JPH08278160A - 自動車用コンビネーションメータ - Google Patents

自動車用コンビネーションメータ

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JPH08278160A
JPH08278160A JP8285295A JP8285295A JPH08278160A JP H08278160 A JPH08278160 A JP H08278160A JP 8285295 A JP8285295 A JP 8285295A JP 8285295 A JP8285295 A JP 8285295A JP H08278160 A JPH08278160 A JP H08278160A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 自動車の指示計器系の駆動・表示と各種警報
系の駆動・表示との間において駆動回路、警報ブザー、
表示装置等の共有化できるものを共有化し全体の部品点
数とコストの低減を図り、しかもより使い勝手のよいも
のとする。 【構成】 自動車の各部に設けられた検知スイッチから
の信号に基づいて前記コンビネーションメータに設けら
れた鳴動手段を鳴動させる警報判定部を、指示計器の駆
動を制御する演算制御部に付加するようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、速度計や回転計など各
種計器が設けられる自動車用コンビネーションメータに
関するものである。
【0002】
【従来の技術】自動車などの車両においては、車両の走
行速度を表示する速度計や、車両に搭載されるエンジン
の回転数を表示する回転計など各種計器が設けられたい
わゆるコンビネーションメータが取り付けられたものが
ある。図16はそのコンビネーションメータの分解斜視
図であり、メータケース1には、速度計ユニット3およ
び回転計ユニット5が装着される構成となっている。こ
の速度計ユニット3には速度計7の他に車両の走行距離
を液晶やLCD等で表示する距離積算計9が備えられ、
これらが配線板11に実装されている。回転計ユニット
5には回転計13が配線板15に実装されている。速度
計7および回転計13は、クロスコイル式のムーブメン
ト17および19を備え、各ムーブメント17・19に
おけるマグネットロータに連動して回動する指針21・
23をそれぞれ有するアナログ式メータである。クロス
コイル式のムーブメント17・19は互いにクロスする
ようにボビンに巻かれた2本のコイルに車速度または回
転数に応じた駆動電流が供給され、これにより2本のコ
イルに発生した磁界によって各マグネットロータを指針
21・23とともに回動させる。速度計7・回転計13
の各ムーブメント17・19におけるコイルに所定の駆
動電流を供給するための駆動回路から成る電子部品は、
前記各配線板11・15にそれぞれ実装されている。ま
た、距離積算計9の駆動回路を構成する電子部品も速度
計ユニット3における配線板11に実装されている。
【0003】これに対して、かかるコンビネーションメ
ータとは別に、従来より、キー抜き忘れ警報、ライト消
し忘れ警報等のブザーによるいわゆるリマインダ機能が
単体ユニットもしくは複合のリマインダリレーとして車
両内に装着されていた。このリマインダリレーとコンビ
ネーションメータとの各種入力と各種出力を示すシステ
ム配線図が図15に示されている。すなわち、このコン
ビネーションメータは、IGN、+BATT電源、GN
D、テール(TAIL)信号、半ドア(DOOR)信
号、シフトポジションリーバース(R)信号、シートベ
ルトバックル信号、SP(スピード)、TA(タコ)、
スピード4P、フューエル信号、テンプ信号等の各信号
線と接続されている。一方、このコンビネーションメー
タの出力は上記のスピードメータSP、タコメータT
A、フューエルゲージ、の指示を行い、照明やブザーを
用いて半ドアウオーニング、A/T−Rウオーニング、
シートベルトウオーニング等を行い、又距離積算計の液
晶表示装置を使ってオド/トリップ表示を行っていた。
【0004】他方、リマインダリレー側ではその入力
に、IGN、+BATT電源、GND、テール信号、ド
ライバー・ドア(DR−DOOR)信号、半ドア信号、
シートベルトバックル信号が入り、リマインダ機能とし
てキー抜き忘れ、ライト消し忘れ、シートベルトの各警
報やキー照明等を行わせていた。そこで同図を見てわか
るように、リマインダリレーのユニットは警報用のブザ
ーを有しており、一方コンビネーションメータにも、A
/Tのリバース警報ブザー等が装着されているものが多
い。その結果、1台の車両内に複数個ものブザーが装備
されることとなり、装置的に無駄が見られた。又、メー
タのインジケータ部に敷設されている配線とリマインダ
機能で使用される信号線との間に、IGN、+BATT
電源、GND、テール信号、半ドア信号、シートベルト
バックル信号等、共通する配線が多かった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】そこで、本発明の課題
は、技術的に工夫して駆動回路や警報ブザー等を共有化
できるものは共有化して車両システムとしての全体の部
品点数の低減とコスト低減を図ることにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明はかかる目的を達
成するもので、計測量を演算し、指示計器の駆動を制御
する演算制御部に、自動車の各部に設けられた検知スイ
ッチからの信号に基づいて、前記コンビネーションメー
タに設けられた鳴動手段を鳴動させる警報判定部を付加
するようにしたものであり、その際演算制御部で駆動さ
れる指示計器は2以上とし、その中にデジタル表示器か
らなる距離積算計を含めている。また、警報が同時に複
数個発生したとき、前記鳴動手段による警報出力の同期
をとり、位相をずらせた後、該情報を合成して出力させ
るようにしたり、距離積算計内のトリップメータのリセ
ットスイッチが押下されたことを検出した際には、前記
表示器に表示されている距離をリセットするとともに、
前記鳴動手段を短期間鳴動させるようにもしている。さ
らに、記検知スイッチからの信号に基づいて前記鳴動手
段を鳴動させるとともに、警報の種類を表す文字・記号
を前記デジタル表示器に表示させ、その場合デジタル表
示器に距離が表示されている際に前記文字・記号表示さ
せる時には、所定時間だけ文字・記号表示させるように
している。そして不揮発性の記憶手段に積算距離値を記
憶させるとともに、警報判定部は不揮発性記憶手段に記
憶された設定情報に基づいて警報判定し、文字・記号の
表示条件を前記不揮発性記憶手段に記憶されている設定
値に基づいて決定するようにしたものである。
【0007】
【作用】以上のように、自動車の各部に設けられた検知
スイッチからの信号に基づいてコンビネーションメータ
に設けられた鳴動手段を鳴動させる警報判定部を演算制
御部に付加するようにしたもので、全体の部品点数の低
減とコスト低減が図られる。さらには、警報が同時に複
数個発生したとき、前記鳴動手段による警報出力の同期
をとり、位相をずらせた後、該情報を合成して出力させ
るようにしたので、複数の同時警報内容を1個のブザー
で知ることができる。また、距離積算計内のトリップメ
ータのリセットスイッチが押下されたことを検出した際
には、前記表示器に表示されている距離をリセットする
とともに、前記鳴動手段を短期間鳴動させるようにもし
ているので、スイッチが確実に押圧されたことを使用者
が認識でき使い勝手の向上が図られる。
【0008】
【実施例】そこで、本発明の実施例を図面を用いて以下
に詳述する。従来のようなコンビネーションメータにお
いては、速度計・回転計・距離積算計のそれぞれについ
て駆動回路を備えた電子部品が個別に装備されているこ
とから電子部品点数が多くなりがちで、省スペース設計
を行う上においても困難な状況にあったため、距離積算
計を駆動する駆動回路を備えた電子部品を距離積算計と
ともに配線板に実装し、メータケースに固定される主配
線板に電気的に接続された状態でメータケースに固定さ
れる速度計や回転計等を駆動する駆動回路を、前記電子
部品に格納し、この電子部品および前記距離積算計が実
装された配線板を単一のケースに収納し、この単一のケ
ースを前記メータケースに着脱可能に設ける構成とした
ものが考えられている。ここでは、このような駆動回路
共通のコンビネーションメータである新型のコンビネー
ションメータを以下オドメータモジュールと呼ぶことに
する。本発明の実施例では、このオドメータモジュール
について適用したものについて詳述するが、もちろん本
発明の目的からいってこれに限定されるものではなく、
従来のような機能別ユニットを持つコンビネーションメ
ータに搭載されている個別の駆動回路にも適用できるこ
とはいうまでもない。
【0009】そこでまず、このオドメータモジュールに
ついて説明する。図17は、距離積算計ユニット(すな
わちオドメータ)を含むオドメータモジュールGの概略
的な内部構成を示す分解斜視図である。主配線板である
フレキシブルプリント配線基板25はコンビネーション
メータケース(図2のE)に固定される。車両の速度を
表示する速度計27と車両に搭載されるエンジンの回転
数を表示する回転計29とそれに車両の走行距離を液晶
・LCD等により表示する距離積算計表示計31とを備
えた距離積算計ユニット33は、それぞれフレキシブル
プリント配線基板25に対して電気的に接続された状態
でメータケースに固定される。速度計27および回転計
29は運転状態表示計を構成しており、従来例と同様に
クロスコイル式のムーブメント35・37におけるマグ
ネットロータに連動して回動する指針39・41をそれ
ぞれ有するアナログ式メータである。距離積算計ユニッ
ト33は距離積算計表示計31が実装された硬質の配線
板45が単一のケース43にねじにより取り付けられて
いる構成となっている。上記配線板45には、電子式距
離積算計31を駆動する駆動回路のほか、速度計27お
よび回転計29の各駆動回路が格納された3つのメータ
に対する一括駆動用IC47および不揮発性メモリIC
49が電子部品として実装されている。不揮発性メモリ
IC49はこの場合EEPROMであり、距離積算計と
しての走行距離の積算値とトリップメータとしての走行
距離積算値との2種類の走行距離積算値を記録する。
【0010】図18はこの一括駆動用IC47を中心と
した電気回路を示すブロック図である。一括駆動用IC
47はワンチップのICよりなるマイクロコンピュータ
である。このワンチップIC47は、主駆動回路である
CPU51と、このCPU51のための発振回路53
と、電子式距離積算表示装置(LCD)31を駆動する
ドライバ55と、速度計27のムーブメント35を駆動
するパルス幅変調回路を備えた速度計PWMドライバ5
7と、回転計29のムーブメント37を駆動するパルス
幅変調回路を備えた回転計PWMドライバ59と、各種
センサからの距離信号・速度信号・回転信号がそれぞれ
入力されてこれらの信号をCPU51で扱える信号に変
換する入力インタフエース61とを備えている。主駆動
回路であるCPU51は、内蔵するROMに格納された
プログラムに従い、入力インタフエース61から走行距
離信号、車速信号、回転数信号にそれぞれ対応する信号
がCPUに入力されると、LCDドライバ55、速度計
PWMドライバ57、回転計PWMドライバ59に駆動
信号を出力して、電子式距離積算表示装置31、速度計
27、回転計29をそれぞれ駆動する。このように、オ
ドメータモジュールは各計器に共用の駆動回路を1個備
えているので、各計器毎に駆動回路を備えた電子部品を
必要としたそれ以前のコンビネーションメータと比べて
電子部品点数の削減がなされ、メータ内での省スペース
設計が可能となる。
【0011】このようにして構成されるオドメータモジ
ュールの駆動回路に本発明によりリマインダ機能を持た
せるには、すでに図15で既述のごとく、オドメータモ
ジュールの駆動回路の各入力ポートにはリマインダに共
通の信号がほとんど来ており、ここに若干リマインダ特
有の信号(キー装着信号とドライバーズドア信号等)を
取り入れるようにし、後は、これらの入力信号の組み合
わせで所望のリマインダ情報を出力するようにプロクラ
ムを組んで不揮発性メモリNVMに記憶させ、CPUに
判断をさせるようにすればよい。例えば、図19はその
不揮発性メモリを使ってブザーを吹鳴させる原理を示す
もので、同図において、(A)図は不揮発性メモリのフ
ォーマットを、(B)はその不揮発性メモリ内に記憶さ
れる各種ブザー領域を示すものである。(A)図におい
て、アドレス0番地からN−1番地までは距離データ領
域に用いており、各データは例えば16ビットで構成さ
れている。そしてアドレスN番地における16ビットを
ブザー設定領域に使っている。ブザー領域を示す(B)
図において、下位ビットから上位ビットに向かってそれ
ぞれ2ビットで1つの情報を構成するようにしている。
例えば、第0ビットと第1ビットの2ビットでキー抜き
忘れ情報のブザー周波数設定を行わせている。すなわ
ち、00(左が上位ビットで右が下位ビット、以下同
じ。)ならばブザー吹鳴させず、01でブザー800H
zで吹鳴させ、10でブザー2kHzで吹鳴させ、11
でブザー3kHzで吹鳴させる、となる。次の2ビッ
ト、すなわち第2ビットと第3ビットとでライト消し忘
れ情報のブザー周波数設定を行わせている。すなわち、
00ならばブザー吹鳴させず。01でブザー800Hz
で吹鳴させる。10でブザー2kHzで吹鳴させる。1
1でブザー3kHzで吹鳴させる。となる。以上同様に
次の2ビットである第4ビットと第5ビットとを用いて
シートベルト未装着を、さらに次の2ビットである第6
ビットと第7ビットとを用いてA/Tリバース情報のブ
ザー周波数設定を行わせている。次に、第8ビットと第
9ビットとの2ビットを用いてキー抜き忘れ情報のブザ
ー断続周期設定を行わせている。すなわち、00ならば
出力禁止、01で0.7秒周期でブザーを吹鳴させ、1
0で1.2秒周期、11で連続してブザーを吹鳴させ
る。以後、同様にして、次の2ビットでライト消し忘れ
情報のブザー断続周期設定を行わせ、さらに次の2ビッ
トを用いてシートベルト未装着情報のブザー断続周期設
定を行わせる。なお、第14ビットは未使用とし、第1
5ビットは水平偶数パリテイに使用している。そこでこ
の様に構成された本発明に係るオドメータモジュールの
回路例を図1を用いて説明する。同図において、オドメ
ータモジュールは実線で囲まれた部分で表してある。す
なわち、オドメータモジュール内には、各種計器用の演
算・制御を行うCPUの他、各種ドライバ回路、不揮発
性メモリ(NVM)が配設されており、オドメータモジ
ュール回りには回転数信号、速度信号を検出する各セン
サ、オドメータモジュールからの出力が出される指示計
器としての回転計、速度計、それに距離表示器が配設さ
れている。またリマインダ用の各種スイッチの信号とし
てキー、ライト、ドライバーズドア、シートベルトバッ
クル、シフトポジションリーバース等の信号が入り、警
報時に吹動されるブザーが配設されている。CPUは、
回転数信号から回転数を演算し速度信号から速度を演算
するとともにそれぞれの結果をドライバ回路へ送り、走
行距離を演算して距離表示器のための表示制御を行ない
結果をドライバ回路へ送る。さらに、リマインダ用とし
てのCPUはリマインダ用の各種スイッチの信号からリ
マインダ内容を判定し、ブザーを吹動させる制御を行
い、また不揮発性メモリとのデータのやりとりをする。
また、CPUはオド・トリップ切替えスイッチ兼トリッ
プリセットスイッチの切替えの判定も行っている。以上
これらの制御については、項を改めてそれぞれ詳しく後
述する。
【0012】図2は、図17のオドメータGを含むフレ
キシブルプリント配線基板25(ここではプリント回路
基板Fに相当。)をコンビネーションメータケースEに
固定したオドメータモジュール全体の分解斜視図であ
る。フレキシブルプリント配線基板Fの導電部およびバ
ルブ取り付け部に対向する部位のメータケースEには、
オドメータモジュールGが挿入される矩形状の貫通孔が
形成されている。この貫通孔にフレキシブルプリント配
線基板Fの導電部およびバルブ取り付け部が整合する状
態でネジによりフレキシブルプリント配線基板Fがメー
タケースEの背面に固定される。フレキシブルプリント
配線基板Fにおいて導電部およびバルブ取り付け部のそ
れぞれの下端部および両端部は、フレキシブルプリント
配線基板Fの本体から切り離された状態にあり、上端部
のみがフレキシブルプリント配線基板Fの本体につなが
っている状態にある。このため、オドメータモジュール
Gをメータケースに取り付ける際にはオドメータモジュ
ールGによりフレキシブルプリント配線基板Fの導電部
およびバルブ取り付け部を押し退けながら貫通孔に挿入
し、オドメータモジュールGの取り付けフランジを利用
してネジにより固定する。この状態で導電部はオドメー
タモジュールGの上面に位置してコンタクトピンに接触
し、一方バルブ取り付け部については後方に引っ張り出
してオドメータモジュールGの後方に位置させ、背面ケ
ースの挿入孔に整合させる。メータケースのフレキシブ
ルプリント配線基板Fと反対側の面には、指針計器類C
が配置されている。すなわち、速度計SPおよび回転計
TAそれに燃料計FUおよび温度計TEのクロスコイル
式の各ムーブメントアッシーDがフレキシブルプリント
配線基板Fの背面側からそれぞれネジ固定されている。
この場合、導電性のネジを使用することで各ムーブメン
トのコイルに接続される導電部とフレキシブルプリント
配線基板F側の導電部とを電気的に導通状態とすること
ができる。これらの指針計器類Cは、機械的指針を電気
コイルで振らすタイプのメータで、広角メータである速
度計SPと回転計TA、それに狭角メータである燃料計
FUと温度計TEとから成る。例えば、速度計SPはク
ロスコイルムーブメントを使い、車軸1回転で4パルス
を出力する回転センサの出力信号をスピード入力信号と
し、パルス周期から速度を算出しその速度に応じた電流
を両コイルに印加することで指針を例えば0km/h〜
180km/hまで振らせるものである。回転計等も原
則速度計と同様のメータである。メータケースEの前面
側には、見返しBが装着され、見返しBには文字板に整
合する開口孔が形成されるとともに電子式距離積算表示
装置に表示面が整合する開口孔が形成されている。見返
しBのさらに前面側には表ガラスAが取り付けられてい
る。見返しBおよび表ガラスAには円形の貫通孔が形成
され、この貫通孔にオドメータモジュールGのスイッチ
ノブG2が挿入されて表ガラスの前方に突出した状態と
なっている。
【0013】これに対してオドメータ表示装置G1は指
針計器ではなくて、図17のごとく「日」文字形のセグ
メント素子6個から成る液晶やLCD等の表示器を備え
ている。さらに、この代わりに例えば図3−(1)の様
に、「日」文字形の7セグメント素子5個と小数点付き
8セグメント素子1個から成る数字等表示部と、左上の
「TRIP」文字と左下の「ODO」文字を持つ文字表
示部とから構成すると、その時の表示数字がトリップ表
示なのかオド表示なのかが識別できるようになっていっ
そう使用者に便利である。従って例えばオド表示の場合
には図3−(2)のように、左下に「ODO」なる表示
をするとともに総走行距離を6桁の数字たとえば123
456で表示され、トリップ表示の場合には図3−
(3)及び図3−(4)のように左上に「TRIP」な
る表示をするとともに6桁の数字で表示し、必要に応じ
て小数点も使われる。尚、シングルトリップ表示の場合
は図3−(3)のように表示し、ツイントリップ表示の
場合は図3−(4)のように上位2桁を「2−」として
ツイントリップを意味させ、その後に1234と表示す
ると判りよい。
【0014】尚、かかる「日」文字形の7セグメント素
子の液晶表示装置は1例であって、これの代わりに9セ
グメント素子やアルファニューメリック(14セグメン
ト)素子等の液晶表示装置でもよく、また液晶表示装置
の代わりに蛍光表示管・プラズマデイスプレイ・LED
等電気的に表示切り換え可能なすべての表示素子が使用
可能である。特に、本発明の1実施例において「日」文
字形の7セグメント素子の何個かを9セグメント素子や
アルファニューメリック素子に替えて使用すると特定の
アルファベット表示が可能となり、有利である。このこ
とについては後のパラグラフ〔0027〕で詳しく述べ
る。
【0015】このオドメータモジュールGには、上述の
「TRIP」表示と「ODO」表示との切り換えのため
の前述のスイッチノブG2があり、此のスイッチノブG
2を深く押すごとにシングルトリップ表示であればOD
O→TRIP→ODOと切り換わり、ツイントリップ表
示であればODO→TRIP1→TRIP2→ODOと
切り換わる。トリップのリセットは、従来のように切り
換えスイッチの他にトリップリセットスイッチを設けて
おき、そのリセットスイッチを押すようにしてもよい
が、図14のように1つのスイッチで両方の機能を持た
せるようにすると操作上いっそう便利である。すなわ
ち、図14においては、スイッチがオンとなってからオ
フになるまでの時間すなわちスイッチの押下時間の長短
によりオド/トリップ切替え動作なのかトリップリセッ
ト動作なのかを区別するものである。このオドメータモ
ジュールの実施例では、スイッチノブG2の押下時間の
基準を1秒とし、1秒間以内の押下であれば図14−
(1)に描かれているオド/トリップ切り換え動作と
し、1秒間以上の押下であれば同図の(2)に描かれて
いるようにトリップリセット動作と判定している。
【0016】その他、このオドメータモジュールGには
Tベルトウオーニング機能も設けてあり、1〜20万K
m(又はMILE)の範囲で設定が可能であり、プリセ
ットは距離積算値に対し+1〜+20万Km(又はMI
LE)の範囲で1万Km(又はMILE)のステップで
設定が可能である。警報は外部電球に知らせられる。
【0017】本発明によりこのようにして構成されるリ
マインダ機能付きオドメータモジュールにおいては、例
えば、各種のリマインダ機能のうち、キー抜き忘れ警報
動作、ライト消し忘れ警報動作、シートベルト警報動
作、A/Tリバース警報等は、図4のように実現でき
る。 1)キー抜き忘れ警報 :既にオドメータモジュールに
来ているIGN、Batt、GNDの各信号の他に、ド
ライバードア信号およびキー装着信号を用いることによ
り次のように機能する。 2)ライト消し忘れ警報:既にオドメータモジュールに
来ている上記各信号の他に、ドライバードア(開)信
号、キー装着信号、テール信号を用いることにより次の
ように機能する。 3)シートベルト警報 :メータインジケータに来てい
るシートベルトのバックル信号により次のように機能す
る。 4)A/Tリバース警報:メータインジケータに来てい
るシフトポジションリバース信号により次のように機能
する。
【0018】上記ブザー吹鳴は、図19のように、ある
リマインダ警報は周波数2KHz(ブザー周波数設定2
ビット信号:10)で連続(ブザー断続周期設定2ビッ
ト信号:11)とし、他のリマインダ警報は周波数2K
Hz(ブザー周波数設定2ビット信号:10)で周期が
1.2秒(ブザー断続周期設定2ビット信号:10)、
および0.7秒周期(ブザー断続周期設定2ビット信
号:01)と周期を変えて行うことにより、どのリマイ
ンダなのかを識別することが可能となる。また、周波数
2KHzを一定とせずに、より高音の3KHz(ブザー
周波数設定2ビット信号:11)や又はより低音の80
0Hz(ブザー周波数設定2ビット信号:01)など周
波数を変えるようにしてもよい。更に振幅を変えること
により音の大きさを変えたり、振幅を時間的に変化させ
て減衰させるようにしてもよい。更に、上記4種類のリ
マインダ機能の他にも多数のリマインダ機能が存在して
いるので、このようにリマインダ機能の警報音が多くな
る場合には周期と周波数と振幅の組み合わせで変える
と、聴覚だけで多くのリマインダ警報の中からどのリマ
インダなのかを識別することが可能となるのでよい。
【0019】尚、上記4種類のリマインダ機能の他のリ
マインダ機能には次のものがある。 5)オーバースピード警報:既にオドメータモジュール
に来ているスピード信号を検出して機能する。 6)オーバーレボ警報 :既にオドメータモジュールに
来ているタコメータ信号を検出して機能する。 7)ローフューエル警報:フューエル入力及びウオーニ
ングバルブ出力を追加することにより機能する。 これら3つのリマインダ情報のブザー設定は図19のア
ドレスN番地の所で説明したのと同じように不揮発性メ
モリを用いて行うことができる。すなわち、同図におい
て、例えばアドレスN+1番地における16ビットのう
ちの各2ビットを用いて、オーバースピード警報、オー
バーレボ警報、ローフューエル警報の各ブザー周波数設
定をそれぞれ2ビット信号で行い、00のとき出力禁
止、01のとき800Hz、10のとき2kHz、11
のとき3kHzのブザー音が吹鳴するようにし、このう
ち適当なものをそれぞれの警報に対応させる。また、ブ
ザー断続周期設定についても同様に2ビット信号で行
い、2ビット信号で11の連続吹鳴に代えて、01の
0.7秒断続吹鳴や、10の1.2秒断続吹鳴を適宜選
択する。また、オーバースピード警報の警報速度値。オ
ーバーレボ警報の警報回転数値、ローフュエル警報の警
報残量値も不揮発性メモリに設定記録されている。以
上、リマインダ機能を行えるものとして7つの例を挙げ
たが、その他にも車種やグレードごとの使い分けのため
に、不揮発性メモリを図19に示したのと同じように活
用することにより、同一モジュールで各種のバリエーシ
ョンに対応することが可能となる。
【0020】ところで、この各種リマインダ機能におい
ては、このうちの複数が同時に作動することがおこりう
る。例えば、オーバースピード警報とローフューエル警
報とか、ライト消し忘れとキ−抜き忘れ、A/Tリバー
ス警報とシートベルト警報等といった同時の複数リマイ
ンダ警報などである。この場合、従来はリマインダ警報
に優先順位を付けておき、同時に2個以上のリマインダ
警報が発生したとき優先順位の高いリマインダ警報をブ
ザーで出力するという方法をとっていたが、かかる従来
方法には次のような欠点があった。
【0021】すなわち、この同時警報対策の従来例1を
示すのが図5である。優先順位の高い警報1(周波数
A)と優先順位の低い警報2(周波数B。ただしA≠
B)とが同時に発生すると、警報出力は優先順位の高い
リマインダ警報1のものが出される。しかしながら、こ
の方法においては優先順位の高いリマインダ警報のもの
しか警報出力されないため、優先順位の高いリマインダ
警報のものが警報出力されている場合、警報は優先順位
の高いリマインダ警報それのみなのか、同時に優先順位
のそれより低いリマインダ警報も1つ以上発生している
のかは使用者には知る術がなかった。
【0022】そこで従来取られている同時警報対策の従
来例2として、図6のように、同時にリマインダ警報が
発生したとき専用の音を別途用意しておき、警報1と警
報2とが同時に発生した場合にはこの別の音で警報出力
するものがある。しかしこの方法には、同時に2個以上
のリマインダ警報が発生したことは分かるが、どの種類
のリマインダ警報が発生したのかは使用者には分からな
いという問題点があった。
【0023】そこで、本発明による同時警報対策の第1
実施例は、周波数が異なる警報を複数有するリマインダ
に適用可能とするものであり、同時にリマインダ警報が
発生したとき警報すべき出力の同期をとり、位相をずら
した後、警報を合成して出力するものである。これを図
7に示す。図7において、あるリマインダ情報について
は警報1(周波数A)とし、別のリマインダ情報につい
ては警報2(周波数B。A≠B)とする。各警報の周波
数が異なっているので、聞いただけでどのリマインダの
警報なのかを識別することが可能となる。さて、警報1
と警報2とが同時に発生すると、本発明によれば警報出
力は警報1の出力直後に警報2の出力がなされ、その直
後に再び警報1の出力とがなされ、以下同じ動作が繰り
返されるようになるものである。
【0024】また、本発明による同時警報対策の第2実
施例は図8に示すように、同一周波数で間欠期間のみ異
なる警報を複数有するリマインダに適用可能とするもの
である。例えば、警報1(周波数A)と警報2(周波数
A。ただし間欠周期のみ異なる。)がある場合、警報1
はある周波数で「ツー・ツー・ツー」と警報し、警報2
は同じ周波数で「トントン・・トントン」と警報するよ
うになる。出力に対する処理は第1実施例と同じで、同
時に警報が発生したとき警報すべき出力の同期をとり、
位相をずらした後、警報を合成して出力するものであ
る。そこで、警報1と警報2とが同時に発生すると、警
報出力は警報1の出力直後に警報2の出力がなされ、そ
の直後に再び警報1の出力とがなされ、以下同じ動作が
繰り返される。先の例でいえば「ツー・トントン・ツー
・トントン」と警報するようになり、いかなる種類のリ
マインダ警報は複数発生しているのかを知ることができ
る。第1実施例との効果の違いは、第1実施例の場合は
利用者は周波数の違いを識別できる能力(例えば、音階
のドとソの聞き分けができる能力)を必要とされるが、
第2実施例の場合は単に連続音と不連続音の聞き分け程
度であるから誰でも識別できると言うことにある。いず
れにせよ、かかる第1実施例および第2実施例で示す方
法によれば、従来不可能であった同時に何個の警報が発
生したのかおよびそれがいかなる種類のリマインダ警報
なのかを1個のブザーの警報のみで使用者に認識させる
ことが可能となる。
【0025】以上のように、ブザーの吹鳴により各種リ
マインダ警報を行い、リマインダ警報の内容はブザーの
吹鳴周期・周波数等によって区別できるようにしている
が、更に、使用者に表示装置を用いた視覚による表示を
も併用すると警報効果は一段と増大する。特に騒音の大
きい場所での警報等にとってはこの表示装置による警報
の併用はより有効である。従来もかかる表示装置を用い
た警報の併用は行っており、その表示方法は、図9に示
すように、リマインダコントローラからブザーBZ1、
BZ2に警報信号を出力すると同時に専用の情報表示装
置に「ライトがついています」といった表示をさせるも
のであった。しかしながら、従来のかかる表示方法は、
オドメータ液晶表示装置のほかに別途表示装置を必要と
し、しかもこの表示装置のための取り付け場所をも必要
とした。加えて、この表示装置自体、オドメータ液晶表
示装置と比べて高価であった。
【0026】本発明によれば、本発明によるリマインダ
機能付きオドメータモジュールのオド/トリップ専用の
表示装置に各種リマインダ警報内容をも表示させること
を可能ならしめる。図10は、図3−(1)で既述した
「日」文字形の7セグメント素子5個と小数点付き8セ
グメント素子1個から成るオド/トリップ専用の表示装
置に本発明による改良を加えた表示装置の実施例であ
る。すなわち、図3−1の「日」文字形の7セグメント
素子6個のうち左から2番目(a)と5番目(b)の素
子の「日」文字の真ん中の横棒のセグメントの中心の上
下に縦のセグメントをそれぞれ追加して、これによって
「T」字の表示を可能にし、図3−(1)の「日」文字
形素子6個のうち左から3番目の素子(c)の「日」文
字の真ん中の横棒の1セグメントを2つのセグメントに
分割し、又図3−(1)の「日」文字形素子6個のうち
左から4番目の素子(d)の「日」文字の真ん中の横棒
のセグメントの上下に斜めのセグメントをそれぞれ追加
し(ただし、上に追加されるセグメントは右上がり、下
のセグメントは右下がりに置かれる。)、これによって
「K」字の表示を可能にし、更に、図3−1の「日」文
字形素子6個のうち一番右の素子(e)の「日」文字の
真ん中の横棒のセグメントの上に右上がり斜めのセグメ
ントを追加し、これによって「Y」字の表示を可能にす
る。このように従来のオド/トリップ専用の表示装置に
セグメントを若干追加することにより、「LIGHT」
(ライト消し忘れ)・「BELT」(シートベルト未装
着)・「AT−R」(シフトポジション・リバース)・
「KEY」(キー抜き忘れ)の4種のアルファべット等
による表示が可能となる。
【0027】図11は、従来のオド/トリップ専用の表
示装置に本発明による改良を加えた表示装置の第2実施
例である。同図においては、図3−1の「日」文字形の
7セグメント素子6個のうちの左から3番目(a)と5
番目の素子(b)をアルファニューメリック素子にした
ものである。これにより図10と同じく「LIGHT」
(ライト消し忘れ)・「BELT」(シートベルト未装
着)・「AT−R」(シフトポジション リバース)・
「KEY」(キー抜き忘れ)の4種の表示が図示のよう
に可能となる。このように、アルファニューメリック素
子にすると、特に「KEY」の表示においては図10の
場合よりもより本来の「Y」文字の字体に近く表示する
ことができる。
【0028】この表示装置の使い方はつぎのようにな
る。通常、オド/トリップメータはスピード信号のパル
ス数に応じて走行距離を表示している。ところがここで
キー装着・ライトON・運転席(ドライバー)ドアOP
EN・シートベルト装着・シフト「R」等の信号条件に
より各種リマインダ警報の発生を検知すると、ブザーの
吹鳴により警報の発生を知らせるとともに、それまで表
示していたオド又はトリップの表示をクリアして、発生
した警報の内容をオド/トリップ表示部を使って上記の
「LIGHT」(ライト消し忘れ)・「BELT」(シ
ートベルト未装着)・「AT−R」(シフトポジション
・リバース)・「KEY」(キー抜き忘れ)の4種の表
示の1つを表示するものである。又、複数のリマインダ
情報が同時に警報を発したときは、前述の警報音の場合
と同様に時間的に順次表示内容を切り替えるようにすれ
ばよい。この場合、前述の警報音の内容と同期を取るよ
うにすると、警報内容と表示内容が一致し一層有利であ
る。この様にすることにより、従来の表示方法のような
高価な表示装置をオドメータ液晶表示装置のほかに別途
必要とすることもなく、その装置のための取り付け場所
をも必要ともしないので、装置の小型化・低コスト化と
いった本発明の目的が一層有効に実現される。
【0029】本発明の2例では特殊なセグメントを使用
したが、オド/トリップメータ6桁すべてをアルファニ
ューメリック素子としたり、1文字を5×7以上のドッ
トマトリクスで構成すると、あらゆる種類のリマインダ
警報に対処させることが可能となることは言うまでもな
い。
【0030】前記パラグラフ〔0015〕の箇所におい
て、図14でトリップリセットスイッチ1個だけ用いて
その押下時間の長短によりオド・トリップ切替え動作な
のかトリップリセット動作なのかを区別することを説明
したが、本発明の別の実施例では、更に、オドメータモ
ジュール内に装備したブザーを使用し、トリップリセッ
ト及びオド/トリップ切替えスイッチの動作音を作成
し、スイッチが確実に押されたことを使用者に認識させ
るようにしている。そのフローチャートが図12に示さ
れている。同図において、トリップリセットスイッチが
押下された時間が1秒以上か否かで、トリップリセット
動作かオド・トリップ切替え動作かを判定する。そして
例えばトリップリセット動作が選ばれると表示をリセッ
ト(すなわち、トリップを000.0Kmにする。)さ
せた後、ブザーを2回「ピィ−ピィ−」と吹鳴させるよ
うにし、後者の場合にはブザーを1回「ピィ−」とコン
マ数秒間鳴らして聴覚による動作完了の報知を行わせる
ようにしている。従来はスイッチ自体にクリック機構を
持たせ使用者に押し感覚を与えていたが、このようにす
るとスイッチ自体に複雑で高価なクリック機構を備えて
いなくてもオドメータモジュールGに備付けのブザーを
利用してクリック感を持たせることができるので有利で
ある。又、ブザーの吹鳴が動作完了後であるため、ブザ
ーの吹鳴時には確実にリセット動作が完了していること
になる。オド/トリップ切り換えスイッチについても同
様に構成することにより、オドとトリップとの表示の切
替えが確実に行われたことをブザー音で認識できるの
で、使用者はその都度表示装置を見て確認する必要がな
い。
【0031】図13は、以上の各種リマインダ機能のブ
ザー警報と表示に至る全体のフローチャート示してい
る。同図において、フローがスタートすると、まず、
「IGNがオフか」を見にゆき、NO(つまり、「IG
Nがオン」)であれば「R入力有り」をききにゆく。Y
ES(つまり、「IGNがオフ」)であれば、次に「運
転席ドアが開いているか」を見る。そして「運転席ドア
が開か」がNO(つまり、「運転席ドアが閉」)であれ
ば格別問題はないので、ループの始めに戻り再び最初の
「IGNがオフか」を見にいく。また、「運転席ドアが
開か」がYES(つまり、「運転席ドアが開」)であれ
ば、「キーINか」を見にゆき、YESであれば、”キ
ー抜き忘れ”ということになり前記の”キー抜き忘れ”
を表す前述の周期・周波数・振幅の発振音でブザーを吹
鳴させるとともに、前述の図10または図11の”KE
Y”表示を行う。そのあと続いて「TAILがONか」
を見にゆき、これがNO(つまり、「TAILがオ
フ」)であれば問題はないので、ループの始めに戻り再
び最初の「IGNがオフか」を見にいく。また、YES
であれば”ライト消し忘れ”ということになるので、前
記の”ライト消し忘れ”を表す周期・周波数・振幅の発
振音でブザーを吹鳴するとともに前述の図10または図
11の”LIGHT”表示を行う。一方「キーINか」
がNOであれば、”キー抜き忘れ”ではないのでキー抜
き忘れのフローを跳んで「TAILがONか」を見に行
く。その後のフローは上述の通りである。さて、フロー
の最初に戻って、「IGNがオフか」でNOであれば、
まず、「R入力有り」をきいて、YESであれば前述
の”AT−R”を表す周期・周波数・振幅の発振音でブ
ザーを鳴らすとともに図10または図11の”AT−
R”表示を行う。そして次に「シートベルト装着か」、
即ちシートベルトのバックルがオンか、を見る。これが
YESであれば、格別問題はないので次の速度演算制御
処理以下のところへ飛ぶ。ところがNOであれば、”ベ
ルト未装着 ”ということになり前記の”ベルト未装
着”を表す周期・周波数・振幅の発振音でブザーを吹鳴
するとともに図10または図11の”BELT”表示を
行う。この表示期間は6秒としている。すなわち、タイ
マは6秒か、を聞きにゆき、6秒以内であればフロー
は、”シートベルト装着 ”へ戻り、同じくブザーを吹
鳴するとともにBELT”表示を繰り返す。そしてタイ
マが6秒となった時点で、次の速度演算制御処理、回転
数演算制御処理、オド距離・トリップ距離演算制御処
理、メンテナンス警報処理へと進み、再びフローのスタ
ート直後の「IGNオフ」へと戻る。図20(A)は、
表示解除条件の変更等を示すフローである。表示解除条
件の変更が考えられるものには、シートベルト警報の表
示時間がある。アメリカ向けの車は6秒間の表示時間で
あるが、これを例えば国内向けの3秒間表示にするには
同図のフローにより次のように行う。まずベルトモード
設定にし、「イグニション・オン」の後、「ベルト設定
モード」が「イエス」で「BELT」なる文字が点滅表
示される。そこで「スイッチ・オン」にすると、次に
「0」が点滅で表示される。「0」の点滅の意味は警報
表示時間がゼロということ、すなわち警報表示を解除す
ることを意味し、点滅は未設定を意味する。そこでここ
をパスするためにふたたびスイッチ・オンにすると次に
「1」が点滅で表示される。同じく次のスイッチ・オン
で「2」が点滅、さらにスイッチ・オンにすると「3」
が点滅で表示される。そこで3秒に設定するのであるか
ら、ここでスイッチを2秒間以上押し続ければ設定され
る。3秒が設定されればそれまで点滅表示であった
「3」が連続点灯の「3」に変わるので、その旨がわか
る。以上で設定が完了し、「イグニション・オフ」で
「ベルト設定モード」が解除される。もし初期に6秒が
設定されていた場合は、まず「6」が点滅表示される。
そこで順次スイッチ・オンで以下、6→0→1→2→3
→4・・・と点滅表示が移っていくので、所望の設定表
示時間の数字が到来したとき、2秒以上のスイッチ・オ
ンをすればそれが設定される。設定された3秒の時間
は、不揮発性メモリのデータ領域中に図20(B)のよ
うに3が記憶される。この数字は「ベルト未装着」のフ
ローのさいCPUによって読み出され、タイマの設定時
間にセットされる。
【0032】以上、本発明の実施例をオドメータモジュ
ールの駆動回路について適用した例で説明したが、本発
明の目的からみてこれに限定されるものでないことはい
うまでもない。たとえば、図16のコンビネーションメ
ータにおける各計器の配線板11と15上にそれぞれ搭
載されている駆動回路であるCPU(図示なし)のいず
れか一方にリマインダ機能をもたせるようにすればよ
い。このようにすることにより、回路部品の共通化が図
られしかも従来と同じ各種のリマインダ警報をブザーや
表示装置等で行うことが可能となり、もって車両システ
ムとしてのコスト低減になる。
【0033】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によると、
自動車の各部に設けられた検知スイッチからの信号に基
づいてコンビネーションメータに設けられた鳴動手段を
鳴動させる警報判定部を演算制御部に付加するようにし
たため、全体の部品点数の低減とコスト低減が図られ
る。さらには、警報が同時に複数個発生したとき、前記
鳴動手段による警報出力の同期をとり、位相をずらせた
後、該情報を合成して出力させるようにしたので、複数
の同時警報内容を1個のブザーで知ることができる。ま
た、距離積算計内のトリップメータのリセットスイッチ
が押下されたことを検出した際には、前記表示器に表示
されている距離をリセットするとともに、前記鳴動手段
を短期間鳴動させるようにもしているので、スイッチが
確実に押圧されたことを使用者が認識でき使い勝手の向
上が図られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る1実施例のオドメータモジュール
内の回路ブロック図。
【図2】本発明に使われるオドメータモジュールの分解
斜視図。
【図3】図2のオドメータモジュール内の液晶表示装置
のレイアウトと各種表示。
【図4】各種のリマインダ機能の動作図。
【図5】同時リマインダ警報対策の従来例1。
【図6】同時リマインダ警報対策の従来例2。
【図7】本発明による同時リマインダ警報対策の第1実
施例。
【図8】本発明による同時リマインダ警報対策の第2実
施例。
【図9】ブザー警報とリマインダ表示の併用時の従来の
リマインダ表示装置。
【図10】リマインダ表示可能なオドメータモジュール
表示装置の本発明の第1実施例。
【図11】リマインダ表示可能なオドメータモジュール
表示装置の本発明の第2実施例。
【図12】スイッチ押下時のブザー吹鳴の本発明による
実施例の動作フロー。
【図13】各種リマインダ機能のブザー警報と表示に至
る本発明の全体のフロー図。
【図14】トリップリセットスイッチの押下時間の長短
による動作の切り替え説明図。
【図15】従来のリマインダリレーとコンビネーション
メータのシステム配線図。
【図16】各メータ独自の駆動回路を備えたコンビネー
ションメータの分解斜視図。
【図17】オドメータモジュールの概略的な内部構成を
示す分解斜視図。
【図18】一括駆動用IC47を中心とした電気回路を
示すブロック図。
【図19】メモリ内のブザー設定領域の説明図。
【図20】表示解除条件の変更のためのフロー図。
【符号の説明】
A、 表ガラス B、 見返し C、 指針計器類 D、 ムーブメントアッシー E、 コンビケース F、 プリント回路基板 G、 オドメータモジュール G1、 オドメータ表示装置 G2、 スイッチノブ G3、 オドメータモジュールコントロ
ーラ SP、 スピードメータ TA、 タコメータ FU、 フューエルゲージ TE、 テンプゲージ B、 ブザー X、 バルブ NVM、 不揮発性メモリ 1、 メータケース 3、 速度計ユニット 5、 回転計ユニット 7、 距離積算計 15、 配線板 21・23、 指針 17・19、 クロスコイル式ムーブメント 25、 主配線板 27、 速度計 29、 回転計 31、 距離積算計表示計 33、 距離積算計ユニット 35・37、 ムーブメント 39・41、 指針 43、 ケース 45、 配線板 47、 一括駆動用IC 49、 不揮発性メモリIC 53、 発振回路 55・57・59、 駆動ドライバ

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 自動車の速度等の計測量を指示させる指
    示計器と各種警報を表示させる表示装置とを備えた自動
    車用コンビネーションメータにおいて、前記計測量を演
    算し、指示計器の駆動を制御する演算制御部に、自動車
    の各部に設けられた検知スイッチからの信号に基づい
    て、前記コンビネーションメータに設けられた鳴動手段
    を鳴動させる警報判定部を付加したことを特徴とする自
    動車用コンビネーションメータ。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のコンビネーションメータ
    において、前記演算制御部で駆動される指示計器が以上
    であることを特徴とする自動車用コンビネーションメー
    タ。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2記載のコンビネーション
    メータにおいて、前記演算制御部で駆動される指示計器
    がデジタル表示器からなる距離積算計であることを特徴
    とする自動車用コンビネーションメータ。
  4. 【請求項4】 請求項1乃至3記載のコンビネーション
    メータにおいて、前記演算制御部は、警報が同時に複数
    個発生したとき、前記鳴動手段による警報出力の同期を
    とり、位相をずらせた後、該情報を合成して出力させる
    こと特徴とする自動車用コンビネーションメータ。
  5. 【請求項5】 請求項3記載のコンビネーションメータ
    において、前記演算制御部は、前記距離積算計内のトリ
    ップメータのリセットスイッチが押下されたことを検出
    した際には、前記表示器に表示されている距離をリセッ
    トするとともに、前記鳴動手段を短期間鳴動させること
    を特徴とする自動車用コンビネーションメータ。
  6. 【請求項6】 請求項3記載のコンビネーションメータ
    において、前記演算制御部は、前記検知スイッチからの
    信号に基づいて前記鳴動手段を鳴動させるとともに、警
    報の種類を表す文字・記号を前記デジタル表示器に表示
    させることを特徴とする自動車用コンビネーションメー
    タ。
  7. 【請求項7】 請求項6記載のコンビネーションメータ
    において、前記演算制御部は、前記デジタル表示器に距
    離が表示されている際に前記文字・記号表示させる時に
    は、所定時間だけ文字・記号表示させるようにしたこと
    を特徴とする自動車用コンビネーションメータ。
  8. 【請求項8】 請求項3記載のコンビネーションメータ
    において、前記演算制御部は、不揮発性の記憶手段に積
    算距離値を記憶させるとともに、前記警報判定部は該不
    揮発性記憶手段に記憶された設定情報に基づいて警報判
    定することを特徴とする自動車用コンビネーションメー
    タ。
  9. 【請求項9】 請求項6記載のコンビネーションメータ
    において、前記演算制御部は、不揮発性の記憶手段に積
    算距離値を記憶させるとともに、前記文字・記号の表示
    条件を前記不揮発性記憶手段に記憶されている設定値に
    基づいて決定することを特徴とする自動車用コンビネー
    ションメータ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN114954347A (zh) * 2022-06-13 2022-08-30 中国南方电网有限责任公司超高压输电公司检修试验中心 安全带状态监测装置及安全带设备

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