JPH1194933A - 測距装置 - Google Patents

測距装置

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JPH1194933A
JPH1194933A JP9253504A JP25350497A JPH1194933A JP H1194933 A JPH1194933 A JP H1194933A JP 9253504 A JP9253504 A JP 9253504A JP 25350497 A JP25350497 A JP 25350497A JP H1194933 A JPH1194933 A JP H1194933A
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JP
Japan
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signal
carrier signal
delay amount
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Application number
JP9253504A
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English (en)
Inventor
Tetsuya Kawachi
哲也 河内
Motoi Nakanishi
基 中西
Fumio Kanetani
文夫 金谷
Hiroaki Tanaka
裕明 田中
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Murata Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Murata Manufacturing Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 別の装置から送信された信号を受信しても間
違った測定を行う可能性が少なく、また、目標物との距
離が長くなっても誤認識とならない測距装置を提供す
る。 【解決手段】 キャリア信号発生器2から出力されるキ
ャリア信号を情報データ発生器21から出力される情報
データによって1次変調器22で1次変調し、これをス
ペクトル拡散器4でスペクトル拡散して送信アンテナ7
から送信し、目標物で反射した信号を受信アンテナ8で
受信し、相関器11で位相シフトされた拡散符号と相関
を取って符号遅延量を求めて距離検出器13で距離を検
出するとともに、相関信号から1次復調器23で情報デ
ータを復調してデータ比較器24で送信した情報データ
と比較する。 【効果】 受信信号と送信信号が同一かどうか識別する
確率を高め、誤測定を避けることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、測距(距離を測定
する)装置、特にレーダー信号としてスペクトル拡散さ
れた信号を用いる自動車レーダー用の測距装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】図5に、従来のレーダー信号としてスペ
クトル拡散信号を用いる測距装置のブロック図を示す。
図5において、測距装置1はキャリア信号発生器2、拡
散符号発生器3、スペクトル拡散器4、局部発振器5、
アップコンバータ6、送信アンテナ7、受信アンテナ
8、ダウンコンバータ9、符号スライディング器10、
相関器11、符号遅延量検出器12、距離検出器13か
ら構成される。キャリア信号発生器2はスペクトル拡散
器4とアップコンバータ6を順に介して送信アンテナ7
に接続されている。受信アンテナ8はダウンコンバータ
9と相関器11を順に介して符号遅延量検出器12に接
続されている。局部発振器5はアップコンバータ6とダ
ウンコンバータ9の両者に接続されている。拡散符号発
生器3はスペクトル拡散器4に接続されるとともに符号
スライディング器10に接続されている。符号スライデ
ィング器10は相関器11に接続されるとともに、符号
遅延量検出器12に接続されている。符号遅延量検出器
12の出力は距離検出器13に接続されている。
【0003】このように構成された測距装置1におい
て、キャリア信号発生器2は一定の周波数のキャリア信
号を発生する。また、拡散符号発生器3からは一定のコ
ード長の拡散符号が一定のチップレート(1秒当たりの
拡散符号の送出ビット数)で繰り返して出力される。ス
ペクトル拡散器4はこの拡散符号を使ってキャリア信号
をスペクトル拡散する。スペクトル拡散されたキャリア
信号は、アップコンバータ6で局部発振器5から出力さ
れるローカル信号とミキシングされて周波数の高い信号
に周波数変換され、送信アンテナ7から電波として放射
される。
【0004】電波として放射された信号は、その一部が
目標物で反射され、受信アンテナ8で受信される。ここ
で、受信アンテナ8は送信アンテナ7とほぼ同じ位置に
配置されている。受信アンテナで受信された信号は、ダ
ウンコンバータ9で局部発振器5から出力されるローカ
ル信号とミキシングされて元の周波数の低い信号に周波
数変換され、相関器11に入力される。相関器11には
また、拡散符号発生器3から出力された拡散符号が、符
号スライディング器10で位相シフトされながら入力さ
れる。目標物で反射して戻ってきた信号は、送信アンテ
ナ7および受信アンテナ8から目標物までの距離を往復
する時間だけもともと送信された信号に対して遅延が生
じている。そのため、相関器11では符号スライディン
グ器10で一定の値だけ位相シフトされた拡散符号が入
力された時に初めて相関が取れて相関信号の最大値が出
力される。
【0005】符号遅延量検出器12には、この相関信号
と、位相シフトされた拡散符号が入力され、この両者か
ら拡散符号の符号遅延量が得られる。拡散符号の符号遅
延量は距離検出器13に入力され、目標物との間の距離
が計算される。
【0006】図6に、送信アンテナ7から送信される信
号の拡散符号と受信アンテナ8で受信した信号の拡散符
号のタイミングチャート(時間的な流れ)を示す。図6
において、aは送信される信号に含まれる一連の拡散符
号を、bは目標物Bで反射された信号に含まれる一連の
拡散符号を、cは目標物Cで反射された信号に含まれる
一連の拡散符号を表している。ここで、目標物Bは1つ
の拡散符号を送り出す時間内に信号が往復できる距離の
位置に存在し、目標物Cは信号が往復するのに1つの拡
散符号を送り出す時間以上の時間がかかる距離の位置に
存在する。
【0007】拡散符号aとbを比較すると、拡散符号b
は拡散符号aに対してS1(この場合はn−3ビット)
だけ遅れている。そこで、この遅れているビット数(符
号遅延量)をm(単位なし)、拡散符号のチップレート
をt(単位:1/s)、電波の速度をVc(単位:m/
s)とすると、送信アンテナ7および受信アンテナ8と
目標物Bとの間の距離Dbは Db=(m×Vc/t)/2 =(m×Vc)/(2×t) で表すことができる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上記の測距方法および
装置において、受信アンテナ8で受信した信号が、送信
アンテナ7以外の別の装置(例えば別の測距装置)から
送信された信号であった場合、通常は拡散符号が一致し
ないためにノイズとみなされ、測距の障害にはならな
い。しかし、拡散符号が偶然一致するということも考え
られ、その場合には間違った測定を行う可能性がある。
【0009】また、図6の目標物Cで反射した信号の拡
散符号cのように、目標物との距離が長くなって、信号
が目標物との間を往復する時間が、1つの拡散符号を送
り出す時間より大きい場合、拡散符号cの拡散符号aに
対する符号遅延量S2は拡散符号のコード長より大きく
なる。しかし、拡散符号は同一の符号を繰り返すため、
例えばコード長がnで実際の符号遅延量がm(2n>m
>n)の場合、符号遅延量をS3(m−n)とみなし
て、1つ遅い拡散符号との比較を行い、目標物Cとの間
の距離Dcを Dc=((m−n)×Vc)/(2×t) と誤認識してしまうという問題がある。
【0010】誤認識の確率を下げるためには拡散符号の
コード長を長くしたりチップレートを遅くするという方
法も考えられる。しかし、コード長を長くすると拡散符
号の相関の処理が複雑になり時間がかかるようになる。
また、チップレートを遅くすると距離の分解能が悪くな
る。
【0011】そこで、本発明は、別の装置から送信され
た信号を受信しても間違った測定を行う可能性が少な
く、また、目標物との距離が長くなっても誤認識となら
ない測距方法および測距装置を提供する。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の測距装置は、キャリア信号を発生するキャ
リア信号発生器と、情報データを発生する情報データ発
生器と、前記キャリア信号を前記情報データで1次変調
する1次変調器と、拡散符号を発生する拡散符号発生器
と、前記拡散符号で、前記1次変調されたキャリア信号
をスペクトル拡散するスペクトル拡散器と、前記スペク
トル拡散されたキャリア信号を目標物に送信する送信ア
ンテナと、前記目標物で反射した前記スペクトル拡散さ
れたキャリア信号を受信する受信アンテナと、前記拡散
符号と前記受信したキャリア信号の相関をとる相関器
と、前記相関器から出力される相関信号と前記拡散符号
を比較して符号遅延量を検出する符号遅延量検出器と、
前記相関信号を1次復調する1次復調器と、前記1次復
調された情報データと前記情報データ発生器から出力さ
れる情報データを比較して、同じ情報データかどうかを
識別するデータ比較器と、前記符号遅延量検出器から出
力される符号遅延量から前記目標物との距離を求める距
離検出器を有することを特徴とする。
【0013】また、本発明の測距装置は、キャリア信号
を発生するキャリア信号発生器と、互いに異なる一連の
情報データを発生する情報データ発生器と、前記キャリ
ア信号を前記一連の情報データで1次変調する1次変調
器と、拡散符号を発生する拡散符号発生器と、前記拡散
符号で、前記1次変調されたキャリア信号を前記情報デ
ータ単位でスペクトル拡散するスペクトル拡散器と、前
記スペクトル拡散されたキャリア信号を目標物に送信す
る送信アンテナと、前記目標物で反射した前記スペクト
ル拡散されたキャリア信号を受信する受信アンテナと、
前記拡散符号と前記受信したキャリア信号の相関をとる
相関器と、前記相関器から出力される相関信号と前記拡
散符号を比較して符号遅延量を検出する符号遅延量検出
器と、前記相関信号を1次復調する1次復調器と、前記
1次復調された情報データと前記情報データ発生器から
出力される一連の情報データを比較して、データ遅延量
を検出するデータ遅延量検出器と、前記符号遅延量検出
器から出力される符号遅延量と前記データ遅延量検出器
から出力されるデータ遅延量から前記目標物との距離を
求める距離検出器を有することを特徴とする。
【0014】このように構成することにより、本発明の
測距装置は、別の装置から送信された信号を受信しても
間違った測定を行う可能性が少なく、目標物との距離が
長くなっても誤認識を避けることができる。
【0015】
【発明の実施の形態】図1に、本発明のレーダー信号と
してスペクトル拡散信号を用いる測距装置の一実施例を
示す。ここで、図5と同一もしくは同等の部分には同じ
記号を付し、その説明は省略する。
【0016】図1において、測距装置20は図5の測距
装置1に加えて、情報データ発生器21、1次変調器2
2、1次復調器23、データ比較器24を有する。1次
変調器22はキャリア信号発生器2とスペクトル拡散器
4の間に挿入されている。また、相関器11の出力は符
号遅延量検出器12に加えて1次復調器23にも接続さ
れ、1次復調器23の出力はデータ比較器24に接続さ
れている。情報データ発生器21の出力は1次変調器2
2とデータ比較器24に接続されている。そして、デー
タ比較器24の出力は、符号遅延量検出器12の出力と
ともに距離検出器13に接続されている。
【0017】このように構成された測距装置20におい
て、送信側では情報データ発生器21は、他の同様な目
的の装置と異なる固有の情報データを出力する。1次変
調器22は、キャリア信号発生器2から出力されたキャ
リア信号をこの情報データで1次変調する。1次変調に
は、例えばFSK、PSK、ASK、QPSK、MSK
などのデジタル変調を用いたり、AM、FM、PMなど
のアナログ変調を用いたりする。そして、1次変調され
たキャリア信号は、スペクトル拡散器4でスペクトル拡
散される。
【0018】一方、受信側では相関器11から出力され
た相関信号は、符号遅延量検出器12に入力されると同
時に1次復調器23に入力される。1次復調器23に入
力された信号からは含まれている情報データが復調さ
れ、データ比較器24に入力される。データ比較器24
にはまた、情報データ発生器21から出力された情報デ
ータが入力され、一時蓄積される。ただし、情報データ
発生器21から出力される情報データが常に同じデータ
に固定されている場合には蓄積の必要はない。
【0019】受信アンテナ8で受信した信号が、送信ア
ンテナ7から送信されて目標物で反射した信号であれば
情報比較器24に入力される2つの情報データは同じ情
報データとなる。逆に、別の同様の機能を持つ装置から
送信された信号を偶然に受信した場合には、まず拡散符
号が一致しないために相関出力が得られず、また、たと
え同じ拡散符号でスペクトル拡散されていたとしても、
さらに2つの情報データが一致する可能性はほとんど無
い。したがって、この2つの情報データによって信号の
識別をして、測距に必要な信号かどうかを判断すること
ができる。
【0020】図2に、送信アンテナ7から送信される信
号の情報データおよび拡散符号と受信アンテナ8で受信
した信号の情報データおよび拡散符号のタイミングチャ
ート(時間的な流れ)を示す。図2において、dは送信
される信号に含まれる一連の情報データおよび拡散符号
を、eは目標物Eで反射された信号に含まれる一連の情
報データおよび拡散符号を、fは別の装置から送信され
た信号に含まれる一連の情報データおよび拡散符号を表
している。ここで、送信アンテナ7から送信される信号
の情報データをK、別の装置から送信された信号の情報
データをLで示している。
【0021】拡散符号および情報データdとeを比較す
ると、拡散符号eは拡散符号dに対してS4(この場合
はn−3ビット)だけ遅れているが、情報データは同じ
Kである。そこで、従来例と同様に、この遅れているビ
ット数(符号遅延量)をm(単位なし)、拡散符号のチ
ップレートをt(単位:1/s)、電波の速度をVc
(単位:m/s)とすると、送信アンテナ7および受信
アンテナ8と目標物Eとの間の距離Deは De=(m×Vc/t)/2 =(m×Vc)/(2×t) で表すことができる。
【0022】一方、拡散符号および情報データdとfを
比較すると、拡散符号fは拡散符号dに対してS5(こ
の場合はn−2ビット)だけ遅れている。しかし情報デ
ータはLとなっており送信アンテナ7から送信した信号
とは異なることが分かり、この場合は測距は行わない。
【0023】このように、本発明の測距方法および測距
装置によれば、別の同様の機能を持つ装置から送信され
た信号を偶然に受信した場合にも、たとえ同じ拡散符号
でスペクトル拡散されていたとしても、含まれる情報デ
ータによって信号の識別をして、測距に必要な信号かど
うかを判断することができる。
【0024】図3に、本発明のレーダー信号としてスペ
クトル拡散信号を用いる測距装置の別の実施例を示す。
ここで、図1と同一もしくは同等の部分には同じ記号を
付し、その説明は省略する。
【0025】図3において、測距装置30の図1に示し
た測距装置20との違いは、データ比較器24がデータ
遅延量検出器31に入れ替わっていることだけである。
【0026】このように構成された測距装置30におい
て、情報データ発生器21は、個々のデータの長さが拡
散符号発生器3から出力される拡散符号のコード長に対
応した長さの、互いに異なる一連の情報データを出力す
る。1次変調器22は、キャリア信号発生器2から出力
されたキャリア信号をこの情報データで1次変調する。
1次変調されたキャリア信号は、スペクトル拡散器4で
変調した情報データ毎にスペクトル拡散される。
【0027】一方、受信側では相関器11から出力され
た相関信号は、符号遅延量検出器12に入力されると同
時に1次復調器23に入力される。1次復調器23に入
力された信号からは含まれている情報データが復調さ
れ、データ遅延量検出器31に入力される。データ遅延
量検出器31にはまた、情報データ発生器21から出力
された情報データが入力され、一時蓄積される。
【0028】目標物で反射して戻ってきた信号は、その
送信アンテナ7および受信アンテナ8から目標物までの
距離を往復する時間だけもともと送信された信号に対し
て遅延が生じている。データ遅延量検出器31には、こ
の復調された情報データと、元の送信された情報データ
が同時に入力され、この両者からデータ遅延量が求めら
れる。情報データの長さは拡散符号のコード長を単位と
しているため、データ遅延量によって1つの拡散符号を
送り出す時間を単位とした荒い分解能で目標物との間の
信号の遅延量が計算できる。
【0029】距離検出器13には、符号遅延量検出器1
2の出力と同時に、データ遅延量検出器31の出力が入
力される。距離検出器13においては、データ遅延量検
出器31からのデータ遅延量を元にして荒い分解能で、
符号遅延量検出器12からの符号遅延量を元にして従来
の測距装置1と同様の手順によって細かい分解能で目標
物との間の距離が求められる。そして、この2つを足し
合わせて、目標物との間の正確な距離が求められる。
【0030】なおこの時、受信アンテナ8で受信した信
号が、別の装置から送信された信号であるということも
考えられる。この場合、通常は拡散符号が一致するかど
うかによって識別を行うことができる。そして、偶然に
拡散符号が一致する場合にも、測距装置20の時と同様
に、情報データの違いによっても識別を行うことができ
る。
【0031】図4に、送信アンテナ7から送信される信
号の情報データおよび拡散符号と受信アンテナ8で受信
した信号の情報データおよび拡散符号のタイミングチャ
ート(時間的な流れ)を示す。図4において、gは送信
される信号に含まれる一連の情報データおよび拡散符号
を、hは目標物Hで反射された信号に含まれる一連の情
報データおよび拡散符号を、iは目標物Iで反射された
信号に含まれる一連の情報データおよび拡散符号を表し
ている。情報データはK1、K2、K3・・・の順で個
々の拡散符号のコード長に合わせられている。ここで、
目標物Hは1つの拡散符号を送り出す時間内に信号が往
復できる距離の位置に存在し、目標物Iは信号が往復す
るのに1つの拡散符号を送り出す時間以上の時間がかか
る距離の位置に存在する。
【0032】拡散符号および情報データhとiを比較す
ると、拡散符号iは拡散符号gに対してS6(この場合
はn−3ビット)だけ遅れているがデータ遅延量はコー
ド長以下(つまり遅延量0)である。そこで、この遅れ
ているビット数(符号遅延量)をm(単位なし)、拡散
符号のチップレートをt(単位:1/s)、電波の速度
をVc(単位:m/s)とすると、送信アンテナ7およ
び受信アンテナ8と目標物Hとの間の距離Dhは Dh=(m×Vc)/(2×t) で表すことができる。
【0033】一方、拡散符号および情報データgとiを
比較すると、拡散符号iは拡散符号gに対してS7だ
け、すなわち拡散符号1つ分とさらにS8(この場合は
n−3ビット)だけ遅れている。拡散符号1つ分以上遅
れているので、情報データも1つずれて1つ早いデータ
になっている。そこで、この情報データの遅延量(単位
なし)をp(この例では1)、拡散符号のコード長(単
位なし)をn、拡散符号どうしで遅れているビット数
(符号遅延量、単位なし)をm、拡散符号のチップレー
ト(単位:1/s)をt、電波の速度(単位:m/s)
をVcとすると、送信アンテナ7および受信アンテナ8
と目標物Iとの間の距離Diは Di=(m×Vc/t)/2+(p×Vc×n/t)/2 =((m+p×n)×Vc)/(2×t) で表すことができる。なお、情報データの遅延が無い時
にはpは0になるので、この最後の式を汎用の距離を求
める式とすることができる。
【0034】このように、本発明の測距装置によれば、
目標物との間の電波の往復時間が1つの拡散符号を送り
出す時間を超える場合にも、正確な距離の測定を行うこ
とができ、測定距離を大幅に広げることができる。ま
た、拡散符号のコード長を短くすることができるため、
相関を取る時間を短縮し、測距時間を短縮することがで
きる。
【0035】また、拡散符号と情報データの2つの情報
を用いるため、他の同じ方式のレーダーの信号を偶然受
信しても識別できる可能性が高くなる。
【0036】なお、1次変調用の情報データとして、例
えば目標物として前を走行する自動車への通信データを
用い、目標物側に受信アンテナと送信側の拡散符号に対
応した逆拡散器と1次復調器を備えることにより、測距
装置から目標物への通信を行うこともできる。
【0037】また、上記の実施例においてはアップコン
バータ6とダウンコンバータ9を設けて周波数変換を行
っているが、キャリア信号発生器で直接送信できる周波
数の信号を供給できるものであればこれらは無くても構
わない。
【0038】
【発明の効果】本発明の測距装置によれば、キャリア信
号を情報データによって1次変調し、これをスペクトル
拡散して送信することにより、受信信号と送信信号が同
一かどうか識別する確率を高め、誤測定を避けることが
できる。また、情報データを拡散符号の長さを単位とす
る互いに異なる一連のデータとすることによって、目標
物との間の信号の往復時間が1つの拡散符号を送り出す
時間を超える場合にも、正確な距離の測定を行うことが
でき、測定距離を大幅に広げることができる。また、拡
散符号のコード長を短くすることができるため、相関を
取る時間を短縮し、測距時間を短縮することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の測距装置の一実施例を示すブロック図
である。
【図2】図1の測距装置における送信および受信する信
号に含まれる一連の情報データおよび拡散符号のタイミ
ングチャートである。
【図3】本発明の測距装置の別の実施例を示すブロック
図である。
【図4】図2の測距装置における送信および受信する信
号に含まれる一連の情報データおよび拡散符号のタイミ
ングチャートである。
【図5】従来の測距装置を示すブロック図である。
【図6】図5の測距装置における送信および受信する信
号に含まれる一連の拡散符号のタイミングチャートであ
る。
【符号の説明】
2…キャリア信号発生器 3…拡散符号発生器 4…スペクトル拡散器 5…局部発振器 6…アップコンバータ 7…送信アンテナ 8…受信アンテナ 9…ダウンコンバータ 10…符号スライディング器 11…相関器 12…符号遅延量検出器 13…距離検出器 20…測距装置 21…情報データ発生器 22…1次変調器 23…1次復調器 24…データ比較器
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 田中 裕明 京都府長岡京市天神二丁目26番10号 株式 会社村田製作所内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 キャリア信号を発生するキャリア信号発
    生器と、情報データを発生する情報データ発生器と、前
    記キャリア信号を前記情報データで1次変調する1次変
    調器と、拡散符号を発生する拡散符号発生器と、前記拡
    散符号で、前記1次変調されたキャリア信号をスペクト
    ル拡散するスペクトル拡散器と、前記スペクトル拡散さ
    れたキャリア信号を目標物に送信する送信アンテナと、 前記目標物で反射した前記スペクトル拡散されたキャリ
    ア信号を受信する受信アンテナと、前記拡散符号と前記
    受信したキャリア信号の相関をとる相関器と、前記相関
    器から出力される相関信号と前記拡散符号を比較して符
    号遅延量を検出する符号遅延量検出器と、 前記相関信号を1次復調する1次復調器と、前記1次復
    調された情報データと前記情報データ発生器から出力さ
    れる情報データを比較して、同じ情報データかどうかを
    識別するデータ比較器と、 前記符号遅延量検出器から出力される符号遅延量から前
    記目標物との距離を求める距離検出器を有することを特
    徴とする測距装置。
  2. 【請求項2】 キャリア信号を発生するキャリア信号発
    生器と、互いに異なる一連の情報データを発生する情報
    データ発生器と、前記キャリア信号を前記一連の情報デ
    ータで1次変調する1次変調器と、拡散符号を発生する
    拡散符号発生器と、前記拡散符号で、前記1次変調され
    たキャリア信号を前記情報データ単位でスペクトル拡散
    するスペクトル拡散器と、前記スペクトル拡散されたキ
    ャリア信号を目標物に送信する送信アンテナと、 前記目標物で反射した前記スペクトル拡散されたキャリ
    ア信号を受信する受信アンテナと、前記拡散符号と前記
    受信したキャリア信号の相関をとる相関器と、前記相関
    器から出力される相関信号と前記拡散符号を比較して符
    号遅延量を検出する符号遅延量検出器と、 前記相関信号を1次復調する1次復調器と、前記1次復
    調された情報データと前記情報データ発生器から出力さ
    れる一連の情報データを比較して、データ遅延量を検出
    するデータ遅延量検出器と、 前記符号遅延量検出器から出力される符号遅延量と前記
    データ遅延量検出器から出力されるデータ遅延量から前
    記目標物との距離を求める距離検出器を有することを特
    徴とする測距装置。
JP9253504A 1997-09-18 1997-09-18 測距装置 Pending JPH1194933A (ja)

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