JPH08273053A

JPH08273053A - 商品販売登録データ処理装置

Info

Publication number: JPH08273053A
Application number: JP7072196A
Authority: JP
Inventors: Yoshihiro Karita; 良博刈田
Original assignee: TEC CORP
Current assignee: TEC CORP
Priority date: 1995-03-30
Filing date: 1995-03-30
Publication date: 1996-10-18

Abstract

(57)【要約】【目的】商品登録中に複数の特定商品を購入した場合に
受けられる値引きサービスに関する値引き情報を顧客に
明示可能な商品販売登録データ処理装置を提供する。【構成】予め設定された複数の特定商品が１取引き内に
商品登録されることを条件に所定のセット値引き処理を
実行可能に構成されるとともに値引き情報表示制御手段
（１２，１３）を設け、値引き処理が実行された時点で
当該値引き情報を顧客用表示器１７ＣＳＴに表示可能に
構成されている。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、登録する商品の商品情
報をキャッシャー用表示器および顧客用表示器に表示可
能かつ予め設定された複数の特定商品が商品登録される
ことを条件に所定の値引き処理を実行可能に構成された
商品販売登録データ処理装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】例えば、電子キャッシュレジスタ型の商
品販売登録データ処理装置では、データ入力手段（スキ
ャナ、キーボード等）を用いて商品コードを入力（図６
のＳＴ３０のＴＥＳ）すると、制御部（ＣＰＵ）が商品
ファイルを検索（ＳＴ３１）し、当該商品データ（商品
名、通常単価）を求めかつこれを売上データとして売上
ファイルに商品登録（ＳＴ３８）する。この際、商品登
録すべき商品（または登録商品）の商品情報（商品デー
タ）は、キャッシャー用表示器１７ＣＨＲおよび顧客用
表示器１７ＣＳＴに表示（ＳＴ３２）される。

【０００３】顧客買上商品の全てについて商品登録（Ｓ
Ｔ３８）した後に、１取引き終了宣言としての締め操作
（ＳＴ３９のＴＥＳ）を行うと、釣銭額算出，ドロワの
自動解放を含む会計処理（ＳＴ４０）が行われる。レシ
ートも発行（ＳＴ４１）される。

【０００４】かかる商品販売登録データ処理装置を採用
する店舗の中には、顧客サービス向上の一貫として、予
め設定された複数の特定商品が１取引き内で商品登録さ
れることを条件に所定の値引きサービスをする。同一の
特定商品（例えば、ワイシャツあるいは特選ステーキ用
牛肉等）を予め決められた数だけセットとして購入した
場合に実行されるいわゆるセット値引き処理や、複数の
異なる特定商品（例えば、パンと牛乳）を組としかつそ
れぞれの商品を予め決められた数だけ購入した場合に実
行されるいわゆるＭ＆Ｍ（ミックスアンドマッチ）値引
き処理として知られている。

【０００５】例えば、１枚が通常単価２０００円の上記
特定商品（特選ステーキ用牛肉）についてのセット値引
き処理の場合、制御部が商品ファイルを検索（ＳＴ３０
のＴＥＳ、ＳＴ３１）して当該商品がセット値引き対象
商品であると判別されると、その商品情報を表示（ＳＴ
３２）する際に、キャッシャー用表示器１７ＣＨＲには
図７（Ａ）に示すように例えば“セット”を表示し、か
つ表示画面の小さな顧客用表示器１７ＣＴＳには同
（Ｂ）に示すようにマーク“＊”を表示する。そして、
セット商品情報メモリ（ＲＡＭ）にセーブ（ＳＴのＹＥ
Ｓ、ＳＴ３４）する。

【０００６】２枚目の場合の商品登録に関する商品情報
は、図８（Ａ）、（Ｂ）に示すように、１枚目の場合
〔図７（Ａ）、（Ｂ）〕と同様に、通常単価でそれぞれ
の表示器１７ＣＨＲ，１７ＣＳＴに表示（ＳＴ３２）さ
れ、かつセーブ（ＳＴ３４）される。

【０００７】そして、セット商品情報メモリに予め決め
られた複数（例えば、２枚）の特定商品（特選ステーキ
用牛肉）がセーブされた場合（ＳＴ３０〜ＳＴ３４）
に、セット値引き条件が成立（ＳＴ３５のＹＥＳ）した
と確認し、セット値引き（例えば、１０００円の値引
き）の処理をする（ＳＴ３６）。この値引き処理データ
は、例えば図８（Ａ）に示すように、小計（“３，０９
０”）に反映されてキャッシャー用表示器１７ＣＨＲに
表示（ＳＴ３７）される。つまり、通常単価（２０００
円）では消費税を含む小計が（“４，１２０円”）と表
示されるところ、“３，０９０”と表示されるので、
“１０００円”の値引き処理が実行されたことがわか
る。

【０００８】この値引き処理データは、売上ファイルに
登録（ＳＴ３８）され、発行（ＳＴ４１）されるレシー
トにも印字される。もとより、会計処理（ＳＴ４０）
は、値引き後小計（“３，０９０円”）に関して実行さ
れる。かくして、顧客は、会計処理後に受取ったレシー
トを見ることによって、セット値引きサービスの実行と
その内容を正確に知ることができる。

【０００９】

【発明が解決しようとする課題】ところで、顧客の多く
は、セット値引きやＭ＆Ｍ値引きサービスを事前に知っ
た上で、商品購入している。しかるに、従来装置では、
値引き対象商品である場合には通常単価にマーク“＊”
を付して表示しているものの、顧客にとってはその店に
固有のマーク“＊”が何を意味するのかわからない場合
が多い。しかも、その値引き処理を実行した場合のデー
タは、顧客に手渡すレシートに印字することを前提と
し、途中ではキャッシャーのみが値引き処理が実行され
たか否かを値引き後小計等によって間接的に確認可能に
構築されている。

【００１０】したがって、顧客は、手渡されたレシート
を見るまでは値引きサービスを確かに受けられたのかど
うかを知ることができない。したがって、一種の不安感
やストレスを受けるとの指摘があるとともに、これを原
因としてキャッシャーとのトラブルが発生する虞れが有
る。

【００１１】本発明は、上記情報に鑑みなされたので、
その目的は商品登録中に複数の特定商品を購入した場合
に受けられる値引きサービスに関する値引き情報を顧客
に明示可能な商品販売登録データ処理装置を提供するこ
とにある。

【００１２】

【課題を解決するための手段】本発明は、登録する商品
の商品情報をキャッシャー用表示器および顧客用表示器
に表示可能かつ予め設定された複数の特定商品が商品登
録されることを条件に所定の値引き処理を実行可能に構
成された商品販売登録データ処理装置において、前記値
引き処理が実行された時点で当該値引き情報を前記顧客
用表示器に表示する値引き情報表示制御手段を設けた、
ことを特徴とする。

【００１３】

【作用】上記構成による本発明では、予め設定された複
数の特定商品が商品登録されることを条件に値引き処理
が実行されると、値引き情報表示制御手段が、当該値引
き情報を顧客用表示器にリアルタイムで表示する。した
がって、顧客は、レシートを受ける以前の商品登録手続
中に、値引き処理の実行に関する値引き情報を正確かつ
容易に知ることができる。

【００１４】

【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照して説明
する。本商品販売登録データ処理装置は、基本的構造が
図１、図２に示す電子キャッシュレジスタ１０から構成
され、かつ値引き情報表示制御手段（１２、１３）を設
け、複数の特定商品が商品登録されることを条件に、実
行された値引き処理に関する値引き情報をその時点で顧
客用表示器１７ＣＳＴに表示可能に形成されている。

【００１５】図１において、電子キャッシュレジスタ１
０は、ＣＰＵ１２，ＲＯＭ１３，ＲＡＭ１４，スキャナ
１５（スキャナ回路１５Ｃ），キーボード１６（キーボ
ード回路１６Ｃ），表示回路１７Ｃを介して接続された
キャッシャー用表示器１７ＣＨＲおよび顧客用表示器１
７ＣＳＴ，プリンタ１８（プリンタ回路１８Ｃ），ドロ
ワ自動開放装置１９（Ｉ／Ｏ１９Ｃ），フロッピーディ
スク装置（ＦＤＤ）２０および上位機（図示省略）とデ
ータ通信するためのインターフェイス（Ｉ／Ｆ）２１を
含み、商品販売登録処理業務を実行可能とされている。
外観は、図２に示す通りである。

【００１６】ＲＡＭ１４には、各商品コードに対応する
各商品データ（商品名，通常単価），セット値引き対象
商品やＭ＆Ｍ値引き対象商品であるか否かの識別符号が
記憶された商品ファイル１４Ｆと，売上ファイル１４Ｒ
と，セット（およびＭ＆Ｍ）商品情報メモリ１４Ｍとが
形成されている。

【００１７】この電子キャッシュレジスタ１０の基本的
機能（図３のＳＴ１０〜１７、ＳＴ１８〜２１）は、従
来例（図６）の場合（ＳＴ３０〜４１）と同じである。
なお、ＳＴ１６のセット値引き処理は、“セット値引き
要件が成立した場合”に実行されるが、これは実質的に
予め設定された複数の特定商品が“商品登録（ＳＴ１
８）されることを条件に”または“商品登録されたこと
を条件”として実行するようにしてもよい。プログラム
構築上の問題である。

【００１８】ここに、値引き情報表示制御手段は、値引
き処理が実行された時点（リアルタイム）で当該値引き
情報を顧客用表示器１７ＣＳＴに表示する手段で、値引
き情報表示制御プログラムを格納させたＲＯＭ１３とＣ
ＰＵ１２とから形成され、図３のＳＴ１７８で実行され
る。

【００１９】“値引き処理が実行された時点”は、“実
際に値引き処理（ＳＴ１６）が実行された場合”のみな
らず、“セット値引き条件が成立（ＳＴ１５のＹＥＳ）
した時点”と読替えることができる。上記場合と同様
に、プログラム簡素化等の事情による。

【００２０】また、値引き情報は顧客に値引き処理が実
行されたことを表示によて知らしめる情報であるから、
この実施例の場合の図５（Ｂ１）に示す“セットネビキ
−１０００円”に限らず、例えば同（Ｂ２）に示す
“カイアゲキン＊１０００円”の如くその内容・表示
形態は特に限定されない。因に、上記“カイアゲキン＊
１０００円”は、通常単価が２０００円のセット値引き
対象商品について、値引き金額（１０００円）を差引い
た後の値引き後単価（＊１０００円＝２０００−１００
０）すなわち値引き情報である。

【００２１】なお、顧客用表示器１７ＣＳＴに表示する
値引き情報〔“セットネビキ＊１０００円”〕は、値
引き処理データに基き、第１の表示値引き情報作成手段
（ＣＰＵ１２，ＲＯＭ１３）が作成してＲＡＭ１４のワ
ークエリアに一時記憶する。

【００２２】さらに、この実施例では、値引き情報表示
制御手段（１２，１３）を、キャッシャー用表示器１７
ＣＨＲにも値引き情報〔例えば、図４に示す“セット値
引き，−１０００円（単価），−１（数量），−１００
０円（金額）”〕を表示可能に形成してある。この値引
き情報は、第２の表示値引き情報作成手段（ＣＰＵ１
２，ＲＯＭ１３）で作成される。

【００２３】次に、この実施例の作用を説明する。例え
ばセット値引き対象商品たる“特選ステーキ用牛肉”に
ついての商品コード（例えば、“１２３”）をスキャナ
１５を用いて入力（図３のＳＴ１０のＹＥＳ）すると、
ＣＰＵ１２が商品ファイル１４Ｆを検索（ＳＴ１１）し
て当該商品データ〔商品名（特選ステーキ用牛肉），通
常単価（２０００円）〕を求める。

【００２４】この商品データは、キャッシャー用表示器
１７ＣＨＲの図４に示す第１アイテム表示欄に表示（Ｓ
Ｔ１２）され、かつ顧客用表示器１４ＣＳＴには図５
（Ａ）に示す“ステーキヨウギュウニク、カイアゲキン
２０００”として表示（ＳＴ１２）される。セット値
引き対象商品である旨は、キャッシャー用表示器１７Ｃ
ＨＲには図４に示す“セット”を付し、また顧客用表示
器１７ＣＳＴには図５（Ｂ１）に示すマーク“＊”を付
して表示される。そして、ＣＰＵ１２は、セット商品情
報メモリ１４Ｍにこの商品データをセーブ（ＳＴ１３の
ＹＥＳ，ＳＴ１４）するとともに、売上ファイル１４Ｒ
に登録（ＳＴ１５のＮＯ，ＳＴ１８）する。

【００２５】２枚目の特選ステーキ用牛肉をデータ入力
（ＳＴ１０のＹＥＳ，ＳＴ１１）した場合も、キャッシ
ャー用表示器１７ＣＨＲおよび顧客用表示器１７ＣＳＴ
には１枚目の場合と同様に表示される（ＳＴ１２）。つ
まり、図４の第２アイテム表示欄および図５（Ａ）に示
す通りである。セット商品情報メモリ１４Ｍにもセーブ
（ＳＴ１３のＹＥＳ，ＳＴ１４）される。

【００２６】ここに、セット値引き条件が成立（ＳＴ１
５のＹＥＳ）したから、ＣＰＵ１２はセット値引き処理
（ＳＴ１６）を実行する。買上金額４０００円〔＝通常
単価（２０００円）×数量（２）〕からセット値引き額
（１０００円）を差引く処理である。この際、第１の表
示値引き情報作成手段（１２，１３）は顧客用表示器１
７ＣＳＴに表示するための値引き情報を作成（ＳＴ１
６）し、かつ第２の表示値引き情報作成手段（１２，１
３）がキャッシャー用表示器１７ＣＨＲに表示するため
の値引き情報を作成（ＳＴ１６）する。

【００２７】すると、値引き情報表示制御手段（１２，
１３）が、キャッシャー用表示器１７ＣＨＲに図４に示
す如くそのセット値引き情報〔“セット値引き”，−１
０００円（単価），−１（数量），−１０００円（金
額）〕をリアルタイムで表示（ＳＴ１７）するととも
に、顧客用表示器１７ＣＳＴには図５（Ｂ１）に示すよ
うにセット値引き情報〔セットネビキ，−１０００円〕
をリアルタイムで表示（ＳＴ１８）する。

【００２８】なお、キャッシャー用表示器１７ＣＨＲに
は、図４に示す如く、値引き処理データ〔小計３，０９
０〕も従来例（図６のＳＴ３７）の場合と同様に表示
（ＳＴ１７）される。

【００２９】かくして、ＣＰＵ１２は、値引き処理（Ｓ
Ｔ１６）後のデータをもって、売上ファイル１４Ｒに商
品登録（ＳＴ１８）する。この売上データは、値引き情
報とともにレシートに印字される（ＳＴ２１）。

【００３０】しかして、この実施例によれば、予め設定
された複数の特定商品が１取引き内に商品登録されるこ
とを条件に所定のセット値引き処理を実行可能に構成さ
れるとともに値引き情報表示制御手段（１２，１３）を
設け、値引き処理が実行された時点で当該値引き情報を
顧客用表示器１７ＣＳＴに表示可能に構成されているの
で、顧客が商品登録手続中に値引き処理が実行されたこ
とを迅速かつ正確に目視確認することができる。よっ
て、顧客は安心感や満足感を味わえ、かつキャッシャー
とのドラブルも未然防止できる。

【００３１】また、値引き情報が図５（Ｂ１）に示す
“セットネビキ −１０００円”とされ、通常単価（２
０００円）とともに値引き金額（−１０００円）を具体
的に表示するものと形成されているので、顧客が値引き
処理の実行とその内容を定量的にかつより迅速に知るこ
とができる。

【００３２】また、値引き情報表示制御手段（１２，１
３）が値引き情報〔図４に示す“セット値引き，−１０
００円，−１，−１０００円”〕をキャッシャー用表示
器１７ＣＨＲにも表示するものと形成されているので、
キャッシャーは値引き処理データ（“小計３，０９
０”）よりもその内容を詳しく知ることができる。した
がって、顧客の質問に対してより詳しくかつ迅速に応答
できる。

【００３３】さらに、第１の表示値引き情報作成手段
（１２，１３）で顧客用表示器１７ＣＳＴに表示する値
引き情報を作成し、かつ第２の表示値引き情報作成手段
（１２，１３）でキャッシャー用表示器１７ＣＨＲに表
示する値引き情報を作成するものと形成されているの
で、各表示器１７ＣＳＴ，１７ＣＨＲの各表示スペース
や理解度等に応じた適切な文字数，大きさ等の値引き情
報を個別的に作成できるから、適用性が広い。

【００３４】なお、以上の実施例では、セット値引きの
場合について説明したが、いわゆるＭ＆Ｍ値引きやスラ
イドＭ＆Ｍ値引きについても同様である。

【００３５】

【発明の効果】本発明によれば、予め設定された複数の
特定商品が商品登録されることを条件に所定のセット値
引き処理を実行可能に構成されるとともに値引き情報表
示制御手段を設け、値引き処理が実行された時点で当該
値引き情報を顧客用表示器に表示可能に構成されている
ので、顧客が商品登録手続中に値引き処理が実行された
ことを迅速かつ正確に目視確認することができる。よっ
て、顧客は安心感や満足感を味わえ、かつキャッシャー
とのドラブルも未然防止できる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の実施例を示すブロック図である。

【図２】同じく、外観斜視図である。

【図３】同じく、動作を説明するためのフローチャート
である。

【図４】同じく、キャッシャー用表示器への値引き情報
の表示態様を説明するための図である。

【図５】同じく、顧客用表示器への値引き情報の表示態
様を説明するための図である。

【図６】従来例における商品情報の表示動作を説明する
ためのフローチャートである。

【図７】従来例における商品情報の表示態様を説明する
ための図である。

【図８】同じく、値引き処理データの表示態様を説明す
るための図である。

【符号の説明】

１０電子キャッシュレジスタ（商品販売登録データ処
理装置）１２ＣＰＵ（値引き情報表示制御手段）１３ＲＯＭ（値引き情報表示制御手段）１４ＲＡＭ１４Ｆ商品ファイル１４Ｒ売上ファイル１４Ｍセット商品情報メモリ１５スキャナ１６キーボード１７ＣＨＲキャッシャー用表示器１７ＣＳＴ顧客用表示器１８プリンタ

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】登録する商品の商品情報をキャッシャー
用表示器および顧客用表示器に表示可能かつ予め設定さ
れた複数の特定商品が商品登録されることを条件に所定
の値引き処理を実行可能に構成された商品販売登録デー
タ処理装置において、前記値引き処理が実行された時点で当該値引き情報を前
記顧客用表示器に表示する値引き情報表示制御手段を設
けた、ことを特徴とする商品販売登録データ処理装置。