JPH08274552A - 増幅器 - Google Patents

増幅器

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JPH08274552A
JPH08274552A JP9755495A JP9755495A JPH08274552A JP H08274552 A JPH08274552 A JP H08274552A JP 9755495 A JP9755495 A JP 9755495A JP 9755495 A JP9755495 A JP 9755495A JP H08274552 A JPH08274552 A JP H08274552A
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capacitor
resistor
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Takashi Inoue
隆 井上
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正明 葛原
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MIRI WAVE KK
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 寄生発振が発生せず広帯域な利得性能を有す
るマイクロ波又はミリ波帯域の増幅器を提供する。 【構成】 入力整合回路12には、伝送線路2の端部b
に、伝送線路9と抵抗R1 とキャパシタC3 のRCバイ
アス回路14を点g1 で接地接続し、伝送線路2の他の
端部aから点g1 までの距離をλ/4とし、出力整合回
路13には、伝送線路6の端部dに、伝送線路10と抵
抗R2 とキャパシタC4 のRCバイアス回路15を点g
2 で接地接続し、伝送線路6の他の端部cから点g2 ま
での距離をλ/4とした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、増幅器に関し、特にマ
イクロ波又はミリ波帯域の無線通信装置等に用いる増幅
器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、低雑音増幅器(LNA:Low Nois
e Amplifier )では、λ/4長スタブを用いると、そこ
で定在波がたって放射損失が大きくなることや回路面積
が大きくなり過ぎるなどの理由から、λ/4未満の長さ
の線路を用いて整合回路とバイアス回路を兼ねるように
構成する手法が一般に行われていた。図9に、上記のよ
うな増幅器の一例の構成を示す。図に示すように、この
増幅器301では、入力整合回路12E及び出力整合回
路13Eに、先端をMIM(メタル・インシュレータ・
メタル:金属と絶縁体とを互層にしたもの)キャパシタ
C1 ,C2 で高周波的に接地した誘導性のRFショート
スタブ2E,6Eを用いており、これをそれぞれ直流バ
イアスVg ,Vd の供給にも用いている。
【0003】高出力増幅器では、図10に示すように、
整合回路として容量性のオープンスタブ4F,8Fを用
い、バイアス回路としてλ/4長のキャパシタC1 ,C
2 で接地したスタブ32,36を用いることが多い。こ
れは、この整合方法が、広範な負荷インピーダンスに対
応できるからである。ところで、マイクロ波・ミリ波高
出力増幅器では、図9に示したようなショートスタブ型
の整合回路を用いることもある。このメリットは利得が
広帯域になり、かつ、周波数に対してアンプの入力イン
ピーダンス変動が比較的小さくなることである。これは
特に増幅器を他の回路と複合化して動作させるときには
切望される特性である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、マイク
ロ波・ミリ波帯に動作帯域をもつ増幅器などでは、ショ
ートスタブ整合をとると、安定定数Kが1以下の不安定
な低周波領域まで整合がとれ、利得ももってしまう。こ
れにより、ショートスタブ整合を用いた増幅器では、低
周波での寄生発振が生じることがよくあった。低周波発
振を防ぐ手段として、図11に示すように、DCバイア
スラインをRC直列回路で並列にシャントする方法がと
られることがあった(チェン他著:”One Watt Q-Band
Class A Pseudomorphic HEMT MMIC Amplifier" ,199
4年 IEEE MTT−S ダイジェスト p.p.805-
808 参照)。
【0005】しかし、図11の方法では、発振抑制用R
Cバイアス回路を他の素子や線路に近接して配置する
と、電磁気的結合が生じて今度はマイクロ波領域での寄
生発振につながる。RCバイアス回路を増幅器のルート
伝送線路から遠ざけて配置する方法もあるが、そうする
とRCバイアス回路が低周波寄生発振を抑制する効果が
弱くなってしまう。このように従来技術では、発振抑制
用RCバイアス回路を増幅器においていかなる位置に接
続すればよいかという課題が解決されていなかった。ま
た、増幅器を含めて、RCバイアス回路の回路定数の設
定方法が確立されていなかった。
【0006】本発明は、上記の課題を解決するためにな
されたものであり、寄生発振が発生せず広帯域な利得性
能を有するマイクロ波又はミリ波帯域の増幅器を提供す
ることを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
め、請求項1記載の発明は、電界効果トランジスタ又は
バイポーラトランジスタを含む3端子素子を能動素子と
して用い、前記トランジスタのドレイン端又はコレクタ
端に出力整合回路を有し、ソース端又はエミッタ端が接
地され、ゲート端又はベース端に入力整合回路を有する
増幅器において、入力整合回路として、前記ゲート端又
はベース端に第1伝送線路が接続され、前記第1伝送線
路の端部のうち前記ゲート端又はベース端ではない側の
第1端部にλ/4未満の長さ(λ:前記増幅器の動作周
波数での波長)の第2伝送線路が接続され、前記第2伝
送線路の端部のうち前記第1端部ではない側の第2端部
が第1キャパシタにより第3接地点で接地され、前記第
1端部に第3伝送線路、あるいは前記第3伝送線路と第
1オープンスタブとの組み合わせが接続され、出力整合
回路として、前記ドレイン端又はコレクタ端に第5伝送
線路が接続され、前記第5伝送線路の端部のうち前記ド
レイン端又はコレクタ端ではない側の第3端部にλ/4
未満の長さの第6伝送線路が接続され、前記第6伝送線
路の端部のうち前記第3端部ではない側の第4端部が第
2キャパシタにより第4接地点で接地され、前記第3端
部に第7伝送線路、あるいは前記第7伝送線路と第2オ
ープンスタブとの組み合わせが接続され、前記第2端部
にバイアス抵抗を介して入力側バイアスが給電され、前
記第4端部に出力側バイアスが給電され、かつ、前記第
2端部に、第9伝送線路と第1抵抗と第3キャパシタの
直列回路が第1接地点で接地接続され、前記第1端部か
ら前記第1接地点までの距離がλ/4となるようにする
とともに、前記第4端部に第10伝送線路と第2抵抗と
第4キャパシタの直列回路が第2接地点で接地接続さ
れ、前記第3端部から前記第2接地点までの距離をλ/
4としたことを特徴とする。
【0008】また、請求項2記載の発明は、請求項1に
記載した増幅器において、前記第1抵抗の抵抗値をR1
とし、前記第2抵抗の抵抗値をR2 とし、前記第3キャ
パシタのキャパシタンス値をC3 とし、前記第4キャパ
シタのキャパシタンス値をC4 とし、前記第3伝送線路
又は前記第7伝送線路の特性インピーダンスをZ。と
し、前記第2伝送線路の特性インピーダンスをZ02と
し、前記第9伝送線路の特性インピーダンスをZ09と
し、前記第6伝送線路の特性インピーダンスをZ06と
し、前記第10伝送線路の特性インピーダンスをZ10と
し、ω。=2πf。(f。:前記増幅器の動作周波数)
としたとき、下式 C3 ≧100/(ω。×Z。) 10/(ω。×C3 )≦R1 <0.6×Z。 Z。<Z02<2×Z。 Z。<Z09<2×Z。 Z02≦Z09 C4 ≧100/(ω。×Z。) 10/(ω。×C4 )≦R2 <0.6×Z。 Z。<Z06<2×Z。 Z。<Z10<2×Z。 Z06≦Z10 を同時に満足することを特徴とする。
【0009】
【作用】上記構成を有する請求項1記載の発明によれ
ば、第2端部に接続した第9伝送線路と第1抵抗と第3
キャパシタからなる直列回路、あるいは、第4端部に接
続した第10伝送線路と第2抵抗と第4キャパシタから
なる直列回路は、低周波における寄生発振を抑制する回
路を構成している。また、第1キャパシタ及び第2キャ
パシタは、通常、この増幅器の動作周波数では、十分に
低いインピーダンスにみえるように設定する。すなわ
ち、レイアウト面積を大きくとって十分なキャパシタン
ス値となるようにする。したがって、この増幅器の動作
周波数帯域付近においては、第2端部、第4端部はRF
ショートになっており、寄生発振抑制のために付加した
回路は、この増幅器の動作には何ら影響を及ぼさない。
この増幅器の動作周波数よりかなり低い周波数では、第
1キャパシタ,第2キャパシタも比較的高いインピーダ
ンスにみえてくる。こうなると第1端部からみて第1抵
抗と第1キャパシタの直列回路、第3端部からみて第2
抵抗と第2キャパシタの直列回路がみえてくるようにな
る。これらの発振止めRCバイアス回路は、RC時定数
を適当に選択して設定すれば、低周波の発振エネルギー
を減衰させる働きをもち、寄生発振を抑制するが、増幅
器の動作周波数での動作には何ら影響を及ぼさない。ま
た、第1キャパシタ,第2キャパシタには、十分なレイ
アウト面積を与えて十分大きなキャパシタンス値を与え
ることが望ましいが、集積回路のプロセスの都合から、
増幅器の動作周波数にとって、第1キャパシタ,第2キ
ャパシタが十分なキャパシタンス値をもたない回路設計
の場合も実際には生ずる。この場合では、増幅器の動作
周波数において、第2伝送線路,第6伝送線路はそれぞ
れ第1キャパシタ,第2キャパシタで十分にRFショー
トにはならない。こういった回路設計の場合でも、本実
施例の回路構成では、第1端部から第1接地点までの距
離、第3端部から第2接地点までの距離がそれぞれλ/
4であるので、発振止めRCバイアス回路は、接地点で
ショート、第1端部と第2端部からオープンにみえ、増
幅器の正常動作に影響を及ぼさない。また、発振止めR
Cバイアス回路は、ルート伝送線路からλ/4長という
十分近い位置にあるので、本来の寄生発振抑制の効果を
発揮する。また、第9伝送線路と第10伝送線路は、発
振止めRCバイアス回路を他の線路や素子から距離をお
いて配置させる効果がある。隣接による電磁気的結合が
生ずることを防ぎ、不要なマイクロ波領域の寄生発振を
生ずることを防ぐ働きもする。なお、寄生発振を抑制す
る効果を保ち、他の素子や線路との不用な電磁気的結合
をさけるために、第1端部から第1接地点までの回路上
の距離、第3端部から第2接地点までの回路上の距離λ
/4は、±50%の誤差まで許容できることが確認され
た。
【0010】また、請求項2記載の発明によれば、請求
項1記載の発明と同様の作用に加え、請求項1記載の発
明に係る増幅器において最も有効に寄生発振抑制が働く
ようにするものである。その場合の条件は、入力整合回
路側については、第1キャパシタのキャパシタンス値を
C1 とすると、C1 は、増幅器の中心動作周波数f。に
おいてZ。より十分低インピーダンス、周波数f。/1
00でZ。より十分高インピーダンスにみえる必要があ
る。このため、C1 は、下式 C1 ≒10/(ω。×Z。) を満足する値に設定される。ここに、ω。=2πf。で
ある。また、第3キャパシタのキャパシタンス値をC3
とすると、C3 は、f。/10以上の周波数で十分RF
ショートである必要性から、下式 C3 ≧100/(ω。×Z。) を満足する値に設定される。また、第1抵抗の抵抗値R
1 については、発振止めRCバイアス回路が増幅器の動
作周波数での利得を抑圧しないRC時定数を有するとい
う条件から、下式 1/(R1 ×C3 )≦ω。/10 を満足する値に設定される必要がある。しかし、R1 が
大きすぎると、寄生発振の抑圧効果が低減するので、下
式 R1 <0.6×Z。 の範囲の値に設定する必要がある。上記の2つの式よ
り、第3キャパシタのキャパシタンス値C3 の条件式と
しては、下式 10/(ω。×C3 )≦R1 <0.6×Z。 が得られる。発振止めRCバイアス回路は、動作周波数
f。において増幅器にRF的に影響を与えない必要があ
るので、第2伝送線路と第9伝送線路の特性インピーダ
ンスZ02,Z09は、ルート伝送線路の特性インピーダン
スZ。よりも高インピーダンスとし、下式 Z。<Z02<2×Z。 Z。<Z09<2×Z。 を満足する値とする。すなわち、伝送線路をマイクロス
トリップ線路などで構成したときには、線幅をルート伝
送線路よりも細くする。そして、発振止めRCバイアス
回路の第9伝送線路の特性インピーダンスZ09は、下式 Z02≦Z09 を満足する値とし、バイアス回路の伝送線路よりもさら
に高インピーダンスにして、さらなる安全を図る。仮
に、第1キャパシタが動作周波数f。で十分RFショー
トに設定できなかった回路構成のときでも、以上のよう
な回路パラメータの設定を行った場合、動作周波数f。
では、第2端部からRCバイアス側を見込んだインピー
ダンスZinは1、距離が約λ/4のため、簡単のためZ
09=Z02とすると、下式 Zin≒Z022 /R1 となり、Z。より十分に高インピーダンスに見える。す
なわち、発振止めRCバイアス回路は、動作周波数f。
で増幅器の動作に何ら影響を及ぼさない。以上では入力
整合回路側について述べたが、出力整合回路側の発振止
めRCバイアス回路についても同様の議論により、第6
伝送線路と第10伝送線路の特性インピーダンスをそれ
ぞれZ06,Z10とし、第2キャパシタ及び第4キャパシ
タのキャパシタンス値をそれぞれC2 ,C4 とすると、
下記の各式 C2 ≒10/(ω。×Z。) C4 ≧100/(ω。×Z。) 10/(ω。×C4 )≦R2 <0.6×Z。 Z。<Z06<2×Z。 Z。<Z10<2×Z。 Z06≦Z10 の条件が得られる。
【0011】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面にもとづいて説
明する。本発明の第1実施例である増幅器の構成を図1
に示す。この第1実施例の増幅器101は、入力整合回
路には2重スタブ整合を用い、出力整合回路にはオープ
ンスタブ8を設けないショートスタブ整合を用いたもの
である。本実施例の増幅器101の特徴は、発振止めR
Cバイアス回路14A,15Aを設けた点にある。
【0012】図に示すように、この増幅器101には、
電界効果トランジスタ(FET:Field-Effect Transis
tor )11が用いられており、このFET11のドレイ
ン端Dには出力整合回路13Aが接続され、ソース端S
が接地され、ゲート端Gには入力整合回路12Aが接続
された、いわゆるソース接地増幅器を構成している。
【0013】また、入力整合回路12Aとして、ゲート
端Gに第1伝送線路1Aが接続され、この第1伝送線路
1Aの端部のうちゲート端Gではない側の第1端部aに
長さL2 (L2 <λ/4,λ:この増幅器101の動作
周波数f。での波長)の第2伝送線路2Aが接続され、
第2伝送線路2Aの端部のうち第1端部aではない側の
第2端部bが第1キャパシタC1 により第3接地点g3
で接地され、第1端部aに特性インピーダンスZ。
(Z。:ルート伝送線路の特性インピーダンス)の第3
伝送線路3Aと第1オープンスタブ4Aが接続されてい
る。
【0014】さらに出力整合回路13Aとして、ドレイ
ン端Dに第5伝送線路5Aが接続され、この第5伝送線
路5Aの端部のうちドレイン端Dではない側の第3端部
cに長さL6 (L6 <λ/4)の第6伝送線路6Aが接
続され、第6伝送線路6Aの端部のうち第3端部cでは
ない側の第4端部dが第2キャパシタC2 により第4接
地点g4 で接地され、第3端部cに特性インピーダンス
Z。の第7伝送線路7Aが接続されている。
【0015】また、第2端部bにバイアス抵抗Rgbを介
して入力側バイアスVg が給電され、点dに出力側バイ
アスVd が給電される。さらに、入力バイアス点である
第2端部bに、第9伝送線路9Aと第1抵抗R1 と第3
キャパシタC3 の直列回路が第1接地点g1 で接地接続
されて発振止めRCバイアス回路14Aを構成し、第1
端部aから第1接地点g1 までの距離がλ/4(±50
%の誤差まで許容)となるようにしてある。
【0016】また、出力バイアス点である第4端部d
に、第10伝送線路10Aと第2抵抗R2 と第4キャパ
シタC4 の直列回路が第2接地点g2 で接地接続されて
発振止めRCバイアス回路15Aを構成し、第3端部c
からこの第2接地点g2 までの距離がλ/4(±50%
の誤差まで許容)となるようにしてある。
【0017】上記の第1実施例の増幅器101におい
て、第2端部bに接続した第9伝送線路9Aと第1抵抗
R1 と第3キャパシタC3 からなる直列回路である発振
止めRCバイアス回路14A、あるいは、第4端部dに
接続した第10伝送線路10Aと第2抵抗R2 と第4キ
ャパシタC4 からなる直列回路である発振止めRCバイ
アス回路は、低周波における寄生発振の抑制回路を構成
している。
【0018】また、図1において、ショートスタブ型整
合回路の第1キャパシタC1 及び第2キャパシタC2
は、通常、この増幅器101の動作周波数f。では、十
分に低いインピーダンスにみえるように設定する。すな
わち、レイアウト面積を大きくとって十分なキャパシタ
ンス値となるようにする。したがって、この増幅器10
1の動作周波数帯域付近においては、第2端部b、第4
端部dはRFショートになっており、寄生発振抑制のた
めに付加した回路は、この増幅器101の動作には何ら
影響を及ぼさない。
【0019】この増幅器101の動作周波数f。よりか
なり低い周波数(例えばf。/10以下のところ)で
は、第1キャパシタC1 ,第2キャパシタC2 も比較的
高いインピーダンスにみえてくる。こうなると第1端部
aからみて第1抵抗R1 と第1キャパシタC1 の直列回
路、第3端部cからみて第2抵抗R2 と第2キャパシタ
C2 の直列回路がみえてくるようになる。これらの発振
止めRCバイアス回路は、RC時定数を適当に選択して
設定すれば、低周波の発振エネルギーを減衰させる働き
をもち、寄生発振を抑制するが、増幅器101の動作周
波数f。での動作には何ら影響を及ぼさない。
【0020】図1における第1キャパシタC1 ,第2キ
ャパシタC2 には、十分なレイアウト面積を与えて十分
大きなキャパシタンス値を与えることが望ましいが、集
積回路のプロセスの都合から、増幅器101の動作周波
数f。にとって、第1キャパシタC1 ,第2キャパシタ
C2 が十分なキャパシタンス値をもたない回路設計の場
合も実際には生ずる。この場合では、増幅器101の動
作周波数f。において、第2伝送線路2A,第6伝送線
路6Aはそれぞれ第1キャパシタC1 ,第2キャパシタ
C2 で十分にRFショートにはならない。
【0021】こういった回路設計の場合でも、本実施例
の回路構成では、第1端部aから第1接地点g1 までの
距離、第3端部cから第2接地点g2 までの距離がそれ
ぞれλ/4であるので、発振止めRCバイアス回路14
A,15Aは、接地点でショート、第1端部aと第2端
部bからオープンにみえ、増幅器101の正常動作に影
響を及ぼさない。
【0022】また、発振止めRCバイアス回路14A,
15Aは、ルート伝送線路からλ/4長という十分近い
位置にあるので、本来の寄生発振抑制の効果を発揮す
る。また、第9伝送線路9Aと第10伝送線路10A
は、発振止めRCバイアス回路14A,15Aを他の線
路や素子から距離をおいて配置させる効果がある。隣接
による電磁気的結合が生ずることを防ぎ、不要なマイク
ロ波領域の寄生発振を生ずることを防ぐ働きもする。
【0023】なお、寄生発振を抑制する効果を保ち、他
の素子や線路との不用な電磁気的結合をさけるために、
第1端部aから第1接地点g1 までの回路上の距離、第
3端部cから第2接地点g2 までの回路上の距離λ/4
は、±50%の誤差まで許容できることが確認された。
【0024】この増幅器101は、GaAs系MMIC
(マイクロ波モノリシックIC)で構成されている。能
動素子には、ゲート長0.15μmのT型ゲートAlG
aAs/InGaAsヘテロ接合FET(ゲート幅Wg
=200μm)を用いた。抵抗にはエピ抵抗を用い、キ
ャパシタには金属−絶縁体−金属(MIM)構造を用い
た。基板厚は40μmで、配線厚は2μmとした。伝送
線路にはマイクロストリップ線路を用いた。本MMIC
では、配線幅が30μmのとき伝送線路の特性インピー
ダンスはちょうどルート伝送線路の特性インピーダンス
Z。と同じ50Ωである。
【0025】この増幅器101の所望の中心動作周波数
は60GHzである(このときλ/4は465μm)。
この実施例は、回路レイアウト面積の制約からキャパシ
タC3 ,C4 に十分な大きさを与えられなかった場合の
ものである。バイアス回路の回路パラメータは、C1 =
2pF、C2 =2pF、C3 =3pF、C4 =3pF、
Rgb=100Ω、R1 =20Ω、R2 =20Ω、第2伝
送線路2Aの長さL2を150μm、第9伝送線路9A
の長さL9 を315μm、第6伝送線路6Aの長さL6
を300μm、第10伝送線路10Aの長さL10を16
5μmとした。また、これらの線幅は、特性インピーダ
ンスがZ。=50Ωである30μmとした。
【0026】次に、上記の第1実施例の増幅器101と
比較する第1比較例について説明する。図7に示すよう
に、この第1比較例の増幅器201は、上述した第1実
施例の増幅器101と同様、入力整合回路には2重スタ
ブ整合を用い、出力整合回路には第2オープンスタブ8
を設けないショートスタブ整合を用いたものであるが、
第1実施例の増幅器101と異なる点は、発振止めRC
バイアス回路を設けていない点にある。他の構成は図1
に示す第1実施例の増幅器101と同様である。
【0027】図3は、上記の第1実施例の増幅器101
と、第1比較例の増幅器201の安定定数Kの値を示す
周波数特性図である。発振止めRCバイアス回路のない
第1比較例の増幅器201の場合は、実線に示すように
K<1の範囲が広く、特にDCから10GHzの低周波
領域で回路が不安定であることがわかる。これに対し、
発振止めRCバイアス回路を設けた第1実施例の増幅器
101の場合(図3において点線で表示)では、低周波
での安定性は劇的に改善されていることがわかる。
【0028】図4は、上記の増幅器101及び201の
低周波領域での小信号利得の測定値を示したものであ
る。発振止めRCバイアス回路のない第1比較例の増幅
器201の場合(実線の場合)、DCから10GHzの
低周波領域で不要な利得のピークがみられる。これはし
ばしば正の3dB以上の値となり、また、しばしばこの
周波数での寄生発振に発展し、増幅器の機能が損なわれ
た。これに対し、発振止めRCバイアス回路を設けた第
1実施例の増幅器101の場合には、この低周波領域で
の小信号利得は大幅に抑制されており、寄生発振も生じ
ず、安定な増幅特性を示した。
【0029】図5は、上記の第1実施例の増幅器101
の55GHzから65GHzまでの周波数領域における
小信号の周波数特性を示す。本実施例の場合は、後述す
る式(1)〜(15)の条件を満足できなかったもの
の、設計時に所望した通り、60GHzを中心として、
広帯域な周波数特性が得られていることがわかる。これ
に反し、第1比較例の増幅器201の特性については図
示はしないが、寄生発振が生じることが多く、測定不可
能であった。図中、S11,S12,S21,S22はSパラメ
ータを表わしており、パラメータS12の場合は図中右側
の縦軸目盛を用い、パラメータS12以外の場合は図中左
側の縦軸目盛を用いる。
【0030】次に、本発明の第2実施例について説明す
る。この第2実施例の増幅器102は、入力整合回路及
び出力整合回路ともに2重スタブ整合を用いたものであ
る。本実施例の増幅器101の特徴は、発振止めRCバ
イアス回路14B,15Bを設けた点にある。
【0031】図に示すように、この増幅器102には、
電界効果トランジスタ(FET)11が用いられてお
り、このFET11のドレイン端Dには出力整合回路1
3Bが接続され、ソース端Sが接地され、ゲート端Gに
は入力整合回路12Bが接続された、いわゆるソース接
地増幅器を構成している。
【0032】また、入力整合回路12Bとして、ゲート
端Gに第1伝送線路1Bが接続され、この第1伝送線路
1Bの端部のうちゲート端Gではない側の第1端部aに
長さL2 (L2 <λ/4,λ:この増幅器101の動作
周波数f。での波長)の第2伝送線路2Bが接続され、
第2伝送線路2Bの端部のうち第1端部aではない側の
第2端部bが第1キャパシタC1 により第3接地点g3
で接地され、第1端部aに特性インピーダンスZ。の第
3伝送線路3Bと第1オープンスタブ4Bが接続されて
いる。
【0033】さらに出力整合回路13Bとして、ドレイ
ン端Dに第5伝送線路5Bが接続され、この第5伝送線
路5Bの端部のうちドレイン端Dではない側の第3端部
cに長さL6 (L6 <λ/4)の第6伝送線路6Bが接
続され、第6伝送線路6Bの端部のうち第3端部cでは
ない側の第4端部dが第2キャパシタC2 により第4接
地点g4 で接地され、第3端部cに特性インピーダンス
Z。の第7伝送線路7B及び第2オープンスタブ8Bが
接続されている。
【0034】また、第2端部bにバイアス抵抗Rgbを介
して入力側バイアスVg が給電され、第4端部dに出力
側バイアスVd が給電される。さらに、入力バイアス点
である第2端部bに、第9伝送線路9Bと第1抵抗R1
と第3キャパシタC3 の直列回路が第1接地点g1 で接
地接続されて発振止めRCバイアス回路14Bを構成
し、第1端部aから第1接地点g1 までの距離がλ/4
(±50%の誤差まで許容)となるようにしてある。ま
た、出力バイアス点である第4端部dに、第10伝送線
路10Bと第2抵抗R2 と第4キャパシタC4 の直列回
路が第2接地点g2 で接地接続されて発振止めRCバイ
アス回路15Bを構成し、第3端部cからこの第2接地
点g2 までの距離がλ/4(±50%の誤差まで許容)
となるようにしてある。
【0035】また、上記の入力整合回路12Bにおい
て、第1キャパシタC1 のキャパシタンス値C1 は、増
幅器102の中心動作周波数f。においてZ。より十分
低インピーダンス、周波数f。/100でZ。より十分
高インピーダンスにみえる必要がある。このため、C1
は、下式 C1 ≒10/(ω。×Z。) ………(1) を満足する値に設定される。ここに、ω。=2πf。で
ある。
【0036】また、発振止めRCバイアス回路14Bの
第3キャパシタC3 のキャパシタンス値C3 は、f。/
10以上の周波数で十分RFショートである必要性か
ら、下式 C3 ≧100/(ω。×Z。) ………(2) を満足する値に設定される。
【0037】また、発振止めRCバイアス回路14Bの
第1抵抗の抵抗値R1 については、発振止めRCバイア
ス回路14Bが増幅器102の動作周波数での利得を抑
圧しないRC時定数を有するという条件から、下式 1/(R1 ×C3 )≦ω。/10 ………(3) を満足する値に設定される必要がある。
【0038】しかし、R1 が大きすぎると、寄生発振の
抑圧効果が低減するので、下式 R1 <0.6×Z。 ………(4) の範囲の値に設定する必要がある。
【0039】上式(3)及び(4)より、キャパシタン
ス値C3 の条件式としては、下式 10/(ω。×C3 )≦R1 <0.6×Z。 ………(5) が得られる。
【0040】発振止めRCバイアス回路14Bは、動作
周波数f。において増幅器102にRF的に影響を与え
ない必要があるので、第2伝送線路2B,第9伝送線路
9Bの特性インピーダンスZ02,Z09は、ルート伝送線
路の特性インピーダンスZ。よりも高インピーダンスと
し、下式 Z。<Z02<2×Z。 ………(6) Z。<Z09<2×Z。 ………(7) を満足する値とする。すなわち、伝送線路をマイクロス
トリップ線路などで構成したときには、線幅をルート伝
送線路よりも細くする。
【0041】そして、発振止めRCバイアス回路14B
の第9伝送線路9Bの特性インピーダンスZ09は、下式 Z02≦Z09 ………(8) を満足する値とし、バイアス回路の伝送線路よりもさら
に高インピーダンスにして、さらなる安全を図る。
【0042】仮に、第1キャパシタC1 が動作周波数
f。で十分RFショートに設定できなかった回路構成の
ときでも、以上のような回路パラメータの設定を行った
場合、動作周波数f。では、図2における第2端部bか
らRCバイアス側を見込んだインピーダンスZinは1、
距離が約λ/4のため、簡単のためZ09=Z02とする
と、下式 Zin≒Z022 /R1 ………(9) となり、Z。より十分に高インピーダンスに見える。す
なわち、発振止めRCバイアス回路14Bは、動作周波
数f。で増幅器102の動作に何ら影響を及ぼさない。
【0043】以上では入力整合回路側について述べた
が、出力整合回路側の発振止めRCバイアス回路15B
についても同様の議論により、下記の各式 C2 ≒10/(ω。×Z。) ………(10) C4 ≧100/(ω。×Z。) ………(11) 10/(ω。×C4 )≦R2 <0.6×Z。 ………(12) Z。<Z06<2×Z。 ………(13) Z。<Z10<2×Z。 ………(14) Z06≦Z10 ………(15) の条件が得られる。上記の各式(1)〜(15)におい
て、Z06,Z10は、それぞれ第6伝送線路6Bと第10
伝送線路10Bの特性インピーダンスを示しており、C
2 ,C4 は、それぞれ第2キャパシタC2 及び第4キャ
パシタC4 のキャパシタンス値を示している。
【0044】この増幅器102は、GaAs系MMIC
で構成されている。能動素子には、ゲート長0.15μ
mのT型ゲートAlGaAs/InGaAsヘテロ接合
FET(ゲート幅Wg =100μm)を用いた。抵抗に
はエピ抵抗を用い、キャパシタには金属−絶縁体−金属
(MIM)構造を用いた。基板厚は40μmで、配線厚
は2μmとした。伝送線路にはマイクロストリップ線路
を用いた。本MMICでは、配線幅が30μmのとき伝
送線路の特性インピーダンスはちょうどルート伝送線路
の特性インピーダンスZ。と同じ50Ωである。
【0045】この増幅器102の所望の中心動作周波数
は60GHzである(このときλ/4は465μm)。
この増幅器102のバイアス回路の回路パラメータは、
上式(1)〜(15)の条件を満たすように、C1 =1
pF、C2 =1pF、C3 =10pF、C4 =10p
F、Rgb=150Ω、R1 =15Ω、R2 =15Ω、第
2伝送線路2Bの長さL2 を100μm、第9伝送線路
9Bの長さL9 を365μm、第6伝送線路6Bの長さ
L6 を250μm、第10伝送線路10Bの長さL10を
215μmとした。また、これらの線幅は、特性インピ
ーダンスをZ。=50Ωよりも大きくするため、20μ
mとした。
【0046】次に、上記の第2実施例の増幅器102と
比較する第2比較例について説明する。図8に示すよう
に、この第2比較例の増幅器202は、上述した第2実
施例の増幅器102と同様、入力整合回路及び出力整合
回路ともに2重スタブ整合を用い、出力整合回路にはオ
ープンスタブ8を設けたものであるが、第2実施例の増
幅器102と異なる点は、発振止めRCバイアス回路を
設けていない点にある。他の構成は図2に示す第2実施
例の増幅器102と同様である。
【0047】この第2実施例の増幅器102は、上記の
第1実施例の増幅器101の場合と同様に、DCから1
0GHzにかけて大幅な安定化がみられ、低周波領域で
の小信号利得の測定でも、DCから15GHzにかけて
の不要な利得が、第1実施例の増幅器101の場合より
もさらに10dB抑制され、大幅に低減されている。
【0048】図6に、第2実施例の増幅器102の50
GHzから70GHzの周波数領域における小信号の周
波数特性を示す。図に示すように、60GHzを中心と
して、広帯域な周波数特性が得られていることがわか
る。これに反し、第2比較例の増幅器202の特性につ
いては図示はしないが、寄生発振が生じることが多く、
測定不可能であった。図中、S11,S12,S21,S22は
Sパラメータを表わしており、パラメータS12の場合は
図中右側の縦軸目盛を用い、パラメータS12以外の場合
は図中左側の縦軸目盛を用いる。
【0049】なお、本発明は、上記実施例に限定される
ものではない。上記実施例は、例示であり、本発明の特
許請求の範囲に記載された技術的思想と実質的に同一な
構成を有し、同様な作用効果を奏するものは、いかなる
ものであっても本発明の技術的範囲に包含される。
【0050】例えば、上記各実施例においては、3端子
を有するトランジスタとしてFETを用いる例について
説明しているが、本発明はこれには限定されず、3端子
トランジスタとしてバイポーラトランジスタを用いても
かまわない。バイポーラトランジスタを用いた場合に
は、上記実施例におけるドレイン端のかわりにコレクタ
端を用い、上記実施例におけるソース端のかわりにエミ
ッタ端を用い、上記実施例におけるゲート端のかわりに
ベース端を用い、上記実施例におけるソース接地増幅器
ではなくエミッタ接地増幅器となる。
【0051】また、上記第1,2実施例においては、第
1端部aに特性インピーダンスZ。の伝送線路3A又は
3Bとオープンスタブ4A又は4Bが接続された例につ
いて説明しているが、本発明はこれには限定されず、第
1端部aには特性インピーダンスZ。の伝送線路3A又
は3Bのみを接続するようにしてもよい。
【0052】また、上記第1実施例においては、第3端
部cに特性インピーダンスZ。の第7伝送線路7Aのみ
が接続された例について説明しているが、本発明はこれ
には限定されず、第3端部cには特性インピーダンス
Z。の第7伝送線路7Aと第2オープンスタブを接続す
るようにしてもよい。
【0053】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の増幅器
は、AlGaAs/InGaAsヘテロ接合FETが本
来もっているミリ波に及ぶ高い周波数までの広帯域な利
得性能を最大限に引き出す回路構成となる。したがっ
て、GaAs系マイクロ波・ミリ波MMICにおける本
増幅器の果たす役割は絶大なものがあり、ミリ波通信シ
ステムの応用拡大に寄与するところが大である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例である増幅器の構成を示す
回路図である。
【図2】本発明の第2実施例である増幅器の構成を示す
回路図である。
【図3】図1に示す増幅器の動作を説明する図(1)で
ある。
【図4】図1に示す増幅器の動作を説明する図(2)で
ある。
【図5】図1に示す増幅器の動作を説明する図(3)で
ある。
【図6】図2に示す増幅器の動作を説明する図である。
【図7】図1に示す第1実施例と比較するための第1比
較例である増幅器の構成を示す回路図である。
【図8】図2に示す第2実施例と比較するための第2比
較例である増幅器の構成を示す回路図である。
【図9】従来例である増幅器の構成を示す回路図(1)
である。
【図10】従来例である増幅器の構成を示す回路図
(2)である。
【図11】従来例である増幅器の構成を示す回路図
(3)である。
【符号の説明】
1A〜1G 第1伝送線路 2A〜2E,2G 第2伝送線路 3A〜3D,3F,3G 第3伝送線路 4A〜4D,4F,4G 第1オープンスタブ 5A〜5G 第5伝送線路 6A〜6E,6G 第6伝送線路 7A〜7G 第7伝送線路 8B,8D,8F,8G 第2オープンスタブ 9A,9B 第9伝送線路 10A,10B 第10伝送線路 11 FET 12A〜12G 入力整合回路 13A〜13G 出力整合回路 14A,14B,15A,15B 発振止めRCバイア
ス回路 32,36 スタブ 101,102 増幅器 201,202 増幅器 301〜303 増幅器 C1 第1キャパシタ C2 第2キャパシタ C3 第3キャパシタ C4 第4キャパシタ R1 第1抵抗 R2 第2抵抗 Rgb バイアス抵抗

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電界効果トランジスタ又はバイポーラト
    ランジスタを含む3端子素子を能動素子として用い、前
    記トランジスタのドレイン端又はコレクタ端に出力整合
    回路を有し、ソース端又はエミッタ端が接地され、ゲー
    ト端又はベース端に入力整合回路を有する増幅器におい
    て、 入力整合回路として、前記ゲート端又はベース端に第1
    伝送線路が接続され、前記第1伝送線路の端部のうち前
    記ゲート端又はベース端ではない側の第1端部にλ/4
    未満の長さ(λ:前記増幅器の動作周波数での波長)の
    第2伝送線路が接続され、前記第2伝送線路の端部のう
    ち前記第1端部ではない側の第2端部が第1キャパシタ
    により第3接地点で接地され、前記第1端部に第3伝送
    線路、あるいは前記第3伝送線路と第1オープンスタブ
    との組み合わせが接続され、 出力整合回路として、前記ドレイン端又はコレクタ端に
    第5伝送線路が接続され、前記第5伝送線路の端部のう
    ち前記ドレイン端又はコレクタ端ではない側の第3端部
    にλ/4未満の長さの第6伝送線路が接続され、前記第
    6伝送線路の端部のうち前記第3端部ではない側の第4
    端部が第2キャパシタにより第4接地点で接地され、前
    記第3端部に第7伝送線路、あるいは前記第7伝送線路
    と第2オープンスタブとの組み合わせが接続され、前記
    第2端部にバイアス抵抗を介して入力側バイアスが給電
    され、前記第4端部に出力側バイアスが給電され、 かつ、前記第2端部に、第9伝送線路と第1抵抗と第3
    キャパシタの直列回路が第1接地点で接地接続され、前
    記第1端部から前記第1接地点までの距離がλ/4とな
    るようにするとともに、前記第4端部に第10伝送線路
    と第2抵抗と第4キャパシタの直列回路が第2接地点で
    接地接続され、前記第3端部から前記第2接地点までの
    距離をλ/4としたことを特徴とする増幅器。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載した増幅器において、 前記第1抵抗の抵抗値をR1 とし、前記第2抵抗の抵抗
    値をR2 とし、前記第3キャパシタのキャパシタンス値
    をC3 とし、前記第4キャパシタのキャパシタンス値を
    C4 とし、前記第3伝送線路又は前記第7伝送線路の特
    性インピーダンスをZ。とし、前記第2伝送線路の特性
    インピーダンスをZ02とし、前記第9伝送線路の特性イ
    ンピーダンスをZ09とし、前記第6伝送線路の特性イン
    ピーダンスをZ06とし、前記第10伝送線路の特性イン
    ピーダンスをZ10とし、ω。=2πf。(f。:前記増
    幅器の動作周波数)としたとき、下式 C3 ≧100/(ω。×Z。) 10/(ω。×C3 )≦R1 <0.6×Z。 Z。<Z02<2×Z。 Z。<Z09<2×Z。 Z02≦Z09 C4 ≧100/(ω。×Z。) 10/(ω。×C4 )≦R2 <0.6×Z。 Z。<Z06<2×Z。 Z。<Z10<2×Z。 Z06≦Z10 を同時に満足することを特徴とする増幅器。
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