JPH08280595A - たわし - Google Patents

たわし

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JPH08280595A
JPH08280595A JP7116386A JP11638695A JPH08280595A JP H08280595 A JPH08280595 A JP H08280595A JP 7116386 A JP7116386 A JP 7116386A JP 11638695 A JP11638695 A JP 11638695A JP H08280595 A JPH08280595 A JP H08280595A
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pile
thread
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wire
metal flat
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Tatsuo Nishida
起夫 西田
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 金属平線を織込んだたわしにおいて、金属平
線(フイルムテープ)に引張りを生じた場合にはフイル
ムテープのみが延びてもそれに絡み付かせた繊維糸には
引張りを生じないようにして引張り強度に対応せしめる
とともに、金属平線に保水性とソフト感を附与すること
を可能とし、且つ金属平線のもつ研磨力を保ちながら繊
維の柔らかさを附与する品質の優れたたわしを安価に提
供することを可能とする。 【構成】 金属平線を織込んだたわしにおいて、天然又
は化学繊維からなる1本又は複数本の繊維糸を経緯両糸
又は編糸にしてベース生地を形成し、このベース生地の
面に、金属平線とこれより長い繊維糸からなる丸線を絡
むように巻付けて1本のパイル糸となしたものを織込ん
でベース生地の表面に丸線を巻付けた金属平線のパイル
を形成してなることを特徴としている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、汚れた食器や鍋類等を
洗ったり磨くのに使用される改良されたたわしに関す
る。
【0002】
【従来の技術】合成樹脂のフイルムテープにアルミ等の
金属蒸着を施したものを、繊維糸と一緒に織成してたわ
しとしたものは、実開昭55−58138号、実公昭5
7−45942号公報等に開示されているように本発明
者らによって提案されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記した従来のたわし
は、アルミ蒸着したフイルムテープ、謂ゆる金属平線を
用いてたわし生地を形成するものであるが、フイルムテ
ープが強度的に弱いので強度の高い糸を添えて一緒に織
成するものである。しかしフイルムテープと添え糸は同
じ長さのものを一つにするものであるから引張りの場合
同時に引張りを生じるので、一方が切れると、もう一方
が直ぐに切れ易いという問題がある。又、金属平線は水
分を吸収しないので保水性がなく、従ってたわしとして
使用する場合保水性を必要とするものには使用できず、
用途が限定されるという問題があった。特にたわし生地
にパイルを形成する場合はパイルの部分は全部が金属平
線であるから保水性並びにソフト感に欠けるという問題
点を有していた。
【0004】本発明は、従来の技術の有するこのような
問題点に鑑みてなされたものであり、その目的とすると
ころは、金属平線(フイルムテープ)に引張りを生じた
場合にはフイルムテープのみが延びてもそれに絡み付か
せた繊維糸には引張りを生じないようにして引張り強度
に対応せしめるとともに、金属平線に保水性とソフト感
を附与することを可能とし、且つ金属平線のもつ研磨力
を保ちながら繊維の柔らかさを附与する品質の優れたた
わしを安価に提供しようとするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明におけるたわしは、天然又は化学繊維からな
る1本又は複数本の繊維糸を経緯両糸2.3又は編糸4
にしてベース生地10を形成し、このベース生地10の
面に、金属平線1aと、これより長い繊維糸からなる丸
線1bを絡むように巻付けて1本のパイル糸1となした
ものを織込んでベース生地10の表面に丸線1bを巻付
けた金属平線1aのパイル5を形成してなるものであ
る。
【0006】また、金属平線1aとこれより長い繊維糸
1bを絡むように巻付けて1本の糸1となしたものを、
ベース生地10の面に織込んで、該生地10の表面側に
繊維糸1bを巻付けた金属平線1aのパイル5を形成
し、このパイル5を有するベース生地10をパイルが外
側になるように重ねて袋20となし、この袋20にスポ
ンジの芯体21を封入してなるものである。
【0007】
【実施例】実施例について図面を参照して説明する。
【0008】ベース生地10は化学繊維、例えばポリエ
ステル樹脂やナイロン樹脂を繊維化したものを数本引き
揃えて糸条に形成し、又は木綿、絹等の天然の繊維糸を
用いて図3のA.Bのような生地となす。図3のAは上
記の繊維糸を編糸4にしてメリヤス編となしたもので、
図3のBは同様に繊維糸を経糸2と緯糸3にしてネット
生地となしたものである。
【0009】上記のベース生地10に織込むパイル糸1
は、金属平線1aとそれに巻付けた繊維糸の丸線1bと
よりなる。
【0010】金属平線1aは、ナイロンのような軟質合
成樹脂のフイルムテープにアルミ、銅、ニッケル等の金
属を蒸着して表面に金属の薄い膜を形成してなるもの、
又は上記の金属の微粒子をフイルムテープの面にスパッ
タリングにより吹付けてコーティング膜を形成したもの
が用いられる。
【0011】このような金属平線1aに巻付けられる丸
線1bは、天然又は化学繊維、例えばポリエステル樹脂
を繊維化したものを数本引き揃えて糸条に形成し、又は
木綿、絹等の極細の糸が用いられる。この繊維糸からな
る丸線1bは非伸縮性のもので且つ赤、青等の着色を施
したものが用いられる。一方、金属平線1aは強度的に
は弱く、特に引張りに対しては切断し易いが、限界点ま
では伸延するので、強力な引張り力が働いても伸延する
だけで切断しないという性質がある。しかし、金属平線
1aと丸線1bを同じ長さにして引き揃え、又は図6の
如く撚回したものにして同時に引張り力を作用させる
と、金属平線1aは延びても切断しないが、丸線1bは
非伸縮性で伸びないため直ぐに切断するという現象がみ
られる。従って図5の如く一定長さの真直ぐな金属平線
1aに対してそれより長い繊維糸の丸線1bを金属平線
に絡み付くように巻き付けると、一本の糸1が形成され
るが、この糸1を同時に両端をもって限界点まで引張る
と短い方の金属平線には張力が作用して延びるが切断に
は至らず、また丸線1bも金属平線が延びた分量引き伸
ばされるが張力は全く掛らないので切断には至らない。
【0012】上記のような金属平線1aに繊維糸の丸線
1bを絡み付くように巻き付けたパイル糸1を図2又は
図4の如くベース生地10に織り込むと、ベース生地1
0の表面に金属平線1aのパイル5が密集する如く又は
間隔をおいて形成されるが、全てのパイル5には繊維の
丸線1bが巻き付いている。パイル5は適宜の大きさに
形成するが、用途によっては余り大きくせず、又場合に
よっては半パイル、或いは緩織(編)目程度に形成す
る。
【0013】たわし生地10は折り重ねて使用する他、
袋20に形成し一部に開放口を設けて手を差し入れよう
にする。又図1示すように袋の中にスポンジの芯21を
封入することもできる。
【0014】
【作用】ベース生地10にパイル糸1を織込むと、表面
に金属平線1aのパイル5が形成されたものとなるから
それをそのまま、たわし面として使用すれば金属平線の
屈曲したパイル5によって研磨力が有効に作用する。ま
たこの金属平線1aにはパイル5の部分及びパイルでな
い部分においても繊維の丸線1bが巻き付いているため
に、水分の吸収、保水力が大きくなって、洗浄作用が高
められる。また、パイル糸1に引張りを生じた場合は金
属平線1aは限界点まで延びても切断せず、その際繊維
の丸線1bは延ばされても張力は全く掛らないので引張
りによる切断が防止される。
【0015】
【発明の効果】本発明は上記のように、金属平線1aに
これより長い繊維の丸線1bを絡むように巻付けて1本
のパイル糸1にしたものを、ベース生地10に織込ん
で、ベース生地10の表面に繊維の丸線1bを巻付けた
金属平線1aのパイル5を形成したので、たわし生地を
構成するパイル糸に過大な張力を生じた場合でも金属平
線のみ引き伸ばされるが、それに巻付けた繊維の丸線に
は張力が全く掛らない為切断を防止できる上に、金属平
線であっても保水性があり、たわしとしての研磨力とと
もに保水性並びにソフト感を高めることができる。ま
た、金属平線に巻付けた丸線に着色をつけると、金属平
線との色合いに変化をもたせることが可能となり、カラ
フルなたわしを簡単安価に提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】スポンジたわしとした場合の全体斜視図であ
る。
【図2】たわし生地の一部を拡大した断面図である。
【図3】ベース生地一例の拡大平面図で(A)はメリヤ
ス編み(B)はネット生地である。
【図4】ベース生地にパイル糸を織込んだ一例の拡大平
面図である。
【図5】パイル糸の拡大側面図である。
【図6】従来の撚糸の拡大側面図である。
【符号の説明】
1 パイル糸 1a 金属平線 1b 丸線 2.3 経緯糸 4 編糸 5 パイル 10 ベース生地 20 袋 21 スポンジの芯体

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 天然又は化学繊維からなる1本又は複数
    本の繊維糸を経緯両糸2.3又は編糸4にしてベース生
    地10を形成し、このベース生地10の面に、金属平線
    1aと、これより長い繊維糸からなる丸線1bを絡むよ
    うに巻付けて1本のパイル糸1となしたものを織込んで
    ベース生地10の表面に丸線1bを巻付けた金属平線1
    aのパイル5を形成してなることを特徴とするたわし。
  2. 【請求項2】 金属平線1aとこれより長い繊維糸1b
    を絡むように巻付けて1本の糸1となしたものを、ベー
    ス生地10の面に織込んで、該生地10の表面側に繊維
    糸1bを巻付けた金属平線1aのパイル5を形成し、こ
    のパイル5を有するベース生地10をパイルが外側にな
    るように重ねて袋20となし、この袋20にスポンジの
    芯体21を封入してなることを特徴とするたわし。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20220101825A (ko) * 2021-01-12 2022-07-19 주식회사 야긴코퍼레이션 메탈릭 효과의 발현이 우수한 메탈릭얀을 함유하는 편물

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR20220101825A (ko) * 2021-01-12 2022-07-19 주식회사 야긴코퍼레이션 메탈릭 효과의 발현이 우수한 메탈릭얀을 함유하는 편물

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