JPH0827628B2 - 自動演奏装置 - Google Patents

自動演奏装置

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JPH0827628B2
JPH0827628B2 JP63155630A JP15563088A JPH0827628B2 JP H0827628 B2 JPH0827628 B2 JP H0827628B2 JP 63155630 A JP63155630 A JP 63155630A JP 15563088 A JP15563088 A JP 15563088A JP H0827628 B2 JPH0827628 B2 JP H0827628B2
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    • G10HELECTROPHONIC MUSICAL INSTRUMENTS; INSTRUMENTS IN WHICH THE TONES ARE GENERATED BY ELECTROMECHANICAL MEANS OR ELECTRONIC GENERATORS, OR IN WHICH THE TONES ARE SYNTHESISED FROM A DATA STORE
    • G10H1/00Details of electrophonic musical instruments
    • G10H1/18Selecting circuits
    • G10H1/26Selecting circuits for automatically producing a series of tones
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    • G10H1/00Details of electrophonic musical instruments
    • G10H1/36Accompaniment arrangements
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    • Y10TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC
    • Y10STECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Acoustics & Sound (AREA)
  • Multimedia (AREA)
  • Electrophonic Musical Instruments (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
「産業上の利用分野」 この発明は演奏時間の変更が可能な自動演奏装置に関
する。 「従来の技術」 楽曲の進行に従った鍵盤演奏に関する演奏データを演
奏データメモリに記憶しておき、この演奏データを順次
読み出して自動演奏を行う自動演奏装置が開発されてい
る。 この種の自動演奏装置の中には、楽曲の再生速度を調
整することで、演奏時間を所望の時間に短縮あるいは伸
張することが可能なものがあり、例えばフォステクス株
式会社製「Model4050オートロケータ/演奏時間&テン
ポ管理シーケンサ」などが知られている。そして、コマ
ーシャルミュージック、映画音楽等のような映像と関連
したサウンドトラック、すなわち、限られた時間で楽曲
を演奏する用途にこの種の自動演奏装置が用いられてい
た。 「発明が解決しようとする課題」 ところが、映像と関連したサウンドトラックの場合、
映像の各シーンと音楽との調和を図るために、各シーン
に対してそれぞれ自動演奏における所望の演奏区間を順
次割り当てていくものであるが、映像の全時間と自動演
奏の全演奏時間とが一致するとは限らないので、演奏時
間を調整する必要が生じる。 しかし、上述した従来の自動演奏装置では、ただ単
に、曲全体の再生速度を調整することにより演奏時間の
調整を行なっているので、例えば第15図(a)に示すよ
うに、前半の演奏区間の時間をTa1からTa2に、後半の演
奏区間の時間もTb1からTb2にという具合に、楽曲の演奏
時間を全区間一様に短縮したり、あるいは一様に伸張す
ることしかできなかった。このため、例えば、映像のあ
るシーンに割り当てた演奏区間の時間はそのままにして
おいて変更することなく、全体の演奏時間を調整するこ
と(例えば第15図(b)に示すように、曲の後半のみを
Tb1からTb2にという具合に、特定区間を除いて演奏時間
を短縮したり、あるいは伸張すること)は困難であっ
た。この場合、従来の自動演奏装置において、第15図
(b)に示したような演奏時間の調整をどうしても行な
おうとしたら、自動演奏の途中で再生速度を外部から強
制的に変更しなければならず、その操作が面倒であると
ともに演奏時間の調整を行なうことができないという問
題がある。 なお、第15図(b)に示したような演奏時間の調整の
必要性は、上述した場合に限らず、次のような場合もあ
る。すなわち、曲のテンポが変わると、曲のイメージが
変わってしまうことがある。そして、楽曲の全区間を見
た場合、曲のイメージの変化が目立ち視聴者に違和感を
与えてしまう区間と、それ程曲のイメージの変化が目立
たない区間とに分かれることがある。従って、演奏時間
を調整する場合に、曲のイメージの変化が目立たない区
間のみテンポを変えて全体の演奏時間を所望の時間に調
整できるようにすることが望ましい。 この発明は上述した事情に鑑みてなされたもので、所
望の演奏区間の演奏時間を変えずに、曲全体の演奏時間
を所望の時間に調整することが極めて容易にかつ正確に
できる自動演奏装置を提供することを目的としている。 「課題を解決するための手段」 この発明は、楽曲を演奏するための演奏データが記憶
された演奏データメモリを備え、該演奏データメモリか
ら演奏データを順次読み出して自動演奏を行う自動演奏
装置において、 前記自動演奏における特定区域を指定する区域指定手
段と、 前記楽曲の演奏時間を測定する測定手段と、 前記楽曲の演奏時間の変更を指定する演奏時間変更指
定手段と、 前記測定手段で測定された演奏時間および前記演奏時
間変更指定手段で指定された演奏時間に基づき、自動演
奏の演奏時間が該演奏時間変更指定手段で指定される時
間となるように、前記区域指定手段で指定された特定区
域または該区域以外の区域のいずれか一方の区域に関す
る前記演奏データによる自動演奏のテンポあるいは各音
符長を変更する変更手段と を具備することを特徴としている。 「作用」 まず、利用者は、楽曲の再生に先立ち、時間の変更を
禁止する特定演奏区間(または演奏時間の変更が可能な
特定演奏区間)を指定しておく。一方、自動演奏装置に
おいて、自動演奏する楽曲の本来の演奏時間が測定され
る。次に、所望の演奏時間が自動演奏装置に入力され
る。そして、自動演奏装置では、楽曲全体の演奏時間が
所望の時間になるように、前記特定演奏区間以外の区間
(あるいは前記特定演奏区間)の自動演奏のテンポある
いは音符長が自動的に変更される。これにより、一部の
演奏区間の時間に固定した状態で、楽曲全体が所望の演
奏時間で演奏される。 「実施例」 以下、図面を参照して本発明の一実施例について説明
する。
【構成】
第1図は同実施例による自動演奏装置1を適用した電
子楽器の構成を示すブロック図である。 この電子楽器は、自動演奏装置1に対し、鍵盤ユニッ
ト10、鍵盤用楽音信号発生回路52、さらに外部サウンド
システムとしてアンプ54およびスピーカ55が接続されて
なる。 鍵盤ユニット10において、10aは複数の鍵を有する鍵
盤であり、各鍵の下部には鍵操作検出用の鍵スイッチが
設けられている。鍵スイッチ回路10bは、各鍵スイッチ
のオン/オフ状態を検出し、この検出結果に基づいて鍵
の押鍵および離鍵を示す押離鍵情報を受信端10cを介し
て自動演奏装置1のバス30へ供給する。鍵盤用楽音信号
発生回路52は、ピアノ、バイオリン等の楽器に対応した
楽音信号を形成する複数の楽音信号形成チャネルを備え
ており、鍵盤10における押離鍵操作に応じて楽音信号を
形成出力する。鍵盤用楽音信号発生回路52が出力する楽
音信号は、自動演奏装置1内のリズム音信号発生回路51
および自動演奏用楽音信号発生回路53からの楽音信号と
混合されてアンプ54に供給されるようになっている。ア
ンプ54にはスピーカ55が取り付けられており、このスピ
ーカ55はアンプ54から供給される楽音信号に対応した楽
音を発音する。 次に、自動演奏装置1の内部構成を説明する。この自
動演奏装置1は、操作パネル20、テンポ発振器40、リズ
ム音信号発生回路51、自動演奏用楽音信号発生回路53、
データ記憶回路60およびマイクロコンピュータ70が、バ
ス30によって相互接続されてなる。 操作パネル20には、表示器20aと、テンキー、スライ
ドボリューム、アップ/ダウンキーなどからなる各種操
作子20cとが設けられており、さらにマウス20bが接続さ
れてなる。また、表示器20aには表示制御回路22が設け
られている。この表示制御回路22は、バス30を介して供
給される表示情報を取り込み、これに基づいて表示器20
aに各種情報を表示させる。また、操作パネル20には操
作子群スイッチ回路21が設けられている。この操作子群
スイッチ回路21では、操作子群20cおよびマウス20bが操
作された場合に、例えば、8ビート、サンバ等のリズム
選択、ピアノ、フルート等の音色選択、発生楽音の音量
調整、発生楽音のテンポ調整、自動演奏の開始または演
奏データの記録開始の指示、自動演奏の停止または演奏
データ記録の停止の指示等の操作情報が検出され、バス
30に出力される。 テンポ発振器40は、設定されたテンポに従って、リズ
ムインタラプト信号としてのテンポクロックをバス30を
介してマイクロコンピュータ70に出力する。リズム音信
号発生回路51は、シンバル、バスドラム等の打楽器に対
応した打楽器音信号を形成する複数の打楽器音信号形成
回路を有し、マイクロコンピュータ70からバス30を介し
て供給されるリズムパターンデータに応じて打楽器音信
号を形成出力する。自動演奏用楽音信号発生回路53は、
ピアノ、バイオリン等の楽器に対応した楽音信号を形成
する複数の楽音信号形成チャネルを備えており、マイク
ロコンピュータ70からバス30を介して供給される演奏デ
ータに基づく楽音信号を形成する。ここで、演奏データ
はデータ記憶回路60に記憶されており、これがマイクロ
コンピュータ70によって順次読み出され、自動演奏用楽
音信号発生回路53に供給される。 データ記憶回路60はバス30に各々接続されたリズムパ
ターンデータメモリ61、演奏データメモリ62およびマス
タトラックデータメモリ63からなる。リズムパターンデ
ータメモリ61はROMで構成されており、リズム音信号発
生回路51における各打楽器音信号の形成出力を指示する
リズムパターンデータをリズム種類毎に1小節長に渡っ
て時系列的に記憶している。演奏データメモリ62はRAM
で構成されており、アドレスADRによりアドレス指定さ
れる多数の記憶位置に自動演奏データAPM(ADR)が格納
される。自動演奏用データには下記のものがあり、第2
図(a)に示すデータフォーマットで演奏データメモリ
62に記憶される。 タイミングデータ・・・タイミングデータであること
を示す識別マークと、小節の頭からの経過時間を表す時
間データTIMDとからなる。 押鍵データ・・・鍵盤ユニット10における押鍵イベン
トデータであることを示す識別マークと、押鍵された鍵
を表すキーコードKCとからなる。 離鍵データ・・・鍵盤10における離鍵イベントデータ
であることを示す識別マークと、離鍵された鍵を表すキ
ーコードKCとからなる。 音色データ・・・音色データであることを示す識別マ
ークと、選択された音色を示す音色データとからなる。 終了コード・・・自動演奏の終了タイミングであるこ
とを示す。 また、これらの自動演奏データは、第2図(b)に示
すように、タイミングデータTIMD1と他の種類の自動演
奏データDa1、タイミングデータTIMD2と他の種類の自動
演奏データDa2という具合に、タイミングデータとその
タイミングデータが示す時刻に実行すべき演奏制御を示
す自動演奏データとが1組となって記憶されている。 マスタトラックデータメモリ63はRAMで構成されてお
り、マスタトラックポインタMTPにより指定される多数
の記憶位置にマスタトラックデータMTDM(MTP)が格納
される。マスタトラックデータには下記のものがあり、
第3図(a)に示すデータフォーマットでマスタトラッ
クデータメモリ63に記憶される。 拍子データ・・・拍子データであることを示す識別マ
ークIDと、拍子の分子および分母からなる。 テンポデータ・・・テンポデータであることを示す識
別マークIDと、テンポ発振器40のテンポクロックのスピ
ードを指定するテンポデータとからなる。スピードの表
現は、このテンポデータによって指定されたテンポクロ
ックを使用した場合に4分音符が1分間に何回繰り返し
可能かという表現になっている。 ステップデータ・・・ステップデータであることを示
す識別マークIDを、ステップデータとからなる。このス
テップデータでは、テンポクロックが何発出力された場
合に新たなテンポデータ設定を行うのかが指定される。 リハーサルマーク・・・リハーサルマークであること
を示す識別マークIDと、リハーサルマーク番号と、Fix/
Float指定とからなる。ここで、リハーサルマークがFix
指定の場合は、マスタトラックデータメモリ内のこのリ
ハーサルマーク(Fix)以降の記憶位置に記憶されたテ
ンポデータは後述するテンポデータ変更処理の対象とな
らない。また、リハーサルマークがFloat指定の場合
は、マスタトラックデータメモリ内のこのリハーサルマ
ーク(Float)以降の記憶位置に記憶されたテンポデー
タはテンポデータ変更処理の対象となる。 ENDマーク・・・マスタトラックデータの終了を示
す。 第3図(b)は、マスタトラックデータメモリ63にお
ける記憶データ例を示したものであり、第3図(c)
は、第3図(b)のマスタトラックデータに基づいて自
動演奏が行われた場合の演奏テンポを示したものであ
る。第3図(b)のマスタトラックデータによれば、以
下のようにして自動演奏が行われる。まず、自動演奏は
拍子データに従って4/4拍子でスタートする。そして、
テンポデータ「120」に対応するスピードでテンポクロ
ック48個分の期間、続いて、テンポデータ「122」に対
応するスピードでテンポクロック48個分の期間、最後
に、テンポデータ「125」に対応するスピードでテンポ
クロック96個分の期間、演奏が行われて演奏が終了とな
る。ここで、テンポデータが「120」の区間と「122」の
区間はリハーサルマーク(番号1)によってFix指定さ
れており、プログラムによるテンポデータの変更が禁止
されている。また、最後のテンポデータが「125」の区
間はリハーサルマーク(番号2)によってFloat指定さ
れており、プログラムによるテンポデータの変更が許可
されている。 第1図において、マイクロコンピュータ70は、バス30
に各々接続されたプログラムメモリ71、CPU72およびワ
ーキングメモリ73とからなる。プログラムメモリ71はRO
Mで構成され、メインルーチン、リズムインタラプトル
ーチンおよびそれらのサブプログラムなどを記憶してい
る。CPU72は電源スイッチ(図示しない)の投入により
メインルーチンの実行を開始するとともに同ルーチンを
電源スイッチ・オフまで繰返し実行し、テンポ発振器40
からのテンポクロックの到来時には前記メインルーチン
の実行を中断してリズムインタラプトルーチンを割込み
実行する。ワーキングメモリ73はRAMで構成され、前記
プログラムの実行に必要な複数のデータおよびフラグを
一時的に記憶する。これらのデータおよびフラグの内、
主なものを列挙すると次の通りである。 ◇リズムランフラグRUN・・・このフラグRUNを“1"にす
るとリズム音が発生され、“0"にするとリズム音が停止
する。 ◇オートプレイライトフラグAPW・・・フラグAPWを“1"
にすると、鍵盤ユニット10による演奏データが演奏デー
タメモリ62に記憶される。 ◇オートプレイリードフラグAPR・・・フラグAPRを“1"
にすると、演奏データメモリ62から演奏データが順次読
み出され、自動演奏が行われる。そして、フラグAPRを
“0"にすると、自動演奏が停止される。 ◇スルーフラグTHROUGH・・・フラグTHROUGHを“1"にす
ると、鍵盤ユニット10の操作による楽音信号が鍵盤用楽
音信号発生回路52で形成出力され、“0"にすると、鍵盤
ユニット10を操作しても鍵盤用楽音信号発生回路52で楽
音信号が形成出力されない。 ◇アドレスデータADR・・・演奏データメモリ62のアド
レス端子へ出力されるデータであり、このアドレスデー
タADRによって演奏データメモリ62のアドレスが指定さ
れる。 ◇テンポカウンタTCNT・・・テンポ発振器40がテンポク
ロック信号を出力する毎にインクリメントされるデータ
であり、「96」になると「0」にリセットされる。すな
わち、このテンポカウンタTCNTは、「0」〜「95」の間
でテンポクロック信号を繰り返しカウントする。このテ
ンポカウンタTCNTが1小節内の進行タイミングを示して
おり、このテンポカウンタTCNTが「96」(=0)になる
と小節線のタイミングとなる。 ◇リードデータRDDT・・・リードデータRDDTは、演奏デ
ータメモリ62から読み出されたデータである。 ◇リードタイミングデータRDTIM・・・リードタイミン
グデータRDTIMは、演奏データメモリ62から読み出され
たデータの内のタイミングデータである。 ◇データMSTEP・・・このデータにはマスタトラックデ
ータメモリ63から読み出されたステップデータが格納さ
れる。 ◇ステップカウンタNSTEP・・・テンポ発振器40がテン
ポクロック信号を出力する毎にインクリメントされるカ
ウンタであり、このカウンタ値がデータMSTEPに等しく
なった時に次の新たなテンポ設定処理が実行され、カウ
ンタNSTEPは「0」にクリアされる。 ◇リハーサルフラグREH・・・このフラグは、マスタト
ラックデータの処理中、Fix指定のリハーサルマークが
現れた場合に“1"がセットされ、Float指定のリハーサ
ルマークが現れた場合に“0"がセットされる。 ◇データTPD・・・このデータには、マスタトラックデ
ータメモリ63から読み出されたテンポデータが格納さ
れ、このデータが示すスピードでテンポ発振器40が発振
する。 ◇固定演奏時間データT1・・・このデータは、マスタト
ラックデータ内の1リハーサル区間(リハーサルマーク
によってFix指定された区間、すなわち、プログラムに
よるテンポデータの変更が禁止されている区間)に対応
する演奏時間を示す。 ◇総合固定演奏時間データTTI・・・このデータは、全
マスタトラックデータ内の全リハーサル区間における上
記データT1の総和がセットされる。 ◇可動演奏時間データT2・・・このデータは、マスタト
ラックデータ内のリハーサル区間以外の1区間に対応す
る演奏時間を示す。 ◇総合可動演奏時間データTT2・・・このデータは、全
マスタトラックデータ内における上記データT2の総和が
セットされる。
【動作】
次に、上記構成による電子楽器の動作を第4図〜第14
図に示すフローチャートを参照して説明する。 (1)通常演奏モード 電源スイッチ(図示しない)投入後、操作パネル20に
より何も指定しない場合は、この電子楽器は通常演奏モ
ードで動作する。このモードにおいては、鍵盤ユニット
10の操作によって鍵盤用楽音信号発生回路52において楽
音信号が形成出力される。 まず、電源スイッチが投入されると、CPU72は第4図
のメインプログラムの実行を開始し、ステップ100にて
ワーキングメモリ73内の各レジスタおよびフラグをクリ
アすることにより、マイクロコンピュータ70を初期状態
に設定する。この初期設定後、CPU72はステップ101にて
鍵スイッチ回路10b内の各鍵スイッチ及び操作子スイッ
チ回路21内の各操作子スイッチをスキャンすることによ
り、鍵盤ユニット10に関する押離鍵情報および操作パネ
ル20の関する各スイッチの操作情報をバス30を介して読
み込み、ステップ102にてこれらの押離鍵情報および操
作情報に基づきワーキングメモリ73を使用し鍵盤ユニッ
ト10における押離鍵イベントまたは操作パネル20におけ
る操作イベントの有無を検出する。ここで、鍵盤ユニッ
ト10においていずれの鍵も押離鍵されず、かつ操作パネ
ル20においていずれの操作子も操作されなければ、CPU7
2はステップ102にて「NO」すなわちイベント無しと判定
して、プログラムをステップ101に戻し、ステップ101、
102からなる循環処理を実行し続ける。 また、この電子楽器は、操作手段として、マウス20b
を有する。このマウス20bを用いる場合、以下のように
して操作情報の入力が行われる。まず、操作パネル20の
表示器20aには、操作メニューが表示されている。この
状態で、演奏者がマウス20bを移動すると、ステップ10
1、102によってマウス移動イベントが検出され、ステッ
プ103における判断の結果、ステップ104に進む。ステッ
プ104に進むと、CPU72は検出されたマウス移動イベント
に従い、表示情報をバス30を介して表示制御回路22に供
給する。この結果、表示器20aには移動後のマウス位置
が表示される。このようにして、演奏者がマウス20bを
移動すると、移動が検出されて、常にマウス20bの現在
位置が表示器20aに表示される。そして、演奏者は表示
器20aに表示された操作メニュー上の所望の位置にマウ
ス20aを位置決めした上で、マウス20aに備えられたクリ
ックをONしたり、あるいは操作子群21cの中の操作子を
操作する。この結果、この操作イベントがステップ10
1、102で検出されて、イベント種類毎に所定の処理が実
行されるようになっている。 さて、通常演奏モードで演奏する場合、演奏者は、ま
ず、リズム選択を行う。そして、表示器20aに表示され
た操作メニューの内、“リズム選択”と表示された位置
にマウス20bを位置決めして、クリックをONする。この
結果、ステップ101、102によってリズム選択要求イベン
トが検出され、ステップ103を介して処理はステップ106
へ進む。ステップ106に進むと、CPU72から表示情報がバ
ス30を介して表示制御回路22に供給され、表示器20aに
はリズム選択メニューが表示される。そして、CPU72は
リズム選択指示待ちの状態となる。この状態で、演奏者
はマウス20bを移動し、マウス位置を所望のリズムの表
示位置に位置決めしてクリックをONする。この結果、操
作パネル20から操作子群スイッチ回路21およびバス30を
介してCPU72にリズム指定情報が供給され、リズム指定
が完了する。 次に、リズムをスタートさせる場合、演奏者は操作パ
ネル20を操作してCPU72に対してリズムスタート指示を
行う。この結果、ステップ101、102によってリズムスタ
ート要求イベントが検出され、ステップ103を介して処
理はステップ108へ進む。次にステップ108へ進むと、ス
タートルーチンが実行される。第5図はスタートルーチ
ンのフローチャートである。まず、ステップ201では、
フラグRUNに“1"がセットされると共に、テンポカウン
タTCNT、マスタトラックポインタMTPおよびステップカ
ウンタNSTEPに「0」がセットされる。次にステップ202
に進むと、マスタトラックポインタMTPがインクリメン
トされる。次にステップ203に進むと、マスタトラック
データメモリ63内のマスタトラックポインタMTPが示す
データ(以下、このデータをマスタトラックデータMTDM
(MTP)と呼ぶ)がテンポデータであるか否かが判断さ
れる。そして、判断結果が「YES」の場合はステップ204
へ進み、「NO」の場合はステップ205へ進む。次にステ
ップ204へ進むと、マスタトラックデータMTDM(MTP)が
データTPDにセットされる。この結果、テンポ発振器40
におけるテンポクロックのテンポスピード、すなわち、
リズムインタラプト発生周期が設定される。そして、処
理はステップ202に戻る。次にステップ205に進むと、マ
スタトラックデータMTDM(MTP)がステップデータであ
るか否かが判断される。そして、判断結果が「NO」の場
合はステップ202に戻り、「YES」の場合はステップ206
に進む。次にステップ206に進むと、マスタトラックデ
ータMTDM(MTP)がデータMSTEPにセットされる。そし
て、このスタートルーチンにおける処理は終了し、第4
図のメインルーチンに復帰する。このようにして、この
スタートルーチンでは、マスタトラックデータメモリ63
内の最初のテンポデータおよびステップデータが読み出
されて各データTPDおよびMSTEPにセットされると共に、
リズムランフラグRUNに“1"がセットされる。 さて、テンポ発振器40からテンポクロックが出力され
ると、このテンポクロックはCPU72に対してリズムイン
タラプト要求信号として供給され、CPU72では第6図に
示すリズムインタラプトルーチンが起動される。まず、
ステップ250では、リズムランフラグRUNが“1"であるか
否かが判断される。そして、判断結果が「YES」の場合
はステップ251へ進み、「NO」の場合はこのルーチンの
処理を終了し、処理は第4図のメインルーチンに戻る。
この場合、ステップ250の判断結果は「YES」となるの
で、処理はステップ251へ進む。次にステップ251に進む
と、リズムパターンメモリ61の中から、設定されたリズ
ム種類のテンポカウンタTCNTが示すリズムパターンデー
タが読み出され、リズム音信号発生回路51に供給され
る。この結果、リズム音信号発生回路51において、供給
されたリズムパターンデータに基づいてリズム音が形成
され、発音される。次にステップ252に進むと、フラグA
PRが“1"か否かが判断される。そして、この場合、判断
結果は「NO」となり、処理はステップ254に進む。次に
ステップ254に進むと、テンポカウンタTCNTがインクリ
メントされる。次にステップ255に進むと、テンポカウ
ンタTCNTが小節エンド値(この電子楽器では「96」)か
否かが判断される。そして、判断結果が「YES」の場合
はステップ256へ進み、「NO」の場合はこのルーチンの
処理を終了し、第4図のメインルーチンに戻る。一方、
ステップ256に進むと、テンポカウンタTCNTがクリアさ
れる。そして、このルーチンの処理は終了し、第4図の
メインルーチンに戻る。 次に、演奏者が鍵盤ユニット10を操作したとすると、
第4図のメインルーチンにおいて、ステップ101、102に
よって鍵操作イベントが検出され、ステップ103を介し
て処理はステップ107に進む。ステップ107では、第7図
に示す鍵・音色イベントルーチンが実行される。まず、
ステップ301では、鍵盤ユニット10から同時に受信され
たイベントデータがワーキングメモリ73内のイベントバ
ッファに取り込まれる。次にステップ302では、フラグT
HUROUHが“1"か否かが判断される。 ここで、このフラグTHROUGHについて説明する。この
電子楽器は、鍵盤ユニット10のみならず、楽音発生機能
を有する電子楽器が接続されることもあり、この場合に
電子楽器から供給されるMIDI規格の演奏データを演奏デ
ータメモリ62に記憶するといった処理も可能である。こ
のような使い方においては、供給された演奏データに対
応する楽音は、接続される外部の電子楽器において発生
されるので、さらに重複して鍵盤用楽音信号発生回路52
で発音させる必要がない。従って、この電子楽器では、
THROUGHフラグを切り換えることにより、鍵操作イベン
トが検出された場合に、鍵盤用楽音信号発生回路52にお
いて楽音を発生するか否かを切り換えることができるよ
うになっている。また、このTHROUGHフラグは、演奏者
が操作パネル20を操作することにより設定することがで
きる。第4図のメインルーチンにおいて、演奏者が操作
パネル20を操作して、THROUGHフラグ設定要求を入力す
ると、これがステップ101、102によって検出され、ステ
ップ103を介して処理はステップ105に進む。この状態に
おいて、表示器20aにはTHROUGHフラグ設定用画面が表示
されており、演奏者はマウス20bあるいは操作子群20cの
中のテンキーを操作することにより、THROUGHフラグを
“1"あるいは“0"に設定することができる。 第7図において、ステップ302の判断結果が「YES」の
場合はステップ303へ進み、「NO」の場合はステップ304
へ進む。次にステップ303に進むと、イベントバッファ
レジスタ内のすべてのイベントデータが送信端子52aを
介して鍵盤用楽音信号発生回路52に供給される。この結
果、鍵盤用楽音信号発生回路52では鍵盤ユニット10の操
作に応じた楽音が形成出力される。次にステップ304に
進むと、フラグAPWが“1"か否かが判断される。そし
て、この場合、判断結果は「NO」となり、処理はステッ
プ305へ進む。次にステップ305に進むと、イベントバッ
ファレジスタがクリアされる。そして、この鍵・音色イ
ベントルーチンの処理は終了し、第4図のメインルーチ
ンに復帰する。 なお、操作パネル20において音色選択設定用の操作子
が操作された場合も、同様に、第7図のルーチンが実行
されて、該操作に関するイベントデータが鍵盤用楽音信
号発生回路52に供給される。これにより、回路52で形成
される楽音信号の音色が制御される。 このようにして、鍵盤ユニット10および(または)操
作パネル20で音色設定用の操作子が操作される毎に、鍵
・音色イベントルーチンが起動され、鍵盤用楽音信号発
生回路52において、該操作に応じた楽音が形成出力され
る。 次に、演奏が終了してリズムをストップする場合、演
奏者は操作パネル20を操作してリズムストップの指示を
CPU72に対して行う。この場合、第4図において、ステ
ップ101、102によってストップ要求イベントが検出さ
れ、ステップ103を介して処理はステップ109に進む。次
にステップ109に進むと、第8図に示すストップルーチ
ンが起動される。まず、ステップ351では、フラグRUNが
“1"か否かが判断される。そして、判断結果が「NO」の
場合はこのルーチンの処理を終了して第4図のメインル
ーチンに復帰するが、この場合は「YES」と判断され、
ステップ352に進む。次にステップ352に進むと、フラグ
RUNに“0"がセットされる。この結果、テンポクロック
の出力に伴って前述したリズムインタラプトルーチン
(第6図)が起動されても、ステップ250の判断結果が
「NO」となり、このルーチンにおける処理を終了してし
まう。従って、以後、第6図のリズムインタラプトルー
チンにおけるリズム音発生を始めとする一切の処理は実
行されなくなる。次に、第8図において、ステップ353
に進むと、フラグAPWが“1"か否かが判断される。この
場合、判断結果は「NO」となり、ステップ354に進む。
次にステップ354に進むと、フラグAPRが“1"か否かが判
断される。この場合、判断結果は「NO」となり、このス
トップルーチンでの処理を終了し、第4図のメインルー
チンに復帰する。これにより、通常演奏モードにおける
演奏が終了となる。 このようにして、この電子楽器では通常モードでの動
作が行われる。 (2)オートプレイライトモード この電子楽器は、オートプレイライトモードでの動作
が可能である。ここで、オートプレイライトモードと
は、演奏者が鍵盤ユニット10を操作して演奏を行った場
合に、鍵盤操作による演奏データを演奏データメモリ62
に記憶するモードを指す。以下、この電子楽器のオート
プレイライトモードにおける操作および動作を説明す
る。 まず、演奏者は、前述の通常動作モードで説明した手
順で、リズム選択を行う。そして、操作パネル20を操作
し、CPU72に対してオートプレイライトの開始を指示す
る。この結果、第4図のステップ101、102において、こ
れが検出される。そして、ステップ103を介して処理は
ステップ110に進む。次にステップ110に進むと、フラグ
APWおよびRUNに“1"がセットされると共に、テンポカウ
ンタTCNTおよびアドレスADRに「0」がセットされる。
次にステップ111に進むと、アドレスADRがインクリメン
トされる。これにより、この電子楽器は、オートプレイ
ライトモードとなる。 上記処理により、フラグRUNには、“1"がセットされ
る。従って、テンポクロック出力に伴ってリズムインタ
ラプトルーチン(第6図)が起動されると、テンポクロ
ックがカウントされ、テンポカウンタTCNTは小節の始め
から現在までに発生されたテンポクロック数を保持する
ようになる。これと同時に、リズム音信号発生回路51で
は、テンポカウンタTCNTに応じたリズム音が発音される
ようになる。 次に、演奏者が鍵盤ユニット10を操作すると、第7図
に示す鍵・音色イベントルーチンが起動される。この場
合、フラグAPWには“1"がセットされているので、ステ
ップ304の判断結果は「YES」となり、処理はステップ30
6に進む。次にステップ306に進むと、テンポカウンタTC
NTの内容を、タイミングデータとして演奏データメモリ
62内のアドレスADRが示す記憶位置に格納する(以下、
この記憶位置におけるデータを演奏データAPM(ADR)と
呼ぶ)。この時、テンポカウンタTCNTの内容は、前述し
たように小節の始めから現在に至るまでの間に出力され
たテンポクロック数となっている。次にステップ307に
進むと、アドレスADRがインクリメントされる。次にス
テップ308に進むと、イベントバッファレジスタからイ
ベントデータが1つ取り出され、これに該当する識別マ
ークが付けられて、演奏データAPM(ADR)として演奏デ
ータメモリ62に格納される。次にステップ309に進む
と、イベントバッファレジスタの内、ステップ308にお
いてイベントデータが取り出されたレジスタがクリアさ
れる。次にステップ310に進むと、イベントバッファレ
ジスタの中に、まだ取り出されてないイベントデータが
あるか否かが判断される。そして、判断結果が「YES」
の場合はステップ307に戻る。このように、オートライ
トモードにおいては、ステップ301においてイベントバ
ッファレジスタに取り込まれたイベントデータは、1つ
ずつ取り出され、アドレスADRがインクリメントされつ
つ、順次、演奏データAPM(ADR)として記憶される。そ
して、イベントデータがすべて取り出されると、ステッ
プ310の判断結果は「NO」となり、ステップ311に進む。
次にステップ311に進むと、アドレスADRがインクリメン
トされる。そして、この鍵・音色イベントルーチンでの
処理を終了し、第4図のメインルーチンに復帰する。そ
して、再び、鍵盤ユニット10、音色設定用操作子が操作
されると、鍵・音色イベントルーチンが起動され、上述
の処理が繰り返される。 このようにして、鍵盤ユニット10、音色設定用操作子
が操作される毎に、鍵・音色イベントルーチンが起動さ
れ、鍵盤用楽音信号発生回路52において該操作に応じた
楽音が形成出力されると共に、演奏データが演奏データ
メモリ62に順次記憶される。 次に、演奏を終了する場合、演奏者は操作パネル20を
操作してリズムストップの指示をCPU72に対して行う。
そして、第4図において、ステップ101、102によってこ
れが検出され、ステップ103を介して処理はステップ109
に進む。次にステップ109に進むと、第8図に示すスト
ップルーチンが起動される。まず、ステップ351では、
フラグRUNが“1"か否かが判断される。そして、この場
合は「YES」と判断され、ステップ352に進む。次にステ
ップ352に進むと、フラグRUNに“0"がセットされる。こ
の結果、以後、第6図のリズムインタラプトルーチンが
起動された場合に、リズム音発生を始めとする一切の処
理は実行されなくなる。次にステップ353に進むと、フ
ラグAPWが“1"か否かが判断される。この場合、判断結
果は「YES」となり、ステップ356に進む。次にステップ
356に進むと、演奏データの終了を示す終了コードが演
奏データAPM(ADR)として記憶される。次にステップ35
7に進むと、アドレスADRに「0」がセットされる。次に
ステップ358に進むと、フラグAPWに“0"がセットされ
る。次にステップ354に進むと、フラグAPRが“1"か否か
が判断される。この場合、判断結果は「NO」となり、こ
のストップルーチンでの処理を終了し、第4図のメイン
ルーチンに復帰する。 このようにして、この電子楽器において、オートプレ
イライトモードでの動作が行われる。 (3)オートプレイモード オートプレイモードとは、演奏データメモリ62に記憶
された演奏データを順次読み出し、それに基づいて自動
演奏を行う動作モードを指す。以下、この電子楽器のオ
ートプレイモードにおける操作および動作を説明する。 まず、操作パネル20を操作し、CPU72に対してオート
プレイの開始を指示する。この結果、第4図のステップ
101、102において、これが検出される。そして、ステッ
プ103を介して処理はステップ112に進む。次にステップ
112に進むと、フラグAPRおよびRUNに“1"がセットされ
ると共に、テンポカウンタTCNTに「0」がセットされ
る。次にステップ113に進むと、演奏データメモリ62内
の演奏データAPM(ADR)がデータRDTIMに取り込まれ
る。なお、この時、アドレスADRは、演奏データメモリ6
2の先頭番地に初期設定されており、ステップ113におい
ては、最初の演奏データ、すなわち、最初のタイミング
データが取り込まれる。これにより、この電子楽器は、
オートプレイモードとなる。 この状態において、テンポクロック出力に伴ってリズ
ムインタラプトルーチン(第6図)が起動されると、ス
テップ251が実行され、リズム音信号発生回路51では、
テンポカウンタTCNTに応じたリズム音が発音される。次
にステップ252に進むと、フラグAPRが“1"か否かが判断
される。そして、この場合、判断結果は「YES」とな
り、処理はステップ253に進む。 次にステップ253に進むと、第9図に示す自動演奏デ
ータ読み出しルーチンが起動される。まず、ステップ40
1では、ステップカウンタNSTEPがインクリメントされ
る。次にステップ402に進むと、データMSTEPとステップ
カウンタNSTEPの内容が等しいか否かが判断される。そ
して、判断結果が「YES」の場合はステップ403へ進み、
「NO」の場合はステップ409へ進む。次にステップ403に
進むと、マスタトラックポインタMTPがインクリメント
される。次にステップ404に進むと、マスタトラックデ
ータMTDM(MTP)がテンポデータであるか否かが判断さ
れる。そして、判断結果が「YES」の場合はステップ405
へ進み、「NO」の場合はステップ406へ進む。次にステ
ップ405に進むと、マスタトラックデータMTDM(MTP)が
データTPDに取り込まれる。この結果、テンポ発振器40
はデータTPDが示すテンポに従ってテンポクロックを発
振出力するようになる。そして、処理は再びステップ40
3に戻る。次にステップ404の判断結果が「NO」でステッ
プ406に進んだとする。このステップ406では、マスタト
ラックデータMTDM(MTP)がステップデータであるか否
かが判断される。そして、判断結果が「YES」の場合は
ステップ407に進み、「NO」の場合はステップ403に戻
る。次にステップ407に進むとマスタトラックデータMTD
M(MTP)が新たなステップデータとしてデータMSTEPに
取り込まれる。次にステップ408に進むとステップカウ
ンタNSTEPがクリアされる。このように、ステップ403〜
408の処理は、ステップカウンタNSTEPがデータMSTEPに
一致した時に実行され、マスタトラックデータメモリ63
の記憶内容が順次読み取られて、新たなテンポデータお
よびステップデータが適用されるようになっている。 次にステップ409に進むと、テンポカウンタTCNTがデ
ータRDTIMに一致しているか否か、すなわち、現時点が
演奏データメモリ62から演奏データを読み出す時点であ
るか否かが判断される。そして、判断結果が「NO」の場
合はこのルーチンの処理を終了して第6図のリズムイン
タラプトルーチンに復帰し、「YES」の場合はステップ4
10に進む。次にステップ410に進むと、アドレスADRがイ
ンクリメントされる。次にステップ411に進むと、演奏
データAPM(ADR)がデータRDDTに取り込まれる。次にス
テップ412に進むと、データRDDTがタイミングデータか
否かが判断される。そして、判断結果が「YES」の場合
はステップ413へ進み、「NO」の場合はステップ414へ進
む。次にステップ413へ進むと、データRDTIMがデータRD
DTの内容に更新される。そして、このルーチンの処理を
終了して第6図のリズムインタラプトルーチンに復帰す
る。一方、ステップ412の判断結果が「NO」でステップ4
14に進んだとする。このステップ414では、データRDDT
が終了コードか否かが判断される。そして、判断結果が
「YES」の場合はステップ416へ進み、「NO」の場合、す
なわち、データRDDTが押鍵データ、離鍵データあるいは
音色データのいずれかである場合はステップ415へ進
む。次にステップ415に進むと、データRDDTは自動演奏
用楽音信号発生回路53に供給される。この結果、自動演
奏用楽音信号発生回路53では、供給データRDDTに応じ
て、楽音発生、楽音終了あるいは音色変更が行われる。
一方、ステップ414の判断結果が「YES」でステップ416
に進んだとする。このステップ416では、フラグAPRおよ
びRUNに“0"がセットされる。これにより、オートプレ
イモードが終了される。すなわち、フラグAPRが“0"と
なることでリズムインタラプトルーチン(第6図)が起
動されても、この自動演奏データ読み出しルーチンが起
動されなくなり、また、フラグRUNが“0"となることで
リズムインタラプトルーチンが起動されても何の処理も
実行しないようになる。 この自動演奏データ読み出しルーチンの処理が終了
し、リズムインタラプトルーチンに復帰すると、第6図
のステップ254以降の処理が実行される。すなわち、テ
ンポカウンタTCNTがインクリメントされ(ステップ25
4)、テンポカウンタTCNTが小節エンド値に達した時に
はクリアされる(ステップ256)。 このように、オートプレイモードでは、テンポクロッ
クの出力毎に、リズムインタラプトルーチンが、次いで
自動演奏データ読み出しルーチンが起動される。そし
て、自動演奏データ読み出しルーチンにおいては、起動
毎にデータNSTEPがインクリメントされ(ステップ40
1)、このデータNSTEPがステップデータMSTEPに達する
毎に、新たなテンポデータおよびステップデータが適用
される。また、テンポカウンタTCNTが前回読み取られた
タイミングデータRDTIMに一致した場合に、演奏データ
が読み出され、読み出されたデータに応じて自動演奏が
行われる。そして、演奏データとして終了コードが読み
出された場合に、自動演奏は終了する。 (4)マスタトラックライトモード 次に、マスタトラックデータメモリ63に、マスタトラ
ックデータを書き込み場合の操作およびその際に行われ
るこの電子楽器における処理について説明する。 この動作モードは、演奏者がマウス20bを用いて表示
器20aに表示された操作メニューの中の“マスタトラッ
クライトモード”を指定することにより起動される。す
なわち、演奏者が上記操作をすると、第4図のメインル
ーチン上、ステップ101、102によってマスタトラックラ
イト要求イベントが検出され、ステップ103を介して処
理はステップ114へ進む。 次にステップ114に進むと、第10図に示すマスタトラ
ックライトルーチンが起動される。まず、ステップ451
では、マスタトラックポインタ451がイニシャライズさ
れ、「1」となる。次にステップ452に進むと、拍子デ
ータ入力処理が実行される。すなわち、この処理におい
ては、演奏者がマウス20bまたは操作子群20cの中のテン
キーあるいはアップ/ダウンキーを操作することにより
拍子データが入力されるので、CPU72はこのデータに識
別マークIDを付してマスタトラックデータMTDM(MTP)
としてマスタトラックデータメモリ63に格納する。次に
ステップ453に進むと、マスタトラックポインタMTPがイ
ンクリメントされる。 次にステップ454に進むと、“リハーサルマークを入
力するか?"というメッセージが表示器20aに表示され、
演奏者に判断が要求される。これに対し、演奏者が操作
パネル20の操作により「YES」あるいは「NO」を入力す
るので、この入力をCPU72が検出する。そして、この入
力が「YES」の場合はステップ455へ進み、「NO」の場合
はステップ457へ進む。次にステップ455に進むと、リハ
ーサルマーク入力処理が実行される。すなわち、この処
理においては、演奏者が操作パネル20を操作することに
より、リハーサルマーク番号、Fix/Float区別が入力さ
れるので、CPU72はこれらのデータに識別マークIDを付
してマスタトラックデータMTDM(MTP)としてマスタト
ラックデータメモリ63に格納する。次にステップ456に
進むと、マスタトラックポインタMTPがインクリメント
される。 次にステップ457に進むと、“テンポデータを入力す
るか?"というメッセージが表示器20aに表示され、演奏
者に判断が要求される。これに対し、演奏者が操作パネ
ル20の操作により「YES」あるいは「NO」を入力するの
で、この入力をCPU72が検出する。そして、この入力が
「YES」の場合はステップ458へ進み、「NO」の場合はス
テップ460へ進む。次にステップ458に進むと、テンポデ
ータ入力処理が実行される。すなわち、この処理におい
ては、演奏者が操作パネル20を操作することによりテン
ポデータが入力されるので、CPU72はこれらのデータに
識別マークIDを付してマスタトラックデータMTDM(MT
P)としてマスタトラックデータメモリ63に格納する。
次にステップ459に進むと、マスタトラックポインタMTP
がインクリメントされる。 次にステップ460に進むと、“ステップデータを入力
するか?"というメッセージが表示器20aに表示され、演
奏者に判断が要求される。これに対し、演奏者が操作パ
ネル20の操作により「YES」あるいは「NO」を入力する
ので、この入力をCPU72が検出する。そして、入力が「Y
ES」の場合はステップ461へ進み、「NO」の場合はステ
ップ463へ進む。次にステップ461に進むと、ステップデ
ータ入力処理が実行される。すなわち、この処理におい
ては、演奏者が操作パネル20を操作することによりステ
ップデータが入力されるので、CPU72はこれらのデータ
に識別マークIDを付してマスタトラックデータMTDM(MT
P)としてマスタトラックデータメモリ63に格納する。
次にステップ462に進むと、マスタトラックポインタMTP
がインクリメントされる。 次にステップ463に進むと、“データ入力を終了する
か?"というメッセージが表示器20aに表示され、演奏者
に判断が要求される。これに対し、演奏者が操作パネル
20の操作により「YES」あるいは「NO」を入力するの
で、この入力をCPU72が検出する。そして、入力が「YE
S」の場合はステップ464へ進み、「NO」の場合はステッ
プ454へ戻る。従って、このステップにおいて演奏者が
「YES」を指定しない限り、引き続いてマスタトラック
データを入力することができる。 次にステップ464に進むと、ENDマークがマスタトラッ
クデータMTDM(MTP)としてマスタトラックデータメモ
リ63に格納される。そして、このマスタトラックライト
ルーチンにおける処理は終了する。 (5)マスタトラックエディットモード 次に、一旦書き込まれたマスタトラックデータメモリ
63上のマスタトラックデータを修正する場合の操作およ
びその際に行われるこの電子楽器における処理について
説明する。 この動作モードは、演奏者がマウス20bを用いて表示
器20aに表示された操作メニューの中の“マスタトラッ
クエディットモード”を指定することにより起動され
る。すなわち、演奏者が上記操作をすると、第4図のメ
インルーチン上、ステップ101、102によってマスタトラ
ックエディット要求イベントが検出され、ステップ103
を介して処理はステップ115へ進む。 次にステップ115に進むと、第11図に示すマスタトラ
ックエディットルーチンが起動される。このルーチンが
起動されると、マスタトラックデータメモリ63内の全デ
ータMTDM(MTP)はテキストバッファMTDMN(MTPN)にコ
ピーされる。そして、コピーが終わるとテキストバッフ
ァMTDMN(MTPN)の内容が表示器20aに表示され、テキス
トバッファMTDMN(MTPN)内のデータの変更入力が可能
な状態となる。まず、ステップ501では、操作パネル20
において操作イベントが有るか否かが判断される。そし
て、判断結果が「YES」の場合はステップ502へ進み、
「NO」の場合はステップ503へ進む。次にステップ502に
進むと、演奏者が行った操作パネル20の操作に従って、
テキストバッファMTDMN(MTPN)内の各データの変更入
力処理が行われる。すなわち、演奏者が表示器20aのカ
ーソル表示を見ながらマウス20bを移動し、カーソルが
目的位置に表示された時点でクリックをONすることによ
り、変更対象データが指定される。そして、演奏者が操
作子群20cの中のテンキーあるいはアップ/ダウンキー
を操作することにより新データが入力される。 次にステップ503に進むと、操作子群20cの中のEXIT操
作子がONされたか否かが判断される。そして、判断結果
が「YES」の場合はステップ506へ進み、「NO」の場合は
ステップ504へ進む。次にステップ504に進むと、操作子
群20cの中のCancel操作子がONされたか否かが判断され
る。そして、判断結果が「NO」の場合はステップ501に
戻り、「YES」の場合はステップ505へ進む。次にステッ
プ505に進むと、データ変更はキャンセルとなり、テキ
ストバッファMTDMN(MTPN)はオールクリアされる。そ
して、このルーチンにおける処理を終了する。一方、ス
テップ506に進むと、テキストバッファMTDMN(MTPN)の
全データがマスタトラックデータメモリ63に格納され
る。かくして、マスタトラックデータMTDM(MTP)の変
更が行われ、このルーチンの処理は終了する。 (6)ソングトータルタイムエディットモード この電子楽器には、ソングトータルタイムエディット
機能が備わっている。この機能によれば、演奏者は自動
演奏における曲の演奏時間を所望の時間に調節すること
ができる。しかも、この電子楽器のソングトータルタイ
ムエディット機能によれば、演奏曲の特定区間について
は演奏のスピードを変えることなく上記の演奏時間調節
を行うことができる。以下、ソングトータルタイムエデ
ィット機能を使用した場合のこの電子楽器の動作モード
を説明する。この動作モードは、演奏者がマウス20bを
用いて表示器20aに表示された操作メニューの中の“ソ
ングトータルタイムエディットモード”を指定すること
により起動される。すなわち、演奏者が上記操作をする
と、第4図のメインルーチン上、ステップ101、102によ
ってソングトータルタイムエディット要求イベントが検
出され、ステップ103を介して、ステップ116、117、118
の一連の処理が実行される。 ステップ116では第12図に示すトータルタイム計算表
示ルーチンが実行される。まず、ステップ551では、マ
スタトラックポインタMTP、総合固定演奏時間データTT1
および総合可動演奏時間データTT2が初期設定されて
「0」となる。次にステップ552に進むと、マスタトラ
ックポインタMTPがインクリメントされる。次にステッ
プ553に進むと、マスタトラックデータMTDM(MTP)がFi
x指定リハーサルマークか否かが判断される。そして、
判断結果が「YES」の場合はステップ554へ進み、「NO」
の場合はステップ555へ進む。次にステップ554に進む
と、リハーサルフラグREHに“1"がセットされる。これ
により、以後読み出されるマスタトラックデータMTDM
(MTP)はリハーサル区間内のデータとして処理され
る。そして、処理はステップ552へ戻る。 一方、ステップ555に進むと、マスタトラックデータM
TDM(MTP)がテンポデータであるか否かが判断される。
そして、判断結果が「YES」の場合はステップ556へ進
み、「NO」の場合はステップ557へ進む。次にステップ5
57に進むと、マスタトラックデータMTDM(MTP)がステ
ップデータか否かが判断される。そして、判断結果が
「YES」の場合はステップ558へ進み、「NO」の場合はス
テップ561へ進む。次にステップ561に進むと、マスタト
ラックデータMTDM(MTP)がFloat指定リハーサルマーク
か否かが判断される。そして、判断結果が「YES」の場
合はステップ562へ進み、「NO」の場合はステップ563に
進む。次にステップ562に進むと、リハーサルフラグREH
に“0"がセットされる。これにより、以後、読み取られ
るマスタトラックデータMTDM(MTP)はリハーサル区間
外のデータとして処理される。 さて、ステップ555の判断結果が「YES」になり、ステ
ップ556に進むと、マスタトラックデータMTDM(MTP)が
データTPDに格納される。そして、処理はステップ552に
戻る。次に、ステップ557の判断結果が「YES」になり、
ステップ558に進むと、リハーサルフラグREHが“1"か否
かが判断される。そして、判断結果が「YES」の場合は
ステップ559へ進み、「NO」の場合はステップ560へ進
む。次にステップ559に進むと、ステップ556におけるデ
ータTPD(内容はテンポデータ)と、ステップ557におい
て確認されたステップデータが示すステップ数とを用い
て、下式により固定演奏時間データT1が求められる。 なお、上式において、分解能nは4分音符1個に対応す
るテンポクロック数を表す。次に、総合固定演奏時間デ
ータTT1にこの固定演奏時間データT1が加算され、デー
タTT1が更新される。そして、処理はステップ552に戻
る。一方、ステップ560に進むと、ステップ556における
データTPD(内容はテンポデータ)と、ステップ557にお
いて確認されたステップデータが示すステップ数とを用
いて、下式により可動演奏時間データT2が求められる。 次に、総合可動演奏時間データTT2にこの可動演奏時間
データT2が加算され、データTT2が更新される。そし
て、処理はステップ552に戻る。このように、順次読み
出されたマスタトラックデータMTDM(MTP)の中からテ
ンポデータおよびステップデータが確認される毎に、総
合固定演奏時間データTT1(REH=“1"時)あるいは総合
可動演奏時間データTT2(REH=“0"時)の更新が行われ
る。 さて、ステップ553、555、557、561のすべての判断結
果が「NO」の場合、読み出されたマスタトラックデータ
MTDM(MTP)はENDマークである。この場合、ステップ56
3に進む。ステップ563では、総合固定演奏時間データTT
1と総合可動演奏時間データTT2とが加算され、総合演奏
時間データTTが求められる。次にステップ564に進む
と、総合演奏時間データTTが表示器20aに表示される。
ここで、データTTの単位は「秒」である。従って、この
データTTは、時、分、秒の各エレメントに変換後、表示
器20aに供給され、表示器20aには“t1時t2分t3秒”と表
示される。そして、このルーチンの処理は終了する。 このようにこのトータルタイム計算表示ルーチンで
は、マスタトラックデータMTDM(MTP)が順次読み出さ
れて、総合固定演奏時間データTT1と総合可動演奏時間
データTT2とが各々求められ、両者の合計、すなわち、
総合演奏時間データTTが表示器20aに表示される。 トータルタイム計算表示ルーチンの実行が終わると、
第4図のステップ117に進む。このステップ117では、第
13図に示すトータルタイムデータ変更ルーチンが実行さ
れる。まず、ステップ601では、操作パネル20において
操作イベントが有るか否かが判断される。そして、判断
結果が「YES」の場合はステップ602へ進み、「NO」の場
合はステップ603へ進む。次にステップ602に進むと、演
奏者が、マウス20b、テンキー、アップ/ダウンキーあ
るいはスライドボリュームを操作して、変更後の総合演
奏時間をt1時t2分t3秒の各エレメント毎に入力するの
で、CPU72はこれらのデータt1、t2、t3を取り込む。次
にステップ603に進むと、操作子群20cの中のEXIT操作子
がONされたか否かが判断される。そして、判断結果が
「YES」の場合はステップ604へ進み、「NO」の場合はス
テップ605へ進む。次にステップ605に進むと、操作子群
20cの中のCancel操作子がONされたか否かが判断され
る。そして、判断結果が「YES」の場合はステップ606へ
進み、「NO」の場合はステップ601へ戻る。次にステッ
プ606に進むと、総合演奏時間の変更処理はキャンセル
となり、データt1、t2、t3はクリアされる。これによ
り、表示器20aの総合演奏時間表示は消去される。そし
て、このルーチンの処理は終了する。一方、ステップ60
4に進むと、演奏者によって入力されたデータt1、t2、t
3が総合演奏時間データTTに変換され、総合演奏時間の
変更が行われる。この時、変更後の表示器20aには変更
後の総合演奏時間が時分秒別に表示される。そして、こ
のルーチンは処理を終了する。トータルタイムデータ変
更ルーチンの実行が終了すると、第4図のステップ118
へ進む。このステップ118では、第14図に示すテンポデ
ータ変更ルーチンが起動される。まず、ステップ650で
は、マスタトラックポインタMTPが初期設定されて
「0」となる。次にステップ651に進むと、マスタトラ
ックポインタMTPはインクリメントされる。次にステッ
プ652に進むと、マスタトラックデータMTDM(MTP)がFi
x指定リハーサルマークか否かが判断される。そして、
判断結果が「YES」の場合はステップ653へ進み、「NO」
の場合はステップ654へ進む。次にステップ653に進む
と、リハーサルフラグREHに“1"がセットされる。これ
により、以後、読み出されるマスタトラックデータMTDM
(MTP)はリハーサル区間内のデータとして処理され
る。そして、処理はステップ651に戻る。 一方、ステップ654に進むと、マスタトラックデータM
TDM(MTP)はテンポデータか否かが判断される。そし
て、判断結果が「YES」の場合はステップ655に進み、
「NO」の場合はステップ656に進む。次にステップ656に
進むと、マスタトラックデータMTDM(MTP)はステップ
データか否かが判断される。そして、判断結果が「YE
S」の場合はステップ657に進み、「NO」の場合はステッ
プ659に進む。次にステップ659に進むと、マスタトラッ
クデータMTDM(MTP)はFloat指定リハーサルマークか否
かが判断される。そして、判断結果が「YES」の場合は
ステップ660に進み、「NO」の場合はステップ661に進
む。次にステップ660に進むと、リハーサルフラグREHに
“0"がセットされる。これにより、以後、読み出される
マスタトラックデータMTDM(MTP)は、リハーサル区間
外のデータとして処理される。 さて、ステップ654の判断結果が「YES」となり、ステ
ップ655に進むと、マスタトラックデータMTDM(MTP)
(内容はテンポデータ)がデータTPDに格納されると共
にマスタトラックポインタMTPがデータMTP1に格納さ
れ、ステップ651に戻る。次に、ステップ656の判断結果
が「YES」になり、ステップ657に進むと、リハーサルフ
ラグREHが“1"か否かが判断される。そして、判断結果
が「YES」の場合はステップ651に戻り、判断結果が「N
O」の場合はステップ658に進む。次にステップ658に進
むと、トータルタイム計算表示ルーチンにおいて求めら
れた総合固定演奏時間データTT1および総合可動演奏時
間データTT2と、トータルタイムデータ変更ルーチンに
おいて変更入力された総合演奏時間データTTと、ステッ
プ655において得られたデータTPDとを用いて、TPD×TT2
/(TT−TT1)が演算され、結果がデータTPDに格納され
る。そして、このデータTPDは、マスタトラックデータ
メモリ63内のステップ655で得られたデータMTP1が示す
記憶位置に、マスタトラックデータMTDM(MTP1)として
格納される。すなわち、マスタトラックデータMTDM(MT
P)がリハーサル区間外のテンポデータの場合に限り、
データの変更が行われる。そして、処理はステップ651
に戻る。 次に、ステップ659の判断結果が「NO」となり、ステ
ップ661に進むと、マスタトラックデータMTDM(MTP)が
ENDマークか否かが判断される。そして、判断結果が「Y
ES」の場合はステップ662に進み、「NO」の場合はステ
ップ651に戻る。次にステップ662に進むと、変更後の総
合演奏時間データTTが時分秒の各エレメントに変換され
て表示器20aに表示される。そして、このテンポデータ
変更ルーチンは終了する。 このように、このテンポデータ変更ルーチンでは、マ
スタトラックデータメモリ63からマスタトラックデータ
MTDM(MTP)が順次読み出され、このデータがリハーサ
ル区間外のテンポデータの場合に限り、一定の係数が乗
ぜられ、総合演奏時間が前述したトータルタイムデータ
変更ルーチンで入力された値になるように変更される。 このように、ステップ116、117、118(第4図)の一
連の処理が実行されることにより、演奏者の希望する演
奏時間を実現することができる新たなマスタトラックデ
ータMTDM(MTP)がマスタトラックメモリ63に得られ
る。そして、この状態で自動演奏を開始すると、演奏者
の希望する演奏時間で、しかも、演奏者の希望する特定
区間についてはテンポを変えることなく自動演奏が行わ
れる。 なお、上述した実施例においては、マスタトラックデ
ータMTDM(MTP)の中のテンポデータを変更する例を説
明したが、演奏データメモリ62に格納されている演奏デ
ータAPM(ADR)の内、リハーサル区間外のタイミングデ
ータ、すなわち、楽音の音符長を変更するようにして
も、同様の効果が得られる。 また、上述した実施例の第7図のステップ306におい
ては、テンポカウンタTCNTの値をそのままタイミングデ
ータとして演奏データメモリ62に記憶するようにした
が、テンポカウンタTCNTの値を各種音符長に対応した値
に補正(鍵操作タイミングのバラツキを補正)し、この
補正した値をタイミングデータとしてもよい。 また、上述した実施例においては、演奏データメモリ
62への演奏データの書込は鍵盤ユニット10で実際に曲を
演奏することにより行なうようにしたが、これに代え
て、音符の音高を指定入力するキーおよび音符の符長を
指定入力するキーを設け、曲の各音符に関する演奏デー
タ(音高データ、符長データ)を上記キーを操作して入
力するようにしてもよい。 さらに、上述した実施例においては、演奏データメモ
リ62に対して各音符の演奏データを曲の進行に従って順
番に記憶するようにしたが、この発明はこれに限定され
ず、演奏データの記憶フォーマットは任意の方式を採用
してよいものである。例えば、特開昭58−2890号公報に
示されているような記憶フォーマットを採用してもよ
く、演奏される曲に出てくる各音符(音高+符長)を種
類毎にそれぞれ該音符が演奏される各タイミングを記憶
しておくような方式でもよい。 「発明の効果」 以上発明したように、この発明によれば、所望の演奏
区間についてはその演奏時間を変えることなく全体の演
奏時間を所望の時間に調整することが自動的にできると
いう効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明の一実施例による自動演奏装置を用い
た電子楽器の構成図、第2図は同実施例における演奏デ
ータの構成を示す図、第3図は同実施例におけるマスタ
トラックデータの構成を示す図、第4図は同実施例にお
けるメインルーチンのフローチャート、第5図は同実施
例におけるスタートルーチンのフローチャート、第6図
は同実施例におけるリズムインタラプトルーチンのフロ
ーチャート、第7図は同実施例における鍵・音色イベン
トルーチンのフローチャート、第8図は同実施例におけ
るストップルーチンのフローチャート、第9図は同実施
例における自動演奏データ読み出しルーチンのフローチ
ャート、第10図は同実施例におけるマスタトラックライ
トルーチンのフローチャート、第11図は同実施例におけ
るマスタトラックエディットルーチンのフローチャー
ト、第12図は同実施例におけるトータルタイム計算表示
ルーチンのフローチャート、第13図は同実施例における
トータルタイムデータ変更ルーチンのフローチャート、
第14図は同実施例におけるテンポデータ変更ルーチンの
フローチャート、第15図は従来の自動演奏装置において
可能であった演奏時間調整と不可能であった演奏時間調
整を示す図である。 40……テンポ発振器、62……演奏データメモリ、63……
マスタトラックデータメモリ、71……プログラムメモ
リ、72……CPU。
フロントページの続き (72)発明者 中田 卓也 静岡県浜松市中沢町10番1号 ヤマハ株式 会社内 (56)参考文献 特開 昭57−176093(JP,A) 特開 昭57−54990(JP,A)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】楽曲を演奏するための演奏データが記憶さ
    れた演奏データメモリを備え、該演奏データメモリから
    演奏データを順次読み出して自動演奏を行う自動演奏装
    置において、 前記自動演奏における特定区域を指定する区域指定手段
    と、 前記楽曲の演奏時間を測定する測定手段と、 前記楽曲の演奏時間の変更を指定する演奏時間変更指定
    手段と、 前記測定手段で測定された演奏時間および前記演奏時間
    変更指定手段で指定された演奏時間に基づき、自動演奏
    の演奏時間が該演奏時間変更指定手段で指定される時間
    となるように、前記区域指定手段で指定された特定区域
    または該区域以外の区域のいずれか一方の区域に関する
    前記演奏データによる自動演奏のテンポあるいは各音符
    長を変更する変更手段と を具備することを特徴とする自動演奏装置。
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