JPH08279801A - スペクトラム拡散装置 - Google Patents

スペクトラム拡散装置

Info

Publication number
JPH08279801A
JPH08279801A JP7080433A JP8043395A JPH08279801A JP H08279801 A JPH08279801 A JP H08279801A JP 7080433 A JP7080433 A JP 7080433A JP 8043395 A JP8043395 A JP 8043395A JP H08279801 A JPH08279801 A JP H08279801A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
waveform
frequency
intermediate frequency
noise signal
output
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP7080433A
Other languages
English (en)
Inventor
Motoharu Tanaka
基晴 田中
Haruhiko Ishizu
晴彦 石津
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Furukawa Electric Co Ltd
Original Assignee
Furukawa Electric Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Furukawa Electric Co Ltd filed Critical Furukawa Electric Co Ltd
Priority to JP7080433A priority Critical patent/JPH08279801A/ja
Publication of JPH08279801A publication Critical patent/JPH08279801A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Radar Systems Or Details Thereof (AREA)
  • Digital Transmission Methods That Use Modulated Carrier Waves (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 簡単な回路構成で、データの変復調、ドップ
ラー周波数の検出及び相関の判断を容易にして、高精度
のスペクトラム拡散を行う。 【構成】 変調器23によって送信用疑似雑音信号にデ
ータを変調し、この送信用疑似雑音信号によって第1の
中間周波数を拡散器22で拡散する。逆拡散器33で相
関がとれた場合には、第2の中間周波数に基づいてI−
Q復調回路41で検波された第1の中間周波数から、相
関出力回路43、データ判定回路44及びドップラー検
出回路45が、相関判断、データ復調、ドップラー周波
数検出を同時に行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、移動体通信、移動体の
測距や測速に用いられるスペクトラム拡散装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、この種のスペクトラム拡散装置に
は、スペクトラム拡散方式を用いて移動体との通信や移
動体の測距を行うものが複数提案されている。特に移動
体通信においては、比較的低い周波数(2.4GHZ程
度)を利用したものが実用化されつつある。このような
通信に関しては、一般に位相変調された波形の復調(検
波)を行う場合に、同期検波と遅延検波の2つの方法が
あった。同期検波は、ドップラー周波数をPLL(フェ
ーズ・ロックループ)によって打ち消した後に、位相の
変化をI−Q復調器で検波するもので、遅延検波は、受
信波形と、上記受信波形の1データ分遅延させた波形
を、ミキシング機能を有するリング変調器でミキシング
して検波するものであった。
【0003】また、移動体の測距においては、例えば特
開平5−256936号公報に示されているように、ス
ペクトラム拡散方式を用いて相対速度を算出するための
ドップラー周波数を求め、自動車の前方方向の障害物と
の距離及び速度を検出する前方監視レーダが提案されて
いた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、移動体通信
において、同期検波を用いた場合には、ドップラー周波
数を打ち消すためにPLL等の回路が必要となり、回路
構成が複雑になるという問題点があった。また、遅延検
波を用いた場合には、データが変調されている状態、つ
まり検波の位相が変化するような状態では、正確なデー
タ復調ができない。すなわち、遅延検波では、電波周波
数が高くなればドップラー周波数も高くなり、ミリ波帯
(例えば60GHZ帯)での通信を行う場合には、送受
信間の相対速度から生ずるドップラー周波数が30KH
Z程度と高くなり、特に低速のデータ通信はできないと
いう問題点があった。
【0005】また、特開平5−256936号のレーダ
では、送信側の発振周波数を調整して相関値が最大にな
る部分を探し、その周波数差をドップラー周波数として
いたが、このドップラー周波数の検出に時間を要し、測
定時間が長くなるとともに、相関度合いによって周波数
を判定しているため、高い精度の周波数検出ができない
という問題点があった。
【0006】本発明は、上記問題点に鑑みなされたもの
で、簡単な回路構成で、データの変復調、ドップラー周
波数の検出及び相関の判断を容易にして、高精度のスペ
クトラム拡散を行うスペクトラム拡散装置を提供するこ
とを目的とする。本発明の他の目的は、スペクトラム拡
散方式の通信システムの実現と同時に、レーダの機能も
実現できるスペクトラム拡散装置の提供にある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明では、送信用疑似雑音信号を発生する信号処
理部からなる送信用疑似雑音信号発生手段と、前記送信
用疑似雑音信号にデータを変調する変調器からなる変調
手段と、第1の中間周波数を発振する発振器からなる第
1の発振手段と、前記変調された送信用疑似雑音信号に
よって該第1の中間周波数を拡散する拡散器からなる周
波数拡散手段と、前記拡散された第1の中間周波数を無
線周波数帯に変換して送出する周波数変換器及び送信ア
ンテナからなる無線周波数変換手段と、前記無線周波数
帯の受信信号を取り込み、該受信信号を前記第1の中間
周波数帯に変換する受信アンテナ及び周波数変換器から
なる第1の変換手段と、前記送信用疑似雑音信号と同一
の受信用疑似雑音信号を発生する信号処理部からなる受
信用疑似雑音信号発生手段と、前記受信用疑似雑音信号
と前記受信信号の相関がとれたときに、拡散された周波
数を第1の中間周波数に集中する逆拡散器からなる逆拡
散手段と、前記第1の中間周波数と一致しない第2の中
間周波数を発振する発振器からなる第2の発振手段と、
前記発振された第2の中間周波数に基づいて、前記集中
された第1の中間周波数を検波する復調器からなる検波
手段と、前記受信用疑似雑音信号と前記受信信号の相関
がとれたときに、前記検波された第1の中間周波数に集
中したスペクトルを検出する相関出力回路からなる相関
出力手段と、前記検波された第1の中間周波数からデー
タを復調するデータ判定回路からなるデータ判定手段
と、前記検波された第1の中間周波数からドップラー周
波数を検出するドップラー検出回路からなるドップラー
周波数検出手段とを備えたスペクトラム拡散装置が提供
される。
【0008】請求項3では、前記第2の発振手段は、前
記第1の中間周波数との差分の周波数が、前記ドップラ
ー周波数より十分大きくなる第2の中間周波数を発振す
る。請求項4では、前記検波手段は、前記第2の発振手
段から発振された第2の中間周波数に基づいて、ドップ
ラー周波数に影響されない高い周波数をI波形とQ波形
に出力するI−Q復調回路を有し、前記相関出力手段
は、前記I波形及びQ波形を正及び負の所定閾値とそれ
ぞれ比較する比較部と、前記比較部からの各出力の論理
和を算出する論理部とを有する。
【0009】請求項5では、前記相関出力手段は、前記
I波形及びQ波形をデジタル変換する変換部と、前記変
換された波形のピーク値を判断するピーク判断部とを有
する。請求項6では、前記相関出力手段は、前記I波形
の出力を2乗する第1の2乗手段と、前記Q波形の出力
を2乗する第2の2乗手段と、該各2乗手段の出力を加
算する加算手段と、前記加算手段からの出力と所定閾値
とを比較する比較部とを有する。
【0010】請求項7では、前記データ判定手段は、前
記I波形又はQ波形のいずれかを所定波長遅延させる遅
延部と、該遅延部からの出力と該遅延されない他方の波
形の出力とを比較し、その差分が所定閾値以上であるか
判断する波形比較部と、該判断結果からデータを復調す
るデータ作成部とを有する。請求項8では、前記ドップ
ラー周波数検出手段は、前記I波形とQ波形とを比較す
る第1の比較部と、該比較結果の出力からエッジ成分を
検出するエッジ検出部と、前記I波形及びQ波形を正及
び負の所定閾値とそれぞれ比較する第2の比較部と、前
記エッジ検出部からの出力と前記比較部からの各出力を
論理合成する論理合成部とを有する。
【0011】
【作用】送信用疑似雑音信号にデータを変調し、この送
信用疑似雑音信号によって第1の中間周波数を拡散す
る。逆拡散で相関がとれた場合には、第2の中間周波数
に基づいて検波された第1の中間周波数からスペクトル
検出、データ復調、ドップラー周波数検出を同時に行
う。
【0012】請求項3では、第2の中間周波数を発振し
て、検波された波形の周波数をドップラー周波数より大
きくずらし、相関判断を可能にする。請求項4では、ド
ップラー周波数に影響されない高い周波数をI−Q復調
回路のI波形とQ波形として取り出して、比較、論理演
算を行い、データ変化を検波する。
【0013】請求項5では、デジタル変換されたI波形
及びQ波形のピーク値(電位)を求め、相関の細かいと
れ具合を判断する。請求項6では、I波形及びQ波形の
出力を2乗加算し、その出力レベルによって相関の有無
判断を可能にする。請求項7では、I波形又はQ波形を
例えば1/4波長遅延させて遅延されない他方の波形と
位相を合わせ、両波形の比較を行い、データ復調を可能
にする。
【0014】請求項8では、I波形とQ波形とを比較
し、互いにクロスする回数を求め、ある特定期間の回数
と、第1及び第2の発振手段からの周波数の差からドッ
プラー周波数の検出を可能にする。
【0015】
【実施例】本発明に係るスペクトラム拡散装置の実施例
を図1乃至図11の図面に基づいて説明する。図1は、
本発明に係るスペクトラム拡散装置の一実施例の構成を
示すブロック図である。なお、例えば広帯域なスペクト
ル拡散(数百MHZ)を実現するためには、1GHZ程度
の周波数を発振器で作り出して発振し、ドップラー周波
数(例えば、電波周波数を60GHZとすると、±1k
m/hのドップラー周波数は280HZ)を上記1GHZ
で調整できるようにする必要がある。ところが、現状の
水晶発振器では、1GHZまでの発振出力は困難が伴
い、周波数可変発振器では、このような高精度での周波
数調整は不可能である。そこで、本実施例では、20M
HZ程度の発振出力を有する水晶発振器と50倍程度の
逓倍器からなる発振回路を使用することによって、1G
HZの周波数調整を可能とする。
【0016】図1において、本実施例のスペクトラム拡
散装置は、各種の信号に対して信号処理を行う信号処理
部10と、スペクトラム拡散方式によって電波を送信す
る送信部20と、移動体通信として使用される場合に
は、送信データで変調した電波を受信し、レーダとして
使用される場合には、図示しない移動体からの反射波を
受信する受信部30と、スペクトラム拡散方式の原理に
よる相関を検出する相関検出部40とから構成されてい
る。
【0017】送信部20においては、発振回路21は、
上述した発振周波数が20MHZの水晶発振器(例えば
周波数が可変になるVCXO)21aと、50倍の逓倍
器21bからなり、信号処理部10からの周波数調整信
号によって、拡散/逆拡散するためにある程度の高い周
波数、1GHZ程度の第1の中間周波数を発生させてい
る。そして、発振回路21は、通信装置又はレーダ装置
のいずれに用いる場合でも、上記第1の中間周波数を直
接拡散器22に送出している。
【0018】変調器には、発振回路に変調を加えるもの
と、送信PN符号に変調をかけるものとがあるが、本実
施例の変調器23は、変復調の回路構成を簡略化するた
めに、送信PN符号系列の送信PNコードにデジタル変
調をかけるものを用いる。つまり、変調器23では、通
信装置としての場合には、図2に示すように、信号処理
部10から入力する所定送信PN符号系列からなる1エ
ポックの送信PNコードを1つのデータの状態とし(図
2(a)参照)、同じく信号処理部10から入力するデ
ータが“1”と“0”の状態で(図2(b)参照)、上
記送信PNコードを反転させる。そして、変調器23
は、変調によって作成された変調PNコード(図2
(c)参照)を拡散器22に出力している。また、レー
ダ装置としての場合には、変調器23が不要となり、信
号処理部10からの送信PN符号を直接拡散器22に出
力している。
【0019】拡散器22は、リング変調器によって実現
され、信号処理部10から入力する送信用PN符号によ
って発振回路21からの第1の中間周波数を拡散させ
る。拡散器22によって拡散されたスペクトルの出力を
電波として送信するためには、拡散器22に送信アンテ
ナを接続させれば良いが、帯域の広いスペクトルを必要
とするスペクトラム拡散では、電波の周波数ができるだ
け高い方が望ましい。特に現在では、種々のメリットが
あるミリ波帯が注目されている。本実施例では、この周
波数帯の電波を使用するために、周波数変換器24を拡
散器22に接続させる。
【0020】周波数変換器24には、無線周波数を発生
させる発振器25が接続されており、周波数変換器24
は、拡散器22の出力を発振器25から入力する無線周
波数分だけ高い方にシフトし、スペクトルの電波として
送信アンテナ26を介して送信する。なお、上述のよう
に、変調送信PNコードの位相が、データの状態が反転
する部分で180°反転していると、周波数変換器24
から出力される電波の位相も反転することとなる。
【0021】受信部30においては、受信アンテナ31
には、周波数変換器32が接続されており、周波数変換
器32は、受信アンテナ31で受信された電波を、第1
の中間周波数帯に変換して逆拡散器33に出力する。周
波数変換器32に接続された逆拡散器33には、信号処
理部10からの送信用PN符号と同一構成の受信用PN
符号が入力しており、逆拡散器33は、上記受信用PN
符号によって周波数変換器32からの出力を逆拡散(集
中)させている。
【0022】すなわち、送信用PN符号と受信用PN符
号列が一致した場合、つまり相関がとれた場合には、拡
散されたスペクトルが集中し、発振回路21から出力さ
れた第1の中間周波数の波形が相関検出部40に出力さ
れる。また、送信用PN符号と受信用PN符号列が一致
しない場合、つまり相関がとれない場合には、逆拡散器
33からは、拡散されたスペクトルがそのまま相関検出
部40に出力される。
【0023】相関検出部40において、直交復調回路
(I−Q復調回路)41は、逆拡散器33からの出力を
分割して分配する分配器41aと、後述する発振回路4
2からの出力を2分割し、一方の位相を90°シフトし
て出力する位相シフト分配器41bと、分配器41a及
び位相シフト分配器41bと接続されるI周波数変換器
41c及びQ周波数変換器41dと、周波数変換器41
c,41dと接続されるローパスフィルタ41e,41
fとから構成される。
【0024】発振回路42は、上述した発振周波数が2
0MHZの水晶発振器(例えば周波数が可変になるVC
XO)21aと、50倍の逓倍器21bからなり、信号
処理部10からの周波数調整信号によって、調整された
所定周波数を位相シフト分配器41bに出力している。
なお、I−Q復調回路41から出力されるI,Q波形の
周波数は、データの復調を実現するために、ドップラー
効果によって発生するドップラー周波数より十分大きな
値に設定する必要、すなわち発振回路21と発振回路4
2の周波数差をドップラー周波数より十分大きくする必
要がある。本実施例では、ドップラー周波数を例えば2
0KHZ程度としており、発振回路21からの第1の中
間周波数と発振回路42からの第2の中間周波数との周
波数差が20MHZになるように設定している。
【0025】これにより、I−Q復調回路41では、第
2の中間周波数を用いて検波を行い、I周波数変換器4
1c及びQ周波数変換器41dで、I波と上記I波と位
相が90°ずれたQ波に分解し、I,Q端子から図3に
示すような検波信号を取り出すことができる。なお、図
3(a)は、データで変調されていない時にI,Q端子か
ら出力される検波信号の波形(以下、「I,Q波形」と
いう。)を示し、図3(b)は、データで変調されている
時のI,Q波形を示す。
【0026】このI,Q端子の検波信号は、位相出力回
路43に取り込まれて相関の有無が判断され、またデー
タ判定回路44に取り込まれてデータ復調がなされ、さ
らにドップラー検出回路45に取り込まれてドップラー
周波数及びその符号の検出がなされる。次に、相関を判
断する位相出力回路の具体例は、図4の第1実施例に示
すように構成されており、I,Q端子に2乗器43a,
43bをそれぞれ接続し、2乗器43a,43bでI,
Qの波形を2乗して、加算器43cで2乗器43a,4
3bからの出力を加算し、その出力を比較器43dに入
力させ、予め設定した閾値との比較を行い、その比較結
果を相関判断値として信号処理部10に出力しており、
加算器43cの出力レベル(相関判断値)を判定するこ
とで相関の判断ができる。
【0027】この実施例では、I波形とQ波形は位相θ
が90°ずれているため、同位相のsin波形とcos
波形で示すことができ、sin(θ+90°)=cos
(θ)、sin2(θ)+cos2(θ)=1の三角関数
の性質により、ドップラー周波数成分の影響を除去でき
るため、相関判断に要する時間が低減できるという効果
がある。
【0028】図5は、位相出力回路の第2実施例の構成
を示す回路図である。この第2実施例では、I,Qの波
形出力を比較器43e,43fに入力させ、予め設定し
た正符号側閾値との比較を行うとともに、比較器43
g,43hに入力させ、予め設定した負符号側閾値との
比較を行う。そして、比較部43e,43fからの各出
力をOR回路43iに、また比較器43g,43hから
の各出力をOR回路43jに入力させて論理和をとる。
さらに、両OR回路43i,43jからの出力をOR回
路43kに入力させて論理和をとり、その出力を相関判
断値として信号処理部10に出力する。
【0029】この実施例では、I,Q波形出力の正負両
側に閾値を設けて相関判断を行うので、ドップラー周波
数成分の影響を極力少なくすることができ、かつ簡単な
回路構成で低コストで製作できるという効果がある。ま
た図6は、位相出力回路の第3実施例の構成を示す回路
図である。この第3実施例は、第1及び第2実施例のよ
うに閾値で相関を判断するものとは異なり、I,Q波形
の出力をAD(アナログ−デジタル)変換器43l,4
3mでそれぞれデジタル変換し、波形ピーク判断部43
nで両波形出力(電圧値)のピーク電位を比較して、こ
のピーク電位によって相関を判断する。
【0030】この実施例では、電圧レベルのピーク値に
よって相関を判断しているため、受信PNコードを細か
く遅延させた場合でも相関のとれ具合が判断できる。す
なわち、この実施例では、ピーク電位の比較により、細
かい相関のとれ具合も判断でき、レーダとして使用した
場合の距離分解能を向上できる。以上説明したように、
本発明では、これら実施例の位相出力回路のいずれを選
択しても相関判断を行うことができるが、これら実施例
を組み合わせて使用することも可能である。例えば、第
1及び第3実施例の位相出力回路を組み合わせること
で、ドップラー周波数成分の影響を除去するとともに、
相関判断の時間を短縮し、かつレーダとしての距離分解
能をさらに向上できる。
【0031】次に、データの復調を行うデータ判定回路
の具体例を図7及び図8に基づいて説明する。図7は、
データ判定回路44の一実施例の構成を示すブロック図
であり、この実施例では、I端子に遅延回路44aを接
続させて、I波形を1/4波長分(つまりI波形の位相
を90°)遅らせて(図8(a),(b)参照)、波形比較器
44bの+入力端子に入力させ、波形比較器44bの−
入力端子に入力するQ波形と比較させる。そして、この
比較結果を復調データ作成回路44cに出力して復調デ
ータを作成して信号処理部10に出力している。
【0032】すなわち、波形比較器44bに入力するデ
ータに変化がない場合には、I,Q波形は重なるが、こ
のデータに変化がある場合には、I,Q波形に相違が生
じることになる。波形比較器44bは、入力するI,Q
波形の差が予め設定された正及び負側の閾値を超える
と、図8(c)に示す復調データ変化信号を出力する。な
お、この復調データ変化信号は、データの変化分のみな
ので、データ自体をNRZ(ノンリターンゼロ)信号の
ような変調信号にする必要がある。
【0033】そこで、復調データ作成回路44cは、例
えばフリップフロップ等で構成されており、この復調デ
ータ変化信号が入力すると、出力信号を立ち上げ、次の
復調データ変化信号で出力信号を立ち下げて復調データ
の作成を行い(図8(d)参照)、この復調データを信号
処理部10に出力している。なお、この実施例では、I
波形を1/4波長分遅らせており、ドップラー周波数の
ために遅延時間を変化させなくとも良いように、I,Q
波形の周波数をドップラー周波数より十分大きくする必
要がある。この実施例では、ドップラー周波数が20K
HZ程度としており、この場合のI,Q波形の周波数は
数MHZ程度以上で良い。また、遅延回路で遅延させる
波形は、Q波形であっても良い。
【0034】従って、この実施例では、I波形を波長遅
延させることによって遅延されないQ波形との位相を合
わせるとともに、両波形の比較を行うので、容易にデー
タを復調することができる。次にドップラー周波数を検
出する場合について説明する。本発明者は、図9(a)に
示すI,Q波形が互いにクロスする回数をカウントすれ
ば、4カウントで1波長になる点に着目し、ある所定期
間のこのカウント数と発振回路21,42の周波数を比
較し、それぞれの周波数の大小関係からドップラーの向
きを認識し、またこのカウント数と発振回路21,42
の周波数差とからドップラー波の波長及び周波数を算出
できるようにした。なお、このI,Q波形のクロスする
点は、位相のずれによるI,Q波形のクロス点Aと、デ
ータの変化時のクロス点Bとからなる。これらクロス点
のうち、クロス点Bを取り除けば、ドップラー周波数を
算出できるドップラーパルスが得られるので、このクロ
ス点Bをカウントしない回路構成が必要となる。
【0035】これを実現するドップラー検出回路45の
具体的な回路を図10に示す。図10において、I−Q
復調回路41からのI,Qの波形出力を比較器45aに
入力させ、両出力の比較を行い、図9(b)に示す比較結
果のエッジ部分をエッジ検出回路45bで検出する(図
9(c)参照)。また、このI,Qの波形出力を比較器4
5c,45dに入力させ、予め設定した正符号側閾値と
の比較を行うとともに、比較器45e,45fに入力さ
せ、予め設定した負符号側閾値との比較を行う。そし
て、比較器45c,45dの比較結果をアンド回路45
gに、また比較器45e,45fの比較結果をアンド回
路45hにそれぞれ入力させて論理積をとり、さらにオ
ア回路45iでアンド回路45g,45hからの出力の
論理和をとって、I,Q波形が同時に±閾値の範囲外で
ある部分を抽出する(図9(d)参照)。
【0036】そして、アンド回路45jで図9(c),(d)
の出力の論理積をとることによって、ドップラーパルス
を抽出し(図9(e)参照)、このドップラーパルスを信
号処理部10に出力する。このドップラーパルスは、被
検出対象が近づいて来る場合には、ある所定期間に発生
する数が増加し、また被検出対象が遠ざかる場合には、
ある所定期間に発生する数が減少するので、信号処理部
10は、この数をカウントすることでドップラーの向き
を認識することができる。
【0037】なお、この実施例では、図9(d)に示した
出力をドップラーパルスとすることも可能であるが、受
信電波の変化によるI,Q波形のレベルも変化し、また
ノイズによる影響を取り除くためには、図9(c),(d)の
出力の論理積をとるのが望ましい。つまり、図9(c)の
波形は、I,Q波形を比較したものであり、同相ノイズ
を除去できるからである。
【0038】次に、I,Q波形の周波数(発振回路2
1,42の周波数差)について検討する。ここで、出力
電波の周波数を60GHZとした場合、相対速度200
Km/hのドップラー周波数は、22.22KHZ(1
波長は45.00μs)、相対速度199Km/hのド
ップラー周波数は、22.11KHZ(1波長は45.
23μs)、相対速度1Km/hのドップラー周波数
は、111KHZ(1波長は9.00μs)となり、相
対速度200Km/h時に速度精度±1Km/hを実現
する場合、45.23μs−45.00μs=0.23
μsの波長差(約5MHZ)が検出できる必要がある。
ただし、上述のごとく、I,Q波形のクロスする回数を
カウントし、相対速度200Km/h時に速度精度±1
Km/hを実現するためには、ドップラー周波数の4倍
の周波数をカウントすることになり、そのためには、図
1の発振回路21,42の周波数差は、20MHZ(5
MHZ×4)程度にすれば良いことになる。
【0039】速度は、距離の微分からも算出でき、逆に
距離の変化分は、速度の積分から算出することができる
ため、距離と速度は、互いに補正し合って、互いの精度
を高めることもできる。従って、信号処理部10では、
アンド回路45jから出力されたドップラーパルスよ
り、相対速度と向きを算出することができる。
【0040】従って、本実施例では、第1の中間周波数
との差分の周波数が、ドップラー周波数より十分大きく
なる第2の中間周波数を発振するので、検波された波形
の周波数をドップラー周波数より大きくずれて、相関判
断を可能にできる。また、本実施例では、データが変調
されているI,Q波形は、データ変化がある場合には相
違点が生じるので、この相違点を検出することによって
データ変化を容易に検波できる。
【0041】さらに、本実施例では、ある所定期間の
I,Q波形のクロス点をカウントし、そのカウント数と
発振回路の周波数差からドップラー波の波長及び周波数
を算出するので、データ変調されたI,Q波形でも、ド
ップラー周波数を検出できるとともに、ノイズが重畳し
た場合でも確実にドップラー周波数を検出できる。な
お、上述した実施例では、発振回路にVCXOを用いた
が、本発明はこれに限らず、例えば図11に示すよう
に、20MHZの発振器46aと、50倍の逓倍器46
bと、49倍の逓倍器46cとを有する発振回路46を
設け、逓倍器46bを拡散器22に、逓倍器46cを位
相シフト分配器41bに接続させることも可能である。
これにより、この実施例では、逓倍器46b,46cの
周波数差が20MHZに固定され、検波されるI,Q波
形の周波数がドップラー周波数より大きくずれて、相関
判断を可能にできる。この実施例では、VCXOのよう
な高価な発振器を使用することなく、第1の中間周波数
と周波数差がドップラー周波数より十分大きい第2の中
間周波数を発振できるので、製作コストが削減できると
いう効果がある。
【0042】従って、本発明に係るスペクトラム拡散装
置は、I,Q波形の一方を1/4波長ずらすことによ
り、データの復調が行え、上記I,Q波形のクロス点を
カウントすることでドップラー周波数の検出ができると
ともに、安価な回路構成で高精度な移動体通信装置又は
レーダ装置を製作することができる。また、本発明に係
るスペクトラム拡散装置は、路車間等のデータ通信に使
用することができ、適用範囲が広がるとともに、通信機
能とレーダ機能を同時に行うことができ、また同じ装置
で通信機能とレーダ機能を別々に行うことも可能なの
で、汎用性が広がるとともに、低コストで両機能を実現
できるという多大な効果を有する。
【0043】
【発明の効果】以上説明したように、本発明では、送信
用疑似雑音信号を発生する送信用疑似雑音信号発生手段
と、前記送信用疑似雑音信号にデータを変調する変調手
段と、第1の中間周波数を発振する第1の発振手段と、
前記変調された送信用疑似雑音信号によって該第1の中
間周波数を拡散する周波数拡散手段と、前記拡散された
第1の中間周波数を無線周波数帯に変換して送出する無
線周波数変換手段と、前記無線周波数帯の受信信号を取
り込み、該受信信号を前記第1の中間周波数帯に変換す
る第1の変換手段と、前記送信用疑似雑音信号と同一の
受信用疑似雑音信号を発生する受信用疑似雑音信号発生
手段と、前記受信用疑似雑音信号と前記受信信号の相関
がとれたときに、拡散された周波数を第1の中間周波数
に集中する逆拡散手段と、前記第1の中間周波数と一致
しない第2の中間周波数を発振する第2の発振手段と、
前記発振された第2の中間周波数に基づいて、前記集中
された第1の中間周波数を検波する検波手段と、前記受
信用疑似雑音信号と前記受信信号の相関がとれたとき
に、前記検波された第1の中間周波数に集中したスペク
トルを検出する相関出力手段と、前記検波された第1の
中間周波数からデータを復調するデータ判定手段とを備
えたので、スペクトラム拡散方式の通信システムの実現
と同時に、レーダの機能も実現できる。
【0044】請求項3では、第1の中間周波数との差分
の周波数が、前記ドップラー周波数より十分大きくなる
第2の中間周波数を発振するので、容易に相関判断を可
能にする。請求項4では、検波手段は、第2の発振手段
から発振された第2の中間周波数に基づいて、ドップラ
ー周波数に影響されない高い周波数をI波形とQ波形に
出力するI−Q復調回路を有し、相関出力手段は、I波
形及びQ波形を正及び負の所定閾値とそれぞれ比較する
比較部と、前記比較部からの各出力の論理和を算出する
論理部とを有するので、ドップラー周波数の影響を低減
でき、かつ簡単な回路で構成できる。
【0045】請求項5では、相関出力手段は、I波形及
びQ波形をデジタル変換する変換部と、前記変換された
波形のピーク値を判断するピーク判断部とを有するの
で、細かい相関のとれ具合も判断でき、レーダとして用
いた場合の距離分解能が向上する。請求項6では、相関
出力手段は、I波形の出力を2乗する第1の2乗手段
と、前記Q波形の出力を2乗する第2の2乗手段と、該
各2乗手段の出力を加算する加算手段と、前記加算手段
からの出力と所定閾値とを比較する比較部とを有するそ
の出力レベルによって容易に相関の有無判断を可能にす
る。
【0046】請求項7では、データ判定手段は、I波形
又はQ波形のいずれかを所定波長遅延させる遅延部と、
該遅延部からの出力と該遅延されない他方の波形の出力
とを比較し、その差分が所定閾値以上であるか判断する
波形比較部と、該判断結果からデータを復調するデータ
作成部とを有するので、波長遅延させて位相を合わせた
波形と、遅延されない他方の波形の出力との比較を行
い、容易にデータ復調を可能にする。
【0047】請求項8では、ドップラー周波数検出手段
は、I波形とQ波形とを比較する第1の比較部と、該比
較結果の出力からエッジ成分を検出するエッジ検出部
と、前記I波形及びQ波形を正及び負の所定閾値とそれ
ぞれ比較する第2の比較部と、前記エッジ検出部からの
出力と前記比較部からの各出力を論理合成する論理合成
部とを有するので、互いにクロスする回数を求め、容易
にドップラー周波数の検出を可能にする。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るスペクトラム拡散装置の一実施例
の構成を示すブロック図である。
【図2】図1に示したスペクトラム拡散装置のデータ変
調動作を説明するためのタイミングチャートを示す図で
ある。
【図3】図1に示した直交復調回路からの出力波形を示
す波形図である。
【図4】図1に示した相関出力回路の第1実施例の構成
を示すブロック図である。
【図5】同じく相関出力回路の第2実施例の構成を示す
回路図である。
【図6】同じく相関出力回路の第3実施例の構成を示す
ブロック図である。
【図7】同じくデータ判定回路の一実施例の構成を示す
ブロック図である。
【図8】図7に示したデータ判定回路の各部の出力波形
を示す波形図である。
【図9】図10に示したドップラー検出回路のタイミン
グチャートを示す図である。
【図10】図1に示したドップラー検出回路の構成を示
す回路図である。
【図11】本発明に係るスペクトラム拡散装置の他の実
施例の構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
10 信号処理部 20 送信部 21,42,46 発振回路 22 拡散器 23 変調器 24,32 周波数変換器 25 発振器 26,31 アンテナ 30 受信部 33 逆拡散器 40 相関検出部 41 I−Q復調回路 43 相関出力回路 44 データ判定回路 45 ドップラー検出回路

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 送信用疑似雑音信号を発生する送信用疑
    似雑音信号発生手段と、 前記送信用疑似雑音信号にデータを変調する変調手段
    と、 第1の中間周波数を発振する第1の発振手段と、 前記変調された送信用疑似雑音信号によって該第1の中
    間周波数を拡散する周波数拡散手段と、 前記拡散された第1の中間周波数を無線周波数帯に変換
    して送出する無線周波数変換手段と、 前記無線周波数帯の受信信号を取り込み、該受信信号を
    前記第1の中間周波数帯に変換する第1の変換手段と、 前記送信用疑似雑音信号と同一の受信用疑似雑音信号を
    発生する受信用疑似雑音信号発生手段と、 前記受信用疑似雑音信号と前記受信信号の相関がとれた
    ときに、拡散された周波数を第1の中間周波数に集中す
    る逆拡散手段と、 前記第1の中間周波数と一致しない第2の中間周波数を
    発振する第2の発振手段と、 前記発振された第2の中間周波数に基づいて、前記集中
    された第1の中間周波数を検波する検波手段と、 前記受信用疑似雑音信号と前記受信信号の相関がとれた
    ときに、前記検波された第1の中間周波数に集中したス
    ペクトルを検出する相関出力手段と、 前記検波された第1の中間周波数からデータを復調する
    データ判定手段とを備えたことを特徴とするスペクトラ
    ム拡散装置。
  2. 【請求項2】 送信用疑似雑音信号を発生する送信用疑
    似雑音信号発生手段と、 前記送信用疑似雑音信号にデータを変調する変調手段
    と、 第1の中間周波数を発振する第1の発振手段と、 前記変調された送信用疑似雑音信号によって該第1の中
    間周波数を拡散する周波数拡散手段と、 前記拡散された第1の中間周波数を無線周波数帯に変換
    して送出する無線周波数変換手段と、 前記無線周波数帯の受信信号を取り込み、該受信信号を
    前記第1の中間周波数帯に変換する第1の変換手段と、 前記送信用疑似雑音信号と同一の受信用疑似雑音信号を
    発生する受信用疑似雑音信号発生手段と、 前記受信用疑似雑音信号と前記受信信号の相関がとれた
    ときに、拡散された周波数を第1の中間周波数に集中す
    る逆拡散手段と、 前記第1の中間周波数と一致しない第2の中間周波数を
    発振する第2の発振手段と、 前記発振された第2の中間周波数に基づいて、前記集中
    された第1の中間周波数を検波する検波手段と、 前記受信用疑似雑音信号と前記受信信号の相関がとれた
    ときに、前記検波された第1の中間周波数に集中したス
    ペクトルを検出する相関出力手段と、 前記検波された第1の中間周波数からデータを復調する
    データ判定手段と、 前記検波された第1の中間周波数からドップラー周波数
    を検出するドップラー周波数検出手段とを備えたことを
    特徴とするスペクトラム拡散装置。
  3. 【請求項3】 前記第2の発振手段は、前記第1の中間
    周波数との差分の周波数が、前記ドップラー周波数より
    十分大きくなる第2の中間周波数を発振することを特徴
    とする請求項1又は2に記載のスペクトラム拡散装置。
  4. 【請求項4】 前記検波手段は、前記第2の発振手段か
    ら発振された第2の中間周波数に基づいて、ドップラー
    周波数に影響されない高い周波数をI波形とQ波形に出
    力するI−Q復調回路を有し、 前記相関出力手段は、前記I波形及びQ波形を正及び負
    の所定閾値とそれぞれ比較する比較部と、前記比較部か
    らの各出力の論理和を算出する論理部とを有することを
    特徴とする請求項1又は2に記載のスペクトラム拡散装
    置。
  5. 【請求項5】 前記検波手段は、前記第2の発振手段か
    ら発振された第2の中間周波数に基づいて、ドップラー
    周波数に影響されない高い周波数をI波形とQ波形に出
    力するI−Q復調回路を有し、 前記相関出力手段は、前記I波形及びQ波形をデジタル
    変換する変換部と、前記変換された波形のピーク値を判
    断するピーク判断部とを有することを特徴とする請求項
    1又は2に記載のスペクトラム拡散装置。
  6. 【請求項6】 前記検波手段は、前記第2の発振手段か
    ら発振された第2の中間周波数に基づいて、ドップラー
    周波数に影響されない高い周波数をI波形とQ波形に出
    力するI−Q復調回路を有し、 前記相関出力手段は、前記I波形の出力を2乗する第1
    の2乗手段と、前記Q波形の出力を2乗する第2の2乗
    手段と、該各2乗手段の出力を加算する加算手段と、前
    記加算手段からの出力と所定閾値とを比較する比較部と
    を有することを特徴とする請求項1又は2に記載のスペ
    クトラム拡散装置。
  7. 【請求項7】 前記検波手段は、前記第2の発振手段か
    ら発振された第2の中間周波数に基づいて、ドップラー
    周波数に影響されない高い周波数をI波形とQ波形に出
    力するI−Q復調回路を有し、 前記データ判定手段は、前記I波形又はQ波形のいずれ
    かを所定波長遅延させる遅延部と、該遅延部からの出力
    と該遅延されない他方の波形の出力とを比較し、その差
    分が所定閾値以上であるか判断する波形比較部と、該判
    断結果からデータを復調するデータ作成部とを有するこ
    とを特徴とする請求項1又は2に記載のスペクトラム拡
    散装置。
  8. 【請求項8】 前記検波手段は、前記第2の発振手段か
    ら発振された第2の中間周波数に基づいて、ドップラー
    周波数に影響されない高い周波数をI波形とQ波形に出
    力するI−Q復調回路を有し、 前記ドップラー周波数検出手段は、前記I波形とQ波形
    とを比較する第1の比較部と、該比較結果の出力からエ
    ッジ成分を検出するエッジ検出部と、前記I波形及びQ
    波形を正及び負の所定閾値とそれぞれ比較する第2の比
    較部と、前記エッジ検出部からの出力と前記比較部から
    の各出力を論理合成する論理合成部とを有することを特
    徴とする請求項2に記載のスペクトラム拡散装置。
JP7080433A 1995-04-05 1995-04-05 スペクトラム拡散装置 Pending JPH08279801A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7080433A JPH08279801A (ja) 1995-04-05 1995-04-05 スペクトラム拡散装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7080433A JPH08279801A (ja) 1995-04-05 1995-04-05 スペクトラム拡散装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH08279801A true JPH08279801A (ja) 1996-10-22

Family

ID=13718140

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP7080433A Pending JPH08279801A (ja) 1995-04-05 1995-04-05 スペクトラム拡散装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH08279801A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0809118A1 (en) * 1996-05-20 1997-11-26 Delco Electronics Corporation Continuous wave wideband precision ranging radar
JP2003516696A (ja) * 1999-12-10 2003-05-13 ノキア コーポレイション スペクトラム拡散システム用の受信器

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0809118A1 (en) * 1996-05-20 1997-11-26 Delco Electronics Corporation Continuous wave wideband precision ranging radar
US5731781A (en) * 1996-05-20 1998-03-24 Delco Electronics Corp. Continuous wave wideband precision ranging radar
JP2003516696A (ja) * 1999-12-10 2003-05-13 ノキア コーポレイション スペクトラム拡散システム用の受信器
JP4677161B2 (ja) * 1999-12-10 2011-04-27 ノキア コーポレイション スペクトラム拡散システム用の受信器

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2990097B2 (ja) 連続波広帯域精密距離測定レーダ装置
US6822605B2 (en) Radar device and method for coding a radar device
JP3998601B2 (ja) パルスレーダ装置
KR101040257B1 (ko) 레이더 시스템 및 이를 이용한 신호 처리 방법
US5534871A (en) Apparatus for measuring physical quantity related to relative movement between two objects
JP4952387B2 (ja) 距離測定装置
JPH07104063A (ja) 超音波物体計測装置
JP3056579B2 (ja) 車載レーダ装置
JP3690249B2 (ja) Fm−cwレ−ダ装置
US5073898A (en) Communication device
JPH08279801A (ja) スペクトラム拡散装置
US5247308A (en) Detection and characterization of LPI signals
US7084807B2 (en) Method and apparatus for generating HF signals for determining a distance and/or a speed of an object
JP3246803B2 (ja) 距離・相対速度検出回路及びこれを用いた車両用レーダ装置
JP2892971B2 (ja) マルチパスディレイスプレッド測定装置及び方法
Yi et al. Ultrasound-based Obstacle Detection System for Vehicles under Interference Environment
JP3973047B2 (ja) パルスレーダ装置
JPH08125581A (ja) スペクトラム拡散装置
JPH1194933A (ja) 測距装置
JP3391886B2 (ja) スペクトル拡散方式を用いた自動車用レーダ装置及びこの装置における周波数ドリフト相殺方法
JP2001028556A (ja) スペクトラム拡散された信号の復調装置
JP2933454B2 (ja) 電波高度計
JP2564154Y2 (ja) レーダ装置
JP2987718B2 (ja) スペクトラム拡散信号復調装置
JPH03282283A (ja) 距離計測装置