JP2001162781A - インクジェット記録装置 - Google Patents
インクジェット記録装置Info
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- Particle Formation And Scattering Control In Inkjet Printers (AREA)
Abstract
を確保すること。 【解決手段】 圧力発生手段を備えた圧力発生室と、該
圧力発生室に連通してインク滴を吐出するノズル開口と
を備えたインクジェット記録ヘッド6と、外部からの印
刷信号に合わせて圧力発生手段を駆動する駆動信号を複
数格納した駆動信号記憶手段32と、外部から複数の駆
動信号の1つを選択設定できるパネル36とを備え、ユ
ーザーの使用環境や経年変化により印刷品質の低下がみ
られた場合には、ユーザーがパネルにより駆動条件記憶
手段34に最適な駆動信号を設定する。
Description
記録ヘッドを用いた記録装置、より詳細には記録ヘッド
のインク吐出制御の技術に関する。
質を向上させるため、インクの多色化や発色性、にじみ
の抑制、耐環境性の向上を目指して、それぞれ各色ごと
に組成が調整されてきた。一方、記録ヘッドにおいて
は、より小さいドットを吐出させるためノズル径を小さ
く絞られている。
の多種多様な条件に適合するように、記録ヘッドとイン
クとをマッチングさせ、その上、格納経験に基づいて駆
動波形を広範な環境に適合する駆動波形を開発してイン
ク滴の吐出特性を安定させる努力が払われている。しか
しながら、より高い印刷品質を目指すため、複数種のサ
イズのドットを打ち分けることが必要となり、安定的に
確保してメーカーが予定している印刷品質を保証するこ
と困難となってきている。すなわち、同一の構成を採る
記録ヘッドとインクとの組合せであっても単一の駆動条
件で全ての環境での印刷品質を保証することが困難とな
り、また調整に長時間を要する。
り、さまざまな環境での使用が求められるようになっ
た。しかし、工場での検査条件や環境の温度からずれた
環境での印刷や、また長時間に及ぶ連続印刷等の、検査
条件とは異なる使用状態に対応することはコストの面か
ら対応することが不可能である。
問題に鑑みてなされたものであって、その目的とすると
ころは、コストの大幅な上昇を招くことなく、多様な使
用環境でも印刷品質を確保することができるインクジェ
ット記録装置を提供することである。
るために本発明においては、圧力発生手段を備えた圧力
発生室と、該圧力発生室に連通してインク滴を吐出する
ノズル開口とを備えたインクジェット記録ヘッドと、外
部からの印刷信号に合わせて前記圧力発生手段を駆動す
る駆動信号を複数格納した記憶手段と、外部から前記複
数の駆動信号の1つを選択設定できる駆動信号選択設定
手段とを備えるようにした。
の低下がみられた場合には、ユーザーが駆動信号選択設
定手段により最適な駆動信号を選択して設定変更する。
記録装置の印刷機構周辺の構造を示すものであって、キ
ャリッジ1は、タイミングベルト2を介してパルスモー
タ3に接続されていて、ガイド部材4に案内されて記録
用紙5の紙幅方向に往復動するように構成されている。
面、この実施例では下面に後述するインクジェット記録
ヘッド6が取り付けられている。インクジェット記録ヘ
ッド6は、キャリッジ1の上部に載置されているインク
カートリッジ7からインクの補給を受けてキャリッジ1
の移動に合わせて記録用紙5にインク滴を吐出して記録
用紙に画像や文字を印刷する。
られていて、印刷休止期間中に記録ヘッド6のノズル開
口を封止する一方、印刷動作中に行なわれるフラッシン
グ動作による記録ヘッド6からのインク滴を受けるよう
に構成されている。なお、図中符号9は、クリーニング
手段を示す。
ので、振動板11は、圧電振動子12の先端に当接して
弾性変形する薄板からなり、圧力発生室13、共通のイ
ンク室14、インク供給口15、15を区画する流路形
成板16を挟んでノズルプレート17と液密に一体に固
定されて流路ユニット18を構成している。
は、圧電振動子12の先端が振動板11に当接した状態
で基台19に固定されてインクジェット記録ヘッドに構
成されている。
電振動子12が充電を受けて収縮すると、圧力発生室1
3が膨張し、共通のインク室14、14のインクがイン
ク供給口15、15を経由して圧力発生室13に流れ込
む。所定時間の経過後に圧電振動子12の電荷が放電さ
れて元の状態に復帰すると、圧力発生室13が収縮して
ここのインクを圧縮してノズル開口20からインク滴と
して吐出させて記録用紙にドットを形成する。
ノズル開口20からインク滴を吐出させる関係上、イン
ク滴の飛行速度やインク量はインクの液体的特性、つま
り粘度や、ノズル開口20の精度に大きく左右される。
このため、工場出荷時には予め設定された環境中に記録
ヘッド6を収容して、液体的特性や圧電振動子12のば
らつきにかかわりなくノズルプレート17の全てのノズ
ル開口20から均一にインク滴を吐出するように調整さ
れている。
御装置の一実施例を示すもので、印刷制御手段30は、
ホストからの印刷指令信号や印刷データを受けてヘッド
駆動制御手段31を制御して記録ヘッド6から印刷デー
タに対応させてインク滴を吐出させるものである。
備された少なくとも複数の駆動信号を格納した駆動信号
記憶手段32の1つの駆動信号に基づいて駆動信号発生
手段33から駆動信号を発生させる。この駆動信号は、
図4(a)、(b)に示したように、仕向先や記録ヘッ
ド6のばらつき等を考慮して、この実施例では立ち上が
り信号の時間Ta及び立ち下がり信号の時間Tcはそれ
ぞれ同一とするものの、それぞれの信号におけるホール
ド信号の時間Tb、Tb’を異ならせて構成されてい
る。
生室13の膨張速度、及びインク滴吐出のための圧力発
生室13の収縮時間を同一ととするものの、ホールド信
号の継続時間の長短によるインク滴吐出時のメニスカス
の位置を変更して、温度や圧電振動子12の経年変化に
対応できる。
している使用環境とは異なる環境での使用や、また経年
変化等に対応するためのデータを格納するもので、環境
温度を検出する温度検出手段35からの信号と、ユーザ
により操作が可能なパネル36、またはホストからの選
択信号とに基づいてユーザが選択した駆動条件を一時
的、または半固定的に格納するものである。
トから印刷指令が入力すると、印刷制御手段30は、工
場出荷時に設定され、駆動条件記憶手段34に格納され
ている駆動条件で特定される駆動信号に基づいて記録ヘ
ッド6を駆動し、ノズル開口20からインク滴を吐出さ
せて記録媒体5に印刷を行う。
境とは異なる環境で印刷を実行しようとすると、印刷品
質が低下する。ユーザは、印刷品質の悪さに気づいてパ
ネル36により駆動条件変更メニューを呼出し、デフォ
ルトの駆動信号とは異なる駆動信号を選択して印刷を実
行する。
た段階で、パネル36により確定を指令すると、ヘッド
駆動制御手段31は、温度検出手段35からの信号によ
り環境温度を検出し、規定温度以下、例えば35°C以
下の場合には設定変更を取り込むことなく、今、選択さ
れた駆動信号を一時設定用のデータとして保存する。
により検出された温度と、この温度に対応して選択され
た駆動信号とを対にして駆動条件記憶手段34に格納さ
せると、温度変化が激しい環境においては、ヘッド駆動
制御手段31が温度検出手段35からの信号により駆動
条件記憶手段34から自動的に最適な駆動信号を読出す
ことができ、印刷時の温度に適した駆動信号により印刷
を行うことができる。
が検出された場合には、ユーザーが選択した駆動信号を
駆動条件記憶手段34に半固定的に格納して記録装置の
規定の動作形態を変更する。
動作形態が格納されると、電源が投入される度に、ヘッ
ド駆動制御手段31は駆動条件記憶手段34に格納され
ているデータに基づいて駆動信号を生成させて記録ヘッ
ド6を駆動する。これにより、メーカーが予定していな
い過酷な環境での印刷においても、これに対処できる駆
動信号により記録ヘッド6を駆動することができ、メー
カーが予定している印刷品質での印刷を行うことができ
る。
の変位特性やノズル開口20の流体特性が変化して印刷
品質が低下して用の場合は、上述と同様にユーザにより
最適な駆動信号が選択される。このような形年変化に対
して対応する信号は、予め実験や、過去の経験に基づい
て確定できるため、容易に設定することは可能となる。
メンテナンスが行われたような場合には印刷制御手段3
0は、記録装置のディスプレや、またホストのデイスプ
レイに駆動信号再設定のメニューを表示する。ユーザー
は、前述したのと同様に駆動信号記憶手段32に格納さ
れている異なる駆動信号により印刷を実行して最適なも
のを選択することにより、記録装置の経年変化を補正し
て記録ヘッド6を駆動でき、元の印刷品質を回復するこ
とができる。
の継続時間を調整することにより駆動条件を変更するよ
うにしているが、駆動信号の波高値など、圧力発生室内
のインクの圧力を変化させるのに適した信号波形を用い
ても同様の作用を奏する。すなわちパルスの数を増減し
たり、電圧の変化率を変化させるようにしてもよい。
ドの圧電振動子を使用した記録ヘッドの例を採って説明
したが、たわみ振動モードの圧電振動子を使用した記録
ヘッド、さらには圧力発生室に発熱素子を内蔵させたバ
ブルジェット記録ヘッドに適用しても同様の作用効果を
奏することは明らかであり、また記録ヘッドの共通のイ
ンク室に微小振動を与える専用の圧力発生手段を接続し
た記録ヘッドに適用することもできる。
トリッジをキャリッジに搭載する形の記録装置に例を採
って説明したが、インクカートリッジを函体に設置し、
インク供給チューブにより記録ヘッドにインクを送液す
る形式の記録装置に適用しても同様の作用を奏すること
は明らかである。
は、圧力発生手段を備えた圧力発生室と、該圧力発生室
に連通してインク滴を吐出するノズル開口とを備えたイ
ンクジェット記録ヘッドと、外部からの印刷信号に合わ
せて前記圧力発生手段を駆動する駆動信号を複数格納し
た駆動信号記憶手段と、外部から前記複数の駆動信号の
1つを選択設定できる駆動信号選択設定手段とを備えた
ので、たとえメーカーが予定していない環境での使用に
おいてもその環境に最適な駆動波形により記録ヘッドを
駆動することができ、メーカーが保証する印刷品質での
印刷が可能となる。また、メーカーにとっては動作範囲
の広いヘッドや駆動波形の開発や、調整作業の簡素化を
図り、記録装置のコストを引き下げることができ、信頼
性の高い記録装置を提供することが可能となる。
一実施例を示す図である。
面図である。
る。
使用する駆動波形の一実施例を示す図である。
Claims (5)
- 【請求項1】 圧力発生手段を備えた圧力発生室と、該
圧力発生室に連通してインク滴を吐出するノズル開口と
を備えたインクジェット記録ヘッドと、外部からの印刷
信号に合わせて前記圧力発生手段を駆動する駆動信号を
複数格納した記憶手段と、外部から前記複数の駆動信号
の1つを選択設定できる駆動信号選択設定手段とを備え
たインクジェット記録装置。 - 【請求項2】前記駆動信号設定選択手段により選択され
た駆動信号を格納する記憶手段を備えた請求項1に記載
のインクジェット記録装置。 - 【請求項3】 使用環境の温度を検出する温度検出手段
を備え、前記駆動信号設定選択手段により選択された駆
動信号と、前記温度検出手段により検出された温度とを
前記記憶手段に格納する請求項2に記載のインクジェッ
ト記録装置。 - 【請求項4】 前記駆動信号設定選択手段により駆動信
号が選択された時点の温度が、予め設定された温度範囲
である場合には、前記選択された駆動信号を前記記憶手
段に格納する請求項3に記載のインクジェット記録装
置。 - 【請求項5】前記温度検出手段の信号により前記記憶手
段の駆動信号が選択されるインクジェット記録装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP34897799A JP2001162781A (ja) | 1999-12-08 | 1999-12-08 | インクジェット記録装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP34897799A JP2001162781A (ja) | 1999-12-08 | 1999-12-08 | インクジェット記録装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001162781A true JP2001162781A (ja) | 2001-06-19 |
Family
ID=18400665
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP34897799A Pending JP2001162781A (ja) | 1999-12-08 | 1999-12-08 | インクジェット記録装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2001162781A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2018012258A (ja) * | 2016-07-20 | 2018-01-25 | セイコーエプソン株式会社 | 液体噴射ヘッドの駆動信号調整方法及び液体噴射装置 |
-
1999
- 1999-12-08 JP JP34897799A patent/JP2001162781A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2018012258A (ja) * | 2016-07-20 | 2018-01-25 | セイコーエプソン株式会社 | 液体噴射ヘッドの駆動信号調整方法及び液体噴射装置 |
US10220612B2 (en) | 2016-07-20 | 2019-03-05 | Seiko Epson Corporation | Drive signal adjustment method of liquid ejecting head and liquid ejecting apparatus |
JP2021176714A (ja) * | 2016-07-20 | 2021-11-11 | セイコーエプソン株式会社 | 液体噴射ヘッドの駆動信号調整方法及び液体噴射装置 |
JP7276390B2 (ja) | 2016-07-20 | 2023-05-18 | セイコーエプソン株式会社 | 液体噴射ヘッドの駆動信号調整方法及び液体噴射装置 |
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Effective date: 20041119 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 |
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A521 | Written amendment |
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A02 | Decision of refusal |
Effective date: 20051026 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 |
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A521 | Written amendment |
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