JPH06784Y2 - 電子部品の検査用治具 - Google Patents

電子部品の検査用治具

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JPH06784Y2
JPH06784Y2 JP1986158110U JP15811086U JPH06784Y2 JP H06784 Y2 JPH06784 Y2 JP H06784Y2 JP 1986158110 U JP1986158110 U JP 1986158110U JP 15811086 U JP15811086 U JP 15811086U JP H06784 Y2 JPH06784 Y2 JP H06784Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本考案は、一般に電子部品の検査用治具に関する。この
治具は、液晶用ガラス基板、セラミック基板、フレキシ
ブルプリント基板及びLSI等の微細な素子の導通状態
を検査するために使用されるものである。
[従来の技術] 従来、プリント回路基板のような電子部品の導通状態の
検査においては、スプリングプローブと称される接触子
が用いられていた。このスプリングプローブは、チュー
ブ状の金属筒と、この金属筒中に内蔵された金属ボール
及びプランジャーと、前記金属筒中に内蔵された、金属
ボールとプランジャーとの間に介在されたスプリングと
からなる電子機構部品である。即ち、前記スプリングプ
ローブの先端を、前記プリント回路基板上の検査点に直
接接触させ、電子部品検査装置本体から出力される検査
用の電気信号を、前記スプリングプローブを介して前記
検査点に印加することによって、前記プリント回路基板
の導通状態の検査が行われていたものである。
ところで、近年におけるプリント配線技術や実装技術の
急速な進歩によって、プリント回路基板上に形成される
導電パターンの配置が高密度化し、それに伴って導通状
態チェックのための検査点の間隔も細かくなって来てい
る。そのため、このように検査点の間隔が細かくなった
プリント回路基板を検査するに際しては、従来、径の細
いスプリングプローブを用いたり、或いは、プローブホ
ルダー等に千鳥状に配置されたスプリングプローブを用
いることで対処していた。
[考案が解決しようとする課題] しかしながら、スプリングプローブの場合、製造上の難
易性や強度的な問題から細くすることにも制約があり、
現状ではせいぜい0.7〜0.8mmの検査ピッチに対応するの
が限界である。また前記スプリングプローブを、千鳥状
に配置したとしても0.4〜0.5mmが限界である。
一方、プリント回路基板上の被検査パターンは、上述し
た事情から上記寸法以上に細かいものが出現しており、
特に液晶ガラス基板、フレキシブルプリント基板及びL
SI等の殆どは、スプリングプローブの最小検査可能ピ
ッチ未満の寸法となっている。
また、従来のスプリングプローブでは、その金属製のプ
ランジャーの先端を被検査物に直接接触させて検査を行
っていたために、上記液晶用ガラス基板等の被検査物に
対しては、上記接触により破損したり損傷したりするお
それがあるから、スプリングプローブでは上述した検査
が行えないという問題点がある。
更に、検査点の間隔が、上述したスプリングプローブの
最小検査可能ピッチよりも細かい間隔で且つ検査点があ
る程度の広い面積に亘って分布しているような電子部品
の検査も行なえないという問題点もあった。
本考案は、上記の課題に鑑みてなされたもので、その目
的とするところは、スプリングプローブでは対応できな
いような微小間隔の検査点に対応することができ、また
検査点と接触しても被検査物を損傷するようなことがな
く、更には、検査点の間隔が、スプリングプローブの最
小検査可能ピッチよりも細かい間隔で且つ検査点がある
程度の広い面積に亘って分布しているような電子部品の
検査をも行なうことが可能な電子部品の検査用治具を提
供することにある。
[課題を解決するための手段] 上記の目的を達成するために、本考案の電子部品の検査
用治具1は、 各種電子部品に設けられている被検査物13の複数個の
試験点14と、前記検査点14と対応して前記被検査物
13の導通状態を検出するための電気信号が出入力する
複数個の端子5が、電気的に接続するようにされた電子
部品の検査用治具1において、 一端側4が前記被検査物13の複数個の検査点14の配
設間隔と対応した間隔に、他端側6の前記電気信号が出
入力する複数個の端子5の配設間隔が、前記一端側4の
検査点14の配設間隔よりも広く延在されている複数個
の導電パターン3を有する絶縁プレート2と、 前記絶縁プレート2と前記被検査物13との間に介在さ
れ、前記導電パターン3の一端側4の端子5と対応する
複数個の貫通孔52を有し、挿込れる後記仲介電極部材
53を保持するための肉厚の保持板50と、前記保持板
50の複数個の貫通孔52と対応する複数個の貫通孔5
2′を有し、後記仲介電極部材53が略没する肉厚のス
ペーサ51とを一体に有する仲介絶縁プレート58と、 前記仲介絶縁プレート58の複数個の連続する貫通孔5
2,52′に挿込、略没される複数個の仲介電極部材5
3と、 前記絶縁プレート2と前記仲介絶縁プレート58との間
に介在され、前記導電パターン3の一端側4と前記仲介
電極部材53との間を導通する異方導電性弾性シート部
材11と、 前記仲介絶縁プレート58と前記被検査物13との間に
介在され、前記仲介電極部材53と前記被検査物13の
端子部14との間を導通する第2の異方導電性弾性シー
ト部材54と、 を備えたものである。
[作 用] 電子部品に設けられている被検査物13の検査点14の
下方に、異方導電性弾性シート部材11を介在させて、
絶縁プレート2に形成された導電パターン3の一端側部
4を加圧しながら重ねる。この導電パターン3の一端側
部4は、被検査物13の検査点14の位置に対応した被
検査物13の導通状態を検出するための電気信号が出入
力する複数個の端子5が位置する電極部である。また異
方導電性弾性シート部材11はその厚さ方向の対応する
点間で導通される性質を有するため、この電極部は対応
する多数の検査点14と異方導電性弾性シート部材11
を介して導通可能になる。そして、導電パターン3の他
端側6を電子部品の検査装置との接続用端子部とするこ
とにより、電子部品の検査装置と電気的に接続され、各
種電子部品の被検査物13の検査が可能になる。
本考案では、検査用の電極部となる導電パターン3の一
端側4は、被検査物13の各種電子部品に対応させて微
小間隔にするものであるが、導電パターン3は、絶縁プ
レート2の表面に導電物によるパターンを形成するもの
であり、従来のこの種の検査用治具のスプリングプロー
ブのような機構部品を使用するもので無いため、容易に
微小間隔にすることができる。また、導電パターン3の
他端側6は、上記検査装置との接続用の端子部品等を配
設するため、ある程度広い間隔のパターン幅とするもの
である。
なお、異方導電性弾性シート部材11の介在で、その弾
性によって導電パターン3の一端側4と被検査物13の
電子部品の検査点14との接触性がよくなる。
更に、検査点の間隔が、上述したスプリングプローブの
最小検査可能ピッチよりも細かい間隔で且つ検査点があ
る程度の広い面積に亘って分布しているような電子部品
に対しては、本考案の仲介電極部材53の保持板50及
びスペーサ51を一体とした仲介絶縁プレート58と、
仲介電極部材53と、第1、第2の異方導電性弾性シー
ト部材11,54とを用いることによって、上記態様の
電子部品の検査を行なう。即ち、前記絶縁プレート2と
前記各種電子部品との間に、第1の異方導電性弾性シー
ト部材11、仲介絶縁プレート58、第2の異方導電性
弾性シート部材58の順序でこれらの各部材を介在さ
せ、被検査物たる各種電子部品を平均的に加圧した状態
で検査を行なう。
これにより、各種電子部品の検査点14がある程度広い
面積に亘って存在しても、上記仲介絶縁プレート2、第
1、第2の異方導電性弾性シート部材11,54を介在
させることで検査点14が浮き上がることが防止でき、
検査点14と導電パターン3の端子5との間の電気的接
続の信頼性の大幅な向上を図ることができる。
[実施例] 以下、図面により本考案の実施例を説明する。
第1図〜第3図は、本考案の実施例に係る電子部品の検
査用治具1を示す。
検査用治具1は、絶縁プレート2と、この絶縁プレート
2上に形成れた複数本の導電パターン3と、異方導電性
弾性シート部材11とによって構成されている。前記絶
縁プレート2は、例えば、ガラスエポキシ積層板からな
り、前記複数本の導電パターン3は、前記絶縁プレート
2にエッチングによって形成された銅箔からなる。この
態様の絶縁プレート2及び導電パターン3は、通常のプ
レート(基板)製作と同様のプロセスで容易に製作でき
るものである。
複数本の導電パターン3の絶縁プレート2上への形成に
は、上記方法以外の、例えば、導電性インクや導電性ペ
ーストでスクリーン印刷を行なう方法を採用することも
可能である。
複数本の導電パターン3は、それらの一端側4が被検査
物13の複数個の試験点14と対応して微小間隔に配置
され、被検査物13の導通状態を検出するための電気信
号が出入力する複数個の端子5とされ、またその他端側
6が一端側4の電気信号が出入力する複数個の端子5の
間隔より広い間隔とされて、上記導電パターン3の導通
状態を検査するための電気信号が印加される端子部7と
される。この端子部7は第3図に示すように上記他端側
6に設けられたスルーホール8と、このスルーホール8
に半田付けされた、コネクタ10が接続可能な構成のピ
ン9とから成っている。
上述した導電パターン3の電気信号が入出力する端子5
の部位には、被検査物13の検査点14との間に異方導
電性弾性シート部材11が介在される。この異方導電性
弾性シート部材11は、その厚さ方向の同一対応点間の
みで導通可能な弾性体シートであり、電子部品のコネク
ターに使用されている公知のものである(例えば、特開
昭55−111014号公報)。即ち、上記異方導電性
弾性シート部材11には、絶縁ゴムシートの面に対して
実質的に垂直方向に多数本の導電性線条がゴムシートの
両面に貫通して配列されたものや、絶縁ゴムシートの面
に対して実質的に垂直方向に多数個の導電性粒子が連続
して配列されたものや、或いはインク状のもので塗布す
るタイプのもの等がある。上記異方導電性弾性シート部
材11は、絶縁プレート2に固着して使用しても、固着
しないで使用してもよい。
上述した構成の検査用治具1によって導通検査等が行な
われる被検査物13としては、例えば、フィルム状の基
板の端部に微小間隔の多数の検査点14を有するタッチ
パネルが挙げられる。これら検査点14の間隔は上述の
ように導電パターン3の端子5のそれと同一に設定され
ている。
第4図は、上記構成の検査用治具1を組込んだ電子部品
の検査装置20の正面図である。
図において、ベース板21は全体として略矩形の平板形
状を呈していて、その長手方向の中央部が厚肉の被検査
物載置部35となっている。ベース板21の左端部寄り
及び右端部寄りには、断面が凹字状の検査用治具配置部
36,36が、夫々、形状されている。ベース板21の
左端部、右端部には、側板22,23が、夫々、前記ベ
ース板21に対して略垂直に取付固定されている。前記
側板22,23の上端部の対向面には、夫々、スライド
溝25,26が形成されていて、このスライド溝25,
26には、スライド式上板24がその左右端を嵌着、取
付固定されている。このスライド式上板24の下面に
は、左側寄りと右側寄りとに、断面が略L字状のガイド
ポスト保持部材55,56が、夫々、取付固定されてい
る。一方、スライド式上板24の上面略中心部には、エ
アシリンダ32が取付固定されており、エアシリンダ3
2のピストンロッドが貫通する貫通孔(図示しない)が
形成されている。このエアシリンダ32は、後記するス
ライド板29を上下動させるために設けられたものであ
る。更に、スライド式上板24の左側、右側には、下端
側が前記ガイドポスト保持部材55,56によって保持
されているガイドポスト27,28の上端側が、夫々、
取付固定されている。
またガイドポスト27,28には、スライド板29の左
端側、右端側にベアリング30,31が、夫々、取付固
定されている。上記ベアリング30,31は、前記エア
シリンダ32によって上下動されるスライド板29が略
垂直方向に移動するように、該スライド板29を案内す
るために設けられているものである。このスライド板2
9は、図示するように、断面が前記被検査物載置部35
と対応して略凸字形状となっており、スライド板29の
下方に突出した厚肉部分における左端側と右端側には、
夫々、押圧子33が取付けられている。
そして、上記配置部36,36の底部に緩衝材37,3
7が配設され、その上部に、電子部品の検査用治具1,
1、即ち、導電パターン3が形成された絶縁プレート
2,2及び異方導電性弾性シート部材11,11が前記
導電パターン3を上向きにして配設される。
そして、位置合せ用ピン38を、電子部品の被検査物1
3、異方導電性弾性シート部材11、絶縁プレート2に
挿通することによって、被検査物13上の多数の検査点
14と、対応する導電パターン3の一端側4にある端子
5とが、異方導電性弾性シート部材11を介して向い合
って重ねられる。
その後、エアシリンダ32を駆動してスライド板29を
押し下げ、押圧子33で被検査物13の背部57(第1
図参照)を押圧すれば、被検査物13上の多数の検査点
14は対応する検査用治具1の絶縁プレート2の端子5
と導通可能になる。また導電パターン3の他端側6に設
けられている端子部7は、コネクタ10によって検査装
置本体の分析検査部(図示せず)に接続される。
上記状態において、検査装置2の出力端子(図示しな
い)から、検査用の電気信号を出力することによって、
被検査物13の導通検査が行なわれることとなる。
本考案による検査用治具1を使用したLSI検査装置
を、第5図(斜視図)、第6図(断面図)により説明す
る。
図において、受台41は、ガラスエポキシ積層板からな
るもので、全体として断面が略凸字形状を呈するよう
に、略矩形状の平板部と、この平板部の略中央部にその
平板部と一体的に形成された、上面が平板部の面積より
も小さな略直方体形状の台部とからなっいている。上記
台部の上面には、本考案による検査用治具1を構成する
絶縁プレート2が載置されている。前記受台41の平板
部には、複数個のコネクタ端子47が取付けられてお
り、これらのコネクタ端子47と絶縁プレート2の端子
部7との間は配線により電気的に接続されている。
上記台部には、図示するように対角線状に2本の位置決
めシャフト43,44が略垂直に立設されており、これ
ら位置決めシャフト43,44の上端部には、止めねじ
45,46が、取付けられている。絶縁プレート2の上
方には、略中央に略矩形状の孔部が形成された異方導電
性弾性シート部材11が、また、その異方導電性弾性シ
ート部材11の上方には、略中央部に上記孔部と対応し
た検査点14を有する複数本のリード線を有し、被検査
物13を取付けるLSIリードフレーム40が、夫々、
前記2本の位置決めシャフト43,44に嵌挿されて取
付けられている。
更に、上記LSIリードフレーム40の上方には、上記
LSIリードフレーム40のリード線群のパターンと対
応したした凹部を有した押え板42が、前記2本の位置
決めシャフト43,44に、夫々、嵌挿されて取付けら
れている。上記押え板42も、前述した受台41と同様
にガラスエポキシ積層板によって構成されている。
このようにして、検査用治具1と、異方導電性弾性シー
ト11と、被検査物13を取付けたLSIリードフレー
ム40とを重ね、止めネジ45,46で締付して絶縁プ
レート2の受台41と押え板42との間で加圧すれば検
査用治具1の導電パターン3の出力端子5と検査点14
であるリード端子とが異方導電性弾性シート部材11を
介して導通可能になり、検査装置本体の出力端子(図示
しない)及び検査装置本体の分析部(図示しない)に接
続された前記受台41の平板部に取付けられているコネ
クタ端子47から検査用治具1に検査用の電気信号を印
加すればLSIの検査ができるものである。
第7図は、他の実施例に係る電子部品の検査用治具1の
部分断面図である。この検査用治具1は、被検査物13
の検査点14の間隔がスプリングプローブの最小検査可
能ピッチよりも細かい間隔で、且つ検査点14がある程
度の広い面積に亘って分布しているような電子部品の導
通検査を行なう場合に好適である。
この検査用治具1は、一端側4が被検査物13の複数
個の検査点14の配設間隔と対応した間隔に、他端側6
の電気信号が出入力する複数個の端子5の配設間隔が、
前記一端側4の検査点14の配設間隔よりも広く延在さ
れている複数個の導電パターン3を有する絶縁プレート
2と、前記絶縁プレート2と前記被検査物13との間
に介在され、前記導電パターン3の一端側4の端子5と
対応する複数個の貫通孔52を有し、挿込れる後記仲介
電極部材53を保持するための肉厚の保持板50と、前
記保持板50の複数個の貫通孔52と対応する複数個の
貫通孔52′を有し、後記仲介電極部材53が略没する
肉厚のスペーサ51とを一体に有する仲介絶縁プレート
58と、前記仲介絶縁プレート58の複数個の連続す
る貫通孔52,52′に挿込、略没される複数個の仲介
電極部材53と、前記絶縁プレート2と前記仲介絶縁
プレート58との間に介在され、前記導電パターン3の
一端側4と前記仲介電極部材53との間を導通する異方
導電性弾性シート部材11と、前記仲介絶縁プレート
58と前記被検査物13との間に介在され、前記仲介電
極部材53と前記被検査物13の端子部14との間を導
通する第2の異方導電性弾性シート部材54と、を備え
ている。
上記仲介絶縁プレート58について更に説明すれば、仲
介電極部材53の保持板50は、絶縁性部材からなるも
のであって、この保持板50には、前記出力端子5の配
設位置と対応して複数個の貫通孔52が形成されてい
る。前記各々の貫通孔52には、鍔付きの仲介電極部材
53が遊嵌されている。そして保持板50には、前記各
仲介電極部材53の遊嵌位置と対応して、複数個の貫通
孔52′が形成されている肉厚のスペーサ51が一体に
設けられている。
上述したごとき構成の検査用治具は、例えば第4図にて
示したような検査装置20であって押圧子33のないも
のを使用し、スライド板29の下面全体が被検査物の端
子部13を平均に押圧するようにして使用する。したが
って、被検査ポイントの間隔がスプリングプローブの最
小検査可能ピッチよりも細かい間隔で且つある程度の広
い面積に亘って分布しているような被検査物13であっ
ても、仲介電極部材53を介在させることで、被検査物
13の試験点14が浮き上がることがなく確実に接触で
きる利点がある。
この第7図に示す電子部品の検査用治具1は、最初の実
施例のものとは異なり、電極部材53の保持板50への
穴開加工が必要であり、また仲介電極部材53としての
金属ピンという構造部品を使用するものであるため必ず
しも構造が簡単なわけではないが、この金属ピンは従来
のスプリングプローブに比べれば単純構造であるため、
その径を十分に小さくでき、また配置を千鳥状にする等
工夫すれば本考案で問題にしているような微小間隔の検
査点に対応することができる。
以上述べたように、本考案の各実施例に係る電子部品の
検査用治具は、絶縁プレートに導電パターンを形成する
ものであり、従来のように出力端子にスプリングプロー
ブの機構部品を使うものではないので、出力端子の隣合
う間隔を微小にすることができ、試験点とされた端子部
が微小間隔に存在し、従来の技術では検査が難しかった
電子部品等にも対応することができる。
また、導電パターンの端子と被検査物の検査点との間に
は異方導電性弾性シート部材を介在せしめ、出力端子が
弾性ある異方導電性弾性シート部材を介して検査点に接
触するようにしたので、従来のスプリングプローブの場
合のように、プローブ先端が直接に被検査物に突き当た
るのと異なり、被検査物を傷めることがなく、したがっ
て、従来は被検査物を傷める等の理由で不可能であった
対象も検査できるようになる。
しかも本考案による各実施例に係る電子部品の検査用治
具は、その基本構成が絶縁プレートに導電パターンを形
成るものであるため、従来のプリント回路基板の製作技
術で作ることができ、構造が簡単であり、またその形状
も薄形・小形化できるという実用上多大な効果がある。
更には、検査点の間隔が、スプリングプローブの最小検
査可能ピッチよりも細かい間隔で且つ検査点がある程度
の広い面積に亘って分布しているような電子部品の検査
をも行なうことが可能である。
[考案の効果] 本考案によれば、被検査物の検査点と電子部品検査装置
の端子との間に介在せしめられ、一端側が前記各端子部
の配設間隔と対応した間隔に、他端側が前記端子の配設
間隔と対応して前記一端側よりも大きな配設間隔で延在
せしめられている複数個の導電パターンを有する絶縁プ
レートと、前記絶縁プレートと各種電子部品との間に介
在せしめられ、導電パターンの一端側と略同一間隔で形
成された複数個の貫通孔とこれら複数個の貫通孔に取付
けられた複数個の仲介電極部材とこれら複数個の仲介電
極部材と対応して複数個の貫通孔が形成された。前記仲
介電極部材が略没する大きさの肉厚を持ったスペーサと
を一体に形成した絶縁性材料からなる仲介絶縁プレート
と、前記絶縁プレートと前記仲介絶縁プレートとの間に
介在せしめられ、前記導電パターンの一端側と前記仲介
電極部材との間を導通する異方導電性弾性シート部材
と、前記仲介絶縁プレートと前記各種電子部品との間に
介在せしめられ、前記仲介電極部材と前記端子部との間
を導通する第2の異方導電性弾性シート部材とを備える
こととしたので、スプリングプローブでは対応できない
ような微小間隔の試験点に対応することができ、また、
試験点とされた端子部と接触しても被検査物を損傷する
ようなことがなく、更には、検査点の間隔が、スプリン
グプローブの最小検査可能ピッチよりも細かい間隔で且
つ検査点がある程度の広い面積に亘って分布しているよ
うな電子部品の検査をも行なうことが可能な電子部品の
検査用治具を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の実施例に係る電子部品の検査用治具の
側面図、第2図は第1図に示す検査用治具の絶縁プレー
トの部分平面図、第3図は第1図に示す検査用治具の部
分断面図、第4図は第1図に示す検査用治具を組込んだ
電子部品の検査装置正面図、第5図は本考案による検査
用治具を使用したLSI検査装置の斜視図、第6図は第
5図に示すLSI検査装置の正面断面図、第7図は本考
案の他の実施例に係る電子部品の検査用治具の部分断面
図である。 1 〜 検査用治具 2 〜 絶縁プレート 3 〜 導電パターン 4 〜 3の一端側、 5 〜 端子 6 〜 3の他端側 11 〜 異方導電性弾性シート部材 13 〜 被検査物 14 〜 検査点、 50 〜 保持板 51 〜 スペーサ、 52 〜 貫通孔 52′〜 貫通孔 53 〜 仲介電極部材 54 〜 第2の異方導電性弾性シート部材 58 〜 仲介絶縁プレート

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】各種電子部品に設けられている被検査物1
    3の複数個の検査点14と、前記検査点14と対応して
    前記被検査物13の導通状態を検出するための電気信号
    が出入力する複数個の端子5とが、電気的に接続するよ
    うにされた電子部品の検査用治具1において、 一端側4が前記被検査物13の複数個の検査点14の配
    設間隔と対応した間隔に、他端側6の前記電気信号が出
    入力する複数個の端子5の配設間隔が、前記一端側4の
    検査点14の配設間隔よりも広く延在されている複数個
    の導電パターン3を有する絶縁プレート2と、 前記絶縁プレート2と前記被検査物13との間に介在さ
    れ、前記導電パターン3の一端側4の端子5と対応する
    複数個の貫通孔52を有し、挿込れる後記仲介電極部材
    53を保持するための肉厚の保持板50と、前記保持板
    50の複数個の貫通孔52と対応する複数個の貫通孔5
    2′を有し、後記仲介電極部材53が略没する肉厚のス
    ペーサ51とを一体に有する仲介絶縁プレート58と、 前記仲介絶縁プレート58の複数個の連続する貫通孔5
    2,52′に挿込、略没される複数個の仲介電極部材5
    3と、 前記絶縁プレート2と前記仲介絶縁プレート58との間
    に介在され、前記導電パターン3の一端側4と前記仲介
    電極部材53との間を導通する異方導電性弾性シート部
    材11と、 前記仲介絶縁プレート58と前記被検査物13との間に
    介在され、前記仲介電極部材53と前記被検査物13の
    端子部14との間を導通する第2の異方導電性弾性シー
    ト部材54と、 を備えた電子部品の検査用治具。
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