JPH0827614B2 - 文字出力装置 - Google Patents

文字出力装置

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JPH0827614B2
JPH0827614B2 JP62104363A JP10436387A JPH0827614B2 JP H0827614 B2 JPH0827614 B2 JP H0827614B2 JP 62104363 A JP62104363 A JP 62104363A JP 10436387 A JP10436387 A JP 10436387A JP H0827614 B2 JPH0827614 B2 JP H0827614B2
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Description

【発明の詳細な説明】 発明の背景 この発明は各種のデータ処理装置において出力コマン
ドによって与えられた文字コード・データによって指示
された文字を可視的に出力する,たとえば多桁型の表示
装置に表示するための文字出力装置に関する。
多桁型の表示装置,たとえば多桁型の螢光表示管の各
桁には一般に1文字(1キャラクタ)が表示される。し
たがって,表示装置がたとえば20桁のものであれば最大
20の文字の表示が可能であるから,表示コマンド内には
20以下の文字を指定する文字コード・データを含ませて
おけば指定されたすべての文字の表示ができる。
ところが1文字を2桁以上にわたって表示するような
場合,たとえば出願人の昭和62年4月15日付特許願
(1)「ハングル文字生成方法」(特開昭63−256989号
公報)に記載のように1つのハングル文字を表示区画2
桁または3桁にわたって表示するような場合には,表示
コマンドに含まれる文字コードの桁数とこれを表示装置
に表示したときの桁数が一致しない。そうすると,表示
コマンドに含まれる文字コード・データによって指定さ
れている文字のすべてを表示できない場合がある。
表示させるべき文字にはそれを表示することが絶対的
に必要であるとういものもある。このような不可欠の文
字の表示ができないとなると表示そのものが無意味とな
ってしまう。
発明の概要 この発明は,表示コマンド等の出力コマンドに含まれ
る文字コードによって指定される文字のすべてがたとえ
出力装置に出力できない場合であっても,特定の文字に
ついては必ず出力することができるとともに,他の文字
を見やすくした文字出力装置を提供することを目的とす
る。
この発明による文字出力装置は,文字を表わす範囲が
あらかじめ定められた出力装置,出力すべき文字を表わ
す一連の文字コード・データと,特定の文字を他の文字
に優先して出力すべきことを示す優先情報とを含む出力
コマンドが与えられ,上記一連の文字コード・データに
よって表わされる文字を出力するときに,上記出力コマ
ンドに含まれる一連の文字コード・データによって表わ
される文字のすべてを上記範囲内で出力できない場合
に,上記優先情報によって指定される文字を,それ以外
の文字の一部を削除して,優先的に上記範囲内で出力す
るよう制御する出力制御手段,および 上記特定文字の
優先的出力によって削除された文字がありかつその削除
された文字と一体となるべき文字が出力されて残る場合
には,この一体となるべき文字も削除するよう制御する
手段を備えているものである。
したがって,出力コマンドによって指定されたすべて
の文字がたとえ出力装置の出力範囲内に出力できない場
合であっても,少なくとも優先情報によって指定された
文字は優先して,すなわち他の一部の文字を削除するこ
とにより犠牲にして,必ず出力されるようになる。出力
することが絶対的に不可欠であるという文字は必ず出力
されるので,たとえ小さな文字出力領域をもつ装置であ
っても,出力装置として充分に機能しうるようになる。
特定の文字が優先して表示されるから,そのために特
定文字以外の文字の中に消されてしまうものもある。こ
の消されてしまった文字と一体となるべき文字が残って
出力されると,この出力されて残った文字の意味が分ら
なくなるおそれがある。たとえば2または3桁の表示区
画にわたって1つのハングル文字を表示したときにその
1または2桁分のみが表示されても全体としての1文字
分のハングル文字を判読できないことがある。この場合
にはこの発明によると残った一部の文字の出力(表示)
を消去してしまっている。したがって,意味不明な文字
がなくなるので全体として見やすい出力となっている。
実施例の説明 この発明を電子キャッシュ・レジスタ(ECR)におけ
るハングル文字の表示に適用した実施例について詳述す
る。
(1)ECRの構成 第1図はECRの外観を示している。ECR1はその下部に
設けられかつ開閉自在のキャッシュ・ドロアを備えたキ
ャッシュ・ボックス2,登録のために入力された,メモリ
から取出されたまたは算出された部門コード,商品名,
価格,合計金額,顧客の支払金額,釣銭等を表示するた
めのオペレータ用表示器3,この表示器3とは逆方向を向
いて配置されかつ同じような取引データを表示するため
の顧客用表示器4,上記のような取引データがプリンタ5
(第2図参照)によって印字されたレシートの発行口5
a,部門コード,商品コード,金額,個数,その他の取引
情報を入力するためのキーボード6,およびクレジット・
カードに関する個人照合または有効性の検査等のために
そのカードを挿入するためのカード挿入口7aを備えてい
る。
第2図は上記のECR1の電気的構成を示している。ECR1
における登録処理の全体的な動作はメインCPU11によっ
て制御され,このメインCPU11はその実行プログラムを
格納したROM12および登録処理に必要なデータ,その他
のデータをストアするためのRAM13を備えている。ま
た,メインCPU11には上記キーボード6ならびにクレジ
ット・カードに記録されているデータを読取るおよび必
要ならば書込むカード・リーダ/ライタ7が接続されて
いる。
オペレータ用表示器3,顧客用表示器4およびプリンタ
5はサブCPU31,41,51によってそれぞれ制御される。こ
れらのサブCPU31,41,51にはメインCPU11から後述する表
示コマンド,印字コマンドがそれぞれ与えられる。サブ
CPU31,41,51には,表示または印字ドット・パターンを
発生するキャラクタ・ゼネレータとして働くROM32,42,5
2およびメインCPU11から与えられるコマンド,その他の
データをストアするRAM33,43,53を備えている。サブCPU
31,41は,メインCPU11によって与えられる文字コードを
含む表示コマンドを後述するように解析処理して,ROM3
2,42内のドット・パターンを用いてハングル文字ならび
にアルファベットおよび数字の混在した情報を表示する
よう制御する。サブCPU51も同じように与えられる印字
コマンドの解析,印字処理を行なう。
第3図は表示器3,4にそれぞれ備えられている表示パ
ネル34の一例を示している。表示パネル34には複数の表
示区画35が横一列に並べられている。英文字(アルファ
ベット),数字(0〜9までの1桁の数字),記号等は
1区画35に1個表示されるので,1個の表示区画35を1桁
分と呼ぶことにする。表示パネル34は,複数のドット表
示管(たとえば蛍光表示管)を横に並べることによっ
て,液晶表示器によって,その他のドット表示器によっ
て構成することができる。
第4図は5×7ドット表示器の1桁分の表示区画35を
拡大して示すものである。この表示区画35は横5ドッ
ト,縦7ドットに配列されたS1〜S35の35個のドット・
セグメント36から構成されている。
表示区画35は5×7ドットに限られる必要はない。た
とえば7×9でもよいし,他の任意のドット配列を採用
できる。
以下の説明では5×7ドットの表示区画35をもつ表示
器における動作を例として述べるが,任意のドット配列
のものを用いることができるのはいうまでもない。表示
器におけるドット配列に応じてROM32,42にストアされる
ドット・パターンが若干修正されよう。
(2)ハングル文字の生成とコマンド・フォーマット ハングル文字は,子音字母(以下単に子音という)19
個,母音字母(以下単に母音という)21個およびパッチ
ム(終声子音)27個を,子音+母音,子音+母音+パッ
チムのように組合せることによって構成される。子音+
母音の組合せで399個の文字が,子音+母音+パッチム
の組合せで10,773個の文字がそれぞれ構成され,これら
の組合せの総数は11,172個となる。
この組合せにおいて,子音は左または上に置かれ,母
音は右または下に置かれる。パッチムは,子音+母音か
らなるハングルの常に下に置かれる。
表示器3,4には,ハングル文字と,英語のアルファベ
ット,数字,記号等(これらを英数字と略す)とが表示
される。ハングル文字1字の指定は16ビットで行なわ
れ,英数字1字は8ビットで指定される。
第5図(A)はハングル文字指定コードのフォーマッ
トを示している。最上位ビット(第15ビット)はハング
ル文字か英数字かを識別するための区分コードであり,
このビットが1であればハングル文字であり,0であれば
(後述するように英数字コードは8ビットによって構成
されるが)英数字である。他の15ビットは,上位から5
ビットずつそれぞれ子音,母音およびパッチムを指定す
るために用いられる。すなわち,第14ビット〜第10ビッ
トは子音コード,第9ビット〜第5ビットは母音コー
ド,第4ビット〜第0ビットはパッチム・コードであ
る。これらのコードのとりうる範囲が第5図(B)に示
されている。子音は上述のように19種類あるので,これ
らはコード00001〜10011(16進数表現で$01〜$13)に
よって指定される。母音は21種類であるからコード0000
1〜10101(16進数表現で$01〜$15)で指定される。パ
ッチムは27種類あるので,コード00000〜11111(16進数
表現で$00〜$1F)のうち,16進数表現で$10,$11,$1
3,$00および$1Fを除く27のコードによって指定され
る。パッチムはその16個において子音と字母が共通であ
るから,後に分るようにそのドット・パターンを子音と
共有する。子音19種類のうち3種類のみパッチムになり
得ない子音があり,それがコード$10,$11,$13で指定
されているので,,これらのコードが除かれている。ま
た,$00,$1Fのときはパッチム無しとみなされる。
このようにして,16ビットの情報量によって,11,172個
のハングル文字が指定可能となる。
第6図(A)は英数字を指定するコードのフォーマッ
トを示している。英数字のためのASCIIコードまたはJIS
7単位符号においてはすべての英数字は7ビットで表現
されている。最上位ビット(第7ビット)は必ず0にな
っている。この実施例ではこのような従来のコード大系
をそのまま流用している。すなわち,8ビットの英数字コ
ードの最上位ビット0は区分コードで英数字を表わし,
他の7ビットで英数字を指定する。この英数字コードの
とりうる範囲は00000000〜01111111(16進数表現で$00
〜$7F)である。
第7図,第8図および第9図は上述した子音コード,
母音コードおよびパッチム・コードによって指定される
実際の子音字母,母音字母およびパッチム字母を示して
いる。これらの図において5ビットのコードを上位1ビ
ットと下位4ビットとに分け,これらを16進数で表わし
ている。
子音は上述したようにハングル文字の構成において左
または上に配置される。すべての子音が左に配置される
可能性があり,また上に置かれる可能性がある。ハング
ル文字の構成において左に配置されたときの子音を側子
音と呼びCVで略すことにする。また上に置かれたときの
子音を上子音と呼びCHと略すことにする(第7図参
照)。
母音はハングル文字の構成において右または下に置か
れる。第8図を参照して,子音の右に置かれるコード$
01〜$04,$0A〜$0Eの母音を垂直母音と名付け,VVで略
す。子音の下に置かれるコード$05〜$09の母音を水平
母音と名付け,VHで略す。さらに垂直母音と水平母音を
組合せて構成される母音がある。それはコード$0F〜$
15によって指定されるもので,一般に複合母音と呼ばれ
るものと区別するために,ここでは複々合母音と名付
け,VH+VVで略すことにする。
一般にコード$01〜$0Aの10個の母音は基本母音と呼
ばれ,$0B〜$15の11個の母音は複合母音と呼ばれてい
る。複合母音には基本母音同志の組合せにより構成され
るものと,複合母音と基本母音とを組合せて構成される
ものとがある。主に後者を指す用語として(一部例外も
ある)複々合母音を用いる。
パッチムには子音字母と同一字母のパッチム(コード
$01〜$0F,$12)と,子音2字の組合せによってつく
られるパッチム(コード$14〜$1E)とがあり,後者を
トウル・パッチムと呼ぶことにする。略称はともにCPで
ある。
上述したように表示パネル34における1表示区画35は
横5ドット×縦7ドットのドット・セグメント36から構
成されており,ドットの数が少ないので1つのハングル
文字を1表示区画35で表示しきれない場合がある。そこ
で1表示区画で表示しきれないときには,2表示区画また
は3表示区画にわたって1ハングル文字を表示するよう
にしている。2または3表示区画にわたって表示した場
合に一般的に読みづらくなるが,できるだけ読みやすく
なるよう最適な表示品位を保つ工夫がなされている。
第10図は表示器のドット数5×7の制限とハングル文
字パターンとのかねあいから,全ハングル文字11,172字
を9種類の表示パターンに分類していることを示してい
る。また第11図は母音を基準として表示パターンの分類
を示している。この分類テーブルはROM32または42にス
トアされている。
第3図も参照して,パターン4および5は1表示区画
で表示できる組合せを示している。パターン1,2,6,7お
よび8は2表示区画で表示できる組合せを,パターン3
および9は3表示区画にわたって表示されるハングル文
字パターンをそれぞれ示している。
第10図に示すハングル文字表示パターンから,キャラ
クタ・ジェネレータとして働くROM32,42にどのような子
音字母ドット・パターン,母音字母ドット・パターン,
パッチム字母ドット・パターンをあらかじめ作成してお
く必要があるかが理解できる。
この図を参照して,子音のうち側子音CVは垂直母音VV
(VV1,VV2)と組合せて使用される(表示パターン1〜
3)。側子音CVについては各字母のドット・パターンが
1種類あれば足り,19個の側子音CVについてその例が第1
2図(A)に示されている。
上子音CH(CH1,CH2)は水平母音VH(VH1,VH2,V
H3,VH4)と組合せて使用される(表示パターン4〜9,
とくに表示パターン4〜6)。19個の上子音について標
準的なドット・パターンが第12図(B)に示されるよう
に作成されている。これを上子音CH1とする。組合せの
仕方によっては縦のドット数の少ないドット・パターン
が必要となることがあるので(たとえば表示パターン
5),上記の標準的なドット・パターンに加えて,特定
の5個の上子音については,同図に示されているよう
に,もう1種類のドット・パターンがあらかじめ作成さ
れている。これを上子音CH2とする。
子音については,それが側子音CVであっても上子音CH
であっても(CH1,CH2のいずれも)同じコードで指定さ
れる(第7図参照)。
9個の垂直母音VVのドット・パターンについても(表
示パターン1〜3)最適な表示品位を得るために,縦の
ドット数の多いもの(これをVV1とする)と少ないもの
(これをVV2とする)との2種類が作成されている。そ
の例が第12図(C)に示されている。
水平母音VHについては(表示パターン4〜6),縦の
ドット数および位置によって4種類のものがつくられて
おり,その例が第12図(D)に示されている。これらを
VH1,VH2,VH3,VH4で区別する。水平母音は5個である
が,そのすべてについて4種類のドット・パターンがあ
る訳ではなく,必要に応じて設定されている。
第8図を用いて説明したように垂直母音と水平母音の
指定コードは異なっている。
表示パターン7〜9の母音は複々合母音(コード$0F
〜$15;第8図参照)で水平母音VHと垂直母音VVに分解
でき,これらの組合せVH+VVによって表示可能である。
たとえば表示パターン7および9ではVH1またはVH2+VV
1,パターン8ではVH1またはVH2+VV2である。したがっ
て,複々合母音についてのドット・パターンは作成され
ていない。
パッチムCPは垂直母音の下の位置(表示パターン2,
8)かハングル文字の右側の位置(表示パターン3,6,9)
に置かれる。トウル・パッチムを含む27個のパッチムに
対して,第12図(E)(F)に示すように,標準的なド
ット・パターン(CP1とする)と,特定の5個のパッチ
ムに対して縦ドット数の少ないドット・パターン(CP2
とする)とが定められている。
第12図(A)〜(F)に示す109個のドット・パター
ンはキャラクタ・ゼネレータとして働くROM32,42(およ
びROM52)にあらかじめストアされている。これらのド
ット・パターンとコードとの関係をまとめたのが第13図
である。○印はドット・パターンがあることを示してい
る。また( )内の数字は縦方向を専有するドット数
(以下,縦ドット数という)を示している。2種類の上
子音,2種類の垂直母音,4種類の水平母音,2種類のパッチ
ムをそれぞれ区別するためにサブ・コードが用いられ
る。また,( )内に示した縦ドット数を示すデータも
テーブル等の形であらかじめROMにストアされている。
なお第13図では作表の便宜上,子音とパッチムの一部に
ついてはコードおよびハングル字母を共通にして図示さ
れている。
上述したように複々合母音は水平母音と垂直母音との
組合せによってそのドット・パターンが作成されるため
に,複々合母音のドット・パターンはROMにストアされ
ていない。これに代えて複々合母音のドット・パターン
の発生のために水平母音と垂直母音との組合せテーブル
が第14図のようにあらかじめ作成され,ROM32,42に設定
されている。
(3)表示処理一般 第15図はメインCPU11によってサブCPU31または41に与
えられる表示(または印字)コマンドのフォーマット,
およびこのコマンドから指令された文字が表示(印字)
される様子を示すものである。表示コマンドは,コマン
ド・コードを先頭にしてその後に表示すべき文字を指定
するコード(文字コード・データ)が表示位置の順で並
んでいる。上述したようにハングル文字1字は2バイト
(16ビット)のコードによって指定され,英数字は1バ
イト(8ビット)コードによって指定される。文字コー
ド・データ中には一般にハングル文字と英数字とが混在
している。しかもハングル文字コードと英数字コードと
はバイト数が異なる。したがって,サブCPU31または41
は表示コマンドを受取ったときにハングル文字と英数字
とをまず区別しなければならない。
表示コマンドはメインCPU11から送られてきたときに
サブCPU31または41に接続されたRAM33もしくは43または
他の適当なバッファに一時的にストアされる。このスト
ア場所を指定するためにアドレス・ポインタが用いら
れ,アドレス・ポインタは1バイト分の場所を1単位と
して指定する。説明の簡略化のために,第15図の中段に
示すように表示コマンド中の文字コード・データの先頭
の1バイト分のデータのストア場所のアドレス・ポイン
トを0,次の1バイト分のデータのストア場所を1,という
ようにアドレス・ポイントとして1バイト分のストア場
所に連続番号が付けられているものとする。
第22図はサブCPU31または41によって実行される表示
コマンドにおけるハングル文字と英数字の判別処理を示
している。
アドレス・ポインタがまず初期化され,先頭のストア
場所のアドレス・ポイント(すなわち0)を示す値に設
定される(ステップ101)。このアドレス・ポインタの
示すポイントから2バイト分のコード・データの最上位
ビットが0か1かがチェックされる。(ステップ10
2)。第5図および第6図を参照して説明したように最
上位ビットは区分コードであり,この区分コードが1な
らばそれを含む2バイトのコード・データはハングル文
字を示すものであり,0の場合にはそれを含む1バイトの
コード・データは英数字を示すものである。
最上位ビット=1の場合にはハングル文字コードであ
ると判断して,このコードがとりうるコード範囲$8420
〜$CEBFの間にあるかどうかがチェックされる(ステッ
プ104,105)。この範囲内のものであれば,ハングル文
字コードであると判断してその旨をRAM33または43の所
定のエリアにストアし(ステップ106),上記範囲外で
あれば未定義のコードである旨を同じようにRAMにスト
アする。(ステップ107)。この後,アドレス・ポイン
タに+2してステップ102に戻り,同じような処理が繰
返される。
最上位ビットが0の場合には英数字コードであると判
断してその旨をRAMにストアし(ステップ109),アドレ
ス・ポインタに+1して(ステップ110),ステップ102
に戻る。
上記の処理の繰返しによって表示コマンド中のすべて
の文字コード・データについての解析が終了すれば(ス
テップ111),この判定処理は終る。
この解析の結果に基づいて次に各コードによって表わ
されるドット・パターンの生成処理に進み,第15図の最
下段に示されるようなハングル文字と英数字との組合せ
が表示器3または4に表示されることになる。
英数字は指定された1文字を指定された位置の1表示
区画35に表示すればよいので,従来から知られたやり方
で行なうことができる。もちろん英数字のドット・パタ
ーンもROM32または42にストアされている。
ハングル文字のドット・パターン生成および表示処理
はやや複雑であり,その処理手順の一部が第23図に示さ
れている。この処理はサブCPU31または41によって実行
される。
上記の解析処理によってハングル文字コードであると
判定された2バイト(16ビット)分の文字コードをバッ
ファ等に読出し,これを区分コード(1ビット),子音
コード(5ビット),母音コード(5ビット)およびパ
ッチム・コード(5ビット)分解する(ステップ12
1)。この分解処理の様子が第16図上段および中段に示
されている。2バイトのハングル文字コードが16進数表
現で$843Fの場合には,子音コードは$01,母音コード
は$01,パッチム・コードは$1Fであることが分る。
次にパッチム・コードの解読によってパッチムが有か
無かが判定される(ステップ122)。パッチム・コード
のとりうる範囲は第9図に示したように$01〜$0F,$1
2,$14〜$1Eであるのでこの範囲内のものかどうかの検
査を行なえばよい。コード$1Fは上記のとりうる範囲内
には無いからパッチム無しと判定される。
パッチム無しの場合には,第11図を参照して,表示さ
れるパターン類型はパターン1,4または7であり,これ
らは母音の種類によって分類される。したがって,母音
コードが示す母音の種類が検査され(ステップ123),
母音コードが垂直母音であれば表示パターン1の生成処
理に(ステップ124),水平母音であれば表示パターン
4の生成処理に(ステップ125),複々合母音であれば
表示パターン7の生成処理に(ステップ126)それぞれ
進む。
第16図に示す例において母音コード$01は垂直母音で
あるから,表示パターン1の表示処理(ステップ124)
が行なわれる。この処理は最も簡単である。表示パネル
34内の2つの表示区画35が用いられ,第1番目の表示区
画には子音コードによって示されるドット・パターン
が,第2番目の表示区画には母音コードによって指定さ
れる2種類のドット・パターンのうちパターンVV1がそ
れぞれ表示される。子音コード$01,母音コード$01の
場合の表示例が第16図の下段に示されている。
表示パターン4は2つのパターンに分けられる。それ
は上子音CH1と水平母音VH1との組合せ(これをパターン
4−1という),および上子音CH1と水平母音VH2の組合
せ(これをパターン4−2という)である。これらの2
つの表示パターンが第17図に示されている。
上子音CH1の縦ビット数は,第13図からも分るように,
3または4である。これに対して水平母音VH1の縦ビット
数は3または1である。したがって,上子音CH1と水平
母音VH1のいかなる組合せにおいてもそれらの縦ビット
数の合計は表示区画35の縦ビット数である7を超えるこ
とはなく,パターン4となるすべてのハングル文字は原
則的に表示パターン4−1で表示可能である。
しかしながら,上子音コード$04,$0Cまたは$0Eの
字母と水平母音コード$07または$08の字母との組合せ
においては,ドット・パターンCH1とVH1との合成によっ
て生成された文字が非常にみづらくなる。そこで水平母
音のドット・パターンVH1に代えて縦ビット数が2であ
るドット・パターンVH2が用いられる。そして,上半部
の上子音ドット・パターンCH1と下半部の水平母音ドッ
ト・パターンVH2との間に1ドット分のスペースが置か
れる。これが表示パターン4−2である。
したがってステップ125の表示パターン4の生成処理
ではまず,与えられた文字コードにおける上子音と水平
母音との組合せが上述したパターン4−2となるべき特
定のものかどうかが判定される。上記特定のものでなけ
ればパターン4−1にしたがって,特定のものであれば
パターン4−2にしたがってそれぞれ1つの表示区画に
表示する。表示パターン4−2のドット・パターンが生
成される様子が第18図に示されている。
このパターン4の生成処理の手法は,後に示すパター
ン6,7,8および9の生成処理において利用される。
ステップ126における表示パターン7の生成アルゴリ
ズムの詳細が第24図に示されている。またこのアルゴリ
ズムにしたがって行なわれる複々合母音を含むハングル
文字の生成過程の一例が第19図に示されている。これら
の図を参照して,まず複々合母音を水平母音と垂直母音
とに分解する(ステップ131)。上述したように複々合
母音のドット・パターンはあらかじめ作成されていず,
その代わりに複々合母音を構成する水平母音と垂直母音
との組合せテーブル(第14図参照)がROM32または42に
ストアされている。この組合せテーブルを参照して,指
定された複々合母音を構成する水平母音(VH1またはV
H2)のコードと垂直母音(VV1)のコードとをみつけ出
す。第19図の例では,コード$0Fの複々合母音が指定さ
れているから,これはコード$05の水平母音とコード$
01の垂直母音とから構成することができることが分る。
表示パターン7のハングル文字は表示パネル34の2つ
の表示区画35を用いて表示される。次に,子音コードに
よって指定された上子音CH1のドット・パターンと上記
の処理で検索された水平母音(VH1とVH2)とが上述した
表示パターン4の作成手法で合成され,第1番目の表示
区画に表示される。(ステップ132)。第19図の例では
コード$01の上子音とコード$05の水平母音とが組合さ
れている。続いて上記処理で検索された垂直母音(V
V1)のドット・パターンが第2番目の表示区画に表示さ
れる(ステップ133)。
第23図ステップ122でパッチム有と判断されたときに
は第25図に示す処理に進む。ここでもまず母音コードが
チェックされ,垂直母音か,水平母音かまたは複々合母
音かが判断される(ステップ141)。
垂直母音の場合には第11図の分類テーブルからも分る
ように表示パターン2または3となる。表示パターン2
は1つのハングル文字を2つの表示区画で表示するもの
であり,表示パターン3は3つの表示区画を用いて表示
する。できるだけ少ない表示区画で1つのハングル文字
を表示することが好ましいので,まずパターン2で表示
可能かどうかがチェックされる(ステップ142)。表示
パターン2,3のいずれにおいても第1番目の表示区画に
は子音コードによって指定された側子音が表示される。
したがって,ハングル文字を構成する垂直母音(縦ビッ
ト数の少ない母音VV2)とパッチムCP1の組合せが1表示
区画におさまるかどうかがチェックの対象となる。
第13図を参照して,垂直母音VV2の縦ドット数は3ま
たは4であり,パッチムCP1の縦ドット数は3,4または5
である。したがって縦ドット数が7の1表示区画に表示
可能な組合せは,縦ドット数3の垂直母音VV2と縦ドッ
ト数3のパッチムCP1,縦ドット数3のVV2と縦ドット数
4のCP1および縦ドット数4のVV2と縦ドット数3のCP1
である。これらの場合には表示パターン2のドット・パ
ターンの生成が行なわれる(ステップ145)。この処理
では,第2番目の表示区画に母音コードによって指定さ
れた垂直母音VV2のドット・パターンとパッチム・コー
ドによって指定されたパッチムCP1のドット・パターン
とが合成されて表示される。
上記の組合せ以外の場合には表示パターン3の生成処
理が行なわれる(ステップ146)。この処理では,第2
番目の表示区画に母音コードによって指定される垂直母
音ドット・パターンのうち縦ドット数の多いVV1のパタ
ーンが表示され,第3番目の表示区画に指定されたパッ
チムCP1のドット・パターンが表示される。
母音の種類の判定において水平母音であることが分っ
た場合には,ハングル文字が表示パターン5で表わすこ
とができるかどうかが検査される(ステップ143)。表
示パターン5は子音,母音およびパッチムの組合せを1
表示区画に収めるものである。表示パターン5の組合せ
が可能であれば指定されたハングル文字をこのパターン
5で表示し,不可能な場合には表示パターン6が使用さ
れる。表示パターン6は,第1番目の表示区画に子音と
母音の組合せを,第2番目の表示区画にパッチムをそれ
ぞれ表示することによって,2表示区画で1ハングル文字
を表現する。
表示パターン5は,縦ドット数の異なる字母の組合せ
に応じて第20図に示すように表示パターン5−1,5−2
および5−3に分類される。表示パターン5−1は,縦
ドット数2の子音ドット・パターンCH2と縦ドット数2
の母音ドット・パターンVH3と縦ドット数3のパッチム
・ドット・パターンCP1を縦に並べることによって構成
される。表示パターン5−2は縦ドット数3のCH1と縦
ドット数2のVH4と縦ドット数2のCP2とによって,パタ
ーン5−3は縦ドット数3のCH1と縦ドット数1のVH3
縦ドット数3のCP1とによってそれぞれ構成される。最
上段の子音の縦ドット数が多い方がより品位の高いハン
グル文字の表現が可能なので表示パターン5−1よりも
パターン5−2の方が優先的に採用される。これらの表
示パターン5−1〜5−3を構成する子音,母音および
パッチムの字母を第21図に示す。
コードによって指定されたハングル文字がパターン5
−1〜5−3のいずれかで表現できるかどうかをチェッ
クするにあたって,まず母音コードがチェックされる。
母音コードがドット・パターンVH4をもつもの($05,$
06,$07,$08)であれば表示パターン5−2で表現でき
る可能性がある。この場合には,次の子音コードが縦ド
ット数3の上子音ドット・パターンCH1をもつ字母を示
していること(CH1の中には縦ドット数が4のものもあ
る),およびパッチム・コードが縦ドット数2のドット
・パターンCP2をもつ字母を示していることを条件にパ
ターン5−2が選択される。母音コードがドット・パタ
ーンVH4をもつものを示しているが(この母音コードは
ドット・パターンVH3をももっている),上記の子音と
パッチムの条件を満たさない場合には,次に子音コード
が縦ドット数2のドット・パターンCH2をもつものであ
り(縦ドット数2のCH2は縦ドット数3のCH1に含まれ
る),かつパッチム・コードが縦ドット数3のドット・
パターンCP1をもつものであることを条件に表示パター
ン5−1で表示可能と判定する。母音コードがドット・
パターンVH4をもつものであっても子音コードまたはパ
ッチム・コードが表示パターン5−1または5−2の条
件を満たさない場合には表示パターン6で表現すると判
定する。
残った表示パターン5−3で表現可能かどうかをみる
ために,母音コードが縦ドット数1のドット・パターン
VH3をもつもの(これは母音コード$09のみ)かどうか
をチェックし,そうであれば子音コードが縦ドット数3
のドット・パターンCH1をもつものであり,かつパッチ
ム・コードが縦ドット数3のドット・パターンCP1をも
つものであることを条件に表示パターン5−3を採用す
る。それ以外の場合には表示パターン6となる。
表示パターン5−1,5−2または5−3で表示可能と
判定されれば,そのパターンに応じたドット・パターン
がROM32または42から読出され,これらが重ね合わされ
ることによって1表示区画に指定されたハングル文字が
表示される(ステップ147)。
それ以外の場合には表示パターン6の生成処理に進む
(ステップ148)。この表示パターン6の表示処理にお
いて第1番目の表示区画には,与えられた子音コードお
よび母音コードのドット・パターンCH1およびVH1または
VH2が,第17図に示した表示パターン4と同じ手法にし
たがって表示され,第2番目の表示区画にはパッチム・
コードによって指定された表示パターCP1が表示され
る。
ステップ141の母音コードの分析において複々合母音
と判定されたときには,表示パターン8で表現できるか
どうかが判定される(ステップ144)。表示パターン8
は2表示区画で1ハングル文字を表わすものである。表
示パターン8で表現できなければ,1ハングル文字を3表
示区画を用いて表現する表示パターン9が採用される。
表示パターン8で表現できるかどうかの判定は,表示
パターン7の表示処理の場合と同じように,第14図に示
すテーブルを用いて複々合母音を水平母音(VH1またはV
H2)と垂直母音(VV1またはVV2)とに分解する。次に,
分解した垂直母音と与えられたパッチムとが1表示区画
で表現できるものであるかどうかを,上述した表示パタ
ーン2で表現可能かどうかの処理と同じ手法を用いて判
定する。表示可能であればパターン8が採用され,不可
能であればパターン9となる。
表示パターン8で表示可能ということになれば,まず
表示パターン4の表示処理で用いた手法によって,子音
コード(CH1)と上記の分解した水平母音コード(VH1
たはVH2)の各ドット・パターンを上下に重ねて第1番
目の表示区画に表示し,次に第2番目の表示区画には分
解された垂直母音と指定されたパッチムのドット・パタ
ーンを重ねて表示する(ステップ149)。表示パターン
9を表示するときには,第1番目の表示区画については
上記パターン8と同じ処理を,第2および第3番目の表
示区画についてはパターン3のと同じ処理が用いられる
(ステップ150)。
(4)分離表示制御コードと表示処理 第26図は受信した表示コマンドの文字コード・データ
の一部とこの文字コード・データに基づいて表示パネル
34に表示された内容とを示している。8ビットからなる
英数字コードによって指定される英数字は必ず1つの表
示区画35に表示される。表示パネル34の1表示区画35を
1桁と呼ぶことにしてあるので,これに対応して文字コ
ード・データにおいてもその8ビット分を1桁と呼ぶこ
とにする。第26図では表示コマンドは20桁から構成さ
れ,表示パネル34にも20桁分の表示区画(20個の表示区
画)35が設けられているものとする。
第26図(1)は表示コマンド内の文字コード・データ
が英数字コードのみを含む場合を示している。上述のよ
うに1桁の英数字コードが示す1つの英数字は1表示区
画に表示されるから,20桁の英数字コードの示すすべて
の英数字が20個の表示区画35を含む表示パネル34に丁度
表示される。表示コマンド内の各文字コードの桁位置と
その文字が表示される表示パネル34上の桁位置とは一致
している。
第26図(2)は表示コマンド内の文字コード・データ
がハングル文字コードのみからなり,しかもこのハング
ル文字が1文字を1表示区画で表示可能な(すなわち第
10図パターン4の)ハングル文字を指定している場合を
示している。ハングル文字コードは16ビットすなわち2
桁を必要とする。2桁の文字コードが表わすハングル文
字が1桁の表示区画35に表示されるので,20桁の文字コ
ード・データによって表わされるすべてのハングル文字
が10桁の表示区画に表示され,10桁の表示区画が余って
しまう。表示コマンド内の各文字コードの桁位置とその
文字が表示される表示パネル34上の桁位置とは一致しな
い。
第26図(3)は表示コマンド内の文字コード・データ
がハングル文字コードのみからなり,しかもこのハング
ル文字コードが1文字コードを2表示区画で表示可能な
(たとえば第10図パターン1の)ハングル文字を指定し
ている場合を示している。2桁の文字コードが表わすハ
ングル文字が2桁の表示区画35に表示されるので,20桁
のコマンド・データによって表わされるすべてのハング
ル文字が丁度20桁の表示区画に表示される。表示コマン
ド内の各文字コードの桁位置とその文字が表示される表
示パネル34上の桁位置とは一致する。
第26図(4)は表示コマンド内の文字コード・データ
がハングル文字コードのみからなり,しかもこのハング
ル文字が1文字を表示するのに3表示区画を必要とする
(たとえば第10図パターン9の)ハングル文字を指定し
ている場合を示している。2桁の文字コードによって表
わされるハングル文字が3桁分の表示区画35に表示され
るので,20桁の文字コード・データによって表わされる
すべてのハングル文字は20桁の表示区画に表示しきれ
ず,表示パネル34からはみ出してしまう。表示コマンド
内の各文字コードの桁位置とその文字が表示される表示
パネル34上の桁位置とは一致しない。
第26図(5)は,表示コマンドの文字コード・データ
中に,英数字コード,2表示区画を必要とするハングル文
字コードおよび3表示区画を必要とするハングル文字コ
ードが混在している例を示している。この場合にも表示
できない文字が生じる。また,表示コマンド内の各文字
コードの桁位置とその文字が表示される表示パネル34上
の桁位置とは一致しない。
第26図(6)は,表示コマンドの文字コード・データ
中に英数字コードと1表示区画で表示できるハングル文
字コードとが混在している例を示すもので,すべての文
字を表示しても1またはいくつかの表示区画35が余って
しまう。表示コマンド内の各文字コードの桁位置とその
文字が表示される表示パネル34上の桁位置とは一致しな
い。
第26図(7)は,表示コマンドの文字コード・データ
中に英数字コードと表示のために3表示区画を必要とす
るハングル文字のコードとが混在している例を示し,こ
れは第26図(5)の場合と同じ結果になる。
第26図(8)(9)については後述する。
以上をまとめると,ハングル文字を含むデータを表示
する場合には,表示コマンドによって与えられたすべて
の文字が表示パネル34内に表示しきれない場合がある。
表示コマンドの文字コード・データと表示区画35の桁数
が同じ20の上記の場合のみならず,表示コマンドの文字
コード・データが表示区画35の桁数よりも少し少なくて
も同じように表示しきれない場合が起こりうる。
逆に,表示コマンドによって与えられたすべての文字
を表示しても表示区画が余ってしまう場合が起こりう
る。
表示コマンド中のすべての文字を表示パネルに表示で
きないとすると次のような問題が生じる。表示器3また
は4に表示すべきデータには絶対的に表示されることが
必要なものが含まれている。このように表示が絶対のデ
ータが表示できなかったすると表示器3,4の存在が無意
味となる。たとえば表示器3,4に商品名とその価格を表
示するような場合に,商品名の一部または全部は表示で
きなくても,ECR1の正確な操作のためには価格は絶対的
に表示しなければならない。
このような問題を解決するために表示コマンドの文字
コード・データ中に分離表示用の制御コードすなわちUS
(unit separator)コードが導入されている。この制御
コードUSは,USコードのある桁以降の文字コードを表示
パネル34上の所定の表示区画に優先して表示すべきこと
を表わしている。
第27図(A)は制御コードUSを含む表示コマンドのコ
ード・データの例を示している。USコードは第5桁目に
入っている。第20桁目〜第6桁目まではハングル文字
(および英数字)のコードから構成され,第4桁目〜第
1桁目まではハングル文字と英数字(場合によって英数
字のみ,またはハングル文字のみ)のコードから構成さ
れている。このような文字コード・データは次のような
CPU31または41の処理によって表示器3または4に表示
される。
第27図(B)を参照して,まず第20桁目からUSコード
の直前の第6桁目までの文字コードを上述の「(3)表
示処理一般」で述べた手順によって解析し,これらの文
字コードによって指定された文字を表わすドット・パタ
ーンを展開し,各表示区画35に対応する第1のバッファ
にストアする(第1ステップ)。第27図(B)における
第1ステップに対応する図面は,上記のドット・パター
ンの展開によって第20桁目から第3桁目までの表示区画
35が専有されたことを示している。コードSPはスペース
・コードであり,ここには文字は表示されない。
次にUSコード以降の第4桁目から第1桁目までの文字
コードを同じように解析し,これらの文字コードによっ
て指定された文字を表わすドット・パターンを展開し,
第2のバッファにストアする(第2ステップ)。
そして,第2ステップにおいてUSコード以降の文字が
4桁分の表示区画を要することが分るので,これらのド
ット・パターンを第1ステップで展開したドット・パタ
ーンの第4桁目〜第1桁目の表示区画に表示するものと
して第1のバッファに優先してストアする(第3ステッ
プ)。これによって,第1ステップで展開された第3桁
目と第4桁目のドット・パターンは消去される。
したがって最終的に第20桁目の表示区画から第5桁目
の表示区画までは第1ステップで展開されたドット・パ
ターンが,第4桁目の表示区画から第1桁目の表示区画
までは第2ステップで展開されたドット・パターンがそ
れぞれ表示される。すなわちUSコード以降の文字コード
によって表わされる文字が第1桁目〜第4桁目の表示区
画に他の文字に優先して表示されることになる。
この優先表示される文字と他の表示文字とを区別する
ために,USコードの位置すなわち第5桁目にスペース・
コードSPを入れ,第5桁目の表示区画にはいかなる文字
も表示しないようにするとよい。
上記の説明ではより分りやすくするためにドット・パ
ターン展開用の2つのバッファを用いているが,USコー
ド以降の文字コードによるドット・パターンの表示のた
めに必要な表示区画数があらかじめ分っている場合には
(たとえば第4桁目〜第1桁目が英数字である場合),U
Sコード以降の文字のドット・パターンを第1のバッフ
ァの第4桁目から展開するようにしてもよい。そうすれ
ば第2のバッファは不要となる。
USコード以降の文字コードによるドット・パターンの
表示のために必要な表示区画数があらかじめ分っていな
くても,その文字コードから必要な表示区画数を導き出
せば第1のバッファに直接にこれらのドット・パターン
を展開することが可能となる。
すべての文字コードをドット・パターンに展開する前
に,これらの文字コードの文字を表示するために必要な
表示区画数を算出し,この算出した値を用いて各文字を
表示すべき区画位置を決定し,その後ドット・パターン
の展開(すなわちキャラクタ・ゼネレータとしてのROM3
2,42からのドット・パターンの読出し)を行なうように
することもできる。
第27図(A)の文字コード・データにおいて,第20桁
目〜第6桁目までの文字コードの示す文字を表示したと
きに専有する表示区画が15桁よりも少ない場合(第27図
(B)の第1ステップでは18桁となり15桁を超えてい
る)にも,USコード以降の第4桁目〜第1桁目までの文
字コードによって表わされる文字を所定桁の表示区画
(たとえば第4桁目)以降に表示するようにすると,優
先表示すべき文字の表示位置が一定しているので優先表
示すべき文字に特定の意味(たとえば価格)をもたせた
ときに非常に見やすい表示となる。
第27図(B)に示す処理によると第1ステップで第3
桁目と第4桁目の表示区画に表示されるものとして展開
された文字は,USコード以降の優先文字表示のために消
去されている。たとえば,この消去された第3,4桁目の
文字が3表示区画で表示されるハングル文字の一部を構
成しているとすると,他の部分が第5桁目に残るが,こ
の第5桁目の文字は中途半端は文字となってしまう。
このような中途半端な文字が残ってしまった例が第26
図(8)に示されている。この例ではUSコードは文字コ
ード・データ中の第16桁目にある。第18,17桁目の文字
コード$9216および第20,19桁目の文字コード$85F5に
よって指定されたハングル文字は表示のためにともに3
表示区画を要求している。したがって,USコード以降の
優先文字を第15桁目の表示区画以降に表示したときに,
第17,18桁目の表示区画には文字コード$9216によって
指定されるハングル文字が中途半端な形で残ってしま
う。
このような中途半端なハングル文字は意味不明なこと
があるので消してしまった方が見やすい。第16,17桁目
の中途半端な表示をクリアした表示例が第26図(9)に
示されている。表示コマンドは第26図(8)のものと同
じである。
このような中途半端な文字を消去する処理のために,
第28図に示すような,表示コマンドにおける表示コード
の桁位置とこれを表示したときに専有される表示パネル
34の表示区画35の桁位置との関係を示すテーブルを作成
しておくとよい。USコード以降の優先文字を第15桁目か
ら表示することが分ると,第15桁目はこのテーブルの17
〜15桁位置に含まれているので,第17,第18桁目の文字
コードの表示は行なわないと判定することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図はECRの外観を示す斜視図,第2図はECRの電気的
構成を示すブロック図,第3図はECRにおける表示器の
表示パネルの構成を示す正面図,第4図は上記表示パネ
ルの表示区画のドット・セグメントを示す図である。 第5図(A)はハングル文字指定コードのフォーマット
を示す図,第5図(B)は同指定コードのとりうる範囲
を示す図,第6図(A)は英数字を指定するコードのフ
ォーマットを示す図,第6図(B)は同指定コードのと
りうる範囲を示す図である。 第7図は子音コードと子音字母との対応関係を示す図,
第8図は母音コードと母音字母との対応関係を示す図,
第9図はパッチム・コードとパッチム字母との対応関係
を示す図である。 第10図は表示パターンの類型を示す図であり,第11図は
これらの表示パターンの分類を母音を基準に示す図であ
る。 第12図(A)〜第12図(F)はキャラクタ・ゼネレータ
としてのROMにストアされる字母表示のためのドット・
パターンの例を示す図である。 第13図は作成されかつストアされている字母のドット・
パターンを各字母およびその指定コードごとに整理して
示す図であり,第14図は複々合母音を構成する水平母音
と垂直母音との組合せをテーブルにして示す図である。 第15図は表示コマンドのフォーマットおよびこのコマン
ドから指定された文字が表示される様子を示す図であ
る。 第16図は表示パターン1のハングル文字が指定コードを
分解することによって表示される様子を示す図である。 第17図は表示パターン4が2種類に分類できる様子を示
す図,第18図は表示パターン4のハングル文字の生成,
表示処理過程を示す図である。 第19図は,複々合母音を含む表示パターン7のハングル
文字の生成,表示処理過程を示す図である。 第20図は表示パターン5が3種類に分類できる様子を示
す図,第21図は3種類に分けられた表示パターン5を構
成する具体的な字母を整理して示す図である。 第22図は表示コマンドを受けたときにサブCPUによって
行なわれるハングル文字と英数字とを識別する処理手順
を示すフロー・チャートである。 第23図から第25図はサブCPUによって実行される各種表
示パターンのハングル文字作成,表示処理手順を示すフ
ロー・チャートである。 第26図(1)〜(9)は表示コマンド中の文字コード・
データとその表示例とを示す図である。 第27図(A)は表示分離制御コードを含む文字コード・
データを示し,第27図(B)はこのような文字コード・
データの表示処理の手順を示すものである。 第28図は表示コード・データの桁位置と表示区画上の桁
位置とを関係づけるテーブルを示す図である。 1…ECR,3,4…表示器,5…プリンタ,11…メインCPU,12…
メインCPUのROM,13…メインCPUのRAM,31,41…表示処理
用サブCPU,32,42…サブCPUのキャラクタ・ゼネレータと
して働くROM,33,43…サブCPUのRAM,34…表示パネル,35
…表示区画,36…ドット・セグメント。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】文字を表わす範囲があらかじめ定められた
    出力装置, 出力すべき文字を表わす一連の文字コード・データと,
    特定の文字を他の文字に優先して出力すべきことを示す
    優先情報とを含む出力コマンドが与えられ,上記一連の
    文字コード・データによって表わされる文字を出力する
    ときに,上記出力コマンドに含まれる一連の文字コード
    ・データによって表わされる文字のすべてを上記範囲内
    で出力できない場合に,上記優先情報によって指定され
    る文字を,それ以外の文字の一部を削除して,優先的に
    上記範囲内で出力するよう制御する出力制御手段,およ
    び 上記特定文字の優先的出力によって削除された文字があ
    りかつその削除された文字と一体となるべき文字が出力
    されて残る場合には,この一体となるべき文字も削除す
    るよう制御する手段, を備えた文字出力装置。
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