JPH04345574A - 移動体位置検出システム - Google Patents

移動体位置検出システム

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Publication number
JPH04345574A
JPH04345574A JP3118149A JP11814991A JPH04345574A JP H04345574 A JPH04345574 A JP H04345574A JP 3118149 A JP3118149 A JP 3118149A JP 11814991 A JP11814991 A JP 11814991A JP H04345574 A JPH04345574 A JP H04345574A
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JP
Japan
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signal
frequency
correlation
mobile station
spread spectrum
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Pending
Application number
JP3118149A
Other languages
English (en)
Inventor
Takahiko Takeuchi
宇彦 武内
Hirohisa Niikura
弘久 新倉
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Railway Technical Research Institute
Tokyo Keiki Inc
Original Assignee
Railway Technical Research Institute
Tokimec Inc
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Filing date
Publication date
Application filed by Railway Technical Research Institute, Tokimec Inc filed Critical Railway Technical Research Institute
Priority to JP3118149A priority Critical patent/JPH04345574A/ja
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    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02TCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
    • Y02T90/00Enabling technologies or technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
    • Y02T90/10Technologies relating to charging of electric vehicles
    • Y02T90/16Information or communication technologies improving the operation of electric vehicles

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  • Selective Calling Equipment (AREA)
  • Control Of Vehicles With Linear Motors And Vehicles That Are Magnetically Levitated (AREA)
  • Train Traffic Observation, Control, And Security (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、移動体例えば磁気浮上
型リニアモータ車両の運行位置と車両を中央側で認識で
きるようにした移動体位置検出システムに関する。
【0002】
【従来の技術】近年、実用化が押し進めらている磁気浮
上型リニアモータ車両(LMC)にあっては、車両運転
の全てが中央集中制御とされており、基本的には車両側
での判断及び制御は一切必要ない。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、車両運
転が完全に中央集中制御により行われるとしても、運転
系統とは全く別系統として運転車両の識別と運行位置の
検出を行う位置検出システムが中央の集中制御側に要求
されている。このような位置検出システムとしては、磁
気浮上型リニアモータという漏洩磁界が大きい強い電磁
ノイズの環境下でも確実に動作でき、信頼性及び耐久性
が高く、更に保守性に優れたシステムを構築することが
望まれる。
【0004】本発明は、このような状況に鑑みてなされ
たもので、スペクトラム拡散通信を利用して強い電磁ノ
イズ環境下でも有効且つ正確に機能する移動体位置検出
システムを提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
本発明は次のように構成する。尚、実施例図面中の符号
を併せて示す。まず本発明は、移動体10の運行位置を
検出する移動体位置検出システムを対象とする。
【0006】このような移動体位置検出システムとして
本発明にあっては、移動体10に、所定ワード長の擬似
ランダム系列により第1搬送周波数(f1 )の搬送信
号を位相変調することで得られたスペクトラム拡散信号
を送信する移動局12を搭載する。一方、移動体10の
走行軌道14に沿って設置された基地局16に、所定線
路長毎に減衰補償用の中継器18を介して移動局12か
らの送信信号を受信伝送する漏洩ケーブル20を付設す
る。
【0007】漏洩ケーブル20の終端には、受信伝送さ
れた移動局12からのスペクトラム拡散信号を第2搬送
周波数(f2 )の搬送信号に周波数変換して送出する
周波数変換器22が接続される。基地局16には直接波
受信部38と反射波受信部40が設けられる。直接波受
信部38は、漏洩ケーブル20から受信した第1搬送周
波数(f1 )の受信信号系列と前記擬似ランダム系列
と同じ基準系列との相関を計算して相関ピーク値を検出
する。また反射波受信部40は、漏洩ケーブル20から
受信した前記第2搬送周波数(f2 )の受信信号系列
と前記擬似ランダム系列と同じ基準系列との相関を計算
して相関ピーク値を検出する。
【0008】直接波受信部38と反射波受信部40とで
検出された相関ピーク値は距離演算部60に与えられて
検出時間差ΔTに基づいて周波数変換器22を設けた漏
洩ケーブル20の終端からの距離L2 を算出して車両
の位置を認識する。
【0009】
【作用】このような構成を備えた本発明の移動体位置検
出システムによれば、強い電磁ノイズ環境下であっても
、軌道に沿って設置された基地局と高速移動(500K
m/h) するリニアモータ車両等の移動体に搭載され
た移動局との間の通信による漏洩ケーブルの遅延時間差
に基づき、漏洩ケーブル終端から車両までの距離を検出
することができる。
【0010】また位置検出精度は十数メートル程度を保
障でき、車両の全長から見て実用上、十分に正確な位置
検出ができる。
【0011】
【実施例】図1は本発明の一実施例を示したシステム構
成図である。図1において、磁気浮上型のリニアモータ
車両10が走行する走行軌道14に沿って、例えば50
km間隔で基地局16が設置されている。ここでは説明
を簡単にするため、1つの基地局16を示している。
【0012】リニアモータ車両10には移動局12が搭
載され、移動局12は図2に示す構成を有する。図2の
移動局12には水晶発振器24、分周起動回路26、P
N発生器28、乗算器(変調器)30、バンドパスフィ
ルタ32及び送信アンテナ34が設けられる。
【0013】この移動局12を更に詳細に説明すると、
水晶発振器24は第1搬送周波数f1 のもつ搬送波信
号を発振して乗算器30の一方に入力する。乗算器30
の他方にはPN発生器28から所定ワード長のPN符号
(擬似ランダム系列符号)が入力される。PN発生器2
8は分周起動回路26により分周された水晶発振器24
からの発振出力の分周出力により搬送波信号の周期の1
以上の任意の整数倍周期で系列を構成する各チップ(ビ
ット0,1)成分を発生する。乗算器30はPN発生器
28からのPN符号と水晶発振器24からの搬送波信号
とを掛け合わせ、PN符号のビット1が+1、ビット0
が−1に対応していたとすると、PN符号の+1で0、
−1でπとなる位相変調を搬送波信号に施し、いわゆる
直接拡散方式によるスペクトラム拡散信号を変調信号と
して出力する。
【0014】乗算器30からの位相変調信号、即ちスペ
クトラム拡散信号はバンドパスフィルタ32で帯域制限
を受けた後、送信アンテナ34より送信される。図3は
図2の移動局12における搬送波信号のPN符号による
位相変調(2相位相変調)を示した信号波形図である。 図3において、PN符号として7ワード長のM0 系列
を一例として示しており、このM0 系列における各ワ
ード、即ち0ビットまたは1ビットの周期がチップ周期
ΔTcとなる。
【0015】このチップ周期ΔTcは図2の分周起動回
路26の分周比1/Kにより水晶発振器24の発振出力
を分周することで作り出され、従って水晶発振器24か
らの搬送波信号の周期はΔTc/Kとなる。但し、Kは
2以上の値となる。この搬送波信号とPN符号としての
M0 系列を乗算器30で掛け合せることにより、M0
 系列のビット0で−1を掛け合せ、ビット1で+1を
掛け合せることから、ビット0から1、またはビット1
から0に反転する毎に搬送波信号の位相が180°反転
された位相変調信号、即ちスペクトラム拡散信号を得る
ことができる。
【0016】尚、図3では説明を簡単にするため7ワー
ド長のM0 符号を示しているが、実際には例えば10
23ワード長のPN系列が使用され、変調速度を、例え
ば5MHzとすると1023ワード長をもつPN系列の
1系列の発生時間は約200μsとなる。この場合のチ
ップ周期ΔTcは200nsである。再び図1を参照す
るに、基地局16の両側には所定線路長毎に減衰補償用
の中継器18を介して漏洩ケーブル20が走行軌道14
に沿って付設されている。
【0017】この漏洩ケーブル20の終端には周波数変
換器22が設けられている。周波数変換器22は漏洩ケ
ーブル20を介して受信したリニアモータ車両10の移
動局12より送信されたスペクトラム搬送波信号の拡散
中心周波数、即ち第1搬送周波数f1 を他の拡散中心
周波数、即ち第2の搬送周波数f2 に周波数変換して
再び漏洩ケーブル20に送り出す。
【0018】即ち、図示のリニアモータ車両10に搭載
された移動局12より送信されたスペクトラム拡散信号
は近傍の漏洩ケーブル20の位置Pで受信されたとする
と、受信位置Pから直接基地局16側へ伝送される信号
系列DS1 と終端側へ向かう信号系列DS2 に分か
れ、終端側へ向かう信号系列DS2 は周波数変換器2
2で受信され、その搬送周波数f1 が搬送周波数f2
 に周波数変換されDS2 ’ として基地局16側へ
伝送されることになる。
【0019】このように漏洩ケーブル20の終端に周波
数変換器22を設けることにより、伝送路上の各点、例
えば中継器でのインピーダンス不整合により生じた不要
反射波の測定系への影響を回避することができる。基地
局16には図4に示す受信側装置が設けられる。図4に
おいて、38は直接波受信部、40は反射波受信部であ
り、それぞれ漏洩ケーブル20からの受信信号が入力さ
れる。
【0020】まず直接波受信部38は高周波アンプ42
−1、中心周波数f1 をもったバンドパスフィルタ4
4−1、復調器46−1、ローパスフィルタ48−1、
ADコンバータ50−1、サンプリング発振器52、メ
モリ54−1、DSP56−1を備える。反射波受信部
40もバンドパスフィルタ44−2が中心周波数f2 
を有する点以外は直接波受信部38側と同じ回路構成を
備える。
【0021】そこで直接波受信部38側を中心に回路動
作を説明すると次のようになる。漏洩ケーブル20から
の受信信号は直接波受信部38の高周波アンプ42−1
で増幅された後、拡散中心周波数f1 を中心とした所
定の通過帯域をもつバンドパスフィルタ44−1で帯域
制限を受け、復調器46−1に与えられる。復調器46
は受信されたスペクトラム拡散信号、即ちPN符号によ
る位相変調信号からPN符号を示すベースバンド信号を
復調する。
【0022】ベースバンド信号に復調された復調器46
−1からの受信PN系列はローパスフィルタ48−1を
通過した後、高速型のADコンバータ50−1によりデ
ジタル信号に変換されてメモリ54−1に記憶される。 この実施例においてメモリ54−1には1回の処理につ
きPN系列周期の2倍の期間に亘るデータを収集格納す
る。
【0023】メモリ54−1に対する2系列分の期間に
亘るデータ収集が終了するとDSP56−1が起動し、
図2の移動局12のPN発生器28に設けたと同じPN
系列で成る基準系列とメモリ54−1に格納された受信
PN系列との相関計算を行なう。この相関計算により受
信PN系列と基準PN系列とが一致していれば相関ピー
ク値が得られ、CPU60に対し相関ピーク値が得られ
た受信時刻を通知する。
【0024】同様な受信PN系列の復調及び相関計算は
反射波受信部40側でも行なわれるが、反射波受信部4
0側のバンドパスフィルタ44−2の中心周波数は周波
数変換器22で周波数変換されたスペクトラム拡散信号
、即ち反射信号の中心周波数f2 であることから、周
波数変換器22で周波数変換されて送り返された受信P
N系列に対し復調と相関計算を行ない、同様にDSP5
6−2は相関ピーク値が得られた受信時刻をCPU60
に通知する。
【0025】図5は図1の基地局16の右側の走行軌道
14上にリニアモータ車両10が図示のように位置した
時の図4の受信側装置の動作を示した信号波形図である
。リニアモータ車両10に搭載された移動局12からの
スペクトラム拡散信号は漏洩ケーブル20で受信され、
直接波DS1 として基地局16に伝送され、図5の時
刻t1 でPN符号の受信が開始される。
【0026】これに対し漏洩ケーブル20の終端側に伝
送されたスペクトラム拡散信号DS2 は、ケーブル終
端に接続された周波数変換器22で周波数f2 に周波
数変換されてDS2 ’ 信号として再び漏洩ケーブル
20を逆方向に通って基地局16側に送られ、漏洩ケー
ブル20の受信点Pとケーブル終点までの距離L2 の
往復伝搬時間となる遅延時間を経過した時刻t2 で図
5の反射波に示すようにPN符号の受信が開始される。
【0027】尚、図5は移動局12より2系列周期に亘
って連続してPN符号を送信した場合を示している。こ
のような漏洩ケーブル20からの直接到来波に対し図4
の直接波受信部38は、受信PN系列に対しリアルタイ
ムで基準PN系列との相関演算を行なったとすると、最
後のチップ成分の受信が終了した時刻t3 での相関計
算により相関ピーク値を生ずる。
【0028】一方、反射波受信部40にあっては反射波
としてのPN系列の最後のチップ成分を受信した時刻t
4 で同様に相関ピーク値を生ずる。この直接波受信部
38及び反射波受信部40による直接波到来出力のピー
ク時刻t3 と反射波相関のピーク時刻t4 はCPU
60に与えられ、まず受信点Pからケーブル終端までの
距離L2 の伝搬時間ΔTとして、 ΔT=t4 −t3 を求める。
【0029】次に伝搬時間ΔTと漏洩ケーブル20の単
位長さ当たりの伝搬遅延時間C[ns/m]に基づき、
ケーブル終端から受信点Pまでの距離L2 [m]をL
2 =ΔT/2・C として算出する。ここで漏洩ケーブル20の単位長さ当
たりの遅延時間Cは、例えば C=3[ns/m]となる。 ここで図4のDSP56−1,56−2の処理速度を考
察すると次のようになる。
【0030】今、仮にワード長1023ビット、チップ
速度5MHzのPN符号を移動局12から送信したとす
ると、1系列の時間長は約200μsとなる。また基地
局16の間隔を50kmとし、基地局16がその中間に
あるとすれば、最大測定距離は25kmとなる。このた
め最大遅延時間は最大往復路50km分の系列信号の伝
搬遅延時間となる。ここで漏洩ケーブル20の伝搬遅延
時間C=3.7[ns/m]とすると、50km分の伝
搬遅延時間は185μsとなる。
【0031】そこで1系列の時間長200μsに亘って
移動局12からPN符号によりスペクトラム拡散変調さ
れた信号を送出し、これに対し基地局16も受信機側で
図4の発振器52からのサンプリング周波数fs =4
0MHzでサンプリングしたとすると、収集されるサン
プリングデータは8184×2=16368個となる。 このようなサンプリングデータに対し図5に示すように
、その半分の8184回の相関計算を行なうと図示のよ
うに相関ピーク値が検出できる。
【0032】この相関計算の所要時間はサイクル数75
nsのDSPを、例えば2台使用したとして約2.5秒
の処理時間が必要となる。即ち、2.5秒毎に基地局1
6側でリニアモータ車両10の位置を認識することが可
能となる。またPN符号のチップ周期ΔTc=200n
sとした場合、適切なS/N比が得られた状態では約1
5m程度の距離分解能を得ることができ、リニアモータ
車両10の全長から考慮して充分に実用可能な精度が得
られる。
【0033】次に図4の受信側におけるDSP56−1
,56−2による相関計算及び位相変調信号の復調方式
の他の実施例を説明する。現在、我が国の電波規制では
スペクトラム拡散通信の認可が成されておらず、従って
本発明のシステムは微弱電波機器としての適用を受け、
例えば322MHz以下の周波数では、3mにおいて5
00μV/m以下の電界強度のスペクトラム拡散信号し
か送出できない。このためS/N比を大きく改善できる
各種の対策を必要とする。
【0034】図6は図4のDSP56−1,56−2で
行なわれるピーク弁別方式の実施例を示したもので1チ
ップ遅延弁別方式を示している。即ち、図6(a)に示
すように時刻t1 での相関ピーク値出力Y(n)に対
し、1チップ周期ΔTcだけ遅らせた−Y(n+k)を
時刻t3 で発生し、両者の和を取ることで図6(b)
に示す相関出力を生成し、相関ピーク値発生時点は前後
のピークの間となるゼロクロス時刻t2 として検出す
る。
【0035】次に図4の受信側における位相変調信号の
復調方式の他の実施例を図7を参照して説明する。図4
に示したように漏洩ケーブルからの受信入力信号は、例
えば高周波アンプ42−1、バンドパスフィルタ44−
1を通過した後、復調器46−1で復調されベースバン
ド信号に変換される。
【0036】この位相変調の復調方式にはCOSTAS
(I−Q)ループ、2乗ループ等を使用した同期型検波
器が一般に使用される。しかし、この同期型検波方式は
VCOを使用した位相ロックループにより基準搬送波を
再生する必要があるため、バースト的な信号欠落や急峻
な搬送波位相の変動が発生する本発明の位相変調波の復
調は不可能である。
【0037】また本発明では初期同期操作による位相同
期捕捉時間が必要である。本発明のような位相変調信号
に対しては復調可能な差動同期位相検波方式もあるが、
入力ノイズの2乗項が出力ノイズとして現われてしまう
ため、S/N比が0dB以下の入力信号に対し復調出力
のS/N比の劣化が著しくなる問題がある。
【0038】したがって、二乗検波方式を使用した復調
方式は本発明のような入力S/N比が0dB以下の信号
の復調には適切ではない。そこで本発明にあっては図7
に示すような構成の復調方式とする。図7において、4
6−1は復調器であり、乗算器62−1,62−2、ロ
ーカル発振器64、移相器66−1,66−2を備える
【0039】乗算器62−1,62−2の出力はローパ
スフィルタ48−11,48−12を介してADコンバ
ータ50−11,50−12に与えられ、発振器52か
らのサンプリング周波数fs によるサンプリングでデ
ジタル信号に変換され、メモリ54−11,54−12
のそれぞれに格納される。メモリ54−11,54−1
2に続いてはDSP56−11,56−12が設けられ
、それぞれで受信系列の相関ピーク値を算出する。DS
P56−11,56−12の出力は乗算器68−1,6
8−2で2乗され、加算器70で加算されて最終的な相
関出力となる。
【0040】この図7の復調方式の作用は次のようにな
る。まず復調器46−1への入力信号をR(t)とする
と、入力信号R(t)は信号S(t)と帯域制限された
ホワイトノイズN(t)との和で表わされる。
【0041】
【数1】
【0042】またローカル発振器64の発振出力L(t
)は、
【0043】
【数2】
【0044】となる。更に各移相器66−1,66−2
の出力は、
【0045】
【数3】
【0046】となる。よって混合器62−1,62−2
の混合出力X1 (t) 及びX2 (t) は次式で
表わされる。
【0047】
【数4】
【0048】混合器62−1,62−2からの混合出力
X1 (t) ,X2 (t) は次段のローパスフィ
ルタ48−11,48−12によって高周波成分(ωC
 +ωL )が除去されるが、その際の上式の第3項に
ついて考える。元々ホワイトノイズN(t) は±fc
 (=±ω/2π)を中心にバンドパスフィルタ44−
1(図4参照)によって帯域制限された信号であり、バ
ンドパスフィルタの帯域をB、ホワイトノイズの電力ス
ペクトル密度をNO /2とすると+fc を中心にN
O B/2、−fc を中心にNO B/2の電力成分
を持つ信号である。
【0049】このホワイトノイズ信号とローカル発振器
64からの COS(ωL t−π/4+θ) との積により中心周波数は(fc −fL )と(fc
 +fL )にシフトしたと考えられる。
【0050】搬送周波数fc とローカル周波数fL 
が略等しい時、ローパスフィルタ48−11,48−1
2は(fc −fL)成分のみを通過させるため、ロー
パスフィルタ48−11,48−12を通過するノイズ
成分のエネルギーは NO B/2 の電力を持つことになる。
【0051】よって、ローパスフィルタ48−11,4
8−12の出力信号Y1 (t) 及びY2 (t) 
は次式で表わされる。
【0052】
【数5】
【0053】今、ωC =ωL と仮定して信号成分の
みを検討すると、
【0054】
【数6】
【0055】と表わすことができる。ここでθを変数と
した時のCOS(−π/4−θ)とCOS(π/4−θ
)の関係を図8に示す。図8から明らかなように、ωC
 =ωL とした時のローパスフィルタ48−11,4
8−12の出力のいずれかの振幅も、θが変化しても±
(2)1/2 より小さくなることはなく、    θ
=n×π/2      (但し、n=0,±1,±2
,・・・)の時に−3dBの減衰を生ずる。
【0056】また
【0057】
【数7】
【0058】の時には (ωc −ωL )×T    (但し、Tは系列長時
間)分のθが変化したと考えると、図8から±π/4以
内の変動に対しては上記の−3dBの減衰に含まれるこ
とが分かる。
【0059】従って、系列長1023ビットでチップ速
度5MHzとした時の系列時間長T=200μsに対し
搬送波周波数f1 =300MHzとすると、搬送周波
数f1とローカル周波数fL との相対周波数精度は2
×10−6を必要とするが、この程度の値は高安定な水
晶発振器で充分実現可能な値である。再び図7を参照す
るに、ローパスフィルタ48−11,48−12の出力
Y1(t) ,Y2 (t) は、それぞれADコンバ
ータ50−11で発振器52からのサンプリング周波数
fs によりデジタル信号化され、メモリ54−11,
54−12に格納された後、DSP56−11,56−
12で相関計算が行なわれる。
【0060】DSP56−11,56−12の相関結果
は乗算器68−1,68−2で2乗され、更に加算器7
0で加算して最終相関値とされる。このように各相関出
力値の2乗加算を最終相関値とすることで、非線形処理
が0dB以上のS/N比において行なわれるため、著し
いS/N比の劣化を防ぐことができる。
【0061】尚、乗算器68−1,68−2による2乗
の変わりに絶対値化を行なった後に加算器70で加算し
て最終相関値を求めるようにしても良い。また、上記の
実施例は図1の基地局16の右側に設けられた設備を例
にとるものであったが、基地局16の左側についても漏
洩ケーブル20からの受信信号を基地局16に設けられ
た別の図4と同じ受信側装置に入力することで、基地局
16の左側の漏洩ケーブルの終端から列車が存在する位
置までの距離を検出して列車の位置を認識することがで
きる。
【0062】
【発明の効果】以上説明してきたように、本発明の移動
体位置検出システムによれば、強い電磁ノイズの環境下
であっても、移動体に搭載された移動局からのPN系列
により位相変調されたスペクトラム拡散信号を軌道に沿
って設置された漏洩ケーブルで受信して基地局に伝送す
ることで、直接波とケーブル終端からの反射波との伝搬
遅延時間の差からケーブル終端から列車の存在する位置
までの距離を検出して位置を認識することができる。
【0063】また位置検出精度は10数メートル程度が
補償でき、列車の全長から見て実用上充分に正確な位置
検出ができる。更に受信側での相関計算の高速化により
略リアルタイムで車両位置を基地局側で認識することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のシステム構成図
【図2】本発明の移動局の実施例構成図
【図3】図2の
位相変調説明図
【図4】本発明の基地局に設けられる受信側装置の実施
例構成図
【図5】図4の受信処理を示したタイミングチャート

図6】本発明における相関ピーク値の演算方式を示した
説明図
【図7】本発明の受信側における位相復調方式の他の実
施例を示した構成図
【図8】図7のローパスフィルタ出力のθに対する変化
を示した説明図
【符号の説明】
10:移動体(リニアモータ車両) 12:移動局 14:走行軌道 16:基地局 18:中継器 20:漏洩ケーブル 22:周波数変換器 24:水晶発振器 26:分周起動回路 28:PN符号発生器 30:乗算器 32,44−1,44−2:バンドパスフィルタ(BP
F)34:送信アンテナ 38:直接波受信部 40:反射波受信部 42−1,42−2:高周波アンプ 46−1,46−2:復調器 48−1,48−2,48−11,48−12:ローパ
スフィルタ(LPF) 50−1,50−2,50−1
1,50−12 :ADコンバータ52:発振器 54−1,54−2,54−11,54−12 :メモ
リ56−1,56−2,56−11,56−12 :D
SP60:CPU 62−1,62−2:混合器 64:ローカル発振器 66−1,66−2:移相器 68−1,68−2:乗算器 70:加算器

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】移動体の運行位置を検出する移動体位置検
    出システムに於いて、前記移動体に搭載され、所定ワー
    ド長の擬似ランダム系列により第1搬送周波数(f1 
    )の搬送波信号を位相変調することで得られたスペクト
    ラム拡散信号を送信する移動局と;移動体の走行軌道に
    沿って設置された基地局の片側又は両側に付設され、所
    定線路長毎に減衰補償用の中継器を介して前記移動局か
    らの送信信号を受信伝送する漏洩ケーブルと;該漏洩ケ
    ーブルの終端に接続され、受信伝送された前記移動局か
    らのスペクトラム拡散信号を第2搬送周波数(f2 )
    の搬送波信号に周波数変換して送出する周波数変換器と
    ;前記基地局に設けられ、前記漏洩ケーブルから受信し
    た前記第1搬送周波数(f1 )の受信信号系列と前記
    擬似ランダム系列と同じ基準系列との相関を計算して相
    関ピーク値を検出する直接波受信部と;前記基地局に設
    けられ、前記漏洩ケーブルから受信した前記第2搬送周
    波数(f2 )の受信信号系列と前記擬似ランダム系列
    と同じ基準系列との相関を計算して相関ピーク値を検出
    する反射波受信部と;前記直接波受信部と反射波受信部
    とで検出された相関ピーク値の検出時間差(ΔT)に基
    づいて前記周波数変換器を設けた漏洩ケーブル終端から
    の距離を算出する距離演算部と;を設けたことを特徴と
    する移動体位置検出システム。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2005229789A (ja) * 2003-10-22 2005-08-25 Nippon Signal Co Ltd:The Ats装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005229789A (ja) * 2003-10-22 2005-08-25 Nippon Signal Co Ltd:The Ats装置
JP4596819B2 (ja) * 2003-10-22 2010-12-15 日本信号株式会社 Ats装置

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