JPH08271569A - 回路基板の検査装置 - Google Patents

回路基板の検査装置

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JPH08271569A
JPH08271569A JP7075399A JP7539995A JPH08271569A JP H08271569 A JPH08271569 A JP H08271569A JP 7075399 A JP7075399 A JP 7075399A JP 7539995 A JP7539995 A JP 7539995A JP H08271569 A JPH08271569 A JP H08271569A
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JP
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inspection
inspected
board
conductive pin
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JP7075399A
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Inventor
Kiyoshi Kimura
潔 木村
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JSR Corp
Original Assignee
Japan Synthetic Rubber Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 回路基板の検査が高い時間的効率で達成さ
れ、検査治具の主要部を共通に使用することができる回
路基板の検査装置を提供することを目的とする。 【構成】 搬送機構と上部側検査治具と下部側検査治具
とを有してなり、上部側検査治具および下部側検査治具
の少なくとも一方は、基板側コネクターと仲介ピン装置
とテスター側コネクターとを有し、基板側コネクターは
仲介ピン装置と分離可能に設けられ、仲介ピン装置は、
上下方向に伸びる多数の導電ピン部材を有し、これらの
導電ピン部材のうち、少なくとも搬送機構可動範囲に対
応する領域における導電ピン部材の各々は、回路基板側
の作用端が弾性的に後退自在に設けられ、この後退自在
の導電ピン部材のうち、選択された領域における導電ピ
ン部材の各々の作用端を弾性力に抗して後退させ、仲介
ピン装置において搬送機構の収容用空間を形成する、導
電ピン部材抑制固定機構を備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、検査すべき回路基板を
搬送機構によって検査区域に搬送し、上部側検査治具と
下部側検査治具とにより回路基板の両面を挟圧すること
により、回路基板の両面の導電接点部がテスターに電気
的に接続された状態を達成し、これにより当該回路基板
の電気的接続状態を検査する回路基板の検査装置に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】一般に集積回路などを搭載するためのプ
リント回路基板については、集積回路などを実装する以
前に、当該回路基板の配線パターンが所期の性能を有す
ることを確認することが必要であり、そのためにその電
気的特性を検査することが行われている。かかる回路基
板の検査のための検査装置としては、検査すべき被検査
回路基板を検査区域に搬送する搬送機構を具えてなるも
のが知られている。
【0003】図12は、従来の回路基板の検査装置の一
例の基本的な構成を示す説明図である。この回路基板の
検査装置においては、検査すべき被検査回路基板1を、
この図において紙面に垂直な水平方向に伸びる搬送通路
に沿って検査区域に搬送する搬送機構90が設けられて
いる。この例の搬送機構90は、搬送通路の一側に設け
られた一方の搬送部材91と、搬送通路の他側に設けら
れた他方の搬送部材92とよりなり、一方の搬送部材9
1は、被検査回路基板1の一側縁を案内する断面L字形
の一方のガイドレール93と、被検査回路基板1の一側
縁を載せて走行する一方の搬送ベルト94とにより構成
され、他方の搬送部材92は、被検査回路基板1の他側
縁を案内する断面L字形の他方のガイドレール95と、
被検査回路基板1の他側縁を載せて、前記一方の搬送ベ
ルト94と一体的に走行する他方の搬送ベルト96とに
構成されている。
【0004】そして、一方の搬送部材91と他方の搬送
部材92とは、被検査回路基板1の搬送方向とは直角な
水平方向であって互いに離接する方向に移動可能に設け
られており、これにより、各搬送部材91,92は、被
検査回路基板1を検査のためにフリーな状態とするため
に、被検査回路基板1より外側方に外れる位置にまで変
位することが可能とされると共に、幅寸法の異なる被検
査回路基板に対応した走行位置に移動することが可能な
状態とされている。
【0005】また、検査区域においては、搬送された被
検査回路基板1を搬送機構90から離脱させてフリーの
状態とすると共に、更に被検査回路基板1を上下方向か
ら挟圧する下部側検査治具97および上部側検査治具9
8が配置されており、これらはテスターの検査回路(図
示省略)に接続される。
【0006】このような構成の回路基板の検査装置にお
いては、検査すべき被検査回路基板1が搬送機構90の
一方の搬送部材91および他方の搬送部材92により検
査区域にまで搬送されて停止され、その後、例えば下部
側検査治具97が上昇することにより、被検査回路基板
1が上方に押し上げられて搬送機構90から離脱される
一方、搬送機構90における一方の搬送部材91および
他方の搬送部材92が被検査回路基板1の幅方向外方に
下部側検査治具97の外側位置にまで変位されることに
より、被検査回路基板1がフリーの状態となり、更に下
部側検査治具97が上昇することにより、被検査回路基
板1が下部側検査治具97と上部側検査治具98との間
に挟圧されて被検査回路基板1の両面の導電接点部がテ
スターの検査回路に電気的に接続された状態が達成さ
れ、この状態でテスターにより、当該被検査回路基板1
の検査が実行される。
【0007】以上において、一方の搬送部材91および
他方の搬送部材92の外方への変位がなされなければ、
それらが障害となって、下部側検査治具97および上部
側検査治具98により、被検査回路基板1を挟圧するこ
とができない。
【0008】このような回路基板の検査装置によれば、
搬送機構90により被検査回路基板1を迅速に検査区域
に配置することができるので、被検査回路基板1を検査
のためにセットするための所要時間が短時間となり、多
数の被検査回路基板についての検査を高い時間的効率で
実行することができる。
【0009】而して、実際上、検査すべき被検査回路基
板は、幅寸法が一定の一種類のみではなく、このため、
下部側検査治具97および上部側検査治具98は、最大
の幅寸法を有する被検査回路基板に対応する幅の検査領
域をカバーするものであることが必要である。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】然るに、下部側検査治
具97および上部側検査治具98の検査領域の幅よりも
小さい幅寸法を有する被検査回路基板について検査を行
う場合には、一方の搬送部材91および他方の搬送部材
92をそれぞれ下部側検査治具97および上部側検査治
具98の両外側にまで変位させる必要があるためにそれ
らの変位距離が大きいものとなり、その結果、一方の搬
送部材91および他方の搬送部材92の変位が完了する
までに長い時間を要することとなって、時間的効率が低
いものとなる、という問題がある。
【0011】また、従来の検査装置においては、下部側
検査治具97および上部側検査治具98は、各々特定の
被検査回路基板1に専用のものとして構成されているた
め、配線パターンの異なる被検査回路基板を検査するた
めには、当該被検査回路基板に対応して全体の検査治具
を変更する必要がある、という問題がある。
【0012】本発明は、以上のような事情に基づいてな
されたものであり、その第1の目的は、幅寸法の異なる
回路基板であっても、当該回路基板の各々についての検
査を高い時間的効率で達成することができる回路基板の
検査装置を提供することにある。本発明の第2の目的
は、異なる種類の回路基板に対しても、検査治具の主要
部を共通に使用することができる回路基板の検査装置を
提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明の回路基板の検査
装置は、検査すべき回路基板を検査区域に搬送する搬送
機構を有し、当該検査区域において上部側検査治具と下
部側検査治具とにより回路基板の両面を挟圧して検査す
る回路基板の検査装置であって、前記搬送機構は、搬送
機構可動範囲において回路基板の搬送方向とは直角な水
平方向に移動可能に設けられており、上部側検査治具お
よび下部側検査治具の少なくとも一方は、回路基板に対
接される基板側コネクターと、仲介ピン装置を介してこ
の基板側コネクターをテスターに電気的に接続するため
のテスター側コネクターとを有してなり、前記基板側コ
ネクターは、前記仲介ピン装置と分離可能に設けられて
おり、前記仲介ピン装置は、上下方向に伸びるよう支持
された多数の導電ピン部材を有してなり、前記多数の導
電ピン部材のうち、少なくとも前記搬送機構可動範囲に
対応する領域におけるすべての導電ピン部材の各々は、
回路基板側の作用端が弾性的に後退自在に設けられ、前
記後退自在の導電ピン部材のうち、選択された領域にお
ける導電ピン部材の各々の作用端を弾性力に抗して後退
させることにより、前記仲介ピン装置において搬送機構
の収容用空間を形成する、導電ピン部材抑制固定機構を
備えることを特徴とする。
【0014】
【作用】以上の構成によれば、導電ピン部材抑制固定機
構により、作用端が後退自在に設けられた導電ピン部材
の当該作用端を後退させてその状態で固定することによ
り、仲介ピン装置において搬送機構の収容用空間を形成
することができる。しかも、搬送機構の搬送機構可動範
囲に対応する領域におけるすべての導電ピン部材は、そ
の作用端が後退自在に設けられているので、当該搬送機
構可動範囲に対応する領域内においては、収容用空間を
形成する位置を任意に選定することができる。従って、
この検査装置は、種々の大きさの幅寸法を有する回路基
板に好適に対応することができると共に、幅寸法の異な
る回路基板を検査対象とするために当該幅寸法の大きさ
に応じて搬送機構の幅方向位置が変更されたときにも、
収容用空間を形成する位置を検査が実行される領域に隣
接する位置に選定することにより、当該搬送機構を回路
基板から離脱させるために必要な変位距離を常に小さく
することができる。そして、その結果、回路基板が検査
区域に到着した後のきわめて短時間のうちに、回路基板
が上部側検査治具および下部側検査治具に挟圧された検
査準備完了状態を達成することができるので、回路基板
の検査において高い時間的効率が得られる。
【0015】また、基板側コネクターは、仲介ピン装置
と分離可能に設けられているため、当該検査治具におい
ては、配線パターンの異なる回路基板を検査する場合に
おいても、当該基板側コネクターのみを回路基板の配線
パターンに対応するものに交換すればよいので、当該検
査治具の主要部である仲介ピン装置およびテスター側コ
ネクターを交換する必要がなく共通に使用することがで
きる。
【0016】
【実施例】以下、本発明の回路基板の検査装置の実施例
について説明する。図1は、本発明に係る回路基板の検
査装置の一例における要部の構成を示す説明用断面図で
ある。この回路基板の検査装置においては、検査すべき
被検査回路基板1を、図1において紙面に垂直な水平方
向に伸びる搬送通路に沿って検査区域に搬送する搬送機
構10が設けられており、検査区域には、搬送された被
検査回路基板1の両面を上下方向から挟圧する下部側検
査治具20および上部側検査治具70が配置されてい
る。
【0017】図示の例における搬送機構10は、搬送通
路の一側に設けられた一方の搬送部材11と、搬送通路
の他側に設けられた他方の搬送部材12とよりなり、一
方の搬送部材11は、被検査回路基板1の一側縁を案内
する断面L字形の一方のガイドレール13と、被検査回
路基板1の一側縁を載せて走行する一方の搬送ベルト1
4とにより構成され、他方の搬送部材12は、被検査回
路基板1の他側縁を案内する断面L字形の他方のガイド
レール15と、被検査回路基板1の他側縁を載せて、前
記一方の搬送ベルト14と一体的に走行する他方の搬送
ベルト16とにより構成されている。
【0018】被検査回路基板1の幅方向における一方の
搬送部材11の搬送のために走行するときの位置(以
下、「走行位置」という。)は、他方の搬送部材12の
走行位置を基準として、当該他方の搬送部材12に離接
する方向に移動可能とされている。そして、一方の搬送
部材11の走行位置の可動範囲Kは、他方の搬送部材1
2との離間間隔が、検査対象とされる被検査回路基板の
うち最も小さい幅寸法を有する被検査回路基板の当該幅
寸法に対応する大きさとなる最接近位置から、他方の搬
送部材12との離間間隔が検査対象とされる被検査回路
基板のうち最も大きい幅寸法を有する被検査回路基板の
当該幅寸法に対応する大きさとなる最離間位置(破線で
示す)までの範囲とされ、これにより、幅寸法の異なる
被検査回路基板1に対応することが可能な状態とされて
いる。一方の搬送部材11の高さHは、例えば5〜7m
mである。
【0019】また、一方の搬送部材11および他方の搬
送部材12の各々は、走行位置を基準として、これより
被検査回路基板1の搬送方向と直角な水平方向に被検査
回路基板1の両側縁からそれぞれ外方に外れる位置にま
で変位することが可能とされている。
【0020】検査区域において、搬送通路の下方には下
部側検査治具20が配置されている。図示の例における
下部側検査治具20は、その一方の外側縁が、搬送機構
10において走行位置が移動されない他方の搬送部材1
2に沿うよう設けられている。この下部側検査治具20
は、被検査回路基板1の幅dと同等の寸法の幅を有する
下部基板側コネクター30と、テスターの検査回路(図
示省略)に接続される下部テスター側コネクター50
と、下部基板側コネクター30および下部テスター側コ
ネクター50の間を仲介して両者の接点を電気的に接続
する仲介ピン装置40とにより構成されており、下部基
板側コネクター30と仲介ピン装置40とは分離可能と
されている。
【0021】下部基板側コネクター30は、図2にも示
すように、被検査回路基板1の下面側に配設される弾性
を有する第1の異方導電性シート35と、ピッチ変換ボ
ード31と、このピッチ変換ボード31の下面側に配設
される弾性を有する第2の異方導電性シート36とがこ
の順に積重されて構成されている。
【0022】被検査回路基板1と対向するピッチ変換ボ
ード31の上面には、被検査回路基板1の下面における
被検査電極2の配列に対応するパターンに従って上面電
極32が形成されており、ピッチ変換ボード31の反対
の下面には、当該上面電極32とそれぞれ対応関係で電
気的に接続された下面電極33が、規格化された格子点
位置に配列された状態、すなわちいわゆるユニバーサル
配列の状態で形成されている。
【0023】第1の異方導電性シート35および第2の
異方導電性シート36は、いずれもその厚み方向にのみ
導電路を有する形成する導電路形成部が形成されてなる
ものである。ここに、第1の異方導電性シート35また
は第2の異方導電性シート36としては、各導電路形成
部が少なくともその一面において厚み方向に突起状に形
成されているものが、高い電気的な接触安定性を発揮す
る点で好ましい。下部基板側コネクター30の厚みは、
例えば1.5〜3mmである。
【0024】また、下部基板側コネクター30には、第
1の異方導電性シート35、ピッチ変換ボード31およ
び第2の異方導電性シート36のそれぞれを貫通するよ
う、複数の位置決めピン37が摺動可能に設けられてい
る。
【0025】この例においては、仲介ピン装置40は、
図3にも示すように、走行位置が移動される一方の搬送
部材の可動領域が拡がる一側方(図1および図3で左
方)に被検査回路基板1の幅dと同等の幅だけ広がっ
た、その全幅Dが2dの領域をカバーする状態に配置さ
れている。
【0026】この仲介ピン装置40においては、各々上
下方向に伸びる多数の導電ピン部材41が、ピッチ変換
ボード31の下面電極33に対応する格子点位置に配列
された状態で設けられ、各導電ピン部材41の下側の基
端部分には、各導電ピン部材41を挿通支持する水平な
基端側支持板46が設けられている。各導電ピン部材4
1の中央部分には、各導電ピン部材41を挿通支持する
水平な中央支持板47が設けられている。
【0027】多数の導電ピン部材41のうち、少なくと
も一方の搬送部材11の可動範囲Kに対応する領域、す
なわち一方の搬送部材11の可動範囲Kの直下領域にお
ける導電ピン部材41aは、その被検査回路基板1側の
作用端42が弾性的に後退自在に設けられている。
【0028】具体的に説明すると、図4に示すように、
後退自在の導電ピン部材41aの各々においては、その
作用端42を形成する円柱状の頭部43aと、この頭部
43aに続いて下方に伸びる、当該頭部43aの外径よ
り小さい外径を有する円柱状のロッド部43bとよりな
るピン43が設けられ、このピン43のロッド部43b
の周囲には、下端に底部44aを有する筒体44がピン
43のロッド部43bを摺動可能に収容して支持するよ
う設けられ、ピン43の下端と筒体44の底部44aと
の間には、ロッド部43bの伸びる方向に伸長するバネ
よりなる弾性体45が設けられており、図示しないスト
ッパによりロッド部43bが筒体44から抜け出ること
が防止されると共に、ピン43が弾性体45の弾性力に
抗して押下することが可能な状態とされている。一方の
搬送部材11の可動範囲Kの直下領域以外の領域におけ
る導電ピン部材41は、例えば円柱状のピンのみにより
構成されていてもよく、またその必要はないが作用端4
2が後退自在の構成とされていてもよい。
【0029】仲介ピン装置40における多数の導電ピン
部材41のうち、下部基板側コネクター30に対向する
領域(以下、「検査実行領域」という。)における各導
電ピン41部材については、その上側の作用端42は、
下部基板側コネクター30における異方導電性シート3
6の下面に当接される。
【0030】また、図示の例においては、検査実行領域
における導電ピン部材41の上側の作用端42より僅か
に下方のレベルに、被検査回路基板1の幅dと同等の寸
法の幅を有する水平な先端側支持板48が当該導電ピン
部材41を挿通支持するよう設けられており、この先端
側支持板48は、仲介ピン装置40における他の部材か
ら分離可能に設けられると共に、例えば位置決めピン3
7により、下部基板側コネクター30と結合されてい
る。
【0031】そして、仲介ピン装置40における後退自
在の導電ピン部材41aのうち、検査実行領域に隣接す
る一部の領域に収容用空間Sを形成するための導電ピン
部材抑制固定機構65が設けられている。この導電ピン
部材抑制固定機構65においては、図5に示すように、
一方の搬送部材11の幅より大きい幅を有すると共に、
検査区域の全長にわたって延びる例えばアルミニウムな
どの金属製の導電ピン部材抑制板66が設けられ、この
導電ピン部材抑制板66が押下されることによって、当
該導電ピン部材41aの各々の作用端42が弾性体45
の弾性力に抗して下方に後退した状態とし、この状態
で、導電ピン部材抑制板66を、後述する押圧板64に
連結して保持する連結保持部材67が設けられている。
そして、これにより、導電ピン部材抑制板66の直上に
は、一方の搬送機構11が収容される収容用空間Sが形
成されている。なお、図示の例においては、導電ピン部
材抑制板66は、下面に形成された凹部66aに導電ピ
ン部材41aの各々の作用端42が挿入された状態でこ
れらを押下するものである。
【0032】収容用空間Sの上下方向における寸法、具
体的には、部側検査治具70と下部側検査治具20とに
よって被検査回路基板1が挟圧された状態における一方
の搬送部材11の上端レベルから導電ピン部材抑制板6
6の上面レベルまでの距離は、一方の搬送部材11を完
全に収容し得る大きさすなわち一方の搬送部材11の高
さH以上であればよいが、特に、一方の搬送部材11の
高さHより0.5mm以上大きくて遊び空間が形成され
ることが好ましい。
【0033】下部テスター側コネクター50は、仲介ピ
ン装置40における導電ピン部材41の基端部に当接す
るよう配設される弾性を有する第3の異方導電性シート
61と、この第3の異方導電性シート61の下面側に配
設される電極分岐分配板55と、この電極分岐分配板5
5の下面側に配設される弾性を有する第4の異方導電性
シート62と、この第4の異方導電性シート62の下面
側に配設される検査電極板装置51とにより構成されて
おり、これらは、被検査回路基板1の幅dの2倍の2d
の領域をカバーする状態に配置されている。
【0034】図6に示すように、電極分岐分配板55の
上面には、それぞれピッチ変換ボード31の下面電極3
3に対応する格子状配列、すなわち格子点位置のすべて
に配列された状態で上面接続電極56が形成されてお
り、電極分岐分配板55の下面には、上面接続電極56
と同様の状態で下面接続電極57が形成されている。こ
の電極分岐分配板55においては、後述するように、2
つの機能領域における対応する対の各上面接続電極56
を共通化電極とするための配線回路58が多層構成で形
成されており、この配線回路58により、上面接続電極
56と下面接続電極57とが特定の関係で電気的に接続
されている。
【0035】図7は、電極分岐分配板55として用いら
れる接続電極エレメント60を示す説明図である。この
接続電極エレメント60は、矩形の板状絶縁性基体の一
面に、いわゆるユニバーサル配列に従い、縦横に並ぶ標
準格子点位置に接続電極pが形成されて構成されてい
る。この接続電極エレメント60は、その一面における
領域が鎖線で示すように2分割されて各々の幅がdであ
る互いに等しい矩形の2つの機能領域Aおよび機能領域
Bが形成されており、また機能領域Aおよび機能領域B
の各々においては、互いに同一のパターンの配置で縦横
に並ぶ接続電極pを有する。
【0036】今、機能領域AおよびBの各々において、
縦m行、横n列で並ぶ接続電極pの特定の位置にあるも
のを特定するために、第m行第n列の位置にある接続電
極pの番地表示を(m,n)とし、さらに機能領域まで
を特定する場合には、当該番地表示の先頭に機能領域を
示す記号AおよびBを付して表わすこととする。例え
ば、機能領域Aにおける第1行第1列にある接続電極は
A(1,1)で表わされる。
【0037】接続電極エレメント60の機能領域Aおよ
びBの各々における対応位置にある接続電極pは、接続
部材によって互いに電気的に接続されている。すなわ
ち、同一の番地表示(m,n)を有する接続電極pは機
能領域AおよびBの各々に存在するが、これら同一の番
地表示を有する2つの接続電極pを互いに電気的に接続
させるのである。この互いに電気的に接続された接続電
極をこの明細書において「共通化電極」といい、P
(m,n)で表わすこととする。従って、或る共通化電
極P(m,n)は、電気的に接続されている2つの分岐
された端子としての接続電極A(m,n)およびB
(m,n)よりなるものとなる。そして、接続電極エレ
メント60の接続電極pが、この電極分岐分配板55の
上面接続電極56を形成する。また、図示の例において
は、電極分岐分配板55の機能領域Bと対応する位置に
下部基板側コネクター30が配置されている。
【0038】図8に示すように、検査電極板装置51の
上面には、電極分岐分配板55の下面接続電極57に対
応する格子点位置のすべてに配列された状態で検査電極
52が形成されており、この検査電極52は、配線回路
53により、検査電極板装置51の一端部に形成された
外部引出し端子部54に接続され、この外部引出し端子
部54の各端子は、着脱自在に接続されたコネクター6
5を介してテスターの検査回路(図示省略)に接続され
ている。
【0039】第3の異方導電性シート61および第4の
異方導電性シート62は、いずれもその厚み方向にのみ
導電路を有する形成する導電路形成部が形成されてなる
ものであり、第2の異方導電性シート36と同様に、導
電路形成部が少なくともその一面において厚み方向に突
起状に形成されていることが好ましい。
【0040】64は下部側検査治具20の検査電極板装
置51を上方に押圧して上昇させるための押圧板であ
り、図示しない押圧機構に着脱自在に設けられている。
また、この押圧板64は、その押圧方向における基準レ
ベル、すなわち押圧操作が開始されていない基準のレベ
ルが調整可能に設けられていることが好ましい。
【0041】検査区域において、搬送通路の上方には上
部側検査治具70が配置されている。この上部側検査治
具70は、下部側検査治具20とほぼ対応する構造を有
し、被検査回路基板1の幅dと同等の寸法の幅を有する
上部基板側コネクター71と、テスターの検査回路に接
続される上部テスター側コネクター75と、上部基板側
コネクター71および上部テスター側コネクター75の
間を仲介して両者の接点を電気的に接続する仲介ピン装
置80とにより構成されている。
【0042】上部基板側コネクター71は、被検査回路
基板1の上面側に配設される弾性を有する第1の異方導
電性シート72と、ピッチ変換ボード74と、このピッ
チ変換ボード74の上面側に配設される第2の異方導電
性シート73とが下からこの順に積重されて構成されて
いる。これらは、それぞれ下部基板側コネクター30に
おける第1の異方導電性シート35、ピッチ変換ボード
31および第2の異方導電性シート36に対応するもの
である。
【0043】仲介ピン装置80は、上下方向に伸びるよ
う設けられた多数の導電ピン部材81と、各導電ピン部
材81の上側の基端部分に設けられた、各導電ピン部材
81を挿通支持する水平な基端側支持板82と、各導電
ピン部材81の中央部分に設けられた、各導電ピン部材
81を挿通支持する水平な中央支持板83と、各導電ピ
ン部材81の下側の先端部分に設けられた、各導電ピン
部材81を挿通支持する水平な先端側支持板84とによ
り構成されている。これらは、それぞれ下部側検査治具
20の仲介ピン装置40における導電ピン部材41、基
端側支持板46、中央支持板47および先端側支持板4
8に対応するものである。
【0044】この仲介ピン装置80の各導電ピン部材8
1には、図9に示すように、中央支持板83を挿通する
部分の上部に中央支持板83の貫通孔85より大きい径
の球状の係止部86が形成され、これにより、導電ピン
部材81が下方に脱落しないよう中央支持板83に保持
されている。また、先端側支持板84は、すべての導電
ピン部材81を挿通支持するよう設けられている。
【0045】上部テスター側コネクター75は、仲介ピ
ン装置80における導電ピン部材81の基端に配設され
る弾性を有する第3の異方導電性シート76と、この第
3の異方導電性シート76の上面に配設される電極分岐
分配板77と、この電極分岐分配板77の上面に配設さ
れる弾性を有する第4の異方導電性シート78と、この
第4の異方導電性シート78の上面に配設される検査電
極板装置79と、この検査電極板装置79の一端部に設
けられたコネクター87とにより構成されている。これ
らは、それぞれ下部テスター側コネクター50における
第3の異方導電性シート61、電極分岐分配板55、第
4の異方導電性シート62および検査電極板装置51に
対応するものである。
【0046】以上の上部側検査治具70は、固定された
ベースに固定された状態とされていてもよく、下部側検
査治具20の場合と同様に、上部側検査治具70の検査
電極板装置79を下方に押圧して下降させるための押圧
板に設けられることにより、下降可能な状態とされてい
てもよい。
【0047】以上の回路基板の検査装置においては、検
査すべき被検査回路基板1が搬送機構10により検査区
域にまで搬送されると、押圧板64により下部テスター
側コネクター50の検査電極板装置が上方に押圧されて
下部側検査治具20が上昇され、これにより、被検査回
路基板1が位置決めピン37により下部基板側コネクタ
ー30に対して位置決めされた状態で上方に押し上げら
れ、これに同期して、搬送機構10における一方の搬送
部材11および他方の搬送部材12が両方ともその走行
位置から両側に変位し、一方の搬送部材11および他方
の搬送部材12が被検査回路基板1から外方に外れた位
置とされる。これにより、被検査回路基板1は搬送機構
10から離脱して下部側検査治具20と上部側検査治具
70とにより挟圧される得るフリーの状態となる。そし
て、下部側検査治具20が更に上昇することにより、被
検査回路基板1が下部側検査治具20と上部側検査治具
70との間に挟圧される。このとき、搬送機構10にお
ける一方の搬送部材11が、上昇する仲介ピン装置40
における収容用空間Sに相対的に収容される。
【0048】このようにして、被検査回路基板1の下面
および上面の両方の被検査電極の各々が、下部テスター
側コネクター50における検査電極板装置41の検査電
極52および検査電極板装置78の検査電極と電気的に
接続されることにより、テスターの検査回路に電気的に
接続された状態が達成され、この状態で所期の検査が行
われる。
【0049】以上の回路基板の検査装置においては、収
容用空間Sは、次のようにして形成される。図10に示
すように、形成すべき収容用空間の直下領域における導
電ピン部材41a上に、導電ピン部材抑制板66を、そ
の凹部66aの各々に、導電ピン部材41aの各々の頭
部43aの上端における作用端42が挿入されるよう配
置し、この導電ピン部材抑制板66上に、適宜の厚みを
有する介挿板68を配置する。一方、下部基板側コネク
ター30上に、被検査回路基板1を配置する。そして、
一方の搬送部材11を導電ピン部材抑制板66の直上位
置に変位させた状態で下部側検査治具20を上昇させ、
上部側検査治具70および下部側検査治具20の間に被
検査回路基板1が挟圧された状態とする。このとき、一
方の搬送部材11および介挿板68を介して、導電ピン
部材41aの作用端42が導電ピン部材抑制板66によ
り弾性力に抗して押下されて後退する。そして、この状
態で、連結保持部材67により、導電ピン部材抑制板6
6を押圧板64に連結して保持すると共に、介挿板68
を除却することにより、導電ピン部材抑制板66の上方
に収容用空間Sが形成される。
【0050】以上における各部の寸法の一例を挙げる
と、導電ピン部材の寸法は、例えばその外径が0.5〜
2.0mmで、その全長が20〜100mmであり、後
退されていない状態の導電ピン部材41aの上端レベル
から導電ピン部材抑制板66の上面レベルまでの距離α
は、10mm以下であり、介挿板68の厚みは0.5m
m以上である。
【0051】このような回路基板の検査装置によれば、
仲介ピン装置40において、検査対象である被検査回路
基板1の幅寸法によって定められた検査実行領域に隣接
する領域に搬送機構10の一方の搬送部材11の収容用
空間Sを形成することができ、しかも、一方の搬送部材
11の可動範囲Kの直下領域内においては、収容用空間
Sの位置を任意に選定することができる。従って、種々
の大きさの幅寸法を有する被検査回路基板1のいずれに
も常に好適に対応することができると共に、幅寸法の異
なる被検査回路基板1を検査対象とするために一方の搬
送部材11の走行位置が変更されたときにも、当該一方
の搬送部材11を被検査回路基板1から離脱させるため
に必要な変位距離を常に十分に小さくすることができ
る。
【0052】また、下部基板側コネクター30は、仲介
ピン装置40と分離可能に設けられているため、下部側
検査治具20においては、配線パターンの異なる被検査
回路基板を検査する場合には、下部基板側コネクター3
0のみを被検査回路基板の配線パターンに対応するもの
に交換すればよいので、下部側検査治具20の主要部で
ある仲介ピン装置40および下部テスター側コネクター
50を交換する必要がなく共通に使用することができ
る。
【0053】また、上部側検査治具70および下部側検
査治具20により被検査回路基板1が挟圧された状態に
おいて、収容用空間Sの上下方向における寸法を、一方
の搬送部材11の高さHより0.5mm以上大きいもの
とすることにより、一方の搬送部材11が収容用空間S
に収容される際には、当該一方の搬送部材11と導電ピ
ン部材抑制固定機構65の導電ピン部材抑制板66との
接触を確実に防止することができる。
【0054】また、上記の実施例の電極分岐分配板55
においては、その2つの機能領域において同一の配置状
態で上面接続電極56が形成されていると共に、各機能
領域における対応する位置にある上面接続電極56が配
線回路53によって互いに電気的に接続されて共通化電
極とされた状態で下面接続電極57に接続されているた
め、或る仲介ピン装置40における導電ピン部材41と
導通する上面接続電極56が各機能領域のいずれにも存
在し、従って当該導電ピン部材41と検査電極板装置5
1の検査電極52との電気的な接続を大きな自由度で行
うことができる。その結果、被検査回路基板1上の被検
査電極2が特定の個所に非常に高密度化された状態に形
成されたものであっても、当該個所とは離隔した機能領
域の共通化電極を利用して、すなわち、いわば当該共通
化電極によって分散された位置の接続電極を利用するこ
とにより、所要の電気的な接続を容易に達成することが
できると共に、高い信頼性の検査を実行することができ
る。
【0055】また、図示の例においては、それ自体が剛
性を有するピッチ変換ボード31,74および電極分岐
分配装置55,77の両面に弾性を有する異方導電性シ
ートを具えているため、これらにより、反り、変形によ
る歪が吸収され、その結果、押圧板64により下部側検
査治具20および上部側検査治具70に作用される押圧
力を緩和することができる。
【0056】上記の検査装置を使用して回路基板を検査
するにあたっては、仲介ピン装置40において、収容用
空間Sを形成するために必要とされる領域より外側の領
域における導電ピン部材41aの作用端42が後退され
ていない状態とし、この後退されていない状態の導電ピ
ン部材41aの先端部上には、挟圧された状態における
下部基板側コネクター30の厚みおよび上部基板側コネ
クター71の厚みの和と同等の厚みを有するスペーサー
49を配置して検査することが好ましい。
【0057】このような構成によれば、当該回路基板の
検査装置の使用に際して、仲介ピン装置40における収
容用空間S以外の領域におけるすべての導電ピン部材4
1aが均等に対接することとなるため、下部側検査治具
20と上部側検査治具70とにより被検査回路基板1に
作用される挟圧力を、導電ピン部材41が存在する領域
において全体に平均化された圧力分布のものとすること
ができるので、被検査回路基板1は、その全体に平均化
された圧力分布で挟圧されることとなり、その結果、当
該被検査回路基板1について高い信頼性で検査を行うこ
とができる。
【0058】以上の実施例おいては、搬送機構10の他
方の搬送部材12の走行位置を基準位置とし、一方の搬
送部材11がその可動範囲Kにおいて移動可能とされ、
下部側検査治具20および上部側検査治具70の各々の
一方の外側縁が前記基準位置に従って配置されている
が、本発明においては、図11に示すように、例えば搬
送通路の幅方向の中央位置すなわち搬送機構10におけ
る一方の搬送部材11と他方の搬送部材12との間の中
央位置を基準位置とし、一方の搬送部材11および他方
の搬送部材12の両方がそれぞれ可動範囲K1,K2に
おいて基準位置と離接する方向に移動可能とされ、下部
側検査治具20および上部側検査治具70の各々の中央
が基準位置に従って配置されていてもよい。
【0059】このような場合には、下部側検査治具20
の仲介ピン装置40における収容用空間については、一
方の搬送部材11の収容用空間S1に加えて、他方の搬
送部材12を収容する収容用空間S2を形成することに
より、下部側検査治具20が上昇されたときに一方の搬
送部材11および他方の搬送部材12がそれぞれ収容さ
れ、従って、一方の搬送部材11および他方の搬送部材
12のそれぞれの変位距離を短いものとすることができ
る。
【0060】また、収容用空間S1および収容用空間S
2のそれぞれの外側に、作用端42が後退されていない
導電ピン部材41aの群を形成することにより、下部側
検査治具20と上部側検査治具70とにより被検査回路
基板1に作用される挟圧力を導電ピン部材41が存在す
る領域において全体に平均化された圧力分布のものとす
ることができ、その結果、回路基板の検査において高い
信頼性を得ることができる。
【0061】また、以上の実施例においては、下部側検
査治具20の仲介ピン装置40において収容用空間Sが
形成されるが、上部側検査治具と下部側検査治具とが互
いに逆の構成、すなわち少なくとも上部側検査治具の仲
介ピン装置の搬送機構可動範囲の直上領域におけるすべ
ての導電ピン部材を、作用端が弾性的に後退自在に設け
る構成とすることにより、上部側検査治具の仲介ピン装
置において収容用空間を形成してもよく、更に、上部側
検査治具および下部側検査治具の仲介ピン装置の搬送機
構可動範囲に対応するすべての導電ピン部材を、作用端
が弾性的に後退自在に設ける構成とすることにより、上
部側検査治具および下部側検査治具の仲介ピン装置にお
いて収容用空間を形成してもよい。
【0062】本発明の回路基板の検査装置においては、
搬送機構として、上記の実施例に示した搬送機構に限ら
れず、種々のものを利用することができる。例えば、被
検査回路基板1をその両側縁において保持した状態で一
方のガイドレール上および他方のガイドレール上を移動
するキャリアによる搬送機構であってもよく、また、そ
の他の構成であってもよい。また、作用端が後退自在で
ある導電ピン部材としては、他の構成のものを用いるこ
とができる。例えば、途中に弾性可変形部を有するピン
部材を設ける構成、それ自体は伸縮しないピン体を弾性
的に伸縮する支持機構によって設ける構成とすることも
できる。また、導電ピン部材抑制固定機構も、所要の領
域における導電ピン部材41aの作用端42を押下し、
その状態で固定することができるものであれば、特にそ
の構成が限定されるものではない。
【0063】
【発明の効果】本発明の回路基板の検査装置によれば、
仲介ピン装置において、導電ピン部材抑制固定機構によ
り、作用端が後退自在に設けられた導電ピン部材の当該
作用端を後退させてその状態で固定することにより、搬
送機構の収容用空間を形成することができる。しかも、
搬送機構の搬送機構可動範囲に対応する領域におけるす
べての導電ピン部材は、その作用端が後退自在に設けら
れているので、当該搬送機構可動範囲に対応する領域内
においては、収容用空間を形成する位置を任意に選定す
ることができる。従って、この検査装置は、種々の大き
さの幅寸法を有する回路基板に好適に対応することがで
きると共に、幅寸法の異なる回路基板を検査対象とする
ために当該幅寸法の大きさに応じて搬送機構の幅方向位
置が変更されたときにも、収容用空間を形成する位置を
実行領域に隣接する位置に選定することにより、当該搬
送機構を回路基板から離脱させるために必要な変位距離
を常に小さくすることができる。そして、その結果、回
路基板が検査区域に到着した後のきわめて短時間のうち
に、回路基板が上部側検査治具および下部側検査治具に
挟圧された検査準備完了状態を達成することができるの
で、回路基板の検査において高い時間的効率が得られ
る。
【0064】また、下部基板側コネクターは、仲介ピン
装置と分離可能に設けられているため、下部側検査治具
においては、配線パターンの異なる回路基板を検査する
場合には、下部基板側コネクターのみを回路基板の配線
パターンに対応するものに交換すればよいので、下部側
検査治具の主要部である仲介ピン装置および下部テスタ
ー側コネクターを交換する必要がなく共通に使用するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の回路基板の検査装置の一例における要
部の構成を示す説明用断面図である。
【図2】下部基板側コネクターの一例の構成を示す説明
用断面図である。
【図3】被検査回路基板、下部基板側コネクターおよび
仲介ピン装置の各々の位置関係を示す説明図である。
【図4】作用端が後退自在の導電ピン部材の一例の構成
を示す説明用断面図である。
【図5】導電ピン部材抑制固定機構の一例の構成を示す
説明用断面図である。
【図6】電極分岐分配板の一例の構成を示す説明用断面
図である。
【図7】電極分岐分配板として用いられる検査電極エレ
メントの説明図である。
【図8】検査電極板装置の一例の構成を示す説明用断面
図である。
【図9】上部側検査治具における仲介ピン装置の導電ピ
ン部材の一例を示す説明用断面図である。
【図10】下部側検査治具の仲介ピン装置において収容
用空間を形成する方法を示す説明図である。
【図11】本発明の回路基板の検査装置の他の例におけ
る要部の構成を示す説明用断面図である。
【図12】従来の回路基板の検査装置の一例の基本的な
構成を示す説明図である。
【符号の説明】
1 被検査回路基板 2 被検査電極 10 搬送機構 11 一方の搬
送部材 12 他方の搬送部材 13 一方のガ
イドレール 14 一方の搬送ベルト 15 他方のガ
イドレール 16 他方の搬送ベルト 20 下部側検
査治具 30 下部基板側コネクター 31 ピッチ変
換ボード 32 上面電極 33 下面電極 35 第1の異方導電性シート 36 第2の異
方導電性シート 37 位置決めピン 40 仲介ピン
装置 41 導電ピン部材 42 作用端 43 ピン 44 筒体 45 弾性体 46 基端側支
持板 47 中央支持板 48 先端側支
持板 49 スペーサー 50 下部テス
ター側コネクター 51 検査電極板装置 52 検査電極 53 配線回路 54 外部引出
し端部 55 電極分岐分配板 56 上面接続
電極 57 下面接続電極 58 配線回路 60 接続電極エレメント 61 第3の異
方導電性シート 62 第4の異方導電性シート 63 コネクタ
ー 64 押圧板 65 導電ピン
部材抑制機構 66 導電ピン部材抑制板 67 連結保持
部材 70 上部側検査治具 71 上部基板
側コネクター 72 第1の異方導電性シート 73 第2の異
方導電性シート 74 ピッチ変換ボード 75 上部テス
ター側コネクター 76 第3の異方導電性シート 77 電極分岐
分配板 78 第4の異方導電性シート 79 検査電極
板装置 80 仲介ピン装置 81 導電ピン
部材 82 基端側支持板 83 中央支持
板 84 先端側支持板 85 貫通孔 86 係止部 87 コネクタ
ー K,K1,K2 可動範囲 S,S1,S2
収容用空間 p 接続電極

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 検査すべき回路基板を検査区域に搬送す
    る搬送機構を有し、当該検査区域において上部側検査治
    具と下部側検査治具とにより回路基板の両面を挟圧して
    検査する回路基板の検査装置であって、 前記搬送機構は、搬送機構可動範囲において回路基板の
    搬送方向とは直角な水平方向に移動可能に設けられてお
    り、 上部側検査治具および下部側検査治具の少なくとも一方
    は、回路基板に対接される基板側コネクターと、仲介ピ
    ン装置を介してこの基板側コネクターをテスターに電気
    的に接続するためのテスター側コネクターとを有してな
    り、 前記基板側コネクターは、前記仲介ピン装置と分離可能
    に設けられており、 前記仲介ピン装置は、上下方向に伸びるよう支持された
    多数の導電ピン部材を有してなり、 前記多数の導電ピン部材のうち、少なくとも前記搬送機
    構可動範囲に対応する領域におけるすべての導電ピン部
    材の各々は、回路基板側の作用端が弾性的に後退自在に
    設けられ、 前記後退自在の導電ピン部材のうち、選択された領域に
    おける導電ピン部材の各々の作用端を弾性力に抗して後
    退させることにより、前記仲介ピン装置において搬送機
    構の収容用空間を形成する、導電ピン部材抑制固定機構
    を備えることを特徴とする回路基板の検査装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7489147B2 (en) 2004-07-15 2009-02-10 Jsr Corporation Inspection equipment of circuit board and inspection method of circuit board
CN109483205A (zh) * 2018-11-22 2019-03-19 上海应用技术大学 一种线束端座的自动装配检测装置

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