JPH08277241A - ヒドロキシフェニルベンジルケトン類の製造方法と結晶変態 - Google Patents

ヒドロキシフェニルベンジルケトン類の製造方法と結晶変態

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JPH08277241A
JPH08277241A JP7101598A JP10159895A JPH08277241A JP H08277241 A JPH08277241 A JP H08277241A JP 7101598 A JP7101598 A JP 7101598A JP 10159895 A JP10159895 A JP 10159895A JP H08277241 A JPH08277241 A JP H08277241A
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aluminum chloride
hydroxyphenylbenzyl
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JP7101598A
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Kenji Kunikata
賢治 国方
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Nippon Kayaku Co Ltd
Original Assignee
Nippon Kayaku Co Ltd
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07CACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
    • C07C45/00Preparation of compounds having >C = O groups bound only to carbon or hydrogen atoms; Preparation of chelates of such compounds
    • C07C45/45Preparation of compounds having >C = O groups bound only to carbon or hydrogen atoms; Preparation of chelates of such compounds by condensation
    • C07C45/46Friedel-Crafts reactions

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  • Low-Molecular Organic Synthesis Reactions Using Catalysts (AREA)
  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】副反応物の生成量が少なく、経済的なジヒドロ
キシフェニルベンジルケトン類の工業的製造方法の確
立。 【構成】フェノ−ル類に無水塩化アルミニウムを触媒と
して、フェニルアセチルクロリドを反応させ、ヒドロキ
シフェニルベンジルケトン類を製造する方法において、
フェノ−ル類の塩化アルミニウム錯体を溶解し、且つ、
ヒドロキシフェニルベンジルケトン類の塩化アルミニウ
ム錯体を溶解しない有機溶剤を反応溶剤として使用する
ことを特徴とするヒドロキシフェニルベンジルケトン類
の製造方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は中間体の製造方法に関
し、更に詳しくはヒドロキシフェニルベンジルケトン類
の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】ヒドロキシフェニルベンジルケトン類
は、金属抽出剤、飼料添加剤、及び医薬の原料として、
重要な中間体である。該化合物の製造方法としては、
a)レゾルシノールとフェニルアセトニトリルをエーテ
ル中、塩化亜鉛を触媒とし、塩酸ガスを通じて反応さ
せ、ケチミンとし、次いで、加水分解して、ケトンとす
る方法(特開昭 49ー132039)、b)レゾルシ
ノールとフェニル酢酸を塩化亜鉛を触媒として、無溶媒
中、120℃、2.5時間反応する方法(Proc.−
Indian Acad.Sci.Sect.A,25
(1947)322)、c)レゾルシノールとフェニル
酢酸クロリドをジクロルエタン中、無水塩化アルミニウ
ムを触媒として反応する方法(特表平5ー50079
7)、等が知られている。しかしながら、a)の方法
は、ジエチルエーテルを溶剤として使用しているため、
爆発等の危険があり、また、反応時間も2日間と長く工
業的な方法とは云えない。又、b)の方法は、再現性に
乏しく、工業的な方法ではない。そしてc)の方法は、
発癌物資としての疑いがもたれており、又環境規制の厳
しいジクロルエタンを使っている事、トルエン等の溶剤
を使用して、反応生成物を精製している事等のため、工
業的に有利な製造方法と云えない。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】以上のように、従来の
合成方法は、ヒドロキシフェニルベンジルケトン類を効
率良く製造できる方法ではなく、このものの工業的に有
利な製造方法の確立がのぞまれている。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者は、例えば2,
4−ジヒドロキシフェニルベンジルケトンを効率よく製
造すべく、無水塩化アルミニウムを触媒とした、レゾル
シノールとフェニルアセチルクロリドとの反応を、種々
検討した結果、特定の反応溶剤を選択することにより、
副反応を抑えて、円滑に反応が進行し、生成物の取り出
しも容易になる事及び、水性媒体中で、生成物を晶析さ
せる時に、界面活性剤を使用することにより、濾過速度
が速く、純度の高い生成物の結晶が得られることを見い
だし、本発明を完成した。
【0005】即ち、本発明は (1)フェノール類に無水塩化アルミニウムを触媒とし
て、フェニルアセチルクロリド類を反応させ、ヒドロキ
シフェニルベンジルケトン類を製造する方法において、
フェノール類の塩化アルミニウム錯体を溶解し、且つ、
ヒドロキシフェニルベンジルケトン類の塩化アルミニウ
ム錯体を溶解しない有機溶剤を反応溶剤として使用する
ことを特徴とするヒドロキシフェニルベンジルケトン類
の製造方法 (2)有機溶剤がクロルベンゼン又はo−ジクロルベン
ゼンである前項(1)記載のヒドロキシフェニルベンジ
ルケトン類の製造方法 (3)フェノール類が式(1)で表される化合物であ
り、
【0006】
【化4】
【0007】(式中、R1 、R2 は、ハロゲン原子、水
酸基、アルキル基、アルコキシ基又は水素原子を表し、
同種であっても、異なっても良い。) フェニルアセチルクロリド類が式(2)で表される化合
物であり、
【0008】
【化5】
【0009】(式中、R3 、R4 は、水素原子、アルキ
ル基、アルコキシ基を表し、同種であっても、異なって
いてもよい。) 更にヒドロキシフェニルベンジルケトン類が、式(3)
で表される化合物である前項(1)又は(2)記載のヒ
ドロキシフェニルベンジルケトン類の製造方法
【0010】
【化6】
【0011】(4)フェノール類がレゾルシノール、フ
ェニルアセチルクロリド類がフェニルアセチルクロリ
ド、ヒドロキシフェニルベンジルケトン類が、2,4−
ジヒドロキシフェニルベンジルケトンである前項
(1)、(2)又は(3)記載のヒドロキシフェニルベ
ンジルケトン類の製造方法 (5)Cu−Kα線によるX線回折法における回折角
(2θ)[゜]8.45,19.07,27.03に強
いピークを示すX線回折図により特徴づけられる2,4
−ジヒドロキシフェニルベンジルケトンの結晶変態に関
する。特表平5−500797の方法は前記したよう
に、レゾルシノールの塩化アルミニウム錯体、2,4−
ジヒドロキシフェニルベンジルケトンの塩化アルミニウ
ム錯体の2者を溶解するジクロルエタンを溶剤に使用す
ることが特徴であり、本発明とは、著しく異なる。
【0012】以下、本発明を詳細に説明する。本発明の
製造方法に用いうるフェノール類の具体例としては、レ
ゾルシノール、ハイドロキノン、フロログルシノール、
p−クレゾール、p−クロロフェノール、2,4−ジク
ロロフェノール、2−クロロ−4−メチルフェノール、
2−クロロフェノール、2,6−ジヒドロキシトルエン
等を挙げる事が出来る。又同様にフェニルアセチルクロ
リド類の具体例としては、フェニルアセチルクロリド、
3,4−ジメチルフェニルアセチルクロリド等を挙げる
ことができる。更に本発明の製造方法に用いうる反応溶
剤としてはフェノ−ル類の塩化アルミニウム錯体を溶解
し、且つ、ヒドロキシフェニルベンジルケトン類の塩化
アルミニウム錯体を溶解しないものであればどのような
溶媒でもよいが、好ましい具体例としては、クロロベン
ゼン、o−ジクロロベンゼンが挙げられる。
【0013】反応方法は、例えば次のように実施するこ
とができる。フェノール類を、通常1〜30倍(cc/
g)、好ましくは2〜10倍、より好ましくは、3〜7
倍の前記の有機溶剤に分散させ、通常10〜40℃で、
好ましくは10〜20℃で、通常0.9〜3倍(モル
比、対フェノール類)、好ましくは0.95〜2倍、よ
り好ましくは、0.95〜1.1倍の無水塩化アルミニ
ウムを加え、同温度で、通常30分〜5時間、好ましく
は1〜3時間撹拌し、フェノ−ル類と塩化アルミニウム
の錯体を溶解させる。溶解後、−10〜60℃、好まし
くは、0〜40℃、より好ましくは、5〜20℃で、通
常0.9〜1.5倍(モル比、対フェノール類)、好ま
しくは、0.95〜1.1倍のフェニルアセチルクロリ
ド類を前記有機溶剤に溶解した混液を、通常30分〜5
時間、好ましくは1〜3時間かけて滴下する。同温度
で、更に1〜5時間かけて、反応を完結しても良いし、
温度を20〜30℃上げて、反応完結時間を短縮しても
良い。又、フェニルアセチルクロリドを滴下した後、約
30分〜1時間同温度で撹拌し、その後、撹拌を止め、
同温度で1〜5時間放置しても良いし、そのまま、室温
で一夜放置しても良い。
【0014】反応生成物は、例えば次のように処理して
その結晶として取り出すことが出来る。反応液には、生
成物と塩化アルミニウムとの錯体が、析出しているの
で、有機溶剤を除いた後、あるいはそのままで、水を、
通常1〜30倍(重量比、対フェノール類)、好ましく
は5〜20倍、より好ましくは、7〜13倍加え、通常
40〜100℃、好ましくは、50〜80℃、より好ま
しくは、60〜70℃で、通常10分〜3時間、好まし
くは、20分〜2時間保持し、有機溶剤が存在している
場合は、この時点で常圧あるいは減圧蒸留して除き、次
に同温度、若しくは、同温度より、10〜20℃下げ
て、36%塩酸を通常0.1〜5倍(重量比、対フェノ
ール類)、好ましくは、0.3〜3倍、より好ましく
は、0.5〜2倍加え、10分〜2時間保持する。更に
界面活性剤を、通常0.1〜5重量%(対フェノール
類)、好ましくは、0.8〜2重量%加え、通常10分
〜2時間、好ましくは15〜30分同温度に保持後、冷
却する。10〜30℃迄冷却し、析出した生成物の結晶
を吸引濾過する。濾液が中性になるまで、水で洗浄し、
ケ−キを50ー60℃で熱風乾燥する。この場合使用し
うる界面活性剤の具体例としては、アルキルベンゼンス
ルフォン酸塩、アルキルナフタレンスルフォン酸塩、ア
ルキルジフェニルエーテルジスルフォン酸塩、ナフタレ
ンスルフォン酸ホルマリン縮合物等の陰イオン性界面活
性剤、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキ
シエチレンアルキルアリルエーテル、ポリオキシエチレ
ン誘導体等の非イオン性界面活性剤等を挙げることが出
来る。生成物が、2,4−ジヒドロキシフェニルベンジ
ルケトンのとき、上記した製造法で製造した場合、得ら
れた結晶は、Cu−Kα線によるX線回折法における回
折角(2θ)[゜]8.45,19.07,27.03
に強いピークを示すX線回折図(図1参照)により特徴
づけられる結晶変態であり、純度が高く、濾過速度も良
好である。
【0015】
【実施例】実施例によって本発明を更に具体的に説明す
るが、本発明がこれらの実施例のみに限定されるもので
ない。
【0016】実施例1 撹拌器、温度計、塩化カルシウム管、還流冷却器を備え
た1000ccの4口フラスコに、クロロベンゼンを2
50cc加え、レゾルシノールを55g加え、分散、懸
濁させ、10〜20℃に保持した。次に無水塩化アルミ
ニウムを67g加え、2.5時間撹拌する。レゾルシノ
−ルと塩化アルミニウムとの錯体が溶解したことを確認
し、氷水冷却し、内容物を0〜5℃に保持した。そこ
へ、フェニルアセチルクロリド 77.5g、クロロベ
ンゼン 100ccの混液を2時間かけて滴下した。滴
下終了後、更に同温度で1時間撹拌し、更に撹拌停止後
も3.5時間同温度に保持した。その後室温で一夜放置
後、クロロベンゼンを除いた。これに水 600cc加
え、60〜65℃で30分保持後、36%塩酸50cc
を加え、15分保持後、ペレックスSS−H(商品名、
アニオン系界面活性剤、花王(株)製) 1ccを加
え、更に同温度で15分保持後、冷却した。約1時間か
けて室温まで冷却した。室温で約1時間保持後、吸引濾
過した。約3000ccの水で洗浄した。203gのケ
ーキを50〜60℃で2日間熱風乾燥し、2,4−ジヒ
ドロキシフェニルベンジルケトン 97.8gを得た。
収率 85.8%。融点 112〜113℃。このもの
はCu−Kα線によるX線回折法において回折角(2
θ)[゜]8.45,19.07,27.03に強いピ
ークを示した。(図1参照)
【0017】実施例2 撹拌器、温度計、塩化カルシウム管、還流冷却器を備え
た1000ccの4口フラスコに、クロロベンゼンを2
50cc加え、レゾルシノールを55g加え、分散、懸
濁させ、15〜20℃に保持した。次に無水塩化アルミ
ニウムを67g加え、2.5時間撹拌する。レゾルシノ
−ルと塩化アルミニウムとの錯体が溶解したことを確認
し、フェニルアセチルクロリド 77.5g、クロロベ
ンゼン100ccの混液を2.5時間かけて滴下した。
滴下終了後、更に同温度で5時間撹拌し、その後室温で
一夜放置後、クロロベンゼンを除いた。これに水 60
0cc加え、60〜65℃で30分保持後、50℃に冷
却した後、36%塩酸50ccを加え、15分保持後、
ペレックスSS−H 1ccを加え、更に同温度で15
分保持後、冷却した。約1時間かけて室温まで冷却し
た。室温で約1時間保持後、吸引濾過した。約3000
ccの水で洗浄した。144gのケーキを50〜60℃
で2日間熱風乾燥し、2,4−ジヒドロキシフェニルベ
ンジルケトン94.6gを得た。収率 83.0%。融
点 112〜113℃。このものはCu−Kα線による
X線回折法において回折角(2θ)[゜]8.45,1
9.07,27.03に強いピークを示した。(図1参
照)
【0018】実施例3 撹拌器、温度計、塩化カルシウム管、還流冷却器を備え
た1000ccの4口フラスコに、クロロベンゼンを2
50cc加え、2−クロロフェノール 64.3g加
え、分散、懸濁させ、15〜20℃に保持した。次に無
水塩化アルミニウムを67g加え、2.5時間撹拌す
る。2−クロロフェノ−ルと塩化アルミニウムとの錯体
が溶解したことを確認し、フェニルアセチルクロリド
77.5g、クロロベンゼン 100ccの混液を2.
5時間かけて滴下した。滴下終了後、更に同温度で5時
間撹拌し、その後室温で一夜放置後、クロロベンゼンを
除いた。これに水 600cc加え、60〜65℃で3
0分保持後、50℃に冷却した後、36%塩酸50cc
を加え、15分保持後、ペレックスSS−H 1ccを
加え、更に同温度で15分保持後、冷却した。約1時間
かけて室温まで冷却した。室温で約1時間保持後、吸引
濾過した。約3000ccの水で洗浄した。144gの
ケーキを30〜40℃で2日間真空乾燥し、2ーヒドロ
キシ−3−クロロフェニルベンジルケトン 105.0
gを得た。収率 85.2%。融点 64〜65℃。
【0019】実施例4 撹拌器、温度計、塩化カルシウム管、還流冷却器を備え
た1000ccの4口フラスコに、クロロベンゼンを2
50cc加え、ハイドロキノン 55g加え、分散、懸
濁させ、15〜20℃に保持した。次に無水塩化アルミ
ニウムを67g加え、2.5時間撹拌する。ハイドロキ
ノンと塩化アルミニウムとの錯体が溶解したことを確認
し、フェニルアセチルクロリド 77.5g、クロロベ
ンゼン100ccの混液を2.5時間かけて滴下した。
滴下終了後、更に同温度で5時間撹拌し、その後室温で
一夜放置後、クロロベンゼンを除いた。これに水 60
0cc加え、70〜80℃で30分保持後、36%塩酸
50ccを加え、15分保持後、ペレックスSS−H
1ccを加え、更に同温度で15分保持後、冷却した。
約1時間かけて室温まで冷却した。室温で約1時間保持
後、吸引濾過した。約3000ccの水で洗浄した。1
44gのケーキを50〜60℃で2日間真空乾燥し、
2,5−ジヒドロキシフェニルベンジルケトン 96.
9gを得た。収率 85%。融点 120〜122℃。
【0020】実施例5 撹拌器、温度計、塩化カルシウム管、還流冷却器を備え
た1000ccの4口フラスコに、クロロベンゼンを2
50cc加え、レゾルシノール 55g加え、分散、懸
濁させ、15〜20℃に保持した。次に無水塩化アルミ
ニウムを67g加え、2.5時間撹拌する。レゾルシノ
−ルと塩化アルミニウムとの錯体が溶解したことを確認
し、3,4−ジメチルフェニルアセチルクロリド 9
1.3g、クロロベンゼン 100ccの混液を2.5
時間かけて滴下した。滴下終了後、更に同温度で5時間
撹拌し、その後室温で一夜放置後、クロロベンゼンを除
いた。これに水 600cc加え、95〜100℃で3
0分保持後、36%塩酸50ccを加え、15分保持
後、ペレックスSS−H 1ccを加え、更に同温度で
15分保持後、冷却した。約1時間かけて室温まで冷却
した。室温で約1時間保持後、吸引濾過した。約300
0ccの水で洗浄した。167gのケーキを50〜60
℃で2日間真空乾燥し、2,4−ジヒドロキシフェニル
−3,4−ジメチルベンジルケトン 108.8gを得
た。収率 85%。融点 171〜173℃。
【0021】実施例6 撹拌器、温度計、塩化カルシウム管、還流冷却器を備え
た1000ccの4口フラスコに、クロロベンゼンを2
50cc加え、レゾルシノール 55g加え、分散、懸
濁させ、15〜20℃に保持した。次に無水塩化アルミ
ニウムを67g加え、2.5時間撹拌する。レゾルシノ
−ルと塩化アルミニウムとの錯体が溶解したことを確認
し、3,4−ジエトキシフェニルアセチルクロリド 1
21.3g、クロロベンゼン 100ccの混液を2.
5時間かけて滴下した。滴下終了後、更に同温度で5時
間撹拌し、その後室温で一夜放置後、クロロベンゼンを
除いた。これに水 600cc加え、95〜100℃で
30分保持後、36%塩酸50ccを加え、15分保持
後、ペレックスSS−H 1ccを加え、更に同温度で
15分保持後、冷却した。約1時間かけて室温まで冷却
した。室温で約1時間保持後、吸引濾過した。約300
0ccの水で洗浄した。192gのケーキを50〜60
℃で2日間真空乾燥し、2,4−ジヒドロキシフェニル
−3,4−ジエトキシベンジルケトン 134.3gを
得た。収率 85%。融点 141〜143℃。
【0022】実施例7 撹拌器、温度計、塩化カルシウム管、還流冷却器を備え
た1000ccの4口フラスコに、クロロベンゼンを2
50cc加え、フロログルシノールを63g加え、分
散、懸濁させ、10〜20℃に保持した。次に無水塩化
アルミニウムを67g加え、2.5時間撹拌する。フロ
ログルシノ−ルと塩化アルミニウムとの錯体が溶解した
ことを確認し、氷水冷却し、内容物を0〜5℃に保持し
た。そこへ、フェニルアセチルクロリド 77.5g、
クロロベンゼン 100ccの混液を2時間かけて滴下
した。滴下終了後、更に同温度で1時間撹拌し、更に撹
拌停止後も3.5時間同温度に保持した。その後室温で
一夜放置後、クロロベンゼンを除いた。これに水 60
0cc加え、60〜65℃で30分保持後、36%塩酸
50ccを加え、15分保持後、ペレックスSS−H
1ccを加え、更に同温度で15分保持後、冷却した。
約1時間かけて室温まで冷却した。室温で約1時間保持
後、吸引濾過した。約3000ccの水で洗浄した。2
03gのケーキを50〜60℃で2日間熱風乾燥し、
2,4,6−トリヒドロキシフェニルベンジルケトン
103.7gを得た。収率 85.0%。融点 117
〜120℃。
【0023】実施例8 撹拌器、温度計、塩化カルシウム管、還流冷却器を備え
た1000ccの4口フラスコに、クロロベンゼンを2
50cc加え、レゾルシノールを55g加え、分散、懸
濁させ、15〜20℃に保持した。次に無水塩化アルミ
ニウムを67g加え、2.5時間撹拌する。レゾルシノ
−ルと塩化アルミニウムとの錯体が溶解したことを確認
し、フェニルアセチルクロリド 77.5g、クロロベ
ンゼン100ccの混液を、35〜40℃で2時間かけ
て滴下した。滴下終了後、更に50〜60℃で1時間撹
拌して反応を完結した。水 200cc加え、新たに生
成した錯体を分解し、水蒸気蒸留して、クロロベンゼン
を除いた。内容物の容積は約700ccだった。50℃
に冷却後、36%塩酸50ccを加え、15分保持後、
ペレックスSS−H 1ccを加え、更に同温度で15
分保持後、冷却した。約1時間かけて室温まで冷却し
た。室温で約1時間保持後、吸引濾過した。約3000
ccの水で洗浄した。144gのケーキを50〜60℃
で2日間熱風乾燥し、2,4−ジヒドロキシフェニルベ
ンジルケトン 94.6gを得た。収率 83.0%。
融点 112〜113℃。このものはCu−Kα線によ
るX線回折法において回折角(2θ)[゜]8.45,
19.07,27.03に強いピークを示した。(図1
参照)
【0024】
【発明の効果】簡単な操作により、高収率、高純度で、
ヒドロキシフェニルベンジルケトン類が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1で得られた2,4−ジヒドロキシフェ
ニルベンジルケトンのX線回折図。(図1において縦軸
は回折強度、横軸は回折角(2θ)[゜]を表す。)

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】フェノール類に無水塩化アルミニウムを触
    媒として、フェニルアセチルクロリド類を反応させ、ヒ
    ドロキシフェニルベンジルケトン類を製造する方法にお
    いて、フェノール類の塩化アルミニウム錯体を溶解し、
    且つ、ヒドロキシフェニルベンジルケトン類の塩化アル
    ミニウム錯体を溶解しない有機溶剤を反応溶剤として使
    用することを特徴とするヒドロキシフェニルベンジルケ
    トン類の製造方法。
  2. 【請求項2】有機溶剤がクロルベンゼン又はo−ジクロ
    ルベンゼンである請求項1記載のヒドロキシフェニルベ
    ンジルケトン類の製造方法。
  3. 【請求項3】フェノール類が式(1)で表される化合物
    であり、 【化1】 (式中、R1 、R2 は、ハロゲン原子、水酸基、アルキ
    ル基、アルコキシ基又は水素原子を表し、同種であって
    も、異なっても良い。) フェニルアセチルクロリド類が式(2)で表される化合
    物であり、 【化2】 (式中、R3 、R4 は、水素原子、アルキル基、アルコ
    キシ基を表し、同種であっても、異なっていてもよ
    い。) 更にヒドロキシフェニルベンジルケトン類が、式(3)
    で表される化合物である請求項1又は2記載のヒドロキ
    シフェニルベンジルケトン類の製造方法。 【化3】
  4. 【請求項4】フェノール類がレゾルシノール、フェニル
    アセチルクロリド類がフェニルアセチルクロリド、ヒド
    ロキシフェニルベンジルケトン類が、2,4−ジヒドロ
    キシフェニルベンジルケトンである請求項1、2又は3
    記載のヒドロキシフェニルベンジルケトン類の製造方
    法。
  5. 【請求項5】Cu−Kα線によるX線回折法における回
    折角(2θ)[゜]8.45,19.07,27.03
    に強いピークを示すX線回折図により特徴づけられる
    2,4−ジヒドロキシフェニルベンジルケトンの結晶変
    態。
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