JPH08279859A - 電話装置およびそれを用いた防災システム並びに防犯システム - Google Patents

電話装置およびそれを用いた防災システム並びに防犯システム

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JPH08279859A
JPH08279859A JP10478895A JP10478895A JPH08279859A JP H08279859 A JPH08279859 A JP H08279859A JP 10478895 A JP10478895 A JP 10478895A JP 10478895 A JP10478895 A JP 10478895A JP H08279859 A JPH08279859 A JP H08279859A
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JP10478895A
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Fumio Kanetani
文夫 金谷
Isao Sasaki
勲 佐々木
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Nittan Co Ltd
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Nittan Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 親機で通話がなされている状態で、新たな子
機から親機に呼出しがあるとき、この新たに呼び出しを
行なった子機に対して、親機側から現在の状況を明確に
知らせることができる。 【構成】 親機1と複数の子機2−1乃至2−nとを備
えた電話装置において、親機1がある子機2−nと緊急
通話をしている状態で、他の子機2−1から親機1に対
してあるいは任意の子機に対して新たな呼び出しがある
とき、親機1は、新たな呼び出しを行なった子機2−1
に、話中音ではなく、現在の状況を明確に知らせる所定
のメッセージを出力する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電話装置およびそれを
用いた防災システム並びに防犯システムに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、防災システムでは、中央監視盤に
親機を備え、端末側に子機を備えて、親機と子機との間
で回線を介しての相互通話が可能であって、特に、火災
が発生したとき、子機から親機に対して火災の発生状況
等を電話通報することが可能な非常電話設備が設置され
ることがある。なお、この種の非常電話設備では、子機
から火災発生状況等の電話通報を受けるとき、親機側で
は非常放送等の制御を行なうようになっている。
【0003】このような非常電話設備を備えた防災シス
テムでは、例えばある建物内のある箇所(例えば1つの
子機の近くの箇所)で非常事態が発生したとすると、こ
の非常事態発生箇所の近くにいる者は、その近くに設置
されている子機を使って親機を呼出すことができる。具
体的に、この子機の送受話器(ハンドセット)を持ち上
げてオフフックにすることで、この子機から親機への呼
出しを行なうことができる。このとき、親機側では、子
機からの呼出しを受けて、例えば、非常放送装置に非常
放送用の起動信号を出力し、また、管理人等が親機の送
受話器(ハンドセット)を持ち上げることにより、この
子機との間で相互通話が可能となる。
【0004】なお、このように親機と1つの子機との間
で相互通話がなされている状態で、他の子機から親機に
新たな呼出しがある場合、従来では、親機は、新たな呼
出しを行なった子機に対し話中音の信号を与え、この子
機の送受話器に話中音を流すようになっていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来の非常電話設備では、新たに呼び出しを行なった
子機には、話中音が流れるだけであり、従って、新たに
呼び出しを行なった子機の発呼者は、現在どのような状
況にあるかを親機側から明確に知得することができない
という問題があった。
【0006】本発明は、親機で通話がなされている状態
で、新たな子機から親機に呼出しがあるとき、この新た
に呼び出しを行なった子機に対して、親機側から現在の
状況を明確に知らせることの可能な電話装置およびそれ
を用いた防災システム並びに防犯システムを提供するこ
とを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段および作用】上記目的を達
成するために、請求項1乃至請求項3,請求項5乃至請
求項11記載の発明では、親機と複数の子機とを備えた
電話装置において、親機がある子機と緊急通話をしてい
る状態で、他の子機から親機に対してあるいは任意の子
機に対して新たな呼び出しがあるとき、親機は、新たな
呼び出しを行なった子機に、所定のメッセージを出力す
る制御を行ない、また、親機がある子機と業務通話をし
ている状態で、他の子機から親機に緊急通話のための呼
び出しがあるとき、親機は、緊急通話のための呼び出し
を行なった他の子機との間で優先的に緊急通話がなされ
るようにする一方、業務通話をしていた子機には、所定
のメッセージを出力する制御を行ない、また、子機間で
業務通話がなされている状態で、他の子機から親機に緊
急通話のための呼び出しがあるとき、親機は、緊急通話
のための呼び出しを行なった他の子機との間で緊急通話
がなされるようにする一方、業務通話をしていた各子機
には、所定のメッセージを出力する制御を行なうように
なっている。これにより、緊急通話がなされている状態
で新たな呼び出しを行なった子機のオペレータ,あるい
は緊急通話の呼び出しがあるときまで業務通話を行なっ
ていた子機のオペレータは、送受話器から、話中音では
なく、所定のメッセージを聞くことができ、現在の状況
を明確に知ることができる。
【0008】また、請求項4記載の発明では、親機と複
数の子機とを備えた電話装置において、親機は、全体を
制御する主制御手段と、複数のトランクと、主制御手段
の制御下で、複数の子機の通話用回線と各トランクとの
間の接続制御を行なう網制御手段とを有し、前記複数の
トランクのうちの1つのトランクには、親機の送受話器
が接続されており、該トランクを用いて親機がある子機
と業務通話をしている場合であっても、他の子機から親
機に緊急通話のための呼び出しがあると、親機の前記主
制御手段は、緊急通話の呼び出しを行なった子機の通話
用回線を親機の送受話器が接続されている前記トランク
に優先的に接続するよう、前記網制御手段を制御するよ
うになっている。これにより、親機が業務通話をしてい
る場合にも、ある子機から親機に緊急通話のための呼び
出しがあるとき、親機は、緊急通話のための呼び出しを
行なった子機と即座に緊急通話を行なうことができる。
【0009】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。図1は本発明に係る電話装置の一実施例の概略構
成図である。図1を参照すると、この電話装置は、親機
1と、親機1に通話用回線LN1〜LNnを介して接続さ
れる複数の子機2−1〜2−nとを有している。
【0010】図2は親機1の概略構成例を示す図であ
り、図2の例では、親機1は、全体を制御する主制御部
11と、操作機能,表示機能を備えた操作表示部12
と、送受話器13と、複数のトランクT1〜Tmと、主制
御部11の制御下で、子機2−1〜2−nの通話用回線
LN1〜LNnとトランクT1〜Tmとの間の接続制御(網
制御)を行なうNCU制御部14と、呼出音やメッセー
ジなどの音声情報を記憶保持し、主制御部11の制御下
で、記憶保持している音声情報のうち、所定の音声情報
が選択されて読み出される音声情報記憶部15と、主制
御部11の制御下で、トランクT1〜Tmのうちのどのト
ランクに音声情報記憶部15からのどの音声情報を出力
するかを切替選択する切替制御部16と、ダイヤル装置
17とを有している。
【0011】ここで、トランクT1〜Tmのうち、トラン
クT1には親機1の送受話器13が接続されており、従
って、トランクT1については、他のトランクT2〜Tm
と異なり、これを親機1と子機との間の相互通話用トラ
ンク(親機・子機間通話用トランク)として、あるいは、
親機1の音声情報記憶部15から選択出力された音声情
報を所定の子機に伝送する音声情報伝送用トランクとし
て機能させることができる。また、他のトランクT2
mについては、これらを子機間の通話用トランク(子機
間通話用トランク)として、あるいは、親機1の音声情
報記憶部15から選択出力された音声情報を所定の子機
に伝送する音声情報伝送用トランクとして機能させるこ
とができる。
【0012】また、親機1のダイヤル装置17は、例え
ばプッシュボタン式のものとなっており、親機1は、こ
のダイヤル装置17を用いて、親機1側から子機を発呼
することができる。
【0013】また、図3は各子機2−1乃至2−nの概
略構成例を示す図であり、1つの子機は、送受話器21
と、ダイヤル装置22とを有している。なお、図3の例
では、子機のダイヤル装置22は、プッシュボタン式の
ものとなっており、“0”〜“9”までのテンキーと、
“*”キー,“#”キーの機能キーとを備えており、こ
のダイヤル装置22を用いて、親機1あるいは他の子機
を発呼することができる。
【0014】より詳しくは、1つの子機,例えば2−1
から業務通話(通常の通話)を行なうために親機1あるい
は他の子機,例えば2−nを呼び出したい場合には、子
機2−1の発呼者は、送受話器21を取り上げるに先立
って、オンフックの状態でダイヤル装置22の“*”キ
ーあるいは“#”キーの機能キーを押下し、しかる後
に、送受話器21を取り上げオフフックにした状態で、
ダイヤル装置22のテンキーにより相手先番号(親機1
あるいは他の子機のダイヤル番号)を入力する。
【0015】また、親機1に対して異常発生(例えば火
災発生や犯罪発生など)の電話通報(緊急通話)を行ない
たい場合には、子機2−1の発呼者は、ダイヤル装置2
2において“*”キーあるいは“#”キーを押下せず
に、直接、送受話器21を取り上げてオフフックにする
だけで良い。
【0016】このように、送受話器21が取り上げられ
る前に(オンフックの状態で)、“*”キーあるいは
“#”キーの機能キーが押下されたか否かにより、業務
通話(通常の通話)か異常発生の電話通報(緊急通話)かを
親機1側に情報として与えるようになっている。
【0017】これと関連し、親機1の主制御部11は、
子機から“*”キーあるいは“#”キーの機能キーに対
応した情報が通知されたか否かを判断し、“*”キーあ
るいは“#”キーの機能キーに対応した情報が通知され
た場合には、その後、子機の送受話器21が取り上げら
れて(オフフックとなり)子機から相手先番号の入力があ
ると、発呼を行なった子機とこの子機から入力された相
手先番号の相手先(親機1あるいは他の子機)との間で業
務通話がなされるよう、NCU制御部14,切替制御部
16を制御する一方、子機から“*”キーあるいは
“#”キーの機能キーに対応する情報が通知されていな
い状態で子機の送受話器21が取り上げられオフフック
となった場合には、親機1の主制御部11は、発呼を行
なった子機からの緊急通話のための発呼であると判断
し、親機1とこの子機との間で優先的に通話がなされる
よう、NCU制御部14,切替制御部16を制御するよ
うになっている。
【0018】なお、子機において“*”キーあるいは
“#”キーの機能キーが押下され、機能キーに対応した
情報が親機1に通知される場合、親機1の主制御部11
では、機能キーに対応した情報を受信してから所定時間
(例えば3分)以内に、機能キーに対応した情報を送出し
た子機の送受話器21が取り上げられたか(オフフック
となったか)を監視し、所定時間以内にこの子機の送受
話器21が取り上げられず、その旨の情報が親機1に通
知されないときは、機能キーに対応した情報を無効にす
る(破棄する)ようになっている。すなわち、子機から機
能キーが押下されてから所定時間経過後にこの子機の送
受話器21が取り上げられた場合には、親機1の主制御
部11は、この子機から緊急通話のための発呼があった
と判断するようになっている。
【0019】また、本実施例において、親機1の音声情
報記憶部15には、例えば図4に示すような音声情報
(呼出音並びに各種のメッセージ情報)が記憶されてい
る。なお、ここで、呼出音,話中音は、実際には呼出音
発生回路、話中音発生回路によってそれぞれ生成される
ようになっている。
【0020】すなわち、音声情報記憶部15は、正確に
は、図5に示すように、メッセージ情報を記憶するメモ
リ部31と、呼出音発生回路32と、話中音発生回路3
3と、メモリ部31,呼出音発生回路32,話中音発生
回路33の各々に対応した増幅器34,35,36とに
より構成されている。
【0021】また、この場合、特定のメッセージ情報を
例えばトランクT2に選択出力させるときには、主制御
部11は、増幅器34からの出力がトランクT2に出力
されるよう、切替制御部16を制御し、メモリ部31の
所定のアドレス位置を選択することで、このアドレス位
置に記憶されているメッセージ情報を読み出し、例えば
合成音出力とした上で増幅器34で増幅してトランクT
2に出力することができ、また、呼出音を例えばトラン
クT2に選択出力させるときには、主制御部11は、増
幅器35からの出力がトランクT2に出力されるよう、
切替制御部16を制御し、呼出音発生回路32からの呼
出音を増幅器35で増幅してトランクT2に出力するこ
とができ、また、話中音を例えばトランクT2に選択出
力させるときには、主制御部11は、増幅器36からの
出力がトランクT2に出力されるよう、切替制御部16
を制御し、話中音発生回路33からの話中音を増幅器3
6で増幅してトランクT2に出力することができる。ま
た、例えば、増幅器35からの呼出音を例えばトランク
1に出力させると同時に、増幅器34からの所定のメ
ッセージを例えばトランクT2に出力させるように、切
替制御部16を制御することもできる。さらに、例え
ば、増幅器34からの所定のメッセージを複数のトラン
ク,例えばT2〜Tmに同時に出力させるように、切替制
御部16を制御することもできる。
【0022】特に、本実施例においては、ある子機から
親機1に対して緊急通話のための発呼があり、この子機
と親機との間で緊急通話がなされているときに、他の子
機から親機1に対してあるいは任意の子機に対して新た
な呼び出しがあるとき、親機1は、トランクT2〜Tm
いずれかを利用して、新たな呼び出しを行なった他の子
機に対して、話中音のかわりに所定のメッセージを与え
るようになっている。
【0023】また、例えば、親機1と子機との間で業務
通話がなされていたり、子機間で業務通話がなされてい
る状態で、他の子機から親機1に対して異常発生の電話
通報のための発呼があると、親機1は、異常発生の電話
通報のための発呼を行なった子機との間で優先的に通話
ができるように、トランクT1を設定し、また、トラン
クT2〜Tmを利用して、現在業務通話を行なっている子
機に対し、所定のメッセージを与えるようになってい
る。
【0024】なお、上記所定のメッセージの送出処理に
ついて詳細に説明すると、親機1の主制御部11は、例
えば、新たに呼び出しを行なった子機からの呼び出し回
数を計数し、呼び出し回数が所定回数に達するまでは、
例えば「他の子機と通話中です」のメッセージを音声情
報記憶部15から選択出力させて、新たに呼び出しを行
なった子機に送出し、呼び出し回数が所定回数に達した
後は、例えば「火災が発生しました。避難して下さい」
のメッセージを音声情報記憶部15から選択出力させ
て、新たな呼び出しを行なった子機に送出することがで
きる。
【0025】あるいは、親機1の主制御部11は、例え
ば操作表示部12からの管理人等の操作入力によって、
最初は、例えば「他の子機と通話中です」のメッセージ
を音声情報記憶部15から選択出力させて、新たに呼び
出しを行なった子機に送出し、しかる後、管理人等が火
災発生と判断したときに管理人等の操作入力によって音
声情報記憶部15からの選択出力を例えば「火災が発生
しました。避難して下さい」のメッセージに切換えて、
このメッセージを新たに呼び出しを行なった子機に送出
することができる。
【0026】次に、このような構成の電話装置の操作並
びに動作について、種々のケースを例にとって説明す
る。
【0027】(ケース1)いま、例えば、親機1が子
機,例えば2−1との間で業務通話(通常の通話)をした
いときには、親機1のオペレータは、送受話器13を取
り上げ、そのダイヤル装置17から子機2−1のダイヤ
ル番号を入力する。この場合、親機1の主制御部11
は、NCU制御部14に対して子機2−1の通話用回線
LN1をトランクT1に接続する旨の指示を与える。これ
により、NCU制御部14は、スイッチS11をオンに
し、通話用回線LN1とトランクT1とを接続する。
【0028】また、このとき、親機1の主制御部11
は、音声情報記憶部15からの呼出音がトランクT1
選択出力されるよう切替制御部16を制御する。これに
より、音声情報記憶部15からの呼出音は、トランクT
1を介し親機1の送受話器13から出力され、親機1の
オペレータは、子機2−1を呼出中であることを知るこ
とができる。また、この際、親機1は、子機2−1に対
し、子機2−1の呼出用音響装置(図示せず)を鳴動させ
る制御を行ない、子機2−1に呼び出しを知らせる。
【0029】これにより、子機2−1のオペレータが
“*”キーあるいは“#”キーを押下した後、自機の送
受話器21を取り上げると、親機1の送受話器13と子
機2−1の送受話器21との間で、トランクT1,通話
用回線LN1を介して通話(業務通話)を行なうことがで
きる。なお、子機2−1の送受話器21が取り上げられ
たことを検知すると、親機1の主制御部11は、切替制
御部16に対してトランクT1に呼出音を出力しないよ
う指令を与える。これにより、親機1の送受話器13と
子機2−1の送受話器21との間で通話が可能な状態と
なると同時に、呼出音の出力が停止される。
【0030】(ケース2)いま、例えば、子機2−1が
親機1に対して業務通話(通常の通話)をしたいときに
は、子機2−1のオペレータは、“*”キーあるいは
“#”キーの機能キーを押下した後、子機2−1の送受
話器21を取り上げ、テンキーにより親機1のダイヤル
番号を入力する。
【0031】これらの情報は、子機2−1からの通話用
回線LN1を介して親機1に通知され、この場合、親機
1の主制御部11は、子機2−1から自機に業務通話
(通常の通話)のための呼出しがあったと判断し、親機1
がどの子機とも通話を行なっていない場合には、NCU
制御部14に対して子機2−1の通話用回線LN1をト
ランクT1に接続する旨の指示を与える。これにより、
NCU制御部14は、スイッチS11をオンにし、通話用
回線LN1とトランクT1とを接続する。
【0032】また、このとき、親機1の主制御部11
は、音声情報記憶部15からの呼出音がトランクT1
選択出力されるよう切替制御部16を制御する。これに
より、音声情報記憶部15から呼出音は、トランク
1,通話用回線LN1を介して子機2−1に伝送され、
子機2−1の送受話器21から呼出音が出力される。
【0033】また、子機2−1からの呼び出しによっ
て、親機1側では、例えば、呼出用音響装置(図示せず)
が鳴動し、親機1側の管理人等に呼び出しを知らせる。
【0034】このようにして、親機1のオペレータは、
自機に呼び出しがあったことを知り、また、子機2−1
の送受話器21から呼出音が出力されることにより、子
機2−1のオペレータは、親機1を現在呼び出している
ことを知ることができる。
【0035】親機1側で例えば呼出用音響装置が鳴動す
ることにより、親機1のオペレータが自機の送受話器1
3を取り上げると、親機1の送受話器13と子機2−1
の送受話器21との間で、トランクT1,通話用回線L
1を介して通話(業務通話)を行なうことができる。
【0036】なお、親機1の送受話器13が取り上げら
れたことを検知すると、親機1の主制御部11は、親機
1の呼出用音響装置の鳴動を停止するとともに、切替制
御部16に対して呼出音がトランクT1に出力されない
よう指令を与える。これにより、親機1の送受話器13
と子機2−1の送受話器21との間で通話が可能な状態
となると同時に、親機1の呼出用音響装置の鳴動は停止
し、また、トランクT1への呼出音の出力も停止され
る。
【0037】これに対し、子機2−1が親機1に対して
業務通話(通常の通話)をするため、上述したような一連
の呼び出し操作を行なったとき、親機1において他の子
機との間で業務通話(通常の通話)を行なっており、トラ
ンクT1が使用されている場合には、親機1の主制御部
11は、NCU制御部14に対して子機2−1の通話用
回線LN1を他の空いているトランク,例えばT2に接続
する旨の指示を与える。これにより、NCU制御部14
は、スイッチS12をオンにし、通話用回線LN1とトラ
ンクT2とを接続する。
【0038】また、このとき、親機1の主制御部11
は、音声情報記憶部15からの話中音がトランクT2
選択出力されるよう切替制御部16を制御する。これに
より、音声情報記憶部15からの話中音は、トランクT
2,通話用回線LN1を介して子機2−1に伝送され、子
機2−1の送受話器21からは話中音が出力され、子機
2−1のオペレータは、親機1が現在、他の子機によっ
て業務通話に使用されていることを知ることができる。
【0039】(ケース3)また、例えば、子機2−1が
子機2−2に対して業務通話(通常の通話)をしたいとき
には、子機2−1のオペレータは、“*”キーあるいは
“#”キーの機能キーを押下した後、子機2−1の送受
話器21を取り上げ、テンキーにより子機2−2のダイ
ヤル番号を入力する。
【0040】これらの情報は、子機2−1からの通話用
回線LN1を介して親機1に通知され、この場合、親機
1の主制御部11は、子機2−1から子機2−2に業務
通話(通常の通話)のための呼出しがあったと判断し、子
機2−2が現在通話を行なっていない場合には、NCU
制御部14に対して、子機2−1の通話用回線LN1
子機2−2の通話用回線LN2とを、トランクT1〜Tm
のうち現在使用されていないトランク,例えばT2に接
続する旨の指示を与える。これにより、NCU制御部1
4は、スイッチS12とS22とをオンにし、通話用回線L
1と通話用回線LN2とをトランクT2に接続する。
【0041】また、このとき、親機1の主制御部11
は、音声情報記憶部15からの呼出音がトランクT2
選択出力されるよう切替制御部16を制御する。これに
より、音声情報記憶部15からの呼出音は、トランクT
2,通話用回線LN1を介して子機2−1に伝送され、子
機2−1の送受話器2−1から呼出音が出力される。ま
た、親機1は、子機2−2に対し、子機2−2の呼出用
音響装置(図示せず)を鳴動させる制御を行ない、子機2
−2に呼び出しを知らせる。
【0042】このようにして、子機2−2のオペレータ
は、自機に呼び出しがあったことを知り、また、子機2
−1の送受話器21から呼出音が出力されることによ
り、子機2−1のオペレータは、子機2−2を現在呼び
出していることを知ることができる。
【0043】子機2−2側で例えば呼出用音響装置が鳴
動することにより、子機2−2のオペレータが“*”キ
ーあるいは“#”キーの機能キーを押下した後、自機の
送受話器21を取り上げると、子機2−2の送受話器2
1と子機2−1の送受話器21との間で、通話用回線L
2,トランクT2,通話用回線LN1を介して通話(業務
通話)を行なうことができる。なお、子機2−2の送受
話器21が取り上げられたことを検知すると、親機1の
主制御部11は、切替制御部16に対して呼出音がトラ
ンクT2に出力されないよう指令を与える。これによ
り、子機2−2の送受話器21と子機2−1の送受話器
21との間で通話が可能な状態となると同時に、呼出音
の出力が停止される。
【0044】これに対し、子機2−1が子機2−2に対
して業務通話(通常の通話)をするため、上述したような
一連の呼び出し操作を行なったとき、子機2−2におい
て親機1あるいは他の子機との間で業務通話(通常の通
話)を行なっている場合には、親機1の主制御部11
は、NCU制御部14に対して子機2−1の通話用回線
LN1を他の空いているトランク,例えばTmに接続する
旨の指示を与える。これにより、NCU制御部14は、
スイッチS1mをオンにし、通話用回線LN1とトランク
mとを接続する。
【0045】また、このとき、親機1の主制御部11
は、音声情報記憶部15からの話中音がトランクTm
選択出力されるよう切替制御部16を制御する。これに
より、音声情報記憶部15からの話中音は、トランクT
m,通話用回線LN1を介して子機2−1に伝送され、子
機2−1の送受話器21からは話中音が出力され、子機
2−1のオペレータは、子機2−2が現在、親機1ある
いは他の子機との間での業務通話に使用されていること
を知ることができる。
【0046】(ケース4)いま、例えば、子機2−nの
近くで異常(例えば火災や犯罪など)が発生し、子機2−
nの近くにいる者が子機2−nを用いて親機1に対して
異常発生の電話通報(緊急通話)をしたいときには、子機
2−nのオペレータは、“*”キーあるいは“#”キー
の機能キーを押下したりせずに、子機2−nの送受話器
21を直接取り上げる。
【0047】この情報は、子機2−nからの通話用回線
LNnを介して親機1に通知され、この場合、親機1の
主制御部11は、子機2−nから自機に異常発生の電話
通報(緊急通話)のための呼出しがあったと判断し、親機
1がどの子機とも通話を行なっていない場合には、NC
U制御部14に対して子機2−nからの通話用回線LN
nをトランクT1に接続する旨の指示を与える。これによ
り、NCU制御部14は、スイッチSn1をオンにし、通
話用回線LNnとトランクT1とを接続する。
【0048】また、このとき、親機1の主制御部11
は、音声情報記憶部15からの呼出音がトランクT1
選択出力されるよう切替制御部16を制御する。これに
より、音声情報記憶部15からの呼出音は、トランクT
1,通話用回線LNnを介して子機2−nに伝送され、子
機2−nの送受話器21から呼出音が出力される。
【0049】また、子機2−nからの呼び出しによっ
て、親機1側では、例えば、呼出用音響装置(図示せず)
が鳴動し、また、呼び出しを行なった子機2−nの場所
を操作表示部12に表示して(例えば7エレメントLE
Dなどで表示して)、親機1側の管理人等に呼び出しを
知らせる。
【0050】このようにして、親機1のオペレータは、
自機に呼び出しがあったことを知り、また、子機2−n
の送受話器21から呼出音が出力されることにより、子
機2−nのオペレータは、親機1を現在呼び出している
ことを知ることができる。
【0051】親機1側で例えば呼出用音響装置が鳴動す
ることにより、親機1のオペレータが自機の送受話器1
3を取り上げると、親機1の送受話器13と子機2−n
の送受話器21との間で、トランクT1,通話用回線L
nを介して緊急通話を行なうことができる。
【0052】なお、親機1の送受話器13が取り上げら
れたことを検知すると、親機1の主制御部11は、切替
制御部16に対して呼出音がトランクT1に出力されな
いよう指令を与える。これにより、親機1の送受話器1
3と子機2−nの送受話器21との間で通話が可能な状
態となると同時に、呼出音の出力が停止される。
【0053】(ケース5)ケース4のように、親機1と
子機2−nとの間で緊急通話がなされている状態におい
て、いま、例えば、子機2−1が親機1に対して業務通
話(通常の通話)をするために、子機2−1のオペレータ
が、“*”キーあるいは“#”キーの機能キーを押下し
た後、子機2−1の送受話器21を取り上げ、テンキー
により親機1のダイヤル番号を入力し、これらの情報
が、子機2−1からの通話用回線LN1を介して親機1
に通知され、親機1の主制御部11で、子機2−1から
自機に業務通話(通常の通話)のための新たな呼出しがあ
ったと判断されると、親機1は、新たな呼び出しを行な
った子機2−1に対し、話中音ではなく、現在の状況を
より明確に子機2−1側に知らせるための制御を行な
う。
【0054】すなわち、親機1の主制御部11は、NC
U制御部14に対して子機2−1からの通話用回線LN
1をトランクT1以外のトランクT2〜Tmのうち、空いて
いるようトランク,例えばT2に接続する旨の指示を与
える。これにより、NCU制御部14は、スイッチS12
をオンにし、通話用回線LN1とトランクT2とを接続す
る。
【0055】また、このとき、親機1の主制御部11
は、例えば新たに呼び出しを行なった子機2−1からの
呼び出し回数を計数し、呼び出し回数が所定回数CNT
1に達するまでは、例えば「他の子機と通話中です」の
メッセージが音声情報記憶部15から選択出力されるよ
う音声情報記憶部15を制御する。また、切替制御部1
6に対し、音声情報記憶部15からの上記メッセージを
トランクT2に出力する旨の指示を与える。これによ
り、音声情報記憶部15から選択出力された上記メッセ
ージは、トランクT2,通話用回線LN1を介して子機2
−1に伝送され、呼び出し回数がCNT1となるまでの
間、子機2−1の送受話器21からは、メッセージ「他
の子機と通話中です」が出力される。これにより、子機
2−1のオペレータは、親機1が現在、他の子機と通話
中であることを明確に知ることができる。
【0056】さらに、呼び出し回数が所定回数CNT1
を越えると、親機1の主制御部11は、切替制御部16
についてはそのままの状態に維持して、音声情報記憶部
15から、例えば「火災が発生しました。避難して下さ
い」のメッセージが選択出力されるよう音声情報記憶部
15を制御する。これにより、呼び出し回数がCNT1
に達した後は、子機2−1の送受話器21からはメッセ
ージ「火災が発生しました。避難して下さい」のメッセ
ージが出力され、子機2−1のオペレータは、火災が発
生したことを明確に知ることができる。
【0057】なお、上記例では、親機1と子機2−nと
の間で緊急通話がなされている状態のときに、子機2−
1が親機1に対して業務通話のための新たな呼び出しを
行なう場合について説明したが、親機1と子機2−nと
の間で緊急通話がなされている状態のときに、例えば子
機2−1から親機1に対して緊急通話のための新たな呼
び出しを行なう場合にも、親機1は、同様にして、緊急
通話のための新たな呼び出しを行なった子機2−1の送
受話器21に、最初はメッセージ「他の子機と通話中で
す」を出力し、次いでメッセージ「火災が発生しまし
た。避難して下さい」を出力し、従って、この場合に
も、子機2−1のオペレータは、送受話器21からのメ
ッセージを聞くことで、火災が発生したことを明確に知
ることができる。
【0058】(ケース6)また、ケース4のように親機
1と子機2−nとの間で緊急通話がなされている状態に
おいて、例えば、子機2−1のオペレータが他の子機,
例えば2−2と業務通話をするために、“*”キーある
いは“#”キーの機能キーを押下した後、子機2−1の
送受話器21を取り上げ、テンキーにより子機2−2の
ダイヤル番号を入力し、これらの情報が、子機2−1か
らの通話用回線LN1を介して親機1に通知され、親機
1の主制御部11で、子機2−1から子機2−2に業務
通話(通常の通話)のための呼出しがあったと判断される
場合にも、親機1は、子機2−1に対し、ケース5に示
したと同様の制御を行なう。すなわち、子機2−1に対
し、話中音ではなく、例えば「火災が発生しました。避
難して下さい」のメッセージを与える。従って、この場
合にも、子機2−1のオペレータは、送受話器21から
のメッセージを聞くことで、火災が発生したことを明確
に知ることができる。
【0059】(ケース7)いま、例えば、子機2−1と
親機1との間で業務通話(通常の通話)がなされている状
態において、子機2−nが親機1に対して緊急通話をす
るために、子機2−nのオペレータが、子機2−nの送
受話器21を直接取り上げ、この情報が、子機2−nか
らの通話用回線LNnを介して親機1に通知され、親機
1の主制御部11で、子機2−nから自機に緊急通話の
ための呼出しがあったと判断されると、親機1は、子機
2−nと優先的に緊急通話を行なうための制御を行な
う。
【0060】すなわち、親機1の主制御部11は、NC
U制御部14に対して、先ず、現在業務通話を行なって
いる子機2−1の通話用回線LN1をトランクT1から切
り離し、子機2−1の通話用回線LN1をトランクT2
mのうち空いているトランク,例えばT2に接続する旨
の指示を与える。これにより、NCU制御部14は、ス
イッチS11をオフにし、スイッチS12をオンにして通話
用回線LN1の接続をトランクT1からトランクT2に切
換える。次いで、親機1の主制御部11は、NCU制御
部14に対して、子機2−nの通話用回線LNnをトラ
ンクT1に接続する旨の指示を与える。これにより、N
CU制御部14は、スイッチSn1をオンにし、通話用回
線LNnとトランクT1とを接続する。
【0061】上記のように、NCU制御部14によって
トランクT1,トランクT2に関する網制御がなされると
き、親機1の送受話器13と子機2−nの送受話器21
との間で、トランクT1,通話用回線LNnを介して緊急
通話を行なうことができる。すなわち、親機1の主制御
部11は、子機2−nから緊急通話の呼び出しがあると
き、該子機2−nの通話用回線LNnをトランクT1に優
先的に接続するよう、NCU制御部14を制御するの
で、親機が例えばある子機2−1と業務通話をしている
場合にも、他の子機2−nから親機1に緊急通話のため
の呼び出しがあるとき、親機1は、緊急通話のための呼
び出しを行なった子機2−nと即座に緊急通話を行なう
ことができる。なお、この際、親機1の主制御部11
は、呼び出しを行なった子機2−nの場所を操作表示部
12に表示して(例えば7エレメントLEDなどで表示
して)、親機1側の管理人等に知らせることができる。
【0062】また、親機1の主制御部11は、例えば
「火災が発生しました。避難して下さい」のメッセージ
が音声情報記憶部15から選択出力されるよう音声情報
記憶部15を制御する。また、切替制御部16に対し、
音声情報記憶部15からの上記メッセージをトランクT
2に出力する旨の指示を与える。これにより、音声情報
記憶部15から選択出力された上記メッセージは、トラ
ンクT2,通話用回線LN1を介して子機2−1に伝送さ
れ、子機2−1の送受話器21からは「火災が発生しま
した。避難して下さい」のメッセージが出力され、子機
2−1のオペレータは、火災が発生したことを明確に知
ることができる。
【0063】(ケース8)また、例えば、子機2−1と
子機2−2との間で、例えばトランクT2を用いて業務
通話(通常の通話)がなされている状態において、子機2
−nが親機1に対して緊急通話をするために、子機2−
nのオペレータが、子機2−nの送受話器21を直接取
り上げ、この情報が、子機2−nからの通話用回線LN
nを介して親機1に通知され、親機1の主制御部11
で、子機2−nから自機に緊急通話のための呼出しがあ
ったと判断されると、親機1は、子機2−nと優先的に
緊急通話を行なうための制御を行なう。
【0064】すなわち、親機1の主制御部11は、NC
U制御部14に対して、子機2−nの通話用回線LNn
をトランクT1に接続する旨の指示を与える。これによ
り、NCU制御部14は、スイッチSn1をオンにし、通
話用回線LNnとトランクT1とを接続する。
【0065】上記のように、NCU制御部14によって
トランクT1に関する網制御がなされるとき、親機1の
主制御部11は、音声情報記憶部15からの呼出音がト
ランクT1に選択出力されるよう切替制御部16を制御
する。これにより、音声情報記憶部15からの呼出音
は、トランクT1,通話用回線LNnを介して子機2−n
に伝送され、子機2−nの送受話器21から呼出音が出
力される。
【0066】また、子機2−nからの呼び出しがあると
き、親機1側では、例えば、呼出用音響装置(図示せず)
が鳴動し、また、呼び出しを行なった子機2−nの場所
を操作表示部12に表示して(例えば7エレメントLE
Dなどで表示して)、親機1側の管理人等に呼び出しを
知らせる。
【0067】このようにして、親機1のオペレータは、
自機に呼び出しがあったことを知り、また、子機2−n
の送受話器21から呼出音が出力されることにより、子
機2−nのオペレータは、親機1を現在呼び出している
ことを知ることができる。
【0068】親機1側で例えば呼出用音響装置が鳴動す
ることにより、親機1のオペレータが自機の送受話器1
3を取り上げると、親機1の送受話器13と子機2−n
の送受話器21との間で、トランクT1,通話用回線L
nを介して緊急通話を行なうことができる。なお、親
機1の送受話器13が取り上げられたことを検知する
と、親機1の主制御部11は、切替制御部16に対して
呼出音がトランクT1に出力されないよう指令を与え
る。これにより、親機1の送受話器13と子機2−nの
送受話器21との間で通話が可能な状態となると同時
に、呼出音の出力が停止される。
【0069】また、上記のような緊急通話の呼び出しが
あるとき、親機1の主制御部11は、現在通話中の子機
2−1と子機2−2に対して異常が発生した旨を知らせ
るメッセージを送出するための制御を行なう。すなわ
ち、親機1の主制御部11は、例えば「火災が発生しま
した。避難して下さい」のメッセージが音声情報記憶部
15から選択出力されるよう音声情報記憶部15を制御
し、また、切替制御部16に対し、音声情報記憶部15
からの上記メッセージをトランクT2に出力する旨の指
示を与える。これにより、音声情報記憶部15から選択
出力された上記メッセージは、トランクT2,通話用回
線LN1,LN2を介して現在通話中の子機2−1,2−
2に伝送され、子機2−1の送受話器21,子機2−2
の送受話器21からは「火災が発生しました。避難して
下さい」のメッセージが出力され、現在通話中の子機2
−1,2−2のオペレータは、各送受話器21からのメ
ッセージ出力から火災が発生したことを明確に知ること
ができる。
【0070】なお、上述の実施例では、ケース2,ケー
ス3において、話中音を出力させるようになっている
が、これのかわりに、メッセージ「他の子機と通話中で
す」を出力させることもできる。この場合には、音声情
報記憶部15において、話中音発生回路33,増幅器3
6は必ずしも設けられていなくとも良い。
【0071】また、上述の実施例では、ケース5,ケー
ス6において、緊急通話がなされている状態で、他の子
機から親機1に新たな呼び出しがあるとき、この新たな
呼び出しを行なった子機に対し、最初、「他の子機と通
話中です」のメッセージを与え、次いで、「火災が発生
しました。避難して下さい」のメッセージを与えるよう
にしているが、これのかわりに、最初から、「火災が発
生しました。避難して下さい」のメッセージを与えるよ
うにしても良い。さらに、これらに限定されず、メッセ
ージの種類,メッセージを与えるタイミング等について
は、新たな呼び出し等を行なった子機に対して現在の状
況を明確に知らせるものであれば良く、メッセージの種
類,メッセージを与えるタイミング等を適宜変形するこ
とも可能である。
【0072】例えばトランクT1を用いて緊急通話がな
されるとき、切替制御部16によって、他の全てのトラ
ンクT2〜Tmに、同時に、例えば「火災が発生しまし
た。避難して下さい」のメッセージを出力させるように
制御し、トランクT2〜Tmを使用する子機に、その送受
話器21からこのメッセージを出力させることも可能で
ある。
【0073】また、上述の実施例の電話装置は、これを
防災システムや防犯システムなどに組み込んで、これら
のシステムの非常電話設備として適用することができ
る。
【0074】なお、例えば、防災システムあるいは防犯
システムの非常電話設備では、一般に、親機に緊急通話
の呼び出しがあると、親機1は、その移信出力部により
非常放送装置を起動して、非常放送装置から非常放送を
出力させるようになっており、従って、本実施例の電話
装置を防災システムあるいは防犯システムの非常電話設
備として用いる場合、親機1を例えば図6に示すような
構成のものに変形することができる。
【0075】すなわち、図6の構成では、親機1には、
さらに緊急通話の呼び出しがあると、親機1は、その移
信出力部18により非常放送装置20を起動して、非常
放送装置20から非常放送を出力させることができ、こ
の防災システムが設置されている建物内の所定のフロア
にいる者は、この非常放送から状況を明確に知ることが
できる。但し、ケース7,ケース8のように、当初、親
機1との間で、あるいは他の子機との間で業務通話を行
なっている者は、この非常放送を聞き逃すことがある。
この場合でも、本実施例では、現在業務通話を行なって
いる子機のオペレータは、その子機の送受話器21か
ら、例えば火災が発生した旨のメッセージを聞くことが
できるので、非常放送装置からの非常放送を聞き逃して
も、現在の状況を送受話器21から明確に知ることがで
きる。
【0076】
【発明の効果】以上に説明したように、請求項1乃至請
求項3,請求項5乃至請求項11記載の発明によれば、
親機と複数の子機とを備えた電話装置において、親機が
ある子機と緊急通話をしている状態で、他の子機から親
機に対してあるいは任意の子機に対して新たな呼び出し
があるとき、親機は、新たな呼び出しを行なった子機
に、所定のメッセージを出力する制御を行ない、また、
親機がある子機と業務通話をしている状態で、他の子機
から親機に緊急通話のための呼び出しがあるとき、親機
は、緊急通話のための呼び出しを行なった他の子機との
間で優先的に緊急通話がなされるようにする一方、業務
通話をしていた子機には、所定のメッセージを出力する
制御を行ない、また、子機間で業務通話がなされている
状態で、他の子機から親機に緊急通話のための呼び出し
があるとき、親機は、緊急通話のための呼び出しを行な
った他の子機との間で緊急通話がなされるようにする一
方、業務通話をしていた各子機には、所定のメッセージ
を出力する制御を行なうようになっているので、緊急通
話がなされている状態で新たな呼び出しを行なった子機
のオペレータ,あるいは緊急通話の呼び出しがあるとき
まで業務通話を行なっていた子機のオペレータは、送受
話器から、話中音ではなく、所定のメッセージを聞くこ
とができ、現在の状況を明確に知ることができる。
【0077】また、請求項4記載の発明によれば、親機
と複数の子機とを備えた電話装置において、親機は、全
体を制御する主制御手段と、複数のトランクと、主制御
手段の制御下で、複数の子機の通話用回線と各トランク
との間の接続制御を行なう網制御手段とを有し、前記複
数のトランクのうちの1つのトランクには、親機の送受
話器が接続されており、該トランクを用いて親機がある
子機と業務通話をしている場合であっても、他の子機か
ら親機に緊急通話のための呼び出しがあると、親機の前
記主制御手段は、緊急通話の呼び出しを行なった子機の
通話用回線を親機の送受話器が接続されている前記トラ
ンクに優先的に接続するよう、前記網制御手段を制御す
るようになっているので、親機が業務通話をしている場
合にも、ある子機から親機に緊急通話のための呼び出し
があるとき、親機は、緊急通話のための呼び出しを行な
った子機と即座に緊急通話を行なうことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る電話装置の一実施例の概略構成図
である。
【図2】親機の概略構成例を示す図である。
【図3】子機の概略構成例を示す図である。
【図4】親機の音声情報記憶部に記憶されている音声情
報を概念的に示す図である。
【図5】音声情報記憶部の構成例を示す図である。
【図6】図1乃至図3の電話装置を防災システムあるい
は防犯システムの非常電話設備に用いるときの親機の構
成例を示す図である。
【符号の説明】
1 親機 2−1〜2−n 子機 LN1〜LNn 通話用回線 11 主制御部 12 操作表示部 13 親機の送受話器 14 NCU制御部 15 音声情報記憶部 16 切替制御部 17 親機のダイヤル装置 T1〜Tm トランク 21 子機の送受話器 22 子機のダイヤル装置 18 移信出力部 20 非常放送装置

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 親機と複数の子機とを備えた電話装置に
    おいて、親機がある子機と緊急通話をしている状態で、
    他の子機から親機に対してあるいは任意の子機に対して
    新たな呼び出しがあると、親機は、新たな呼び出しを行
    なった子機に、所定のメッセージを出力する制御を行な
    うようになっていることを特徴とする電話装置。
  2. 【請求項2】 親機と複数の子機とを備えた電話装置に
    おいて、親機がある子機と業務通話をしている状態で、
    他の子機から親機に緊急通話のための呼び出しがある
    と、親機は、緊急通話のための呼び出しを行なった他の
    子機との間で優先的に緊急通話がなされるようにする一
    方、業務通話をしていた子機には、所定のメッセージを
    出力する制御を行なうようになっていることを特徴とす
    る電話装置。
  3. 【請求項3】 親機と複数の子機とを備えた電話装置に
    おいて、子機間で業務通話がなされている状態で、他の
    子機から親機に緊急通話のための呼び出しがあると、親
    機は、緊急通話のための呼び出しを行なった他の子機と
    の間で緊急通話がなされるようにする一方、業務通話を
    していた各子機には、所定のメッセージを出力する制御
    を行なうようになっていることを特徴とする電話装置。
  4. 【請求項4】 親機と複数の子機とを備えた電話装置に
    おいて、親機は、全体を制御する主制御手段と、複数の
    トランクと、主制御手段の制御下で、複数の子機の通話
    用回線と各トランクとの間の接続制御を行なう網制御手
    段とを有し、前記複数のトランクのうちの1つのトラン
    クには、親機の送受話器が接続されており、該トランク
    を用いて親機がある子機と業務通話をしている場合であ
    っても、他の子機から親機に緊急通話のための呼び出し
    があると、親機の前記主制御手段は、緊急通話の呼び出
    しを行なった子機の通話用回線を親機の送受話器が接続
    されている前記トランクに優先的に接続するよう、前記
    網制御手段を制御するようになっていることを特徴とす
    る電話装置。
  5. 【請求項5】 親機と複数の子機とを備えた電話装置に
    おいて、親機は、全体を制御する主制御手段と、複数の
    トランクと、主制御手段の制御下で、複数の子機の通話
    用回線と各トランクとの間の接続制御を行なう網制御手
    段と、複数の音声情報を記録保持し、主制御手段の制御
    下で、記憶保持している複数の音声情報のうち所定の音
    声情報が選択されて読み出される音声情報記憶手段と、
    主制御手段の制御下で、複数のトランクのうちのどのト
    ランクに音声情報記憶手段からのどの音声情報を出力す
    るかを切替選択する切替制御手段とを有しており、前記
    複数のトランクのうちの1つのトランクには、親機の送
    受話器が接続され、該トランクは、親機・子機間通話用
    トランクとして機能するようになっている一方、他のト
    ランクは、子機間通話用トランクとして、あるいは、前
    記音声情報記憶手段から選択出力された音声情報を所定
    の子機に出力する音声情報伝送用トランクとして機能す
    るようになっており、親機の前記主制御手段は、ある子
    機から緊急通話の呼び出しがあるとき、該子機の通話用
    回線を前記親機・子機間通話用トランクに優先的に接続
    するよう、前記網制御手段を制御するようになっている
    ことを特徴とする電話装置。
  6. 【請求項6】 請求項5記載の電話装置において、親機
    の前記主制御手段は、ある子機から緊急通話の呼び出し
    があるときに、前記親機・子機間通話用トランクが他の
    子機の通話用回線に接続されている状態にある場合に
    は、他の子機の通話用回線を親機・子機間通話用トラン
    クから他のトランクに切替え接続し、該他のトランクを
    音声情報伝送用トランクとして機能させるように前記網
    制御手段および前記切替制御手段を制御し、緊急通話の
    呼び出しを行なった子機の通話用回線を前記親機・子機
    間通話用トランクに優先的に接続するよう、前記網制御
    手段を制御するようになっていることを特徴とする電話
    装置。
  7. 【請求項7】 請求項5記載の電話装置において、親機
    の前記主制御手段は、ある子機から緊急通話の呼び出し
    があるときに、前記子機間通話用トランクが他の子機の
    通話用回線に接続され、他の子機間で通話がなされてい
    る状態にある場合には、該子機間通話用トランクを音声
    情報伝送用トランクとして機能させるように前記切替制
    御手段を制御するようになっていることを特徴とする電
    話装置。
  8. 【請求項8】 請求項5記載の電話装置において、親機
    の前記主制御手段は、ある子機との間で親機・子機間通
    話用トランクを用いて緊急通話がなされているときに、
    他の子機から新たな呼び出しがある場合には、他の子機
    の通話用回線を他のトランクに接続し、該他のトランク
    を音声情報伝送用トランクとして機能させるように前記
    網制御手段および前記切替制御手段を制御するようにな
    っていることを特徴とする電話装置。
  9. 【請求項9】 請求項6,請求項7または請求項8記載
    の電話装置において、前記音声情報伝送用トランクに
    は、現在の状況を明確に知らせる所定のメッセージが伝
    送されることを特徴とする電話装置。
  10. 【請求項10】 請求項1乃至請求項9のいずれか一項
    に記載の電話装置を非常電話設備として用いることを特
    徴とする防災システム。
  11. 【請求項11】 請求項1乃至請求項9のいずれか一項
    に記載の電話装置を非常電話設備として用いることを特
    徴とする防犯システム。
JP10478895A 1995-04-05 1995-04-05 電話装置およびそれを用いた防災システム並びに防犯システム Pending JPH08279859A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2007026342A (ja) * 2005-07-21 2007-02-01 Dx Antenna Co Ltd 学校等のセキュリティシステム

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