持されるようにし
て、カセットの着脱操作を容易としたテープカセットロ
ーディング装置を提供するものである。
(課題を解決するための手段) 上記課題を解決するためこの考案は、カセット着脱位
置から記録再生装置Rの上方位置迄の間の前後移動と上
方位置から記録再生装置Rまでの上下動作をするカセッ
トコンテナ5を備え、カセット6の下部カバー51を開閉
するため、スライド板52がカセットコンテナ5に前後移
動自在に設けられ、カセットコンテナ5へ回動可能に設
けているスライドレバー63によってスライド板52の上記
前後移動を行うように構成され、カセットコンテナ5の
上記前後移動に連動してこのカセットコンテナ5の外側
をカバーすべく移動するコンテナトレイ104を備えたテ
ープカセットローディング装置において、コンテナトレ
イ104に前後移動自在に設けたトレイスライダ142のカセ
ット着脱位置側に持上部153を設け、カセットコンテナ
5の所定位置に保持されたカセット6の後部に係合する
押戻部52aをスライド板52に、後部係合片76をカセット
コンテナ5に、それぞれ形成し、コンテナトレイ104と
トレイスライダ142との間に張架したばね146にてこの両
方が互いに近づくようにし、コンテナトレイ104にレバ
ー149の上端部を枢着してこのレバー149の中間部をトレ
イスライダ142に枢着し、記録再生装置Rの上方位置か
らカセット着脱位置に向かうカセットコンテナ5の移動
の際、カセット着脱位置の少し手前でレバー149の下端
部に係合する係合片152を装置本体4に設け、上記係合
動作に伴うトレイスライダ142のコンテナトレイ104に対
する奥側への移動により、スライドレバー63に係合して
スライド板52を下部カバー51の開き方向に移動する係合
部154を、トレイスライダ142に形成し、カセットコンテ
ナ5がカセット着脱位置の少し手前からカセット着脱位
置の間に位置するときは、持上部153は後部係合片76の
上面よりも上方に位置し、押戻部52aは持上部153の入口
側寄りに位置するように、かつ、カセットコンテナ5が
カセット着脱位置の少し手前から奥側寄りにあるときで
は、押戻部52a、後部係合片76は上記所定位置のカセッ
ト6の後部に係合すると共に、持上部153は押戻部52a、
後部係合片76の入口側寄りに位置するように、構成して
いることを特徴とする。
(作用) カセットコンテナ5がカセット着脱位置の付近にある
ときは、持上部153は後部係合片76の上面よりも上方に
位置し、押戻部52aは持上部153の入口側寄りに位置して
いるので、カセット6をカセットコンテナ5へ乗せる
と、カセットコンテナ5の後部係合片76の上面よりも上
方に位置しているトレイスライダ142の持上部153、153
へ、カセット6の前部側は低く、後部側が高くなって載
置し易くなっている。
そして、このように前部側は低く、後部側が高く挿入
されているカセット6は、カセットコンテナ5がカセッ
ト着脱位置の少し手前から奥側に移動するとき、持上部
153は押戻部52a、後部係合片76の入口側寄りに移動し、
押戻部52a、後部係合片76は上記所定位置のカセット6
の後部に係合するので、カセット6は水平姿勢に戻ると
共に、押戻部52a、後部係合片76によってカセットコン
テナ5の所定位置に位置決めされる。
(実施例) 以下、この考案の実施例を図面に基づいて説明する。
ローディング装置の要部全体を、第1図に右側斜視図
で、第2図に要部側面図で、第5図に要部平面図で、第
25図と第26図に、主要構成部材の分解斜視図で、第29図
に左側斜視図で、それぞれ示した。
左右側板1、2を、横板3と、記録再生装置Rを装着
しているプレート41にて互いに連結し、左右側板1、2
の上部は、上板16にて互いに連結して箱形の装置本体4
に形成する。
カセットコンテナ5へ手で載置されたカセット6は、
装置本体4に設けてあるローディング機構Lにより、カ
セットコンテナ5と共に、第1図、第2図、第5図、第
25図で右方から左方へ装置本体4内に水平に引き込ま
れ、次にカセットコンテナ5が下動されて記録再生装置
Rにカセット6がセットされてローディングされる。
記録再生装置Rにセットされているカセット6は、ロ
ーディング機構Lによりカセットコンテナ5と共に上動
され、次に第1図、第2図、第5図、第25図で装置本体
4内を左方から右方へ移動されてアンローディングされ
る。
以下、図示例では、第1図、第2図、第5図、第25図
で装置本体4の右側を入口側と言い、第1図、第2図、
第5図、第25図で装置本体4の左側を奥側と言い、これ
らの各図で上下の方向を、左右と言う。また、奥側から
入口側に向かう方向を、前方と言い、入口側から奥側に
向かう方向を、後方と言う。
例示したローディング機構Lは、入口側、奥側間にわ
たって左右側板1に沿って前後移動するラック板9と、
ラック板9の前後移動に伴って左右側板1、2の間を前
後にスライドするスライダ10と、カセットコンテナ5を
前端部に吊架してスライダ10へ上下揺動可能に設けられ
た平行リンク機構Pと、ラック板9の上記前後移動に伴
って平行リンク機構Pの上下揺動を行うカム機構Mと、
ラック板9の上記前後移動の駆動機構である後述のロー
ディング駆動機構8とにより構成される。
詳細には、左右側板1、2には、水平状で板を貫通す
るガイド溝13、13を設け、右側の左右側板1には、板を
貫通して入口側の水平部C1(ガイド溝13の下方に位置す
る)と奥側のフック状部C2とからなるカム溝Cと、水平
状で板を貫通する後部ガイド溝14とが、形成され、ガイ
ド溝13、14の下方には、ピン26を、左右横方向へ張り出
して設けている。
下縁にラック9aを形成したラック板9には、板を貫通
する水平状の前部溝21と後部溝22を、入口側と奥側に設
け、前部溝21、後部溝22の下方に下部溝23を形成し、奥
側の縦部S1と入口側の傾斜部S2とからなるカム溝Sを、
傾斜部S2が前部溝21に連通するように設けている。
スライダ10には、第23図に側面視を、第24図に平面視
を、第25図に斜視を、それぞれ示したように、正面視門
型の左右側板部の入口側に、軸孔11とピン孔30が明けて
あり、左右の側板部の入口側と奥側に、前部ピン24と後
部ピン25を、いずれも左右横方向へ張り出して設け、門
型の天井部の入口側にピン20が、奥側にピン19が、それ
ぞれ立設され、天井部の入口側に天井部を貫通する長溝
38が明けてある。
また、このスライダ10の入口側の端部にブラケットを
左右に形成して、このブラケットには左右横方向へピン
54を張り出して設け、前部ピン24、後部ピン25とは反対
側(組立て状態で左右側板2の側)の左右側板部に、溝
110を明け、この溝110は入口側に対して奥側が高い位置
となる傾斜した形としている。
一方、カセットコンテナ5の左右の側板には、上位の
ピン31、31と下位のピン32、32を、左右横方向へ張り出
して設けている。
上板16には、スライダ10の天井部のピン19、20に遊嵌
する前後方向に長い溝17、18を設けている。
平行リンク機構Pは、枠形の上位リンク27と、一対の
下位リンク29、29とによって構成されている。
上位リンク27には、基部左右に軸孔28、28が明けてあ
り、基部上部にピン37を立設している。
カム機構Mは、基部にカムピン34を設けているカムレ
バー33のこのカムピン34を左右側板1のカム溝Cとラッ
ク板9のカム溝Sとに遊挿したものにより構成されてい
る。
そして、カムレバー33の中間部分を支軸12へ枢支
し、、支軸12は、上位リンク27の軸孔28、28及び、スラ
イダ10の軸孔11にそれぞれ遊挿し、上位リンク27とカム
レバー33との間にトルクばね35のそれぞれの端部を係止
して、カムレバー33のピン36を上位リンク27の係合縁27
aへ、トルクばね35の付勢により下から当接させること
で、上位リンク27をカムレバー33に一体としている。
スライダ10のピン孔30、30には、一対の下位リンク2
9、29の基部をピン131、131によって軸着し、カセット
コンテナ5の上位のピン31、31に上位リンク27の先端部
を、下位のピン32、32に下位リンク29、29の先端部を、
それぞれ軸支している。
上位リンク27の基部の左右方向中心に立設しているピ
ン37を、スライダ10の天井部の長溝38へ遊挿している。
スライダ10の前部ピン24を、左右側板1、2のガイド
溝13、13とラック板9の前部溝21に、スライダ10の後部
ピン25は左右側板1の後部ガイド溝14に、スライダ10の
天井部のピン19、20を、上板16の溝17、18に、いずれも
遊嵌している。
スライダ10の軸孔11に遊挿した支軸12の右端部は、左
右側板1のガイド溝13にも遊嵌している。
ラック板9は、その下部溝23を左右側板1のピン26に
遊嵌し、その後部溝22を、左右側板1の後部ガイド溝14
へ挿通しているスライダ10の後部ピン25へ遊嵌してい
る。
これらのように各部材が結合された状態では、スライ
ダ10の左右側板部の外側に左右側板1、2が位置し、左
右側板1の外側にラック板9が位置し、スライダ10の上
方に上板16が位置している。
この構成により、ラック板9の下部溝23がピン26に案
内されてラック板9が前後移動すると、カムピン34がラ
ック板9のカム溝Sの縦部S1に係合しているときは、カ
ムピン34はラック板9と共に移動するため、ラック板9
と共にスライダ10は前後移動し、上位リンク27、下位リ
ンク29、29とカセットコンテナ5も上下せずに、その底
板64は大略水平姿勢で前後移動することになる。
これに対し、カムピン34がラック板9のカム溝Sの傾
斜部S2に係合しているときは、カムピン34は左右側板1
のカム溝Cのフック状部C2に係合する位置にあり、ラッ
ク板9が前後移動してもカムピン34は殆ど前後移動はで
きずにカム溝Sの傾斜部S2内をフック状部C2に案内され
て上下動することになり、この上下動によって上位リン
ク27、下位リンク29、29は支軸12を支点として上下に回
動して、カセットコンテナ5はその底板64が大略水平姿
勢で上下動することになる。
すなわち、第2図、第4図ではラック板9が入口側へ
最も前進している位置であり、カムピン34は、ラック板
9のカム溝Sの縦部S1に係合して左右側板1のカム溝C
の水平部C1の前端部付近に位置している。
これにより、カムピン34は最も低い位置となって、カ
ムレバー33(第2図では2点鎖線で、第4図では実線で
図示)の先端部のピン36は最も高い位置となり、カセッ
トコンテナ5も最も高い位置にあって装置本体4から突
出して、カセット6が手でカセットコンテナ5へ着脱さ
れるカセット着脱位置となる。
このカセット着脱位置からラック板9が奥側へ移動す
ると、カムピン34は縦部S1に係止されたまま、ラック板
9と共に左右側板1のカム溝Cの水平部C1内を移動する
ため、ラック板9と共にスライダ10は後方移動し、上位
リンク27、下位リンク29、29とカセットコンテナ5は最
上位のまま後方移動する。
そして、カムピン34がカム溝Cのフック状部C2の下端
部に係合した以後では、カムピン34はこのフック状部C2
に案内されて上方へ移動してカム溝Sの縦部S1から外れ
て傾斜部S2に進入し、ラック板9が後方移動すると、カ
ムピン34は殆ど後方移動はできずに(正確には次述のよ
うにわずかに奥側へ移動する)カム溝Sの傾斜部S2内を
フック状部C2に案内されて上動することになり、この上
動によって上位リンク27、下位リンク29、29は支軸12を
支点に右回りしてカセットコンテナ5は、大略水平姿勢
のまま、記録再生装置Rに向かって下動する。
フック状部C2の上端部付近にカムピン34が達すると、
後述のようにカセットコンテナ5上のカセット7は記録
再生装置Rにセットされる。
上記ラック板9の移動動作は、左右側板1のガイド溝
13、後部ガイド溝14に遊嵌しているスライダ10の前部ピ
ン24、後部ピン25に、このラック板9の前部溝21、後部
ガイド溝22が遊嵌していることで、ガタツキなく行われ
る。
また、上位リンク27の支軸12を支点とする上下回動
は、スライダ10の長溝38に上位リンク27のピン37がガイ
ドされることで、左右部での傾きなく行われる。
ローディング駆動機構8は、ラック9aに噛み合うピニ
オン156と、装置本体4に取り付けたローディングモー
タ7と、ローディングモータ7の回転をピニオン156に
伝達するベルト伝導機構157、ギヤ機構158とによって構
成され、左右側板1の外側付近に設けている。
ローディングモータ7の駆動は、コネクタを主体とす
る制御電源Eによって行われるもので、ラック板9に固
設したピン91が左右側板1に取付けてある前記スイッチ
92、後位スイッチ93の作動片に当接するまでの間、ラッ
ク板9の前記前後移動を行うべく、ローディングモータ
7の正逆駆動がなされるように、制御電源Eが構成され
ている。
このローディング装置に使用されるカセット6を第27
図に上面斜視図で、第28図に裏面斜視図で示した。
すなわち、前部カバー58によってカセット6の前部
が、下部カバー51によってカセット6の前下部が、図示
しないそれぞれのばねの付勢により塞がれている。前部
カバー58の前下部には切欠75、75が形成されている。
下部カバー51の左右の溝73、73の孔に突出する係止爪
74、74を押すと、図示しない前部カバーロックが解除さ
れて、前部カバー58から離れる方向に下部カバー51が引
かれると、カセット6の前下部は開かれて下部カバー51
のハブ孔53、53がカセット6のハブ孔55、55に合致す
る。
カセット6の前下部には、再生位置での位置決め用に
丸いピン孔40aと左右に長いピン孔40bが明けてある。
記録再生装置Rに装置しているプレート41には第3図
のように、 入口側に支承ピン62、62が、奥側に支承ピン61、61が、
さらに上端部が先細りテーパに形成してある位置決めピ
ン42、42が、それぞれプレート41の左右に立設されてい
る。
カセット6が記録再生装置Rにセットされると、カセ
ット6の丸いピン孔40aと長いピン孔40bが左右の位置決
めピン42、42に嵌合してカセット6は再生位置に位置決
めされると共に、カセットコンテナ5の底板64が、支承
ピン62、62、61、61に乗って支承される。
カム溝Cのフック状部C2は、横倒し鉤針形に形成され
ていて、ラック板9の後方移動時にカムピン34がこのフ
ック状部C2に案内されて上方へ移動してカム溝Sの縦部
S1から外れて傾斜部S2に進入し、ラック板9の引き続く
後方移動に伴ってカムピン34がわずかに奥側へ移動し、
カムピン34のこの奥側移動によって記録再生装置Rへセ
ットされる際にカセットコンテナ5がわずかに奥側へ移
動するように、カム溝Cのフック状部C2を形成してい
る。
これにより、カセット6が記録再生装置Rにセットさ
れる際、ピン孔40a、40bの前部内側壁に位置決めピン4
2、42の上記先細りテーパの上端部が接触するのが防止
されてピン孔40a、40bが確実に位置決めピン42、42に嵌
合される。
カセット6の前部カバー58は、前記のようにカセット
コンテナ5が大略水平姿勢のまま記録再生装置Rに向か
って下動する際、スライダ10に取付けてある開きフック
59、59が下から係合することにより、開かれる構造とし
ている。
すなわち、スライダ10の入口側端部のピン54、54に開
きフック59、59を回動自在に嵌合し、トルクばね80によ
って開きフック59のフック部59aが入口側へ付勢される
ようにセットされ、カムピン34がカム溝Cのフック状部
C2の下端部に係合した位置(カセット6は記録再生装置
Rの真上となっている)では、カセット6の前部カバー
58の前下部の真下に開きフック59のフック部59aが位置
するように設定されている。
これにより、カセット6が記録再生装置Rの真上にあ
る位置からカセットコンテナ5と共に下降すると、開き
フック59のフック部59aがカセット6の前部カバー58に
下から係合して、第3図のように前部カバー58は上方に
開かれる。
カセット6の下部カバー51は、カセットコンテナ5へ
カセット6が挿入されてこのカセットコンテナ5がカセ
ット着脱位置から記録再生装置Rの真上に向かって後方
移動する間に、スライド板52に下部カバー51が係合さ
れ、装置本体4に設けられた係合片121aに係止される付
勢手段であるスライドレバー63によりスライド板52の移
動が規制されるとき、カセット6の後方移動によって開
かれる構造としている。
すなわち、第18図のように、カセットコンテナ5の底
板64の上面側にスライド板52を、底板64に対して前後移
動自在に設けている。
このスライド板52には、第19図、第20図に裏面図で示
すように、下部カバー51の左右の溝73、73に嵌合できる
ガイド部72、72を突設し、また、上記載置されたカセッ
ト6の前部カバー58の切欠75を介してカセット6の前部
カバー58の先端部に係止される係合片71、71を設けてい
る。
また、第17図、第18図のように、カセットコンテナ5
へ挿入されたカセット6の前部上面に係合するようにし
た上部係合片78、入口側には、押戻部52aを立設してい
る。
カセットコンテナ5には、上記挿入されたカセット6
の左右側縁に係合する左右係合片77、77(これはカセッ
トコンテナ5のフレームを兼ねている)と、このカセッ
ト6の後縁に係合する後部係合片76を、設けている。
これにより、挿入位置でカセット6がカセットコンテ
ナ5へ挿入されると、カセット6の左右側縁はカセット
コンテナ5の左右係合片77、77に係合し、カセット6の
前部上面は、スライド板52の上部係合片78、78に係合
し、カセット6の後縁は、カセットコンテナ5の後部係
合片76に係合することになり、カセット6はカセットコ
ンテナ5の所定位置に位置決めされるものである。
カセットコンテナ5の底板64にスライドレバー63の基
部側をピン65にて軸着し、一方の回動先端部にはローラ
70を設け、他方の回動先端部には係合部63aを形成し、
スライド板52に立設したピン68を、底板64の溝67とスラ
イドレバー63に明けてある長孔66とに遊嵌している。
底板64とスライドレバー63とにそれぞれの端部を係止
した付勢手段であるばね69によって、スライドレバー63
を奥側へ付勢している。
カセット6の下部カバー51の開き動作は、スライドレ
バー63の先端部が左右側板1の入口側に突設してある係
止板121に、カセットコンテナ5の移動時に係止される
ことにより、行われるものである。詳細には、左右側板
1に固設したピン120、120に係止板121に明けている前
後の長孔122、122を遊嵌し、左右側板1と係止板121と
の間に張架したばね123によってこの係止板121を装置本
体4の入口側へ付勢している。
この構成により、カセットコンテナ5がカセット着脱
位置にあるときは、第19図のようにスライド板52はピン
68が底板64の溝67の後縁に当接して、カセット6の前部
カバー58は閉じられたままである。
カセットコンテナ5がカセット着脱位置から記録再生
装置Rの真上に向かって後方移動(第19図でカセットコ
ンテナ5が左方へ移動)するとき、第12図のように係止
板121の係止部121aにスライドレバー63の一方の先端部
のローラ70が当接し、ピン68が底板64の溝67の前縁に当
接してスライド板52は停止するため、スライド板52の係
合片71、71に前部カバー58の先端部が係止されているカ
セット6に対して、下部カバー51は相対移動して開かれ
る(下部カバー51の溝73、73に嵌合しているガイド部7
2、72が、後述するクランプ機構Kのカセット6の押え
動作により係止爪74、74を押しているため、図示しない
前部カバーロックは既に解除されている)。
下部カバー51が開かれて下部カバー51のハブ孔53はカ
セット6のハブ孔55に一致し、下部カバー51はその係止
孔124、124に係止爪74、74が係止されてロックされる。
そして、再生位置の真上からカセットコンテナ5が再
生位置迄下動すると、リールハブ孔がテープ繰り出しお
よびテープ巻き取りのキャプスタン軸56、57に嵌合し、
カセット6の前部カバー58が開かれてカセット6のテー
プが露出する。
下部カバー51の上記開き動作時には、係止板121はば
ね123を少し引き伸ばしてわずかに奥側へ押動される。
係止板121は、その長孔122、122の後縁がピン120、12
0に当接することにより、開き動作の設定位置が決まる
が、例えば下部カバー51の前後寸法が製作公差内で最も
大きいものであっても、下部カバー51の開き不足となら
ないように、設定位置を決めておき、下部カバー51の前
後寸法が小さいカセット6では、下部カバー51が十分開
き終わった以後のカセットコンテナ5のわずかな奥側移
動を、ローラ70に押された係止板121がばね123を引き伸
ばす事によって吸収されるものである。
また、このように弾性的に取付けてある係止板121
は、前述のように左右側板1のカム溝Cのフック状部C2
に案内されたカムピン34により、カセットコンテナ5が
わずかに前方へ移動しながら、記録再生装置Rにセット
されるとき、カセットコンテナ5と共にスライドレバー
63のわずかな奥側への移動を吸収できるものである。
スライドレバー63の開き移動の異常を検知するための
異常検知スイッチ125を左右側板1に取付け、異常検知
スイッチ125の作動子125aに当接するよう、係止板121に
形成した作動部121bを設けている。
これにより、下部カバー51が正常に開かれるときは、
係止板121の前記奥側への押動量はわずかであり、作動
部121bは作動子125aに当接しない。
後述のように、スライドレバー63が正常に開き回動せ
ず、カセットコンテナ5が奥側に移動するときは、スラ
イドレバー63によって係止板121は大きく奥側へ押動さ
れ、作動部121bが作動子125aを押動して異常検知スイッ
チ125が動作し、下部カバー51の開き動作に異常ありと
報知される。
カセットコンテナ5が記録再生装置Rに向かって下動
する際、記録再生装置Rへカセット6が浮き上がりなく
セットされるために、上位リンク27の先端部に設けた押
え体81を図示しないトルクばねによって下方へ押動付勢
することでカセット6を上から押圧してカセットコンテ
ナ5へ強固に保持する構造のクランプ機構Kを設けてい
る。
すなわち、押え体81には先端に押え部88、88が形成し
てあり、押え体81の基部82を、上位リンク27のブラケッ
ト83へ、ピン84によって枢支し、押え体81の孔85へ長い
ピン86を挿通している。
一方、側板1、2の入口側の上部に、入口側が奥側よ
りも上面が高くなるように傾斜している突出部87、87を
形成している。
これにより、カセット着脱位置の付近では、図示しな
いトルクばねによって下方へ付勢されているピン86が第
21図のように側板1、2の突出部87、87に乗っていて、
押え体81の押え部88、88はカセット6の上面から十分に
離れるようにし、このときのカセットコンテナ5の底板
64と押え部88、88との間に生じている間隙D(これはカ
セット6の厚さよりもやや厚い値)から、カセット6を
カセットコンテナ5へ載置できるようにしている。
カセット着脱位置からカセットコンテナ5が記録再生
装置Rの上方に向かって後方移動すると、第22図のよう
に側板1、2の突出部87、87からピン86は外れて上位リ
ンク27の先端部にこのピン86は乗り、上位リンク27と共
に押え体81は図示しないトルクばねによって下方へ付勢
されてその押え部88、88がカセット6の上面を下方へ押
し、記録再生装置Rへカセット6が浮き上がりなくセッ
トされる。
カセット6が記録再生装置Rにセットされると、カセ
ット6の丸いピン孔40aと長いピン孔40bが左右の位置決
めピン42、42に嵌合してカセット6は再生位置に位置決
めされると共に、カセットコンテナ6の底板64が、支承
ピン62、62、61、61に乗って支承され、さらにカセット
6の後部は、プレート41の位置決めピン89(底板64の孔
90を通っている)に乗って支承され、押え体81の押え部
88、88の上記押動作用によってカセット6は、所定位置
に保持されるものであり、制御電源Eによるローディン
グモータ7の停止位置のバラツキによるカムレバー33の
この時の停止位置に多少のバラツキがあってもカセット
6は再生位置に正しく位置決めされる。
カセット6の載置動作時のガイド機能と、載置後はカ
セット出し入れ口117を塞ぐ装置パネル116の蓋として機
能を持つコンテナトレイ104を、この実施例では備えて
いる。
詳細は、第8図に要部左側側面を、第9図に要部平面
を、第29図に装置全体の左側斜視を、それぞれ示した。
カセットコンテナ6の左右外側方、入口側を大きくカ
バーできる形の第26図に斜視図で示すコンテナトレイ10
4を、スライダ10の移動に連動して前後移動するトレイ
ガイド103に取付けている。
トレイガイド103は、左右側板2の外側に位置してお
り、左右側板2に取付けた前後に長いロッド100と、ロ
ッド100へ前後移動自在に嵌合したブラケット101と、ブ
ラケット101に固設したプレート102とによって構成され
る。
コンテナトレイ104は、平面視が大略横向きコ字形の
底板106と、底板106から左右及び、前方にそれぞれ立設
された左右側板105、105、前板107によって形成され、
このコンテナトレイ104を、トレイガイド103の入口側端
部に取付けている(製作の点から後述する第11図、第12
図の2点鎖線で示すトレイ本体141へ、コンテナトレイ1
04の前板107を取付け、トレイ本体141の左側の左右側板
147を、トレイガイド103に取付けている)。
左右側板2には、入口側の水平部109aと、奥側の縦部
109cと、水平部109a、縦部109cを連通する傾斜部109bと
からなる溝109を、板を貫通して設けている。
左右側板1には、ガイド溝13の下方に前後に長い水平
状の溝115を、板を貫通して設けている。
トレイガイド103のプレート102にピン111によりレバ
ー112の下部を枢着して、このレバー112の上部に設けて
あるピン113を、左右側板2の溝109とスライダ10の溝11
0(第8図、第10図で2点鎖線で示し、入口側に対して
奥側が高い位置となる傾斜した形)とに遊嵌している。
トレイ本体141の右側の左右側板147にピン114を固設
して、このピン114を左右側板1の溝115に遊嵌してい
る。
コンテナトレイ104の底板106は、カセットコンテナ5
が記録再生装置Rに対して上下動作するときに通り抜け
できるように平面視コ字形に形成されている。
この構成により、コンテナトレイ104は、常にその底
板106が水平となる姿勢に保持され、第2図に示すカセ
ット着脱位置ではピン113は第8図のようにスライダ10
の溝110の最も高い位置で、左右側板2の溝109の水平部
109aに位置し、コンテナトレイ104は、その殆どの部分
が装置パネル116のカセット出し入れ口117から入口外側
へ突出している。
コンテナトレイ104の左右側板105、105は、カセット
コンテナ5の左右係合片77、77の外側に、コンテナトレ
イ104の底板106は、カセットコンテナ5の底板64の下方
に、コンテナトレイ104の前板107は、カセットコンテナ
6の前記係合片76、76の前方に、それぞれ位置して、カ
セットコンテナ5をカバーしている。
コンテナトレイ104の前板107の奥側には、奥側が低く
なる傾斜部108が形成してあるので、この傾斜部108に沿
ってカセット6をカセットコンテナ5へ容易に載置でき
る。
このカセット着脱位置からラック板9が後方移動する
と、スライダ10も後方移動し、ピン113は水平部109a内
をスライダ10と同じ速度でレバー112を介してコンテナ
トレイ104を後方移動する。
そして、ピン113が傾斜部109bに進入するとコンテナ
トレイ104は傾斜部109bの傾斜に応じてスライダ10の後
方移動速度よりも遅い速度で後方移動する。
そして、カムピン34がカム溝Cのフック状部C2の下端
部に係合した以後では、第10図のようにピン113の縦部1
09cに入り込むため、コンテナトレイ104は停止し、この
とき、装置パネル116にコンテナトレイ104の前板107は
面一となってカセット出し入れ口117はこの前板107によ
って塞がれる。
カセット着脱位置でカセット6を、カセット6は前部
側は低く、後部側が高くなって載置し易いようにし、ロ
ーディング動作の際はカセット6は水平姿勢に戻すよう
に、カセット6の姿勢を変更する姿勢変更機構140を、
この実施例では備えている。
この姿勢変更機構140は、コンテナトレイ104に対して
前後移動するトレイスライダ142の持上部153が、コンテ
ナトレイ104の上記突出位置(カセット着脱位置)では
カセット6の後部を係止して持ち上げ、カセットコンテ
ナ5の奥側への水平移動と共にトレイスライダ142の持
上部153が前方に移動して係止しなくなると共に、スラ
イド板52の押戻部52aがカセット6を奥側の所定位置
(カセット6がカセットコンテナ5の後部係合片78に係
合する位置)に押戻すように動作するものである。
詳細は、第11図に全体平面視で、第12図、第13図にト
レイスライダ142の動作を要部側面視で、第14図、第15
図にカセット6の持上げと所定位置に位置決めの状態を
要部側面視で、第26図にコンテナトレイ104、トレイス
ライダ142の斜視を、それぞれ示した。
トレイスライダ142は、底板143と、底板143の左右に
立設した側板151、151とからなり、底板143の入口側に
は、入口側が奥側よりも高くなるように上面を傾斜させ
た持上部153、153を設け、底板143は、カセットコンテ
ナ5が記録再生装置Rに対して上下動作するときに通り
抜けできるように平面視コ字形に形成されている。
底板143のこの平面視コ字形の左右部には、前後方向
が長いガイド孔143a、143aが板を貫通して明けてあり、
次述のように係合手段であるスライドレバー63の係合部
63aが係合する係合部154(係合手段)を突設している。
コンテナトレイ104の底板106の平面視コ字形の左右部
には、ピン145、145が立設してあり、トレイスライダ14
2の底板143のガイド孔143a、143aをこのピン145、145に
遊嵌することにより、トレイスライダ142はコンテナト
レイ104の底板106上をピン145、145に案内されて前後移
動自在となり、付勢手段であるばね146によってトレイ
スライダ142を入口側へ付勢している。
コンテナトレイ104の一方の側板147へ係合手段である
レバー149の上端部を支点ピン148により軸着して、この
レバー149の中間部分をピン150にてトレイスライダ142
の側板151へ軸着している。
コンテナトレイ104の前記カセット着脱位置でこのレ
バー149の下端部に入口側から係合している係合手段で
ある係合片152を、装置本体4の横板3に設けている。
スライド板52の入口側部には、スライド板52上のカセ
ット6の後部を奥側へ押動するための押戻部52aガイド
形成されている。
上記の構成による姿勢変更動作を説明する。
カセットコンテナ5が記録再生装置Rの上方位置より
も若干入口側(スライドレバー63のローラ70が係止板12
1の係止部121aに当接していない位置)にあるときのコ
ンテナトレイ104の位置から、前記カセット着脱位置の
少し手前(約10mmほど手前)迄の間では第12図、第14図
のように、レバー149の下端部は装置本体4の横板3の
係合片152よりも奥側に位置してレバー149の下端部と係
合片152との係合はないため、トレイスライダ142の持上
部153、153はコンテナトレイ104の前板107の付近に位置
し、スライドレバー63の係合部63aはトレイスライダ142
の係合部154よりも奥側に位置している係合部63aと係合
片154との係合はないため、スライド板52は、前記第19
図と同様、カセット6の下部カバー51は閉じられたまま
で、スライド板52の押戻部52aはカセットコンテナ5の
後部係合片76に、それぞれの奥側の面が面一となる位置
にある。
そして、スライダ10と共にカセットコンテナ5及び、
コンテナトレイ104が入口側(カセット着脱位置)へ上
記約10mmを超えて移動すると(第13図、第15図)、レバ
ー149の下端部は装置本体4の横板3の係合片152に係合
するため、コンテナトレイ104のピン148の移動に対して
トレイスライダ142のピン150は移動を制限されてコンテ
ナトレイ104(カセットコンテナ5)に対してトレイス
ライダ142は相対的に奥側へ移動する。
このとき、スライドレバー63の係合部63aはトレイス
ライダ142の係合部154に係合してスライドレバー63は第
11図で相対的に左回りするため、前記第20図の場合と同
様にスライド板52は入口側(カセット着脱位置)へ移動
する。
トレイスライダ142とスライダ板52のこれらの相対的
な動作により、トレイスライダ142の持上部153、153
は、コンテナトレイ104の前板107の傾斜部108よりも奥
側寄りで、この持上部153の上面は、カセットコンテナ
5の後部係合片76の上面よりも上方にあり、さらに、ス
ライド板12の押戻部52aは、カセットコンテナ5の後部
係合片76よりも入口側寄りでかつ、トレイスライダ142
の持上部153、153の入口側端部付近に位置しているた
め、カセット6をスライド板52の係合片71が入口側に押
圧し、カセット6の後部が持上部153の傾斜部をすべり
上がる動きを制限しない。
カセット着脱位置からスライダ10と共にカセットコン
テナ5及び、コンテナトレイ104が奥側へ移動すると
き、レバー149の下端部の係合片152との係合は解除され
るまでコンテナトレイ104(カセットコンテナ5)に対
してトレイスライダ142はばね146の弾力で相対的に入口
側へ移動する。
このとき、スライドレバー63の係合部63aの係合部154
との係合は解除されてスライドレバー63と共にスライド
板52はカセットコンテナ5に対し奥側へ移動する。
同時にスライド板52の押戻部52aはカセットコンテナ
5の後部係合片76に、それぞれの奥側の面が面一となる
位置にカセット6を押し入れる。
トレイスライダ142の持上部153、153は、スライド板1
2の押戻部52a、カセットコンテナ5の後部係合片76より
も入口側寄りに戻ることになるので、カセット6の後部
は持上部153の傾斜部をすべり下り、カセット6は水平
状となる。
かかる姿勢変更機構140の動作により、コンテナトレ
イ104がカセット着脱位置にあるときは、第13図のよう
にトレイスライダ142の持上部153、153よりも奥側寄り
のコンテナトレイ104の前板107の傾斜部108を利用して
カセット6をカセットコンテナ5へ載置すると、第15図
のように、カセットコンテナ5の後部係合片76の上面よ
りも上方に位置しているトレイスライダ142の持上部15
3、153へ、カセット6の前部側は低く、後部側が高くな
って載置あるいは取り出しが容易となっている。
カセット6が載置されて少し奥側へ移動し、姿勢変更
機構140によって水平状となったとき、カセット6の左
右側縁はカセットコンテナ5の左右係合片77、77に係合
し、カセット6の前部上面は、スライド板52の上部係合
片78、78に係合し、カセット6の後縁は、カセットコン
テナ5の後部係合片76に係合する所定位置に位置決めさ
れるものである。
このように、カセットコンテナ5がカセット着脱位置
の付近にあるときは、カセット6をカセットコンテナ5
へ単に載置する操作だけでよく、ローディング動作によ
ってカセットコンテナ5の所定位置に位置決めされて保
持される。
カセットコンテナ5がカセット着脱位置から記録再生
装置Rの真上に向かって後方移動して記録再生装置Rの
上方位置よりも若干入口側に到達すると、第20図のよう
に係止板121の係止部121aにスライドレバー63の一方の
先端部のローラ70が当接し、スライドレバー63は停止し
てピン68が底板64の溝67の前縁に当接してスライド板52
は停止するため、図示は省略したがスライド板52の押戻
部52aはカセット6の後縁からから離れ、カセットコン
テナ5の後部係合片76のみがカセット6の後縁に当接し
ていることになる。
また、取り出しのときは、カセット着脱位置の付近に
あるカセットコンテナ5に乗っているカセット6を持ち
上げるだけでよく、カセット6の着脱操作は、極めて容
易とすることができた。
(考案の効果) 以上のようにこの考案によれば、カセットコンテナ5
がカセット着脱位置の付近にあるときは、カセット6を
カセットコンテナ5へ単に載置する操作だけでよく、ロ
ーディング動作によってカセットコンテナ5の所定位置
に位置決めされて保持される。
また、取り出しのときは、カセット着脱位置の付近に
あるカセットコンテナ5に乗っているカセット6を持ち
上げるだけでよく、カセット6の着脱操作は、極めて容
易とすることができた。
【図面の簡単な説明】
各図はこの考案の一実施例を示すもので、第1図は、考
案装置全体の右側斜視図、第2図と第3図は、それぞれ
の動作状態での要部右側側面図、第4図は、第2図の要
部側面図、第5図は、第4図の平面図、第6図は、第3
図の要部側面図、第7図は、第2図の要部斜視図、第8
図と第10図は、それぞれの動作状態での要部左側側面
図、第9図は、第8図の平面図、第11図は、姿勢変更機
構の平面図、第12図と第13図は、第11図のそれぞれの動
作位置におけるA−A線要部矢視図、第14図と第15図
は、姿勢変更機構のそれぞれの動作位置におけるカセッ
トの姿勢を示す要部側面図、第16図は、考案装置の要部
後面図、第17図は、カセットコンテナの正面図、第18図
は、第17図の側面図、第19図と第20図は、カセットコン
テナのそれぞれの動作位置での底面図、第21図と第22図
は、クランプ機構のそれぞれの動作位置出の側面図、第
23図は、スライダの側面図、第24図は、第23図の平面
図、第25図と第26図は、考案装置の主要構成部材の分解
斜視図、第27図は、この考案に使用されるカセットの斜
視図、第28図は、上記カセットの裏面斜視図、第29図
は、考案装置全体の左側斜視図、第30図は、カセットコ
ンテナの支持状態を示す要部斜視図である。 5……カセットコンテナ、6……カセット、52……スラ
イド板、52a……押戻部、63……スライドレバー(付勢
手段)(係合手段)、69、146……ばね(付勢手段)、7
1……係合片、104……コンテナトレイ、142……トレイ
スライダ、149……レバー(係合手段)、152……係合片
(係合手段)、153……持上部、154……係合部(係合手
段)、140……姿勢変更機構、R……記録再生装置、L
……ローディング機構

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】カセット着脱位置から記録再生装置Rの上
    方位置迄の間の前後移動と上方位置から記録再生装置R
    までの上下動作をするカセットコンテナ5を備え、カセ
    ット6の下部カバー51を開閉するため、スライド板52が
    カセットコンテナ5に前後移動自在に設けられ、カセッ
    トコンテナ5へ回動可能に設けているスライドレバー63
    によってスライド板52の上記前後移動を行うように構成
    され、カセットコンテナ5の上記前後移動に連動してこ
    のカセットコンテナ5の外側をカバーすべく移動するコ
    ンテナトレイ104を備えたテープカセットローディング
    装置において、 コンテナトレイ104に前後移動自在に設けたトレイスラ
    イダ142のカセット着脱位置側に持上部153を設け、カセ
    ットコンテナ5の所定位置に保持されたカセット6の後
    部に係合する押戻部52aをスライド板52に、後部係合片7
    6をカセットコンテナ5に、それぞれ形成し、コンテナ
    トレイ104とトレイスライダ142との間に張架したばね14
    6にてこの両方が互いに近づくようにし、コンテナトレ
    イ104にレバー149の上端部を枢着してこのレバー149の
    中間部をトレイスライダ142に枢着し、記録再生装置R
    の上方位置からカセット着脱位置に向かうカセットコン
    テナ5の移動の際、カセット着脱位置の少し手前でレバ
    ー149の下端部に係合する係合片152を装置本体4に設
    け、上記係合動作に伴うトレイスライダ142のコンテナ
    トレイ104に対する奥側への移動により、スライドレバ
    ー63に係合してスライド板52を下部カバー51の開き方向
    に移動する係合部154を、トレイスライダ142に形成し、
    カセットコンテナ5がカセット着脱位置の少し手前から
    カセット着脱位置の間に位置するときは、持上部153は
    後部係合片76の上面よりも上方に位置し、押戻部52aは
    持上部153の入口側寄りに位置するように、かつ、カセ
    ットコンテナ5がカセット着脱位置の少し手前から奥側
    寄りにあるときでは、押戻部52a、後部係合片76は上記
    所定位置のカセット6の後部に係合すると共に、持上部
    153は押戻部52a、後部係合片76の入口側寄りに位置する
    ように、構成していることを特徴とするテープカセット
    ローディング装置。
JP1987092105U 1987-06-17 1987-06-17 テ−プカセットロ−ディング装置 Expired - Lifetime JPH082831Y2 (ja)

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