JPH08281939A - インクジェット記録ヘッド - Google Patents
インクジェット記録ヘッドInfo
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- JPH08281939A JPH08281939A JP19289395A JP19289395A JPH08281939A JP H08281939 A JPH08281939 A JP H08281939A JP 19289395 A JP19289395 A JP 19289395A JP 19289395 A JP19289395 A JP 19289395A JP H08281939 A JPH08281939 A JP H08281939A
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- Japan
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- electric signal
- ink
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- recording head
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- Particle Formation And Scattering Control In Inkjet Printers (AREA)
Abstract
除去し印字品質の向上を図る。 【解決手段】一つの噴射動作に対して、時間軸上に(1)
〜(3) の3段階があり、段階(1) は初期の停止状態であ
り、圧電素子に印加する駆動信号の電圧は中間のMレベ
ル(20V)、段階(2) は噴射状態で、電圧が高いHレ
ベル(100V)、段階(3) 噴射後の吸引状態で、電圧
が低いLレベル(0V)である。以下の噴射も同様なパ
ターンで繰り返される。段階(1) で振動板が少し内方に
湾曲変形していて、インク噴射はされない停止状態(初
期状態)、段階(2) で振動板が大きく外方に湾曲変形し
てインク噴射され、段階(3) で振動板は変形しない状態
になり、噴射された後の残留インクを吸引してノズル面
から除去する。
Description
面の残留インクを除去し、もってインク噴射が正常にお
こなわれるようにして印字品質の向上を図り、また電気
信号のレベルを可変にして印字ドット径を変化させ、と
くに周辺温度の変化にかかわらず印字線の太さを一定に
維持して見栄えを良くするインクジェット記録ヘッドに
関する。
録ヘッド(以下、記録ヘッドという)の本体の分解斜視
図である図14を参照しながら説明する。なお、この図
は後述する発明に係る実施例におけるものと共通であ
る。1はキャビティ板としての基板で、ここではシリコ
ンからなるが、一般にはガラスや、セラミックス、金属
の板が用いられる。基板1の表面に、左端面から順に配
設されるインクノズル2、インク供給路3、インク加圧
室5、インク供給路4およびインク池6が一つの連通し
た溝として形成される。ここでは、4個の溝が並設され
ている。この溝の加工は、機械加工やエッチングによっ
ておこなわれる。基板1に溝を覆う形で振動板7が接合
される。振動板7の、基板1と逆側の表面に圧電素子8
が、インク加圧室5の位置に対応して位置決め,接着さ
れる。
れると、振動板7がインク加圧室5の内部に向かって湾
曲変形し、インク加圧室5の容積を急激に減少させ、そ
の減少容積分のインクをインク供給路3をへてインクノ
ズル2から噴射させる。この噴射インクが、ここでは図
示してない記録紙に点着して一つのドット印字をするこ
とになる。
な欠点がある。噴射後のインクの切れが悪いので、イン
クが若干ノズル面に残留する。この残留インクが原因に
なって、次回のインク噴射が若干邪魔されて噴射インク
滴や飛跡が変形し、ドット印字の形状や位置を歪ませた
り偏らせたりする、つまり印字品質が低下する。また、
記録ヘッドの周囲温度が上昇すると、インクの粘度が落
ちて流れが良くなるため、印字のドット径が増す傾向に
なり、印字線が太くなる。したがって、周囲温度が変化
すると印字線の太さが微妙に変化し、見栄えが悪くな
る。
がもつ以上の問題点を解消し、噴射前にノズル面の残留
インクを除去し、もってインク噴射が正常におこなわれ
るようにして印字品質の向上を図り、また周辺温度に応
じて印字線の太さ一定に維持して見栄えを良くするイン
クジェット記録ヘッドを提供することにある。
電気信号を印加してインク噴射させ印字する記録ヘッド
において、高・中・低3段階の各レベルの電気信号を印
加可能であると共に、噴射指令に基づいて電気信号を初
期の中レベルから順に高レベル、低レベルに変化させた
後、再び中レベルに復帰させる駆動部を備える、という
構成である。
気信号を初期の中レベルから順に低レベル、高レベルに
変化させた後、再び中レベルに復帰させる駆動部を備え
る、という構成である。また、駆動部の駆動回路が、噴
射指令を予備指令と本指令に分けたときの、予備指令が
有ると低レベル電気信号を出力し、予備指令が無いと中
レベル電気信号を出力する予備動作回路を、各圧電素子
に対応させて並列的に設けるとともに、続く本指令に基
づき予備動作回路に高レベル電気信号を出力させる本動
作回路を、各予備動作回路に共通に前置してなる、こと
が好ましい。
も、電気信号の初期レベルが零であることが好ましい。
さらに、この発明は、電気信号をレベル可変に印加する
駆動部を備える、という構成である。ここで、周辺温度
を測定する温度センサと;この温度センサの出力に基づ
き、周囲温度が上昇するほど電気信号のレベルを低下さ
せる制御部と;を備えることが好ましい。
て、高・中・低3段階の各レベルの電気信号が印加可能
で、噴射指令に基づき電気信号が初期の中レベルから順
に高レベル、低レベルに変化した後、再び中レベルに復
帰するから、高レベルの電気信号でインク噴射し、次の
低レベルでノズル面の残留インクを吸引,除去して後に
初期状態に復帰する、または、駆動部によって、噴射指
令に基づき電気信号が初期の中レベルから順に低レベ
ル、高レベルに変化した後、再び中レベルに復帰するか
ら、低レベルの電気信号でノズル面の残留インクを吸
引,除去し、次の高レベルでインク噴射した後に初期状
態に復帰する。
が、各圧電素子に対応させて並列的に設けられた予備動
作回路と、共通な本動作回路とによって構成されるか
ら、動作的には予備指令が有ると、予備動作回路から低
レベル電気信号が出力され、予備指令が無いときには中
レベル電気信号が出力され、続いて本指令が有ると、本
動作回路を介して予備動作回路から高レベル電気信号が
出力される。したがって、予め予備指令を受けた予備動
作回路だけから、低レベルから高レベルへの、インク噴
射させるのに十分な大きさの出力変化が起こって、イン
ク噴射がおこなわれる。これに対し、予備指令を受けな
い予備動作回路からは、中レベルから高レベルへの、イ
ンク噴射させるには不十分な出力変化しか起こらないか
ら、インク噴射はおこなわれない。
号の初期レベルが零であれば、各圧電素子は多くの時間
で非駆動(非変形)状態になる。また、この発明では、
駆動部によって電気信号をレベルを変化させ、つまりレ
ベルを高くしてインク吐出量を増し印字ドット径を太く
し、また低くしてインク吐出量を減少させ印字ドット径
を細くするようにして、印字ドット径を変えることがで
きる。とくに、周囲温度が上昇(または低下)するほど
電気信号のレベルを低下(または上昇)させることによ
って、周囲温度の上昇(または低下)に応じてインクの
流れが良く(または悪く)なり印字ドットが太く(また
は細く)なる傾向を抑制し、結果として周囲温度の変化
にかかわらず印字ドット径、つまり印字線の太さを一定
に維持することができる。
施例について、以下に図を参照しながら説明する。図1
は第1実施例の駆動電圧の波形図である。図1におい
て、一つの噴射動作に対して、時間軸上に(1) 〜(3) の
3つの段階があり、段階(1) は初期の停止状態で、圧電
素子(前述の図14の符号8参照)に印加する駆動信号
の電圧が中間のMレベルたとえば20V、段階(2) は噴
射状態で、電圧が高いHレベルたとえば100V、段階
(3) は噴射後の吸引状態で、電圧が低いLレベルたとえ
ば0Vである。以下の各噴射も、同様なパターンで繰り
返される。
示し、(a) は停止時の模式図、(b)は噴射時の模式図、
(c) は噴射後の吸引時の模式図である。図2(a) では、
図1の段階(1) に対応し、圧電素子8には図1のMレベ
ル(20V)の電圧が印加されて、図示のように振動板
7が下方に少し湾曲変形していて、インク噴射されない
停止状態(初期状態)である。図2(b) では、図1の段
階(2) に対応し、圧電素子8には図1のHレベル(10
0V)の電圧が印加され、図示のように振動板7が下方
に大きく湾曲変形してインク噴射、つまりインク滴が吐
出される。図2(c) では、図1の段階(3) に対応し、圧
電素子8には図1のLレベル(0V)の電圧が印加され
て、図示のように振動板7は変形しない状態になり、噴
射後の残留インクを吸引してノズル面から除去した状態
になる。
ック図を参照しながら説明する。この図は後述の第1実
施例の変形例、第2実施例、およびその変形例の各構成
とも共通である。図において、制御部12が、印字入力
部13の印字内容に係る噴射指令に基づき、駆動部11
の動作、つまり対応する圧電素子8への印加の有無を指
定する。すなわち駆動部11は、対応する圧電素子8
に、次の図3に図示する駆動回路に基づいて、図1に示
したような波形の駆動電圧を印加する。
(a) はその駆動回路図、(b) はその入出力信号のタイム
チャートである。図3(a) において、0Vと100Vの
各電源ライン間に、トランジスタT1,T2,T3,T4 を各
抵抗R1 〜R5 とともに図示のように接続する。各トラ
ンジスタT1,T2 を、そのベース・エミッタ間の電圧を
制御することにより、ここでは各パルスX,Yを入力す
る、しないの形をとって、等価的にオン,オフさせる。
すなわち図3(b) において、R1 〜R5 の抵抗値を適宜
選択するとともに、T1,T2 をそれぞれオン, オフ、つ
まり各入力X,YをそれぞれON,OFFさせ、出力Z
を20V(図1の(1) に相当)にする。次に、T1,T2
をいずれもオフ、つまり各入力X,YをいずれもOFF
させ、出力Zを100V(図1の(2) に相当)にし、次
に、T1,T2 をいずれもオン、つまり各入力X,Yをい
ずれもONさせ、出力Zを0V(図1の(3) に相当)に
することができる。なお、その他の各トランジスタT3,
T4 はバッファで、出力電圧値には直接関係ない。
圧の波形図である。図において、一つの噴射動作に対し
て、時間軸上に〜の3つの段階があり、は初期の
停止状態で、圧電素子に印加する駆動信号の電圧Mは中
間のレベル(0V)、は噴射状態で、電圧が高いHレ
ベル(80V)、は噴射後の吸引状態で、電圧が低い
Lレベル(−20V)である。この第1実施例の変形例
では、電圧の初期レベルが零であるから、各圧電素子は
多くの時間で非駆動(非変形)状態、つまり初期変形の
ない状態になって(インク噴射に相当する駆動時間はイ
ンク噴射しない非駆動時間に比べて短いから)、それだ
け消費電力の削減および圧電素子の長寿命化が図れると
いう効果がある。
噴射の各段階を示し、(a) は停止時の模式図、(b) は噴
射時の模式図、(c) は噴射後の吸引時の模式図である。
図5(a) では、図4の段階(1) に対応し、圧電素子8に
は中間レベルMの0Vの電圧が印加されて、振動板7は
変形しない初期の停止状態である。図5(b) では、図4
の段階(2) に対応し、圧電素子8にはHレベルの80V
の電圧が印加されて、振動板7が下方に大きく湾曲変形
して、インク噴射される(インク滴が吐出される)。図
5(c) では、図4の段階(3) に対応し、圧電素子8には
低いLレベルの0Vの電圧が印加されて、振動板7は上
方に湾曲変形して、噴射後のノズル面の残留インクを吸
引する。この第1実施例の変形例の構成は、図12に共
通に図示され、駆動部11の内容が第1実施例のものと
若干変更される。その駆動回路図は第1実施例における
ものに準じるから説明を省略する。
参照しながら説明する。この第2実施例の構成は先に述
べた図12に共通に示され、駆動部11の内容が異なる
だけであるから説明は省略する。図6は第2実施例の駆
動電圧の波形図である。図6において、一つの噴射動作
に対して、時間軸上に〜の3つの段階があり、は
初期の停止状態で、圧電素子に印加する駆動信号の電圧
は、中間のMレベルたとえば80V、は予備段階とし
ての吸引状態で、電圧が低いLレベルたとえば0V、
は本段階の噴射状態で、電圧が高いHレベルたとえば1
00Vである。以下の各噴射も、同様なパターンで繰り
返されることになる。なお、吸引動作と噴射動作の各強
さは、それぞれその段階と前段階の電圧の落差によって
決まる。たとえば第2実施例では、吸引段階とその前段
階の電圧の落差は80Vで、第1実施例における100
Vにほぼ対応し(図1参照)、また噴射段階とその前段
階の電圧落差は100Vで、第1実施例における80V
にほぼ対応する(図1参照)。
示し、(a) は停止時の模式図、(b)は噴射時の模式図、
(c) は噴射後の吸引時の模式図である。図7(a) では、
図6のの段階に対応し、圧電素子8には図6のMレベ
ル(80V)の電圧が印加されて、図示のように振動板
7が下方に少し湾曲変形していて、インク噴射されない
停止状態(初期状態)である。図7(b) では、図6の
の段階に対応し、圧電素子8には図6のLレベル(0
V)の電圧が印加され、図示のように振動板7が変形し
ない状態になって、ノズル面の残留インクが吸引,除去
される。言い換えれば噴射の準備段階である。図7(c)
では、図6のの段階に対応し、圧電素子8には図6の
Hレベル(100V)の電圧が印加されて、図示のよう
に振動板7は下方に大きく湾曲変形する状態になってイ
ンクを噴射し、続いて図7(a) の状態に戻って(図6の
の段階に対応する)、以下同様に繰り返される。
2参照)の内容である駆動回路は、図9の実用的な駆動
回路図で示される。この実用的な駆動回路の説明の前
に、その基礎になる基本的な駆動回路について、図8
(a) を参照しながら説明する。図8(a) において、0
V,80V,100Vの各電源ライン間に、各トランジ
スタT11, T12, T13を、各抵抗R11〜R15およびダイ
オードDとともに図示のように接続する。いま各トラン
ジスタT11, T13を、そのベース・エミッタ間の電圧を
制御することによって、等価的にオン,オフさせるもの
とする。ここでは、各トランジスタT11, T13にそれぞ
れパルスA,Bを加える表示形式をとり、パルスAを加
えることでトランジスタT11をオンさせ、パルスBを加
えることでトランジスタT13をオンさせる。言い換えれ
ば、インクの噴射指令を、噴射のための予備指令(残留
インク吸引用のパルスB)と、本指令(噴射用のパルス
A)との二つに分け、まず予備指令によって噴射の予備
段階(図6の参照)にし、次の本指令によって噴射段
階(図6の参照)にするものとする。
ャートである。いま、予備指令(パルスB)と本指令
(パルスA)とがともに存在しない、つまりともにOF
Fのときには、図8(a) におけるT11, T13はともにオ
フで、T12もオフであるから、出力Cは80Vになって
初期段階(図6の参照)に相当する。次に、予備指令
(パルスB)の入力、つまりONによってT13がオン状
態になると、T11, T12がともにオフであるから、出力
Cは0Vになって予備段階(図6の参照)になる。次
に、本指令(パルスA)の入力、つまりONによってT
11がオン状態になると、T13, T12がともにオンである
から、出力Cは100Vになって噴射段階(図6の参
照)になる。ここで留意すべきことは、インク噴射には
本指令の前段に予備指令があることが前提条件になる、
ということである。その理由は、この条件のもとに、出
力Cが、予備指令による0Vから、本指令による100
Vに変化し、インク噴射に十分な大きい電圧の落差10
0Vが起こるからである。もし、この条件が成立しない
場合、つまり本指令の前に予備指令がない場合には、破
線で示したように、パルスBがOFFで、そのときの出
力Cが80Vであるから、本指令のときの出力C(10
0V)との電圧落差が20Vとなって、インク噴射させ
るには不十分である。
電素子に対応させて設けることは、駆動回路全体が複雑
になるから、これをより簡素化して第2実施例に適用し
たものが図9に示す実用的な駆動回路である。この実用
的な駆動回路は、各圧電素子に対応して設けられる同じ
各予備動作回路21,22,23…と、全てに共通な本
動作回路20とからなる。図8で太い一点鎖線で分割さ
れた右側部分が予備動作回路であり、その左側部分が共
通な本動作回路である。すなわち実用的な駆動回路は、
各圧電素子に対応させて並列的に設けられた予備動作回
路21,22,23…と、共通な本動作回路20とによ
って構成される。したがって、噴射すべき圧電素子の予
備動作回路に、予備指令(パルスBi 、i=1,2,3
…)を加えることによって、インク噴射のための予備段
階がとられる。次に、本指令(パルスA)を加えること
によって、先に予備指令(パルスB)が加えられ、既に
予備指令を受けた予備動作回路だけから、大きい出力落
差100(100−0)Vが起こり、対応する圧電素子
が駆動されてインク噴射がおこなわれる。これに対し、
本指令の前に予備指令を受けてない予備動作回路から
は、インク噴射に不十分な出力落差20(100−8
0)Vしか起こらないから、当然ながら該当する圧電素
子は駆動されず、そのノズルからのインク噴射はない。
素子(またはノズル)に共通な本動作回路20と、それ
ぞれに対応する予備動作回路21,22,23…とから
なるから、基本的な駆動回路と比べ、回路総数が削減,
簡素化される。つまり、圧電素子の個数をNとすると、
基本的駆動回路における必要回路数=(予備動作回路+
本備動作回路)×Nに対し、実用的駆動回路での必要回
路数=予備動作回路×N+本備動作回路、となって一般
にNは非常に大きいから大幅な削減が図れる。また同時
に、入力信号のパルス数の総数も、基本的駆動回路にお
ける2Nに対して、実用的駆動回路では(N+1)とな
って、入力信号の制御回路の大幅な簡素化をもたらすこ
とができる。
電圧の波形図である。図において、一つの噴射動作に対
して、時間軸上に〜の3つの段階があり、は初期
の停止状態で、圧電素子に印加する駆動信号の電圧Mは
中間のレベル(0V)、は予備段階(噴射前の吸引状
態)で、電圧が低いLレベル(−80V)、は噴射段
階で電圧が高いHレベル(20V)である。第2実施例
の変形例では、第1実施例の変形例におけるのと同様
に、電圧の初期レベルが零であるから、各圧電素子は多
くの時間で非駆動状態、つまり初期変形のない状態にな
って、それだけ消費電力の削減および圧電素子の長寿命
化が図れるという効果がある。
ク噴射の各段階を示し、(a) は停止時の模式図、(b) は
噴射時の模式図、(c) は噴射後の吸引時の模式図であ
る。図11(a) では、図10のの段階に対応し、圧電
素子8には中間レベルMの0Vの電圧が印加されて、振
動板7は変形しない初期の停止状態である。図11(b)
では、図10のの段階に対応し、圧電素子8にはLレ
ベルの−80Vの電圧が印加されて、振動板7が上方に
湾曲変形して、インクが吸引されノズル面の残留分が除
去される。図11(c) では、図10のの段階に対応
し、圧電素子8には高いHレベルの20Vの電圧が印加
されて、振動板7は下方に湾曲変形して、インク噴射さ
れる。なお、第2実施例の変形例の構成は、駆動部11
の内容が若干変更される他は図12に共通に図示され
る。その駆動回路図は第2実施例におけるものに準じる
から説明を省略する。
を参照しながら説明する。第3実施例は、周囲温度の上
昇によりインクの流れが良くなって印字ドットが太くな
る傾向を、駆動電圧レベルを低下させて抑制し、結果と
して周囲温度の変化にかかわらず印字ドット径、つまり
印字線の太さを一定に維持するものである。図13にお
いて、制御部15には印字入力部13の印字内容に係る
噴射指令とともに、周囲温度を測定する温度センサ1
6、たとえばサーミスタの抵抗値が入力される。この制
御部15によって、第1には、対応する圧電素子8への
印加の有無が指定され、第2には、周囲温度が上昇(ま
たは低下)するほど、駆動部14に対し駆動電圧のレベ
ルが低下(または上昇)するように制御される。この後
者の働きによって、周囲温度が変わっても、それに応じ
てインク吐出量を変化させ、周囲温度によるインク粘度
の変化傾向を打ち消して、ほぼ一定な太さの印字線を書
かせることができる。なお、周囲温度に基づき駆動電圧
を変化させる制御回路は、周知のものであるから、説明
は省略する。
果が期待できる。 (1) ノズル面の残留インクが除去されて印字品質の向上
が図れる。その理由は、高レベルの電気信号でインク噴
射され、次の低レベルでその後の残留インクが吸引され
て後、中レベルの初期状態に復帰するか、または、低レ
ベルの電気信号でノズル面の残留インクが吸引,除去さ
れ、次の高レベルでインク噴射した後に初期状態に復帰
し、いずれにしても噴射前にノズル面のインクが除去さ
れるからである。 (2) とくに後者のインク噴射に係る駆動方式では、駆動
回路の簡素化とコスト低減が可能である。その理由は、
各圧電素子(ノズル)に対応させて並列的に設けられた
予備動作回路と、共通な本動作回路とによって構成さ
れ、通常の基本的駆動回路と比べ、回路総数が削減,簡
素化されるからである。すなわち、圧電素子(=ノズ
ル)の個数をNとすると、基本的駆動回路での回路が
(予備動作回路+本備動作回路)×N、になるのに対
し、実用的駆動回路での回路は予備動作回路×N+本備
動作回路、となって一般にNは非常に大きいから大幅な
削減になる。加えて、入力信号のパルス数の総数につい
ても、基本的駆動回路での2Nに対して、実用的駆動回
路では(N+1)となって、入力信号の制御回路の大幅
な簡素化とコスト低減が図れる。 (3) いずれの駆動方式であれ、電気信号の初期レベルを
零にすることによって、各圧電素子は多くの時間で非駆
動(非変形)状態になるから、消費電力の削減ととも
に、圧電素子の長寿命化が図れる。 (4) 記録の目的や使用者の好みに応じた太さの印字線を
書かせることができる。すなわち、駆動部によって電気
信号をレベルを変化させ、インクの吐出量ひいては印字
ドット径を変えることが可能だからである。 (5) 前項において、とくに、周囲温度の変化にかかわら
ず印字ドット径、つまり印字線の太さを一定に維持して
見栄えを良くすることができる。すなわち、周囲温度が
上昇(または低下)するとインクの流れが良く(または
悪く)なって印字ドットが太く(または細く)なる傾向
を、電気信号レベルを低下(または上昇)させて打ち消
すからである。
は停止時の模式図、(b) は噴射時の模式図、(c) は噴射
後の吸引時の模式図
の駆動回路図、(b) はその入出力信号のタイムチャート
階を示し、(a) は停止時の模式図、(b) は噴射時の模式
図、(c) は噴射後の吸引時の模式図
は停止時の模式図、(b) は噴射時の模式図、(c) は噴射
後の吸引時の模式図
(a) はその駆動回路図、(b) はその入出力信号のタイム
チャート
図
段階を示し、(a) は停止時の模式図、(b) は噴射時の模
式図、(c) は噴射後の吸引時の模式図
構成を示す共通なブロック図
ック図
分解斜視図
Claims (6)
- 【請求項1】圧電素子に電気信号を印加してインク噴射
させ印字する記録ヘッドにおいて、高・中・低3段階の
各レベルの電気信号を印加可能であるとともに、噴射指
令に基づき電気信号を初期の中レベルから順に高レベ
ル、低レベルに変化させた後、再び中レベルに復帰させ
る駆動部を備えることを特徴とするインクジェット記録
ヘッド。 - 【請求項2】圧電素子に電気信号を印加してインク噴射
させ印字する記録ヘッドにおいて、高・中・低3段階の
各レベルの電気信号を印加可能であるとともに、噴射指
令に基づき電気信号を初期の中レベルから順に低レベ
ル、高レベルに変化させた後、再び中レベルに復帰させ
る駆動部を備えることを特徴とするインクジェット記録
ヘッド。 - 【請求項3】請求項2に記載の記録ヘッドにおいて、駆
動部の駆動回路が、噴射指令を予備指令と本指令に分け
たときの、予備指令が有ると低レベル電気信号を出力
し、予備指令が無いと中レベル電気信号を出力する予備
動作回路を、各圧電素子に対応させて並列的に設けると
ともに、続く本指令に基づき予備動作回路に高レベル電
気信号を出力させる本動作回路を、各予備動作回路に共
通に前置してなることを特徴とするインクジェット記録
ヘッド。 - 【請求項4】請求項1ないし3のいずれかに記載の記録
ヘッドにおいて、初期レベルが、零であることを特徴と
するインクジェット記録ヘッド。 - 【請求項5】圧電素子に電気信号を印加してインク噴射
させ印字する記録ヘッドにおいて、電気信号をレベル可
変に印加する駆動部を備えることを特徴とするインクジ
ェット記録ヘッド。 - 【請求項6】請求項5に記載の記録ヘッドにおいて、周
辺温度を測定する温度センサと;この温度センサの出力
に基づき、周囲温度が上昇するほど電気信号のレベルを
低下させる制御部と;を備えることを特徴とするインク
ジェット記録ヘッド。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP19289395A JP3381469B2 (ja) | 1995-02-16 | 1995-07-28 | インクジェット記録ヘッド |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2790895 | 1995-02-16 | ||
JP7-27908 | 1995-02-16 | ||
JP19289395A JP3381469B2 (ja) | 1995-02-16 | 1995-07-28 | インクジェット記録ヘッド |
Publications (2)
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