JPH08269564A - 非磁性ステンレス厚鋼板の製造方法 - Google Patents

非磁性ステンレス厚鋼板の製造方法

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JPH08269564A
JPH08269564A JP7072094A JP7209495A JPH08269564A JP H08269564 A JPH08269564 A JP H08269564A JP 7072094 A JP7072094 A JP 7072094A JP 7209495 A JP7209495 A JP 7209495A JP H08269564 A JPH08269564 A JP H08269564A
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stainless steel
plate
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ppm
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Tetsuya Shimada
鉄也 島田
Yuji Koyama
祐司 小山
Ryosuke Takahashi
良輔 高橋
Ikuo Tanaka
郁雄 田中
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Nippon Steel Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 いずれの部位においても透磁率が1.05以
下である板厚50mm以上のオーステナイト系ステンレス
厚鋼板を低圧減比で製造する。 【構成】 C≦0.06%、Si≦2%、Mn≦5%、
Cr:15〜27%、Ni:6〜16%、Mo:0.5
〜4%、N≦0.30%を含有し、1.4×Cr当量−
14≦Ni当量≦1.4×Cr当量−10、Cr当量=
1.5×Si+Cr+Mo、Ni当量=0.5×Mn+
30×(C+N)+NiかつS+O−0.8×Ca−3
0≦0(ppm)なるγ系ステンレス鋼の鋳片に、圧減比
1.5以上の熱間鍛造あるいは熱間圧延を施した後、1
150〜1300℃で、t(分)=0.002×exp
(18000/T)以上加熱し、トータル圧減比が3〜
5の厚板圧延、固溶化熱処理を行なう。 【効果】 従来は困難であった極厚非磁性ステンレス鋼
板の製造が可能となった。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、いずれの部位において
も透磁率μが1.05以下で板厚50mm以上の非磁性オ
ーステナイト系ステンレス厚鋼板の製造方法に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】オーステナイト系ステンレス鋼は、耐食
性に優れ極低温における磁性が極めて低いことから、核
融合炉においてプラズマを閉じこめるヘリカル容器用材
料や極低温超伝導磁石を使用するリニアモーターカーの
構造部材としても使用され、今後、非磁性鋼としてさら
に広く普及することが期待できる。特にヘリカル容器支
持構造物は、強度設計上、板厚60〜210mmの厚鋼板
が多量に必要とされるとともに、その厚鋼板にはヘリカ
ル容器内を飛行する電子軌道の安定性の点から、極低温
における非磁性の要求が厳しく、高磁場で使用するため
渦電流の発生を防止する上からも、板厚、板幅、長手方
向のいずれの部位においても、透磁率μが1.05以下
であることが必須となっている(製鐵研究、No.31
8,p.28)。特に板厚方向については、成分の偏
析、製造中の熱履歴の不均一が起こりやすく、透磁率μ
の不均一も起こりやすい。
【0003】このため、製鐵研究(No.318,p.2
8〜33)や特公昭61−30017に記載されている
ように、従来より製造されている極低温用オーステナイ
ト系ステンレス鋼として、板厚方向の不均一性が比較的
少ないことから、板厚が40mm以下の鋼板が用いられて
いる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】成品の板厚が増大する
と、連続鋳造法によって製造された鋳片(以下、CC鋳
片という)、または造塊法によって製造されたICイン
ゴット(以下、IC鋳片という)からのトータル圧減比
を十分にとることができない。このためMoを含有する
オーステナイト系ステンレス鋼の場合、Moの凝固偏析
が十分解消されず、鋼中に残留するδフェライト量が増
加する。特に、最終凝固部近傍の板厚方向中央部におけ
る成分偏析が顕著で、この部分に残留するδフェライト
量が特に多い。
【0005】このため、従来より非磁性が厳しく要求さ
れるオーステナイト系ステンレス鋼として、板厚方向の
成分偏析が解消しδフェライトの残留がないように十分
な圧減比が確保できる板厚が40mm以下の鋼板が使用さ
れている。しかし最近では、核融合炉等の大型構造部材
に非磁性鋼が適用されるようになり、板厚40mmを超え
るオーステナイト系ステンレス鋼が要求されるようにな
ってきた。このため、極厚オーステナイト系ステンレス
鋼の板厚方向中央部におけるδフェライト量を低減する
ことが必須となっている。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記のような現状に鑑み
本発明は、重量%として、C :0.01〜0.06
%、 Si:2.0%以下、Mn:5.0%以下、
Ni:6.0〜16.0%、Cr:15
〜27%、 Mo:0.5〜4.0%、N
:0.01〜0.30%を含み、 1.4×Cr当量−14≦Ni当量≦1.4×Cr当量
−10 但し、 Cr当量=%Cr+%Mo+1.5×%Si Ni当量=%Ni+30×(%C+%N)+0.5×%
Mn S(ppm)+O(ppm)−0.8×Ca(ppm)−30≦0.
0(ppm) を満足し、残部が不可避不純物からなるオーステナイト
系ステンレス鋼のCC鋳片またはIC鋳片に圧減比1.
5以上の熱間鍛造あるいは熱間圧延を施した後、115
0〜1300℃の温度でt分〔t(分)=2×10-3×
exp(1800/T)、T:温度(K)〕以上の均熱
拡散熱処理(以下、SP処理)し、鋳片からのトータル
圧減比が3.0〜5.0の熱間圧延、そして固溶化熱処
理を行なうことを特徴とする板厚50mm以上で透磁率が
1.05以下のオーステナイト系ステンレス厚鋼板の製
造方法である。
【0007】本発明者らは、成分組成を適正範囲に限定
するとともに鋳片に適正な熱間加工およびSP処理を施
すことによって、板厚方向中央部における透磁率の増大
を抑制することが可能であるとともに、熱間圧延による
表面割れも生ずることがないことに着目して、最適な成
分組成および製造条件を実験室的に詳細に検討した結
果、本発明を成し遂げた。
【0008】図1は、鋼中のδフェライト量と透磁率の
関係を示している。オーステナイト相は非磁性であるの
に対して、δフェライト相は強磁性体であるため、δフ
ェライト量の増加に伴ない透磁率が増加する傾向が認め
られる。
【0009】一般にオーステナイト系ステンレス鋼は、
凝固過程で成分偏析が生じδフェライトを生成するもの
の、その後の熱間圧延および固溶化熱処理によって成分
偏析が解消され、大半のδフェライト相は消滅する。
【0010】しかし、厚鋼板を製造する場合、鋳片から
最終成品までのトータル圧減率が低いため、偏析成分の
拡散が十分に行なわれず、凝固偏析が完全に解消されな
い。特にMoを含有するオーステナイト系ステンレス鋼
の場合、Moが凝固偏析しδフェライトが生成しやすい
とともに、Moは拡散し難い成分元素であるため、固溶
化熱処理後もδフェライト相が多量に残留し、透磁率が
高くなる。特に、最終凝固部に相当する板厚方向中央部
の偏析が著しく、鋳片からのトータル圧減比が低い熱間
圧延を施した場合、δフェライト相を大幅に低減するこ
とは困難である。
【0011】図2は、CC鋳片(250mm厚)から製造
した「1.4×Cr当量−14≦Ni当量≦1.4×C
r当量−10」を満足するSUS316厚鋼板(板厚5
0mm)の板厚方向中央部のδフェライト量に及ぼすBD
圧延(圧減比:2.0)およびSP処理(1200℃×
5h)の効果を示している。鋳片にBD圧延またはSP
処理を施さない場合は、熱間圧延および固溶化熱処理を
行なった後も、板厚方向中央部に1.0%以上のδフェ
ライト相が残留し、透磁率μは、渦電流発生の点から限
界である1.05をはるかに超える値を示す。なお透磁
率μの値は常温でも極低温でもほぼ同じである。従っ
て、本発明ではμの値を常温で評価した。
【0012】一方、鋳片にBD圧延およびSP処理を施
した場合、SP処理後のδフェライト量は大きく減少
し、熱間圧延および固溶化熱処理によって、さらにδフ
ェライト量が減少することが判明した。その結果、透磁
率μは1.05以下となり、要求特性を満足する。ここ
で、Cr当量はδフェライト相の生成を促進する随伴元
素の効果をCrの効果に換算した等量、Ni当量はγ相
の安定化を促進する随伴元素の効果をNi効果に換算し
た等量を示すものである。
【0013】しかしながら、図3に示すように「Ni当
量≧1.4×Cr当量−14」を満足しない場合、鋳片
に、いくらBD圧延およびSP処理を施しても、0.5
%以上のδフェライト相が残留し、透磁率μ≦1.05
の条件を満足しないことが明らかとなった。この結果か
ら、板厚50mm以上のオーステナイト系ステンレス鋼極
厚板で透磁率μを1.05以下にするためには、「1.
4×Cr当量−14≦Ni当量」の条件を満足させると
ともに、鋳片にBD圧延およびSP処理を施すことが必
須であることを見出した。
【0014】一方、オーステナイト系ステンレス鋼にお
いて、δフェライト量を低減させると、熱間圧延におい
て鋼板表面割れが多発し、鋼板の表面品質を著しく損な
うという問題が発生する。しかし、図4に示すように、
「Ni当量≦1.4×Cr当量−10」を満足し、さら
に例えば製鐵研究No.333p.1〜p.8に開示され
ているステンレス鋼の割れ感受性指標(以下、PV値)
=S(ppm)+O(ppm)−0.8×Ca(ppm)−30を
0.0(ppm)以下とすることによって表面割れを回避で
きる。
【0015】以上の知見に基づいて、板厚50mm以上の
オーステナイト系ステンレス厚鋼板を製造すると、図5
に示すように、従来の製造方法の場合、透磁率μ≦1.
05の鋼板を製造するには鋳片からのトータル圧減比が
5.0を超えることが必須であった。しかし、本発明に
よってトータル圧減比が5.0以下でも、透磁率μ≦
1.05の厚鋼板の製造が可能となった。
【0016】次に、本発明の限定範囲について述べる。 C:構造部材としての強度を保つ上で必要な元素である
ため、0.01%以上添加する必要があるが、過剰に含
有すると溶接熱影響部の耐粒界腐食性が著しく低下する
ことから、上限を0.06%とした。
【0017】Si:製鋼時に脱酸剤として機能させるほ
か、固溶強化によって強度を増大させるために添加する
元素であるが、過剰に含有すると凝固時にN成分固溶量
を減少させ、溶接時の高温割れを誘発するため、その上
限を2.0%とした。
【0018】Mn:製鋼時に脱酸剤として機能させるほ
か、Nの溶解度を増加させる元素であるが、過剰に含有
すると鋼板の耐食性、熱間加工性を損なうため、その上
限を50%とした。
【0019】Cr:ステンレス鋼の表面に不働態皮膜を
生成させて耐食性を向上させる基本元素であり、優れた
耐食性を得るためには、少なくとも15%以上の含有が
必要である。しかし、過剰に含有すると透磁率の増減に
影響のある高温におけるδ/γ相バランスを損なうとと
もに、FeCr金属間化合物であるσ相が析出し、靭性
が著しく劣化することから、その上限を27%とした。
【0020】Ni:オーステナイト系ステンレス鋼の基
本元素であり、優れた耐食性とオーステナイト組織を得
るためには6%以上の含有が必要である。しかし、過剰
に含有すると、溶接時の溶接割れ、熱間加工性の低下等
を生じるので、その上限を16%とした。
【0021】Mo:耐食性の向上に極めて有効な元素で
あり、孔食の発生を抑制する作用を有するため、下限を
0.5%とした。しかし、多量に添加すると合金コスト
高騰を招くのみならず、σ相を生成しやすくなり衝撃靭
性や耐食性の劣化を引き起こすことから、上限を3%と
した。
【0022】N:主要な侵入型固溶強化元素であり、構
造部材としての強度を保つ上で必要な元素である。しか
し、過剰に含有すると熱間加工性が低下するとともに、
凝固時、溶接部にブローホールが発生しやすくなるの
で、その上限を0.3%とした。
【0023】SおよびO成分は、ステンレス鋼板の熱間
圧延時の表面割れを発生させる元素であり、含有量は少
ない方が良い。またCaを添加することでSおよびOを
固定することが可能である。このS,O,Caの含有量
は、「S(ppm)+O(ppm)−0.8×Ca(ppm)−30
≦0(ppm)」を満足するように調整する。
【0024】本発明では、CC鋳片あるいはIC鋳片に
圧減比が1.5以上の熱間鍛造あるいは熱間圧延の熱間
加工を施す。これは、SP処理を行なう前に鋼塊に加工
を加えて、後のSP処理で成分元素の拡散が促進される
ことを狙いとする。このときの、熱間鍛造あるいは熱間
圧延は、できるだけ950℃以下の温度範囲で行なうこ
とが望ましい。
【0025】さらに本発明では、厚板圧延を行なう前の
BDスラブ1150〜1300℃の温度範囲でt(分)
=2×10-3×exp(18000/T)以上のSP処
理を施すことを特徴としている。δフェライト相の消滅
は、拡散に起因するものであり、なるべく高温であるこ
とが望ましいことから、SP処理温度は1150℃を下
限とした。しかし、1300℃を超えて加熱すると、著
しい結晶粒の成長を起こし強度低下を招くことから、上
限を1300℃とした。SP処理の加熱保持時間は、短
かすぎると図5に示すように十分にδフェライトが消滅
せず、透磁率μが1.05以上となることから、加熱保
持時間はt(分)≧2×10-3×exp(18000/
T)を満足することが必要である。ここで、TはSP処
理温度(K)である。
【0026】先に述べた図1から透磁率μ=1.05に
対応するδフェライト量(%)は、0.5%である。図
6は、δフェライト量(%)とSP処理温度と時間との
関係を示したものであるが、「T×ln(50×t)×
10-3≧1.8」を満足する範囲で、透磁率μ≦1.0
5を満足する。この式を数学的に単純に変形すると「t
≧2×10-3×exp(18000/T)」となる。な
お、ここに述べたSP処理とは、通常熱間圧延前に行な
われる加熱処理と異なり、鋼中成分の拡散による組織均
質化を目的としており、高温で長時間の熱処理のことで
あり、熱延加熱処理とは別途行なわれる熱処理である。
【0027】
【実施例】表1に示す化学組成を有する供試鋼を電気炉
にて溶製した後、鋼Aおよび鋼C〜Eはスラブ厚250
mmの連続鋳造モールドに鋳込み、鋼Bは25ton の偏平
鋳型に鋳込み、それぞれ鋳片とした。鋼Bの鋳片には熱
間鍛造を施し、板厚370mmの鋳片(スラブ)とした。
これらの鋼塊に表2に示す条件でSP処理を施した後、
厚板圧延(熱間圧延)を施し板厚50〜200mmの厚鋼
板とした。ここで均熱拡散熱処理の計算時間とは、t=
2×10-3×exp(18000/T)を満足する時間
である。また、厚板圧延時に発生した鋼板表面の割れの
観察結果を表示した。さらに、この厚板圧延後の鋼板に
表2に示す固溶化熱処理条件で熱処理を施し、板厚方向
中央部における透磁率の測定結果を示した。
【0028】
【表1】
【0029】
【表2】
【0030】本発明の成分組成の鋼を、本発明の製造方
法によって製造した板厚50mm以上のNo.1〜6の厚鋼
板は、厚板圧延の際に表面割れを生ずることなく、固溶
化熱処理後の板厚方向中央部における透磁率も1.05
以下である。一方、本発明の成分組成ではあるが、厚板
圧延前にBD圧延またはSP処理を施さなかったNo.
7,8,9の厚鋼板は、板厚方向中央部における透磁率
μが1.05を超えることがわかる。
【0031】また、Ni当量が本発明の成分組成より低
い鋼Cを本発明方法で製造したNo.10,11の厚鋼板
は、圧延の表面割れは発生しなかったものの、板厚方向
中央部における透磁率μが1.05を超えることがわか
る。Ni当量が本発明の成分組成より高い値の鋼Dを本
発明方法で製造したNo.12の厚鋼板は、板厚方向中央
部における透磁率μが1.05以下であるものの、厚板
圧延の際に著しい表面割れが発生した。また、PV値が
本発明の対象より高い鋼Eを本発明方法で製造したNo.
13の厚鋼板も、No.11の厚鋼板と同様に厚板圧延に
おいて著しい表面割れが発生した。
【0032】以上の実施例からも明らかなように、本発
明は成分組成と製造条件が密接に関連し、δフェライト
相の低減が透磁率の低減に対して効果的に作用し、従来
方法ではその製造が極めて困難であると考えられていた
非磁性のオーステナイト系ステンレス厚鋼板の安定的な
製造が可能となった。
【0033】
【発明の効果】本発明によって、板厚方向中央部におけ
る透磁率が1.05未満で板厚50mm以上のオーステナ
イト系ステンレス厚鋼板を低圧減比で製造することが可
能となった。また本技術により、CC鋳片を用いて、板
厚50mm以上の厚鋼板の製造が可能となった。このた
め、IC鋳片を用いて製造した場合に比べて、著しい歩
留り向上がなされるとともに、製造工程の簡略化が可能
となり、消費エネルギーおよび労力の大幅な低減が可能
となった。また、IC鋳片を用いて製造した場合、従来
より製造可能な成品板厚よりも、より厚い鋼板の製造が
可能となった。これらの改善によってもたらされる、産
業上の意義は極めて多大なものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】鋼中のδフェライト量と透磁率の関係を示す
図。
【図2】板厚方向中央部のδフェライト量に及ぼすBD
圧延(圧減比:2.0)およびSP処理(1200℃×
5h)の効果を示す図。
【図3】Ni当量に及ぼすδフェライト量とBD圧延お
よびSP処理との関係を示す図。
【図4】Ni当量とPV値との関係を示す図。
【図5】成品板厚方向中心部の透磁率と鋳片からのトー
タル圧減比との関係を示す図。
【図6】δフェライト量(%)とSP処理温度と時間と
の関係を示す図。
フロントページの続き (72)発明者 田中 郁雄 福岡県北九州市戸畑区飛幡町1番1号 新 日本製鐵株式会社八幡製鐵所内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 重量%で C :0.01〜0.06%、 Si:2.0%以下、 Mn:5.0%以下、 Ni:6.0〜16.0%、 Cr:15〜27%、 Mo:0.5〜4.0%、 N :0.01〜0.30%を含み、 1.4×Cr当量−14≦Ni当量≦1.4×Cr当量
    −10 但し、 Cr当量=%Cr+%Mo+1.5×%Si Ni当量=%Ni+30×(%C+%N)+0.5×%
    Mn S(ppm)+O(ppm)−0.8×Ca(ppm)−30≦0.
    0(ppm) を満足し、残部がFeおよび不可避不純物からなるオー
    ステナイト系ステンレス鋼を連続鋳造法により製造した
    CC鋳片、あるいは造塊法により製造したICインゴッ
    トに圧減比1.5以上の熱間加工を施した後、1150
    〜1300℃の温度でt分〔t(分)=2×10-3×e
    xp(1800/T)、T:温度(K)〕以上の均熱拡
    散熱処理を施し、鋳片からのトータル圧減比が3.0〜
    5.0の厚板圧延、さらに固溶化熱処理を行なうことを
    特徴とする板厚50mm以上で透磁率が1.05以下のオ
    ーステナイト系ステンレス厚鋼板の製造方法。
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