JP4581048B2 - 多回転検出器 - Google Patents
多回転検出器 Download PDFInfo
- Publication number
- JP4581048B2 JP4581048B2 JP2000330665A JP2000330665A JP4581048B2 JP 4581048 B2 JP4581048 B2 JP 4581048B2 JP 2000330665 A JP2000330665 A JP 2000330665A JP 2000330665 A JP2000330665 A JP 2000330665A JP 4581048 B2 JP4581048 B2 JP 4581048B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- differential transformer
- rotation
- stator
- rotation detector
- winding
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Landscapes
- Measurement Of Length, Angles, Or The Like Using Electric Or Magnetic Means (AREA)
- Transmission And Conversion Of Sensor Element Output (AREA)
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、多回転検出器に関し、特に、レゾルバ等の巻線型回転検出器と差動トランスとを組み合わせ、巻線型回転検出器の1回転以上の回転数を検出するための新規な改良に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、用いられていたこの種の多回転検出器としては、一般に、レゾルバ又はエンコーダを用い、特に、高温あるいは悪環境下においては、巻線を用いたレゾルバ又はシンクロ等からなる回転検出器が採用され、多回転の検出にはメモリが採用されていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
従来の多回転検出器は、以上のように構成されていたため、次のような課題が存在していた。
すなわち、回転検出器の多回転状態をメモリで記憶していると、車等の高温で振動等の多い環境下では、メモリが破壊されるようなことがあり、メモリが破壊された場合には、アブソリュートデータは消滅し、車載用としては信頼性が十分ではなかった。
【0004】
本発明は、以上のような課題を解決するためになされたもので、特に、レゾルバ等の巻線型回転検出器と差動トランスとを組み合わせ、巻線型回転検出器の1回転以上の回転数を検出するようにした多回転検出器を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明による多回転検出器は、ケースに設けられステータ巻線を有するステータと、前記ステータの内側に設けられロータ巻線を有するか又は有しないロータを有する回転軸と、前記ケースに設けられた差動トランス部と、前記回転軸に設けられ前記差動トランス部に対応するコアと、前記回転軸の回転動作により前記回転軸を軸方向に変位させるため前記ケースの一端面に設けられると共に前記ステータトランスの外側に位置する回転/直動変換手段とを備え、前記コアと差動トランス部とによって直線差動トランス検出部を構成し、前記ロータと前記ステータとによって回転検出器を構成し、前記直線差動トランス検出部と回転検出器は前記ケースの軸方向に沿って互いに離間して配設され、前記直線差動トランス検出部と回転検出器の各リファレンス電源は別々に設けられ、前記回転軸の1回転以上の回転数を前記差動トランス部と前記コアにより検出するようにした構成である。
【0006】
【発明の実施の形態】
以下、図面と共に本発明による多回転検出器の好適な実施の形態について説明する。
図1において符号1で示されるものは全体形状が円筒型をなすケースであり、このケース1の上部から周知の差動トランス部2、ステータ巻線3を有するステータ4及びステータトランス5が順に固定して配設されている。
【0007】
前記ケース1の内側には、中空状(中実状も可)の回転軸6が回転自在に配設されており、この回転軸6の外周には、上部から円板状のコア7、ロータ巻線8を有するロータ9及びロータトランス10が順に固定して配設されている。
前記差動トランス部2とコア7により周知のLVDTである直線差動トランス検出部11を構成し、前記ステータ4とロータ9とにより周知のシンクロ又はレゾルバからなる巻線型の回転検出器12を構成し、前記ステータトランス5とロータトランス10とにより周知の回転トランス13を構成している。
なお、前記ロータ9は、巻線を有しないコアのみからなる周知のVR型としても可能であり、前記ケース1には、前記回転軸6が1回転すると図5で示されるように、一定のストローク(図5では0.3mmずつ軸方向変位△Lを発生する)で軸方向に移動するように、周知のねじとナット等による回転/直動変換手段20(図1の点線で示されている)が設けられている。尚、前記回転/直動変換手段20は、図1のように、ケース1の一端面1aに設けられると共に前記ステータトランス5の外側に位置している。
【0008】
図2は周知の前記直線差動トランス検出部11の巻線構造を示しており、1次巻線21に対して2次巻線22が設けられている。
図3は、ブラシレス型の前記回転検出器12の巻線構造を示しており、前記ステータ巻線3、ロータ巻線8、ステータトランス5及びロータトランス10を示している。図4は、前記回転検出器12と直線差動トランス検出部11とが、図1のように同一軸上に設けられた場合の巻線の電気構成を示しており、リファレンス(Ref)電源は共通化も可能であるが、相互干渉防止上は別々に設けられている方がよい。また、レゾルバ信号12aはR/D変換器にてデジタル変換され、直線差動トランス検出部11からの差動トランス信号2aもデジタル変換される。また、前記直線差動トランス検出部11と回転検出器12は、前記ケース1の軸方向Aに沿って互いに離間して配設されている。
【0009】
図6は、前記直線差動トランス検出部11を拡大して示しており、図7及び図8は図6における1次巻線21及び2次巻線22の巻線構造の他の状態を示している。
【0010】
次に、本発明による多回転検出器の動作について述べる。
まず、図1の状態で、差動トランス部2の1次巻線に励磁電圧を印加し、回転検出器12のステータ巻線3に2相励磁信号を印加した状態で、回転軸6を回転させると、回転検出器12のレゾルバ信号12aはロータ巻線8からロータトランス10及びステータトランス5を介して外部に導出される。
前述のレゾルバ信号12aは、図5で示されるように、2相のsinθ及びcosθの信号からなり、正方向回転及び逆方向回転で所定のレゾルバ出力電圧12bが得られ、1回転毎の回転位置を検出できるが、回転軸6を回転するごとに、前記回転/直動変換手段20により回転軸6が0.3mmずつ軸方向移動する。
この軸方向移動は前記差動トランス部2によってコア7の移動が検出され、この差動トランス部2からの差動トランス信号2aがリニア変化をするため、この差動トランス信号2aの出力電圧2bで回転数を検出することができる。
【0011】
従って、前述のレゾルバ信号12aのレゾルバ出力電圧12b及び差動トランス信号2aの出力電圧2bとにより、回転軸6の回転数と回転角度を常時絶対値(アブソリュート)検出することができ、メモリ等を用いることなく、電源オンによって検出することができる。
【0012】
【発明の効果】
本発明による多回転検出器は、以上のように構成されているため、次のような効果を得ることができる。
すなわち、巻線型の回転検出器と直線差動トランス検出部とを組合せ、回転軸を1回転する毎に軸方向移動しているため、回転検出器で回転角度検出をし、直線差動トランス検出部で回転数を検出することができ、従来のようにメモリ等を用いることなく、回転数と回転角度を常時アブソリュート検出信号として検出することができ、小型で高信頼性のアブソリュート型の多回転検出器を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明による多回転検出器を示す半断面図である。
【図2】 図1の直線差動トランス検出部の巻線構成図である。
【図3】 図1の回転検出器を示す巻線構成図である。
【図4】 図1の全体の巻線構成図である。
【図5】 図1の構成の動作検出状態を示す波形図である。
【図6】 図1の差動トランス部を示す拡大図である。
【図7】 図6の他の形態を示す構成図である。
【図8】 図6の他の形態を示す構成図である。
【符号の説明】
1 ケース
1a 一端面
2 差動トランス部
3 ステータ巻線
4 ステータ
5 ステータトランス
6 回転軸
7 コア
8 ロータ巻線
9 ロータ
11 直線差動トランス検出部
12 回転検出器
20 回転/直動変換手段
A 軸方向
Claims (1)
- 円筒型をなすケース(1)に設けられステータ巻線(3)を有するステータ(4)と、前記ステータ(4)の内側に設けられロータ巻線(8)を有するか又は有しないロータ(9)を有する回転軸(6)と、前記ケース(1)に設けられた差動トランス部(2)と、前記回転軸(6)に設けられ前記差動トランス部(2)に対応するコア(7)と、前記回転軸(6)の回転動作により前記回転軸(6)を軸方向に変位させるため前記ケース(1)の一端面(1a)に設けられると共に前記ステータトランス(5)の外側に位置する回転/直動変換手段(20)とを備え、前記コア(7)と差動トランス部(2)とによって直線差動トランス検出部(11)を構成し、前記ロータ(9)と前記ステータ(4)とによって回転検出器(12)を構成し、前記直線差動トランス検出部(11)と回転検出器(12)は前記ケース(1)の軸方向(A)に沿って互いに離間して配設され、前記直線差動トランス検出部(11)と回転検出器(12)の各リファレンス電源は別々に設けられ、前記回転軸(6)の1回転以上の回転数を前記差動トランス部(2)と前記コア(7)により検出するように構成したことを特徴とする多回転検出器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000330665A JP4581048B2 (ja) | 2000-10-30 | 2000-10-30 | 多回転検出器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000330665A JP4581048B2 (ja) | 2000-10-30 | 2000-10-30 | 多回転検出器 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002139348A JP2002139348A (ja) | 2002-05-17 |
JP4581048B2 true JP4581048B2 (ja) | 2010-11-17 |
Family
ID=18807137
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000330665A Expired - Fee Related JP4581048B2 (ja) | 2000-10-30 | 2000-10-30 | 多回転検出器 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4581048B2 (ja) |
Families Citing this family (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP1686351A4 (en) | 2003-10-23 | 2007-04-04 | Tamagawa Seiki Co Ltd | BRUSHLESS RESOLDER AND CONSTRUCTION PROCESS THEREFOR |
JP4542916B2 (ja) | 2005-02-10 | 2010-09-15 | ミネベア株式会社 | レゾルバユニット、それを用いたレゾルバ |
JP4644055B2 (ja) * | 2005-07-04 | 2011-03-02 | ミネベア株式会社 | 高精度角度検出器 |
US7562591B2 (en) * | 2006-06-26 | 2009-07-21 | KRS Technologies Co. | Steering angle sensor |
DE102007032139A1 (de) * | 2007-06-30 | 2009-01-02 | Robert Bosch Gmbh | Steuervorrichtung mit Positionssensor |
CN107499379B (zh) * | 2017-09-13 | 2023-12-01 | 无锡商业职业技术学院 | 一种基于双级行星齿轮传动的差动变压器式转向盘角度传感器 |
JP7412934B2 (ja) | 2019-09-17 | 2024-01-15 | ナブテスコ株式会社 | リニアアクチュエータ、ロッド位置算出方法、位置算出プログラム、及び位置算出装置 |
Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6394112A (ja) * | 1986-10-08 | 1988-04-25 | Tamagawa Seiki Co Ltd | 多回転検出型レゾルバ装置 |
JPS6430670U (ja) * | 1987-08-12 | 1989-02-27 |
-
2000
- 2000-10-30 JP JP2000330665A patent/JP4581048B2/ja not_active Expired - Fee Related
Patent Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6394112A (ja) * | 1986-10-08 | 1988-04-25 | Tamagawa Seiki Co Ltd | 多回転検出型レゾルバ装置 |
JPS6430670U (ja) * | 1987-08-12 | 1989-02-27 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2002139348A (ja) | 2002-05-17 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP5583317B2 (ja) | 回転検出装置および回転検出装置付き軸受 | |
JP5221494B2 (ja) | 回転検出装置および回転検出装置付き軸受 | |
JP4964303B2 (ja) | モータの回転位置検出装置 | |
JP4775294B2 (ja) | レゾルバ | |
US7023203B2 (en) | Absolute magnetic encoder | |
JP4581048B2 (ja) | 多回転検出器 | |
JP5939868B2 (ja) | バリアブルリラクタンス型レゾルバ | |
JP2007051683A (ja) | 転がり軸受装置 | |
JP2733504B2 (ja) | 多回転位置検出器 | |
JP3938499B2 (ja) | レゾルバ構造 | |
JPH0540700Y2 (ja) | ||
JP4701337B2 (ja) | 複速レゾルバ | |
JP2008309618A (ja) | 冗長系回転型有限角度検出器 | |
JP2003202244A (ja) | レゾルバ構造及び多回転アブソリュートデジタル信号出力方法 | |
JPH04357412A (ja) | エンコーダ | |
JPH08271286A (ja) | 絶対位置検出機能を有する回転型インクリメンタルエンコーダ | |
JP2010130830A (ja) | 駆動装置 | |
JP4218290B2 (ja) | 回転角検出装置 | |
JP4161248B2 (ja) | 複合形検出器 | |
JP3318468B2 (ja) | 回転角度検出器 | |
JP2005051969A (ja) | 薄形アクチュエータ | |
JP4395415B2 (ja) | 複速レゾルバ | |
JP2008241639A (ja) | ロータリエンコーダ、及びブラシレスモータ | |
JPS61227654A (ja) | 検出装置 | |
JP2008310564A (ja) | 回転型有限角度検出器 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
RD04 | Notification of resignation of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424 Effective date: 20060602 |
|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20070427 |
|
RD04 | Notification of resignation of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424 Effective date: 20070511 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20091110 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20091208 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20100202 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20100208 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20100706 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20100708 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130910 Year of fee payment: 3 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |