JP3511674B2 - 車両の乗員保護装置 - Google Patents
車両の乗員保護装置Info
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- B60—VEHICLES IN GENERAL
- B60R—VEHICLES, VEHICLE FITTINGS, OR VEHICLE PARTS, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
- B60R21/00—Arrangements or fittings on vehicles for protecting or preventing injuries to occupants or pedestrians in case of accidents or other traffic risks
- B60R21/02—Occupant safety arrangements or fittings, e.g. crash pads
- B60R21/16—Inflatable occupant restraints or confinements designed to inflate upon impact or impending impact, e.g. air bags
- B60R21/20—Arrangements for storing inflatable members in their non-use or deflated condition; Arrangement or mounting of air bag modules or components
- B60R21/207—Arrangements for storing inflatable members in their non-use or deflated condition; Arrangement or mounting of air bag modules or components in vehicle seats
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- Air Bags (AREA)
Description
衝突力を受けたときに、シートとドア側との間でエアバ
ッグを膨らませて衝突エネルギーを吸収する形式の乗員
保護装置に関する。
6452号公報に開示されている。この公報の装置にお
いては、シートにおけるドア側の側部にエアバッグが設
けられている。そして車両の側面衝突時には前記エアバ
ッグに窒素ガスを送り込み、このエアバッグをシートと
ドアとの間で膨らませて乗員を保護する構成となってい
る。
ートとドアとの間のスペースは狭いので、前記エアバッ
グの容量には限界がある。このスペースの狭さとエアバ
ッグの容量の制約とにより、車両の側面衝突時において
充分なエネルギー吸収性を得ることは困難であった。本
発明が解決しようとする課題は、車両の側面衝突時にお
けるエアバッグの膨らみによってシートをドアから離れ
る方向へ移動させることにより、このシートとドアとの
間隔を広げ、かつエアバッグの容量増加を可能として衝
突エネルギーの吸収性を高めることである。
に、本発明における車両の乗員保護装置はつぎのように
構成されている。まず請求項1記載の構成は、シートに
おけるサイドドア側の側部にエアバッグが設けられてい
るとともに、車両がその側方からの衝突力を受けたとき
に前記エアバッグを膨らませて衝突エネルギーを吸収す
る構成の乗員保護装置であって、前記シートを前記サイ
ドドア側の定位置から車両の中央方向へ前記エアバッグ
の膨らみによってスライド移動させるように支持したサ
イドレールと、このサイドレールによるシートの移動を
前記の定位置でロックしているロック機構と、前記エア
バッグが膨らみ始めたときに前記ロック機構のロックを
解除する解除機構とを備えている。請求項2記載の構成
は、前記解除機構が、前記エアバッグが膨らむときの反
力によって前記ロック機構のロックを解除する構成とな
っている。
の衝突力を受けたときにエアバッグが膨らみ始めると、
シートを定位置に保持しているロックが解除され、か
つ、このエアバッグの膨張力を利用して、シートをサイ
ドレールに沿ってドアから車両の中央方向へスライド移
動させる。このため、エアバッグの膨張力のみで、シー
トがドアから離れる方向へ移動し、シートとドアとの間
隔が広くなり、その分、前記エアバッグの容量を大きく
設定しておくことができる。また、シートが衝突力を緩
衝する方向へ移動するので、衝突エネルギーの吸収性が
高められる。請求項2の構成においては、前記エアバッ
グが膨らむときの反力を利用して前記ロック機構のロッ
クを解除しているため、車両の側面衝突時におけるエア
バッグの膨らみ開始と前記ロック解除とが簡単な構造で
タイミングよく行われる。
明する。図1は車両用のシート10を表した側面図、図
2は同じくシート10を表した正面図である。これらの
図面で示すように、シート10のシートクッション11
を支持しているクッションパネル12は、サイドレール
14及び前後レール16を介して車体のフロア側に支持
されている。
ッパ14aとサイドレールロア14bとがスライドピー
ス14cによって相対的なスライド可能に組合された構
造になっている。そしてサイドレールアッパ14aは前
記クッションパネル12の下面に固定され、サイドレー
ルロア14bは前記前後レール16のアッパ16aに固
定されている。なお前後レール16のロア16bは、そ
の前後両端部に固定されたブラケット18を介してボル
ト19によりフロア側に固定されている。
を車両の左右方向に関してその定位置から中央方向、す
なわち車両のドア側(図2の左側)から離れる方向へ移
動させることが可能となっている。また前記の前後レー
ル16によってシート10を車両の前後方向へ移動調整
できるのは周知のとおりであり、このときには前記サイ
ドレール14もシート10と共に移動することとなる。
る。この図面からも明らかなように前記シート10のド
ア側の側部、つまり前記シートクッション11における
片方のクッションサイド11aの内部には、エアバッグ
ケース26が組込まれている。このエアバッグケース2
6は前記クッションパネル12に固定されているととも
に、その内部にはエアバッグ20及びインフレータ(ガ
ス発生器)22が収められている。このインフレータ2
2はゴムなどの弾性体24によって前記クッションパネ
ル12に支持されているとともに、インフレータ22の
底板にはクッションパネル12の下方へ延びた突出部材
23が固定されている。
エアバッグ20の下方に位置する箇所には、ロックピン
30がサイドレールアッパ14aとサイドレールロア1
4bとを貫通させた状態で差し込まれている。これによ
ってサイドレールアッパ14aとサイドレールロア14
bとの相対的なスライドは不能であり、シート10は定
位置にロックされている。しかも前記ロックピン30の
軸上には、その頭部31とサイドレールアッパ14aと
の間においてスプリング32が組付けられている。
レールアッパ14aに固定されたブラケット35に対し
て支持ピン36で回動自在に取付けられたトリガー34
が配置されている。このトリガー34は前記スプリング
32を圧縮した状態でロックピン30の頭部31に係止
しており、このロックピン30の上方への移動を拘束し
ている。なお前記トリガー34の頂面に対しては、前記
インフレータ22の突出部材23の先端が接触してい
る。
突力を受けると、歪みゲージ等を用いたセンサ(図示
外)から前記インフレータ22に作動指令が出される。
これに伴ってインフレータ22のスクイブ(図示外)が
作動し、このインフレータ22から前記エアバッグ20
の中へ窒素ガスなどが瞬時に送り込まれる。
膨らみ始めると、その反力を受けて前記インフレータ2
2が前記弾性体24を圧縮しながら下方へ移動する。こ
れによって前記突出部材23がトリガー34を押し、こ
のトリガー34が回動してロックピン30の頭部31か
ら外れる。この結果、トリガー34によるロックピン3
0の拘束が解除され、このロックピン30は前記スプリ
ング32の弾力によってサイドレール14から上方へ抜
け、シート10を定位置に保持していたサイドレール1
4のロックが解除される。
グケース26の蓋27を前記クッションサイド11aの
一部と共にはね上げてエアバッグケース26の外で膨ら
みつづけ、これに伴って前記シート10は前記サイドレ
ール14により定位置から車両の中央方向(ドア側から
離れる方向)へ移動する。したがってシート10とドア
側との間隔が大きくなり、こうして確保されたスペース
においてエアバッグ20はその容量一杯まで膨らむ。こ
れにより前記の衝突エネルギーは、エアバッグ20のク
ッション機能に加え、前記シート10がドア側から離れ
る方向へ移動することによる緩衝機能によって効果的に
吸収される。図4にエアバッグ20が膨らんだ状態のシ
ート10が斜視図で示されている。この図面からも明ら
かなように前記エアバッグ20は、シート10の側部に
おいて充分な容量で膨らんでいる。
リガー34を主たる構成部材として前記サイドレール1
4に対する「ロック機構」が構成され、またインフレー
タ22の突出部材23、ロックピン30のスプリング3
2などを主たる構成部材としてロック機構のロックを解
除するための「解除機構」が構成されている。なおこの
解除機構については、衝突力を受けたときの前記センサ
(図示外)からの信号に基づいて前記トリガー34をロ
ックピン30から外すように作動するソレノイドなどの
アクチュエータに代えることも可能である。
ドアとの間隔が広げられるため、エアバッグの容量を大
きくできるとともに、シートが衝突力を緩衝する方向へ
移動することも相まって衝突エネルギーの吸収性が効果
的に高められる。また本発明によれば、エアバッグの膨
らみ開始とシートのロック解除とが簡単な構造でタイミ
ングよく行われるといった利点も有する。
視図である。
Claims (2)
- 【請求項1】 シートにおけるサイドドア側の側部にエ
アバッグが設けられているとともに、車両がその側方か
らの衝突力を受けたときに前記エアバッグを膨らませて
衝突エネルギーを吸収する構成の乗員保護装置であっ
て、 前記シートを前記サイドドア側の定位置から車両の中央
方向へ前記エアバッグの膨らみによってスライド移動さ
せるように支持したサイドレールと、このサイドレール
によるシートの移動を前記の定位置でロックしているロ
ック機構と、前記エアバッグが膨らみ始めたときに前記
ロック機構のロックを解除する解除機構とを備えている
ことを特徴とした車両の乗員保護装置。 - 【請求項2】 前記解除機構は、前記エアバッグが膨ら
むときの反力によって前記ロック機構のロックを解除す
る構成となっていることを特徴とした請求項1記載の車
両の乗員保護装置。
Priority Applications (1)
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JP11882594A JP3511674B2 (ja) | 1994-05-31 | 1994-05-31 | 車両の乗員保護装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11882594A JP3511674B2 (ja) | 1994-05-31 | 1994-05-31 | 車両の乗員保護装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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JPH07323802A JPH07323802A (ja) | 1995-12-12 |
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Family
ID=14746090
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11882594A Expired - Fee Related JP3511674B2 (ja) | 1994-05-31 | 1994-05-31 | 車両の乗員保護装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
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-
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- 1994-05-31 JP JP11882594A patent/JP3511674B2/ja not_active Expired - Fee Related
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