JPH1093476A - 無線通信機用送受信装置 - Google Patents

無線通信機用送受信装置

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JPH1093476A
JPH1093476A JP8246470A JP24647096A JPH1093476A JP H1093476 A JPH1093476 A JP H1093476A JP 8246470 A JP8246470 A JP 8246470A JP 24647096 A JP24647096 A JP 24647096A JP H1093476 A JPH1093476 A JP H1093476A
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JP
Japan
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signal
local signal
switch
transmission
circuit
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JP8246470A
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English (en)
Inventor
Yoshito Miyazaki
良人 宮崎
Kenji Kawanaka
健二 川中
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Casio Computer Co Ltd
Original Assignee
Casio Computer Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】回路規模を抑制し、且つ消費電力を低減して低
コスト化を実現する。 【解決手段】TDMA−TDD方式の無線通信機に適用
される送受信装置であって、受信信号から搬送波周波数
帯域の信号を抽出するSAWバンドパスフィルタ62,66
と、抽出された搬送波周波数帯域の信号を受信ローカル
信号により所望周波数の信号に変換する第1ミキサ68及
び第2ミキサ70と、搬送波周波数帯域の送信ローカル信
号を送信データにより変調する直交変調器75と、TDM
A−TDD方式の連続した2スロットの各スロット毎に
同期して、上記受信ローカル信号を上記第1ミキサ68、
第2ミキサ70に供給し、上記送信ローカル信号を上記直
交変調器75に供給する、2段構成のVCO/PLL回路
を含んだローカル信号発生回路とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えばPHSのよ
うなTDMA−TDD方式の無線通信システムで使用さ
れる無線通信機用送受信装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、TDMA(Time Divis
ion Multiple Access:時分割多元
接続)−TDD(Time Division Dup
lex:時分割デュプレクス)方式の無線通信システム
における通信端末に用いられる送受信装置には、間接変
調方式と直接変調方式という2通りの方式がある。間接
変調方式はアップコンバージョン方式とも称される。
【0003】また、データ伝送のような大量の情報を高
速に伝送する場合には、上記TDD方式で1フレームの
複数スロット中、2スロット以上の複数スロット、すな
わちマルチスロットを1ユーザが使用する場合がある。
【0004】まず、PHSで用いられるマルチスロット
に対応した間接変調方式の送受信装置の回路構成の一部
を図3を参照して説明する。ここでは、アンテナ11は
送受信兼用アンテナであり、アンテナ11と受信回路部
/送信回路部との間には、弾性表面波(SAW)バンド
パスフィルタ(BPF)12を介してアンテナ11を受
信回路部、送信回路部のいずれか一方に切換えるための
アンテナスイッチ(ANTSW)13が接続される。
【0005】受信回路部は、第1のアンプとしてのロー
ノイズアンプ(LNA)14、第1のスイッチ15、S
AWバンドパスフィルタ16、第2のスイッチ17、第
1ミキサ18、バンドパスフィルタ19、第2ミキサ2
0、バンドパスフィルタ21、リミッタ(LIM)2
2、受信レベル検出器(RSSI)23により構成され
る。この受信回路部はダブルスーパーヘテロダイン方式
と呼称されるものであるまた送信回路部は、ハイパワー
アンプ(HPA)24、上記第1のスイッチ15、上記
SAWバンドパスフィルタ16、上記第2のスイッチ1
7、アップミキサ25、及び直交変調器(IQMOD)
26により構成される。
【0006】すなわち、上記SAWバンドパスフィルタ
12,16は、上記第1のスイッチ15及び第2のスイ
ッチ17の切換えにより送受信のいずれにも兼用される
ものである。
【0007】送受信装置は、さらに、第1の位相ロック
ループ(PLL)回路27、第1の電圧制御発振器(V
CO)28、第3のスイッチ29、及び第4のスイッチ
30により構成され、上記第1ミキサ18へ供給される
第1の受信用ローカル信号及び上記アップミキサ25へ
供給されるアップコンバート用ローカル信号を生成する
第1のローカル信号生成回路部と、第2のPLL回路3
1、第2のVCO32、第5のスイッチ33、及び第6
のスイッチ34により構成され、上記第1ミキサ18へ
供給される第2の受信用ローカル信号及び上記アップミ
キサ25へ供給されるアップコンバート用ローカル信号
を生成する第2のローカル信号生成回路部と、第3のP
LL回路35、第3のVCO36、及び第7のスイッチ
37により構成され、第2ミキサ20に供給される第3
の受信用ローカル信号及び直交変調器26に供給される
ローカル信号を生成する第3のローカル信号生成回路部
とを具備する。
【0008】なお、図示してはいないが、上記第1乃至
第3のPLL回路27,31,35には、温度補償クリ
スタル発振器から基準発振信号が供給されると共に、制
御回路部からVCOに発振周波数を決めるための制御デ
ータが供給される。
【0009】しかして、図中に破線で示す如く、上記ア
ンテナスイッチ13、ローノイズアンプ14、第1のス
イッチ15、第2のスイッチ17、及びハイパワーアン
プ24がGaAsでチップ化が可能な第1のブロック3
8、上記第1ミキサ18、第2ミキサ20、リミッタ2
2、受信レベル検出器23、アップミキサ25、直交変
調器26、第1のPLL回路27、第3のスイッチ2
9、第4のスイッチ30、第2のPLL回路31、第5
のスイッチ33、第6のスイッチ34、第3のPLL回
路35、及び第7のスイッチ37がシリコンBiCMO
Sでチップ化が可能な第2のブロック39であり、上記
SAWバンドパスフィルタ12,16は第1のブロック
38に、バンドパスフィルタ19,21と各VCO2
8,32,36は第2のブロック39にそれぞれ外付け
で接続されるようになる。
【0010】このような間接変調方式の送受信装置にお
いて、アンテナ11で受信された無線信号から、1段目
のSAWバンドパスフィルタ12によって搬送波周波数
帯(1895.15〜1917.95MHz)を含む所
定周波数帯の信号が抽出される。
【0011】抽出された信号はアンテナスイッチ13を
介して受信回路部に入力され、ローノイズアンプ14に
より所定の増幅率で増幅され、第1のスイッチ15を介
して2段目のSAWバンドパスフィルタ16に供給さ
れ、このSAWバンドパスフィルタ16によってさら
に、搬送波周波数帯近傍の周波数信号のみが抽出され
る。
【0012】SAWバンドパスフィルタ16の出力は、
第2のスイッチ17を介して第1ミキサ18に供給さ
れ、ここで第3のスイッチ29を介して第1のローカル
信号生成回路部から供給される第1の受信用ローカル信
号(1655.1MHz)あるいは第5のスイッチ33
を介して第2のローカル信号生成回路部から供給される
第2の受信用ローカル信号(1677.9MHz)によ
って周波数変換され、240.05MHzの中間周波数
信号とされる。
【0013】この中間周波数信号がバンドパスフィルタ
19に入力され、ノイズ成分が除去されてから、第2ミ
キサ20に供給され、第3のローカル信号生成回路部か
ら供給される第3の受信用ローカル信号(229.25
MHz)により周波数変換され、10.8MHzの中間
周波数信号とされ、これにより所望の信号が出力され
る。この出力信号がさらにバンドパスフィルタ21に供
給され、不要周波数帯の信号が除去された後、リミッタ
22と受信レベル検出器23に供給される。
【0014】出力信号は、リミッタ22により振幅の上
下が所定レベルでカットされ、後段の図示しないモデム
部に位相成分として出力されると共に、受信レベル検出
器23により受信レベルが検出され、後段の図示しない
制御回路部に振幅成分として出力される。
【0015】送信の場合は、図示しないモデム部から送
信回路部に入力されるベースバンド信号I,Qが直交変
調器26に供給され、このI,Q信号が第7のスイッチ
37を介して第3のローカル信号生成回路部より入力さ
れるローカル信号(229.25MHz)を変調し、変
調信号がアップミキサ25により第4のスイッチ30を
介して第1のローカル信号生成回路部より入力されるア
ップコンバート用ローカル信号(1665.9MHz)
あるいは第6のスイッチ34を介して第2のローカル信
号生成回路部より入力されるアップコンバート用ローカ
ル信号(1688.7MHz)により搬送周波数帯域の
信号に周波数変換(アップコンバート)される。
【0016】アップミキサ25の出力成分は、さらに第
2のスイッチ17を介してSAWバンドパスフィルタ1
6によりローカル成分(1665.9〜1688.7M
Hz)成分と229.25MHzの変調波成分が除去さ
れ、搬送波周波数帯の変調信号(1895.15〜19
17.95MHz)だけが抽出される。
【0017】SAWバンドパスフィルタ16の出力は第
1のスイッチ15を介してハイパワーアンプ24により
所定の増幅率で増幅された後、アンテナスイッチ13を
介して上記SAWバンドパスフィルタ16と同様の目的
で設けられたSAWバンドパスフィルタ12により上記
ローカル成分と229.25MHzの変調波成分をさら
に除去し、アンテナ11から無線信号として送信され
る。
【0018】図4は上記図3の回路のタイミングチャー
トである。図4(1)に示すように1フレームを構成す
る8つのタイムスロット中で、2回の送信、2回の受信
を行う。
【0019】送信スロットでは、第1のPLL回路27
と第1のVCO28または第2のPLL回路31と第2
のVCO32、第3のPLL回路35と第3のVCO3
6、及び直交変調器26の計5つの回路と第4のスイッ
チ30または第6のスイッチ34、及び第7のスイッチ
37の計3つのスイッチが常時動作状態(act)であ
り、受信スロットでは、第1のPLL回路27と第1の
VCO28または第2のPLL回路31と第2のVCO
32、第3のPLL回路35と第3のVCO36、第1
ミキサ18、及び第2ミキサ20の計6つの回路と第3
のスイッチ29または第5のスイッチ33の計1つのス
イッチが常時動作状態(act)である。
【0020】また、送信及び受信を行なわないそれ以外
のタイムスロットでは、上記各回路はパワーセーブ状態
であるが、このパワーセーブ状態でも電源がオフされて
いるわけではないので、いくらかの電力を消費してい
る。
【0021】上記のように、マルチスロットに対応する
ためには、連続した複数のスロット中の前のスロットの
時間帯ですでに次のスロットに使用する周波数をPLL
回路が引込み動作を開始していなければならない。その
ため、1フレーム中で送信、受信を各1スロットづつし
か使用しない送受信装置の回路構成と比べて、上述した
如くPLL回路とVCO、及びスイッチを増設する必要
がある。
【0022】例えばこの図3の回路構成では、3組のP
LL回路とVCOが必要となり、またそのローカル信号
をオン/オフして、非動作時のスロットにおけるローカ
ル信号のリークを防止するための第3のスイッチ29、
第4のスイッチ30、第5のスイッチ33、第6のスイ
ッチ34、及び第7のスイッチ37で示すスイッチ回路
も5つ必要となる。
【0023】したがって、シリコンBiCMOSで構成
可能な第2のブロック39の回路規模が非常に大きくな
ってしまい、それ自体の小型化が困難であると共に、外
付けで接続するVCOを含めた回路全体でも小型化が困
難となる。
【0024】そのため、この第2のブロック39を複数
に分割して数チップのLSIとして実現する場合、ある
いは1チップのLSIとして実現する場合のいずれにあ
っても、製造コストが上昇してしまうという不具合があ
った。
【0025】また、動作時に電力供給しなければならな
い回路が多いため、回路動作時の電力消費量が大きく、
特に電池を電源とした携帯型の無線通信機にあっては、
連続して通話/待受けすることができる可能な時間を延
ばすことができないという不具合があった。
【0026】次に、図5はもう一つの方式である直接変
調方式の送受信装置のマルチスロットに対応した回路構
成を示すものであり、図6はそのタイミングチャートで
ある。
【0027】図5において、受信回路部は上記図3とほ
ぼ同様の構成であり、送信回路部とローカル信号生成回
路部が大幅に異なるもので、上記図3と同一部分には同
一符号を付してその説明は省略するものとする。
【0028】しかるに、アンテナ11とアンテナスイッ
チ13の間にはSAWバンドパスフィルタ12に代えて
誘電体バンドパスフィルタ41が、同じく第1のスイッ
チ15と第2のスイッチ17の間にはSAWバンドパス
フィルタ16に代えて誘電体バンドパスフィルタ42が
設けられ、また、送信回路部はハイパワーアンプ30と
直交変調器43により構成される。
【0029】さらに、第1のローカル信号生成回路部は
2つの回路部ユニットに分けられ、第1のPLL回路4
4及び第1のVCO45と第2のPLL回路46及び第
2のVCO47とが設けられるもので、第1のVCO4
5の出力する第1の受信用ローカル信号(1845.9
5MHz)が第3のスイッチ29を介して、また第2の
VCO47の出力する第2の受信用ローカル信号(18
68.75MHz)が第4のスイッチ30を介して、そ
れぞれ第1ミキサ18に送られることとなる。
【0030】また、第2のローカル信号生成回路部は2
つの回路部ユニットに分けられ、第3のPLL回路48
及び第3のVCO49と第4のPLL回路50及び第4
のVCO51とが設けられるもので、第3のVCO49
の出力する第1の送信用ローカル信号(1895.15
MHz)が第5のスイッチ33を介して、また第4のV
CO51の出力する第2の送信用ローカル信号(191
7.95MHz)が第6のスイッチ34を介して、それ
ぞれ直交変調器43に送られることとなる。
【0031】さらに、第3のローカル信号生成回路部
は、第5のPLL回路52及び第5のVCO53により
構成され、第5のVCO53の出力する第3の受信用ロ
ーカル信号(229.25MHz)が第2ミキサ20の
みにに送られることとなる。
【0032】なお、図示してはいないが、上記第1乃至
第5のPLL回路44,46,48,50,52には、
温度補償クリスタル発振器から基準発振信号が供給され
ると共に、制御回路部からVCOに発振周波数を決める
ための制御データが供給される。
【0033】しかして、図中に破線で示す如く、上記ア
ンテナスイッチ13、ローノイズアンプ14、第1のス
イッチ15、第2のスイッチ17、ハイパワーアンプ2
4、及び直交変調器43がGaAsでチップかが可能な
第1のブロック54、上記第1ミキサ18、第2ミキサ
20、リミッタ22、受信レベル検出器23、第3のス
イッチ29、第4のスイッチ30、第5のスイッチ3
3、第6のスイッチ34、第1のPLL回路44、第2
のPLL回路46、第3のPLL回路48、第4のPL
L回路50、及び第5のPLL回路52がシリコンBi
CMOSでチップかが可能な第2のブロック55であ
り、上記誘電体バンドパスフィルタ41,42は第1の
ブロック54に、バンドパスフィルタ19,21と各V
CO45,47,49,51,53は第2のブロック5
5にそれぞれ外付けで接続されるようになる。
【0034】このような間接変調方式の送受信装置にお
いて、アンテナ11で受信された無線信号から、1段目
の誘電体バンドパスフィルタ41によって搬送波周波数
帯(1895.15〜1917.95MHz)を含む所
定周波数帯の信号が抽出される。
【0035】抽出された信号はアンテナスイッチ13を
介して受信回路部に入力され、ローノイズアンプ14に
より所定の増幅率で増幅され、第1のスイッチ15を介
して2段目の誘電体バンドパスフィルタ42に供給さ
れ、この誘電体バンドパスフィルタ42によってさら
に、搬送波周波数帯近傍の周波数信号のみが抽出され
る。
【0036】誘電体バンドパスフィルタ42の出力は、
第2のスイッチ17を介して第1ミキサ18に供給さ
れ、ここで第3のスイッチ29を介して第1のローカル
信号生成回路部の第1のVCO45から供給される第1
の受信用ローカル信号(1845.95MHz)あるい
は第4のスイッチ30を介して同じく第1のローカル信
号生成回路部の第2のVCO47から供給される第2の
受信用ローカル信号(1868.75MHz)によって
周波数変換され、240.05MHzの中間周波数信号
とされる。
【0037】この中間周波数信号がバンドパスフィルタ
19に入力され、ノイズ成分が除去されてから、第2ミ
キサ20に供給され、第3のローカル信号生成回路部の
第5のVCO53から供給される第3の受信用ローカル
信号(229.25MHz)により周波数変換され、1
0.8MHzの中間周波数信号とされ、これにより所望
の信号が出力される。この出力信号がさらにバンドパス
フィルタ21に供給され、不要周波数帯の信号が除去さ
れた後、リミッタ22と受信レベル検出器23に供給さ
れる。
【0038】出力信号は、リミッタ22により振幅の上
下が所定レベルでカットされ、後段の図示しないモデム
部に位相成分として出力されると共に、受信レベル検出
器23により受信レベルが検出され、後段の図示しない
制御回路部に振幅成分として出力される。
【0039】送信の場合は、図示しないモデム部から送
信回路部に入力されるベースバンド信号I,Qが直交変
調器43に供給され、このI,Q信号が第5のスイッチ
33を介して第2のローカル信号生成回路部の第3のV
CO49より入力される第1の送信用ローカル信号(1
895.15MHz)あるいは第6のスイッチ34を介
して同じく第2のローカル信号生成回路部の第4のVC
O51より入力される第2の送信用ローカル信号(19
17.95MHz)を変調し、変調信号が直接第2のス
イッチ17を介して誘電体バンドパスフィルタ42によ
り229.25MHzの変調波成分が除去され、搬送波
周波数帯の変調信号(1895.15〜1917.95
MHz)が抽出される。
【0040】誘電体バンドパスフィルタ42の出力は第
1のスイッチ15を介してハイパワーアンプ24により
所定の増幅率で増幅された後、アンテナスイッチ13を
介して上記誘電体バンドパスフィルタ42と同様の目的
で設けられた誘電体バンドパスフィルタ41により上記
229.25MHzの変調波成分をさらに除去し、アン
テナ11から無線信号として送信される。
【0041】図6は上記図5の回路のタイミングチャー
トである。図6(1)に示すように1フレームを構成す
る8つのタイムスロット中で、2回の送信、2回の受信
を行う。
【0042】送信スロットでは、第3のPLL回路48
と第3のVCO49または第4のPLL回路50と第4
のVCO51、及び直交変調器43の計3つの回路と第
5のスイッチ33または第6のスイッチ34の1つのス
イッチが常時動作状態(act)であり、受信スロット
では、第1のPLL回路44と第1のVCO45または
第2のPLL回路46と第2のVCO47、第5のPL
L回路52と第5のVCO53、第1ミキサ18、及び
第2ミキサ20の計6つの回路と第3のスイッチ29ま
たは第4のスイッチ30の1つのスイッチが常時動作状
態(act)である。
【0043】また、送信及び受信を行なわないそれ以外
のタイムスロットでは、上記各回路はパワーセーブ状態
であるが、このパワーセーブ状態でも電源がオフされて
いるわけではないので、いくらかの電力を消費してい
る。
【0044】上記のように直接変調方式の送受信装置に
あっても、マルチスロットに対応するために、1フレー
ム中で送信、受信を各1スロットづつしか使用しない送
受信装置の回路構成と比べて、上述した如くPLL回路
とVCO、及びスイッチを増設する必要がある。
【0045】すなわちこの図5の回路構成では、5組の
PLL回路とVCOが必要となり、またそのローカル信
号をオン/オフして、非動作時のスロットにおけるロー
カル信号のリークを防止するための第3のスイッチ2
9、第4のスイッチ30、第5のスイッチ33、及び第
6のスイッチ34で示すスイッチ回路も4つ必要とな
る。
【0046】したがって、上記図3の回路構成に比して
アップミキサ25が不要となるものの、シリコンBiC
MOSで構成可能な第2のブロック55の回路規模は上
記間接変調方式のものにも増して大きくなってしまい、
さらに小型化が困難となって、コストの上昇を招くと共
に、電力の消費量がより大きくなってしまうという不具
合があった。
【0047】
【発明が解決しようとする課題】以上説明したように、
従来の送受信装置は間接変調方式にしても直接変調方式
にしても、回路規模を小型化して低コスト化を実現し、
消費電力を低減させることが困難であり、携帯用の無線
通信端末に採用するのには適さなかった。
【0048】本発明は上記のような実情に鑑みてなされ
たもので、その目的とするところは、回路規模を抑制す
ると共に消費電力を低減して低コスト化を実現し、携帯
用の無線通信端末に用いるのに好適な無線通信機用送受
信装置を提供することである。
【0049】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
TDMA−TDD方式の無線通信機に適用される送受信
装置であって、受信信号から搬送波周波数帯域の信号を
抽出するフィルタ手段と、このフィルタ手段により抽出
された搬送波周波数帯域の信号を受信ローカル信号によ
り所望周波数の信号に変換する周波数変換手段と、搬送
波周波数帯域の送信ローカル信号を送信データにより変
調する変調手段と、TDMA−TDD方式の連続したn
(n:2以上の整数)スロットの各スロット毎に同期し
て、上記受信ローカル信号を上記周波数変換手段に供給
し、上記送信ローカル信号を上記変調手段に供給する、
n段構成のローカル信号発生手段とを具備したことを特
徴とする。
【0050】このような構成とすれば、特にローカル信
号発生手段に必要な回路構成を抑制することで全体とし
ても充分小型の回路規模として低コスト化に寄与するこ
とができると共に、特に電力を消費するローカル信号発
生手段を小型化できたことで消費電力も低減して携帯型
の無線通信端末に好適となる。
【0051】請求項2記載の発明は、上記請求項1記載
の発明において、上記周波数変換手段は、上記フィルタ
手段により抽出された搬送波周波数帯域の信号を第1の
受信ローカル信号により中間周波数の信号に変換する第
1の周波数変換手段と、上記中間周波数の信号を第2の
受信ローカル信号により上記所望周波数の信号に変換す
る第2の周波数変換手段とを有し、上記ローカル信号発
生手段は、上記第2の周波数変換手段に第2の受信ロー
カル信号を供給する第2のローカル信号発生手段と、上
記第2の受信ローカル信号に基づいて上記第1の受信ロ
ーカル信号を上記第1の周波数変換手段に供給し、上記
送信ローカル信号を上記変調手段に供給する第1のロー
カル信号発生手段とを有することを特徴とする。
【0052】このような構成とすれば、上記請求項1記
載の発明の作用に加えて、ダブルスーパーヘテロダイン
方式の無線通信端末に好適となる。請求項3記載の発明
は、上記請求項2記載の発明において、上記第2のロー
カル信号発生手段は発振回路からなり、上記第1のロー
カル信号発生手段は、電圧制御発振回路と、上記第2の
ローカル信号と電圧制御発振回路の出力が供給されるP
LL回路とを各n個有することを特徴とする。
【0053】このような構成とすれば、上記請求項2記
載の発明の作用に加えて、非常に低消費電力で機能する
発振回路でなる第2のローカル信号発生手段により直接
第2の受信ローカル信号を発振させることができ、電圧
制御発振回路とPLL回路のn段構成でなる第2のロー
カル信号発生手段は上記発振回路からの発振周波数信号
から第2の受信ローカル信号を発生するようになるた
め、さらに回路規模の小型化に寄与することができる。
【0054】請求項4記載の発明は、上記請求項1記載
の発明において、上記変調手段の出力を上記フィルタ手
段を介して送信する切換手段をさらに具備したことを特
徴とする。
【0055】このような構成とすれば、上記請求項1記
載の発明の作用に加えて、上記フィルタ手段を送受信で
共用することができるため、さらに回路規模の小型化に
寄与することができる。
【0056】請求項5記載の発明は、上記請求項2記載
の発明において、上記フィルタ手段はSAWバンドパス
フィルタからなり、上記第1の周波数変換手段は搬送波
周波数帯域の信号を上記SAWバンドパスフィルタの通
過特性のメインローブと第1サイドローブの接合ポイン
トに応じた中間周波数の信号に変換することを特徴とす
る。
【0057】このような構成とすれば、上記請求項2記
載の発明の作用に加えて、SAWバンドパスフィルタの
通過周波数帯域の特性に合わせて送受信装置のイメージ
周波数帯域を設計することにより、第1の受信ローカル
信号の周波数を高くすることができ、第1の周波数変換
手段の出力する中間周波信号の周波数を低く設定するこ
とができるため、結果として第2の周波数変換手段に供
給する第2の受信ローカル信号の周波数を低く設定する
ことができ、例えば非常に低消費電力で機能する発振回
路等を第2のローカル信号発生手段として直接第2の受
信ローカル信号を発振させることが可能となる。
【0058】
【発明の実施の形態】以下、本発明をPHSで用いられ
るマルチスロットに対応した送受信装置に適用した場合
の実施の一形態について図面を参照して説明する。図1
はその回路構成の一部を示す。ここで、アンテナ61は
送受信兼用アンテナであり、アンテナ61と受信回路部
/送信回路部との間には、SAWバンドパスフィルタ6
2を介して第4のVCO51を受信回路部、送信回路部
のいずれか一方に切換えるためのアンテナスイッチ63
が接続される。
【0059】受信回路部は、第1のアンプとしてのロー
ノイズアンプ64、第1のスイッチ65、SAWバンド
パスフィルタ66、第2のスイッチ67、第1ミキサ6
8、バンドパスフィルタ69、第2ミキサ70、バンド
パスフィルタ71、リミッタ72、受信レベル検出器7
3により構成される。この受信回路部はダブルスーパー
ヘテロダイン方式と呼称されるものであるまた送信回路
部は、ハイパワーアンプ74、上記第1のスイッチ6
5、上記SAWバンドパスフィルタ66、上記第2のス
イッチ67、及び直交変調器75により構成される。
【0060】すなわち、上記SAWバンドパスフィルタ
62,66は、上記第1のスイッチ65及びSAWバン
ドパスフィルタの切換えにより送受信のいずれにも兼用
されるものである。
【0061】送受信装置は、さらに、第1のPLL回路
76、第1のVCO77、第3のスイッチ78、及び第
4のスイッチ79により構成され、上記第1ミキサ68
へ供給される第1の受信用ローカル信号、及び上記直交
変調器75に供給される送信用ローカル信号を生成する
第1のローカル信号生成回路部と、第2のPLL回路8
0、第2のVCO81、第5のスイッチ82、及び第6
のスイッチ83により構成され、上記第1ミキサ18へ
供給される第2の受信用ローカル信号及び上記直交変調
器75へ供給される送信用ローカル信号を生成する第2
のローカル信号生成回路部とを具備する。
【0062】なお、図示してはいないが、上記第1及び
第2のPLL回路76,80と第2ミキサ70には、温
度補償クリスタル発振器から基準発振信号が供給される
と共に、制御回路部からVCOに発振周波数を決めるた
めの制御データが供給される。
【0063】しかして、図中に破線で示す如く、上記ア
ンテナスイッチ63、ローノイズアンプ64、第1のス
イッチ65、第2のスイッチ67、ハイパワーアンプ7
4、及び直交変調器75がGaAsでチップ化が可能な
第1のブロック84、上記第1ミキサ68、第2ミキサ
70、リミッタ72、受信レベル検出器73、第1のP
LL回路76、第1のVCO77、第3のスイッチ7
8、第4のスイッチ79、第2のPLL回路80、第2
のVCO81、第5のスイッチ82、及び第6のスイッ
チ83がシリコンBiCMOSでチップ化が可能な第2
のブロック85であり、上記SAWバンドパスフィルタ
12,16は第1のブロック38に、バンドパスフィル
タ19,21と各VCO28,32,36は第2のブロ
ック39にそれぞれ外付けで接続されるようになる。
【0064】次に上記実施の形態の動作について説明す
る。アンテナ61で受信された無線信号から、1段目の
SAWバンドパスフィルタ62によって搬送波周波数帯
(1895.15〜1917.95MHz)を含む所定
周波数帯の信号が抽出される。
【0065】抽出された信号はアンテナスイッチ63を
介して受信回路部に入力され、ローノイズアンプ64に
より所定の増幅率で増幅され、第1のスイッチ65を介
して2段目のSAWバンドパスフィルタ66に供給さ
れ、このSAWバンドパスフィルタ66によってさら
に、搬送波周波数帯近傍の周波数信号のみが抽出され
る。
【0066】SAWバンドパスフィルタ66の出力は、
第2のスイッチ67を介して第1ミキサ68に供給さ
れ、ここで第3のスイッチ78を介して第1のローカル
信号生成回路部から供給される第1の受信用ローカル信
号(1845.95MHz)あるいは第5のスイッチ8
2を介して第2のローカル信号生成回路部から供給され
る第2の受信用ローカル信号(1868.75MHz)
によって周波数変換され、49.2MHzの中間周波数
信号とされる。
【0067】この中間周波数信号がバンドパスフィルタ
69に入力され、ノイズ成分が除去されてから、第2ミ
キサ70に供給され、上述した図示しない温度補償クリ
スタル発振器から直接供給される基準発振信号(38.
4MHz)を第2ローカル信号として周波数変換され、
10.8MHzのベースバンド信号とされるもので、こ
れにより所望の信号が出力される。この出力信号がさら
にバンドパスフィルタ71に供給され、不要周波数帯の
信号が除去された後、リミッタ72と受信レベル検出器
73に供給される。
【0068】出力信号は、リミッタ72により振幅の上
下が所定レベルでカットされ、後段の図示しないモデム
部に位相成分として出力されると共に、受信レベル検出
器73により受信レベルが検出され、後段の図示しない
制御回路部に振幅成分として出力される。
【0069】送信の場合は、図示しないモデム部から送
信回路部に入力されるベースバンド信号I,Qが直交変
調器75に供給され、このI,Q信号が第4のスイッチ
79を介して第1のローカル信号生成回路部の第1のV
CO77より入力される第1の送信用ローカル信号(1
895.15MHz)あるいは第6のスイッチ83を介
して第2のローカル信号生成回路部の第2のVCO81
より入力される第2の送信用ローカル信号(1917.
95MHz)を変調し、得られた変調信号が直接第2の
スイッチ67を介してSAWバンドパスフィルタ66に
より229.25MHzの変調波成分が除去され、搬送
波周波数帯の変調信号(1895.15〜1917.9
5MHz)が抽出される。
【0070】SAWバンドパスフィルタ66の出力は第
1のスイッチ65を介してハイパワーアンプ74により
所定の増幅率で増幅された後、アンテナスイッチ63を
介して上記SAWバンドパスフィルタ66と同様の目的
で設けられたSAWバンドパスフィルタ62により上記
229.25MHzの変調波成分をさらに除去し、アン
テナ61から無線信号として送信される。
【0071】上記図示しない温度補償クリスタル発振器
は、38.4MHzの基準発振信号を発振する発振する
発振回路であり、その基準発振信号を上記第1のPLL
回路76及び第2のPLL回路80に出力すると共に、
第2ミキサ70へ第2のローカル信号として供給する。
第1のPLL回路76及び第2のPLL回路80は、そ
れぞれ温度補償クリスタル発振器から入力される基準発
振信号により第1のVCO77または第2のVCO81
の出力信号を目的周波数に固定するように制御する。
【0072】図2は上記図1の回路のタイミングチャー
トである。図2(1)に示すように1フレームを構成す
る8つのタイムスロット中で、2回の送信、2回の受信
を行うものとする。
【0073】送信スロットでは、第1のPLL回路76
と第1のVCO77または第2のPLL回路80と第2
のVCO81、及び直交変調器75の計3つの回路と第
4のスイッチ79または第6のスイッチ83の1つのス
イッチが常時動作状態(act)であり、受信スロット
では、第1のPLL回路76と第1のVCO77または
第2のPLL回路80と第2のVCO81、第1ミキサ
68、及び第2ミキサ70の計3つの回路と第3のスイ
ッチ78または第5のスイッチ82の1つのスイッチが
常時動作状態(act)である。
【0074】また、送信及び受信を行なわないそれ以外
のタイムスロットでは、上記各回路はパワーセーブ状態
であるが、このパワーセーブ状態でも電源がオフされて
いるわけではないので、いくらかの電力を消費してい
る。
【0075】以上説明したように本実施の形態の送受信
装置においては、第1ミキサ68により生成される中間
周波数が49.2MHzと、上記図3で示した従来の受
信回路部の中間周波数240.05MHzに比べて非常
に低い周波数とすることができる。そのため、受信回路
部の第2ミキサ70のローカル信号の周波数を低くする
ことができ、第2のローカル信号は発振回路の基準発振
出力をそのまま使用することができるので、PLL回路
を用いないで済む。例えば、ベースバンド周波数を従来
と同様に10.8MHzとすると、復調する際に必要と
なる第2のローカル信号の周波数は、38.4MHzと
することができ、図3あるいは図5で示した従来のVC
O/PLL回路で第3あるいは第5のローカル信号生成
回路部を構成するような回路構成をとらなくても、容易
に発振回路、例えば上述したような温度補償クリスタル
発振器だけで高安定に第2のローカル信号を発振させる
ことができる。
【0076】ここで、温度補償クリスタル発振器の発振
周波数は、使用される通信システムにより異なるが、
(1)チャネル周波数間隔、(2)ベースバンド帯域に
より決定される。ちなみに、PHS(パーソナル・ハン
ディホン・システム)では、チャネル間隔が300kH
zで、ベースバンドの帯域が192kHzであるので、
基準発信周波数は、その最小公倍数である9.6MHz
のm倍(m:整数)である。
【0077】また、上記実施形態では、受信回路部のロ
ーカル周波数帯と送信回路部の変調周波数帯を共に18
95.15〜1917.95MHzとし、両者を等しい
周波数帯に設定することができたため、受信用ローカル
信号用のVCO/PLL回路と送信信号変調用のVCO
/PLL回路とを一体共用化することが可能になった。
【0078】したがって、本実施形態の送受信装置で
は、図3あるいは図5で示した従来の送受信装置と比較
して、1845.95〜1917.95MHzのVCO
/PLL回路がマルチスロットに対応してn組分(n:
2以上の整数)だけ必要となるのみである。
【0079】そのため、上記図3に示した229.25
MHzのローカル信号を発生する第3のPLL回路35
及び第3のVCO36を削減でき、その回路分の消費電
力が削除でき、また、送信回路部ではアップコンバート
用ミキサも不要とすることができるため、さらに消費電
力を低減することができる。
【0080】この点は上記図5に示した直接変調方式の
送受信装置と比較するとさらに顕著であり、送受信を行
なう各スロット数をnとした場合に上記図5の回路構成
では「2n+1」組のVCO/PLL回路が必要であっ
たのに対して、送信回路部を同様に直接変調方式としな
がらも、本発明の実施の形態によればn組のみで済むた
め、大幅に必要なVCO/PLL回路を削減することが
でき、その回路分の消費電力が削除できるので、さらに
大幅に消費電力を低減することができる。
【0081】このように、従来のマルチスロット方式の
送受信装置と比較して回路規模を小さくすることがで
き、送受信装置をLSI化する際のチップサイズを小型
化して、コストダウンを可能とすることができる。ま
た、受信回路部で必要となる第2のローカル信号用の信
号源を、非常に低消費電力で機能し、第1のローカル信
号発生用のVCO/PLL回路への基準信号を発生する
温度補償クリスタル発振器で実現するようにしたため、
受信時においても消費電力を低減することができる。
【0082】したがって、上記実施の形態の送受信装置
を、TDMA−TDD方式の無線通信端末用に適用する
ことにより、電源容量が制限されるバッテリーを長寿命
化することが可能となり、連続待受け時間、連続通話時
間の長時間化を実現することが可能となる。
【0083】以上説明したように上記実施の形態によれ
ば、受信回路部で復調の際に必要とするローカル信号
と、送信回路部で変調する際に必要とするローカル信号
を、マルチスロット方式のスロット数nに対応したn組
のローカル信号生成回路部のみで生成することができ、
送受信装置を構成する回路ブロック数を大幅に削減して
回路規模を小さくすることができると共に、送受信動作
中の消費電力を減少することができる。その結果、送受
信装置の低コスト化を実現することができる。
【0084】なお、上記実施の形態ではPHSで用いら
れるマルチスロットに対応した送受信装置に適用した場
合について例示したが、本発明はこれに限定されるもの
ではなく、TDMA−TDD方式の無線通信機に適用さ
れる送受信装置であれば、周波数帯域、マルチスロット
数、その他、本発明の要旨を逸脱しない範囲内で種々変
形して実施することが可能であるものとする。
【0085】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、特にロー
カル信号発生手段に必要な回路構成を抑制することで全
体としても充分小型の回路規模として低コスト化に寄与
することができると共に、特に電力を消費するローカル
信号発生手段を小型化できたことで消費電力も低減して
携帯型の無線通信端末に好適となる。
【0086】請求項2記載の発明によれば、上記請求項
1記載の発明の効果に加えて、ダブルスーパーヘテロダ
イン方式の無線通信端末に好適となる。請求項3記載の
発明によれば、上記請求項2記載の発明の効果に加え
て、非常に低消費電力で機能する発振回路でなる第2の
ローカル信号発生手段により直接第2の受信ローカル信
号を発振させることができ、電圧制御発振回路とPLL
回路のn段構成でなる第2のローカル信号発生手段は上
記発振回路からの発振周波数信号から第2の受信ローカ
ル信号を発生するようになるため、さらに回路規模の小
型化に寄与することができる。
【0087】請求項4記載の発明によれば、上記請求項
1記載の発明の効果に加えて、上記フィルタ手段を送受
信で共用することができるため、さらに回路規模の小型
化に寄与することができる。
【0088】請求項5記載の発明によれば、上記請求項
2記載の発明の効果に加えて、SAWバンドパスフィル
タの通過周波数帯域の特性に合わせて送受信装置のイメ
ージ周波数帯域を設計することにより、第1の受信ロー
カル信号の周波数を高くすることができ、第1の周波数
変換手段の出力する中間周波信号の周波数を低く設定す
ることができるため、結果として第2の周波数変換手段
に供給する第2の受信ローカル信号の周波数を低く設定
することができ、例えば非常に低消費電力で機能する発
振回路等を第2のローカル信号発生手段として直接第2
の受信ローカル信号を発振させることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態に係る回路構成を示すブ
ロック図。
【図2】同実施の形態に係る動作を説明するためのタイ
ミングチャート。
【図3】従来のマルチスロットに対応した間接変調方式
の送受信装置の回路構成を示すブロック図。
【図4】図3の装置の動作を説明するためのタイミング
チャート。
【図5】従来のマルチスロットに対応した直接変調方式
の送受信装置の回路構成を示すブロック図。
【図6】図5の装置の動作を説明するためのタイミング
チャート。
【符号の説明】
61…アンテナ 62,66…SAWバンドパスフィルタ(SAWBP
F) 63…アンテナスイッチ(ANTSW) 64…ローノイズアンプ(LNA) 65,67,78,79,82,83…スイッチ 68…第1ミキサ 69,71…バンドパスフィルタ(BPF) 70…第2ミキサ 72…リミッタ(LIM) 73…受信レベル検出器(RSSI) 74…ハイパワーアンプ(HPA) 75…直交変調器(IQMOD) 76,80…PLL回路 77,81…VCO 84…第1のブロック 85…第2のブロック

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 TDMA−TDD方式の無線通信機に適
    用される送受信装置であって、 受信信号から搬送波周波数帯域の信号を抽出するフィル
    タ手段と、 このフィルタ手段により抽出された搬送波周波数帯域の
    信号を受信ローカル信号により所望周波数の信号に変換
    する周波数変換手段と、 搬送波周波数帯域の送信ローカル信号を送信データによ
    り変調する変調手段と、 TDMA−TDD方式の連続したn(n:2以上の整
    数)スロットの各スロット毎に同期して、上記受信ロー
    カル信号を上記周波数変換手段に供給し、上記送信ロー
    カル信号を上記変調手段に供給する、n段構成のローカ
    ル信号発生手段とを具備したことを特徴とする無線通信
    機用送受信装置。
  2. 【請求項2】 上記周波数変換手段は、上記フィルタ手
    段により抽出された搬送波周波数帯域の信号を第1の受
    信ローカル信号により中間周波数の信号に変換する第1
    の周波数変換手段と、上記中間周波数の信号を第2の受
    信ローカル信号により上記所望周波数の信号に変換する
    第2の周波数変換手段とを有し、 上記ローカル信号発生手段は、上記第2の周波数変換手
    段に第2の受信ローカル信号を供給する第2のローカル
    信号発生手段と、上記第2の受信ローカル信号に基づい
    て上記第1の受信ローカル信号を上記第1の周波数変換
    手段に供給し、上記送信ローカル信号を上記変調手段に
    供給する第1のローカル信号発生手段とを有することを
    特徴とする請求項1記載の無線通信機用送受信装置。
  3. 【請求項3】 上記第2のローカル信号発生手段は発振
    回路からなり、 上記第1のローカル信号発生手段は、電圧制御発振回路
    と、上記第2のローカル信号と電圧制御発振回路の出力
    が供給されるPLL回路とを各n個有することを特徴と
    する請求項2記載の無線通信機用送受信装置。
  4. 【請求項4】 上記変調手段の出力を上記フィルタ手段
    を介して送信する切換手段をさらに具備したことを特徴
    とする請求項1記載の無線通信機用送受信装置。
  5. 【請求項5】 上記フィルタ手段はSAWバンドパスフ
    ィルタからなり、 上記第1の周波数変換手段は搬送波周波数帯域の信号を
    上記SAWバンドパスフィルタの通過特性のメインロー
    ブと第1サイドローブの接合ポイントに応じた中間周波
    数の信号に変換することを特徴とする請求項2記載の無
    線通信機用送受信装置。
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