JPH08272120A - 感光ドラム用アルミニウム管の超音波洗浄方法 - Google Patents

感光ドラム用アルミニウム管の超音波洗浄方法

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JPH08272120A
JPH08272120A JP7614695A JP7614695A JPH08272120A JP H08272120 A JPH08272120 A JP H08272120A JP 7614695 A JP7614695 A JP 7614695A JP 7614695 A JP7614695 A JP 7614695A JP H08272120 A JPH08272120 A JP H08272120A
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JP
Japan
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ultrasonic
cleaning
photosensitive drum
ultrasonic cleaning
aluminum tube
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Pending
Application number
JP7614695A
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English (en)
Inventor
Masaaki Oide
雅章 大出
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Showa Aluminum Can Corp
Original Assignee
Showa Aluminum Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】アルミニウム管の超音波洗浄に際して、起上り
状の凸状欠陥を生じないようにした感光ドラム用アルミ
ニウム管の超音波洗浄方法を提供する。 【構成】感光ドラム用アルミニウム管を超音波発振機を
用いて超音波洗浄するに際し、超音波の周波数f(kH
z)と超音波洗浄時間T(分)との関係を、fT≦12
0(kHz・分)に設定して洗浄を行う、その場合、超
音波発振機の出力P(W)と超音波発振面積S(c
2 )との関係を、0.1≦P/S≦1.0(W/cm
2 )に設定して前記洗浄を行うのが良い。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、複写機、プリンタ、
ファクシミリ等の電子写真装置の感光ドラムとして用い
られる感光ドラム用アルミニウム管の超音波洗浄方法に
関する。
【0002】なお、この明細書において、アルミニウム
の語はアルミニウム及びアルミニウム合金の両方を含む
意味で用いる。
【0003】
【従来の技術】上記のような感光ドラム用アルミニウム
管の製造方法として、切削により鏡面仕上げする方法が
知られている。また、最近では、押出・しごき工程によ
り製作されるEI管と称されるアルミニウム管や、押出
・引抜工程により製作されるED管と称されるアルミニ
ウム管や、しぼり・しごき工程により製作されるDI管
と称されるアルミニウム管のような無切削アルミニウム
管も提供されている。
【0004】このようなアルミニウム管は、その製作後
表面に感光層を被覆して感光ドラムとなされるが、感光
層の被覆前にアルミニウム管の表面を洗浄して付着した
汚れを落とすことが行われている。この場合、簡易な工
程で高い洗浄効果を得るために、前記の洗浄を超音波洗
浄機を用いて行う場合がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、超音波
洗浄を施されたアルミニウム管を感光ドラムに用いた場
合、感光ドラムを一様帯電させる際にリーク(漏電)が
発生し易いという欠点があった。特に、感光ドラム表面
の一様帯電方式として、従来からのコロナ帯電方式がオ
ゾンの発生を伴うことから、コロナ帯電方式に変えてロ
ーラー帯電、ブラシ帯電等の直接帯電方式が多く採用さ
れるようになってきているが、かかる直接帯電方式では
コロナ帯電の際に絶縁層として機能していた空気層がな
くなるため、感光ドラムへの負荷が大きくなり、益々リ
ークし易いものであった。
【0006】そこで、感光ドラムの上記リーク原因につ
いて調査したところ、次のようなことがわかった。即
ち、切削により鏡面仕上げしたアルミニウム管には、周
方向の切削目に沿ってワイヤー状またはバリ状の微細な
凸状欠陥が存在しており、また無切削アルミニウム管に
は、押出時のムシレやAlカスの付着等に起因して長さ
方向に沿って鱗片状やワイヤー状の微細な凸状欠陥が存
在していることがわかった。そして、このような凸状欠
陥が、図2(a)に示すように、浮き上がりを阻止され
てアルミニウム管(1)の基体と一体に存在している場
合はリークの原因とならないが、超音波洗浄によりたた
かれて凸状欠陥(2)がアルミニウム管の表面に起き上
がることがあり、これがリークの一因となっていること
が推測されるものであった。また、このような起上り状
の凸状欠陥が存在すると、感光層の塗工欠陥の原因とな
るものでもあった。殊に、最近では、感光層を電荷発生
層と電荷輸送層を有するものに構成した積層型の有機感
光体が提供されるとともに、電荷発生層を0.2〜0.
5μmの薄膜に塗工することが行われており、起上り状
の凸状欠陥の存在による塗工欠陥を生じ易いものであっ
た。
【0007】この発明は、このような技術的背景に鑑み
てなされたものであって、アルミニウム管の超音波洗浄
に際して、起上り状の凸状欠陥を生じないようにした感
光ドラム用アルミニウム管の超音波洗浄方法の提供を目
的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、発明者は鋭意研究の結果、超音波洗浄の条件を一定
に規定することにより、凸状欠陥の起上がりを抑制し得
ることを見出し、この発明を完成した。
【0009】即ち、この発明は、感光ドラム用アルミニ
ウム管を超音波発振機を用いて超音波洗浄するに際し、
超音波の周波数f(kHz)と超音波洗浄時間T(分)
との関係を、fT≦120(kHz・分)に設定して洗
浄を行うことを特徴とするものである。
【0010】超音波洗浄は、洗浄液中に超音波を送るこ
とにより、被洗浄物であるアルミニウム管を洗浄するも
のであるが、洗浄槽における超音波の照射方式は限定さ
れることはない。たとえば、図1(a)に示す投げ込み
型、(b)の接着型、(c)の振動伝達子型その他各種
の洗浄機を用いれば良い。なお、これらの図において、
(10)は洗浄槽、(20)は被洗浄物である複数個のアル
ミニウム管、(30)は振動子、(40)は振動伝達子、
(50)は洗浄液である。
【0011】また、洗浄液としては、一般には白灯油、
軽油、アルカリ、界面活性剤あるいはトリクロルエチレ
ンなどが用いられるが、これらに限定されることはな
く、水系、炭化水素系、塩素系有機溶剤等を適宜用いれ
ば良い。
【0012】この発明において、超音波の周波数f(k
Hz)と超音波洗浄時間T(分)との関係を、その積で
あるfT≦120(kHz・分)に設定して洗浄を行う
ことにより、アルミニウム管表面の凸状欠陥の起上がり
を防止できるのは、次の理由によるものと推測される。
即ち、超音波の周波数f(kHz)と超音波洗浄時間T
(分)との積fTは、洗浄エネルギーに関与しているも
のと思われ、fT>120(kHz・分)ではエネルギ
ーが大きすぎて凸状欠陥を起上げ方向にたたき付けるも
のと推測される。特に好ましくはfT≦100(kHz
・分)に設定するのが良い。一方、fTが小さすぎると
洗浄効果に乏しくなるため、好ましくはfT≧2(kH
z・分)に設定するのが良い。
【0013】また、望ましくは、超音波発振機の出力P
(W)と超音波発振面積つまり振動子の面積S(c
2 )との関係を、0.1≦P/S≦1.0(W/cm
2 )に設定して上記の洗浄を行うのが良い。0.1>P
/S(W/cm2 )では、fTの値にかかわらず洗浄効
果に劣るものとなる恐れがある。一方、P/S>1.0
(W/cm2 )では、アルミニウム管の表面が荒らさ
れ、表面粗度が悪くなり、そのためにリークが増加する
恐れがある。
【0014】なお、振動子または振動伝達子とアルミニ
ウム管との距離は、特に限定されることはないが、好ま
しくは2〜50cmに設定するのが良い。また、超音波
洗浄に供されるアルミニウム管は、切削管でも無切削管
でも良く、いずれの場合も所期する効果が得られる。
【0015】
【作用】超音波の周波数f(kHz)と超音波洗浄時間
T(分)との関係を、fT≦120(kHz・分)に設
定して洗浄を行うことにより、アルミニウム管表面にお
ける凸状欠陥の起上がりが抑制される。その場合、超音
波発振機の出力P(W)と超音波発振面積S(cm2
との関係を、0.1≦P/S≦1.0(W/cm2 )に
設定して上記の洗浄を行うことにより、十分な洗浄力を
確保しかつアルミニウム管の表面荒れを防止しつつ、前
記凸状欠陥の起上がりが抑制される。
【0016】
【実施例】図1(a)に示す投げ込み型の超音波洗浄機
を用い、その洗浄槽に洗浄液を充填した。そして、振動
子の上方に感光ドラム用アルミニウム管が位置するよう
に、各1本のアルミニウム管を洗浄液中に浸漬した。な
お、洗浄液としては塩化メチレンを用い、振動子とアル
ミニウム管との距離は5cmに設定した。
【0017】そして、アルミニウム管の種類、超音波の
周波数f(kHz)と超音波洗浄時間T(分)との積f
T(kHz・分)、及び超音波発振機の出力P(W)と
超音波発振面積つまり振動子の面積S(cm2 )との関
係P/S(W/cm2 )を表1に示すように各種に設定
して、超音波洗浄を行った。
【0018】次に、上記の超音波洗浄を行ったアルミニ
ウム管を乾燥したのち、各アルミニウム管に電荷発生層
と電荷輸送層とを有する感光層を以下のようにして被覆
形成した。即ち、電荷発生層は、無金属フタロシアニン
をテトラヒドロフランにて4%に希釈して、膜厚が約
0.3μmになるように塗工し乾燥して形成した。次
に、CT剤(ヒドラゾン化合物)とCT樹脂(ポリカー
ボネート)を1:2の比率で塩化メチレンに溶解して、
膜厚が20μmになるように塗工し乾燥して電荷輸送層
とした。
【0019】次に、これら感光ドラムを、ローラー帯電
器を用いた直接帯電方式によって−1000Vの電圧で
帯電させ、リークの発生状況を調べた。その結果を表1
に示す。
【0020】
【表1】 上記表1の結果からわかるように、本発明実施品は、リ
ークの発生が少ないものであった。また、P/S(W/
cm2 )が1.0を超えると、アルミニウム管の表面粗
さが悪くなり、リークがやや増えることもわかる。
【0021】
【発明の効果】この発明は、上述の次第で、超音波の周
波数f(kHz)と超音波洗浄時間T(分)との関係
を、fT≦120(kHz・分)に設定して洗浄を行う
ものであるから、アルミニウム管表面における凸状欠陥
の起上がりを抑制することができ、ひいては前記起上り
状の凸状欠陥に起因して生じていた感光ドラムのリーク
や、感光層塗工時の欠陥を防止することができる。
【0022】また、超音波発振機の出力P(W)と超音
波発振面積S(cm2 )との関係を、0.1≦P/S≦
1.0(W/cm2 )に設定して上記の洗浄を行った場
合には、十分な洗浄力を確保しかつアルミニウム管の表
面荒れを防止しつつ、前記凸状欠陥の起上がりを防止す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は超音波洗浄機の一例を示す断面図、
(b)は他の例を示す断面図、(c)はさらに他の例を
示す一部切り欠き斜視図である。
【図2】(a)はアルミニウム管表面の凸状欠陥がアル
ミニウム管と一体に寝ている状態を示す断面図、(b)
は起上がった状態を示す断面図である。
【符号の説明】
1…アルミニウム管 2…凸状欠陥

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 感光ドラム用アルミニウム管を超音波発
    振機を用いて超音波洗浄するに際し、超音波の周波数f
    (kHz)と超音波洗浄時間T(分)との関係を、fT
    ≦120(kHz・分)に設定して洗浄を行うことを特
    徴とする感光ドラム用アルミニウム管の超音波洗浄方
    法。
  2. 【請求項2】 超音波発振機の出力P(W)と超音波発
    振面積S(cm2 )との関係を、0.1≦P/S≦1.
    0(W/cm2 )に設定して洗浄を行うことを特徴とす
    る、請求項1に記載の感光ドラム用アルミニウム管の超
    音波洗浄方法。
JP7614695A 1995-03-31 1995-03-31 感光ドラム用アルミニウム管の超音波洗浄方法 Pending JPH08272120A (ja)

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JP (1) JPH08272120A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005099774A (ja) * 2003-08-27 2005-04-14 Showa Denko Kk 表面品質に優れたアルミニウム管及びその製造方法と製造装置並びに感光ドラム基体
JP2010256825A (ja) * 2009-04-28 2010-11-11 Showa Denko Kk 感光ドラム基体用アルミニウム管の製造方法

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