JPH08273221A - 光ディスクのスパッタリング装置 - Google Patents

光ディスクのスパッタリング装置

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JPH08273221A
JPH08273221A JP7608695A JP7608695A JPH08273221A JP H08273221 A JPH08273221 A JP H08273221A JP 7608695 A JP7608695 A JP 7608695A JP 7608695 A JP7608695 A JP 7608695A JP H08273221 A JPH08273221 A JP H08273221A
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optical disk
diameter
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Katsuyori Satou
勝順 佐藤
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Toshiba Emi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 直径やセンター形状部の径が異なる複数種類
の光ディスクにスパッタリングを行なうスパッタリング
装置において、処理すべき光ディスクの種類を変更する
際に交換すべき処理部材の交換処理を容易にすることを
目的とする。 【構成】 被処理光ディスクを処理装置に出し入れする
ためのディスク出入部と被処理光ディスクに反射面を形
成するためのスパッタ部との間で被処理光ディスクを移
動させるための旋回アームを備える光ディスクのスパッ
タリング装置において、異なる径の光ディスクの処理を
行なうために、大径の光ディスクを載置するホルダHL
を上記旋回アームの旋回端部に設けるとともに、小径の
光ディスクが載置可能でその外径が大径の光ディスクの
外径とほぼ等しいアダプタDを上記ホルダHL上に固定
し得るように構成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は異なる大きさや構造を有
する複数種類の光ディスク、例えばコンパクトディスク
やミニディスクなどに光反射層をスパッタし得るように
した光ディスクのスパッタリング装置に関する。
【0002】
【従来の技術】光ディスクを製造するに際して、ピット
が既に形成されたディスク面に光ピックアップから投射
されたレーザ光を反射するするための光反射層をスパッ
タリングによって被着することが行われている。
【0003】図3は、2つの旋回アームA1,2 を備え
る従来のスパッタリング装置の例を概念的に示したもの
であり、このスパッタリング装置は全体として、真空槽
R内で図の左上部にあるスパッタリング部Sと、この真
空槽Rの内部に被処理ディスクを取り込みかつこの真
空槽Rから処理済みの光ディスクを取出すために反転台
機構Xを含み図の右上部に示されている出入部Iと、こ
の出入部Iと上記スパッタリング部Sとの間で被処理デ
ィスクを移動させるための上記旋回アームA1,2 を含
むディスク移動手段とからなる。なお、図中の●は真空
シールのためのOリングの断面であり、〜は被処理
ディスクの移動するそれぞれの位置に説明の便宜上付し
たものである。
【0004】上記旋回アームA1,2 は、同軸に構成さ
れた2つの回転軸W1,2 にそれぞれネジ止めされてお
り、図4に内側の回転軸W1 に取付けられる旋回アーム
1およびこの旋回アームA1 上に伸張バネSLによって
保持されているホルダH1 について主に図示した。
【0005】なお、外側の回転軸W2 に取付けられる旋
回アームA2 は、この外側の回転軸W2 に取付ける部分
の構造が上記旋回アームA1 と相違するだけなので、旋
回アームA2 についてはこの取付部分だけを図示してあ
る。
【0006】これらの旋回アームA1,2 の回転軸W1,
2 側には、これら旋回アームA1,2 を回転軸W1,
2 に多数のネジABで螺着・固定するための多数のネジ孔
AHが設けられている。
【0007】これら旋回アームA1,2 のホルダH1,
2 がそれぞれ取付けられる回転端には、後述するロード
プッシャPLを通過させるための孔APとパイプワッシャSW
1 を挿入するための孔ASがこの例では4個設けられてい
る。なお、これらパイプワッシャSW1,SW2,バネSL, ネジ
SPについては1組だけを示した。
【0008】このパイプワッシャSW1 内には、上記伸張
バネSLの中心部に挿通されているパイプワッシャSW2
挿入され、これらパイプワッシャSW1,SW2 の内部を貫通
するとともにその先端のネジ部によってホルダH1 に螺
着されるネジSPによって、このホルダH1,2 は旋回ア
ームAの先端部に上下方向に移動可能に保持される。な
お、パイプワッシャSW1 は伸張バネSLの円滑な動きを維
持するために設けたものである。
【0009】これらホルダH1,2 の中心部にはロード
プッシャPLのプッシャ部が通過して被処理ディスクを押
し上げる孔PHが設けられており、さらにその上面の外縁
部に真空槽Rに圧接して気密を保持するためのOリング
OHが設けられるとともに、その下面にはロードプッシャ
PLの外縁部に設けられているOリングOPが圧接して気密
を保持するための面が設けられている。
【0010】なお、直径64mmのミニディスク(以下、M
D、という)用の旋回アームおよびホルダと直径80mmの
コンパクトディスク(以下、CD、という)用の旋回ア
ームおよびホルダとは、その内径はディスクの大きさに
合わせるために相違するが、その他の形状や構造などに
ついてはほぼ相似したものである。
【0011】図3の出入部Iの反転台機構Xは、吸引管
Vを同軸に内蔵する回転軸XSの先端に厚い円盤状の反転
台XDが取付けられており、この反転台XDの両面の中央部
には吸着パッドVNが装着された吸着板VBがそれぞれネジ
NBで螺着されるとともにこれらの吸着パッドVNは上記吸
引管Vに連通して被処理ディスクを吸着する作用を行
なう。なお、この吸着板VBおよび吸着パッドVNとを併せ
て吸着部Nという。
【0012】なお、上記吸着手段Nは被処理ディスクの
中央部の構成材料や形状に適合した構成を有する吸着部
Nを使用するものであり、この吸着パッドVNは上記回転
軸XSの中心部を貫通する管Vを介して例えば真空ポンプ
などの外部の吸引手段によって外気を吸引することによ
って、この吸着パッドVNに被処理ディスクが吸着され
る。
【0013】この反転台機構の具体的構造は図5の分解
図に例示したように、吸引管Vを同軸に内蔵する回転軸
XSの先端に上下に吸引管Vに接続された吸引孔VHを有す
る接続部VCが取付けられており、その両面にそれぞれ同
一形状の受板VDを設けるとともに、吸着パッドVNが取付
けられている吸着板VBをこの受板VDの嵌着孔VRに嵌着し
て構成することができる。なお、XBは一対の受板VDと回
転軸XSとを互いに固定するためのベルト部材である。
【0014】図3から明らかなように、この反転台機構
Xを回転軸XSの回転によって反転させることによってこ
れら吸着部N1,2 が上下に反転するので、ピットが既
に形成された被処理ディスクを図の上側の外気側にあ
る一方の吸着部N1 に適宜の移送手段によって搬送・吸
着させておけばこの反転台機構Xを反転することによっ
てこの被処理ディスクは真空槽R内にで示したよう
に取り込まれる。
【0015】このように吸着手段Nに吸着されている被
処理ディスクを上記真空槽R内に取り込むに先立っ
て、このディスクの取り込みに際して真空槽R内の真空
が破壊される領域を限定するために、ロードプッシャPL
を上昇させることによって真空槽Rの壁面とホルダHと
このロードプッシャPLのベースとによって密閉された空
間を形成させる。
【0016】すなわち、上記ホルダH1 は通常の状態で
は旋回アームA1 の上面にバネS1によって引きつけられ
ており、その下面からロードプッシャPLによって押上げ
ることによって、このロードプッシャPLの周囲に黒丸で
その断面を示したOリングがホルダH1 の底面に押しつ
けられ、さらにロードプッシャPLを上昇させることによ
って、ホルダH1 の周囲に黒丸でその断面を示したOリ
ングが真空槽Rの内面下部に押しつけられて、上記した
密閉された空間が形成される。
【0017】このように真空槽R内に被処理ディスク
が取り込まれての位置にあるとき吸引管Vに接続され
ている真空ポンプなどの吸引手段を停止させると、被処
理ディスクに対する吸着パッドVNによる吸着力が無く
なるのでこのディスクはホルダH1 上に落下・載置さ
れ、次いでロードプッシャPLを下降させることによって
ホルダH1 はバネの伸張による引っ張り力によって被処
理ディスクを載置したまま旋回アームA1 上に下降
し、ディスクはとして示した位置に移る。
【0018】なお、このロードプッシャPLを下降させる
際に上記した密閉部内での真空は破れるが、その容積は
真空槽R全体の容積と比較すれば極めて小さいので、こ
の真空槽Rからの排気量を大きくしておけば真空槽R内
の真空度が低下することはない。
【0019】次いで、この被処理ディスクをスパッタ
位置に移送するために、旋回アームA1 を旋回アーム駆
動装置DAによって回転軸ASを中心として点線で図示した
位置まで旋回させる。これにより被処理ディスクはの
位置、すなわち、スパッタ機構のスパッタ部Sの直下の
位置まで移動する。
【0020】このとき、他方の旋回アームA2 を旋回ア
ーム駆動装置DAによって旋回アームA1 とは反対方向に
旋回させて、旋回アームA1 が図示されている位置の直
下の位置にこの旋回アームA2 およびホルダH2 を移動
させる。
【0021】したがって、もしスパッタ処理が済んだデ
ィスクが旋回アームA2 のホルダH 2 上にで示したよ
うに載置されていれば、この処理済のディスクはの直
下に位置することになる。そして、次の被処理ディスク
を出入部から取り入れる際にロードプッシャPLによって
ホルダH2 とともに押し上げられてこの処理済のディス
クは吸着部Nの吸着パッドVNに吸着され、続く反転台X
の回転によって次の被処理ディスクと入れ替わりに真空
槽Rの外部に取出される。
【0022】次いで、スパッタプッシャPSをスパッタプ
ッシャ駆動装置DSによって上昇させると、の位置にあ
る被処理ディスクの中心孔にこのプッシャの中央凸部が
係合して被処理ディスクの位置決めを行ないながらこの
被処理ディスクをホルダH 1 から離して持ち上げ、続
くスパッタプッシャPSの上昇によって被処理ディスクを
スパッタリン機構Sの下面の開口に押しつける位置、す
なわち、スパッタ位置まで移動させる。
【0023】このスパッタリング装置として、この図3
では公知の平板型マグネトロン・スパッタリング装置を
使用するものとして示してあり、このため、図の左右お
よび奥行き方向に交互に磁極が配置されたマグネットM
が設けられており、このマグネットMに非強磁性体層IS
を介して負電位に保たれたスパッタする物質からなるタ
ーゲットTが設けられている。そして、この状態でター
ゲットTから被着する金属原子を電子の射突により叩き
出して被処理光ディスクの表面にスパッタさせることに
より光反射面を形成させる。
【0024】このスパッタが終了して光反射面が形成さ
れた処理済のディスクは、スパッタプッシャ駆動装置DS
によってスパッタプッシャPSを下降させることによって
細線で図示された位置にある旋回アームA1 上のホルダ
1 上に載置され、前述のように、次にスパッタ処理
される被処理ディスクが旋回アームA2 の旋回によって
回転台Xの下部からスパッタ部に移動するとき、旋回ア
ームA1 を反対方向に回転させることによって回転台X
の下部のの位置に移送される。
【0025】そして、前述のように、次の被処理ディス
クを真空槽Rに取り込むためにロードプッシャPLがロー
ドプッシャ駆動装置DLによって押し上げられるとき、こ
の処理済みのディスクはの位置からの位置に移さ
れ、次の被処理ディスクをの位置に吸着する際に吸着
手段Nの吸着パッドVNに同時に吸着され、回転台Xの回
転によって次の被処理ディスクを真空槽R内に移動さ
せる際に外部に送出される。
【0026】
【発明が解決しようとする課題】上記のようなスパッタ
処理が行われる被処理ディスクには、直径が30cmや24cm
などの大型の光ディスクやCD,LDなどがあるが、例
えば直径が80mmCDディスクと64mmのMDディスクとの
ように直径の差が小さければ、これらのディスクをスパ
ッタする際にスパッタリング装置を共用することが可能
である。
【0027】しかしながら、上記のようなスパッタリン
グ装置を異なる径のディスクのスパッタリングに使用す
る場合には、被処理ディスクを直接取り扱う部材として
は被処理ディスクの大きさに合わせた部材を使用しなけ
ればならない。
【0028】例えば図3に示した従来例についていえ
ば、被処理ディスクの直径の差異に基づいて交換が要求
される部材として、まず旋回アームA1,2 上に取付け
られるホルダH1,2 があり、MD用のホルダとCD用
のホルダのように、被処理ディスクの外径が異なる場合
には、少なくともホルダの内径は被処理ディスクの外径
に応じて相違している。
【0029】このため、従来CDへのスパッタ処理をM
Dへのスパッタ処理に切替える場合には、CD用の旋回
アームA1 とホルダH1 とをMD用の旋回アームA2
ホルダH2 に交換しているが、特に図4に明らかなよう
に、これらの旋回アームA1,2 はアーム回転軸W1,
2 に多数のネジABによって固定されているため、これら
の旋回アームを交換するためにはこれら多数のネジABお
よびこれらのネジABが挿通しているワッシャなどを一旦
取り外してから再び取付けることが必要であるため、こ
の交換に多大の時間と労力とを必要としていた。
【0030】また、MDとCDとでは、ディスクのセン
ター形状部の外径とこのセンター形状部の中心に設けら
れている中心孔の径とが相違しているため、CDのスパ
ッタリングを行うときとMDのスパッタリングを行うと
きとでは被処理ディスクおよび処理済のディスクを吸着
するために反転台機構Xに設けられている吸着部Nも同
時に交換することが望ましい。
【0031】本発明は、このように直径やセンター形状
部の径が異なる複数種類の光ディスクにスパッタリング
を行なうスパッタリング装置において、処理すべき光デ
ィスクの種類を変更する際に交換すべき処理部材の交換
処理を容易にすることを目的とする。
【0032】
【課題を解決する手段】図1に示すように、被処理光デ
ィスクを処理装置に出し入れするためのディスク出入部
と被処理光ディスクに反射面を形成するためのスパッタ
部との間で被処理光ディスクを移動させるための旋回ア
ームを備える光ディスクのスパッタリング装置におい
て、異なる径の光ディスクの処理を行なうために、大径
の光ディスクを載置するホルダHLを上記旋回アームの
旋回端部に設けるとともに、小径の光ディスクが載置可
能でその外径が大径の光ディスクの外径とほぼ等しいア
ダプタDを上記ホルダHL上に固定し得るように構成し
た。
【0033】また、被処理光ディスクの外径や吸着位置
での材質などが前述のように被処理ディスクの種類によ
って異なることから、上記アダプタDの使用に加えて、
この被処理光ディスクの吸着を行なう吸着パッドを含む
吸着部N(N1)(図3)を被処理光ディスクの外径や
吸着位置での材質などに応じて交換可能に構成しておく
ことが望ましい。
【0034】
【作用】図1は本発明の原理的実施例を示す図であっ
て、旋回アームAおよびこの旋回アームAに設けられる
大きい外径を有する被処理ディスク用のホルダHLと,
その外径が上記の大きい外径を有する被処理ディスクの
外径が実質上同一でその内径が小径の被処理ディスクを
載置可能な大きさを有するアダプタDが図示してある。
【0035】したがって、大きい外径の被処理ディスク
にスパッタ処理を行う場合には上記アダプタDを取り外
した状態で処理を行えばよく、小さい外径の被処理ディ
スクにスパッタ処理を行う場合には上記アダプタDをネ
ジDBによって上記ホルダHLに固定して、このアダプタ
D上に被処理ディスクを載置すればよい。
【0036】また、上記吸着部Nの交換は、図3に示し
たように、この吸着部NがネジNBによって反転台XDに螺
着されているため、このネジを外して被処理ディスクに
適合した吸着部Nに交換すればよい。
【0037】
【実施例】図1の原理的実施例における旋回アームAお
よびホルダHLは被処理ディスクの中で最も大きな外径
を有するディスク、例えばCD、の処理に適合した図4
に示した従来例と実質的に同一の構成を有するものであ
るが、ホルダHLのディスク載置部の下方にアダプタD
を固定するネジDBを螺着するためのネジ穴HHが設けられ
ている点だけが相違している。なお、この図1ではこの
穴HHは5個設けられているが、この数は適宜の数でよい
ことは明らかであろう。
【0038】この旋回アームAおよびホルダHLのその
他の構成については、先に図4について説明したところ
であり、符号も図4と一致させてあるので、より詳細な
説明は省略する。
【0039】したがって、外径が80mmと大きいCDにス
パッタ処理を行なう場合には、このホルダHLに直接被処
理ディスク(CD)を載置して、図3について説明した
ようなスパッタ処理を行なう。
【0040】一方、このCDより外径が小さい光ディス
ク、例えば外径64mmのMDのスパッタ処理を行なう場合
には、CDディスクの外径と等しい外径80mmを有し、そ
の中央にロードプッシャPLおよびスパッタプッシャPSが
挿通し得る大きさの孔PHを設けたアダプタDを図示の例
では5本のネジによって上記CD用ホルダHに取付ける
ことによって、MDを保持する。なお、この実施例では
MDを載置するための支持片DSを上記孔PHの縁部から内
方に向けて突出させてある。
【0041】したがって、大径のディスクのスパッタ処
理から小径のディスクのスパッタ処理に変更する場合に
は、上記のアダプタDを取付ければよく、逆に小径のデ
ィスクのスパッタ処理から大径のディスクのスパッタ処
理に変更する場合にはこのアダプタDを取り外せばよ
い。
【0042】図2は本発明によるホルダHLとアダプタ
Dの実施例を断面図によって示したもので、(a) 図はア
ダプタDを使用しない状態を、同図(b) はアダプタDを
取付けた状態を示すものである。
【0043】図2(a) に示したように、ホルダHLは全体
として大きい方の被処理ディスクと同一の内径 L-Dの底
部を有する盆状であり、その底面の中央にはロードプッ
シャDLが係合するとともにスパッタプッシャPSが通過す
る孔APが設けられており、その外側にアダプタをネジ止
めするためのネジ孔DHが適当な数設けられている。な
お、このホルダHLの上縁部にはオーリングOが設けられ
ており、また、孔SHはこのホルダHLを旋回アームA(図
1)に取付けるためのネジSP(図1)が螺着するネジ孔
である。
【0044】そして、被処理光ディスクCDは、ホルダHL
の底面より1段高い位置に設けられている段部HDに周辺
部が載った状態、すなわち、ディスクCDの下面がこのホ
ルダHLに直接接触しない状態でホルダHLに載置される。
なお、ディスクが直線ホルダに接触しても差し支えなけ
れば、この段部HDを設ける必要がないことは明らかであ
ろう。
【0045】また、ホルダHLの内側面は図示のように凸
状に弯曲しており、ディスクCDを出入部Iやスパッタ部
SでこのホルダHLに載置する際に多少の位置ずれがあっ
ても正しい位置にこのディスクCDが載置されるように構
成してある。なお、この凸状に弯曲した内側面は、ホル
ダHLの全周にわたって設ける必要がないことも明らかで
あろう。
【0046】図2(b) は小さな径の被処理光ディスクMD
を移送するために、上記のホルダHLにアダプタDを取付
けた状態を示すもので、このアダプタDの外径は上記の
外径が大きい方のディスクCDの外径 L-Dと同一であっ
て、ホルダHLの上記段部HDに大きい径のディスクと同一
の状態で載置され、上記ネジ孔DHにネジDBを螺着するこ
とによって上記ホルダHL上に固定される。
【0047】このアダプタDの内径 S-Dは小さい方のデ
ィスクMDの外径に合わされているけれども、その構造は
上記ホルダHLと類似しており、底面の中央にはロードプ
ッシャDLが係合するとともにスパッタプッシャPSが通過
する孔DPが設けられるとともに、ホルダHLに設けられて
いる上記ネジ孔DHと対応する位置に上記固定用のネジDB
が挿通する孔が設けられる。
【0048】そして、被処理光ディスクMDは、アダプタ
Dの底面より1段高い位置に設けられている段部HDに周
辺部が載った状態、すなわち、ディスクMDの下面がこの
アダプタDおよび上記固定用のネジDBの頭部が接触しな
い状態でこのアダプタD上に載置される。なお、この段
部HDは、このアダプタD上に載置されたディスクMDを支
えることができれば足りるものであるから、アダプタD
の全周にわたって設ける必要はない
【0049】また、アダプタDの内側面は凸状に弯曲
し、ディスクMDを出入部Iやスパッタ部Sでこのアダプ
タDに載置する際に多少の位置ずれがあっても正しい位
置にこのディスクCDが載置されるように構成されている
点もホルダDにおけると同様である。
【0050】また、被処理光ディスクの外径や吸着位置
などが前述のようにディスクの種類によって異なること
から、上記アダプタDの使用に加えて、この被処理光デ
ィスクの吸着を行なう吸着パッドを含む吸着部を被処理
光ディスクの外径や吸着位置などに応じた形状・構造の
ものに交換可能に構成することが望ましい。
【0051】なお、本発明は図3に示した従来例に適用
し得るだけではなく、1個の旋回アームのみを備えるス
パッタリング装置や、各種のスパッタリング機構を使用
するスパッタリング装置にも適用し得ることは明らかで
あろう。
【0052】以上のように、本発明を適用したスパッタ
リング装置においては、アダプタDを着脱するだけで径
の異なるディスクの処理を行うことができるので、図3
に示した従来のスパッタリング装置のように多数のネジ
を取り外して旋回アームを交換する必要がなく、したが
って、処理対象のディスクを変更するための準備を極め
て短時間に完了することができるという、従来技術には
期待できない格別の効果が得られる。
【0053】
【発明の効果】本発明によれば、上記したようなアダプ
タを使用することによって、処理対象のディスクの大き
さを変更する際にはアダプタの取付けあるいは取り外し
を行なうだけでよく、従来のように、回転軸から新しい
被処理ディスクの径とは異なるディスク用の旋回アーム
Aを取り外して新しい被処理ディスク用の旋回アームを
取付けたりする必要がないので、処理対象ディスクの変
更が極めて短時間かつ容易に行なえるという従来技術に
は期待できない格別の効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の原理的実施例を示す概念図である。
【図2】本発明を適用したホルダとアダプタの実施例を
示す断面図である。
【図3】本発明が適用されるディスクのスパッタリング
装置の概念図である。
【図4】従来の旋回アームの例を示す斜視図である。
【図5】回転台の例を示す分解斜視図である。
【符号の説明】
A 旋回アーム HL ホルダ D アダプタ AB 回転軸への固定用ネジ AH 回転軸への固定用孔 AP,DP プッシャを通貨させるための孔 AS ホルダ取付用の孔 SW1,SW2 パイプワッシャ SL 伸張バネ SP ホルダ取付用ネジ DH アダプタ取付用のネジ孔 DB アダプタ取付用のネジ

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被処理光ディスクを処理装置に出し入れ
    するためのディスク出入部と被処理光ディスクに反射面
    を形成するためのスパッタ部との間で被処理光ディスク
    を移動させるための旋回アームを備える光ディスクのス
    パッタリング装置において、 異なる径の光ディスクの処理を行なうために、大径の光
    ディスクを載置するホルダを上記旋回アームの旋回端部
    に設けるとともに、小径の光ディスクが載置可能でその
    外径が大径の光ディスクの外径とほぼ等しいアダプタを
    上記ホルダ上に固定し得るようにしたことを特徴とする
    光ディスクのスパッタリング装置。
  2. 【請求項2】 被処理光ディスクを吸着してスパッタリ
    ング装置内と外部との間で被処理光ディスクを移送する
    ディスク出入部を備えており、この光ディスクの吸着を
    行なう吸着パッドを含む吸着部が被処理光ディスクの種
    類に応じて交換可能に構成されていることを特徴とする
    請求項1記載の光ディスクのスパッタリング装置。
JP7608695A 1995-03-31 1995-03-31 光ディスクのスパッタリング装置 Withdrawn JPH08273221A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005142471A (ja) * 2003-11-10 2005-06-02 Matsushita Electric Ind Co Ltd 真空処理装置及び真空処理方法、並びに真空処理システム
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