JPH03282283A - 距離計測装置 - Google Patents

距離計測装置

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JPH03282283A
JPH03282283A JP8130890A JP8130890A JPH03282283A JP H03282283 A JPH03282283 A JP H03282283A JP 8130890 A JP8130890 A JP 8130890A JP 8130890 A JP8130890 A JP 8130890A JP H03282283 A JPH03282283 A JP H03282283A
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multiplier
output signal
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Akio Nagamune
章生 長棟
Koichi Tezuka
浩一 手塚
Isamu Komine
小峯 勇
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Nippon Kokan Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] この発明は、転炉、溶融還元炉等における炉内スラグレ
ベル、溶鋼レベル等のレベル計測、及び空中の一般的な
対象物までの距離計測を行う距離計測装置、特に擬似ラ
ンダム信号処理を利用したマイクロ波レーダに関するも
のである。
[従来の技術] 従来転炉や溶融還元炉等におけるスラグレベルや溶鋼レ
ベルや、対象物の位置を非接触方式で計測するのに、マ
イクロ波レーダを用いるなど各種の方式がある。第4図
は例えば本出願人が既に特願昭63−250784号で
提案している距離計測装置の構成を示すブロック図であ
り、この距離計測装置においては擬似ランダム信号で位
相変調したマイクロ波信号を利用している。第4図にお
いて、1゜2はクロック発生器、3.4は擬似ランダム
信号発生器、5〜8.10はバランスドミキサ等による
乗算器、11〜13はローパスフィルタ、14.15は
分配器、1Bはハイブリッド結合器、17〜18は2乗
器、19は加算器、20は搬送波発信器、21は時間計
測を行う距離算出器、22は送信器、23はRF増幅器
、24は送信アンテナ、25は受信アンテナ、26はタ
ーゲットである。
次に、動作説明をする。擬似ランダム信号発生器3.4
は同一回路で構成され全く同一パターンのM系列信号を
発生する。クロック発生器1,2は水晶発振子を内蔵し
、安定した周波数のクロック信号を発生するが、その発
生周波数は両者でわずかに異なり、駆動される擬似ラン
ダム信号発生器3,4からの信号パターンの1周期の長
さは両者でわずかに異ったものとなっている。
搬送波発生器20の出力信号は分配器14によって分配
され、乗算器5及びノ\イブリッド結合器16に供給さ
れる。乗算器5は、分配器14から入力される搬送波と
、擬似ランダム信号発生器4より入力されるM系列信号
M1との乗算を行ない、搬送波を位相変調したスペクト
ル拡散信号を出力し、送信器22に供給する。送信器2
2は入力されたスペクトル拡散信号を電力増幅し、送信
アンテナ24を介して電磁波をターゲット26に向は放
射する。電磁波はターゲット26までの往復伝播時間後
に受信アンテナ25に到達し、この入力信号はRF増幅
器23で増幅され乗算器6に供給される。
一方、擬似ランダム信号発生器3及び4から乗算器10
に入力されたM系列信号M2及びMlはここで乗算され
、その乗算値の時系列信号はローパスフィルタ11に供
給される。乗算器10に入力されるMl及びM2の擬似
ランダム信号の位相が丁度一致しているとき、乗算器1
0からは+Eの出力電圧が継続するか、両信号の位相が
ずれて一致していない場合は十Eと−Eの出力電圧がラ
ンダムに発生する。ローパスフィルタ11〜13は周波
数の帯域制限を行うことで一種の積分機能を有し、前記
両信号の相関演算値の積分信号として両信号の位相が一
致している場合にパルス状信号を出力し、両信号の位相
が不一致の場合には出力は零となる。
従ってローパスフィルタ11の出力には前記の両信号の
位相が一致する毎に周期的にパルス状信号が発生し、こ
のパルス状信号は時刻の基準信号として距離算出器21
に供給される。
また、乗算器6ではRF増幅器22からの受信信号と前
記のM2が入力され乗算が行われ、この乗算結果は、第
1のM系列信号M1により位相変調された送信用搬送波
の受信信号の被変調位相と、第2のM系列信号M2の位
相が一致している場合は位相の揃った搬送波信号として
出力され、また受信信号の被変調位相とM系列信号M2
の位相が異るときは位相のランダムな搬送波として出力
され、分配器15へ供給される。分配器15は入力信号
を2つに分配し、その分配出力R1及びR2をそれぞれ
乗算器7.8へ供給する。
分配器14より送信用搬送波の一部が供給されたハイブ
リッド結合器16は、入力信号に対して同相成分の(位
相0度の)信号Iと直角成分(位相90度の)信号Qを
出力してそれぞれ乗算器7.8に供給する。乗算器7は
この信号Iと分配器15より入力する前記信号R1との
乗算を行ない、同様に乗算器8は信号Qと前記信号R2
との乗算を行ない、それぞれ受信信号中の位相0変成分
(■・R1)と位相90°成分(Q−R2)とを抽出し
、被検波信号として出力し、それぞれのローパスフィル
タ12.13に供給する。
ローパスフィルタ12および13は周波数の帯域制限を
行なうことにより積分機能を有し、2信号の相関演算値
の積分を行なう。前記の信号R1と信号Iの位相が一致
したとき、同様に信号R2と信号Qの位相が一致したと
きは、乗算器7.8の出力信号はそれぞれ一定極性のパ
ルス信号(電圧十Eのパルス信号)となり、ローパスフ
ィルタ12゜13の出力には大きな正電圧が得られる。
また信号R1と信号■、同様に信号R2と信号Qの位相
がそれぞれ不一致のときは、出力信号はランダムに変化
する正負両極性のパルス信号(電圧+Eと−Eのパルス
信号)となり、ローパスフィルター2゜13の出力は零
となる。2乗器17.18はローノくスフィルタ12.
13からの入力信号の振幅を2乗演算し、それぞれの演
算値は加算器19で加算されノくルス状検出出力信号を
距離算出器21に供給する。
距離算出器21ではローパスフィルター1から供給され
る時刻の基準信号パルスと、加算器19から供給される
検出信号パルスの発生時刻の差の時間T を検出するが
、この時間TDは電磁波の送信り 及び受信アンテナ24.25とタープ・ソト2B間の往
復伝播時間τの一定倍数(本例ではTD−12,500
τ)であり、この時間TDからターゲット26への距離
が算出できる。
[発明が解決しようとする課題] 従来の擬似ランダム信号を利用した距離計測装置におい
ては、受信信号に対して擬似ランダム信号をダブルバラ
ンスドミキサ等による乗算器により乗算した後に、信号
搬送波のコヒーレント検波を行っているため、以下のよ
うな問題点がある。
(1)実際の装置においては、増幅器を挿入し、信号の
増幅を行う必要があるが、従来の方式では、擬似ランダ
ム信号の乗算を行った後に搬送波の検波を行っているた
め、第4図のRF増幅器29のごとき高周波帯域の増幅
器を多数使用する必要があり、装置が高価となる。
(2)受信信号に対する擬似ランダム信号の乗算と搬送
波の検波を別々に行っているため、信号のロスが大きく
なる。
本発明は、上記の課題点を解決し、より安価な装置で、
信号のロスが小さく高感度の信号検知を行い、対象物ま
での距離計測を行う擬似ランダム信号処理を利用した距
離計測装置を得ることを目的とする。
[課題を解決するための手段] 本発明に係る距離計測装置(請求項1〜4)は、上記の
(1)の問題点を解決するためになされたものであり、
第1の擬似ランダム信号発生手段と、第1の擬似ランダ
ム信号発生手段の出力信号とパターンは同一で周波数の
わずかに異なる第2の擬似ランダム信号発生手段と、第
1の擬似ランダム信号発生手段の出力信号と第2の擬似
ランダム信号発生手段の出力信号の乗算を行う第1の乗
算器と、搬送波を発生する搬送波発生手段と、第1の擬
似ランダム信号発生手段の出力信号によって搬送波発生
手段の出力信号を変調した信号を送信信号として対象物
に対して送信する送信手段と、対象物からの反射信号を
受信し受信信号を得る受信手段と、受信手段の出力信号
を検波し受信信号の擬似ランダム信号成分を得る検波手
段と、検波手段の出力信号と第2の擬似ランダム信号発
生手段の出力信号とを乗算し検知信号を得る第2の乗算
器と、第2の乗算器の出力として得られる検知信号の時
系列パターンと第1の乗算器の出力信号の時系列パター
ンとの時間差を測定する手段とを備えたものである。
また、本発明に係る距離計測装置(請求項1゜2記載)
は、乗算値の時系列パターンの時間差を測定する手段と
して、第1の乗算器の出力を入力し、帯域制限を行う第
1のローパスフィルタと、前記第2の乗算器の出力を入
力し、帯域制限を行う第2のローパスフィルタと、第1
のローパスフィルタの出力信号の最大値が生ずる時刻と
第2のローパスフィルタの出力信号の最大値が生ずる時
刻との間の時間を計測する時間計測器とを備えている。
また、本発明に係る距離計測装置(請求項1゜3記載)
は、受信信号の出力信号を検波し擬似ランダム信号を乗
算する手段として、搬送波発生手段の出力信号の一部を
取り出す第1の分配器と、この第1の分配器の出力信号
を2つの互いに位相が直交する同相成分であるI信号と
直角成分であるQ信号とに変換出力するノーイブリッド
結合器と、受信手段の出力信号をR1信号とR2信号の
2信号に分配する第2の分配器と、/1イブリッド結合
器の出力I信号と前記第2の分配器の出力R1信号とを
乗算する第3の乗算器と、ハイブリッド結合器の出力Q
信号と第2の分配器の出力R2信号とを乗算する第4の
乗算器と、第2の擬似ランダム信号発生手段の出力信号
と第3の乗算器の出力信号を乗算する第5の乗算器と、
第2の擬似ランダム信号発生手段の出力信号と第4の乗
算器の出力信号を乗算する第6の乗算器とを有する。
また、本発明に係る距離計測装置(請求項1゜4記載)
は、乗算値の時系列パターンの時間差を測定する手段と
して、第1の乗算器の出力を入力し、帯域制限を行う第
1のローパスフィルタと、第5の乗算器の出力を入力し
、帯域制限を行う第2のローパスフィルタと、第6の乗
算器の出力を入力し、帯域制限を行う第3のローパスフ
ィルタと、第2のローパスフィルタ及び第3のローパス
フィルタのそれぞれの出力を入力し、個別に2乗演算を
行う第1の2乗器及び第2の2乗器と、この第1の2乗
器及び第2の2乗器の出力を加算する加算器と、第1の
ローパスフィルタの出力信号の最大値が生ずる時刻と加
算器の出力信号の最大値が生ずる時刻との間の時間を計
測する時間計測器とを備えている。
更に、本発明に係る距離計測装置(請求項5゜6)は、
上記(2)の問題点を解決するためになされたものであ
り、第1の擬似ランダム信号発生手段と、第1の擬似ラ
ンダム信号発生手段の出力信号と同一パターンで周波数
のわずかに異なる第2の擬似ランダム信号発生手段と、
第1の擬似ランダム信号発生手段の出力信号と第2の擬
似ランダム信号発生手段の出力信号の乗算を行う第1の
乗算器と、搬送波発生手段と、第1の擬似ランダム信号
発生手段の出力信号を変調した信号を送信信号として対
象物に対して送信する送信手段と、対象物からの反射信
号を受信し受信信号を得る受信手段と、搬送波発生手段
の出力信号の一部を取り出す第1の分配器と、受信手段
の出力信号をR1信号とR2信号の2信号に分配する第
2の分配器と、第1の分配器の出力信号と第2の擬似ラ
ンダム信号発生手段の出力信号とを乗算する第2の乗算
器と、第2の乗算器の出力信号を2つの互いに位相が直
交する同相成分(I信号)と直角成分(Q信号)とに変
換出力するハイブリッド結合器と、ハイブリッド結合器
の出カニ信号と、第2の分配器の出力R1信号とを乗算
する第3の乗算器と、ハイブリッド結合器の出力Q信号
と、第2の分配器の出力R2信号とを乗算する第4の乗
算器と、第1の乗算器の出力信号の時系列パターンと第
3の乗算器及び第4の乗算器の出力として得られる検知
信号の時系列パターンとの時間差を測定する手段を備え
たものである。
また、本発明に係る距離測定装置(請求項6)は、第1
の乗算器の出力信号の時系列パターンと検知信号の時系
列パターンとの時間差を測定する手段として、第1の乗
算器の出力を入力し、帯域制限を行う第1のローパスフ
ィルタと、第3の乗算器及び第4の乗算器の出力を入力
し、その帯域制限を行う第2のローパスフィルタ及び第
3のローパスフィルタと、第2及び第3のローパスフィ
ルタの出力をそれぞれ入力し、2乗を行う第1の2乗器
及び第2の2乗器と、第1の2乗器及び第2の2乗器の
出力を加算する加算器と、第1のロパスフィルタの出力
信号の最大値が生ずる時刻と前記加算器の出力信号の最
大値が生ずる時間間隔を測定する時間測定器とを備えて
いる。
[作用コ 本発明においては、同一パターンで周波数のわずかに異
なる第1及び第2の擬似ランダム信号を発生し、第1の
擬似ランダム信号で搬送波を位相変調して対象物に送信
し、その反射信号を受信し、搬送波成分の検波により被
検波信号を得る。この被検波信号は対象物までの送信信
号の往復の伝播による時間遅れを生じた第1の擬似ラン
ダム信号となる。この信号と第2の擬似ランダム信号の
乗算により2つの信号の位相の合致したときに正の連続
した信号が得られ、ローパスフィルタからパルス信号が
出力される。第1と第2の擬似ランダム信号の周波数が
わずかに異なるため両者の位相の合致は周期的に得られ
、時系列パターンをもつ検知信号が得られる。第1と第
2の擬似ランダム信号を直接乗算して得られる周期パル
スを基準信号のパルスとし、これと検知信号のパルスと
の間の時間がアンテナと対象物との間の電磁波が往復す
る時間に比例するので、これによって対象物への距離が
換算される。
本発明(請求項1〜4)において、検波は受信信号と搬
送波の同相成分および直角成分の各信号の乗算により行
われ、次いで第2の擬似ランダム信号との乗算による対
象物信号検知が行われる。
本発明(請求項5.6)においては、送信用搬送波と第
2の擬似ランダム信号とを乗算して得られる変調信号を
、同相成分と直角成分信号に変換し、受信信号に乗算し
て直ちに検知信号が得られる。
[実施例] 第1図は本発明(請求項1〜4)の一実施例に係る距離
計測装置の構成を示すブロック図である。
図において、1.2はクロック発生器、3,4は擬似ラ
ンダム信号発生器、5〜10は乗算器で例えばダブルバ
ランスドミキサで構成される。11〜13はローパスフ
ィルタ、14.15は分配器、16はハイブリッド結合
器、17〜18は2乗器、19は加算器、20は搬送波
信号発振器、21は距離算出器、22は送信器、23は
RF増幅器、24は送信アンテナ、25は受信アンテナ
、2Bはターゲット、27.28はIF増幅器である。
次に動作説明をする。クロック発生器1.2は水晶発振
子を内蔵し、十分に周波数の安定したクロック信号を出
力するが、このクロック周波数はクロック発生器1.2
においてわずかに異っている。本実施例では例えばクロ
ック発生器1の周波数f1は100.004MHz、ク
ロック発生器2の周波数f は99.996MHzとし
、その周波数差はf、−f2−8 kHzとしている。
擬似ランダム信号発生器3.4はそれぞれクロック発生
器1.2の出力信号を入力とし、クロック信号の周波数
にしたがって同一の信号パターンを持つ擬似ランダム信
号を出力する。本実施例では擬似ランダム信号発生器と
してECL素子による7段シフトレジストと排他的論理
和により構成されるM系列信号発生器を使用し、符号長
127チツプの第1のM系列信号M1と第2のM系列信
号M2を発生している。
乗算器1は擬似ランダム信号発生器3,4からそれぞれ
入力されたMlとM2を乗算し、その乗算値をローパス
フィルター1に出力する。第1および第2のM系列信号
M1とM2は同一パターンであるが周波数がわずかに異
っているので、この2つの信号の位相は徐々にずれてい
る。このためある時点において乗算される2つの信号の
位相が一致した場合には乗算器1の出力信号は連続した
正の信号になるが、時間が経過するに従って2つの信号
の位相は徐々にずれてゆき、乗算器1の出力信号は正と
負のランダムな信号列となる。さらに時間が経過し2つ
の信号のずれが擬似ランダム信号の一周期に達すると再
び2つの信号の位相が一致し連続した正の信号が得られ
る。このような動作を繰返し行うことにより時系列パタ
ーンを有する信号が得られる。ローパスフィルター1は
入力信号の帯域制限を行うことにより信号の積分を行い
、連続した正の信号が入力されたとき、すなわち第1の
M系列信号M と第2のM系列信号M2の位相が一致し
たときパルス信号を基準信号として距離算比器に出力す
る。
搬送波信号発振器20は搬送波信号として利用されるマ
イクロ波あるいはミリ波を分配器14に出力する。搬送
波信号発振器20は本実施例では10GHzのマイクロ
波信号発生器を使用している。分配器14は搬送波信号
発振器20の出力信号を入力し、入力信号を分配し、乗
算器5およびハイブリッド結合器16へ出力する。乗算
器5は分配器14からの搬送波信号と擬似ランダム信号
発生器4からのM系列信号M1を入力として、搬送波信
号とこのM系列信号とを乗算し、搬送波を位相変調した
スペクトル拡散信号を送信器22に出力する。送信器2
2は入力されたスペクトル拡散信号を電力増幅し、送信
アンテナ24に出力する。送信アンテナ24は入力され
た信号をターゲット26に対して放射する。受信アンテ
ナ25はターゲット26より反射された信号を受信し、
RF増幅器23へ出力する。RF増幅器23は入力され
た受信信号を増幅し分配器15に出力する。このRF増
幅器は搬送波信号のマイクロ波帯域をカバーする高い周
波数帯域を有する増幅器である必要かある。本実施例に
おいては10GHzの周波数帯域をカバーする増幅器を
使用する。分配器15は入力された信号をR1信号とR
2信号とに分配しそれぞれを乗算器6.7に供給する。
また、分配器14によって分配された搬送波の一部はハ
イブリッド結合器16へ入力され、入力された信号は同
相成分I信号と直角成分Q信号とに変換され乗算器6,
7へ出力される。乗算器6は分配器15から入力された
R1信号とハイブリッド結合器16から入力されたI信
号とを乗算して搬送波の位相0変成分を検波し、乗算値
をIF増幅器27へ出力する。乗算器7は分配器15か
ら入力されたR2信号とハイブリッド結合器16から入
力されたQ信号とを乗算して搬送波の位相90度成分を
検波し、乗算値をIF増幅器28に出力する。この出力
信号はターゲット2Bからの反射受信信号の搬送波成分
を検波して得られた時間遅れの第1の擬似ランダム信号
であるので、このIF増幅器27.28は使用する擬似
ランダム信号の周波数帯域をカバーするものでよく、R
F増幅器に対し低い周波数帯域の増幅器が適用でき、本
実施例においては400MHzの周波数帯域をもつ増幅
器を使用する。乗算器8.9はそれぞれIF増幅器27
.28から入力された信号と、擬似ランダム信号発生器
3から入力されたM2信号とを乗算し、乗算値をローパ
スフィルタ12.13に出力する。
この乗算値はターゲット26からの反射波の受信信号の
第1のM系列信号と、擬似ランダム信号発生器3による
第2のM系列信号の位相が一致するときに連続した正ま
たは負の信号となるので、ローパスフィルタ12.13
は乗算器8,9から入力された信号を帯域制限すること
によって信号の積分を行いパルス信号を発生し、2乗器
17.18に出力する。2乗器17.18では入力信号
の2乗値を求めて加算器19にそれぞれ出力する。加算
器19では入力された2つの信号を加算し、対象物検知
信号としてパルス信号を距離算出器21へ出力する。距
離算出器2■では、ローパスフィルタ11から入力され
た基準信号の最大値発生時刻と対象物検知信号の最大値
発生時刻との時間間隔を内蔵している時間計測器により
測定し、送信、受信アンテナ24.25とターゲット2
6間の往復の信号伝播による時間遅れを算出し、信号の
伝播速度からターゲット26までの距離の算出と表示を
行う。
第2図は本発明(請求項5.6)の一実施例に係る距離
測定装置の構成を示すブロック図である。
図において、クロック発生器1,2、擬似ランダム信号
発生器3,4、乗算器10、ローパスフィルタ11.1
2.13、分配器15、二乗器17.18、加算器19
、搬送波信号発振器20、時間計測器21、送信器22
、RF増幅器23、送信アンテナ24、受信アンテナ2
5およびターゲット26は第1図に示した距離計測装置
実施例と同様の動作を行う。
分配器15はRF増幅器23から入力された信号をR1
信号とR2信号とに分配し、それぞれ乗算器6.7へ出
力する。分配器14により分配された搬送波信号の一部
は乗算器8へ入力される。乗算器8では入力された搬送
波信号に擬似ランダム信号発生器3の出力信号M2が乗
算され、擬似ランダム信号により位相変調された変調信
号はハイブリッド結合器16によって同相成分I信号と
直角成分Q信号とに変換されそれぞれ乗算器6.7へ出
力される。
乗算器6では分配器15から入力されるR1信号とハイ
ブリッド結合器16から入力されたI信号とを乗算し、
乗算値1−R1をローパスフィルタ12へ出力する。乗
算器7では、分配器15から入力されたR2信号とハイ
ブリッド結合器16から入力されたQ信号とを乗算し、
乗算値Q−R2をローパスフィルタ13へ出力する。
乗算器6,7の出力信号は、受信信号の検波を行ったう
えに擬似ランダム信号M2の乗算を行ったものと同じ信
号であり、本実施例によれば受信信号に対して1回の乗
算処理によって必要な検知信号を得ることが可能となっ
た。
第3図は本発明を溶融還元炉内のスラグレベル計測装置
に適用した説明図であり、図において30は溶融還元炉
、31はレベル計測装置本体、24は送信アンテナ、2
5は受信アンテナ、34は導波管、35はスラグである
炉内に設置する送信及び受信アンテナ24.25は水冷
したホーンアンテナを用い、導波管34により溶融還元
炉30の炉頂に設置されたレベル計測装置31に接続さ
れる。炉内のスラグ35のレベルはレベル計測装置31
より導波管34および送信アンテナ24を介して送信さ
れた電磁波がスラグ35の表面より反射され受信アンテ
ナ25及び導波管34を介して受信され、信号の伝播に
よる時間遅れから、アンテナ部からスラグ表面までの距
離を算出することができる。
実際に本発明のレベル計装装置による計測値と、サブラ
ンスへのスラグ付着位置の測定による検尺との比較は±
100+nの範囲で良好な一致結果が得られた。
本実施例においては送信アンテナ24と受信アンテナを
分離して2つのアンテナを設ける構成について説明した
が、本発明はこれに限定されるものではなく、1つのア
ンテナを送受信共用とし、方向性結合器又は送受切換器
を付加して、送信と受信の信号を分離する方式をアンテ
ナ系に採用してもよい。
また、本発明がレベル計測に適用される実施例を説明し
たが、2つの擬似ランダム信号を発生させるクロック周
波数を適宜設定し、長距離までの一般的な物標の距離測
定、例えば飛翔体、船舶、自動車等の距離又は位置測定
にも十分適用が可能である。
また、本実施例においては、搬送波としてl0GH2程
度のマイクロ波の例を示したが、さらにミリ波等の電磁
波は勿論のこと、光、音波、超音波等を搬送波として使
用することも可能である。
[発明の効果コ 本発明により以下の効果が得られる。
本発明(請求項1〜4)によれば、受信信号に対して搬
送波の検波を行った後に擬似ランダム信号の乗算を行う
ようにしたので、信号の増幅を搬送波の検波を行った後
の搬送波に対して周波数帯域の低い信号に対して行うこ
とが可能となり、周波数帯域が低く安価な増幅器を使用
することにより、安価な構成の装置の実現が可能となる
また、本発明(請求項5,6)によれば、搬送波の一部
を取り出した信号に第2の擬似ランダム信号を乗算して
得られる変調信号と受信信号を乗算し、検知信号を得る
ようにしたので、受信信号に対する信号の乗算による信
号のロスを減らし、高いゲインを得、高感度な信号検知
が可能となる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明(請求項1〜4)の一実施例による距離
計測装置の構成を示すブロック図、第2図は本発明(請
求項5,6)の一実施例による距離計測装置の構成を示
すブロック図、第3図は本発明による距離測定装置を溶
融還元炉内スラグレベル計測装置に適用した場合を示す
構成図、第4図は本発明の背景となっている擬似ランダ
ム信号処理を利用した距離計測装置の構成を示すブロッ
ク図である。 1.2・・・クロック発生器、3,4・・・擬似ランダ
ム信号発生器、5〜lO・・・乗算器、11〜13・・
・ローパスフィルタ、14.15・・・分配器、16・
・・ハイブリッド結合器、17.18・・・2乗器、1
9・・・加算器、20・・・搬送波信号発信器、21・
・・距離算出器、22・・・送信器、23・・・RF増
幅器、24・・・送信アンテナ、25・・・受信アンテ
ナ、27.28・・・IF増幅器。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)第1の擬似ランダム信号発生手段と、この第1の
    擬似ランダム信号発生手段の出力信号とパターンは同一
    で周波数のわずかに異なる第2の擬似ランダム信号発生
    手段と、前記第1の擬似ランダム信号発生手段の出力信
    号と前記第2の擬似ランダム信号発生手段の出力信号と
    を乗算する第1の乗算器と、搬送波を発生する搬送波発
    生手段と、前記第1の擬似ランダム信号発生手段の出力
    信号によって前記搬送波発生手段の出力信号を変調した
    信号を送信信号として対象物に対して送信する送信手段
    と、前記対象物からの反射信号を受信し受信信号を得る
    受信手段と、この受信手段の出力信号を検波し受信信号
    の擬似ランダム信号成分を得る検波手段と、この検波手
    段の出力信号と前記第2の擬似ランダム信号発生手段の
    出力信号とを乗算し検知信号を得る第2の乗算器と、こ
    の第2の乗算器の出力として得られる検知信号の時系列
    パターンと前記第1の乗算器より出力される乗算値の時
    系列パターンの時間差を測定する手段とを有する距離計
    測装置。
  2. (2)前記乗算値の時系列パターンの時間差を測定する
    手段として、前記第1の乗算器の出力を入力し、帯域制
    限を行う第1のローパスフィルタと、前記第2の乗算器
    の出力を入力し、帯域制限を行う第2のローパスフィル
    タと、前記第1のローパスフィルタの出力信号の最大値
    が生ずる時刻と前記第2のローパスフィルタの出力信号
    の最大値が生ずる時刻との間の時間を計測する時間計測
    器とを備えた請求項1記載の距離計測装置。
  3. (3)前記受信信号の出力信号を検波し擬似ランダム信
    号を乗算する手段として、前記搬送波発生手段の出力信
    号の一部を取り出す第1の分配器と、この第1の分配器
    の出力信号を2つの互いに位相が直交する同相成分であ
    るI信号と直角成分であるQ信号とに変換出力するハイ
    ブリッド結合器と、前記受信手段の出力信号をR1信号
    とR2信号の2信号に分配する第2の分配器と、前記ハ
    イブリッド結合器の出力I信号と前記第2の分配器の出
    力R1信号とを乗算する第3の乗算器と、前記ハイブリ
    ッド結合器の出力Q信号と前記第2の分配器の出力R2
    信号とを乗算する第4の乗算器と、前記第2の擬似ラン
    ダム信号発生手段の出力信号と前記第3の乗算器の出力
    信号を乗算する第5の乗算器と、前記第2の擬似ランダ
    ム信号発生手段の出力信号と前記第4の乗算器の出力信
    号を乗算する第6の乗算器とを有する請求項1記載の距
    離計測装置。
  4. (4)乗算値の時系列パターンの時間差を測定する手段
    として、前記第1の乗算器の出力を入力し、帯域制限を
    行う第1のローパスフィルタと、前記第5の乗算器の出
    力を入力し、帯域制限を行う第2のローパスフィルタと
    、前記第6の乗算器の出力を入力し、帯域制限を行う第
    3のローパスフィルタと、前記第2のローパスフィルタ
    及び第3のローパスフィルタのそれぞれの出力を入力し
    、個別に2乗演算を行う第1の2乗器及び第2の2乗器
    と、この第1の2乗器及び第2の2乗器の出力を加算す
    る加算器と、前記第1のローパスフィルタの出力信号の
    最大値が生ずる時刻と前記加算器の出力信号の最大値が
    生ずる時刻との間の時間を計測する時間計測器とを備え
    た請求項3記載の距離計測装置。
  5. (5)第1の擬似ランダム信号発生手段と、この第1の
    擬似ランダム信号発生手段の出力信号とパターンは同一
    で周波数のわずかに異なる第2の擬似ランダム信号発生
    手段と、前記第1の擬似ランダム信号発生手段の出力信
    号と前記第2の擬似ランダム信号発生手段の出力信号と
    を乗算する第1の乗算器と、搬送波を発生する搬送波発
    生手段と、前記第1の擬似ランダム信号発生手段の出力
    信号によって前記搬送波発生手段の出力信号を変調し送
    信信号として対象物に対して送信する送信手段と、前記
    対象物からの反射信号を受信し受信信号を得る受信手段
    と、前記搬送波発生手段の出力信号の一部を取り出す第
    1の分配器と、前記受信手段の出力信号をR1信号とR
    2信号の2信号に分配する第2の分配器と、前記第1の
    分配器の出力信号と前記第2の擬似ランダム信号発生手
    段の出力信号とを乗算する第2の乗算器と、この第2の
    乗算器の出力信号を2つの互いに位相が直交する同相成
    分であるI信号と直角成分であるQ信号とに変換出力す
    るハイブリッド結合器と、このハイブリッド結合器の出
    力I信号と、前記第2の分配器の出力R1信号とを乗算
    する第3の乗算器と、前記ハイブリッド結合器の出力Q
    信号と、前記第2の分配器の出力R2信号とを乗算する
    第4の乗算器と、前記第3の乗算器及び前記第4の乗算
    器より出力される乗算値の時系列パターンと前記第1の
    乗算器より出力される乗算値の時系列パターンとの時間
    差を測定する手段とを有する距離計測装置。
  6. (6)乗算値の時系列パターンの時間差を測定する手段
    として、前記第1の乗算器の出力を入力し、帯域制限を
    行う第1のローパスフィルタと、前記第3の乗算器の出
    力を入力し、帯域制限を行う第2のローパスフィルタと
    、前記第4の乗算器の出力を入力し、帯域制限を行う第
    3のローパスフィルタと、前記第2のローパスフィルタ
    及び第3のローパスフィルタのそれぞれの出力を入力し
    、個別に2乗を行う第1の2乗器及び第2の2乗器と、
    この第1の2乗器及び第2の2乗器の出力を加算する加
    算器と、前記第1のローパスフィルタの出力信号の最大
    値が生ずる時刻と前記加算器の出力信号の最大値が生ず
    る時刻との間の時間を計測する時間計測器とを備えた請
    求項5記載の距離計測装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP4865933B1 (ja) * 2011-04-27 2012-02-01 株式会社ニレコ 異常形状検出装置及び異常形状検出方法
JP2019070647A (ja) * 2017-10-05 2019-05-09 クローヌ エス.ア.エスKrohne S.A.S. 連続波レーダ測定によって媒体の充填レベルを特定するための方法および充填レベル測定装置

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