JPH08272943A - 画像制御装置 - Google Patents

画像制御装置

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JPH08272943A
JPH08272943A JP7097885A JP9788595A JPH08272943A JP H08272943 A JPH08272943 A JP H08272943A JP 7097885 A JP7097885 A JP 7097885A JP 9788595 A JP9788595 A JP 9788595A JP H08272943 A JPH08272943 A JP H08272943A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 装置構成を変更せずに任意の表示面の画像を
半透明から徐々に消失させる消失効果を付与し得る画像
制御装置を実現する。 【構成】 ジェネレータ部42〜44から供給される複
数の表示面をセレクタ80がα系/β系に系統分離し、
コントローラ61が各系毎に指定の優先順位に応じて重
ね合わせて表示画面を形成する。CLT62が各系の表
示画面を画素単位の色を表わす表示データに変換する。
演算部75はα系/β系の表示データを加算して半透明
の表示画面を発生する。後部演算部77は演算部75が
出力する半透明の表示画面とレジスタ76から読み出さ
れるカラーデータ(特定色)とを加算する。CPU11
がレジスタ76のカラーデータ値を徐々に増加させる
と、表示画面が特定色によって消失させられる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば「目」、「口」
や「鼻」等の顔の各部位を表示するための複数の表示面
を有し、これら表示面を重ね合わせて形成される似顔絵
像を画面表示する装置などに用いて好適な画像制御装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】周知のように、ビデオゲーム機などに用
いられる画像制御装置では、表示すべき画面を複数の表
示面から構成しており、例えば、画面背景色を形成する
バックドロップ面上に背景面を形成するバックグラウン
ド面を置き、さらにその上に”キャラクタ”を移動表示
させるオブジェクト面が置かれるようになっている。こ
のようなレイヤ構造をなす各表示面は、1つに重ね合わ
されて表示画面を形成するため、動画表示に好都合な手
法として多用されていることが知られている。
【0003】すなわち、レイヤ構造を持たない単一の表
示面上でキャラクタ画像を動画表示する場合には、キャ
ラクタ画像を移動させた後の背景部分が抜けてしまう
が、レイヤ構造により表示画面を形成すれば、キャラク
タ画像が移動しても、その背景部分が表示されるため、
何の不都合も生じない。さらに、レイヤ構造による複数
の表示面でそれぞれ動画表示させておき、そのうち必要
な表示面だけを選択して画面表示すると、動画表示され
る画像を登場させたり、消失させる等の特殊効果が容易
に得られる利点も兼ね備えている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】さて、このような従来
の画像制御装置では、レイヤ構造の各表示面に種々の変
更を加えて各様な表示効果を得ており、その一態様とし
て画面表示される画像を半透明から徐々に消失させる消
失効果が知られている。表示面を半透明状態から次第に
消失させる手法としては、表示面を構成する画素単位の
カラーデータに対して特定の単一色のカラーデータを加
算し、このカラーデータの値を徐々に大きくしていき、
画像を特定色中にフェードインさせるようにしている。
【0005】ところで、こうした消失効果を、複数の表
示面を重ね合わせたカラー画像に付与するためには、重
ね合わせたカラー画像を形成するカラーデータに対して
徐々に値が大きくなる単一色のカラーデータを加算する
ことになる。特に、複数の表示面の内、特定の表示面の
画像だけに消失効果を付与する際には、その表示面を形
成するカラーデータに対してのみ、徐々に値が大きくな
る特定色のカラーデータを加算しなければならない。
【0006】しかしながら、従来の構成においては、特
定の画像に対してのみ、例えば全ての画像を重ね合わせ
た後の画像のみ、あるいは予め定められた画像のみに上
述した消失効果を付与し得るだけであって、任意に選択
した表示面の画像に対して消失効果を付与するには、装
置構成自体を変更しなければならない。このため、装置
構成を変更せずに任意の表示面の画像を半透明から徐々
に消失させる消失効果を付与できる画像制御装置が待望
されている。本発明は、上述した事情に鑑みてなされた
もので、装置構成を変更せずに任意の表示面の画像を半
透明から徐々に消失させる消失効果を付与できる画像制
御装置を提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1に記載の発明では、画面を構成する画素単
位の表示色を示すカラー画像データを複数画面分入力可
能な画像データ入力手段と、複数の系統を有し、各系統
に対して前記画像データ入力手段により入力された複数
画面分のカラー画像データの中の少なくとも1つの画面
のカラー画像データを割り当て、各系統毎に割り当てら
れたカラー画像データを重ね合せて出力する画像分離手
段と、前記画像分離手段が出力する各系統のカラー画像
データをそれぞれ演算する第1演算手段と、特定色を示
すカラーデータを記憶する特定色記憶手段と、この特定
色記憶手段に記憶されるカラーデータの値を順次変更す
る変更手段と、前記第1演算手段の加算出力と前記特定
色記憶手段から読み出されるカラーデータとを加算する
第2演算手段とを有することを特徴としている。
【0008】上記請求項1に従属する請求項2に記載の
発明では、前記画像分離手段は、各系統毎に割り当てら
れる各画面のカラー画像データに対して表示上の前後関
係を表わす優先度を付与する優先度付与手段を含み、こ
の優先度付与手段によって付与される優先度に応じてカ
ラー画像データを重ね合せて出力することを特徴とす
る。
【0009】また、請求項1に従属する請求項3に記載
の発明では、前記画像分離手段は、複数の系統の内の少
なくとも1つの系統から出力されるカラー画像データが
透明であるか否かを判定する透明判定手段と、この透明
判定手段にて透明判定された画素単位のカラー画像デー
タを特定色のカラー画像データに置換して出力し、一
方、透明判定されないカラー画像データはそのまま出力
する複数の透明色変換手段とを含むことを特徴とする。
【0010】さらに、請求項1に従属する請求項4に記
載の発明では、前記第1演算手段は、前記画像分離手段
から入力される各系統のカラー画像データの少なくとも
1つをオフ状態に設定するオフ手段を有することを特徴
としている。
【0011】
【作用】本発明では、画像データ入力手段がカラー画像
データを複数画面分入力すると、画像分離手段は各系統
に入力された複数画面分のカラー画像データの中の少な
くとも1つの画面のカラー画像データを割り当てると共
に、各系統毎に割り当てられたカラー画像を指定順序で
重ね合せて出力し、第1演算手段が各系統のカラー画像
を半透明状態で重ね合わた表示画像を形成する一方、第
2演算手段がこの表示画像に特定色を半透明で重ね合わ
せる。そして、変更手段が特定色記憶手段に記憶される
カラーデータの値を順次変更すると、表示画像が特定色
に溶明する。これにより、装置構成を変更せずとも、任
意の表示面の画像を半透明から徐々に消失させる消失効
果を付与することが可能になる。
【0012】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の実施例につい
て説明する。 A.実施例の構成 (1)全体構成 図1は、本発明の一実施例による画像制御装置1の全体
構成を示すブロック図である。画像制御装置1は、後述
する構成要素10〜20に基づき生成されるコンポジッ
トビデオ信号SVおよびオーディオ信号SAをディスプレ
イ装置2に供給する。ディスプレイ装置2は、例えば通
常のテレビジョン受像機、あるいはサウンドシステムを
備えるVDT(ビデオ・ディスプレイ・ターミナル)で
あり、画像制御装置1側から供給されるコンポジットビ
デオ信号SVに応じた画像を画面表示する一方、オーデ
ィオ信号SAをBGMあるいは効果音等として放音す
る。
【0013】画像制御装置1において、10は各種操作
スイッチを備えるコントローラであり、操作者によるス
イッチ操作に応じた操作信号を発生する。コントローラ
10には、各表示面にどのような画像を割り当てるかを
指定したり、どのような表示態様で各表示面の画像を画
面表示させるか等の表示態様を指定する操作スイッチの
他、画面背景色の色相を次第に上げて表示画像をフェー
ドイン(溶明)させる消失スイッチも設けられている。
11はコントローラ10が発生する操作信号に基づき装
置各部を制御するCPUであり、その動作については後
述する。なお、CPU11は図示されていないDMAコ
ントローラ等の周辺装置を含み、DMA転送し得るよう
に構成されている。
【0014】12は、CPU11によってロードされる
各種制御プログラムの他に、キャラクタ系の画像である
バックグラウンド画像BGやオブジェクト画像OBJ、
あるいはビットマップパターンを形成するビットマップ
画像BMが記憶されるROMである。13はCPU11
の演算結果やフラグ値を一時記憶する各種レジスタから
構成されるワークRAMである。14はCPU11の制
御の下に表示制御するビデオ・ディスプレイ・プロセッ
サ(以下、VDPと称す)である。VDP14は、SR
AM15(スタティックRAM)およびDP−RAM1
6(デュアルポートRAM)に格納される各種画像デー
タに基づき、CPU11が指示する表示態様で画面表示
するための表示データ(RGBデータ)を発生する。
【0015】ここで言う表示態様とは、設定されたプラ
イオリティに基づき表示面同士の重なり具合を調整した
り、重ねた表示面を半透明状態で表示させた後に消失効
果を付与する等の形態を指す。つまり、VDP14で
は、CPU11が指定するプライオリティに従って表示
面の前後関係を定め、これに基づいてSRAM15およ
びDP−RAM16に格納される各種画像データを重ね
合せてひとつの画面を形成する表示データ(RGBデー
タ)を発生するようにしており、その具体的な構成につ
いては追って詳述する。
【0016】SRAM15は、CPU11の指示により
ROM12側からDMA転送されてくるオブジェクト画
像OBJあるいはバックグラウンド画像BGを形成する
画像データを一時記憶する。一方、DP−RAM16
は、ROM12側からDMA転送されてくるビットマッ
プ画像BMを形成する画像データを一時記憶する。この
DP−RAM16は、画像データを高速に書き込み・読
み出しする為に、書込みポートと読み出しポートとの両
ポートを用いて画像データを書き込みながら読み出せる
構成を備えている。
【0017】17はエンコーダであり、上述したVDP
14から出力される表示データ(RGBデータ)をコン
ポジットビデオ信号SVに変換して出力する。18は音
源処理回路である。音源処理回路18は、CPU11の
指示の下に、サウンドRAM19に記憶されている波形
データに基づいて楽音合成し、これによって得られる楽
音データを次段のD/A変換器20に供給する。D/A
変換器20は、音源処理回路18から供給される楽音デ
ータをオーディオ信号SAに変換して出力する。
【0018】(2)VDP14の構成 次に、図2を参照してVDP14の構成について説明す
る。VDP14は、インタフェース部30、画像発生部
40、同期制御部50および表示制御部60から構成さ
れており、以下各部の構成について詳述する。 インタフェース部30の構成 インタフェース部30は構成要素31〜33から形成さ
れる。31はCPUインタフェース部であり、CPU1
1側から供給される各種制御信号を入力してVDP14
の各部に供給する一方、VDP14側で発生する各種タ
イミングデータをCPU11側へ出力する。32はSR
AMインタフェース部であり、上記CPUインタフェー
ス部31を介してDMA転送されるオブジェクト画像O
BJあるいはバックグラウンド画像BGをSRAM15
側の指定アドレスへ書き込むと共に、CPU11の指示
に応じてSRAM15側から読み出されるオブジェクト
画像OBJあるいはバックグラウンド画像BGを画像発
生部40(後述する)に供給する。
【0019】ここで、図3を参照してSRAMインタフ
ェース部32に接続されるSRAM15のメモリ構成に
ついて説明しておく。SRAM15には、記憶エリアE
BG1〜EBG2、記憶エリアEOA(1)〜EOA(n)およ
び記憶エリアEOB(1)〜EOB(n)が設けられてい
る。記憶エリアEBG1〜EBG2には、それぞれバックグ
ラウンド表示面BG−A、バックグラウンド表示面BG
−Bを形成するバックグラウンド画像データがそれぞれ
ストアされる。また、記憶エリアEOA(1)〜E
OA(n)には、オブジェクト表示面OBJ−Aを形成す
るオブジェクト画像データがストアされる。
【0020】さらに、記憶エリアEOB(1)〜E
OB(n)には、オブジェクト表示面OBJ−Bを形成す
るオブジェクト画像データがストアされる。オブジェク
ト表示面OBJ−A,OBJ−Bを形成する画像データ
は、例えば、32ドット×32ドットのオブジェクトセ
ルを形成する色データであり、上記表示面OBJ−A
(あるいはOBJ−B)には、こうしたオブジェクトセ
ルが最大n個(例えば、128個)表示し得るようにな
っている。
【0021】次に、再び図2に戻り、VDP14の構成
について説明を進める。図2において、33はDP−R
AMインタフェース部である。このインタフェース部3
3は、CPUインタフェース部31を介してDMA転送
されるビットマップ画像BMをDP−RAM16側の指
定アドレスへストアする一方、CPU11の指示に応じ
てDP−RAM16側から読み出されるビットマップ画
像BMを画像発生部40側(後述する)に供給する。D
P−RAM16には、図4(イ)に図示するように、記
憶エリアEBM1〜E BM2が設けられており、記憶エリア
BM1にはビットマップ表示面BM−Aを形成するビッ
トマップ形式の画像データが、記憶エリアEBM2にはビ
ットマップ表示面BM−Bを形成するビットマップ形式
の画像データが格納されるようになっている。
【0022】画像発生部40の構成 画像発生部40は構成要素41〜44からなる。41は
オブジェクトアトリビュートメモリ部であり、オブジェ
クト表示面OBJ−Aおよびオブジェクト表示面OBJ
−Bに表示される各オブジェクトの「番号」と、その表
示位置を表わす「座標値」とを記憶する。オブジェクト
アトリビュートメモリ部41は、図4(ロ)に図示する
ように、オブジェクト表示面OBJ−A,OBJ−Bに
各々対応する記憶領域に分割されており、各表示面に対
応する記憶領域は、表示するオブジェクトの「番号」が
格納される記憶エリアENUMと、表示位置を表わす「X
Y座標値」が格納される記憶エリアELOCとから形成さ
れている。このような形態でオブジェクトアトリビュー
トメモリ部41に一時記憶されるオブジェクト属性は、
上述したCPUインタフェース部31を介してCPU1
1の指示に応じて更新される。
【0023】42はオブジェクト表示面OBJ−A,O
BJ−Bの各画像を水平走査タイミング毎に発生するオ
ブジェクトジェネレータ部である。オブジェクトジェネ
レータ部42は、2つのラインバッファを備えており、
上記オブジェクトアトリビュートメモリ部41に記憶さ
れるオブジェクト属性を参照してSRAM15側より読
み出す1水平走査ライン分の画像データ、すなわち、オ
ブジェクト表示面OBJ−Aに対応する画像データとオ
ブジェクト表示面OBJ−Bに対応する画像データとを
それぞれラインバッファへ格納する。また、このジェネ
レータ部42では、両ラインバッファに格納される画像
データを、後述する同期制御部60から供給される同期
信号に基づき水平ブランキング期間に次段の表示制御部
50(後述する)へ転送した後、次の走査ライン分の画
像データを再びSRAM15側から読み出す処理を順次
繰り返すようになっている。
【0024】43はバックグラウンド表示面BG−A,
BG−Bの各画像を水平走査タイミング毎に発生するバ
ックグラウンドジェネレータ部であり、上記ジェネレー
タ部42と同様に2つのラインバッファを備える。この
ジェネレータ部42では、SRAM15側からバックグ
ラウンド表示面BG−Aに対応する画像データとバック
グラウンド表示面BG−Bに対応する画像データとをそ
れぞれラインバッファへ格納して水平ブランキング期間
に次段の表示制御部50(後述する)へ転送した後、次
の走査ラインに対応する画像データを再びSRAM15
側から読み出す処理を順次繰り返す。
【0025】44はビットマップ表示面BM−A,BM
−Bの各画像を水平走査ライン毎に発生するビットマッ
プジェネレータ部であり、2つのラインバッファを備え
る。このジェネレータ部43では、DP−RAM16側
からビットマップ表示面BM−A,BM−Bに各々対応
する画像データをそれぞれラインバッファへ格納して水
平ブランキング期間に次段の表示制御部50(後述す
る)へ転送した後、次の走査ラインに対応する画像デー
タを再びSRAM15側から読み出す処理を順次繰り返
す。
【0026】このように、画像発生部40では、オブジ
ェクトアトリビュートメモリ部41に記憶されるオブジ
ェクト属性に対応した「オブジェクト表示面OBJ−
A,OBJ−B」と、「バックグラウンド表示面BG−
A,BG−B」と、「ビットマップ表示面BM−A,B
M−B」とからなる合計6表示面分の画像を生成する。
これら表示面は、ひとつに重ねられて1表示画面を形成
するものであり、その重なり具合を表わす前後関係は、
表示面毎に付与されるプライオリティ(後述する)によ
って定まる。例えば、図5に示す一例では、バックグラ
ウンド表示面BG−Bに最も高いプライオリティが付与
されて最も手前側に位置し、以下「OBJ−B」→「B
M−A」→「OBJ−A」→「BM−B」→「BG−
A」の順にプライオリティが下がるに連れて奥側とな
る。なお、各表示面の重なり具合は、後述する表示制御
部60によって制御される。
【0027】同期制御部50の構成 同期制御部50は、構成要素51〜54から構成され
る。51はVDP14内部で用いられる各種動作クロッ
ク信号を発生するオシレータ部である。52はこのオシ
レータ部51から供給されるクロック信号をカウントし
てなる水平同期カウンタ値/垂直同期カウンタ値を発生
する水平/垂直同期カウンタ部である。水平同期カウン
タ値と垂直同期カウンタ値とは、図6に図示するよう
に、それぞれ水平表示期間と垂直表示期間とを表わす値
である。
【0028】53はデコーダ部であり、水平/垂直同期
カウンタ部52が発生する水平同期カウンタ値/垂直同
期カウンタ値をそれぞれデコードして水平同期信号およ
び垂直同期信号を発生する。デコーダ部53が発生する
同期信号は次段のビデオ信号ジェネレータ部54に供給
される一方、上述した各ジェネレータ部42〜44およ
び表示制御部60にも供給されるようになっている。ビ
デオ信号ジェネレータ部54は、水平同期信号および垂
直同期信号を重畳したコンポジットビデオ信号SVを発
生する。
【0029】表示制御部60の構成 表示制御部60は構成要素61〜64からなる。61は
プライオリティコントローラ部であり、上述した画像発
生部40が生成する6つの表示面(「OBJ−A」,
「OBJ−B」,「BG−A」,「BG−B」,「BM
−A」,「BM−B」)についての重なり具合を制御す
る。このプライオリティコントローラ部61は、後述す
るコントロールレジスタ群64にストアされる表示制御
データ(プライオリティOBJpriおよびプライオリテ
ィBGpri)に応じて各表示面の前後関係を定める。
【0030】ここで、図7を参照してプライオリティコ
ントローラ部61の概念構成について説明しておく。プ
ライオリティコントローラ部61は、シフトレジスタ的
に動作するメモリ61aを備え、各バンクエリアB1〜
B11には指定プライオリティに対応する表示面の画像
(1水平走査ライン分のカラーコード)がストアされ
る。これらバンクエリアB1〜B11の内、バンクエリ
アB1に最も高いプライオリティの表示面が割り当てら
れ、これ以降はプライオリティ降順の表示面が割り当て
られる。
【0031】本実施例の場合、予めバンクエリアB2,
B4,B6,B9にそれぞれ「オブジェクト表示面OB
J−B」、「ビットマップ表示面BM−A」、「ビット
マップ表示面BM−B」、「バックグラウンド表示面B
G−B」が固定的に割り当てられ、残りのバンクエリア
B1,B3,B5,B7,B8,B10に対して「オブ
ジェクト表示面OBJ−A」あるいは「バックグラウン
ド表示面BG−A」が指定プライオリティに応じて割り
当てられる。すなわち、「オブジェクト表示面OBJ−
A」は、プライオリティOBJpriの値に応じてバンク
エリアB1,B5,B7,B10のいずれかにストアさ
れる。また、「バックグラウンド表示面BG−A」は、
プライオリティBGpriの値に応じてバンクエリアB
3,B8のいずれかにストアされる。
【0032】プライオリティOBJpriおよびプライオ
リティBGpriは、後述するコントロールレジスタ群6
4のプライオリティレジスタPRIOにセットされる値
である。このプライオリティレジスタPRIOは、CP
U11によって内容が書き換えられるものであり、例え
ば、上記プライオリティOBJpriが「1」,プライオ
リティBGpriが「0」とされた場合、「オブジェクト
表示面OBJ−A」がバンクエリアB5にセットされ、
一方、「バックグラウンド表示面BG−A」がバンクエ
リアB8にセットされる。この結果、各表示面の重なり
具合は、図8に示す通り、「OBJ−B」が最も手前側
となり、以降「BM−A」→「OBJ−A」→「BM−
B」→「BG−A」→「BG−B」の順に設定される。
【0033】結局、本実施例の場合、「オブジェクト表
示面OBJ−A」のレイヤ位置がプライオリティOBJ
priの値に応じて4通り有り、「バックグラウンド表示
面BG−A」のレイヤ位置がプライオリティBGpriの
値に応じて2通り有るから、都合8通りに各表示面の重
なり具合を変更させることが可能になる。なお、バンク
エリアB11に格納されるバックドロップBDは、表示
面ではなく、背景となる表示面が透明であった時の背景
色を決める単一色のカラーコードである。
【0034】次に、再び図2に戻り、表示制御部60の
構成について説明を進める。図において、62はカラー
ルックアップテーブル部であり、上述したプライオリテ
ィコントローラ部61によって前後関係が定められた各
表示面の画像データ(カラーコード)を表示データ(R
GBデータ)に変換する。63は上記テーブル部62か
ら供給される表示データ(RGBデータ)をD/A変換
してRGBアナログ信号を発生するD/A変換部であ
る。64は、CPUインタフェース部31を介してCP
U11側から供給される各種表示制御データを一時記憶
するコントロールレジスタ群である。コントロールレジ
スタ群64には、上述したプライオリティOBJpriお
よびプライオリティBGpri等、CPU11側から供給
される各種表示制御データを一時記憶する複数のレジス
タから構成されている。
【0035】ここで、図9〜図11を参照してコントロ
ールレジスタ群64に設けられる主要レジスタの構成に
ついて説明する。まず、図9はディスプレイイネーブル
レジスタDENAの構成を示す図である。このレジスタ
DENAは、上述した6つの表示面毎に表示するか否か
を指定するデータがセットされる6ビット長のレジスタ
である。各ビットには、「0(OFF:非表示)」ある
いは「1(ON:表示)」のデータがセットされ、各ビ
ット位置LSB〜MSBは、それぞれ「オブジェクト表
示面OBJ−B」、「オブジェクト表示面OBJ−
A」、「ビットマップ表示面BM−B」、「ビットマッ
プ表示面BM−A」、「バックグラウンド表示面BG−
B」および「バックグラウンド表示面BG−A」が対応
付けられている。
【0036】次に、図10は、αβイネーブルレジスタ
αβENAの構成を示す図である。レジスタαβENA
は、前述した画像発生部40が発生する各表示面を2系
統(α系、β系)に分けた場合に、いずれの系統にする
かを選択するデータを一時記憶するものである。レジス
タαβENAは、各表示面毎にα系、β系のいずれを指
定するデータ([0:無効],[1:有効])がセット
されるよう全12ビット長で形成されている。なお、こ
のレジスタαβENAにセットされるデータが意図する
ところについては後述する。
【0037】図11(イ)は、プライオリティレジスタ
PRIOの構成を示す図である。レジスタPRIOは、
全5ビット長で形成され、そのビット位置LSBには前
述したプライオリティBGpriがセットされ、ビット位
置2SB〜3SBにはプライオリティOBJpriがセッ
トされる。ビット位置4SBにはα系を表示するか否か
を指定するデータDisp enable α([0:ブラン
ク],[1:α])がセットされ、ビット位置MSBに
はβ系を表示するか否かを指定するデータDisp ena
ble β([0:ブランク],[1:β])がセットされ
る。
【0038】次に、図11(ロ)は、ディスプレイモー
ドレジスタDISPの構成を示す図である。このレジス
タDISPは、2ビット長のレジスタであり、その下位
ビットには後述する演算部75においてα系の画像(表
示データ)とβ系の画像(表示データ)とを加算する
か、あるいはα系の画像からβ系の画像を減算するかを
指定するデータAS1([0:加算],[1:減算])
がセットされる。また、上位ビットには後述する後部演
算部77における加算処理あるいは減算処理を指定する
データAS2([0:加算],[1:減算])がセット
される。
【0039】(3)表示制御部60の機能モデル構成 次に、本発明の要旨に係わる表示制御部60の機能モデ
ルについて説明する。さて、表示制御部60は、コント
ロールレジスタ群64に配設される上記各レジスタDE
NA、αβENA、PRIOおよびDISPに一時記憶
される各種表示制御データに応じてプライオリティコン
トローラ部61、カラールックアップテーブル部62お
よびD/A変換部63を制御する訳であるが、その制御
はVDP14内部にインプリメントされるマイクロコー
ドによって実現される。そこで、以下では、このマイク
ロコードに基づき構成要素61〜64を制御して「表示
面間のプライオリティを任意に設定して表示態様を切換
える」表示制御部60の機能モデルについて説明する。
【0040】図12は、表示制御部60の機能モデル構
成を示すブロック図であり、図2に示した各部と共通す
る要素には同一の番号を付している。この図において、
80−1〜80−6はα/βセレクタである。α/βセ
レクタ80−1,80−2は、前述したビットマップジ
ェネレータ部44が発生するビットマップ表示面BM−
A,BM−Bの画像データ(カラーコード)をα系とβ
系とに分離する。この系統分離は、上述したレジスタα
βENAの5SB〜6SB(BM−A),7SB〜8S
B(BM−B)の値に応じてなされる。
【0041】また、α/βセレクタ80−3,80−4
では、バックグラウンドジェネレータ部43が発生する
バックグラウンド表示面BG−A,BG−Bの画像デー
タ(カラーコード)を、レジスタαβENAのLSB〜
2SB(BG−A),3SB〜4SB(BG−B)の値
に応じてα系とβ系とに分離する。さらに、α/βセレ
クタ80−6,80−6では、オブジェクトジェネレー
タ部42が発生するオブジェクト表示面OBJ−A,O
BJ−Bの画像データ(カラーコード)を、レジスタα
βENAの9SB〜10SB(OBJ−A),11SB
〜MSB(OBJ−B)の値に応じてα系とβ系とに分
離する。
【0042】プライオリティコントロール部61は、α
系プライオリティコントローラ61−1と、β系プライ
オリティコントローラ61−2とから形成されており、
両コントローラ61−1,61−2は、図7に図示した
概念構成を有している。α系プライオリティコントロー
ラ61は、レジスタPRIOに格納されるプライオリテ
ィOBJpri(2SB〜3SB)およびプライオリティ
BGpri(LSB)に応じてα系における表示面の前後
関係(重なり順序)を定め、一方、β系プライオリティ
コントローラ61−2はこれと同様、β系における各表
示面の前後関係(重なり順序)を定める。本実施例の場
合、「オブジェクト表示面OBJ−A」のレイヤ位置が
プライオリティOBJpriの値に応じて4通り変化し、
「バックグラウンド表示面BG−A」のレイヤ位置がプ
ライオリティBGpriの値に応じて2通り変化するの
で、都合8通りのレイヤ構造として表示面の重なり具合
を変更させ得る。
【0043】62はカラールックアップテーブルであ
り、上記コントローラ61−1,61−2において前後
関係が定められた各表示面の画像データ(カラーコー
ド)を表示データに変換して出力する。なお、ここで言
う表示データとは、各表示面の画像を形成する画素単位
毎の色を示すRGBデータ(カラーデータ)を指してい
る。70はコントローラ61−1から供給される画像デ
ータ(カラーコード)が「透明(無色)」であるか否か
を判定する透明判定部である。透明判定部70は、「透
明(無色)」の画像データ(カラーコード)を検出した
場合、検出信号を発生する。71は15ビット長のBD
カラーレジスタであり、所定の画面背景色を表わすカラ
ーデータ(RGB各5ビット)が格納されている。72
はバックドロップ混合部であり、上述した透明判定部7
0が検出信号を発生した場合にのみ、BDカラーレジス
タ71にセットされているカラーデータを次段へ出力
し、それ以外の場合にはカラールックアップテーブル6
2から供給されるカラーデータを次段へ供給するよう切
換え動作する。
【0044】73,74はブランクON/OFF部であ
る。ブランクON/OFF部73,74は、それぞれプ
ライオリティレジスタPRIOの4SB、5SBに格納
されるデータDisp enable α、Disp enable β
の値に応じて前段側から供給される表示データを出力す
るか否かを制御する。つまり、ブランクON/OFF部
73にあっては、データDisp enable αが「0」の
時にはα系の表示データを次段へ供給せず、「1」の場
合にのみ次段へ出力する。同様に、ブランクON/OF
F部74でも、データDisp enable βが「0」の時
にはβ系の表示データを次段へ供給せず、「1」の場合
にのみ次段へ出力する。
【0045】75は前述したディスプレイモードレジス
タDISPの下位ビット位置に格納されるデータAS1
に応じてα系の表示データとβ系の表示データとを加減
算して出力する演算部であり、データAS1が「0」の
時に(α+β)を算出し、「1」の時に(α−β)を算
出する。76は単一色のカラーデータを発生するモノカ
ラーレジスタである。このレジスタ76に格納されるカ
ラーデータは、前述した消失効果を付与する際にCPU
11によって順次インクリメントされ、これにより表示
されている画像を単一色によってフェードインさせるよ
うになっている。
【0046】77は演算部75の出力と上記モノカラー
レジスタ76の出力とを加算あるいは減算して出力する
後部演算部である。この演算部77は、ディスプレイモ
ードレジスタDISPの上位ビット位置に格納されるデ
ータAS2が「0」の時に演算部75の出力とモノカラ
ーレジスタ76の出力とを加算し、「1」の時に演算部
75の出力からモノカラーレジスタ76の出力を減算す
る。そして、この後部演算部77から算出される表示デ
ータがD/A変換器63を介してRGBアナログ信号に
変換され、前述したエンコーダ17に供給される。
【0047】B.実施例の動作 次に、CPU11の指示に基づき、上述した表示制御部
60(機能モデル)が表示面間のプライオリティを任意
に設定して表示態様を切換える動作について説明する。
以下では、最初にCPU11の概略動作について説明
し、この後にCPU11の指示に応じて表示制御する表
示制御部60(機能モデル)の動作について説明する。
【0048】(1)CPU11の基本動作 まず、本実施例による画像制御装置1に電源が投入され
ると、CPU11はROM12から対応する制御プログ
ラムを読み出して自身にロードし、図13に示すメイン
ルーチンを実行してステップS1に処理を進める。ステ
ップS1では、ワークRAM13に設けられているワー
クエリアを初期化する一方、VDP14に対して内部の
コントロールレジスタ群64および画像発生部40の内
部メモリを初期化するよう指示する。
【0049】こうして装置各部のイニシャライズがなさ
れた後に、操作者が表示態様を指定すべくコントローラ
10を操作したとする。そうすると、CPU11は、コ
ントローラ10から供給される操作信号に応じてコント
ロールレジスタ群64の各レジスタ内容をステップS2
〜S5を経て順次更新する。すなわち、ステップS2で
は、ディスプレイイネーブルレジスタDENA(図9参
照)に対して6つの表示面OBJ−A,OBJ−B,B
M−A,BM−B,BG−A,BG−B毎に表示するか
否かを指定するデータをセットする。次いで、ステップ
S3に進むと、CPU11は、αβイネーブルレジスタ
αβENA(図10参照)に対して表示面OBJ−A,
OBJ−B,BM−A,BM−B,BG−A,BG−B
の表示系統をα系あるいはβ系のいずれにするかを指定
するデータをセットする。
【0050】さらに、ステップS4では、プライオリテ
ィレジスタPRIO(図11(イ)参照)に、前述した
プライオリティBGpri(LSB),プライオリティO
BJpri(2SB〜3SB),データDisp enable
α(4SB),データDispenable β(MSB)を
セットする。そして、続くステップS5ではディスプレ
イモードレジスタDISP(図11(ロ)参照)の下位
ビットと下位ビットとに上述したデータAS1,AS2
をそれぞれセットする。次いで、CPU11はステップ
S6に処理を進め、コントローラ10の操作に応じて指
定された各表示面OBJ−A,OBJ−B,BM−A,
BM−B,BG−A,BG−Bの各画像データを、RO
M12からSRAM15およびDP−RAM16へDM
A転送する。
【0051】上記ステップS6において、SRAM15
およびDP−RAM16にDMA転送された各表示面O
BJ−A,OBJ−B,BM−A,BM−B,BG−
A,BG−Bの画像データは、前述した各ジェネレータ
部42〜44(図2参照)を介して表示制御部60に供
給されて表示制御される。すなわち、上述したステップ
S2〜S5の処理によってコントロールレジスタ群64
の各レジスタDENA,αβENA,PRIOおよびD
SPに種々の表示制御データがセットされた表示制御部
60(図12参照)が、表示制御データに応じて各表示
面の表示態様を切換えるようにしており、その具体例に
ついては後述する。
【0052】次に、CPU11は、ステップS7に進
み、コントローラ10に配設される消失スイッチが操作
されたか否かを判断する。ここで、当該スイッチが操作
されていない場合には、判断結果が「NO」となり、こ
のルーチンを完了する。一方、消失スイッチが操作され
た時には、判断結果が「YES」となり、次のステップ
S8に処理を進める。ステップS8では、上述したモノ
カラーレジスタ76のレジスタ値(カラーデータ)をイ
ンクリメントして画面色の輝度を上げ、続く、ステップ
S9ではインクリメントされたレジスタ値が所定値より
大であるかどうかを判断する。ここで、レジスタ値が所
定値より小さい時には判断結果が「NO」となり、再び
ステップS7に処理を戻し、一方、所定値より大であれ
ば、画面表示された画像が単一色に埋れてフェードイン
することで消失効果を得る訳である。
【0053】(2)表示制御部60(機能モデル)の動
作 次に、上述したCPU11の処理によって各レジスタD
ENA,αβENA,PRIOおよびASに表示制御デ
ータがセットされた表示制御部60の動作について説明
する。ここでは、上述したステップS6の処理によっ
て、SRAM15およびDP−RAM16に表示すべき
画像が転送されているものとし、例えばSRAM15で
は図14(イ)に示すように、バックグラウンド表示面
BG−A,BG−Bに対応する記憶エリアEBG1,EBG
2には、それぞれ図示形状の画像が記憶され、オブジェ
クト表示面OBJ−A,OBJ−Bに対応する記憶エリ
アEOA(1),E OB(1)には、それぞれ図示形状の画
像が記憶されているものとする。また、DP−RAM1
6では同図(ロ)に示すように、ビットマップ表示面に
対応する記憶エリアEBM1,EBM2には、それぞれ図示
形状の画像が記憶されているものとする。
【0054】そして、上述したステップS2〜S5の処
理に基づき、レジスタDENA,αβENA,PRIO
およびDISPには、図15に示す表示制御データがセ
ットされたとする。すなわち、ディスプレイイネーブル
レジスタDENAにおいては、6つの表示面OBJ−
A,OBJ−B,BG−A,BG−B,BM−Aおよび
BM−Bを表示させるべく、当該レジスタDENAのM
SB〜LSBの全ビット位置に「1」がセットされる。
【0055】αβイネーブルレジスタαβENAでは、
α系に表示面A群(BG−A,OBJ−A,BM−A)
を表示させ、β系に表示面B群(BG−B,OBJ−
B,BM−B)を表示させるべく、対応するビット位置
に「1」がセットされている。プライオリティレジスタ
PRIOでは、各表示面の前後関係を指定するプライオ
リティBGpri(LSB)およびプライオリティOBJp
ri(3SB〜2SB)にそれぞれ「1」、「0」がセッ
トされる。したがって、この例では6つの表示面間の重
なり順序は、図8に示すように、手前から奥に「OBJ
−B」→「BM−A」→「OBJ−A」→「BM−B」
→「BG−A」→「BG−B」の順になり、最も奥側が
「バックドロップBD」となる。また、当該レジスタP
RIOの4SB,5SBにあっては、α/β両系の表示
データをそれぞれ演算部76側に供給するため、データ
Disp enable α,Disp enable βが共に「1」
とされている。また、ディスプレイモードレジスタDI
SPでは、α系の画像とβ系の画像とを半透明状態で加
算するため、データAS1に「0」がセットされ、か
つ、消失効果を付与すべく、データAS2には「0」が
セットされる。
【0056】こうして各レジスタDENA,αβEN
A,PRIOおよびASに表示制御データがセットされ
ると、図12に示す表示制御部60(機能モデル)で
は、α/βセレクタ80−1,80−3,80−5がそ
れぞれ表示面A群(BG−A,OBJ−A,BM−A)
を選択し、α/βセレクタ80−2,80−4,80−
6がそれぞれ表示面B群(BG−B,OBJ−B,BM
−B)を選択する。したがって、α系プライオリティコ
ントローラ61−1では、表示面A群の前後関係を定
め、β系プライオリティコントローラ61−2では、表
示面B群の前後関係を定める。次いで、重なり順序が定
められたα系の画像とβ系の画像とがそれぞれカラール
ックアップテーブル62にて表示データ(RGBデー
タ)に変換され、この後演算部75にてα系、β系の両
表示データが加算される。そして、後部演算部77がα
系、β系の両表示データを加算した演算部75の出力
と、モノカラーレジスタ76の出力とを加算する。
【0057】以上の処理をモデル化して表現すると、図
16のように図示できる。つまり、α系では表示面A群
(BG−A,OBJ−A,BM−A)の重なり順序に基
づき表示画像IMαを形成し、β系では表示面B群(B
G−B,OBJ−B,BM−B))の重なり順序に基づ
き表示画像IMβを形成する。そして、これら表示画像
IMα,IMβが演算部75において加算されることに
よって、両者を半透明状態で重ね合わせた1つの表示画
像DIが形成され、さらに、この表示画像DIに対して
モノカラーレジスタ76の出力が加算される。表示画像
DIにレジスタ76の出力を加えた場合、レジスタ値が
所定値以下の時には、そのレジスタ値に対応する単一色
が半透明となって表示画像DIを透かして表示するが、
前述した消失スイッチが操作された時にはレジスタ値が
順次インクリメントされ、これによって表示画像DIが
その単一色に溶明してしまう消失効果が付与される。
【0058】このように、本実施例によれば、従来の装
置のようにハードウェア構成を変更することなく、コン
トロールレジスタ群64に格納される表示制御データを
変更するだけで、プライオリティを任意に設定でき、か
つ、任意の表示面の画像を半透明から徐々に消失させる
消失効果を付与することが可能になっている。なお、上
述した実施例では、プライオリティBGpriおよびプラ
イオリティOBJpriでαβ両系の表示面の前後関係を
定めているが、これに限らず、各系毎に異なるプライオ
リティBGpriおよびプライオリティOBJpriを定義す
るようにしても良く、そのようにすれば、より多くの重
なり具合を表示制御し得る。
【0059】
【発明の効果】本発明によれば、画像データ入力手段が
カラー画像データを複数画面分入力すると、画像分離手
段は各系統に入力された複数画面分のカラー画像データ
の中の少なくとも1つの画面のカラー画像データを割り
当てると共に、各系統毎に割り当てられたカラー画像を
指定順序で重ね合せて出力し、第1演算手段が各系統の
カラー画像を半透明状態で重ね合わた表示画像を形成す
る一方、第2演算手段がこの表示画像に特定色を半透明
で重ね合わせる。そして、変更手段が特定色記憶手段に
記憶されるカラーデータの値を順次変更すると、表示画
像が特定色に溶明するので、従来のように装置構成を変
更することなく、任意の表示面の画像を半透明から徐々
に消失させる消失効果を付与することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による一実施例の全体構成を示すブロッ
ク図である。
【図2】同実施例におけるVDP14の構成を示すブロ
ック図である。
【図3】同実施例におけるSRAM15のメモリ構成を
説明するためのメモリマップである。
【図4】同実施例におけるDP−RAM16およびオブ
ジェクトアトリビュートメモリ部41のメモリ構成を説
明するためのメモリマップである。
【図5】同実施例における表示面OBJ−A,OBJ−
B,BG−A,BG−B,BM−AおよびBM−Bの重
なり順序の一例を示す図である。
【図6】同実施例における同期制御部50の水平同期カ
ウンタ値および垂直同期カウンタ値の関係を示す図であ
る。
【図7】同実施例におけるプライオリティコントローラ
部61の概念構成を示すブロック図である。
【図8】同実施例におけるプライオリティ制御例を説明
するための図である。
【図9】同実施例におけるディスプレイレジスタDEN
Aのレジスタ構成を示す図である。
【図10】同実施例におけるαβイネーブルレジスタα
βENAのレジスタ構成を示す図である。
【図11】同実施例におけるプライオリティレジスタP
RIOおよびディスプレイモードレジスタDISPのレ
ジスタ構成を示す図である。
【図12】同実施例における表示制御部60の機能モデ
ルを示すブロック図である。
【図13】同実施例におけるCPU11の動作を示すフ
ローチャートである。
【図14】同実施例におけるSRAM15およびDP−
RAM16に格納される各表示面OBJ−A,OBJ−
B,BG−A,BG−B,BMN−AおよびBM−Bの
画像例を示す図である。
【図15】同実施例における表示制御部60の一動作例
に対応したレジスタ内容を示す図である。
【図16】図15に図示したレジスタ内容に対応する表
示制御部60の動作をモデル化した図である。
【符号の説明】
11 CPU(変更手段) 42 オブジェクトジェネレータ部(画像データ入力手
段) 43 バックグラウンドジネレータ部(画像データ入力
手段) 44 ビットマップジェネレータ部(画像データ入力手
段) 61 プライオリティコントローラ部(画像分離手段) 62 カラールックアップテーブル部(画像分離手段) 70 透明判定部 71 BDカラーレジスタ 72 バックドロップ混合部 73〜74 ブランクON/OFF部 75 演算部(第1演算手段) 76 モノカラーレジスタ(特定色記憶手段) 77 後部演算部(第2演算手段)

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 画面を構成する画素単位の表示色を示す
    カラー画像データを複数画面分入力可能な画像データ入
    力手段と、 複数の系統を有し、各系統に対して前記画像データ入力
    手段により入力された複数画面分のカラー画像データの
    中の少なくとも1つの画面のカラー画像データを割り当
    て、各系統毎に割り当てられたカラー画像データを重ね
    合せて出力する画像分離手段と、 前記画像分離手段が出力する各系統のカラー画像データ
    をそれぞれ演算する第1演算手段と、 特定色を示すカラーデータを記憶する特定色記憶手段
    と、 この特定色記憶手段に記憶されるカラーデータの値を順
    次変更する変更手段と、 前記第1演算手段の加算出力と前記特定色記憶手段から
    読み出されるカラーデータとを加算する第2演算手段と
    を有することを特徴とする画像制御装置。
  2. 【請求項2】 前記画像分離手段は、各系統毎に割り当
    てられる各画面のカラー画像データに対して表示上の前
    後関係を表わす優先度を付与する優先度付与手段を含
    み、この優先度付与手段によって付与される優先度に応
    じてカラー画像データを重ね合せて出力することを特徴
    とする請求項1記載の画像制御装置。
  3. 【請求項3】 前記画像分離手段は、複数の系統の内の
    少なくとも1つの系統から出力されるカラー画像データ
    が透明であるか否かを判定する透明判定手段と、 この透明判定手段にて透明判定された画素単位のカラー
    画像データを特定色のカラー画像データに置換して出力
    し、一方、透明判定されないカラー画像データはそのま
    ま出力する複数の透明色変換手段とを含むことを特徴と
    する請求項1記載の画像制御装置。
  4. 【請求項4】 前記第1演算手段は、前記画像分離手段
    から入力される各系統のカラー画像データの少なくとも
    1つをオフ状態に設定するオフ手段を有することを特徴
    とする請求項1記載の画像制御装置。
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