JPH08279775A - 無線通信機用送受信装置 - Google Patents

無線通信機用送受信装置

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JPH08279775A
JPH08279775A JP8016620A JP1662096A JPH08279775A JP H08279775 A JPH08279775 A JP H08279775A JP 8016620 A JP8016620 A JP 8016620A JP 1662096 A JP1662096 A JP 1662096A JP H08279775 A JPH08279775 A JP H08279775A
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JP
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local signal
signal
frequency
circuit
transmission
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JP8016620A
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Yoshito Miyazaki
良人 宮崎
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Casio Computer Co Ltd
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Casio Computer Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】回路規模を小型化し、消費電力を低減し、低コ
ストを実現し、携帯用の無線通信端末に適用するのに適
する無線通信機用送受信装置を提供する。 【解決手段】受信信号から搬送波周波数帯域の信号を抽
出するフィルタ(33、35)と、フィルタにより抽出
された搬送波周波数帯域の信号を受信ローカル信号によ
り所望周波数の信号に変換する周波数変換手段(36、
39)と、搬送波周波数帯域の送信ローカル信号を送信
データにより変調する変調手段(43)と、受信ローカ
ル信号と前記送信ローカル信号とを時分割的に切換えて
発生するローカル信号発生手段(45、46、47、4
8、49)とを具備する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、無線通信機、例え
ばTDMA−TDD方式の無線通信システムにおける通
信端末に使われる送受信装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のTDMA(Time Division Multip
le Access :時分割多元接続)−TDD(Time Divisio
n Duplex:時分割デュープレクス)方式の無線通信シス
テムにおける通信端末に用いられる送受信装置には、間
接変調方式と直接変調方式という2通りの方式がある。
間接変調方式はアップコンバージョン方式とも称され
る。
【0003】先ず、間接変調方式の送受信装置の従来例
の一例を図1を参照して説明する。アンテナ2は送受信
兼用アンテナであり、アンテナ2と受信回路部/送信回
路部との間には、アンテナ2を受信回路部、送信回路部
のいずれか一方に切り替えるためのスイッチ(SW)3
が設けられる。
【0004】受信回路部は、誘電体バンドパスフィルタ
(BPF)4、第1のアンプとしてのローノイズアンプ
5、誘電体バンドパスフィルタ6、第1ミキサ7、バン
ドパスフィルタ8、第2のアンプ9、第2ミキサ10、
バンドパスフィルタ11、リミッタ(LIM)12、受
信レベル検出器(RSSI)13により構成される。こ
の受信回路部はダブルスーパーヘテロダイン方式とも呼
ばれる。送信回路部は、誘電体バンドパスフィルタ1
4、ハイパワーアンプ15、誘電体バンドパスフィルタ
16、アップミキサ17及び直交変調器(IQ変調器)
18により構成される。
【0005】送受信装置は、さらに、第1の位相ロック
ループ(PLL)回路19、第1の電圧制御発振器(V
CO)20及びスイッチ21、22により構成され、第
1ミキサ7へ供給される第1の受信用ローカル信号及び
アップミキサ17へ供給されるアップコンバート用ロー
カル信号を生成する第1のローカル信号生成回路部と、
第2のPLL回路23、第2のVCO24及びスイッチ
25、26により構成され、第2ミキサ10に供給され
る第2の受信用ローカル信号及び直交変調器18に供給
されるローカル信号を生成する第2のローカル信号生成
回路部と、第1のPLL回路19及び第2のPLL回路
23に基準発振信号を供給する温度補償クリスタル発振
器(TCXO)回路27とを具備する。なお、図示して
はいないが、第1、第2のPLL回路19、23には制
御回路部からVCOの発振周波数を決めるための制御デ
ータが供給される。
【0006】このような間接変調方式の送受信装置にお
いて、アンテナ2で受信された無線信号は、スイッチ3
を介して受信回路部に入力され、1段目の誘電体バンド
パスフィルタ4によって搬送波周波数帯(1895.1
5〜1917.95MHz)を含む所定周波数帯の信号
が無線信号から抽出される。抽出された信号がローノイ
ズアンプ5により所定の増幅率で増幅され、2段目の誘
電体バンドパスフィルタ6に供給され、フィルタ6によ
ってさらに、搬送波周波数帯近傍の周波数信号のみが抽
出される。フィルタ6の出力は、第1ミキサ7に供給さ
れ、スイッチ21を介して第1のローカル信号生成回路
部から供給される第1の受信用ローカル信号(165
5.1〜1868.75MHz)によって周波数変換さ
れ、240.05MHzの中間周波数信号とされる。
【0007】ここで、 誘電体バンドパスフィルタ4、6
の周波数特性を図2に示す。誘電体バンドパスフィルタ
は帯域が広いので、搬送波周波数帯(1895.15〜
1917.95MHz)の75%である1415.05
〜1437.85MHz帯でイメージ周波数帯を設計す
ることになり、このイメージ周波数帯に合わせて第1の
受信用ローカル信号の設定周波数帯を設定するので、第
1の受信用ローカル信号を1655.1〜1677.9
MHzと低くせざるをえず、第1ミキサ7の出力する中
間周波数が240.05MHzと高くならざるを得なか
った。このため、受信用に第1と第2のPLL回路1
9、23を設ける必要があった。
【0008】この中間周波数信号がバンドパスフィルタ
8に入力され、ノイズ成分が除去されてから、第2のア
ンプ9により所定の増幅率で増幅される。アンプ9の出
力が第2ミキサ10に供給され、スイッチ25を介して
第2のローカル信号生成回路部から供給される第2の受
信用ローカル信号(229.25MHz)により周波数
変換され、10.8MHzの中間周波数信号とされ、こ
れにより所望の信号が出力される。この出力信号がさら
にバンドパスフィルタ11に供給され、不要周波数帯の
信号が除去された後、リミッタ12とRSSI13に供
給される。
【0009】出力信号は、リミッタ12により振幅の上
下が所定レベルでカットされ、後段の図示しないモデム
部に位相成分として出力されるとともに、RSSI回路
13により受信レベルが検出され、後段の図示しない制
御回路部に振幅成分として出力される。
【0010】送信の場合は、図示しないモデム部から送
信回路部に入力されるベースバンド信号I,Qが直交変
調器18に供給され、このI,Q信号がスイッチ26を
介して第2のローカル信号生成回路部より入力されるロ
ーカル信号(229.25MHz)を変調し、変調信号
がアップミキサ17によりスイッチ22を介して第1の
ローカル信号生成回路部より入力されるアップコンバー
ト用ローカル信号(1665.9〜1688.7MH
z)により搬送周波数帯域の信号に周波数変換(アップ
コンバート)される。
【0011】ミキサ17の出力成分は、さらに誘電体バ
ンドパスフィルタ16によりローカル成分(1665.
9〜1688.7MHz)成分と229.25MHzの
変調波成分が除去され、搬送波周波数帯の変調信号(1
895.15〜1917.95MHz)だけが抽出され
る。フィルタ16の出力はハイパワーアンプ15により
所定の増幅率で増幅された後、バンドパスフィルタ16
と同様の目的で設けられた誘電体バンドパスフィルタ1
4により上記ローカル成分と229.25MHzの変調
波成分をさらに除去し、スイッチ3を介してアンテナ2
から無線信号として送信される。
【0012】このような間接変調方式の無線送信装置に
あっては、送信回路部において、ベースバンド信号I,
Qが第2のローカル信号生成回路部及び直交変調器18
により一旦229.25MHzの信号に変調された後、
第1のローカル信号生成回路部及びアップミキサ17に
より1895.15〜1917.95MHzの搬送波周
波数帯域の信号にアップコンバートされている。そのた
め、発振周波数が1665.9〜1688.7MHzの
第1のローカル信号生成回路部と、発振周波数が22
9.25MHzの第2のローカル信号生成回路部という
二つのローカル信号生成部が必要であり、回路規模が大
きくなると共に、送信の際の消費電力が大きくなってし
まうという問題点があった。
【0013】さらに、第1のローカル信号生成回路部と
第2のローカル信号生成回路部では、二つの第1のPL
L回路19及び第1のVCO20と第2のPLL回路2
3及び第2のVCO24が必要となるため、回路規模が
大きくなって、これらの回路を集積する際、LSIチッ
プサイズが大型化してコストアップを招くという問題点
もあった。
【0014】また、アップコンバート用のアップミキサ
17においては、搬送波周波数に周波数変換する際に妨
害波となるスプリアス成分が多く発生してしまうため、
そのスプリアス成分を除去するために誘電体バンドパス
フィルタ14、16が送信回路部に必須であり、これに
よっても装置のコストアップと回路規模の大型化を招く
という問題があった。
【0015】また、アップコンバート用ミキサ17自体
の消費電力が大きいため、更に送信時の消費電力を大き
くしてしまうという問題もあった。
【0016】図3は、図1の回路のタイミングチャート
である。8つのタイムスロットで1回の送信、1回の受
信を行う。送信、受信スロットでは5つの回路が動作状
態(act)状態である。それ以外の、タイムスロット
では1つの回路が動作状態であり、4つの回路がパワー
セーブ状態である。パワーセーブ状態は電源がオフでは
ないので、いくらかの電力を消費している。
【0017】図4はもう一つの方式である直接変調方式
の送信装置の従来例の回路図、図5はそのタイミングチ
ャートである。
【0018】受信回路部は図1の従来例と同じである。
送信回路部とローカル信号生成回路部が異なる。
【0019】送信回路部はハイパワーアンプ30、直交
変調器31により構成される。第1のローカル信号生成
回路部は受信用と送信用の2つの回路部ユニットに分け
られ、受信用ユニットは受信用PLL回路32、受信用
VCO34からなり、送信用ユニットは送信用PLL回
路33、送信用VCO35からなる。受信用VCO34
の出力は図1に示した第1のVCO回路20の出力と同
じ周波数(1655.1〜1677.9MHz)であ
り、第1ミキサ7に供給され、送信用VCO35の出力
は直交変調器31に供給される。第2ミキサ10へ供給
される第2のローカル信号(図1に示した第2のVCO
24の出力と同じ周波数、すなわち229.25MH
z)を生成する第2のローカル信号生成回路部は第2の
PLL回路36、第2のVCO37により構成される。
TCXO回路38の発振信号(19.2MHz)がPL
L回路32、33及び第2のPLL回路36に基準発振
信号として供給される。
【0020】送信の場合、図示しないモデム部から送信
回路部に入力されるベースバンド信号I,Qが直交変調
器31に供給され、I,Q信号により第1のローカル信
号生成回路部の送信用の回路部ユニットより供給される
搬送波周波数帯域の送信用ローカル信号(1895.1
5〜1917.95MHz)が変調され、搬送波帯域の
変調信号がハイパワーアンプ30により所定の増幅率で
増幅された後、スイッチ3を介してアンテナ2から無線
信号として送信される。
【0021】このような直接変調方式によれば、送信回
路部においてアップミキサ17が不要となり、図1の従
来例のようなローカル信号成分と229.25MHz等
の変調波成分が無いので、誘電体バンドパスフィルタ1
4、16が不要である。しかし、第1のローカル信号は
送信用と受信用とが異なる周波数の信号であるので、第
1のローカル信号生成回路部は2つの回路ユニットから
構成され、PLL回路、VCOが2つ必要であり、総合
的には回路規模は大型化する。このように、送信回路部
の構成が簡単になるが、制御が複雑なため、全体として
は複雑になり、大型化してしまい、消費電力も増える。
図5のタイミングチャートに示すように、送信、受信ス
ロットでは5つの回路が動作状態(act)状態であ
り、2つの回路がパワーセーブ状態である。それ以外
の、タイムスロットでは1つの回路が動作状態であり、
6つの回路がパワーセーブ状態である。
【0022】
【発明が解決しようとする課題】以上説明したように、
従来の送受信装置は間接変調方式にしても直接変調方式
にしても、回路規模を小型化し、消費電力を低減し、低
コストを実現することは困難であった。そのため、携帯
用の無線通信端末に適用するのに、適さなかった。
【0023】本発明の目的は、回路規模を抑制するとと
もに消費電力を低減して低コスト化を実現し、携帯用無
線通信端末に用いるのに好適な送受信装置を提供するこ
とである。
【0024】
【課題を解決するための手段】本発明による送受信装置
は受信信号から搬送波周波数帯域の信号を抽出するフィ
ルタ手段と、前記フィルタ手段により抽出された搬送波
周波数帯域の信号を受信ローカル信号により所望周波数
の信号に変換する周波数変換手段と、搬送波周波数帯域
の送信ローカル信号を送信データにより変調する変調手
段と、前記受信ローカル信号と前記送信ローカル信号と
を時分割的に切換えて発生するローカル信号発生手段と
を具備することを特徴とする。
【0025】本発明による送受信装置によれば、受信信
号を復調する際に必要とされるローカル信号と、送信信
号を変調する際に必要とされるローカル信号を、一つの
ローカル信号生成手段で生成することができ、送受信装
置を構成する回路ブロック数を削減して回路規模を小さ
くすることができるとともに、送受信動作中の消費電力
をを低減することができその結果、送受信装置の低コス
ト化を実現することができる。
【0026】
【発明の実施の形態】以下図面を参照して本発明による
送受信装置の実施形態を説明する。図6は第1実施形態
の構成を示すブロック図である。アンテナ31は送受信
兼用アンテナであり、アンテナ31と受信回路部/送信
回路部との間には、アンテナ31を受信回路部、送信回
路部のいずれか一方に切り替えるためのスイッチ32が
設けられる。
【0027】受信回路部は、弾性表面波(SAW)バン
ドパスフィルタ33、第1のアンプとしてのローノイズ
アンプ(LNA)34、SAWバンドパスフィルタ3
5、第1ミキサ36、バンドパスフィルタ37、第2の
アンプ38、第2ミキサ39、バンドパスフィルタ4
0、リミッタ41、RSSI42により構成される。S
AWバンドパスフィルタは第1ミキサのイメージリジェ
クションを十分に行う為とローカルリークを防止するた
めに、2段構成となっている。図6では、2段のSAW
バンドパスフィルタ33、35の間に第1のアンプ34
が設けられているが、バンドパスフィルタ33、35を
連続して接続して、2段目のバンドパスフィルタ35の
後段に第1のアンプ34を接続しても良い。また、バン
ドパスフィルタは必ずしもSAWフィルタで構成しなく
てもよく、後述する周波数特性を実現できるものであれ
ば何でも良い。例えば、送信時においては搬送波周波数
の利得が下がらない工夫を、受信時においては希望波成
分の通過損失が大きくならない工夫をすれば、誘電体フ
ィルタを多数段接続して実現しても良い。
【0028】送信回路部は、ハイパワーアンプ(HP
A)44、直交変調器43により構成される。
【0029】ローカル信号生成回路部は、PLL回路4
6、VCO47、ローパスフィルタ(LPF)50及び
スイッチ48、49により構成され、第1ミキサ36へ
供給される受信用第1ローカル信号及び直交変調器43
に供給される送信用ローカル信号を生成する。TCXO
回路45は、PLL回路46に基準発振信号を供給す
る。PLL回路46には、図示してはいないが、制御回
路からVCO47の発振周波数を決めるための制御信号
が供給される。
【0030】本実施形態の送受信装置はフィルタ、発信
器以外の部分は破線で示すように2つのユニットに集積
可能である。1つはスイッチ32、LNA34、HPA
44、直交変調器43からなるユニットであり、他はミ
キサ36、39、アンプ38、リミッタ41、RSSI
42、PLL46、スイッチ48、49からなるユニッ
トである。
【0031】次に、本実施形態の動作を説明する。
【0032】アンテナ31で受信された無線信号は、ス
イッチ32を介して受信回路部に入力され、SAWバン
ドパスフィルタ33によって搬送波周波数帯(189
5.15〜1917.95MHz)を含む所定周波数帯
の信号が無線信号から抽出される。フィルタ33の周波
数特性を図7に示す。SAWバンドパスフィルタ33
は、急峻な周波数特性を実現できるので、搬送波周波数
帯の95%である1796.75〜1819.55MH
z帯を除去すべき受信妨害波(第1ミキサのイメージ周
波数信号)とするように設計できる。
【0033】SAWバンドパスフィルタ33の出力はロ
ーノイズアンプ34に供給され、所定の増幅率で増幅さ
れ、SAWバンドパスフィルタ35に供給される。
【0034】SAWバンドパスフィルタ35(特性は図
7と同じ)は、ローノイズアンプ34から供給される増
幅信号から搬送波周波数帯近傍の周波数帯信号を抽出し
て第1ミキサ36に出力する。
【0035】第1ミキサ36は、SAWバンドパスフィ
ルタ35から入力される搬送波周波数帯域の信号を、ス
イッチ48を介してローカル信号生成回路部から入力さ
れる受信用第1のローカル信号(1845.95〜18
68.75MHz)により49.2MHzの中間周波数
信号に変換して、バンドパスフィルタ37に出力する。
【0036】バンドパスフィルタ37は、第1ミキサ3
6から出力される中間周波数信号から不要周波数帯の信
号(第2ミキサのイメージ周波数信号)を除去して第2
のアンプ38に出力する。第2のアンプ38は、バンド
パスフィルタ37から入力される中間周波数信号を所定
の増幅率で増幅して第2ミキサ39に出力する。
【0037】第2ミキサ39は、第2のアンプ37で増
幅された49.2MHzの中間周波数信号を、TCXO
回路45から供給される第2のローカル信号(38.4
MHz)により10.8MHzのベースバンド信号に周
波数変換してバンドパスフィルタ40に出力する。
【0038】バンドパスフィルタ40は、第2ミキサ3
9から入力されるベースバンド信号から不要周波数帯の
信号を除去してリミッタ41及びRSSI42に出力す
る。
【0039】リミッタ41は、バンドパスフィルタ40
から入力されるベースバンド信号の振幅の上下を所定レ
ベルでカットして後段の図示しないモデム部に位相成分
として供給する。RSSI回路42は、バンドパスフィ
ルタ40から入力されるベースバンド信号の受信レベル
を検出して後段の図示しない制御回路部に振幅成分とし
て供給する。
【0040】送信回路部においては、直交変調器43
は、図示しないモデム部から送信回路部に入力されるベ
ースバンド信号I,Qに基づいて、スイッチ49を介し
てローカル信号生成回路部より入力される送信用ローカ
ル信号(1895.15〜1917.95MHz)を変
調して変調信号を生成して、ハイパワーアンプ44に出
力する。ハイパワーアンプ44は、直交変調器43から
入力される搬送波帯域の変調信号を所定増幅率で増幅し
て、スイッチ32を介してアンテナ31から無線信号と
して送信する。
【0041】TCXO回路45は、38.4MHzの基
準発振信号を発振する発振回路であり、その基準発振信
号をPLL回路46に出力するとともに、第2ミキサ3
9へ第2のローカル信号として供給する。PLL回路4
6は、TCXO回路45から入力される基準発振信号に
よりVCO47の出力信号を目的周波数に固定するよう
に制御する。
【0042】VCO47は、PLL回路46から入力さ
れる基準発振信号の電圧変化に基づいて受信回路部の第
1ミキサ36に供給する受信用第1のローカル信号(1
845.95〜1868.75MHz)と、送信回路部
の直交変調器43に供給する送信用ローカル信号(18
95.15〜1917.95MHz)を生成する。
【0043】なお、ローパスフィルタ50はVCO47
の発振周波数の整数倍のハーモニクス成分を除去する機
能を有する。これにより、ローカル信号の周波数を精度
よく制御でき、VCO47として出力特性の線形性の悪
い安価なVCOを用いることができる。そのため、VC
O47の線形性が良ければ、ローパスフィルタ50は設
ける必要はない。
【0044】以上説明したように、本実施形態の送受信
装置においては、受信回路部入力段のバンドパスフィル
タを、1895.15〜1917.95MHz帯の信号
を通過させるSAWバンドパスフィルタ33、35で構
成したことによって、図7に示したように、搬送波周波
数帯の95%である1796.75〜1819.55M
Hz帯を除去すべき受信妨害波の周波数帯域(第1ミキ
サのイメージ周波数)とすることができる。なお、図1
に示した従来の受信回路部の入力段に使用された誘電体
バンドパスフィルタ4、5の周波数特性は、図2に示す
ようになっていたため、搬送波周波数帯の75%である
1415.05〜1437.85MHz帯をイメージ周
波数帯としていたため、このイメージ周波数帯に合わせ
て第1の受信用ローカル信号の設定周波数帯を設定する
ことになり、第1ミキサ7で変換する中間周波数帯を低
くすることができなかった。しかし、本実施形態によれ
ば、SAWフィルタの通過周波数帯に合わせて送受信シ
ステムのイメージ周波数帯を設計することにより、第1
の受信用ローカル信号の周波数を高くすることができ、
第1ミキサ36の出力中間周波数を低くすることができ
る。
【0045】本実施形態のローカル信号生成回路部のロ
ーカル周波数帯は、次式に示すように設計される。
【0046】 1895.15−(1895.15−1796.75)/2 =1845.95MHz (1) 1917.95−(1917.95−1819.55)/2 =1868.75MHz (2) したがって、第1ミキサ36により生成される中間周波
数は49.2MHzと、図1に示した従来の受信回路部
の中間周波数240.05MHzに比べて非常に低い周
波数とすることができる。そのため、受信回路部の第2
ミキサのローカル信号の周波数を低くすることができ、
第2のローカル信号は発振回路の出力をそのまま使用で
き、 PLL回路を用いないで済む。例えば、ベースバ
ンド周波数を従来と同様に10.8MHzとすると、復
調する際に必要となる第2のローカル信号の周波数は、
38.4MHzとすることができ、図1に示した従来の
VCO/PLL回路で第2のローカル信号生成回路部を
構成するような回路構成をとらなくても、容易にTCX
O回路45だけで高安定に第2のローカル信号を発振さ
せることができる。
【0047】ここで、TCXO回路45の発振周波数
は、使用される通信システムにより異なるが、(1)チ
ャネル周波数間隔、(2)ベースバンド帯域により決定
される。ちなみに、PHS(パーソナル・ハンディホン
・システム)では、チャネル間隔が300kHzで、ベ
ースバンドの帯域が192kHzであるので、基準発信
周波数は、その最小公倍数である9.6MHzのM倍
(M:整数)である。
【0048】また、上記実施形態では、受信回路部のロ
ーカル周波数帯が1845.95〜1868.75MH
zで、送信回路部の変調周波数帯が1895.15〜1
917.95MHzであり、両者を非常に近い周波数帯
に設定することができたため、受信用ローカル信号用V
CO/PLL回路と送信信号変調用VCO/PLL回路
の一体共用化が可能になった。
【0049】したがって、本実施形態の送受信装置で
は、図1に示した従来の送受信装置と比較して、184
5.95〜1917.95MHzのVCO/PLL回路
だけが必要となるため、図1に示した229.25MH
z用VCO/PLL回路を削減でき、その回路分の消費
電力が削除でき、また、送信回路部ではアップコンバー
ト用ミキサも不要とすることができるため、更に消費電
力を低減することができる。
【0050】さらに、上記実施形態の送信回路部では前
述したようにアップコンバート用ミキサがないため、ミ
キサによって発生するスプリアス成分を除去するための
バンドパスフィルタを削減することができ、回路規模を
小さくすることができる。
【0051】さらにまた、ローカル信号生成回路部を単
一のVCO/PLL回路で構成することを可能としたた
め、従来の送受信装置と比較して回路規模を小さくする
ことができ、送受信装置をLSI化する際のチップサイ
ズを小型化して、コストダウンを可能とすることができ
る。また、受信回路部で必要となる第2のローカル信号
用の信号源を、非常に低消費電力で機能し、第1のロー
カル信号発生用のVCO/PLL回路への基準信号を発
生するTCXO回路45で実現するようにしたため、受
信時においても消費電力を低減することができる。
【0052】また、本実施形態の送受信装置による消費
電力の低減効果は、図8に示す送受信動作のタイミング
チャートと、図3、あるいは図5に示す従来の送受信装
置における送受信動作のタイミングチャートを比較する
ことによっても明らかである。
【0053】すなわち、本実施形態では、VCO/PL
L回路が受信時と送信時で共用しているため、図8に示
すように、その送受信スロット時に関わる回路ブロック
(PLL回路、VCO、TCXO)数が、図3、または
図5に示す従来の送受信スロット時に関わる回路ブロッ
ク(RXPLL回路、RXVCO、TXVCO、2nd
PLL回路、2ndVCO)数に比べて少なくなる。ま
た、空きスロット時の各パワーセーブ状態においても同
様に、パワーセーブを必要とする回路ブロック数が少な
くなる。
【0054】したがって、本実施形態の送受信装置を、
TDMA−TDD方式の無線通信端末用に適用すること
により、バッテリーを長寿命化することが可能となり、
連続待ち受け時間、連続通話時間の長時間化を実現する
ことが可能となる。
【0055】以上説明したように本実施形態によれば、
受信回路部で復調の際に必要とするローカル信号と、送
信回路部で変調する際に必要とするローカル信号を、一
つのローカル信号生成回路部で生成することができ、送
受信装置を構成する回路ブロック数を削減して回路規模
を小さくすることができるとともに、送受信動作中の消
費電力を減少することができる。その結果、送受信装置
の低コスト化を実現することができる。
【0056】また、受信回路部は第1、第2のローカル
信号を必要とし、ローカル信号生成回路部で発生される
第1のローカル信号は第2のローカル信号より周波数が
高く、第2のローカル信号はローカル信号生成回路部の
基準信号を発生する発振器の出力である。このため、送
受信装置を構成する回路ブロック数をさらに削減して回
路規模を小さくすることができるとともに、送受信動作
中の消費電力をさらに低減することができる。
【0057】次に本発明の他の実施形態を説明する。以
下の実施形態で第1実施形態と対応する部分は同一参照
数字を付して詳細な説明は省略する。
【0058】図9は第2実施形態の回路図である。アン
テナ31が先ずSAWバンドパスフィルタ33に接続さ
れ、バンドパスフィルタ33が送受信切り替えのスイッ
チ61に接続される。受信信号はローノイズアンプ34
を介してスイッチ61と連動するスイッチ62を介して
SAWバンドパスフィルタ35に供給される。SAWバ
ンドパスフィルタ35から出力された受信信号はスイッ
チ61、62と連動するスイッチ63を介して第1ミキ
サ36に供給される。受信回路部の以降の構成は第1実
施形態と同じである。送信回路部において、直交変調器
43から出力された変調信号はスイッチ63を介してバ
ンドパスフィルタ35に供給される。バンドパスフィル
タ35から出力される送信信号はスイッチ62を介して
ハイパワーアンプ44、スイッチ61、バンドパスフィ
ルタ33を介してアンテナ31から送信される。なお、
本実施形態では、TCXO回路45の発振周波数を第2
ミキサ39のローカル信号の周波数38.4MHzでは
なく、9.6MHzの整数倍である19.2MHzと
し、2/1で示したダブラ回路64を介してTCXOの
ハーモニクス成分38.4MHzを取り出すようにして
いる。なお、第1のローカル信号用PLL回路46の基
準クロックも19.2MHzとしているが、50KHz
の整数倍であればよいので、ダブラ回路64の出力であ
る38.4MHzを供給するようにしてもよい。ただ
し、その場合は、第1のローカルPLL回路46の基準
分周比が倍となる。さらに、TCXO回路64の基本発
振は9.6MHzの倍数であれば、19.2MHz以外
でもよい。その場合も、ハーモニクス成分である38.
4MHzを取り出し、第2ミキサ39へ供給すれば良
い。
【0059】このようにスイッチ61、62、63によ
りバンドパスフィルタ33、35を送受信で切り替えて
共用することにより、VCO47の発振周波数の整数倍
のハーモニクス成分を除去することができる。このた
め、VCO47の出力にローパスフィルタをわざわざ接
続しなくても、VCO47として出力特性の線形性の悪
い安価なVCOを用いることができる。
【0060】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、狭
帯域のバンドパスフィルタが受信信号から搬送波周波数
帯域の信号を抽出し、周波数変換手段がこの抽出された
搬送波周波数帯域信号を受信ローカル信号を用いて所望
周波数の信号に周波数変換するとともに、変調手段が搬
送波周波数帯域の送信ローカル信号を送信データにより
変調する無線通信機用送受信装置において、受信ローカ
ル信号と送信ローカル信号は単一のローカル信号発生手
段を用いて時分割に発生される。したがって、受信回路
部で復調の際に必要とするローカル信号と、送信回路部
で変調する際に必要とするローカル信号を、一つのロー
カル信号生成回路部で生成することができ、送受信装置
を構成する回路ブロック数を削減して回路規模を小さく
することができるとともに、送受信動作中の消費電力を
を低減することができる。その結果、送受信装置の低コ
スト化を実現することができる。
【0061】本発明は上述した実施形態に限定されず、
種々変形して実施可能である。例えば、各実施形態は単
独で説明したが、複数の実施形態を適宜組み合わせても
よい。すなわち、第1の実施形態でも、TCXO回路4
5の出力をそのまま第2ミキサ39に供給するのではな
く、ダブラ回路を介して供給してもよい。また、第2の
実施形態において、VCO47の出力にさらにローパス
フィルタを接続しても良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】無線通信端末に用いられる送受信装置の従来例
としての間接変調方式の送受信装置の回路図。
【図2】図1の送受信装置に用いられる誘電体バンドパ
スフィルタの周波数特性を示す図。
【図3】図1の送受信装置の動作を示すタイミングチャ
ート。
【図4】無線通信端末に用いられる送受信装置の他の従
来例としての直接変調方式の送受信装置の回路図。
【図5】図4の送受信装置の動作を示すタイミングチャ
ート。
【図6】本発明による送受信装置の第1実施形態の回路
図。
【図7】第1実施形態に用いられるSAWバンドパスフ
ィルタの周波数特性を示す図。
【図8】第1実施形態の動作を示すタイミングチャー
ト。
【図9】本発明による送受信装置の第2実施形態の回路
図である。
【符号の説明】
31…アンテナ 33、35…SAWバンドパスフィルタ 36、39…ミキサ 43…IQ変調器 45…TCXO 46…VCO 47…VCO

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 受信信号から搬送波周波数帯域の信号を
    抽出するフィルタ手段と、 前記フィルタ手段により抽出された搬送波周波数帯域の
    信号を受信ローカル信号により所望周波数の信号に変換
    する周波数変換手段と、 搬送波周波数帯域の送信ローカル信号を送信データによ
    り変調する変調手段と、 前記受信ローカル信号と前記送信ローカル信号とを時分
    割的に切換えて発生するローカル信号発生手段とを具備
    することを特徴とする無線通信機用送受信装置。
  2. 【請求項2】 前記周波数変換手段は、前記フィルタ手
    段により抽出された搬送波周波数帯域の信号を第1の受
    信ローカル信号により中間周波数の信号に変換する第1
    の周波数変換手段と、前記中間周波数の信号を第2の受
    信ローカル信号により前記所望周波数の信号に変換する
    第2の周波数変換手段とを具備し、 前記ローカル信号発生手段は、前記第2の周波数変換手
    段に第2の受信ローカル信号を供給する第2のローカル
    信号発生手段と、前記第2の受信ローカル信号に基づい
    て前記第1の受信ローカル信号を前記第1の周波数変換
    手段に供給し、前記送信ローカル信号を前記変調手段に
    供給する第1のローカル信号発生手段とを具備すること
    を特徴とする請求項1記載の無線通信機用送受信装置。
  3. 【請求項3】 前記第2のローカル信号発生手段は発振
    回路からなり、前記第1のローカル信号発生手段は電圧
    制御発振回路と、前記第2のローカル信号と電圧制御発
    振回路の出力が供給されるPLL回路とを具備すること
    を特徴とする請求項2記載の無線通信機用送受信装置。
  4. 【請求項4】 前記第1のローカル信号発生手段は前記
    電圧制御発振回路の出力に接続され、電圧制御発振回路
    の発振周波数の整数倍のハーモニクス成分を除去するロ
    ーパスフィルタをさらに具備することを特徴とする請求
    項3記載の無線通信機用送受信装置。
  5. 【請求項5】 前記変調手段の出力を前記フィルタ手段
    を介して送信する切り替え手段をさらに具備することを
    特徴とする請求項3記載の無線通信機用送受信装置。
  6. 【請求項6】 前記第2のローカル信号発生手段は発振
    回路の出力周波数を増加する手段をさらに具備し、増加
    手段の出力が第2の受信ローカル信号となることを特徴
    とする請求項3記載の無線通信機用送受信装置。
  7. 【請求項7】 前記フィルタ手段はSAWバンドパスフ
    ィルタからなることを特徴とする請求項1記載の無線通
    信機用送受信装置。
  8. 【請求項8】 前記SAWバンドパスフィルタは搬送波
    周波数の95%をイメージ周波数帯域とすることを特徴
    とする請求項7記載の無線通信機用送受信装置。
  9. 【請求項9】 前記送受信装置はTDMA−TDD方式
    の無線通信機に適用されることを特徴とする請求項1記
    載の無線通信機用送受信装置。
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