JPH08282436A - 自動車用シートベルト装置 - Google Patents

自動車用シートベルト装置

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JPH08282436A
JPH08282436A JP7084410A JP8441095A JPH08282436A JP H08282436 A JPH08282436 A JP H08282436A JP 7084410 A JP7084410 A JP 7084410A JP 8441095 A JP8441095 A JP 8441095A JP H08282436 A JPH08282436 A JP H08282436A
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seat belt
slider
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rail
automobile
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Shinichi Yasui
慎一 安井
Sadao Sugiura
貞雄 杉浦
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Toyota Motor Corp
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Toyota Motor Corp
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60RVEHICLES, VEHICLE FITTINGS, OR VEHICLE PARTS, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B60R21/00Arrangements or fittings on vehicles for protecting or preventing injuries to occupants or pedestrians in case of accidents or other traffic risks
    • B60R21/02Occupant safety arrangements or fittings, e.g. crash pads
    • B60R21/055Padded or energy-absorbing fittings, e.g. seat belt anchors

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  • Body Structure For Vehicles (AREA)
  • Automotive Seat Belt Assembly (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 大きな荷重がシートベルトアンカに加わった
としても、効率良くエネルギ吸収をさせる。 【構成】 自動車用センタピラー(50)に取り付けら
れる、複数の部品からなるシートベルトアンカ(52)
と、シートベルトアンカ(52)に摺動可能に支持され
るシートベルト(54)とを備える自動車用シートベル
ト装置である。シートベルトアンカ(52)の部品の一
つであるスライダ(58)を、レール(60)に高さ調
節可能に支持し、レール(60)とスライダ(58)と
の間に、変位許容間隔(80)を確保する。シートベル
トアンカ(52)に車両外方に向く荷重が加わった時、
レール(64)に至るエネルギ吸収部位であるスライダ
(58)の脚部(58a,58b)が、変位許容間隔
(80)内で変形してエネルギ吸収を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は自動車用シートベルト装
置に関し、特に、センタピラーに取り付けられる、複数
の部品からなるシートベルトアンカと、このシートベル
トアンカに摺動自在に支持されるシートベルトとを備え
る自動車用シートベルト装置に関する。
【0002】
【従来の技術】アウタパネルとインナパネルとからなる
センタピラーの内部にシートベルト用の補強パネルを配
置すると共に、アウタパネルの内側に結合したアウタパ
ネル用の補強パネルの一部を、アウタパネルから間隔を
おくように折り曲げて当接面とし、この当接面をシート
ベルト用の補強パネルに結合し、結合部にシートベルト
の支持部材を取り付けてアンカ部とした車体のピラー構
造が提案されている(特開平2−237873号公
報)。このピラー構造によれば、シートベルトのアンカ
部の車室への突出量を少なくすることができる。
【0003】
【先に出願された技術】また、本願出願人は、たとえ
ば、図7に示す様に、レール260をセンタピラー25
0内に埋め込み、レール260の車室側平面260fの
穴260cにナット262を通し、ナット262に設け
られたスライダ258をレール車室側平面260fの内
面に当て、シートベルトアンカ252をレール260に
取り付けるような構成にする。そして、レール260の
底部260dとスライダ258との間にエネルギ吸収の
ための変位許容間隔280を、またレール260に車室
の内方から外方に向けて先細状となった一対の拘束部2
60eを設け、エネルギ吸収手段であるスライダ258
の、車両前後方向の両端部258cを、拘束部260e
に当て、変位許容間隔280内で変形させることで、シ
ートベルトアンカにA方向に荷重が加わったとしても、
効果的にエネルギ吸収をすることができる自動車用シー
トベルト装置を提案した。(特願平5−344676
号)。
【0004】この自動車用シートベルト装置によれば、
たとえば側面衝突の際、衝撃荷重が車体に加わり、シー
トベルトアンカに荷重が加わった場合、変位許容間隔内
でエネルギ吸収手段が変形することにより、エネルギ吸
収を効果的にすることができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、エネ
ルギ吸収手段であるスライダの形状を工夫することによ
り、衝撃荷重のような大きな荷重が車両に加わり、シー
トベルトアンカに荷重が加わったとしても、更に効率良
くエネルギ吸収をさせることにある。
【0006】
【課題を解決するための第1の手段】請求項1記載の本
発明の自動車用シートベルト装置は、自動車のセンタピ
ラーに配置される、複数の部品からなる高さ調節可能な
シートベルトアンカと、該シートベルトアンカに摺動可
能に支持されるシートベルトと、前記シートベルトアン
カの複数の部品には、前記センタピラーに取り付けられ
るレールと、該レールに高さ調節可能に支持されるスラ
イダとが含まれ、前記レールと前記スライダとの間にエ
ネルギ吸収のための変位許容間隔を確保した自動車用シ
ートベルト装置であって、前記スライダは、前記シート
ベルトの引っ張り方向の荷重に抗して、前記シートベル
トアンカを支持する部位と、前記シートベルトアンカに
車両外方に向く荷重が加わった時、変形によりエネルギ
吸収を可能とする部位が分けて設けられていることを特
徴とする。
【0007】
【作用】スライダのシートベルトアンカ支持部位で、シ
ートベルトの引っ張り方向の荷重に抗して、シートベル
トアンカを支持すると共に、シートベルトアンカに車両
外方に向く荷重が加わった時、スライダのエネルギ吸収
部位の変形によりエネルギ吸収を行う。
【0008】
【課題を解決するための第2の手段】請求項2記載の本
発明の自動車用シートベルト装置は、請求項1記載の自
動車用シートベルト装置であり、前記エネルギ吸収部位
は、前記レールに至る変形可能な脚部であることを特徴
とする。
【0009】
【作用】シートベルトアンカに車両外方に向く荷重が加
わった時、スライダのレールに至る変形可能な脚部の変
形によりエネルギ吸収を行う。
【0010】
【実施例】図1は、請求項1及び請求項2の本発明に係
る自動車用シートベルト装置の第1の実施例の実質的な
鉛直面に沿って切断した断面図である。本発明に係る自
動車用シートベルト装置は、図1に示すように、自動車
のそれ自体公知の構造のセンタピラー50に取り付けら
れる、複数の部品からなるシートベルトアンカ52と、
シートベルトアンカ52に摺動可能に支持されるシート
ベルト54とから成る。シートベルトアンカ52の複数
の部品には、シートベルト54を支持するアンカプレー
ト56と、アンカプレート56を取り付けるスライダ5
8と、スライダ58を高さ調節可能に支持し、センタピ
ラー50に固定されるレール60とが含まれる。アンカ
プレート56は、たとえばスライダ58に固定されてい
るナット62に、アンカプレート固定ボルト64をねじ
込むことにより、スライダ58に取り付けられている。
レール60は、センタピラー50に対して凹部を形成す
るように、センタピラー50の車室外方に配置され、鉛
直断面形状がコ字状を呈するように形成され、その上方
の端部及び下方の端部でセンタピラー50に溶接されて
いる。
【0011】センタピラー50に車両垂直方向に延びる
穴50aを開けておき、センタピラー50内に、ナット
62を固定したスライダ58を配置して、ナット62を
センタピラー50の穴50aから内方へ突出させる。ス
ライダ58の幅、すなわち、紙面と鉛直な方向の距離
は、センタピラー50の穴50aの幅より大きい。一
方、センタピラー50の穴50aの幅より小さい幅の2
つの端部66aと、穴50aの幅より大きな幅の中間部
66bとを有する板66の中間部66bを、センタピラ
ー50の内側面に当てがい、2つの端部66aを貫通す
るネジ68によって、板66とスライダ58とを固定す
る。そして、スペーサ70をナット62に当て、アンカ
プレート固定ボルト64をスペーサ70に通してナット
62にねじ込む。そして、シートベルト54に引張方向
の力が作用した場合、スライダ58のシートベルトアン
カ支持部位である車両鉛直方向に延びる面58cをセン
タピラー50に当て係止させることで、シートベルト5
4の引張方向の移動を阻止するように、シートベルトア
ンカ52を支持している。
【0012】また、72はスライドプレートであり、シ
ートベルトアンカ52が移動するために必要な、センタ
ピラー50を車室内から覆うガーニッシュ74の穴部7
4aを塞ぐようにして、ネジ68によりスライダ58に
固定されている。そして、シートベルトアンカ52は、
レール60に沿って、ガーニッシュ穴部74aの範囲
で、乗員が任意に調節移動させることが可能であり、そ
れ自体公知の図示しないつまみによって、レバー76を
操作してロックピン78を引き出し、スライダ58をレ
ール60に沿って適当な位置に移動し、つまみを離す
と、ロックピン78がレール60の穴60aに嵌合し、
スライダ58を固定した使用状態となる。
【0013】そして、レール60とスライダ58との間
にエネルギ吸収のための変位許容間隔80を確保し、ス
ライダ58の上下端部に、レール60の底部60dに至
る変位可能な、エネルギ吸収部位である脚部58a,5
8bを設けている。上下端の脚部58a,58bは、衝
突時、スライダ58に荷重が加わった場合、容易に変形
するように、レール60に向かって傾斜している。この
ように、スライダ58は、シートベルトアンカ支持部位
とエネルギ吸収部位が分けられている。
【0014】図2は図1の自動車用シートベルト装置の
作用を示す図であり、図2に示すように、シートベルト
アンカ52にA方向に荷重が加わったとしても、その荷
重がスペーサ70及びナット62を介してスライダ58
に伝わり、脚部58aがレール60の底部60dに当た
り、レール60とスライダ58との間の変位許容間隔8
0内で変形してエネルギ吸収をおこなう。
【0015】またこの時、ナット62がスライダ58の
中心に対して、上方にずれて固定されているような場
合、スライダ58の脚部58bが、ナット62より下方
に設置されたロックピン78を中心に、車室内側に向か
って回動し、スライダ58の下端部が、センタピラー5
0を車室内に持ち上げるように変形させる。同時にスラ
イドプレート72も回動し、上端部ではセンタピラー5
0に、下端部ではガーニッシュ74に当たり変形し、エ
ネルギ吸収を行う。
【0016】また、スライダ58の脚部は、スライダ5
8の上下端に限らずしも必要ではなく、エネルギ吸収に
有利な片側だけ、例えばスライダ58の上端の脚部58
aだけでも成り立つ。
【0017】また、脚部58a及び58bの先端部の形
状を適切な幅寸法に成形したり、脚部58a及び58b
の先端部の板厚を適切に変えることで、エネルギ吸収荷
重を任意に設定することができる。
【0018】また、図3はスライダ58とナット62を
溶接した実施例を示し、図3(a)は鉛直面に沿って切
断した断面図、図3(b)は図3(a)に荷重が加わっ
た時の作用を示す図である。また、図4(a)はスライ
ダ58とナット62を従来の取付方法であるかしめやC
リングを用いて取り付けた時の変位と荷重の関係を示
し、また、図4(b)はスライダ58とナット62を溶
接した時の変位と荷重の関係を示す。図3(b)に示す
ようにスライダ58とナット62を適切な強度で溶接す
ることで、荷重が加わった場合、溶接部が破壊、あるい
は剥離され、スライダ58の脚部の変形と同時にエネル
ギ吸収を行うことができる。この構成によれば、図4
(a)に示すように、スライダ58とナット62を従来
のかしめやCリングを用いて取り付けた場合の変位と荷
重の関係に対して、図4(b)に示すように、スライダ
58とナット62を適切な強度で溶接すると、変位初期
(立ち上がり)から高い荷重が得られる矩形波に近い、
より理想的な変位特性を得ることが可能である。
【0019】また、図5に示すように、鉛直断面形状が
コ字状であるレール60の少なくとも片側の側面に穴部
60bを設けることにより、スライダ58の脚部から伝
わる荷重により、レール60は変形しやすくなり、脚部
の変形とともに、エネルギ吸収を行うことができる。
【0020】以上説明してきた実施例においては、鉛直
断面形状がコ字状であるレール60を、上下端部でセン
タピラー50に溶接し、センタピラー50の穴50aに
ナット62を通す構成としているが、図6に示すよう
に、水平断面形状が矩形状をなすレール160をセンタ
ピラー150内に埋め込み、レール160の車室側平面
160fの穴160cにナット162を通して、シート
ベルトアンカ152を取り付けるような構成にしてもよ
い。図6に示す第2の実施例では、レール160の底部
160dとスライダ158との間に変位許容間隔180
を設ける。そして、スライダ158の脚部158aを前
述したように変形させることで、エネルギ吸収を行うこ
とができる。
【0021】
【発明の効果】請求項1記載の自動車用シートベルト装
置によれば、スライダのシートベルトアンカ支持部位
で、シートベルトの引っ張り方向の荷重に抗してシート
ベルトアンカを支持すると共に、レールとスライダとの
間に、エネルギ吸収のための変位許容間隔を確保し、ス
ライダのエネルギ吸収部位であるスライダの脚部を変形
させエネルギを吸収することができるようにしたため、
通常の走行時に加わる荷重に比べて大きな荷重がシート
ベルトアンカに加わったとしても、効率良くエネルギ吸
収をさせるので、衝撃荷重を緩和することが可能であ
る。また、請求項2記載の自動車用シートベルト装置に
よれば、スライダの脚部の形状および材質を変更するだ
けで、エネルギ吸収荷重を容易に設定することができる
という効果が期待できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る自動車用シートベルト装置の第1
の実施例の実質的な車両鉛直面に沿って切断した断面
図。
【図2】図1の自動車用シートベルト装置の作用を示す
断面図。
【図3】(a)スライダとナットの溶接した実施例を示
し、車両鉛直面に沿って切断した断面図、(b)荷重が
加わった時の作用を示す図。
【図4】(a)かしめやCリングを用いた時の変位特性
を示す図、(b)溶接した時の変位特性を示す図。
【図5】レール側面に穴を設けた場合の作用を示す断面
図。
【図6】本発明に係る自動車用シートベルト装置の第2
の実施例の実質的な車両水平面に沿って切断した断面
図。
【図7】先に出願された技術を示す実質的な水平面に沿
って切断した断面図。
【符号の説明】
50・・・・・・・・・・・・・・センタピラー 52,152,152・・・・・・シートベルトアンカ 54,254・・・・・・・・・・シートベルト 58,158,258・・・・・・スライダ 58a,58b・・・・・・・・・スライダ脚部(アン
カ支持部位) 58c・・・・・・・・・・・・・スライダ車両鉛直面
(エネルギ吸収部位) 60,160,260・・・・・・レール 60b・・・・・・・・・・・・・レール側面穴 60d,160d,260d・・・レール底部 72,172,272・・・・・・スライドプレート 74,174・・・・・・・・・・ガーニッシュ 80,180,280・・・・・・変位許容間隔

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】自動車のセンタピラーに配置される、複数
    の部品からなる高さ調節可能なシートベルトアンカと、
    該シートベルトアンカに摺動可能に支持されるシートベ
    ルトと、前記シートベルトアンカの複数の部品には、前
    記センタピラーに取り付けられるレールと、該レールに
    高さ調節可能に支持されるスライダとが含まれ、前記レ
    ールと前記スライダとの間にエネルギ吸収のための変位
    許容間隔を確保した自動車用シートベルト装置であっ
    て、前記スライダは、前記シートベルトの引っ張り方向
    の荷重に抗して、前記シートベルトアンカを支持する部
    位と、前記シートベルトアンカに車両外方に向く荷重が
    加わった時、変形によりエネルギ吸収を可能とする部位
    が分けて設けられていることを特徴とする自動車用シー
    トベルト装置。
  2. 【請求項2】前記エネルギ吸収部位は、前記レールに至
    る変形可能な脚部であることを特徴とする請求項1記載
    の自動車用シートベルト装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN115230633A (zh) * 2022-08-25 2022-10-25 柳州五菱新能源汽车有限公司 安全带固定结构及汽车

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