JPH0862932A - 感光体表面の接触帯電方法 - Google Patents

感光体表面の接触帯電方法

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JPH0862932A
JPH0862932A JP19674394A JP19674394A JPH0862932A JP H0862932 A JPH0862932 A JP H0862932A JP 19674394 A JP19674394 A JP 19674394A JP 19674394 A JP19674394 A JP 19674394A JP H0862932 A JPH0862932 A JP H0862932A
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JP
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charging
water
photoreceptor
photoconductor
fluorine
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JP19674394A
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English (en)
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Manabu Takeuchi
学 竹内
Joji Matsumoto
丞士 松本
Teruaki Azumaguchi
照昭 東口
Masanori Matsuda
政準 松田
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Kyocera Mita Industrial Co Ltd
Original Assignee
Mita Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【構成】感光体表面に帯電部材を摩擦接触せしめ、両者
の間に直流電圧を印加することにより、感光体表面の帯
電を行う帯電方法において、前記感光体として、感光層
表面がフッ素プラズマ処理され、X線光電子スペクトル
から求めた感光層表面におけるフッ素原子の面積占有率
が20%以上である感光体を使用し、前記帯電部材とし
て、水を含浸した吸水性のスポンジローラを使用するこ
とを特徴とする。 【効果】含水した吸水性のスポンジローラを帯電部材と
して摩擦帯電することにより、従来の接触帯電方法に比
して著しく帯電効率が高く、また均一に帯電を行うこと
ができるし、ほぼ完全な注入帯電であり、放電をほとん
ど生じないため、オゾンの発生量も完全に無視できるレ
ベルに抑制できる。繰り返して帯電を行った場合にも、
常に一定の帯電量が感光体表面に与えられ、帯電量が増
加する傾向がない。従って、感光体表面の帯電電位の設
定を極めて容易に行うことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、コロナ放電を行わず、
摩擦接触を利用して感光体表面の帯電を行う帯電方法に
関する。
【0002】
【従来の技術】電子写真法による画像形成方法において
は、感光体表面を一様に帯電し、画像露光を行って感光
体表面に原稿画像に対応する静電潜像を形成し、この静
電潜像を現像し転写することによって画像形成が行われ
る。このような画像形成方法において、一般に感光体表
面の帯電(主帯電)は、コロナ帯電によって行われてい
たが、この方法ではオゾンの発生という環境汚染の問題
を免れない。最近になって、オゾンの発生を回避するた
めに、バイアス電圧を印加しながら導電性ゴムローラを
感光体表面に摩擦接触させることにより、感光体表面の
主帯電を行う方法が提案されている(特開昭63−149669
号及び特開平1−267667号)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ような摩擦接触による帯電方法では、帯電効率が極めて
低いという問題がある。例えば、800Vのバイアス直
流電圧を印加した場合でも、感光体表面の帯電電位は3
00〜400V程度に過ぎない。また、このような帯電
方法は、ゴムローラ表面は、接触領域においても完全に
感光体表面に接触しているわけではなく、微視的にみて
感光体表面と非接触の部分が存在しているため、均一な
帯電を行うことができないという欠点がある。しかも、
この非接触部分においては放電による帯電も生じるた
め、オゾンの発生を完全に防止し得るものではなく、少
量ではあるがオゾンの発生が認められるという問題もあ
る。
【0004】従って本発明の目的は、極めて高い帯電効
率で均一な帯電を行うことが可能であり、しかもオゾン
の発生をほとんど完全に防止することができることが可
能な感光体表面の接触帯電方法を提供することにある。
本発明の他の目的は、上記帯電方法に特に好適に使用さ
れる感光体を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、感光体
表面に帯電部材を摩擦接触せしめ、両者の間に直流電圧
を印加することにより、感光体表面の帯電を行う帯電方
法において、前記感光体として、感光層表面がフッ素プ
ラズマ処理され、X線光電子スペクトルから求めた感光
層表面におけるフッ素原子の面積占有率が20%以上で
ある感光体を使用し、前記帯電部材として、水を含浸し
た吸水性のスポンジローラを使用することを特徴とする
接触帯電方法が提供される。本発明によればまた、感光
層表面がフッ素プラズマ処理され、X線光電子スペクト
ルから求めた感光層表面のフッ素原子面積占有率が20
%以上であることを特徴とする感光体が提供される。
【0006】
【作用】即ち、本発明の第1の特徴は、感光体表面に摩
擦接触する帯電部材として、水を含浸した吸水性のスポ
ンジローラを使用することにある。即ち、本発明方法に
おいては、液体である水を通電媒体として接触帯電が行
われるため、スポンジローラと感光体表面との接触領域
において、通電媒体である水が一様に感光体表面と接触
しており、非接触部分は実質的に存在しない。従って、
感光体表面を均一に帯電することが可能となる。また、
非接触部分が存在しないことから、全て注入帯電により
帯電が行われ、放電を生じないから、オゾンの発生も無
視できるレベルに回避できる。
【0007】また上記の帯電部材を使用することによ
り、意外なことに、帯電効率が著しく向上し、例えば4
00Vのバイアス電圧を印加した場合、感光体表面電位
をほぼ400Vに設定することも可能となる。これは、
接触面の水分が通電媒体として良好に作用し、感光体表
面へ効率よく電荷を注入するためと考えられる。さらに
繰り返して帯電を行った場合にも、常に一定の帯電量が
感光体表面に与えられ、帯電量が増加する傾向がない。
従って、感光体表面の帯電電位の設定を極めて容易に行
うことができ、しかも、電子写真複写機の感光体の主帯
電に本発明方法を適用した場合、画像形成の1サイクル
毎に、一定の主帯電電位を得るために感光体表面の除電
を行う必要がなく、単に残存トナー除去のクリーニング
のためにのみ除電を行えばよい。
【0008】本発明の第2の特徴は、感光層表面がフッ
素プラズマ処理され、感光層表面におけるフッ素原子面
積占有率が一定範囲にある感光体を用いることにある。
即ち、上述した水を含浸した吸水性のスポンジローラを
帯電部材として用いた場合には、水が感光体表面に付着
するという問題を免れない。本発明によれば、フッ素プ
ラズマ処理された感光体を用いることにより、水の付着
の問題が有効に解決され、しかも感光体の帯電特性には
何ら影響を与えることがないのである。
【0009】本発明において、フッ素プラズマ処理され
た感光体の感光層表面におけるフッ素原子の面積占有率
は、少なくとも20%であることが必要であり、この表
面面積占有率が20%よりも低いと、感光層表面の撥水
性が不十分となり、水の付着防止効果が不満足となる。
また、この付着防止効果は、感光体としてOPC(有機
感光体)を用いた場合に顕著である。これは、OPCに
フッ素プラズマ処理を施した場合、フッ素原子が感光層
表面の炭素原子と共有結合を形成するためではないかと
思われる。尚、感光層表面におけるフッ素原子の面積占
有率は、X線電子分光法によるX線光電子スペクトルか
ら求めることができる。
【0010】感光層表面のフッ素プラズマ処理はそれ自
体公知の方法で行うことができ、例えばCF4 ,C2
4 ,C3 6 等のフッ素供給源を用いてのグロー放電に
より行うことができる。放電条件、処理時間等は、フッ
素原子の面積占有率が上記範囲内となるように設定され
るが、特にOPC(有機感光体)では、その大きさによ
っても異なるが、フッ素プラズマ処理をある程度の時間
行うと(通常、30秒乃至90秒程度)、フッ素原子の
面積占有率が20%乃至30%の間で定常的になること
が認められた。従って、OPCでは、あまり長時間のフ
ッ素プラズマ処理を行うことなく、上述したフッ素原子
面積占有率に設定することができる。
【0011】
【発明の好適態様】図1は、本発明の接触帯電方法を好
適に実施するための装置を示す図である。この図1にお
いて、回転する感光体1の表面に接触する位置関係に、
これと従動するスポンジローラ2が設けられる。このロ
ーラ2は、必ずしも感光体1に従動する必要はなく、例
えば独立して駆動回転し得るようにしてもよいし、また
感光体1の移動方向とは逆方向に回転し得るように設け
られていてもよい。
【0012】感光体1は、アルミ等の導電性基体3上に
感光層4を設けてなるものであり、例えば複写機等の電
子写真装置においては、通常、全体としてドラム状に形
成されており、駆動回転するようになっている。感光層
4としては、それ自体公知のものでよく、例えば非晶質
セレン、非晶質シリコン、有機感光体(OPC)等の任
意のもので構成されていてよい。本発明では、OPCが
最も好適である。OPCとしては、それ自体公知のもの
を全て使用することができ、例えば、電荷発生剤及び電
荷輸送剤等を単一の樹脂層中に分散させた単分散型の有
機感光層を有するものや、電荷発生剤を樹脂中に分散さ
せた電荷発生層及び電荷輸送剤を樹脂中に分散させた電
荷輸送層を、この順序あるいは逆の順序で積層した積層
型の有機感光層を有するものの何れをも使用することが
できる。
【0013】また本発明においては、上記の感光層4の
表面は前述したフッ素プラズマ処理が施され、該表面に
おけるフッ素原子の面積占有率が20%以上、特に20
乃至40%に範囲にある。この表面フッ素原子は、特に
OPCでは、感光層表面の炭素原子と共有結合を形成
し、CF,CF2 ,CF3 等の形で存在していることが
確認されている。尚、このようなドラム状の感光体のフ
ッ素プラズマ処理においては、感光体1を回転させなが
ら処理を行うことが、全表面に均一にフッ素原子を導入
する上で好適である。
【0014】本発明において、上記スポンジローラ2
は、金属等の導電性材料から成る芯ローラ5の表面に吸
水性のスポンジ層6を備えたものであり、芯ローラ5に
は直流電源7が接続されている。即ち、上記のスポンジ
層6に水を含浸させた状態で、スポンジローラ2と感光
体1との間に直流バイアス電圧を印加することにより、
感光層2の帯電が行われる。
【0015】上記のスポンジ層6に含浸させる水として
は、特に比抵抗が102 Ω・cm以上の純水を使用するこ
とが望ましい。即ち、比抵抗が低い水を用いた場合に
は、通電性の面では問題ないが、ナトリウム等のイオン
を含んでいるため、帯電操作を続けていくにつれ、この
ようなイオンが感光層4の表面に蓄積し、水が感光層に
付着しやすくなる傾向があるので注意を要する。尚、上
記のような比抵抗の水は、通常のイオン交換水として得
られる。
【0016】また本発明において、吸水性のスポンジ層
6は、吸水性及び水分保持性の見地から、気孔率が80
%以上のものが好ましく、特にポリビニルアルコールや
ポリビニルホルマール等の吸水性ポリマーから成ってい
るものが好適に使用される。特に気孔率が上記範囲内に
あるポリビニルホルマール製のスポンジローラは、カネ
ボウシグナスローラの名称で鐘紡株式会社より市販され
ている。
【0017】本発明者等の研究によれば、スポンジ層6
の含水率が高い程、スポンジ層6の厚み方向の電気抵抗
値が低くなり且つ帯電効率がよいことが判明しており、
例えば、この電気抵抗値が106 Ω以下、特に104 Ω
以下となる程度に含水率とスポンジ層6の厚みとが設定
されていることが好ましい。これは、一定量の水が保持
されていれば、スポンジ層6の柔軟性が増し、水分と感
光層4との接触面積を充分に確保できるためと考えられ
る。例えば、電気抵抗値が上記の範囲よりも高い場合に
は、含水量が少なく、しかもスポンジ層6が比較的硬く
なることにも関連して、充分な量の水分が感光層4と接
触しないため、均一帯電性や帯電効率が損なわれる。ま
た含水率に限って言えば、電気抵抗値が上記の範囲内に
あることを前提として、通常、120%以下の範囲にあ
ることが好ましい。即ち、含水率が120%よりも高く
なると、水分が過剰となり、感光体表面への水分付着を
防止することが困難となる傾向がある。
【0018】また電気抵抗値や含水率の設定は、スプレ
ーや他の含水ローラ等を用いたり、或いはスポンジロー
ラを水槽に一部浸漬する等の手段により、水をスポンジ
層6に供給し、また乾燥等により含水率が低下した場合
には、適宜、水を補給すればよい。
【0019】直流電源7により印加される直流バイアス
電圧は、帯電すべき感光体の種類や帯電目的等に応じて
設定され、+あるいは−、いずれの帯電も行うことが可
能である。また、必要により、交流電圧を加重すること
もできる。さらに、上記の直流バイアス電圧は、感光体
1を回転させながら行われるが、感光体1の周速が速く
なる程、水の付着防止効果が大となり、例えばこの該周
速を10cm/sec 以上、特に20cm/sec 以上に設定す
ることが好適である。このことから、本発明方法は、高
速複写に特に有用であるということができる。
【0020】上記の帯電方法は、電子写真方法における
感光体の主帯電に特に有効であり、例えば、上記の帯電
後、それ自体公知の方法により、画像露光による静電潜
像の形成、現像、転写、及び除電、クリーニング等の行
程を経て、画像形成のワンサイクルが完了する。勿論、
このような主帯電以外、例えば感光体の除電等にも本発
明方法を適用できる。尚、上記の具体例では、感光体と
してドラム状のものを用いた場合を例にとったが、勿
論、プレート状の感光体にも本発明を適用することが可
能である。
【0021】
【実施例】
(実験例1)感光体のフッ素プラズマ処理 ;感光体ドラムとして、A
l製ドラムの上に30μm の厚みの単分散感光層を形成
し、全体として80mmφのものを使用し、これを密閉さ
れたガラス容器中で回転させ且つCF4 ガスを導入しな
がらフッ素プラズマ処理を行った。単分散感光層の組成
及びプラズマ処理条件は以下の通りである。
【0022】単分散感光層の組成; 樹脂:ポリカーボネート,100重量部 電荷発生剤:ペリレン, 10重量部 電荷輸送剤:9−エチル−9H−カルバゾール−3−カ
ルボアルデヒド−ジフェニルヒドラゾン,50重量部 プラズマ処理条件: 高周波電力:15W(13.56 MHz) 真空度 :0.1torr 処理時間:30秒,60秒,90秒及び120秒
【0023】上記で得られたフッ素プラズマ処理された
感光体ドラムの表面及び未処理の感光体ドラムの表面に
ついて、X線光電子スペクトルにより、F,O,N,C
及びClの面積占有率を求め、その結果を図2に示し
た。この図から、フッ素原子の面積占有率は20〜40
%、特に20〜30数%の間でほぼ定常的になることが
判った。また光電子スペクトルのF,Cに対応するピー
クから、CF,CF2 ,CF3の共有結合が存在してい
ることを確認した。さらに、上記の各感光体ドラムの表
面について、水に対する接触角(γ)を測定した。その
結果を図3に示す。
【0024】(実験例2) 吸水性スポンジローラの導電性;20mmφのステンレス
芯ローラ上に、10mm厚のポリビニルホルマール製スポ
ンジ層(気孔率90%)を設け、全体として40mmφの
スポンジローラを作成した。このスポンジローラに、比
抵抗が102 Ωcmの水を含浸させ、その含浸量毎に、該
ローラの抵抗率(ρ)を測定し且つ表面硬度を触感によ
り観察した。その結果を図4に示す。
【0025】(実験例3) 帯電性及び水分付着防止効果:実験例2の吸水性スポン
ジローラに85gの水(比抵抗102 Ωcm)を含浸させ
たものを、実験例1で使用したプラズマ処理感光体ドラ
ム及び未処理の感光体ドラムに接触させ、図1に示す様
に配置し、これらを、それぞれ密閉したボックス内に入
れた。次いで、感光体ドラムの周速を20mm/sec に設
定し、スポンジローラに、±200V,±400V,±
600Vの直流電圧を印加し、感光体ドラムを2回転さ
せた時の表面電位を、表面電位測定計により測定した。
その時の結果を図5に示す。図5の結果から、何れもほ
ぼ均一に表面が帯電されていることが了解される。尚、
上記実験を10分間継続して行い、ボックス内のオゾン
濃度を測定したところ、何れも0.01ppm 以下であった。
【0026】また直流電圧を印加せず、感光体ドラムを
66rpm で回転させながら、該ドラム表面に付着した水
分が消滅する時間を測定した。その結果を図6に示す。
この結果から、フッ素プラズマ処理されていない感光体
や、フッ素の面積占有率が20%よりも高いプラズマ処
理感光体では、水分消滅時間が短くなる傾向にあること
が理解される。
【0027】(実験例4) セレン感光体ドラムの帯電性;外径80mmのセレン感光
体ドラム(感光層厚み60μm )の感光体ドラムのフッ
素プラズマ処理を、下記条件で行った。 プラズマ処理条件: 高周波電力:10W(13.56 MHz) 真空度 :0.1torr 処理時間 :30秒
【0028】このプラズマ処理ドラム表面のフッ素原子
面積占有率を実験例1と同様に測定したところ、70%
であった。また、このプラズマ処理ドラムと未処理ドラ
ムを使用し、実験例3と同様にしてドラム表面の帯電性
を測定したところ、図7の結果が得られた。さらに、こ
の実験中、ドラム表面の水分付着の程度を目視観察した
ところ、プラズマ処理ドラムの水分付着防止効果は、O
PCほどではなかった。
【0029】(実験例5)実験例1でフッ素プラズマ処
理した有機単層感光体を、三田工業株式会社製の静電複
写機DC−2556にセットし、画像出し実験を行っ
た。但し、該複写機の帯電装置としては、コロナ放電器
の代わりに、実験例2の吸水性スポンジローラに85g
の水(比抵抗102 Ωcm)を含浸させたものをセット
し、印加電圧を+800Vとして複写動作を行った。そ
の結果、 I.D=1.43, F.D=0.002 , で文字のシャープな鮮明な画像が得られた。
【0030】また比較のために、フッ素プラズマ処理を
していない有機感光体を用いた以外は、上記と全く同様
にして実験を行ったところ、 I.D=1.22, F.D=0.02, で、かぶりやムラの多い画像が得られた。また現像ロー
ラ上の磁気ブラシには、水分によりブロッキングしたと
思われるトナー塊が確認された。
【0031】
【発明の効果】本発明の帯電方法は、含水した吸水性の
スポンジローラを帯電部材として摩擦帯電することによ
り、従来の接触帯電方法に比して著しく帯電効率が高
く、また均一に帯電を行うことができるし、ほぼ完全な
注入帯電であり、放電をほとんど生じないため、オゾン
の発生量も完全に無視できるレベルに抑制できる。さら
に繰り返して帯電を行った場合にも、常に一定の帯電量
が感光体表面に与えられ、帯電量が増加する傾向がな
い。従って、感光体表面の帯電電位の設定を極めて容易
に行うことができる。また、表面がフッ素プラズマ処理
された感光体を用いることにより、含水スポンジローラ
の使用による水分付着の影響を無視できるレベルに抑制
することができる。特に有機感光体を用いた場合に、こ
の水分付着防止効果は顕著である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の帯電方法を好適に実施するための装置
を示す図。
【図2】実験例1で作成したプラズマ処理ドラムのフッ
素原子面積占有率を示す図。
【図3】実験例1で作成したプラズマ処理ドラム表面の
水に対する接触角(γ)を示す図。
【図4】実験例2で作成した吸水性スポンジローラの含
水量と、該ローラの抵抗率との関係を示す図。
【図5】実験例1で作成した感光体ドラムと実験例2で
作成した吸水性スポンジローラを用いて帯電を行った時
の感光体ドラムの表面電位を示す図。
【図6】実験例3において、感光体ドラム表面に付着し
た水分の消滅時間を示す図。
【図7】実験例4で作成したフッ素プラズマ処理セレン
感光体ドラムについて、実験例2で作成した吸水性スポ
ンジローラを用いて帯電を行った時の感光体ドラムの表
面電位を示す図。
【符号の説明】
1:感光体 2:スポンジローラ 4:感光層 5:導
電性芯ローラ 6:吸水性スポンジ層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 松田 政準 大阪市中央区玉造1丁目2番28号 三田工 業株式会社内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 感光体表面に帯電部材を摩擦接触せし
    め、両者の間に直流電圧を印加することにより、感光体
    表面の帯電を行う帯電方法において、 前記感光体として、感光層表面がフッ素プラズマ処理さ
    れ、X線光電子スペクトルから求めた感光層表面におけ
    るフッ素原子の面積占有率が20%以上である感光体を
    使用し、 前記帯電部材として、水を含浸した吸水性のスポンジロ
    ーラを使用することを特徴とする接触帯電方法。
  2. 【請求項2】 前記感光層表面のフッ素原子面積占有率
    が20乃至40%の感光体を使用する請求項1に記載の
    方法。
  3. 【請求項3】 前記感光体として、有機感光体を使用す
    る請求項1又は2に記載の方法。
  4. 【請求項4】 前記水として、比抵抗が102 Ω・cm以
    上の水を使用する請求項1に記載の方法。
  5. 【請求項5】 感光層表面がフッ素プラズマ処理され、
    X線光電子スペクトルから求めた感光層表面におけるフ
    ッ素原子面積占有率が20%以上であることを特徴とす
    る感光体。
  6. 【請求項6】 前記感光体が有機感光体である請求項5
    に記載の感光体。
JP19674394A 1994-08-22 1994-08-22 感光体表面の接触帯電方法 Pending JPH0862932A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5895147A (en) * 1997-11-19 1999-04-20 Xerox Corporation Roll charger with semi-permeable membrane for liquid charging
US6580889B1 (en) * 1997-03-05 2003-06-17 Canon Kabushiki Kaisha Image forming apparatus having a member to be charged, injection charging means having an elastic member for press-contacting the member to be charged, and electroconductive particles between the elastic member and the member to be charged

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