JPH08271286A - 絶対位置検出機能を有する回転型インクリメンタルエンコーダ - Google Patents
絶対位置検出機能を有する回転型インクリメンタルエンコーダInfo
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- JPH08271286A JPH08271286A JP7000895A JP7000895A JPH08271286A JP H08271286 A JPH08271286 A JP H08271286A JP 7000895 A JP7000895 A JP 7000895A JP 7000895 A JP7000895 A JP 7000895A JP H08271286 A JPH08271286 A JP H08271286A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 本発明は絶対位置検出機能を有する回転型イ
ンクリメンタルエンコーダに関し、特に、互いに異なる
回転比で回転する1対の回転板を用いて絶対位置を検出
することを目的とする。 【構成】 本発明による絶対位置検出機能を有する回転
型インクリメンタルエンコーダは、互いに異なる回転比
で回転する主回転板(21)と副回転板(22)を用い、主回転
板(21)は位相が異なる第1、第2パルス及び1回転に1
個の第3パルスを発生させ、副回転板(22)は1回転に1
個の第4パルスを発生させ、前記各パルスを用いて絶対
値を検出する構成である。
ンクリメンタルエンコーダに関し、特に、互いに異なる
回転比で回転する1対の回転板を用いて絶対位置を検出
することを目的とする。 【構成】 本発明による絶対位置検出機能を有する回転
型インクリメンタルエンコーダは、互いに異なる回転比
で回転する主回転板(21)と副回転板(22)を用い、主回転
板(21)は位相が異なる第1、第2パルス及び1回転に1
個の第3パルスを発生させ、副回転板(22)は1回転に1
個の第4パルスを発生させ、前記各パルスを用いて絶対
値を検出する構成である。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、絶対位置検出機能を有
する回転型インクリメンタルエンコーダに関し、特に、
互いに異なる回転比で回転する1対の回転板を用いて絶
対位置を検出するための新規な改良に関する。
する回転型インクリメンタルエンコーダに関し、特に、
互いに異なる回転比で回転する1対の回転板を用いて絶
対位置を検出するための新規な改良に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の回転型インクリメンタルエンコー
ダは、図2、図3及び図4に示すように入力軸20に直
結した回転板21と、回転板21の回転角に比例した数
の第1パルス1を発生させる第1パルス発生手段30
と、回転板21の回転角に比例し、第1パルス1とは異
なる位相の第2パルス2を発生させる第2パルス発生手
段31と、回転板21の1回転毎の第3パルス3を発生
させる第3パルス発生手段32により構成されている。
よく用いられている例としては、図3及び図4に示すよ
うに、回転板21の円周に沿って設けられたスリット群
10と円周の1ケ所に設けられたスリット11を用い、
3組の発光ダイオードと受光センサ(図示せず)を用い
て、図2のように、スリット群10の各スリットの通過
を互いに位相の異なる第1パルス1、第2パルス2とし
て、スリット11の通過を第3パルス3として出力す
る。すなわち、この第1パルス1と第2パルス2は位相
が異なるように受光センサが設置されている。一般的に
第1〜第3パルス1、2、3をそれぞれA相、B相、Z
相のパルスと呼んでいる。したがって、これらのパルス
を観測することにより、第1パルス1と第2パルス2か
ら回転板21の回転角度と回転方向を、第3パルス3か
ら回転数を求めることができる。
ダは、図2、図3及び図4に示すように入力軸20に直
結した回転板21と、回転板21の回転角に比例した数
の第1パルス1を発生させる第1パルス発生手段30
と、回転板21の回転角に比例し、第1パルス1とは異
なる位相の第2パルス2を発生させる第2パルス発生手
段31と、回転板21の1回転毎の第3パルス3を発生
させる第3パルス発生手段32により構成されている。
よく用いられている例としては、図3及び図4に示すよ
うに、回転板21の円周に沿って設けられたスリット群
10と円周の1ケ所に設けられたスリット11を用い、
3組の発光ダイオードと受光センサ(図示せず)を用い
て、図2のように、スリット群10の各スリットの通過
を互いに位相の異なる第1パルス1、第2パルス2とし
て、スリット11の通過を第3パルス3として出力す
る。すなわち、この第1パルス1と第2パルス2は位相
が異なるように受光センサが設置されている。一般的に
第1〜第3パルス1、2、3をそれぞれA相、B相、Z
相のパルスと呼んでいる。したがって、これらのパルス
を観測することにより、第1パルス1と第2パルス2か
ら回転板21の回転角度と回転方向を、第3パルス3か
ら回転数を求めることができる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来の回転型インクリ
メンタルエンコーダは、以上のように構成されていたた
め、次のような課題が存在していた。すなわち、回転型
インクリメンタルエンコーダは回転角度や回転数を容易
に検出できるので速度や位置検出に広く用いられてい
る。例えば、プリンタやプロッタのヘッド位置検出、モ
ータの回転速度検出、各種ロボットのアーム等の位置検
出である。しかしながら、速度検出の場合には問題はな
いが、位置検出に使用した場合、インクリメンタルエン
コーダには絶対位置を検出する能力が無いため、以下の
ような対策をとる必要が有った。 (対策1)あらかじめ人手などにより絶対位置を設定
し、以後、電源を切る場合は現在位置を不揮発メモリな
どに記憶させ、電源投入時には記憶していた位置を読み
出してから動作開始する。この場合、電源が切れている
状態で位置を変化させてはならない。 (対策2)基準位置にリミットスイッチなど補助的な位
置検出手段を設け、毎電源投入時に低速で基準位置まで
移動させて絶対位置を検出した後に通常の動作を開始す
る。 (対策3)あらかじめ人手などにより絶対位置を設定
し、以後、インクリメンタルエンコーダとパルスカウン
タ回路を常時動作させ、位置情報を失わないようにす
る。しかしながら、これらの対策は以下のような欠点が
有る。対策1の場合は電源を切った状態で何等かの力に
より位置が変化してしまうと、以後誤った動作をしてし
まう。対策2の場合は毎電源投入時に基準位置まで移動
させる必要が有り、使用可能な状態になるまでに時間が
かかる。また、毎電源投入時に移動させることができな
い場合には採用できない。対策3の場合には常時電源を
入れておくか、電池などを付加してインクリメンタルエ
ンコーダとパルスカウンタ回路に常に電力を供給する必
要が有る。また、従来のインクリメンタルエンコーダを
アブソリュートエンコーダに変えるためには、回転板の
スリットパターンにアブソリュート型の複雑なパターン
を形成しなければならず、極めて高価で歩留まりの低い
状態となっていた。
メンタルエンコーダは、以上のように構成されていたた
め、次のような課題が存在していた。すなわち、回転型
インクリメンタルエンコーダは回転角度や回転数を容易
に検出できるので速度や位置検出に広く用いられてい
る。例えば、プリンタやプロッタのヘッド位置検出、モ
ータの回転速度検出、各種ロボットのアーム等の位置検
出である。しかしながら、速度検出の場合には問題はな
いが、位置検出に使用した場合、インクリメンタルエン
コーダには絶対位置を検出する能力が無いため、以下の
ような対策をとる必要が有った。 (対策1)あらかじめ人手などにより絶対位置を設定
し、以後、電源を切る場合は現在位置を不揮発メモリな
どに記憶させ、電源投入時には記憶していた位置を読み
出してから動作開始する。この場合、電源が切れている
状態で位置を変化させてはならない。 (対策2)基準位置にリミットスイッチなど補助的な位
置検出手段を設け、毎電源投入時に低速で基準位置まで
移動させて絶対位置を検出した後に通常の動作を開始す
る。 (対策3)あらかじめ人手などにより絶対位置を設定
し、以後、インクリメンタルエンコーダとパルスカウン
タ回路を常時動作させ、位置情報を失わないようにす
る。しかしながら、これらの対策は以下のような欠点が
有る。対策1の場合は電源を切った状態で何等かの力に
より位置が変化してしまうと、以後誤った動作をしてし
まう。対策2の場合は毎電源投入時に基準位置まで移動
させる必要が有り、使用可能な状態になるまでに時間が
かかる。また、毎電源投入時に移動させることができな
い場合には採用できない。対策3の場合には常時電源を
入れておくか、電池などを付加してインクリメンタルエ
ンコーダとパルスカウンタ回路に常に電力を供給する必
要が有る。また、従来のインクリメンタルエンコーダを
アブソリュートエンコーダに変えるためには、回転板の
スリットパターンにアブソリュート型の複雑なパターン
を形成しなければならず、極めて高価で歩留まりの低い
状態となっていた。
【0004】本発明は、以上のような課題を解決するた
めになされたもので、特に、互いに異なる回転比で回転
する1対の回転板を用いて絶対位置を検出するようにし
た絶対位置検出機能を有する回転型インクリメンタルエ
ンコーダを提供することを目的とする。
めになされたもので、特に、互いに異なる回転比で回転
する1対の回転板を用いて絶対位置を検出するようにし
た絶対位置検出機能を有する回転型インクリメンタルエ
ンコーダを提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明による絶対位置検
出機能を有する回転型インクリメンタルエンコーダは、
入力軸に直結した主回転板と、前記主回転板の回転角に
比例した数のパルスを発生させる第1、第2パルス発生
手段と、前記主回転板の1回転毎にパルスを発生させる
第3パルス発生手段と、前記主回転板に連結し前記主回
転板とは異なる回転比で回転する副回転板と、前記副回
転板の1回転毎にパルスを発生させる第4パルス発生手
段とからなる構成である。
出機能を有する回転型インクリメンタルエンコーダは、
入力軸に直結した主回転板と、前記主回転板の回転角に
比例した数のパルスを発生させる第1、第2パルス発生
手段と、前記主回転板の1回転毎にパルスを発生させる
第3パルス発生手段と、前記主回転板に連結し前記主回
転板とは異なる回転比で回転する副回転板と、前記副回
転板の1回転毎にパルスを発生させる第4パルス発生手
段とからなる構成である。
【0006】さらに詳細には、前記主回転板の外周に形
成された主ギヤ部と、前記副回転板の外周に形成され前
記主ギヤ部の歯数と異なる歯数の副ギヤ部とを備え、前
記主ギヤ部及び副ギヤ部は互いに直接ギヤ結合している
構成である。
成された主ギヤ部と、前記副回転板の外周に形成され前
記主ギヤ部の歯数と異なる歯数の副ギヤ部とを備え、前
記主ギヤ部及び副ギヤ部は互いに直接ギヤ結合している
構成である。
【0007】
【作用】本発明による絶対位置検出機能を有する回転型
インクリメンタルエンコーダにおいては、入力軸が回転
すると主回転板の回転角度に比例して互いに位相が異な
る第1、第2パルスが出力される。例えば主回転板が
3.6度回転する毎に第1パルス及び第2パルスが出力
されるものとする。また、回転板の初期状態として第3
パルス、第4パルスが同時に出力されている状態とす
る。入力軸が回転すると、第3パルスは第1パルスが1
00個出力される毎に出力される。副回転板は主回転板
と歯車がかみ合わさっており、主回転板が100分の9
9回転する毎に1回転するため、第4パルスは第1パル
スが99個出力される毎に出力される。このまま回転を
続けていくと、第3パルスと第4パルスの位置関係が順
次変化し、99回転すると初期状態に戻る。従って、9
9回転以内に限定すれば、回転方向と、第3パルスが出
力されてから第4パルスが出力されるまでの第1パルス
の数により、何回転目であるかを求めることができる。
1回転内の角度は従来と同様に第3パルスが出力されて
からの第1パルスの数で求めることができる。従って、
電源投入後に第3パルスと第4パルスが少なくとも1回
づつ観測された時点で、絶対位置を決定することができ
る。ただし、99回転以上の回転は判別できなくなるの
で、最大動作範囲が99回転以内になるように対象装置
を設計する必要がある。
インクリメンタルエンコーダにおいては、入力軸が回転
すると主回転板の回転角度に比例して互いに位相が異な
る第1、第2パルスが出力される。例えば主回転板が
3.6度回転する毎に第1パルス及び第2パルスが出力
されるものとする。また、回転板の初期状態として第3
パルス、第4パルスが同時に出力されている状態とす
る。入力軸が回転すると、第3パルスは第1パルスが1
00個出力される毎に出力される。副回転板は主回転板
と歯車がかみ合わさっており、主回転板が100分の9
9回転する毎に1回転するため、第4パルスは第1パル
スが99個出力される毎に出力される。このまま回転を
続けていくと、第3パルスと第4パルスの位置関係が順
次変化し、99回転すると初期状態に戻る。従って、9
9回転以内に限定すれば、回転方向と、第3パルスが出
力されてから第4パルスが出力されるまでの第1パルス
の数により、何回転目であるかを求めることができる。
1回転内の角度は従来と同様に第3パルスが出力されて
からの第1パルスの数で求めることができる。従って、
電源投入後に第3パルスと第4パルスが少なくとも1回
づつ観測された時点で、絶対位置を決定することができ
る。ただし、99回転以上の回転は判別できなくなるの
で、最大動作範囲が99回転以内になるように対象装置
を設計する必要がある。
【0008】
【実施例】以下、図面と共に本発明による絶対位置検出
機能を有する回転型インクリメンタルエンコーダの好適
な実施例について詳細に説明する。なお、従来例と同一
又は同等部分については同一符号を用いて説明する。図
1において回転板21及び第1〜第3パルス発生手段3
0〜32は図3,4の回転板21と同一構成である。す
なわち、入力軸20に直結した回転板21には、複数
(スリット数100個)のスリットからなるインクリメ
ンタル用のスリット群10と、この回転板21の1回転
を検出するスリット11とが形成され、この回転板21
の外周には100個の歯数を有する主ギヤ部60が形成
されている。前記スリット群10に対応して、互いに位
相が異なる配置の第1、第2パルス発生手段30、31
が配設され、さらに、スリット11に対応する第3パル
ス発生手段32が配設されている。前記各パルス発生手
段30、31、32からは前述の図4の構成と同様に、
図2に示す互いに位相が異なる第1、第2パルス1、2
と第3パルス3が出力される。
機能を有する回転型インクリメンタルエンコーダの好適
な実施例について詳細に説明する。なお、従来例と同一
又は同等部分については同一符号を用いて説明する。図
1において回転板21及び第1〜第3パルス発生手段3
0〜32は図3,4の回転板21と同一構成である。す
なわち、入力軸20に直結した回転板21には、複数
(スリット数100個)のスリットからなるインクリメ
ンタル用のスリット群10と、この回転板21の1回転
を検出するスリット11とが形成され、この回転板21
の外周には100個の歯数を有する主ギヤ部60が形成
されている。前記スリット群10に対応して、互いに位
相が異なる配置の第1、第2パルス発生手段30、31
が配設され、さらに、スリット11に対応する第3パル
ス発生手段32が配設されている。前記各パルス発生手
段30、31、32からは前述の図4の構成と同様に、
図2に示す互いに位相が異なる第1、第2パルス1、2
と第3パルス3が出力される。
【0009】前記主回転板21の主ギヤ部60には、副
回転板22の外周に形成された副ギヤ部61がギヤ結合
し、各回転板21、22は、互いに異なる回転比で回転
し、歯数100個の主ギヤ部60に対して副ギヤ部61
は歯数が99個に設定されている。前記副回転板22に
は、副スリット12が形成され、この副スリット12に
対応する第4パルス発生手段33からは図2で示す第4
パルス4が発生するように構成されている。なお、前述
の各パルス発生手段30〜33は、周知のLEDと受光
素子で構成されている。
回転板22の外周に形成された副ギヤ部61がギヤ結合
し、各回転板21、22は、互いに異なる回転比で回転
し、歯数100個の主ギヤ部60に対して副ギヤ部61
は歯数が99個に設定されている。前記副回転板22に
は、副スリット12が形成され、この副スリット12に
対応する第4パルス発生手段33からは図2で示す第4
パルス4が発生するように構成されている。なお、前述
の各パルス発生手段30〜33は、周知のLEDと受光
素子で構成されている。
【0010】次に、動作について説明する。入力軸20
が回転すると主回転板21の回転角度に比例して第1、
第2パルス1、2が出力される。本実施例では主回転板
21が3.6度回転する毎に第1パルス1が出力され
る。また、主回転板21の初期状態として第3パルス
3、第4パルス4が同時に出力されている状態とする。
入力軸20が回転すると、第3パルス3は第1パルス1
が100個出力される毎に1個出力される。副回転板2
2は主回転板21と歯車がかみ合わさっており、主回転
板21が100分の99回転する毎に1回転するため、
第4パルス4は第1パルス1が99個出力される毎に出
力される。このまま回転を続けていくと第3パルス3と
第4パルス4の位置関係が順次変化し、99回転すると
初期状態に戻る。従って、99回転以内に限定すれば、
回転方向と、第3パルス3が出力されてから第4パルス
4が出力されるまでのパルス1の数により、何回転目で
あるかを求めることができる。1回転内の角度は従来と
同様に第3パルス3が出力されてからの第1パルス1の
数で求めることができる。従って、電源投入後に第3パ
ルス3と第4パルス4が少なくとも1回づつ観測された
時点で、絶対位置を決定することができる。ただし、9
9回転以上の回転は判別できなくなるので、最大動作範
囲が99回転以内になるように対象装置を設計する必要
がある。なお、この各回転板21、22は直結に限ら
ず、ギヤを介して結合、あるいは、他の手段を介して結
合させることができると共に、さらに、スリット群10
の数及び各ギヤ部60、61の歯数を増加させれば、よ
り多回転の絶対位置を検出することができる。
が回転すると主回転板21の回転角度に比例して第1、
第2パルス1、2が出力される。本実施例では主回転板
21が3.6度回転する毎に第1パルス1が出力され
る。また、主回転板21の初期状態として第3パルス
3、第4パルス4が同時に出力されている状態とする。
入力軸20が回転すると、第3パルス3は第1パルス1
が100個出力される毎に1個出力される。副回転板2
2は主回転板21と歯車がかみ合わさっており、主回転
板21が100分の99回転する毎に1回転するため、
第4パルス4は第1パルス1が99個出力される毎に出
力される。このまま回転を続けていくと第3パルス3と
第4パルス4の位置関係が順次変化し、99回転すると
初期状態に戻る。従って、99回転以内に限定すれば、
回転方向と、第3パルス3が出力されてから第4パルス
4が出力されるまでのパルス1の数により、何回転目で
あるかを求めることができる。1回転内の角度は従来と
同様に第3パルス3が出力されてからの第1パルス1の
数で求めることができる。従って、電源投入後に第3パ
ルス3と第4パルス4が少なくとも1回づつ観測された
時点で、絶対位置を決定することができる。ただし、9
9回転以上の回転は判別できなくなるので、最大動作範
囲が99回転以内になるように対象装置を設計する必要
がある。なお、この各回転板21、22は直結に限ら
ず、ギヤを介して結合、あるいは、他の手段を介して結
合させることができると共に、さらに、スリット群10
の数及び各ギヤ部60、61の歯数を増加させれば、よ
り多回転の絶対位置を検出することができる。
【0011】
【発明の効果】本発明による絶対位置検出機能を有する
回転型インクリメンタルエンコーダは以上のように構成
されているため、次のような効果を得ることができる。
すなわち、1対の回転板を用い、従来のインクリメンタ
ル用のスリットパターンと1スリットのスリットパター
ンのみで構成できるため、パターン形成が極めて容易
で、安価に絶対位置検出ができる。また、電源が切れて
いる状態で入力軸が回転しても絶対位置が検出でき、さ
らに、電源投入後に入力軸が1回転すれば絶対位置を求
めることができる。また、電池などで常時動作のための
バックアップ電力を供給する必要が無い。また、電源が
供給されてから入力軸が1回転するまでは絶対位置が求
められないという制約はあるが、多くの場合、電源投入
時にわずかに動くことは許容できるため応用範囲は広く
適用できるものである。
回転型インクリメンタルエンコーダは以上のように構成
されているため、次のような効果を得ることができる。
すなわち、1対の回転板を用い、従来のインクリメンタ
ル用のスリットパターンと1スリットのスリットパター
ンのみで構成できるため、パターン形成が極めて容易
で、安価に絶対位置検出ができる。また、電源が切れて
いる状態で入力軸が回転しても絶対位置が検出でき、さ
らに、電源投入後に入力軸が1回転すれば絶対位置を求
めることができる。また、電池などで常時動作のための
バックアップ電力を供給する必要が無い。また、電源が
供給されてから入力軸が1回転するまでは絶対位置が求
められないという制約はあるが、多くの場合、電源投入
時にわずかに動くことは許容できるため応用範囲は広く
適用できるものである。
【図1】本発明による絶対位置検出機能を有する回転型
インクリメンタルエンコーダを示す構成図である。
インクリメンタルエンコーダを示す構成図である。
【図2】図1の各パルス発生手段からのパルスを示す波
形図である。
形図である。
【図3】従来のインクリメンタルエンコーダを示す回転
板の構成図である。
板の構成図である。
【図4】図3の要部を示す拡大図である。
20 入力軸 21 主回転板 22 副回転板 30 第1パルス発生手段 31 第2パルス発生手段 32 第3パルス発生手段 33 第4パルス発生手段 60 主ギヤ部 61 副ギヤ部
Claims (2)
- 【請求項1】 入力軸(20)に直結した主回転板(21)と、
前記主回転板(21)の回転角に比例した数のパルスを発生
させる第1、第2パルス発生手段(30、31)と、前記主回
転板(21)の1回転毎にパルスを発生させる第3パルス発
生手段(32)と、前記主回転板(21)に連結し前記主回転板
(21)とは異なる回転比で回転する副回転板(22)と、前記
副回転板(22)の1回転毎にパルスを発生させる第4パル
ス発生手段(33)とからなることを特徴とする絶対位置検
出機能を有する回転型インクリメンタルエンコーダ。 - 【請求項2】 前記主回転板(21)の外周に形成された主
ギヤ部(60)と、前記副回転板(22)の外周に形成され前記
主ギヤ部(60)の歯数と異なる歯数の副ギヤ部(61)とを備
え、前記主ギヤ部(60)及び副ギヤ部(61)は互いに直接ギ
ヤ結合していることを特徴とする請求項1記載の絶対位
置検出機能を有する回転型インクリメンタルエンコー
ダ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7000895A JPH08271286A (ja) | 1995-03-28 | 1995-03-28 | 絶対位置検出機能を有する回転型インクリメンタルエンコーダ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7000895A JPH08271286A (ja) | 1995-03-28 | 1995-03-28 | 絶対位置検出機能を有する回転型インクリメンタルエンコーダ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08271286A true JPH08271286A (ja) | 1996-10-18 |
Family
ID=13419155
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7000895A Pending JPH08271286A (ja) | 1995-03-28 | 1995-03-28 | 絶対位置検出機能を有する回転型インクリメンタルエンコーダ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH08271286A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007113932A (ja) * | 2005-10-18 | 2007-05-10 | Harmonic Drive Syst Ind Co Ltd | ギヤ付きモータの多回転絶対値エンコーダ |
JP2011213451A (ja) * | 2010-03-31 | 2011-10-27 | Brother Industries Ltd | 回転制御装置 |
JP2012158453A (ja) * | 2011-02-02 | 2012-08-23 | Brother Industries Ltd | 回転制御装置 |
US9927258B2 (en) | 2012-09-21 | 2018-03-27 | Eaton Corporation | Pseudo-absolute position sensing algorithm |
KR102541400B1 (ko) * | 2022-12-23 | 2023-06-14 | 주식회사 컨트로맥스 | 멀티 턴 회전각의 초기 위치 인식이 가능한 전기식 구동장치 |
-
1995
- 1995-03-28 JP JP7000895A patent/JPH08271286A/ja active Pending
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